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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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341.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 
正に「サラリーマン蟻地獄」「因果応報」を画に描いたような、いかにも社会派松本清張原作らしい「ちょっとした綻びからの人生暗夜行路」サスペンスの佳作。同年のキネマ旬報ベストテン、なんと第二位という高評価!私は一連の「社長シリーズ」喜劇作品は未見の為、小林桂樹氏といえば「江分利満氏」「女の中にいる他人」等、いかにも「一見実直そうに見える」(←そこがミソ)サラリーマンっていうイメージのみ。当時は彼のようなタイプが、高度成長期サラリーマンの一典型みたいな感じで捉えられていたのかな?彼に「共感」してひたすらドキドキして観るのが正しいのか、「へっ、ざまあみやがれ♪」っていう心理で鑑賞すれば良かったのかがちょっと微妙なところでしたが、私は完全に後者の視点からでした。他出演者も地味ながら非常に堅実。菅井きんって僅かな出番だけど、やっぱり当時から巧かったんですね。今月『ゼロの焦点』のリメイク公開からか、東宝が過去の松本清張作品を続々DVD化している模様。これを機に他作品も観てみたい。刑事役西村晃の「あんたはいつも映画ばっかり見ておって!!」っていう台詞には、思わず別の意味でこっちもドキッ!(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-02 15:03:04)
342.  エスター 《ネタバレ》 
往年のスリラー映画の佳作『悪い種子』(7点)の現代版リメイクみたいな作品。原題の「Orphan」ってどんな意味なのかとググってみたら「孤児」の他「所在や権利等が不明な物体」だって。う~ん・・・。これはスッキリこの奇怪な少女の名前のみにした、日本語タイトルの方が良かったと思います。ポスターも、『この娘、どこかが変だ』っていうキャッチコピー、少女の顔のみ出した絵柄もインパクト大で、私は興味を惹かれました。内容について・・・そもそも、自分は子供が危害を加えられる映画が苦手なので、彼女の殺意の対象がどちらかと言えば大人ではなく、専ら子供仲間に向けられたのが展開としてちょっと残念でした。冒頭から、世の中にはたった一人の子宝にも恵まれない人たちって大勢いるんだから、死産した子への愛情を、他の二人の子供にたっぷり注いで上げればいいじゃんって、両親の決断をついつい批判的視線で観てしまったんですよ。まあ、それを言っちゃおハナシがそもそも始まらない訳だけどさ・・・(笑)特に聴覚障害の娘の子はメチャメチャ可愛いし。あんないたいけな子が一人でもいるんだから、わざわざもう一人連れてこんでも・・・って。クライマックスで、実は彼女が○○だったって判明した途端、「さっさと殺られちまえ!!」って思ってしまったのは、正しい観客の反応なんでしょうか?ついそう思ってしまった自分がたまらなく嫌で鬱に。演じてたのは実際子供だった訳だし。幕切れの台詞「ママ、助けて!」にはちょっと彼女に哀れを感じてしまったのも事実。前記『悪い種子』のような明るいカーテンコールがあったら後味が少しは変わったかも。
[映画館(字幕)] 5点(2009-10-24 13:40:48)
343.  ねらわれた学園(1981)
「青春のメモワール」とかいう、今となっては書くのもちょい気が引けてしまうようなひろ子のLPを当時持ってた。その中には本作品の思いっきり気恥ずかしいモノローグ台詞とかが入ってて。覚えたくなくても耳にスッーっと入ってきてしまったんだよおー!!「確かに誰かがこの学園を狙っている・・・私は、自分のチカラを信じてみようと思う・・・きっと神様が、そんな私にチカラを与えて下さったのだから・・・あなたは、やっぱり人間じゃないんですね!」って、やばい、・・・未だにそらんじるように言える俺って。(追記)ホント、ヘンテコでチャチな映画なんですよ、これ。81年製作当時でも充分チャチでした(←キッパリ断言!)全編に流れまくる松任谷正隆氏作曲のやたら荘厳華麗な音楽、意味不明に壮大なヒロインひろ子と魔王子峰岸の台詞の応酬。クライマックス対決シーンの花火ドッカーン!指先ビーム炸裂!!って一体・・・。でも何故か一年に一回くらいは年中行事のように必ず観返してしまう・・・。数多くの大林映画中でも、駄作最右翼に確実に位置する作品かと思うんですが、なんで何遍も観返してしまうんだろ、俺ってば・・・。その複雑な心理状況のナゾは、大槻ケンヂ氏著「オーケンの私はヘンな映画を観た!」で明らかに。ナルホド、日本中で俺だけじゃなかったんだ~、この映画のヘンテコさにはまって偏愛している人間は!と読んで妙に納得。いや、無論当時中学生の私は、大槻氏のように、この映画のひろ子の相手役オーディションを受けようなんて夢にも思ってませんでしたが(笑)(←本当かっ?)
[地上波(邦画)] 9点(2009-10-18 15:53:30)(笑:1票)
344.  ラスト・レター(1980)
かなり前に吹き替え版を見ただけなんで細部までは記憶にないんですが、ダイアン・レインは障害を持った女の子で殻に閉じこもってるんだけど、エルビス・プレスリーとの文通がきっかけで、 徐々に心を開いていくっていう良いお話でした。先生役やってた、デボラ・ラフィンっていつの間にか消えちゃいましたよね。一時はどうなる事かと思ったダイアンだったけど、見事復活を遂げて、当時のファンとしては嬉しい限り。昔っから思ってた事だけど「スクリーン」と「ロードショー」でスターの名前の表記が違うのはどうしてですかね?例えばダイアンは前者では「レーン」、後者じゃ「レイン」って決まってた。テイタム・オニールも「テータム」と「テイタム」だったし。大した事じゃないけど映画ファンになった当初お世話になった二誌に対する素朴な疑問。単なるポリシー?(追記)ロイス・レインさん!的確なご回答ありがとうございます!そもそも「スクリーン」が独自の表記方だったんですね~。私は当初どっちかと言えば大衆的?な「ロードショー」支持派だったので。 
[地上波(吹替)] 6点(2009-10-17 10:24:50)
345.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
ええ、もちろん泣きましたとも!!この映画!!催涙度のみで言えば、今年ナンバーワンの作品かもしれません。常々自分の涙と下半身には節操なしだと思っているので、散々グシュグシュになりながらも、映画としての評価はこの点数にとどめさせて頂きます。要するに「泣ける」映画イコール、少なくとも僕にとって佳作止まりの「素晴しい傑作」にはならなかったわけで・・・。なんつーか・・・、ちゃんと真っ当な人生を歩まれている方には、絶対的に支持され、評価も高くなる作品ではないかと思います。わき道に逸れて、最早正規の軌道に戻し難い「非家庭的」人間にとっては、自分が欠落人間の烙印を押されてるみたいで、ポロポロ涙ぐみながらも、疎外感というか、終始非常に居心地が悪い気持ちを味わう結果に。主役キャメロンより、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃんよりも、場をさらったのは長女ケイト役の少女の、まるで「菩薩」のようなぶ厚い唇。人生を達観した境地の人間の表情っていうのは、まさにこの映画のクライマックスの彼女みたいな表情なのではないんだろうか?すっかり肥えたアレック・ボールドウィンや、久しぶりに観たら、往年の大女優べティ・デイヴィスに面影が似てきたジョーン・キューザックら、大物脇役のキャラが結構深くまで掘り下げられているのに、肝心の父親と失語症の長男の描き方が少々喰い足りない。元弁護士という役柄はともかく、ご贔屓キャメロンの初の三児の母親役はなかなかサマになっていました。もういい加減、ルーティンなラブコメの主役は卒業して、こういう役柄にシフトしていった方が良いんじゃないかと思いますね。
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-13 19:14:57)(良:1票)
346.  ブラボー砦の脱出
主演が当時キャリア絶頂期を迎えていた大好きなウィリアム・ホールデン、監督が後年の「荒野の七人」「OK牧場の決闘」等でウエスタンの名手とされたジョン・スタージェスという事でずっと前から観たかった作品。・・・う~ん・・・。一口にウエスタンって言っても、様々なジャンルがあって、この作品はいわゆる典型的な「騎兵隊」ものなんですよね・・・。有名なジョン・フォード「騎兵隊三部作」も、世評ほどは感銘を受けなかったんですが、これもそれほどの出来とは思えませんでした。クライマックスの、先住民に包囲され砂地の真ん中に追い詰められた主要人物たちが必死に生き延びようとするアクションが印象に残った程度。結局僕は、ウエスタンジャンルの中では「騎兵隊」ものより、「ガンマン対立!決闘に至る!結末やいかに」的正統派ウエスタンの方が性に合ってる事を改めて認識しました。
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-10 14:45:40)
347.  おろち
この原作と「恐怖」シリーズの中の『うばわれた心臓』、『洗礼』あたりの漫画が幼少の頃の私のトラウマになっています。梅図かずお原作は、疑う事を知らない清らかなコドモゴゴロにはすさまじいインパクトでした。それだけに映像化されたこの作品、イメージが損なわれそうで観ようか観まいか躊躇してました。・・・まあ無難な映画化でしょう。「阿修羅のごとく」あたりからひねった役どころに積極的に挑戦し続けている木村佳乃がいかにも望んで演じたくなるような役。原作の『姉妹』と『洗礼』をつなぎ合わせたような展開。でもこの映画だけをみたら、「おろち」が一体どんな存在なのか、分かりにくくないですか?原作読んでた自分でも、何だかよくわからんモヤモヤした存在に思えたぞ。梅図センセイの恐怖漫画ヒロイン独特の表情、「頭の両側面に手の平を当てて(ひいいいいいいいいいいいいい~!!)」の構図が出て来なかったのがちょっと残念。でも、ま、こんなモンでしょ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-10-10 09:57:10)
348.  母の眠り
メリル・ストリープは当然の巧演だが、娘役のまだ初々しかったレニーが決してメリルの貫禄に負けない存在感を放っているのに感心。父親役のウィリアム・ハートと三人で見事なコントラストを奏でていました。食い違うそれぞれの心情が細かく描かれています。う~ん・・・、今年の「マンマ・ミーア!」はこの頃のメリル主演で製作されてたらなあ・・・って、ちょっとだけ考えてしまいました。初登場シーン「オズの魔法使い」ドロシーのコスプレにもちょっとした衝撃(笑)この映画のレニーもそうだったけど、メリルって「プラダ」でのアン・ハサウェイ「ダウト」のエイミー・アダムスといい、共演以降台頭してくる若手女優の魅力をより引き立たせる技も持ってるんだよなあ・・・。 その辺が彼女がハリウッドで敬愛を受けているひとつのゆえんかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-04 15:20:28)
349.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 
昔っから気になってたんだけど、これなんで原題が「ジャイアント」なのに邦題が複数形の「ジャイアンツ」になっちゃったんでしょうか。日米に同名の超人気球団が存在する事で、映画会社が安易にタイトル変更してしまったっていうのが真相なんだろうとは大体想像はつくけど。でも映画会社の思惑がどうであれ、公開から半世紀が経過した今となってはこの複数形タイトルの方が実内容を現しているんじゃないかって、自分は思います。テキサスの広大な大地、ダイナミックな時代背景、主役三人それぞれの個性の輝き、死後も語られ続けるジェイムス・ディーンの伝説、そして子役時代からハリウッドの弱肉強食をサバイバルしきったエリザベス・テイラー、これらすべてが20世紀の「GIANTS」そのものだという事を再見する度に感じます。(追記)久しぶりに再見。大学時代のリバイバル公開での初見以来、大長編にもかかわらず何回か鑑賞してますが、その度に新しい発見がある映画。何故再見に値する映画なのかというと、古今東西の映画数多く観てきましたが、僕の一番好きな女性像が、この「ジャイアンツ」でエリザベス・テイラーが演じたレズリー・ベネディクトなんです!ただ美しくチャーミングなだけではなく、強くって優しくって、肝っ玉母ちゃん的な部分も有って、ちゃんと自分の意見を言うべき時には言い、一歩下がる時はちゃんと引き下がる淑やかな部分も有り・・・。 ジェームズ・ディーン扮する孤独なジェットじゃなくても、報われなくてもいい、仰ぎ見るように生涯通じての憧れの対象としてオンリーワンであり、且つナンバーワン!!最高のヒロイン像だと思います。ついでに、ジェットが自分の土地を手にした時に流れるディミトリ・ティオムキンのテーマミュージックも最高。格上げして10点にします。
[映画館(字幕)] 10点(2009-09-26 18:21:58)(良:1票)
350.  コンドル(1939)
ケイリー・グラントが、自分からは何の行動も起こさないのにやたらめったら女性にモテまくる・・・、ヒッチコック作品を初めとする、後々の主演映画にも繫がるキャラクターをここでも遺憾なく発揮しています。イヤ~、全くもって嫌味が見当たらない程、若き日の彼も二枚目でカッコイイっす!男に嫉妬心を起こさせず、理由もなく女性にモテる役っていうのは、やはり唯一無二の彼ならではの軽妙洒脱な味わいが有ってこそ。↓ああ・・・R&Aさんと同じく、自分もこんな粋な大人の男になりたかったのになあ・・・(笑)余談ですが、このタイトルと南米が舞台という事で、自分は長い間この映画の主題歌は「コンドルは飛んでいく」だとばかり思ってました。女優陣もお二人もそれぞれにお美しい。特にあの天下の美女、リタ・ヘイワースにバケツの水を(←それも続けざま二杯!!)頭っからぶっ掛けるなんざ、流石豪快派ハワード・ホークスの面目躍如たるゆえん。しかしこの航空会社って・・・事故率高すぎですよね(笑)管制塔がない時代に航空機を飛ばすっていうこと自体、本当に命懸けの仕事だったんですね。大画面で観たかったかなあ・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2009-09-26 15:01:58)(良:1票)
351.  キューポラのある街
「清く・正しく・美しく!今はどんなに貧しくても、前向きに胸を張って!!」が、高度成長期当時のニッポン人の美徳だった時代の、まさにその理想を全身で体現していた若き日の吉永小百合の代表作。この健気な少女役が評価されたせいで、その後の女優人生を、面白味のない生一本で一途でひたむきな役柄しかこなせなくなってしまった皮肉な映画とも言える(唯一「細雪」は除く)。実際同時代の日活の女優さんなら、顔パンパンな彼女より浅丘ルリルリや芦川いづみの方が、遥かに女優として僕には魅力的に見えます。ただこの映画、忘れられないシーンがあるんです。ヒロインジュン=吉永の弟悪ガキコンビ二人組が、新聞配達の少年からボートか何かを盗んで川向こうから少年に泣きながら悪態をつかれシュンとなるシーン。何でかやけに忘れられないんですよね・・・。このシーンの記憶のお陰で、自分の中でこの映画は佳作の地位を保っています。
[地上波(邦画)] 7点(2009-09-21 09:43:41)
352.  摩天楼(1949)
サイレント時代からの巨匠キング・ヴィダー監督、戦後唯一の秀作という高評価のみ聞いていて、DVD化が久しく待たれていた作品。主演はこの映画製作中、現実にも恋におちたというゲーリー・クーパーとパトリシア・ニール。このキャストで期待しないほうが無理ってモンだと思うんですが・・・。残念ながら、自分は主要登場人物三人の、意思堅固でダイナミックなキャラ設定といえば聞こえはいいけれど、あまりに奔放で奇矯なハイペースな行動決断力に初盤から全くついていけず、最後の最後まで???の連続で、一人置いてきぼりを喰らってしまったみたいです・・・。ヴィター監督作なら、やたら長ったらしかったけれど、オードリーの「戦争と平和」、史劇「ソロモンとシバの女王」の方が映画として面白かったですね。
[DVD(字幕)] 4点(2009-09-19 10:44:48)
353.  TOMORROW 明日
Oliasさんも↓で書かれていますが、これ同じ題材で、同時期に終戦記念日?2時間スペシャルテレビドラマ化されたんですよね。リアルタイムで観た、このドラマの出来があまりに素晴らしく、私は涙滂沱と流しながら感動してしまい、その後観たこの映画の印象が、すこぶる薄いものになってしまったんです。テレビドラマ版は、桃井かおりの役を何の因縁か大竹しのぶ、樹木希林、川谷拓三、音無美紀子、有森也美と、映画版と殆ど遜色ない実力派揃いのキャスト。「原爆投下直前」の、みずみずしい緑の色、スイカに付いた水滴など、生命の息吹きが画面上から伝わってきて・・・。ラストシーンは、その朝生まれたばかりの赤ん坊をかき抱き、聖マリア像絵画を祈るように凝視する大竹しのぶのハッとした表情でした。ヤバイ、書いててもまた泣けてくる・・・。同じ感動を、いやそれ以上の感慨を映画版で味わえるかと期待し、鑑賞に臨んだのですが、やはり先に観たドラマのインパクトが強すぎ、ドラマの粗筋をただ地味になぞっているような印象しか持てませんでしたね。順序が逆だったらまた印象が変わったかもしれません。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-09-12 17:00:12)(良:1票)
354.  トウキョウソナタ 《ネタバレ》 
キョンキョン(←いまだにこう呼んでしまう)が先年主演した「空中庭園」(5点)は、何でも隠し事なしのオープンマインドがモットーの家庭が崩壊していくおハナシ。こちらは誰もが皆隠し事をしている家族の家庭崩壊のおハナシ。それほど「家庭生活的」なイメージではない彼女が、この手の家庭劇に二本続けて主演してるっていうのはなんだか面白い。自分は「空中庭園」より、こちらの方がより現実味と切実感があって面白かったですね。「ゆっくりと沈んでいく船に乗っているようなもの」っていう心境の中年男二人の台詞にはかなり身につまされたというか。ごくフツーの、ちょっとだけ壊れた家族が奏でる「不協和音状態」っぷりは良かったのに、突然の闖入者役所広司によって映画そのものまで後半「この3時間前」テロップ以降、かなり「乱弾気味」になってしまったのが残念。結局、ラストも何も解決されないままだし。ピアノに天才的才能を持つ次男は、特待生扱いであの学校に学費免除で合格できたって事なんでしょうか?それにしても小泉今日子の女優としての、一人の女性としての「賞味期限」の長さには本当に舌を巻きますね。そもそもの素材の良さに加え、ご本人のよほどの努力と精進の賜物なのか。何やってるのを見ても、いまだに新鮮さを失わないのは凄い事だと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2009-09-11 15:24:13)(良:1票)
355.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 
引き合いに出されてる「ブレアなんとかプロジェクト」「なんとか・オブ・デッド」とかいう類の作品群一切未見です。何の予備知識もなく鑑賞。虚弱体質の僕にはこれ以上の点数はちょっと無理ですね。75分の作品にも関わらず、おしまいまで観るのがかなりしんどかった。(鑑賞中)うわっ、これ安っぽい映像やなあ・・・何だ、このリスみたいな顔の女性レポーターは・・・え、彼女がヒロインなん?(本編20分あたりから)あ~、もうこれヤな映画だな~(ドキドキ)ヤな映画だな~(バクバク)ヤな映画だな~(これが延々一時間続く)うわああああああああああああ~~~~~~~~~!・・・やっぱ、ヤな映画だったなあ・・・(おしまい)心臓がお強い方には楽しめるかと思います。自分は虚弱体質なので・・・ごめんなさい!
[DVD(字幕)] 3点(2009-09-07 15:26:56)(笑:1票)
356.  ハチ公物語(1987)
実にガッチリした、丁寧な作りの「忠犬美談物語」っていうより、これはむしろ「忠犬残酷物語」じゃないですか?ありきたりな美談展開にしなかったのは、ひねくれ者新藤兼人脚本の功績!身勝手な人間様どもに振り回されっぱなしの愛嬌なしのハチ公君に僕はひたすら同情。実は、忠犬の悲しい一生より、数多くの出演者の中でも、この時期一番意気軒昂そうに見えエロエロ中年オーラ全開だった故山城新伍さんの元気なお姿を拝見し、ああ人間の一生って・・・っていう、ある種の感慨の方がよっぽど深かったんですよね。いまだに仲代達矢氏や八千草薫さん、長門裕之さんなんかは現役でご活躍してるのになあって・・・。どうやら僕の気質上、ワン公よりもより人間の方に興味があるようです。どうでもいいけど、この映画の柳葉って雰囲気も含めオードリー春日そっくり。
[DVD(邦画)] 6点(2009-09-06 11:04:59)
357.  フレフレ少女 《ネタバレ》 
体育会出身の人間として長年「援団」(←こう呼んでた)に対し疑問に思ってた事が有った。競技中相手チームに威圧感で圧倒させるのはわかるが、普段日常でも味方、つまり我々にまで威圧オーラを与えるのは、一体何の意味が有ったんだろう?って事。この映画にも登場した相手学校側の援団チームのように、彼らは常に眼光鋭く学ラン着用メンチ切りまくり状態で同級生なのにも関わらず、自分なんぞは怖くて近寄る事も出来なかったんで・・・(←弱い・・・)実は不知火学院のようにいいヤツらだったのか?今となってはどうでもいいが(笑)援団の活動を続けていく為の動機付けが、多分一番難しんだろうな~って思ったが、「自分が頑張らなければ相手にも頑張れって言えない!!」っていう、団長ガッキー嬢の発想転換は良かったと思う。ただ脚本をもう一歩踏み込んでもらいたかったのが本音。援団を題材にした映画なんてなかなかないので期待していたが、自分の疑問をスッキリ解決してくれなかったのが残念。ゴールデンウイーク中、お寺に合宿っていうのも、女の子独りっきりってのはどうなんだ?って思っちゃいましたね。いつ、ムツケキギラギラしたオヤジOB連中どもがガッキーを夜襲するんじゃないかって、別の意味でハラハラしてしまいました(笑)団員脇キャラの肉付けも今ひとつ。最後の最後まで自分たち本位で、実際に競技していた野球部員をないがしろにしていた感は否めず。でも「ウォーターボーイズ」以来の、この種の学生異種混合?映画としては程々の出来じゃないですか?
[DVD(邦画)] 6点(2009-09-06 10:56:20)
358.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 
サブタイトル「時をかける主婦リンダ・ハンソン!」。ヒラリー・スワンク同様意思の強いキッパリ男前顔サンドラ・ブロック、彼女にはこういう巻き込まれ型不条理サスペンスが良く似合う。アイデアそのものはなかなか良かったと思うんだけど・・・、なんで突然曜日が「シャッフル」されたのか、最後まで理由の説明が何もなかったのが不満。マジックで表作って曜日時間軸を作成している時、何の迷いもなくサンドラは「日月火水木金土」って書いてたけど、「月火水木金土日」っていう可能性はこれっぽっちも考えなかったんでしょうか?娘の顔のエクソシスト風の疵についても腑に落ちない点が多々有り・・・。ダンナ、すっげーいいヤツなんだから、ぐるっともう一周シャッフルしてハッピーエンドの結末でも一向に構わなかったんじゃないの?これ。敢えてバッド・エンドにせんでも・・・。あ、自分も一家と愛するダンナの一大事なんだから、一晩や二晩くらい眠らないでもうちょっと頑張ってみろよ、サンドラ!!って途中思った(笑)色々あとからボロボロと粗が目立ってくるサスペンス。
[DVD(字幕)] 5点(2009-09-04 18:13:21)
359.  殺人ゲームへの招待 《ネタバレ》 
この手のアガサ・クリスティ風「大邸宅一同集合ミステリー」もの大好きっす!ただ、この廉価版パロディ映画はあまり頂けない。ラストにいろいろな結末・犯人・真相が用意されてますよ~っていう遊び心がウリだったようだけど。事件そのものにあまり興味が湧かない展開の為、どの真相でも、ど~でもいいですよ~何でもいいですよ~(←古い)ってな印象でしたね。新旧オールスターキャスト組んで「ナイル」や「オリエント急行」みたいな、予算かけまくった豪華で本格的なミステリー映画がまだ製作されないかなあ・・・。
[DVD(字幕)] 4点(2009-08-30 13:22:44)
360.  山の音 《ネタバレ》 
この作品には、全体的にナニカ不健全且つ妖しげなもやもやした雰囲気が漂ってますね~。原節子の美しくもよく耐える嫁、上原謙の不肖の夫、いかにも頑健そうな山村聡の鷹揚な舅、この主要人物三人の立ち位置が、なんか観ていてぎこちないというか、不自然なんですよ。夫から邪険に扱われる辛抱役なのに、美しすぎる原節子が嘘っぽくてミスキャストなのか?夫よりも遥かに精力旺盛そうに見える魅力的な舅役、山村聡が笠智衆みたく枯れた味を出せなかったのがいけないのか?例によって何を演じても単なるデクノボーに見えてしまう上原謙がダメなのか?三者三様に不協和音を奏でているような気がしてなりません。同じ成瀬監督「乱れる」(8点)が「変○家族・兄貴の嫁さん」なら、これは「息子の嫁さん」。一歩間違えたら、ポルノ映画的展開になっても決しておかしくない内容。同じ成瀬監督作品の原節子なら、自分は「驟雨」(9点)のガラッパチな彼女が一番好きだなあ・・・。てか、そもそも息子役の上原謙って、父親役山村聡より実年齢年上じゃん!!
[DVD(邦画)] 6点(2009-08-29 09:55:15)(良:1票)
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