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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 885
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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361.  市民ケーン 《ネタバレ》 
『Mank マンク』の予習のため10数年ぶりに再見。初めは睡魔との闘いで印象に残らなかったが、今見ると愛着障害を描いた現代に通じるテーマだった。愛情の代わりに金は無尽蔵にあり、強大な権力もあった。それでも二人の妻も二人の親友も去っていったのは、こういうことをしたんだからという見返りが透けて見えていたからで、他人の心情を上手く汲み取れない不器用さがあまりにも悲しい。世間的には新聞王として持て囃されても彼の一部分でしかないし、関係者の証言も彼の一部分でしかない。あるのは、遺品が容赦なく焼却処分されるように、死んでしまえば忘却の彼方へ置き去りにされる虚無感だけだ。今でこそ珍しくない演出手法も当時は斬新で、実在の新聞王をモデルにしたのだから、このセンセーショナルさがオーソン・ウェルズの強大な野心と深く重なる。ドナルド・トランプはこの映画が好きだったようだが、現在の窮状を見るに大いなる皮肉を感じた。野心、野心、野心・・・。名を残すとはこういうことなのだ。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-12-06 00:52:00)(良:2票)
362.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 
オーストリア旅行前に予習で見ておいたのだが、3時間があっという間だった。戦争に突き進む暗い時代に立ち向かうように、歌と音楽の持つ力がなお一層際立つ。ジュリー・アンドリュースもクリストファー・プラマーもたいへん魅力的であり、ところどころに挟み込まれるユーモアが絶妙(特にラスト直前の修道女の懺悔の下り!)。ロケ地全てに行けてはいないが、あの情景をリアルに見たときの感動は映画を見る前よりも違ったものになったのは感慨深かった。
[DVD(字幕)] 8点(2020-11-27 21:49:52)
363.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
11対1の不利な状況からの逆転劇。密室の会話だけの展開なのにも関わらず、論理的に分かりやすく説明して相手を納得させるあたり、かつての敵を仲間として引き入れるジャンプ漫画的な熱さを感じるのは自分だけか。ゲームのように一つ一つクリアしていく没入感がある。ただ現実はゲームではない。一人の少年の人生が掛かっており、常にヘンリー・フォンダみたいな男がいるとは限らない。一周回って少年はクロかもしれない。それでも一つの疑問から議論し尽す姿勢こそ重要であり、それを放棄することもできる民主主義の恐さと脆さを体現した名作に間違いない。
[地上波(吹替)] 10点(2020-11-27 21:33:13)(良:2票)
364.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
シリアスで煩雑な人間関係や説明に尺を割いても、完結編で盛り上げるなら分かる。ただ、本作は5部作のうちの2作目、まだまだ続く。魔法生物もユーモアも本作では影を潜め、悪の勢力との戦いを惰性で見続けるようではハリポタの焼き直しではないか。同じ世界観だからこそ、違う視点で一本程度の映画に軽くまとめてほしかったが、この調子では今後も期待できないだろう。
[地上波(字幕)] 4点(2020-11-27 21:13:23)
365.  スパイの妻《劇場版》
嘘は言わないが真実を言わない夫と、何も見えていないが気付かない振りをするのが上手い妻。矛盾し相反する二人が突き進む筋書きは、"真実こそ正義"とも言えるし、そのためなら多少の犠牲も厭わない狂気とも言える。自分らしさと信念を貫くのが困難な時代、権力や思想に全身を預けて安寧を得ることが当たり前のようになっていく様は、ネット全盛の現在と重なる。夫も妻も憲兵隊長も狂っている。では見ている自分は狂っていないと言えるのか? そう問われているような気がした。だからこそのあのラストなのだ。監督の映画は初めて見たが、ベネチア銀獅子賞受賞は、戦争直前のような不穏な世相とマッチし、功労賞的な要素も大きいだろう。ホラーが得意と聞くが、一見、戦火に引き裂かれた男女のメロドラマのように思えて、実は誰にでも存在するサイコパス性を浮上させた意味では、"らしい"と言える。
[映画館(邦画)] 7点(2020-11-13 23:44:29)
366.  オリエント急行殺人事件(2017)
タイトルだけなら知っている人も多いはず。反則スレスレのオチも有名でツッコミどころ満載であるが、これをどう魅せていくか。近年の世相により、黒人やヒスパニックを配したキャスティングになっているものの、現代だからこその新しい切り口が欲しかった。再映画化の意義はあったのかと思うくらい、良くも悪くも保守的に終わった印象。いっそのこと、犯人視点で如何にして事件を起こしたかを描いた方が面白いと思うが、財団が許さないか。
[地上波(字幕)] 5点(2020-10-09 22:44:32)
367.  日日是好日
劇的な展開は起きず、それすら台詞だけで済ませる。映画のほとんどを茶道を通して登場人物の機敏な心情を代弁するストイックな演出が却って効果的だ。ゆったりとした流れの中でどこか緊張感があり、凛とした美しさが漂う、日本でしかできない繊細な表現を久々に見た。若々しい娘から精神的に成熟していく黒木華は好演だが、場の空気を一気に自分のものにする樹木希林の自然体溢れる存在感が圧倒的。
[地上波(邦画)] 7点(2020-09-25 22:17:39)(良:1票)
368.  インセプション
クリストファー・ノーランの作家性がブロックバスターに綺麗に織り込まれた好例。幾重にも折り重なった夢の迷宮でミッションを遂行するメンバー、夢だから何でもありな映像表現の数々に唸る。ただ、本作のルールに雁字搦めになって、渡辺謙のドラマが希薄になったのは否めず。彼でないといけない理由が分からなかった。この監督の理論的な部分が窮屈すぎて、後の作品でも足を引っ張っている感はある。逆にそれが強みにもなっているのだけれど。
[映画館(字幕)] 7点(2020-09-18 23:51:57)
369.  となりのトトロ
メッセージ性はなく、大した事件が起きるわけでもない。懐かしの原風景と巨大生物との交流だけで、30年経っても色褪せない世界を創造したことに宮崎駿の凄さを再確認できる逸品。おとぎ話に振りすぎず、あるがままの自然を受け入れるようなバランス感覚が絶妙。
[地上波(邦画)] 8点(2020-08-14 21:55:10)
370.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密 《ネタバレ》 
CG全盛の時代に敢えてストップモーション撮影した姿勢と労力に敬意を表する。同時に日本の伝統文化を徹底的に研究し、美意識と心情を余すことなく汲み取っている(時代考証に詰めの甘さがあるが、ファンタジーとして目を瞑ろう)。世界観の作り込みでは完成度が高いが、全体のストーリーが弱く、序盤で村が滅ぼされる割に村人全員が生きていたり、仲間のサルとクワガタの正体も途中で予想できたり、(上映時間的に仕方ないが)伝説の武具も簡単に見つかってしまったりと、枚挙に暇がない。"物語"に対する考察と家族に関する個々のエピソードがすこぶる良かっただけにそこが気になってしまった。
[地上波(字幕)] 6点(2020-08-14 21:18:11)
371.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 
いくらでも娯楽活劇に出来るプロットに状況説明も格闘シーンもあえて排除し、希死念慮を持った男の孤独をより一層強調する演出はレフン監督の『ドライヴ』を想起させる。父親からの虐待と従軍経験の絶えないフラッシュバックで、死にたくても死ねないのは介護しなければならない母親で繋ぎ止めているだけで、少女を救ったことからその日常が破壊される。生と死の狭間で揺れ動く男の心境にシンクロするように絶えず流れるジョニー・グリーンウッドの重層的なスコアが効果を上げ、特に湖の水葬シーンには美しさすら感じた。再び少女を救い出すも、彼女にはもう帰る場所がないし人を殺している。"救うことができなかった"自分に絶望して死んだって周囲は何も変わらないのではないか。だが、少女の一言に彼は微かな光を見出す。「明日はいい日よ」。決して明るい未来ではないかもしれないが、再生へ向けて不思議な余韻を残すエンディング。多くを語らない男の人生をホアキン・フェニックスの熱演で説得力のあるものにさせており、カンヌ男優賞は納得。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-08-14 21:16:34)(良:1票)
372.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017)
企画自体は『君の名は』以前からあったとは言え、セカイ系を言い訳にして全体的に描き込み不足で、タイムリープものとしても新機軸を打ち立てられないところが致命的。ヒロインの不必要な性的表現が世界観の密着をさらに遠ざける。『君の名は』好きのカップル層と萌えアニメ好きのオタク層の両方を取り入れようとした結果、どっちつかずのまま中途半端に終わった感じだった。明らかな宣伝ミスだとしてもまるで救えていない。
[地上波(邦画)] 3点(2020-08-14 21:14:26)
373.  最強のふたり
ドリスの言動が危なっかしくて、笑いと同時にハラハラさせられる。障害者だからと言って同情せず、対等に扱ってくれる彼に、フィリップは本音で語り合える友を見つけたことだろう。実話という免罪符はあるもののそれに臆せず、日本人にも分かりやすいギャグをふんだんに散りばめながらも、下手に重すぎず軽すぎずのバランスが絶妙。ドリス役のオマール・シーの存在が大きく、エディ・マーフィーやウーピー・ゴールドバーグとは違う、天真爛漫さの奥にある翳りが見えてきて、ハリウッドには出せない味。ラストはしんみりさせず、オープニングみたいなテンションで終わってほしかった。
[地上波(字幕)] 7点(2020-08-14 12:27:08)
374.  殺さない彼と死なない彼女 《ネタバレ》 
原作漫画を読みたくなった。主題歌から惹かれて映画を見る形になったため、終盤の流れは予想できたものの、長回しで綴られる登場人物の渇望と繊細な世界観は青春映画に留まらない普遍性がある。「殺す」「死ね」の暴言のオンパレードが象徴する容赦ない態度と、根底にある、ありのままの存在を認めてくれる本当の優しさ。ただ、若手俳優の演技力が作品についていっていないし、説明不足な展開に三者三様の物語をもう少し描き込んでほしかった。長回しは部分的に留めて、もっと圧縮して描き込めば良かったのではないか。失って初めて気付く何気ない日々。喪失を経て、誰かの優しさから少しずつ影響されて新たな想いが次の物語に引き継がれていく、切なくも前向きなラストがじんわりと余韻を残す。
[DVD(邦画)] 7点(2020-07-08 23:15:14)
375.  レディ・プレイヤー1
'80年代のフィルモグラフィーを彷彿とさせる少年少女の王道アドベンチャーを、70歳を迎えたスピルバーグが今でも撮れるということを証明しただけでも価値がある。オンラインゲーム、SNS、VRと現代的な要素を取り入れながらも、かつてのレトロゲームやアニメのオタクカルチャーへの愛着が感じられる。突っ込みどころや粗は少なくないが、かつてのスピルバーグらしい愛嬌があって悪くない。彼のような重鎮でなければ、数多くの権利問題をクリアできず、ここまで無茶苦茶(誉め言葉)な映画はできなかったかもしれない。
[地上波(字幕)] 7点(2020-07-08 23:10:10)
376.  シャイニング(1980)
かつて143分版を見たことがあるが、テレビで再視聴。バッサリカットされているが、冗長的な部分が抑えられて却って見やすい。ホラーと謳われながら、思ったほど恐くは感じられなかったが、一方で演出と映像に狂気とも言える拘りを見せており、芸術的な領域にまで高めているのが名作と言われる要因か。随所に挟み込まれるペンデレツキの楽曲が効果的。たとえ親しい家族だとしても、人間何事も距離を置くのが肝心だ。
[地上波(字幕)] 6点(2020-07-08 22:37:31)
377.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
ほとんど西部劇とロマンスで展開するため、タイムトラベルものとしてのワクワク感は半減する。意外と間延びしているシーンが多いというか。ただ、Part2と続けて鑑賞すると、その伏線回収とマーティの成長ぶりに感慨を覚える。ドクのあの台詞にシリーズの全てが集約された粋の良い幕引きで点数上げても良いと思ってしまった。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-27 01:01:11)
378.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
圧倒的な投稿数で平均点9点を叩き出しているのが素直に凄いし、実際に見てみると納得できる面白さ。テレビ放送なのでカットされているシーンも少なくないが、トラブルに次ぐトラブル、如何にして危機を乗り切るかのハラハラとワクワクが半端ない。古き良き'80年代現在と、タイムトラベル先の古き良き'50年代を活写したのも大きく、こういう明るい映画は二度と撮れないだろう。アカデミー賞を取った重く深い映画も良いが、単純に楽しめるだけでなく、人生をちょっぴり変えさせてくれる元気な映画も素敵だと改めて実感する。
[地上波(字幕)] 9点(2020-06-27 00:41:54)(良:1票)
379.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 
元々続編を作るはずでなかったらしいが、それでも面白さをほとんど落とさずに完結させたのは凄い。2015年の未来がそこまで再現されていないものが多い中で、ビフのモデルであるドナルド・トランプが大統領になっているあたりに皮肉を感じてしまう。劇中の悪夢はあの現状そのもの。とは言え、Part1を別の視点で再現したところが斬新で、前回したことを邪魔せずに未来を元に戻さないといけない困難が積み重なる。上手くいくのは分かっていてもハラハラさせるところに、ゼメキスのエンターティナーとしての神髄が光る。Part3への布石が見事です。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-06-27 00:36:09)
380.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
テレビ放送のため、かなり削っていると思うが何てこともない。枯れたオッサンが有望な美少年に恋心を抱くだけの話。互いを意識しているのか、一方的なだけなのかニアミスしたまま映画は終わる。正に憧れで終わるあたりに、凡庸な芸術家のまま人生を終わっていく醜い中年と、手の届かない世界に漂う少年の美の対比が際立つ。上流社会の退廃的美学を被せて、これぞ芸術と名作らしく見せているようで底が浅く見えるのは、学の足りない自分がその境地に至っていないからか。ここまで徹底して、何も手に入れられなかった老いぼれが醜く描かれると長生きしたくない。
[地上波(字幕)] 4点(2020-06-13 11:16:54)
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