341. シモーヌ
この映画の最大の問題はシモーヌが自分の好みではなかったことだ。 いかにもアメリカ人が好みそうな顔立ちではあるけどね。 アルパチーノが劇中でハリウッドの映画業界やわがままな俳優を批判しているけど いまいち説得力がない。自分だって劇中でウィノナとチューしたり、他にもラブシーンがやたらと多くおいしいから。そういえば、アルパチーノは「リチャードを探して」でもウィノナとチューしてた。DVD特典の未公開映像が面白かった。本編よりも笑ってしまった。ブラックすぎてなぜ未公開なのかうなづけるシーンもあった。 6点(2004-06-01 16:19:29) |
342. 死ぬまでにしたい10のこと
死期を悟ってからやりたいことをやろう ってのも哀しいことだ。 何かやるせないな。 美容院の店員の髪型を褒めるシーンがいい。 ささいなことでも、思ったことを口に出すことで周りが幸せになるときもあるのだろう。 6点(2004-05-28 00:31:40)(良:1票) |
343. パリ、テキサス
《ネタバレ》 序盤、弟に黙ってトラヴィスが出て行っても、弟は荒野の中しっかり兄を見つけてしまうところはさすが兄弟というべきだろうか。最初はいやいや兄を連れ戻しているかのように見えた。ところが、実は終始兄を想う弟だったのが逆にせつない。自分だって実の子ではないとは言え、4年間育ててきた子を愛していたのに。この映画はトラヴィスうんぬんより人の好い弟夫婦のその後が気になった。 6点(2004-04-22 18:15:48) |
344. 卒業(1967)
この作品は、もともと「S&G」と「斬新な映像」のコラボを意図した実験的な作品だったのでは?だからストーリーに関しては力をいれてなかった。しかし、ホフマンの演技とラストシーンが予想以上に良くできたために「感動大作」として過大評価を得てしまったのだろう。そう考えればなにもかも筋が通る。 5点(2004-04-19 16:20:35)(良:1票) |
345. 座頭市(2003)
うーん、思ったより殺陣が物足りなかった。確かに、真剣勝負は一瞬で決まるほうがリアルなんだろうけどさ、タップ踊るくらいなら殺陣もエンターテイメントしてほしかったよ。 5点(2004-04-12 11:42:09) |
346. アマデウス ディレクターズカット
やつれた表情とは対照的に目だけは異様にぎらついたエイブラハムの表情はまさにオスカーを得るにふさわしい。冒頭の神父と老人との対話のシーンでこの映画が持つ、ただならぬ力を垣間見た気がした。この映画を見ながら天才と凡庸について考えさせられた。モーツアルトの自分の作品に対する絶対的な自信。これが天才たる所以なのかも知れない。 7点(2004-03-18 17:11:31) |
347. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 作品として完成度は高いと思う。しかし何か根本的なところで違和感が残った。冤罪をでっちあげることによって死刑制度が見直されてもいいのだろうか?確かに無罪の者が死刑になりうることを証明したがこれはある意味“ルール違反”だと思う。オーバーに言うと、死刑制度の是否は別にして、法そのものに対する冒涜行為だと思う。しかも命をかけてるのだからなおさらだ。 それに死刑に反対ならば自分の命こそまず尊重してほしい。自己犠牲にしてもこれでは本末転倒な感がある。ゲイルがなぜ死刑廃止運動に熱心に参加しているのか、またなぜ自ら冤罪を受けようと覚悟したのか、このあたり心理描写がもっとほしかった。 4点(2004-03-16 08:29:43)(笑:1票) (良:3票) |