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円盤人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 102
性別 男性
自己紹介 DVDで昔の作品が出て、入手しやすくなったのは嬉しいですが
チャプター分け4つ以下っていうのは勘弁して下さい。

特に、チャプターなしっていうのは犯罪に近いですよ。

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21.  狩人の夜
観る前は、偽牧師ハリーのキャラだけが走ったスリラーかと思っていましたが、なかなかどうして、細部に含蓄の篭った、考えさせられる作品です。本作のポイントは、主人公の少年ジョンだけが、偽牧師ハリーの本質を見抜いているという点でしょう。彼はハリーが金銭ねらいの山師だということを知っている。しかし母も妹もそれが理解できない。彼の表面だけを見て、立派で優しい人物と思い込んでいるのです。村のスプーン夫人も同様で、ハリーを怪しむのは彼女の夫の方。孤児のルビーを含め、「女は愚か」というハーパー夫人(リリアン・ギッシュ)の考えが、作品を通じて表現されています。その彼女にしてからが、息子とうまくいっておらず、本来の愛情を孤児たちで代用している状態。彼女の思想は自戒の意味も込めているのでしょう。本作が善と悪――愛と憎しみ――の戦いを描いていることは、ハリーの講釈からも間違いないのですが、単純にハーパー夫人とハリーがその両翼を担っているわけではありません。彼女たち二人が声を合わせて歌うシーンがあったり、善良に見えた村の人々が、手のひらを返したようにリンチを要求したり、結局は表裏一体のものなんですね。ジョンはその中でどんどん孤立していきます。フランソワ・トリュフォーがこの作品を褒めてるらしいんですが、むべなるかな。これぞまさしく『大人は判ってくれない』映画ですもの。
7点(2004-10-09 13:56:42)(良:2票)
22.  華麗なるヒコーキ野郎
大空に魅せられた男たちの物語。「ヒコーキ野郎」という表現が的を射ています。カメラは余りにも過酷で、刹那的なペッパー(ロバート・レッドフォード)らの生活を描いていくのですが、視点が温かみに満ちており、モータースポーツに興味のない私でも惹きつけられます。撃墜王ケスラーが、終盤になるまで登場しないのは上手いですね。ライバルは主人公と対の存在になるのが普通なのですが、ペッパーと同じ類の「時代遅れの人物」だったということが判り、よりいっそう最後のバトルに熱がこもるのです。逆にこの空気に入っていけない人は駄目でしょうね。感傷もこれ以上になるとしらけてしまうので、私にとっては心地よい配分比でした。
7点(2004-10-06 20:44:44)
23.  オーロラの彼方へ
観賞しながら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを連想していました。前半の1時間は、さながら「ミステリー・ゾーン」の1エピソード。ここで終わった方が整合性が高いのですが、さらに後半に突入していきます。残りの1時間も実は面白い。けれども方向性の違いから、全体として見た場合、バランスが悪くなってしまってるんです。「完成度の高い短編に、続編を追加して長篇にしました」というような構成が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「シリーズ全体」を思わせるのですね(3作目なんか西部劇ですから)。さて本作、私も大変楽しみました。父子二人、両方に花を持たせる構成、あのクライマックス、脚本も見事です。テーマを絞り込むより、とにかく面白くしようとした、製作者の姿勢も評価したい。しかし「もう少しうまくやれば、使い捨ての娯楽映画を越えた、歴史に残る傑作になったんじゃないか」どうしてもそんな気がしてなりません。本作を彩るのは、父と子、野球、サスペンス。整合性より娯楽性。こう見ていくと、非常にアメリカらしい、ハリウッドらしい作品なんですね――よくも悪くも。
7点(2004-09-28 01:24:06)(良:1票)
24.  リバース(1997)
B級アクションですが、とても面白い作品です。悲惨な結果になってしまう過去を変えるために、女刑事がタイムスリップを繰り返すという話で、何度やっても失敗してしまう、というお約束の展開が待っています。この時間逆行はせいぜい数十分の世界なので、その点『ラン・ローラ・ラン』に似ていると言えましょう。ただし、タイムスリップものの割には、脚本が練り込まれておらず、細部に不満を覚えます。例えば、元交渉人という主人公の経歴が生きていないとか、刑事のくせに弾丸が全然当たらないとか、時間旅行のルールもそんなのでいいのかとか、云々。まあちゃんとクライマックスに向かって盛り上がるのだから、許せる範囲ですが。結局は「面白い」ということが何より大切ですからね。そこを評価して、少し高めの点を進呈したいと思います。
7点(2004-09-19 16:39:56)
25.  12人の優しい日本人
名画『十二人の怒れる男』の本歌取りで、非常に完成度の高い作品です。密室劇の脚本はただでさえ難しいし、しかも優れたオリジナルが存在しているわけです。二重の障害があってこれですから、見事としか言いようがありません。「『十二人の怒れる男』、陪審員が日本人だったら?」という出発ですから、やはり興味深いのは、オリジナルをどういう形で換骨奪胎しているかでしょう。みんなと違う意見をただ一人提起する8号陪審員、自身の偏見からかたくなに逆らう3号陪審員、本作では誰がその役を務めるのか、わかった時にはニヤリとしてしまいます。状況証拠に振り回される場面も、オリジナルをオーバーにした秀逸なギャグと取るべきでしょう。本作の欠点は「日本に陪審員制度が無かったこと」でしょうか。陪審員制度は、例えば西部劇のように、そもそも畑違いのものであって、それを日本に持ち込んでいる設定が、少々強引に感じますからね。そういう意味では「15年早すぎた映画」と言うべきなのかもしれません。
[ビデオ(邦画)] 7点(2004-09-19 13:34:07)
26.  クレイマー、クレイマー
アメリカの小説や映画に登場する家族を観ていますと、必ずといっていいほど、家庭内暴力、児童虐待に絡んだ描写があります。現代の家族は、これを描かなければリアルじゃなくなってしまったのでしょう。変な言い方ですが、私はあらゆる家族が、『クレイマー、クレイマー』のようであって欲しい。だって、どっちのクレイマーも、我が子を深く愛していたのですから。
7点(2004-09-14 22:32:29)
27.  ザッツ・エンタテインメント
ミュージカルはオペラ、オペレッタなどをベースに誕生した音楽劇です。歌劇よりは演劇性が強いのが特徴で、劇、歌、踊り、手品、コントなど「楽しければ何でもあり」な要素を黒人ボードビリアンが付け加えました。『ザッツ・エンタテイメント』というストレートなタイトルからは、これこそ世界言語なのだ、という強烈な自信と矜持がうかがえます。映画の性質上、ほぼ全編が見どころといって差し支えないですが、一番しびれたのは、ジーン・ケリーのトーク。数々の女性スターの名を列挙したあとで「しかし、最高のパートナーと呼べるのは一人しかおりません・・・」あえてその名は書きません。ビデオまたはDVDでごらん下さい。きっと皆さん大いに納得するはずですよ。
7点(2004-03-08 03:40:21)
28.  つばさ 《ネタバレ》 
主人公ジャックはいかにも純真さを象徴しているように見えますが、彼に感情移入する観客は少ないのではないでしょうか。というのも、ジャックの内面からストーリーが語られる場面がほとんどないからです。一途に彼を想うメリーの方がよっぽど好感が持てるでしょう(純情で不器用な田舎娘をクララ・ボウが熱演しています)。ジャックの空への思いは、飛行士(ゲーリー・クーパー)の死を前にして、変化したのでしょうか?戦争についての考えは??主人公は二人いるのですから、彼こそが感情移入の対象にならなくてはいけないのですが・・・。私は途中までそう思っていました。しかし、カメラは意図的に一歩引き、ジャックの幼さを浮き彫りにしていたのです。「青年は大人になって帰ってきた」という一文ですべてが明らかになります。『つばさ』は「純真な青年が、空への憧れを抱き続ける」物語ではなく、「二人の青年の強い友情を描く」物語でもなく、「他愛のない夢を持っていた子供が、戦争という現実に直面し、成長を強いられて帰郷する」物語なのです。ですから、ジャックに苛立って腹を立てるというのは、観客として至極当然の反応であり、その辺に私は、ウェルマン監督のしたたかさを感じるわけです。
7点(2004-02-25 22:05:21)
29.  黄金(1948)
映像技術の進歩は、昔の映画を相対的に色あせたものにしてしまいます。しかしこの『黄金』のような、緊迫感溢れる人間ドラマは別。白黒映像は、砂金の輝きを表現することは出来ませんが、溶岩のように湧き上がる人間の欲望を、余計に生々しく表現しています。「金は人を変える」というテーマが、ドブズ個人的な問題になってしまっているのはちょっと残念(このシナリオもかなり好きですが)。余談ながら、作中で出てくる「バカの黄金」は黄鉄鉱。英語ではそのままfool's goldといって、金と勘違いして喜んだ鉱夫たちの逸話が語源になっています。
7点(2004-02-17 01:59:03)(良:1票)
30.  パピヨン(1973)
脱獄映画の名作です。このジャンルの面白さは「手段が限られている環境のなか、どうやって脱出を成功させるか」という創造性にあると思っています。ところが、本作は『ショーシャンクの空に』や『大脱走』とは違って、このHOWの部分が薄い。狂気めいてすら見える、パピヨン(スティーブ・マックイーン)の脱獄への執念がメインです。腐汁をすすり、虫を食べてまで、脱出の機会を窺う主人公。「面白いかどうか」という安易な批評を拒むほどの、マックイーンの迫力ある演技。あまりそういう流れでは語られないようですが、『俺たちに明日はない』などに代表される、アメリカン・ニューシネマ色を濃厚に感じました。
7点(2004-02-12 21:13:55)(良:2票)
31.  東京物語
小津監督は欧州で高く評価されてるそうです。彼に魅せられた監督が来日したものの、「現在の東京には『東京物語』がない」と言って帰ったと聞きます。しかし、おそらく53年当時もなかったのではないでしょうか。この映画の東京は、当時の生活が仔細に描かれていながら、生活臭が薄い。画づらの美しさが生々しさを消しているんです。それは欠点ではなくて、小津監督が、日本的な風景を切り貼りして、普遍的な世界をいかに巧みに作り上げていたか、の証明です。そのある意味人工的な世界から、日常の悲しみが浮かび上がる。名作といわれるだけのことはあります。俗に「小津調」と呼ばれる、独特のカメラワークにもご注目。長男の嫁が家の中を歩き回るシーンがあるのですが、切り替わり方が『バイオハザード』(ゲーム)を連想させました。
7点(2004-01-27 02:24:05)(良:1票)
32.  HACHI/約束の犬
忠犬ハチ公の物語を、アメリカに舞台を置き換えてリメイク。『ハチ公物語』よりも淡々とした感じに仕上がっています。悪人はひとりも出てこず、さめざめと涙を流すにはよい映画でしょう。ひとつ引っかかった点が(微細ながら)あるとすれば、先生が亡くなる日、ハチが予兆のように見せたふるまいです。だとしたらハチはあらかじめ何かを見通していたことになってしまう。彼が無心に、愛しい先生がいつか来ることを信じ、ひたすら駅で待ち続けた、という解釈の方が――9年間のうちに、うすうすと真実が頭をよぎったとしても――より悲劇的・感動的であるし、忠犬ハチ公のテーマにふさわしいと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-19 01:57:23)
33.  仮面ライダー THE FIRST 《ネタバレ》 
全体的にいい線いっているけれど、今ひとつ乗り切れないところも多い映画です。「正体を隠すため、改造人間はすべからく仮面を被る」という設定、怪人や戦闘員、新ライダーの造形、バイクアクションなどは良いでしょう(マフラーの色は変えてほしかったが……)。それにも関わらず、後半に向けて駆け上がっていく感じがないのは、ライダーふたりに力強さがないからでしょうか。行動原理が女の取り合いなのはまあ良いとして、どうも軸がぶれがちなんです。本郷(黄川田将也)はアンジャッシュ児島似なせいか、頼りないし、一文字も「女のために死ねるか」とまで言っておきながら、土壇場で逃げ出したりするし。さくら(小峰麗奈)も同様で、心が揺れ動いている様子がはっきりせず、共感しにくいキャラになってしまっている。スネークとコブラのエピソードは、最初不要と思っていましたが、最後にまとまったので、あれはあれで良かったかな。少し長すぎる気がしないでもないですけど。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-18 01:07:47)
34.  28日後... 《ネタバレ》 
この映画、理屈では駄目な作品なんです。特に、全編を通じて伏線が効果的に機能してない。例えば、父娘のエピソードが前半の目玉になりますが、それが後半で生きてない。「何としてでも生き延びる」というのがテーマのようでいて、セリーナ(ナオミ・ハリス)は物語が進むにつれ、どんどん退行していってしまう。主人公ジム(キリアン・マーフィ)は逞しくはなりますが、どっちかというと無表情で、内面の変化がわかりにくいタイプ。「前半はいいが……」という意見を散見しますが、その理由は、前半には目的(マンチェスターへ行く)が設定されるのに対し、後半それが消失してしまう点にあるでしょう。ジムの目的は「軍人たちを殺してでも女たちを守る」に切り替わるわけですが、観客が十分感情移入してないため、ついていきにくいのです……。等々、割と駄目なところばかり挙げましたが、私は6点つけました。本作には印象的な画がいくつかあります。屋上いっぱいのバケツ。炎上するマンチェスター。草原を走る馬。こういう瞬間的なイメージが秀逸で、物語の要所要所で全体を引き締めており、個人的に不快感が薄いのです。これは想像ですが、ダニー・ボイル監督もイメージ志向であり、最初から全体の構成は二の次だったのではないのかな……?
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-12 23:05:24)
35.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
いい作品ですが、2時間は長すぎます。ハートフルな寓話テイストの物語なら、まず100分以内に収めたいところ。その点で脚本は今ひとつですね。長さの要因となっている一例を挙げましょう。ジョージ(ジェームズ・スチュワート)が娘の担任教師をなじって、その夫に殴られるエピソード【A】。これによってジョージは神を見限り【B】、唇を切ります。唇の傷は、別世界に連れて行かれたときのオン・オフ表現に使われます【C】。「Aからの因果関係によってBとCがもたらされる」わけですが、これは脚本的に言うと「BとCを導くためにAという伏線をしいている」ということなんです。しかし一方で、ジョージが車で木に激突する場面が別に存在します。BとCにはここから繋げることもできる。つまり、車の事故で悪態をつき、血を流したことにしてしまえば、わざわざAのエピソードを入れる必要がなくなるんです。しかも担任教師と夫はこの一連の流れでしか登場しないんですから、まるまるカットしても特に問題ありません。本作は、その場その場の楽しいアイデア(2ドルの夫婦など)が冴え渡っていますが、こうした伏線が全体的にうまくない。カットしても作品の質が損なわれない部分が多いとしたら、やはり脚本の詰めが弱いのです。にもかかわらず後味さわやかなのは、物語自体の温かみもありますが、最後の最後になって、本作では随一ともいえる最高の伏線――「天使のベルの音」が鮮やかに決まるせいでしょう。
6点(2004-12-23 18:19:22)(良:1票)
36.  タイムマシン(2002)
本作は公開前から「あの」『タイムマシン』ということで、イーロイ族とモーロック族をどのように描くか、ということに焦点が当てられていました。ウェルズの原作は古典SFの名作ですから、みんなが内容を知っていて当たり前、ということを前提に作られているわけです。従って後半の展開、私は驚かなかったのですが、何も筋を知らない人はさぞかし面食らったことでしょう。さてこの作品、結構おもしろく観ることができました。時間旅行の風景、思わずニヤリとしてしまう図書館員、恋人を救おうとしてタイム・パラドックスに陥るところはいいですね。しかし全体として低調なのは、前半と後半が決定的に乖離していて、消化不良を起こしているからです。ウェルズの作品をなぞっているのは後半だけであり――原作との比較は敢えてしませんが――前半は創作です。ところがこの前半、後半とベクトルが違うにもかかわらず、出来がよすぎるんですね。こっちだけ切り離して一本作れるじゃないかというくらい。皮肉にもこれでバランスが大きく崩れてしまってるんです。本作に対して「観客に対する説明が不足している」という評価をよく見ますが、おそらくどれだけ修正を重ねても、この前半と後半、綺麗にまとめることは難しいんじゃないでしょうか。
6点(2004-12-09 23:47:25)(良:2票)
37.  ディープ・ブルー(1999)
レニー・ハーリン監督は『ダイ・ハード2』『カットスロート・アイランド』『クリフハンガー』など、アクションの佳作を撮ってきた人で、よくも悪くも定型通りの作品を作るという印象がありました。本作もそう、と言いたいのですけど、それが少し違う。深みも余韻もないところはこれまでと同じものの、展開がどうなるか全く読めないのです。例えば、誰かに命がけで助けてもらった人物が、次の瞬間にあっさりサメに食われたりする。物語展開の常識を基本的に無視してます。観客の意表を衝いているので、本作ではぎりぎり成功していると思うのですが、厄介なのは、これが天然なのか、周到な計算によるものなのか判断しがたいところ。うーん。とりあえず本作によって、私の中では、レニー・ハーリンへの評価は保留になりました。
6点(2004-10-10 17:58:58)(良:1票)
38.  ロンゲスト・ヤード(1974)
看守VS囚人という着眼点がいいですね。残念ながら、不明瞭な部分がちらちらと目立っていますが・・・。例えば主人公のクルーが、髭を剃る前と後ではキャラが変わってしまっていることや、看守のコーチ要請を蹴ったことで囚人たちに軽蔑されるくだりなど。それでも後半の試合が素晴らしいので、全体的には良作と言えるでしょう。黒人たちの応援隊のところに、さりげなくユーモアが効いているのも好評価です。やっぱりスポーツアクションは、笑ってスカッとしないとね。
6点(2004-10-08 11:43:15)
39.  震える舌
私も高い評判を聞いてから観たクチで、期待が大きすぎた、というのが正直な感想です。破傷風の恐怖と、心理的に追い詰められていく夫婦には、観客を釘付けにする迫力があります。それはいいでしょう。しかし、本作には今ひとつ焦点を絞りきれてないような印象を受けます。例えば、父親の昭(渡瀬恒彦)が転ぶシーンがありますが、これが破傷風の感染によるものなのか、単に焦っていたのかどうかわからない。こういうはっきりしない場面が結構あります。そもそも本作はホラーなのか、ヒューマンドラマなのかもはっきりしないのです。それともこのような構造によって、作品に多角的解釈が与えられているのか?いろいろ考えましたが、やはり絞った方がいい、テーマがはっきりした方がこの作品はよくなる。私はそういう結論に達しました。とはいえ、本作がサスペンスフルな秀作であるのは間違いないと思います。
6点(2004-10-07 00:54:38)
40.  網走番外地(1965)
本作で一番の収穫は、嵐寛寿郎演じる老人ですね。私は久しぶりに、役者の凄さというものを感じました。本作はまた、昭和30年~40年代を代表する、日本娯楽映画の傑作でもあります。昔の邦画だから、やくざ映画だからと敬遠せず、ぜひ一度ごらんになって下さい。
6点(2004-10-06 20:51:05)
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