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341.  ザ・サークル
ざっくり整理すると、2つの問題を提起していたように思います。1つは、巨大プラットフォーム企業が国家を凌ぐ権力を持つようになったということ。言論も、選挙も、一企業の意のままに操れるぞと。トム・ハンクスがかならずしも独裁者を目指す悪人ではないところに、この作品の良心のようなものを感じます。悪意がないからこそ、問題は厄介なんだよと。 が、現実としてFacebookにしろTwitterにしろYouTubeにしろこういう問題は起きているわけで、その経緯を追いかけたほうがよほどリアルで面白い。その矮小版をフィクションで見せられてもねぇ、という気がしないでもありません。 もう1つは、「知る権利」とプライバシーの対立。こちらも報道をめぐって昔からある問題で、誰もがスマホを持ち歩き、なおかつネットでつながるようになった昨今、事態はより深刻化するだろうというお話。まあ目新しさはありません。 妙にモヤッとした終わり方も含め、「もう少しがんばりましょう」というハンコを押したくなります。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2021-06-22 02:53:58)
342.  ゾディアック(2007)
ある意味ですべての労働者への応援歌という感じ。前半こそ猟奇的な犯行で恐怖心を煽りますが、中盤以降は真犯人を追いかける側に焦点が移動。で、地味とか徒労とか誤解とか翻弄とか非協力とか、あるいは報われなさぶりとか諦めとか、これって自分の日常の仕事と同じじゃないかと妙に共感してしまいました。途中で出てくる「ダーティハリー」の皮肉も効いています。世の中そんなにうまく行くわけねーだろと。 そして最後の最後までがんばった者に、ほんの少しだけ報われる(ように感じる)瞬間が来るんですよね。日常の仕事も、かくありたいものです。 まったく余談ながら、グリーン先生(アンソニー・エドワーズ)の比較的豊かな髪に驚き。「ER」のストレスから解放されて生えてきたのか、それともズラですかね。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-18 02:15:29)
343.  三島由紀夫VS東大全共闘 50年の真実
ガチンコ勝負を期待して企画されたイベントが、さして盛り上がることなく終わりましたという、ただそれだけの話。討論の中身に、まったく価値はありません。意気がった学生が空虚な観念論を振りかざし、三島に適当にあしらわれるだけです。だいたい親から仕送りをもらい、国立大学なら国税によって支援されている学生に「革命」だの「闘争」だのと息巻かれても、「まあがんばってね」としか言えないでしょう。 ただし、現代の識者へのインタビューはいずれも含蓄がありました。人選が良かったのか、聞き方が良かったのか、不毛な討論を埋め合わせるかのように、絶妙に挿入されていたように思います。「真実」というほど大げさなものではありませんでしたが。 70年前後の学生運動というのは、要するに若いエネルギーを発散させるための「お祭り」だったのかなと。バブル全盛期の若者が「ジュリアナだ」「マハラジャだ」と大騒ぎしていたのと同じ感覚で、「国会議事堂だ」「安田講堂だ」と大騒ぎしていただけでしょう。〝敗北〟の後、多くは何事もなかったかのようにご立派な「企業戦士」もしくは「国家公務員」に転身されたことが何よりの証拠です。そして今では、負担額をはるかに上回る年金を受給して悠々自適の生活を送っているわけで。「革命」に失敗して本当に良かったね!
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-15 01:48:33)
344.  愛情物語(1956) 《ネタバレ》 
主要登場人物を早々に退場させてナンボという、お涙頂戴映画の教科書のような作品ですが、その手の作品から醸し出されるイヤらしさはありません。体感的には約半分が音楽で埋め尽くされ、残り半分もけっして大げさには描いていなかったからかなと。 それにしても見事だったのは、タイロン・パワーの指使い。腕から上だけ見せるとか、指先だけ代役を立てるとかいろいろ手段はあったと思いますが、わざわざ本人が弾いているように見せるシーンが多々ありました。音階もテンポもほぼ合っているように見えたので、相当練習したんでしょうねぇ。 それにしても、薬剤師からピアニストになって海軍でも活躍するとは、なかなか多才な人だったようで。 そして言うまでもなく、ラストのサラッとした退場シーンも見事でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-13 01:50:41)
345.  ホテル・ムンバイ
なかなか骨のある作品でした。エンタテイメントとして見た場合、最大のプラス要因はブルース・ウィリスがいなかったことでしょう。たいていのサスペンス映画の場合、役者のネームバリューやセリフ回しによって「死亡フラグ」または「生存フラグ」が立ちます。しかしこの作品は、とにかく知っている役者がゼロ。誰が死んで誰が生き残るのか、まったく予測が立ちません。またそれを見越したように、ハラハラと衝撃が繰り返されるストーリー展開でした。 ただし実話をもとに作られた作品として見ると、ちょっと違和感が残ります。犯人側の意図がよくわからない。とにかく片っ端から殺しまくる理由は何でしょうか。「洗脳」とか「狂気」と言ってしまえばそれまでですが、一方ではカネとか親とか冷静な話もあって、単に狂っているわけでもなさそう。本当に殲滅したいなら、最初から爆弾を仕掛けて爆発炎上させれば一発で済むはず。また裕福な外国人だけ〝生け捕り〟にするというのも、本末転倒のような気がします。 どこまでが実話なのかは知りませんが、多分にサスペンスとしての演出が含まれている気がしないでもありません。あるいはオウムとかISの例もあるので、テロリストは独特の価値観をお持ちなのかもしれませんが。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-06-09 01:50:49)(良:1票)
346.  引き裂かれたカーテン
本来なら胃がキリキリするような状況のはずですが、またそういう場面を「これでもか」と言わんばかりに盛り込んでいますが、終始一貫ユルいんですよねぇ。オリバー・ストーンとかがリメイクしたら、グロくて怖くて息もつかせぬサスペンスになりそう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-07 01:27:16)
347.  スキャンダル(2019)
女性がセクハラを告発しても、他の女性を含めて周囲が必ずしも支援・賛同してくれるわけではない、というあたりが見どころといえば見どころですかね。当たり前のことが当たり前に進行し、双方に弁護士が登場してゴチャゴチャ議論するあたり、何度も寝落ちしそうになりました。特にドラマ性もないので、いっそドキュメンタリーとして作ったほうが面白かったかもしれません。 それはともかく、あくまでも一般論ですが、ロジャー・エイルズが何度かドスを利かせながら言った「映像メディアだぞ」というセリフには説得力があります。ニュースキャスターというごく限られたポジションを得る大きな条件の1つが容姿であることは、是非はともかく間違いありません。またその地位に就いた以上、プライベートも含めて視聴者から下世話で好奇な目線に晒されることは覚悟する必要があります。 そこで思うのですが、もともと優秀な女性が厳しい競争を勝ち抜き、さらにセクハラやその他もろもろに耐えてまで、果たしてキャスターというのは就くべき仕事なんでしょうか。むしろ個人にとっても社会にとっても損失では? テレビそのものの社会的地位が下落している昨今なので、余計にそう思います。あくまでも一般論ですが。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-06-05 02:37:59)
348.  コードネーム U.N.C.L.E.
ふた昔前のクルマのCMをパクったような冒頭のシーンは、ちょっと期待を持たせてくれました。しかしその後、ミッションのあらましがわかった時点で、期待は急速に萎みます。めでたしめでたしの結末は明白なので、そこまでどうやってピンチを作りつつスタイリッシュに持っていくかが勝負という感じ。物語を読むというより、ファッション雑誌をパラパラめくるような感覚でした。こういう雑誌は、閉じたが最後、何も印象に残らないんですよねぇ。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-06-02 23:20:58)
349.  プライドと偏見
19世紀イギリス版少女マンガの世界という感じでしょうか。当時の結婚の価値観がよくわからないので、物語にはどうも入り込めず。 ただしキーラ・ナイトレイの硬軟さまざまな表情は印象的でした。少女のような笑顔と、口論時のキリッとした大人の怒り顔のギャップがたまりません。さすが、大女優になる条件は容姿だけではないですね。 対象的にイマイチだったのがダーシーさん。濱田岳をもう少しイケメンにした感じでしたが、どうも印象が薄くて感情がよくわからない。それから役柄上の話ですが、彼は無職なんですかね。資産家ゆえに日がな一日ブラブラしているようでは人生つまらないよと、嫉妬混じりにケチをつけておきましょう。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-31 01:07:20)
350.  頭上の敵機
他の方も指摘しているとおり、戦争というよりリーダーシップがテーマでした。毅然としたグレゴリー・ペックは見応えがあります。古今東西を問わず、管理職は孤独で辛いもんだなぁと。また優秀なリーダーが組織にとっていかに貴重なものか、後継者の育成がいかに大変かということも、あらためてよくわかります。 本題はこれくらいにして、個人的に印象に残っているのは、後半に爆撃機の帰還を待つ地上勤務の面々を描いたシーン。なんとなく空を気にしながら適当に時間をやり過ごすわけですが、さぞかし「無事に帰ってきてほしい」と祈るような気持ちだっただろうと思います。 そして帰還が始まると、一斉にそれぞれ持ち場に散って職務を全うするんですよね。本筋とはあまり関係ありませんが、また戦争映画で描かれることも滅多にないですが、こういうリーダーでもエリートでもないバックオフィスの姿は本当にカッコいい。私自身が社会の一兵卒に過ぎないせいか、ついつい共感してしまします。 しかし、この邦題は意味不明。一応「直訳」なのかな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-27 02:38:20)
351.  バイオハザードIV アフターライフ
ものすごく野暮を承知でツッコミを入れさせていただくと、冒頭の渋谷の見慣れた光景に激しい違和感。だって前作でアメリカは砂漠化していたはず。だとすれば世界経済はすでに壊滅状態のはずで、トーキョーだけ安泰とは考えられません。ついでに言わせていただくと、地下にあれだけ巨大な構造物があるなら、半蔵門線はどこに行ったのでしょう? それはともかく、お化け屋敷のようにワッと脅かしてナンボという、ただそれだけの作品でした。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-05-25 01:41:44)
352.  陰謀の代償 《ネタバレ》 
酷評喧しいこの作品。たしかに終始一貫ジトッと暗いし、サスペンスに不可欠なはずのラストの爽快感もありません。同時多発テロとひっかけたかったようですが、見事にカラ回りしている感じ。それに何より、ジャケ写でアル・パチーノを主役のように大きく扱っておきながら、実はゲスト出演的な存在だったことも大きなマイナス。映画界のルールは知りませんが、世間一般的には「虚偽表示」として法律に抵触する事案でしょう。 ただし唯一面白かったのは、そのアル・パチーノのキャラ設定。前半は、少年の境遇や将来に配慮して融通をきかせたカッコいい警官として登場したように見えました。そうでなければ、主人公はわざわざ警官になどならんだろうと。 ところが終盤に登場したときには、単に隠蔽にあくせくする小物になり下がっていました。これは「キャラ変」ではなく、実は昔から小物でレイシストな悪徳警官だったと見るべきでしょう。だとすれば、人の評価というものは見る側の立場や状況によってあっさり変わるもの、という深遠なテーマに挑んでいたような気がしないでもありません。いずれにせよ失敗作であることは間違いないと思いますが。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-05-23 03:15:32)
353.  オーシャンズ8
全盛期の斎藤雅樹の登板試合みたい。さして波乱もなく、勝つことがわかっている試合を見ているようで飽きます。やっぱり石毛劇場とか沢村劇場のほうが、ハラハラするけど面白いんですよねぇ。わかる方にはわかると思いますが。 まあ顔見世興行的な環境映像ということで、適当に見流せば十分かなと。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-21 01:26:12)(良:1票)
354.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
ジャンルとしてはSFになるかもしれませんが、この後に2度の大震災を経験しているだけに、単なるフィクションとは思えません。まして竹内均先生まで登場し、教育番組さながらの解説を加えているわけで、そのうち本当に沈むんじゃないかと思うほどリアルでした。 特に私にとってのハイライトは、中盤に丹波哲郎が老人と静かに語り合うシーン。日本人をどこへ逃がすかという話の最後に、老人が「何もせず、列島とともに海に沈んだほうがいいという意見もある」と語ると、丹波哲郎が一言も発さずにポロッと涙を流すんですよね。このシーンはいろいろ予想外で、かなりグッと来ました。 悪く言えば「一億玉砕」の発想ですが、では他国から土地をもらって移住して新日本を建国したり、あるいは世界中に分散したりして救われるかといえば、たぶんそうではない。虐げられたり、排斥されたり、子々孫々はもっと悲惨なことになりかねません。だったらいっそ潔く…、という選択もなくはないかなと。そんなことを考えると、映画の本筋とは離れて背筋が寒くなりました。 なお映画としては一本調子。本当に沈没するだけ。「奇跡の一本松」のような、物理学的または生物学的な〝希望〟も見たかったかなと。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-18 03:11:24)(良:2票)
355.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 
どこまでが現実でどこからが幻想かよくわからないし、最後もスッキリしないまま終わります。勝手に解釈してくれ、という感じです。詳しくは知りませんが、「スターウォーズ」や「スーパーマン」的な明快さを求められるアメリカでは、さほどヒットしなかったのではと推察します。 しかし、現実か幻想かなどどうでもよくて、描きたかったのはアノニマスの世界なのかなと。考えられ得るかぎりの猟奇的な罪を犯して(または妄想して)さえ、誰にも関心を持たれない孤独というか恐怖というか。周囲には同類の仲間が多数いるが、会話の中身やお互いのアイデンティティには無関心。ただ行きつけの店とか、名刺とか、表面的な差異でしか自分を測れない。なんとなく、サザンオールスターズの往年の名曲「ミス・ブランニュー・デイ」を思い出しました。 最終盤、秘書が主人公の〝デスノート〟を見つけるシーンがありますが、その表情には戦慄というより憐憫が浮かんでいたように思います。ようやく主人公の内面を知る人物が現れたわけで、ここにはささやかな救済の意味が込められていたのかなと。まあ勝手な解釈ですが。 なお、ディカプリオが主役になっていた可能性もあったとか。それならそれで嬉々として演じたでしょうが、狂気のディカプリオはもう見飽きた気もします。クリスチャン・ベールで大正解だったんじゃないでしょうか。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-05-15 02:55:44)(良:1票)
356.  ジョニー・イングリッシュ
あまりのバカバカしさに、かえって清々しさを感じます。フランス人実業家がイギリス王室を乗っ取るという設定も、ヨーロッパだからこそ成り立つ話。これがアジアだと、どういう二国間でもシャレにならない気がします。一部の勢力に妙な深読みをされて、ボイコット運動とか起こりそう。 また、セリフにいちいち散りばめられた細かいギャグもいい感じ。笑えるかどうかは別にして、笑いに徹する姿勢が伝わってきます。 ただし気になった点が2つ。1つはマルコヴィッチの髪。なかなか似合っていましたが、あれはヅラですよね。もう1つは回転寿司店のシーン。「ウニ」と称してゲソもしくはヒトデの一片のようなものを食べて吐き出していましたが、やはりかの国でも日本とか日本文化のことなどほとんど理解されていない、もしくは興味すら持たれていないことがよくわかります。 とはいえ、個人的にはおおいに堪能させてもらいました。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-10 01:54:39)
357.  さすらいのカウボーイ 《ネタバレ》 
一つ一つのシーンが長いというかクドいというか。それでいて、そのシーンで何を伝えたいのか、今一つ絞り切れていない感じ。妙に叙情的なだけで、中身は薄味でした。だいたい主人公と相棒がどういう関係なのか、長く置き去りにした妻子をまた捨ててまで助けに行くほどの間柄なのか、そこに苦悩や葛藤はなかったのか。このあたりが一番の見せ場だと思いますが、深くは描かれていなかったような気がします。 ピーター・フォンダが監督した作品は後にも先にもこれ一本だったようで。さもありなんという感じです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-06 01:53:28)
358.  欲望のバージニア 《ネタバレ》 
監督のことはよく知りませんが、謎の豪華キャストでけっこう楽しめました。原題のとおり「無法」な感じは、価値観がまったくわからないのでゾクゾクします。 しかし、そうであるがゆえに、逆に戸惑う場面も。いくら無法な時代でも、「斬り捨て御免」が通用するほどではない様子。それなら戦場のように、気に食わないヤツを片っ端から撃ち合って殺し合えばいいはずなので。どこかに違法と合法の最低限の境界線があるようですが、それがわからない。なので、ルールを知らずにゲームを見ているような感覚でした。まあゾクゾクできれば、それで十分なんですが。 それと、最後は予想外にまるっと収まってしまいました。コントのようなオチまで付いて。ちょっと肩透かし感が否めず。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 01:37:09)
359.  ファーゴ 《ネタバレ》 
今さらながら初見ですが、これは傑作。冒頭に「変な顔」のスティーブ・ブシェミがいかにも胡散臭く現れた時点で、否応なく物語に引き込まれました。 で、2つの「breaking bad」が同時進行しつつ延焼していく展開には説得力があります。1つは殺人。最初の偶発的な殺人を隠蔽するために、次々と人を殺さざるを得なくなるのはありがちな話。2人目以降は無感覚になる様子もなかなかブラックでした。もう1つは嘘。いわゆる「嘘の上塗り」をせざるを得ない状況は、なかなか辛いものがあります(自業自得ですが)。途中、唐突に「ヤナギタ」が登場して「?」だったのですが、これが嘘&殺人の世界と、真っ当に生きる女性署長を交差させる結節点だったのかなと。 話自体は単純ながら、いろいろ重層的に意味を持たせる(と見る側が勝手に解釈したくなる)あたりは、さすがだなと思うばかりです。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-05-02 02:41:21)
360.  ハンターキラー 潜航せよ
現代戦争モノのフィクションに共通するのは、やたらドンパチが派手である一方、犠牲者は最小限で、けっして全面戦争には至らないこと。本当に全面戦争になったら核兵器を撃ち合って地球自体が終わるので、映画にならないのでしょう。その意味では、安心して見ていられます。 この作品もその典型。やたら優秀な艦長と、やたら勇敢な特殊部隊が超人的な活躍をするというお決まりの展開でした。もしかしたら、これは米軍が勧誘のために作ったプロモーション映像なのかと思うほど。まあ「米軍スゲー」とアホ面下げて見ていれば、必要十分に楽しめます。 もちろんツッコミどころは多々あります。最大のそれは、なぜゲイリー・オールドマンが出演を決めたのか。大した役どころではないし、見せ場も特になし。ギャラが欲しかったのかな。あるいはロシア側のクーデター軍の虚弱ぶりも気の毒なほど。もう少し花を持たせてあげてもよかったんじゃないでしょうか。 そしてもう1つ、そろそろ米ロ対立は見飽きた気が。もし今後同じようなプロモーション映像を作るなら、ぜひ米中戦争の設定で、舞台を台湾海峡あたりにしていただきたい。昨今の事情を考えればそのほうがずっとリアルだし、少なくとも日本において「米軍スゲー」感も増すと思うのですが。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-01 01:46:27)
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