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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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321.  E.T. 《ネタバレ》 
この映画の宇宙人=ETは侵略者ではなく道に迷った旅人で、むしろ彼を捕まえ調査しようとする人間たちを見えざる恐怖として描くところからはじまる。闇夜にうごめく人間の不気味な影、影、影。この頃のスピルバーグは本当に良いなあ。 独り残されたETは安住の場所を求めてさまよう。 ETは最初怖がられるが、徐々にその愛嬌やしぐさで人間たちと打ち解けていく。 キモい→可愛いの典型っす。上目遣いのETが凄い可愛い。でも首をニュッとやるのはちょっと勘弁。ろくろ首かよ。亀みたいに首をすぼめた感じが一番落ち着く。 ピザがもったいねーと思ったらアレはETが食べたのだろうか? とりあえずETを庇うエリオットはモチロン、兄貴と妹が良い奴すぎて泣ける。 妹は正直でよろしい。 「B!GOOD!(そうよ“B”よ!偉いわ)」が→「Be good(良い子でね)」になるのが良い。  ETとエリオットは文字通り体も心も一つになって交流を続ける。 そんなETも次第に故郷へのホームシックに・・・。 エリオットたちはETを故郷に返すべく作戦実行。ハロウィンにコスプレではしゃぐ母親を尻目に子供たちは奮闘。ヨーダも応援?に参加。 ETの不思議な能力で起こる現象は夢があって楽しい。特に月夜を背景に自転車で宙に浮くシーン!キレいだなぁ。普通ならあのシーンで涙々の別れ、ところがここからもう一波乱あるからこの映画は面白い。 最初は影だけで不気味な存在だった調査団だが・・・正体は怪しい機関どころからだの良い医者の集団だった。まったく憎い奴らだぜ。 ETは世話になった友人を助けるべく一人でいったん“旅立つ”。せめてもの恩返しなのだろう。 総てを呑み込んでエリオットに優しい言葉をかける母親もマジで良いかーちゃんだ。良い人ばっかだよこの映画は。 そこから生命を象徴する“花”の演出が最高! 熱してダメなら冷やしてみな。 雨は降らないが、みんなの涙で見事な虹の出来上がり。 「転送ビーム」って「スタートレック」? バイクVSバイク(自転車)のカーチェイスが地味に楽しい。 とにかくやりたい事をやりたいだけ詰め込んだ、夢のある最高の映画だったよ。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:32:14)
322.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
クリスチャン・ナイビー&ハワード・ホークスによる「遊星よりの物体x」の神リメイク。 ジョン・カーペンターはホークスの傑作「リオ・ブラボー」にオマージュを捧げた「要塞警察」という傑作を撮っているし、本作もホークスへの尊敬の念を強く感じられる見事な傑作である。 ファーストシーンの謎の円盤からはじまり、物語は南極という陸の密室で展開される。 VHSのデッキか・・・オレもガキの頃はギリギリビデオだったっけか。 謎のヘリ、それから逃げるように走る謎の犬。 「本物の犬では無い(セット的な意味で)」 それにしたってどんだけ射撃下手なんだよ・・・テメえらのせいでコッチの基地にも飛び火だぜ。 音信途絶、オマケに言葉が通じない事の不幸。不幸が重なり、またも悲劇は起きてしまう。 「ゴジラ」といい「キングコング」といい、好奇心は解るけど人が死んでいるという事をもう少し考慮して欲しいもんだ。 「エイリアン」と似たプロセスだが、リメイク元の方がずっとご先祖だし、本作と「エイリアン」は徹底的に違う。 「エイリアン」は他の惑星という、別の宇宙船が助けにくる望みが絶望的にない。 今作は地峡上なので助けがくる望みがある反面、感染が拡大してしまえば地球上にまで拡まってしまう。物体Xは人体に入り込んで“同化”するという。 「既に仲間の一人が同化しているのでは?」 クルー全員が疑心暗鬼だ。緊張感が尋常ではない。 嵐の前の静けさ・・・そして次々と巻き起こる物体Xの恐怖。 犬好きが見たら発狂しそうな場面、 ある者は本当に狂い、 1人、また1人散っていく仲間たち。 物体Xの造詣がスゲーリアルで吐きそう。(褒めてる) ドクターの判断は正しかったのか間違っていたのか。 “検査”のシーンは心臓バクバクだったよ。解っていてもこの恐怖、この面白さ。 どうせ死ぬなら道連れにしてやらあっ!吹っ飛べクソ野郎があっ!! 南極の空にあがる巨大な爆煙、それで助けが来るか来ないのか。あとは神のみぞ知るところ・・・。 カーペンターの良心は、この場に女性を巻き込まなかった紳士的なところにあるのかもな。(何じゃそりゃ)
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:29:18)(良:1票)
323.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
ラッセ・ハルストレムの最高傑作は「HACHI 約束の犬」なのかも知れないが、やっぱりハルストレムはのどかな田舎で起こる騒動を描いた映画が一番落ち着く。「やかまし村のこどもたち」とか「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」とか。 冒頭に登場する長い道は、家族という“鎖”から解き放たれ、旅人が大地を歩みはじめる事を待っている。 知的障害の弟アーニー、夫の死のショックで肥満になってしまった母親、それの面倒を見なければならないギルバートたち兄妹。そのストレスを晴らそうと、不倫を受け入れるギルバート。 自分の母親を「鯨」呼ばわりする彼だが、本当は家族を守りたいと一生懸命。必死に自分を押し殺して生きようとしている。 そんな彼を解き放とうとする様々な出会いや事件。 アーニーの行動がギルバートの鬱憤を爆発させ、不動の母を大地に立たせ歩ませる。 妹の“中指”に車の“バック”で返事?するシーンは爆笑。危ねえなあもう。 首の無い状態で腰を振り続けるカマキリを想像してしまって泣いた。色んな意味でオスを「ごちそうさま」ですかそうですか。 男を喰らう母親もいれば、我が子のために死を選ぶ母親もいる。 グレイプを刺激するベッキー。 帽子を被った可憐な少女かと思えば、帽子を取ればボーイッシュで活発な女性に。 多くを語らないベッキーママも粋な事。 不倫に奔る母、 愛する子のために恥を捨てて行動する母、 娘を静かに見守る母・・・様々な母親がギルバートたちを囲む。 終始何処かコミカルだが、終盤はシリアス。 喧嘩と仲直り、別れの前の交わり、そして“火葬”・・・しがらみから解放されたギルバートたちは、愛する者と共に果てしなき大地へと旅立っていく。 メッチャ良い映画やんけ。 ダーレン・ケイツが幼い頃に体験した両親の離婚。家族が死ぬのと同じくらい彼女にはショックだったのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:29:07)(良:1票)
324.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
ロバート・アルドリッチの“漢”を描いた最高傑作が「キッスで殺せ」や「特攻大作戦」「ロンゲスト・ヤード」辺りだとすれば、“女”を描いた最高傑作は「カリフォルニア・ドールズ」とこの「何がジェーンに起ったか?」。 これほど強烈かつ、狂気&ホラー地味たタッチで女を描いた映画は中々ない。 ベティ・デイヴィスにとっても「イヴの総て」「情熱の航路」に並ぶ、 ジョーン・クロフォードにとっても「ミルドレッド・ピアース」「ザ・ウィメン」「知られぬ人」に並ぶかそれ以上の傑作。 冒頭の可憐に踊るジェーン少女と、裏でジェーンを羨ましそうに見つめる妹のブランチ。 成長してジェーンの人気が無くなった変わりに、ブランチは女優として羽ばたこうとする。映画にも幾つか出演し、栄光を掴もうというところまでいく。 しかし“事件”は起きてしまう。 歳を取り、ジェーンとブランチは老後を二人っきりで暮らす毎日。二人の孤独を埋めるのは、雇われた家政婦とご近所に住む親娘だけ。 ジェーンは事故で足の動かなくなったブランチの世話、歳の違いではなくジェーンの方が介護で疲れている感じ。老いた顔に金髪は白髪みたいで余計に歳を取って見える。 ブランチは過去を捨てた、ジェーンは過去を捨てられず縛られている女。自分の若い頃の生き写しと言える気味の悪い人形を持ち続け可愛がるほどだ。 ジェーンは自分より動けないクセにまだ若々しい容姿を保つブランチに嫉妬していた。 ジェーンは次第にブランチに嫌がらせをするようになり、行動は徐々にエスカレート。 ブランチが悲鳴をあげるのを聴くと嬉しそう高笑いをするシーン、ブチ切れてブランチの腹を蹴りまくるシーンは戦慄する。 仕舞いには人気の絶頂だった少女の格好をして歌いだす始末。 それに対して髪をおろした様子がちょっと色っぽいクロフォード。 終盤の浜辺で太陽の日差しが照る中で笑うデイヴィスは本当に幼い少女みたいで一瞬ドキッとしてしまった。 どんどん壊れ幼児退行のようになっていくジェーン、そしてある“告白”をするブランチ。ブランチがその“告白”を今までしなかったのも、姉に苦労をかけてきた罪悪感というよりはメンツやプライドの問題だったのかも。 浜辺で人々に囲まれ、ステージに立っていたあの頃のように踊るジェーンの姿。何ともいえないラストだった。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:28:57)
325.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
タランティーノ流「地獄のバスターズ」×「特攻大作戦」 眼には眼を、歯には歯を、虐殺には虐殺を。 冒頭の床下への“死刑執行”、死刑執行人(ハングドマン)たちに復讐を誓う少女。 タランティーノの長回しは、眠ろうとする瞬間に叩き起こすような溜めに溜めて溜めた破壊力を味あわせてくれる。 マカロニウエスタンのような西部劇かと思えば、エルンスト・ルビッチのような洒落たコメディになったり、最後の最後でロバート・アルドリッチの最高にゲスい戦争映画になったりと。 とにかくブッ殺してブッ殺してブッ殺しまくる戦争復讐活劇「イングロリアス・バスターズ」。 戦いに卑怯もクソも無いぜヒャッハーってとこが好きです。 女性陣も最高にビッチで素敵ですね。 ナチスに虐殺された者達のために自らブッ殺し返すバスターズたち。 死を恐れない彼等はどんな死地にも飛び込む。 一方、復讐を誓う娘もまたその時を待って待ち続ける。 映画という大衆の心に火をつける火薬、復讐を望む2つの火薬、3つの火薬がクライマックスで木っ端微塵に炸裂する瞬間は凄まじい限りだ。 クリーム・ブリュレに煙草捨てるようなクソ野郎は死んで当然(意味不明)。 食い物の恨みが加算されました。 黒人の話は後の「ジャンゴ」に繋がる部分。 指やアクセントの違いで正体がバレてしまう瞬間の戦慄、一瞬で終わる銃撃戦の破壊力!! 皆さんもその国の習慣と発音だけは正しく覚えましょう。 G.W.パプストが出るならこの映画の元にもなったエルンスト・ルビッチやフリッツ・ラングの話題もして欲しかったというのは欲張りか。 「国家の誇り」撃ちすぎバロス。 まさかゲッペルスやヒトラーまであんな事やこんな事になっててクソワロタ。 歴史的に全滅だから結果オーライ!! 最初から最後まで退屈させてもらえなかったぜ。タランティーノ本人は長い間暖めた最高傑作といっている。俺もそれくらい好きな映画だ。 少なくとも「キッド」がチャールズ・チャップリンの最高傑作の一つである事は確かだぜ。 ・・・え? 何でチャップリンが出てくるんだって? それが知りたきゃ、映画館の前で女性をナンパするドイツ兵の声を聞きにこの映画を見やがれっ!
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:26:56)(良:1票)
326.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 
ジョージ・A・ロメロとダリオ・アルジェントによるゾンビ映画の金字塔。 冒頭はスタジオにおけるTV番組の収録風景からはじまる。 何故死体が蘇りゾンビが現れたのか・・・理由は解らない。 得たいの知れない恐怖との戦い、まるでガンシューティングゲームのように次から次へとゾンビを撃って撃って撃ちまくる。スリルの連続でまったく退屈しなかった。 特にロジャーとピーターの警官コンビの無敵ぶりは気持ちが良い。抜群のコンビネーションで危機を切り抜けていく。 ゾンビの動きはトロいが、人海戦術には気を付けろ。頭を狙え。跳弾でゾンビを仕留める戦法はお見事。 デパートにおけるゾンビ狩り。コレは収録作業楽しかっただろうねー。俳優陣も超ノリノリ。そーれ轢き逃げアタックだ! だが、キリの無い戦いで徐々にロジャーは正気じゃなくなってくる。調子に乗りすぎて魔がさしてしまう。 その代わりロジャーたちに助けられたフランとスティーヴンは成長していく。 「ファ●キンサノバビッチ!!」 負傷したロジャーも台車に乗り込んで移動砲台に。ロジャーを乗せて~(ドナドナ) ゾンビを一掃して得た一時の平和。救援が来るのを信じてひたすら待つ。 「F1」のクラッシュは予兆か。ロジャーぇ・・・。 そして待ち受ける人vs人の死闘。世紀末ヒャッハー軍団との戦闘はゾンビをも引き込みカオスの坩堝。 男たちは生き残るために引き金を引く。覚悟を決めた男たち、散っていく男たち、そしてある男は“生きる勇気”を選ぶ!!あの瞬間には震えたもんよ。 残り少ない燃料・・・それでも最後まで諦めず暁の空を飛んでいく。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:26:44)
327.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 
ルイ・マルの自伝的要素がこもった傑作。 この映画は、銃弾を1発も撃つことなく戦争の悲劇を伝える。 電車、駅、別れの挨拶を交わす母と子。クリスマス休暇を終えて寄宿学校に戻っていく子供の姿から、この映画は始まる。 学校では、人々の合唱が校内を包む。 寝静まる前のベッド、子供たちは新しい生徒への“挨拶”も忘れない。 窓の外で睨みを効かす軍人が、戦争を静かに物語る。 竹馬での遊び、空襲警報が続く中も防空壕で勉強を続ける熱心な教師。爆撃音が遠くで響く様子が怖い。 ピアノのレッスンでは、美しい女性が優しく教えてくれる。 空襲が続こうとも、ピアノの音色は度々響き渡る。 時々出入りする若い軍人たちもまた、寄宿生と年齢が少ししか違わない“子供”たちでもあるのだ。 森の中でのおにごっこは、まるで戦場を行くように描写される。今軍人として殺しあっている兵士もまた、彼らの様に遊びまわる子供時代があっただろう。 フランソワ・トリュフォーの「あこがれ」でも、そんな事をふと思ってしまうシーンがあった。 おにごっこの果て、洞窟の中に隠された探し物。 不安定な足場、徐々に暗くなる空の色が不安を煽る。 仲間と再会し一安心したのも束の間、薄暗い森の中には猪以上の獣も潜んでいるだろう。 そんな獣のように眼光を光らせる軍人に助けられるシーンは面白い。 食事の席で軍人たちが交わすやり取りが怖い。戦争はまだ終わらない。 劇中で流される「チャップリンの移民」でゲラゲラ笑う子供たち。俺もついツラれて笑ってしまう。 ピアノのカップルも口付けを交わす。 少年たちは戦争もなんのそので友情を深めていたが、その平和な日々は突然終わりを迎えてしまう。 ユダヤ人というだけで“別れ”なければならない悲しさ。 神父たちが「さよなら子供たち」と言い、壁の向こうに消えていくシーンが忘れられない。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:22:52)
328.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 
フォードの西部劇の最高傑作が「リバティ・バランスを射った男」「捜索者」だとすれば、人間ドラマの最高は「怒りの葡萄」「静かなる男」とこの「わが谷は緑なりき」!  炭鉱の街に生きる人々の家族愛と絆を描いていく。  炭鉱作業の描写は終盤まで挿入されない。  それはススだらけになった男たちの顔が物語るし、主人公が成長する過程で挿入される。  そう、本作の視点は子供の主人公の眼だ。  大家族の末っ子として生まれた主人公。  炭鉱でたくましく働く兄弟たちへの憧れ、様々な出会いと別れを、幼い眼に焼き付けていく。  ストライキ、孤独と戦う父、一喝する母親の強さ、一人また一人去っていく兄姉弟たち・・・主人公も勉学に励み、知る人間のいない学校で戦った。  殴られたら殴り返す。  大人が手を出したら大人が倍返しだ!  フォードの暖かい人間ドラマがここに詰まっている。  燃え盛る炭鉱に何のためらいもなく助けに向かう男たち。  「果てなき船路(果てなき航路)」でジョン・ウェインを助けに行く水夫たちに通じる熱い魂。  どんな逆境でも懸命に生きる男たちは、何時の時代もカッコイイ。  それを見守る母親、女性たち。  牧師も拳闘士も関係ない、みんな一人の人間だ。  ラストは悲しくもあり、温もりもある締めくくり。  家族の魂は主人公の心の中に生き続ける・・・そんな映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:22:25)(良:1票)
329.  スピオーネ(1928) 《ネタバレ》 
この度は、運営様、並びに御協力して下さった皆様に「再びレビューさせてもらえる許可」を頂いた事について、深い感謝をしてもしきれません。  フリッツ・ラングがサイレン期に撮った、元祖ジェット・コースター・ムービーとも言うべきスパイ映画の傑作を!同じくラングの「蜘蛛」にも通じる冒険活劇のエネルギッシュな興奮、スパイ同士のロマンス。 冒頭から大量の文字・情報が入ってきて引き込まれるし、カーチェイスのスリル、列車の脱線、眼が“イッている”感じの狂気!ヒロインが椅子に拘束されている様子はエロいです。太腿が。流石ラング御大。 日本大好きな?ラングがまたも奇妙だが日本愛を感じさせるような人物を登場させます。どんだけ切腹好きなんだよ外人(それでも「ハラキリ」や「メトロポリス」のヨシワラよりはまともな形で登場しているかな)。日本、ロシアまで世界的規模で情報が交錯する!「メトロポリス」のように、主人公が巨大な闇に飛び込んでいくような恐怖がたまらない。 諸悪の根源を演じるのは「ドクトル・マブゼ」でも強烈だったルドルフ・クライン・ロッゲ!ラストの“道化”としてピアノの演奏で物語を締めくくるシーンが忘れられない。 エドガー・G・ウルマーの美術は相変わらず素晴らしいぜ。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-19 15:32:48)(良:1票)
330.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
中学生の頃初めて見た時は素直に感動したさ。 でもこの映画がこれだけ高評価なら、同年代の他の映画ももう少し点があっても良いんじゃないかなと思ってしまう。 おまえらの脳味噌は火薬しか詰まっていないのか? そんなにVシネマが好きなのか? いや、それくらいベイはマジで本当に頭の中に火薬しか無さそうなんだけど。 最近「アルマゲドン」を見て悪い予感はしていたんだ。 まさかこんなにも「コマンドー」並にシリアスな笑いを提供してくれる映画だったとは。 「パール・ハーバー」も「アルマゲドン」もベイをブッ殺してやると発狂していたんだが、この映画はうんざりを追求しすぎて「もう褒めるしかないな」という領域だ。 正直完成度はガタガタ、でもこれほどパワーで押し切り「細かい事は気にするな」と言われているような作品は他に無い。  カーチェイスがくどすぎて笑うしかないとか(親バカが大惨事を引き起こす好例)、 アルカトラズでのやり取りが長すぎてうんざりするとか(味方使えねー)、 アクションがゴリ押しすぎるとか、 音楽が五月蝿いとか、 スローモーションが過剰でウザいとか(「ワイルドバンチ」やジョン・ウー映画並の反吐が出るウザさ(褒め言葉)、 その他にもツッ込みどころが多すぎて諦めるレベル。 セリフの量も尋常じゃない。 「パルプ・フィクション」とか「ヒズ・ガール・フライデー」みたいな映画が好きな人はこういうのどうなんでしょうね・・・って誰かと思ったらやっぱりおまえの仕業かクエンティン・タランティーノ(脚本の一人として参加・クレジットなし)!  登場人物にしたってニコラス・ケイジなら「フェイス/オフ」の方が狂気地味てて面白かったし、 ショーン・コネリーも「アンタッチャブル」「最後の聖戦」の方が好きかな。 ・・・しかし、そんな事を気にしなければアクション映画としては申し分ない。 「007」がそのまま豪快かつパワフルになった感じの頭空っぽにして楽しめるアクション!ニコラス・ケイジの場違い振りが良い意味で発揮されていたと思う。 ラストシーンの“死ぬ”場面は印象的。 今頃は農夫か詩人にでもなってこっそり娘に会ってたりすんじゃねえの。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-08 01:45:31)
331.  捜索者 《ネタバレ》 
個人的にフォードの西部劇は「リバティ・バランスを射った男」が一番好きなのだが、この「捜索者」もフォードらしくないからこそ面白い。 イーサンは一見するとコマンチ(主にスカー)たちに対する復讐心に染まったキチガイ野郎だが、本当は自分のせいでデビーが捕らわれてしまったという責任感で自分を押し潰そうとしていた。 自分達が敵の罠に嵌ってデビーたちの家族を、デビーに地獄を見せてしまった。元々混血児として育ったマーティンはともかく、物心ついた頃にはコマンチ族と同じ習慣の中で生きてきたデビー。果たして彼女は日常生活に戻っても以前と変わらぬ生活を送れるのだろうか。それとも差別に苦しむのではないか。イーサンが最初に彼女を殺そうとしたのは、そういった事績の念があったからだろう。 そもそも、イーサンがただの差別主義者なら混血児のマーティンはとっくに殺されているだろうし(それどころか5年も一緒に生活を共にしていた)、他のインディアンたちとの公益なんてありえない。 イーサンがデビー(インディアンと共に過ごした存在)、マーティン(インディアンの混血児)、そして彼女を迎え入れる人々の“架け橋”として潔く去っていくシーンもそれを静かに物語る。 イーサンは自分が“戦争で死に損ねた過去の存在に過ぎない”という事を知っていた。そんな男に正義など何処にもない。表情もデビーに見せたあの笑顔以外はほとんど悪党面だし。戦場で消耗品に徹しきれず生き延びてしまった負い目、悲劇を繰り返してしまった重圧。それを解って去っていく。虚しい。 でもどうにか、一つだけでも何かを、誰かを救えたのかも知れない。少なくとも一緒についてきたマーティンは逞しく成長したし(嫁を殴り合いで奪い返す)、マーティンとデビーの再会もそうだし。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-03 06:45:34)(良:1票)
332.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
「ジャンゴ~繋がれざる者」とか「インセプション」とか犯罪街道まっしぐらのプリオは最高ですね。あの髭面が良い。  だがこの作品のプリオも最高だったぜ。薄髭も生き様も。  元傭兵で武器をバンバン売って弾もバカスカ撃っちゃうビジネスマン。金のため利害の一致で組むだけ、他人の命なんか知らね。  そんな奴が武装ヘリとRUFが撃ち合うであろう修羅場に命懸けで突っ込み、利害の一致だったとはいえ一緒に過ごした仲間のため「先に行きやがれえええっ」とたった独りで殿を務める男気! ある父親は息子と故郷を救うためにダイヤを求め、あるビジネスマンはダイヤよりも輝く親子を守るためにダイヤを“諦める”。ダイヤには金だけじゃない、人を救う意思も宿る。  ユニセフの広告なんぞを30秒も見せられるよりも、このたった2時間20分しかない漢の映画を見せてくれる方がどれだけアフリカの現実について考えさせてくれるかっ!   劇中のアーチャー同様、今日も勇気ある名も無き“部外者”が他人のために命を賭ける。彼等は何故足を踏み入れ、そして他人のために血を流せるのだろうか。やっぱり肌の色は違えど同じ赤い血の流れる“人間”だからなんだろうなあ・・・なんて。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-30 05:14:41)(良:2票)
333.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
俺は「馬鹿まるだし」や「「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」」といった初期の山田洋次の方が好きだが、やっぱ「男はつらいよ」は外せないね。  一人気ままにテキ屋商売で旅を続けるこの男。祭りに飛び込むわ電車に飛び乗るわ船上で張り合うわ何かあるとすぐとっ掴み合いの喧嘩になるわ破天荒で傍若無人、そんな男が「続・男はつらいよ」以降どんどんまるくなっていく。 でも、その自分を偽らない正直さ。それは妹さくらを、家族を思うが故の暴走。もう恥ずかしくなるくらい。だがそれがいい。 それをなだめるかのような存在である志村喬の演技も良い。  「無法松の一生」の「松五郎(阪東妻三郎と三船敏郎)」と「男はつらいよ」の「寅さん(渥美清)」。 これほどまでに日本男児の血を騒がした江戸っ子はいない。 前者は戦前と戦後の日本映画黄金期、後者は日本映画の低迷のはじまりから斜陽の時代も支えた偉大なる江戸っ子。 戦前の小津安二郎の江戸っ子気質を、山田洋次がコメディのジャンルで受け継いでくれた。  勝新太郎の「座頭市」がドラマから始まったように、この「寅さん」もドラマの延長として始まった。 この映画はまさに「映画館で楽しむドラマ」。 ドラマの結末に視聴者からブーイング。 あまりの抗議にキレた山田洋次が「だったら蘇らせて映画で仕切り直したるわ!」とそれが気が付けば全48作品のロングラン作品に。 視聴者の願掛けで蘇ったキャラの元祖の一つである寅さん。 それだけ寅さんの下町人情が愛されていたという事でもあるのだろう。  行く先々で問題を起こしては美人に一目惚れでてんやわんや、結局結ばれずに旅の続きにすたこらさっさ。人々の心は掴んでも恋はいつでも破れて去っていく。この切なさ。  そんな馬鹿野郎な兄貴を親身になって叱ったり励ましたりと寅次郎を見守る真のマドンナ・さくら。 ドラマでは長山藍子、 映画は倍賞千恵子が渥美清と仲良く喧嘩。 脇を堅めるレギュラーやゲスト俳優も良い味を出す。  松竹映画特有のうっとおしいくらいにキッチリとした日本、その中で馬鹿馬鹿しくも儚い日本人の情緒を描いた映画の一つ。
[DVD(邦画)] 8点(2015-03-20 23:00:16)
334.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
イップ・マンに師事し、キン・フーといった武侠映画にも親しんだブルース・リーの武術を活かすため、極限までシンプルにまとめられたアクション映画。  一見すれば荒唐無稽で無茶苦茶な世界観を、ブルース・リーの足運びの静けさ、気を一気に放出する動の空気が包み込む。 映像で魅せる映画にはもってこいのアクションの連続。 そこに貫かれるのは、道を外した者への「復讐」。 彼らにとって武術は「殺し合いの手段」である以前に「己を高める道」の武道。 アクション・スターとしてその武を極限まで高めたブルース・リーは後者であろう。 他人を守るための武術。己を制してこその武術。 その道を逸れ、人を殺すためだけの道具として武を使う者には破滅が待っている・・・そんな所も込みで楽しめる映画。  サモ・ハン・キンポーとのスパーリング(後の総合格闘技)、訓練、船の上での騒動、要塞での大会、潜入捜査、殺し合い、大乱闘!  クライマックスの「上海から来た女」を思い出す鏡の中での死闘!
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-20 21:00:30)(良:1票)
335.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
「攻撃」に並ぶアルドリッチの傑作戦争映画。  冒頭10分は収容所における囚人たちの丁寧なキャラの掘り下げ。問題児や凶悪な性格で軍という“組織”から追い出された12人の男たち。それをリー・マーヴィン演じる鬼軍曹がまとめ上げ、13人の軍隊として成長していく物語です。  更正するのではなく、その攻撃本能を逆にそのまま少数精鋭の部隊として利用しようってアイデアが面白い。断っても今までの罪で銃殺、どうせ死ぬなら戦場で敵を殺してから死んでやらあっ。それぞれの反骨精神!  心と体を鍛えなおす訓練、友情を深めていく男たちの姿は勇ましい。 特にトイレで将校二人に襲われるブロンソンを助けに駆けつける仲間たちの姿が最高にカッコイイ。男の友情ですね。チャールズ・ブロンソン、ロバート・ライアンや俳優時代のジョン・カサヴェテスも活き活きとした表情をしています。  模擬訓練と実戦の凄惨さの違い。   そして戦いは第二次大戦のノルマンディー上陸作戦の夜に。 リー・マーヴィン率いる部隊は先鋒隊として落下傘で上陸。   眼には眼を、ゲスにはゲスを・・・それがアルドリッチ流。 「攻撃」で本当の敵は無能な上司である事を描いたアルドリッチです。 戦争に卑怯もクソも無い、非戦闘員も女・子供も容赦なく殺していく軍隊の残虐さ、粘り気。 しかしそこには国のためでなく、仲間たちのために心を鬼にして戦い死んでやらあという野郎どもしかいないのです。 密室に閉じ込め手榴弾でまとめてアボーンッ。えげつねえ。まったくゲス野郎共め!(褒め言葉) 怯えるブロンソンに、リー・マーヴィンは「コレが戦争なんだ!」と言う。大義名分もクソも、その時その時で変わってしまうのが戦争の怖いところ。 次々に散っていく男たち・・・ただ彼らはその一瞬の中で人間として自分を取り戻していったのかも知れません。 正しマゴットてめえは駄目だ。  激戦の果て、病院にたたずむ3人の何とも言えない表情が印象的でした。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-20 19:34:11)
336.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
前2作と比べると見劣りするかも知れないが、意外にも他と比べて最短となる2時間40分余。その“たった”2時間40分もしないで「ゴッドファーザー」は完結していく。 ヴァチカンが裏社会で闇に染まっている描写にまずビックリするし、ジョーイ・ザザの予想外の逆襲、ヴィンセントの予想以上の活躍、ソフィア・コッポラが予想以上に大根(後に監督として大活躍するとは思えない)で度肝を抜かれるシーンばかり。 相変わらず美味そうにパスタを喰う面々、その直後に「フレドお゛お゛お゛っ」と絶叫するアル・パチーノの哀しみ。老けメイクが凄い。 吹き替えだと長年担当した野沢那智の演技の変化にも注目です。 マイケルがいくら変わってもそれを狙う者は“以前のマイケル”しか知らない。負の連鎖は続く。 バチカンとの全面戦争・・・その果てに待つ悲劇に次ぐ悲劇・・・勝利を得ても、愛する隣人がそこにいなければ何の意味もない。 懐かしい音楽で思い出す、愛しき人の幻想。 最後の絶叫、そして何も言わず力なく眠るマイケルの姿・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-20 17:59:20)
337.  トラ・トラ・トラ! 《ネタバレ》 
リチャード・フライシャー、深作欣二、舛田利雄、製作のエルモ・ウィリアムズ、そして黒澤明をはじめとする脚本陣!アメリカと日本を代表する娯楽映画の名匠たちが組んだ傑作。 この面々が初っ端から娯楽スペクタクルをぶちかますのかと思いきや、日本軍が真珠湾(パール・ハーバー)への奇襲をするまでの過程を日米双方の視点から淡々と、かつ深刻に描き緊張を異様に高めていく流れが面白い。 暗号解読をめぐるアメリカの油断、そこに切り込む日本側の「もう後には引けない」という賭け、覚悟。渥美清のとぼけた笑顔は癒し。 後に待ち受ける地獄、運命を変えるために男たちは戦うしかなかった。アメリカ本土から遥か離れたハワイ。日本にとっては日系人という同胞が住む、敵の船団が集中する最短の“アメリカ”だった。 その緊張が真珠湾で一方的なまでに爆発していくスペクタクル!演習中の兵士たちのあっけにとられた顔。「そんな馬鹿な」という表情で爆炎の中に消えていく兵士たち。揺れる艦橋、爆沈する船、船、船!ワレ奇襲ニ成功セリ。ワレ奇襲ニ成功セリ。 必死になって機銃で迎撃を試みる表情、警報に何かの間違いではないのかと驚嘆を隠せない表情、この機を逃せないと必死で爆弾を投下する男たちの表情。 帰路に味方が1機撃墜されるだけでも、巨大なる“敗北”を感じずにはいられない。大物を逃した男たちの、虚しさに包まれた顔。 嵐が去った後に敵の侵入を易々と“見逃して”しまった苛立ち、悔しさの滲み出た顔、顔、顔・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-20 14:03:15)(良:1票)
338.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 
前作「レザボア・ドックス」も長ったらしい言い回しで眠りかけたが、眠気を吹き飛ばすような映像、強盗団に感情移入してしまった捜査官の苦悩や孤独との戦いといったシンプルかつ一貫したストーリーがあって面白かった。 スタンリー・ドーネンの「いつも2人で」やキューブリックの「現金に体を張れ」からの流れを組むジグソーパズル感覚。 他にもトニー・スコットと組んだ「トゥルー・ロマンス」は最高にクレージーで面白かったし、00年代のタランティーノは最高だね。  が、俺にとってこの作品は退屈さを吹き払うような破壊力を最初感じられなかった。 最初20分は最悪だったぜ。せっかく喫茶店のダルい会話から一転、けたたましいオープニングで何をしてくれるのか・・・そしたらまたチンピラのクソッたれな会話を始めやがった! 他のタランティーノ映画ならハワード・ホークスのコメディ映画みたいに会話でゲラゲラ笑わせてもらったが、どうもこの作品はゴダール映画の退屈で無意味な会話を聞かされているような気だるさを感じた(「はなればなれに」や「女は女である」のような無邪気でハッピーで楽しい会話じゃなくて)。 Fu●k youはコッチのセリフだっつーの。子守唄みたいにダラダラダラダラ喋りやがって。Fuc● YOUの子守唄。 戸田奈津子のファッキ●クライストな字幕もうんざり。おかげで字幕なしで映画を楽しめるようになったよありがとうよ。 俺は沈黙を余儀なくされた。1時間の仮眠を経て、リベンジ。  そしたらどうよ? ブッチが出る辺りから少し会話に弾みが出るし、ミアとヴィンセントの軽快なダンスや洒落たやり取り、生きるか死ぬかという瀬戸際で繰り広げられるギャグのリバーブロー(酷い人体蘇生を見た)、それに何といってもブッチのエピソード! 彼女と脱出しようとして思い出して遭遇してマジでダイ・ハードで日本刀でチェストオオオッ! 敵対した筈のウィリスとアッー!されちまったヴィング・レイムスの眼と眼が逢う~瞬間~利害一致で意気投合して俺の腹筋は木っ端微塵に吹き飛んでいた。 無粋なセリフの無い、コミカルで爽快な暴力とアクション。やっりぱタランティーノは口より手を動かしている方が面白い。 そしてラスト、聖書の文句をもう一度垂れるセリフが良い。無意味な言葉が、回を重ねる事でようやく意味を持つ瞬間。 きっともう一度見たら、そこに退屈さは感じないだろう。だってタランティーノですし。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-18 18:28:47)
339.  廿日鼠と人間(1939) 《ネタバレ》 
ルイス・マイルストンは苦手だが、この作品は中々良かった。 ジョン・フォードの傑作「怒りの葡萄」を思い出す作品だ。確かに役者の深みは本作の方が上。でも、俺はリメイクの「二十日鼠と人間」の方が好きかな。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-15 13:24:32)
340.  西部戦線異状なし<TVM>(1979) 《ネタバレ》 
ルイス・マイルストン版と是非とも見比べて欲しい。 こちらは原作に沿ったカラー版。この作品も素晴らしいんです。スコップの件とか、瓶を割る件とか。マイルストン版になかった描写と見比べられるのが嬉しい。もちろん、どちらも名作です。 それに改めて気づかせてくれたラストシーン! ラストシーンもカラー(TVスペシャル)と白黒(マイルストン)で見比べられるなんて・・・!是非とも見る時は両方。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-15 12:06:55)
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