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Tolbieさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
 単純なストーリーと言ってしまえばそうだか、男を待っていたハンカチのシーンは心にしみる。  そして、この二人の経緯と成り行きを見届けた若い二人も、本当に心通わせるようになるのだろうと、思わせるラストシーンも素晴らしい。  DVD特典映像の監督インタビューで言われちゃったので、言うのためらわれるが、ラストの男と嫁のシーンで、抱き合ったりセずに、泣き崩れそうになる女を優しく抱きすくめて、家にいざなう男が、またカッコイイ!直前まで若者が女に抱きつこう抱きつこうとしていたから、ここは余計この方がいい。   『黄色いリボン』を観た時に知ったのだが、原作国のアメリカでは、女が出征する男に渡す黄色いリボンには、愛する男の無事な生還の祈りがこもっている、そういう思いを込めたものだという。リボンは日本でハンカチになったが、オツトメから戻ってくる男にこれ以上意義ある目印はないな。
[DVD(邦画)] 9点(2012-10-11 07:17:34)
22.  ジャンピング 《ネタバレ》 
 スゴイな、コレ。  アニメーションの原点であろう、動きの気持ちよさ、というようなものを感じる。浮遊感。空でくるくる回っちゃう飛び跳ね感。 アニメーションは、動いているもの、動いていることを楽しむものだが、その動きに観ている者を巻き込んでしまうのは見事。  只々ジャンプする、その視点だけで、作品になっちゃうスゴさ。もっと、色々なところへ跳ねてほしい、もっともっと観ていたくなる短編。  このアニメーションは、もちろん画面で描写されている、各場面を楽しむものだけど、同時にこの浮遊を「体感」するアニメーションだ。
[DVD(邦画)] 9点(2012-10-06 18:10:44)
23.  白雪姫 《ネタバレ》 
 世界初の長編カラーアニメーション映画。1970年代後半のアニメーションブームまっただ中に学童で、"映画ファンの前にアニメーションファン"だった自分には、もう聖典のような存在。実際には、監督として別の人がいるにもかかわらず、ウォルト・ディズニーの映画。彼の思いが込められた、彼の映画と感じる。恐らく世界中の人がそう認識しているだろう、アニメーションの神様の映画。  今見返してみても、白雪の動きは素晴らしく、「いつか王子様が」のメロディも美しい。また、この装束をまとえば、必ずそれと認知されるほど有名な、白雪のコスチュームも見事。実写の俳優の動きを転写した白雪の動きと、目一杯デフォルメした小人たちの動きが、ちゃんとひとつの世界観の中にまとまっているのは、さすが神様の映画だ。7人の小人たちの描写も、今時の感覚で笑うかというとそうではないが、ユーモラスで「ハイホー」の歌も楽しい。  物語的には、細かい設定を全部ぶっ飛ばしていて、女王が母または継母というのも描かれないし、何度も暗殺に失敗しているのも省略だし、Wikipediaによると住まわせてもらう条件だったという掃除洗濯も、白雪の優しさへと変更されている。でも、それがシンプルでいいし、なんだか受動的な感じを受ける従来のお話よりも、明るく愛らしい少女の個性になっている。  ディズニー映画の、童話をミュージカル仕立てで見せるというのは、この一作目からの伝統のようだ。ところが最後は、なんだかサイレント映画のようにセリフがない。しかし、この最後のキスから生き返るシーンの、絵と音楽だけで見せる手法が、この映画の魅力の一つだと、今見てみると思う。実際には、小人たちとわかれる部分で、「グッバーイ」とセリフがあるが、それだけ。王子のキスと目覚める所、重要な部分に説明的なセリフを排して、動きだけで見せる。さすがは、アニメーションの神様だ。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-07-11 14:57:31)
24.  ジーザス・クライスト・スーパースター 《ネタバレ》 
 冒頭、バスに乗って若い役者たちが、芝居を打つために砂漠の廃墟にやって来る。観客はいない。見る者ではなく、演じる者のための芝居。「演」がいつしかそのまま「生」になっている感じ。この演劇感。オリジナルが有名な舞台ミュージカルなだけはある、面白い演出だ。お芝居という設定を生かして、舞台演劇にあるような、制約を逆手にとったようなセット、小道具、演出を効果的に使っている。それは、ユダを追い詰める、時代考証などぶっ飛ばした戦車だったり、異端者ユダをマイノリティの代表選手、黒人が演じている事だったり、まるで舞台装置のような、城壁だったり、血と青空の対比を強調する、ガラスのボウルだったり…。  当然のことながら、基本的には新約聖書のお話。その解釈は、宗教的ではなく、史実的。奇跡もなく、遠藤周作の描くイエス像に近いこのストーリーは、現代の普通の(無宗教、雑食宗教の)日本人には受け入れやすいと思う。ユダヤを治めるローマの総督による裁判のシーンは、運命に従うジーザスと、彼をなじる民衆と、この裁判に疑問を持つピラトの、三つ巴のせめぎ合いがサスペンスフルで、私の大好きなシーンだ。なんて言うと、不謹慎のそしりを免れないかもしれないが、これが、無宗教者の楽しみ方だ。  実は他作品のレビューで「何かに魂を売り渡さなければ演じられない、という価値観は嫌い」等と書いた事があるが、演じたことによって何かを得る、感じ取る、という感じは否定しない、というより、そういうの好きである。物語の中で、ユダだけが、ジーザスの進む道とその結果、覚悟を知る人間だったわけだが、最後に帰らないジーザス役を思うのが、やはりユダ役の黒人青年とマリア役の女だけという、同じ構造を畳み掛けるような手法が見事。「終演後」に、帰りのバスに乗らないジーザス役の若者は、一体何を感じ、何を得たのか。見る側の私の気持ちは、ユダの問いと同じなのかも知れない。   あ、最後に言っておかねば。やはり、ロイド・ウエバーの音楽は素晴らしい。ユダヤの神官たちの「黒い」感じ、「ジーザスクラーイスト、スーパスター♪」という部分の聖なる感じ、「私はイエスがわからない」の限りなく優しい感じ、どれも見事!25歳の青年の作とは思えない。
[レーザーディスク(字幕)] 9点(2012-05-21 03:56:18)
25.  砂の器 《ネタバレ》 
 省略するところはすっきり省略し、何度もTVドラマ化されて描かれているような、刑事側のつまらん事情やドラマを廃して、映画の四分の一を占める、最後の捜査会議=「宿命」発表会=親子の旅物語に、すべてを賭けたようなすごい構成と演出。これの後に作られた多くのTVドラマ版は、この演出の呪縛から逃れるのが一苦労だ。  この「宿命」を聴いただけで、もう半ば条件反射的に泣いてしまう。それは、この音楽と一体になっている、千代吉と秀夫の苦難の旅と、親子の情愛を思い浮かべるからだ。この、親子の旅と音楽を、見る者の心の中に、一体として刷り込んだ演出方法は、見事というしかない。そして、また今西が言うように、この曲は彼が父親に会う唯一の方法なのだ、という事を自然に観る者に感じさせる演出。   正直、これだけでハンセン氏病をテーマとして描ききれているとは思わない。しかし、物語の本質は、病気周りの問題ではなく、親子の情愛である。殊に加藤嘉さんの、我が子の写真を前にしてなお、それを否定する部分には、涙を禁じ得ない。だからこそ、(原作遺族の意向とはいえ)病気事情を変更してでも、何度もドラマ化されるのだろう。まあ、この映画版の、この演出を超えるものは、まだお目にかかっていないが。 
[DVD(邦画)] 9点(2011-09-13 18:40:37)(良:1票)
26.  銀河鉄道999 《ネタバレ》 
この映画は個人的には低得点は付けられない。自分でお金払って観た初めての映画、友人と初日に徹夜した映画。 だからという訳でもないが、多くの人が評価し、好きだというTVシリーズよりも、私はこの映画版の方が好きである。というより、TV版は好きではなかった。 透過光を大胆に使った、美しくセンスあふれる画面。(ホテルの窓からのメガロポリスの景観だけが残念だったが) TV版のように、いつも悲しそうな顔をしているわけではない、表情豊かなメーテル。 TV版のように、「鉄といえば灰色・窓といえば水色」のようなステレオタイプではない999の色デザイン。 TV版のように、「悲しい場面に悲しい曲」のようなステレオタイプではない、美しい楽曲。 世界観にマッチしている、ちょっと頼もしくなった鉄郎。 主人公をフォローする"スター"、ハーロックとエメラルダスのカッコ良さ。 名画の一シーンを見ているような、別れのシーンの切なさ、やさしさ。(これ自身、すでに名画か。)  どれも、映画版ならでは、の魅力である。  他の多くの物語に見られるように、人々の殆どが、それを渇望しているという訳ではない、「永遠の命」。鉄郎は復讐の目的のために、それを欲しただけ。だから、実は永遠の命に関する描写もドラマも殆ど無い。強いて言えば、クレアとシャドウのエピソードくらい。機械伯爵は根っから悪いヤツの描き方だ。だから、「機械人間たちを見ていると、永遠に生きるだけが幸せじゃない」のセリフが、妙にこそばゆい。この映画の唯一の弱点は、このくらいしか思いつかない。 
[映画館(邦画)] 9点(2011-07-19 17:42:01)
27.  戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 
監督が亡くなった機に、もう一度見てみようと思ったが、あいにく手元に映像がなく、仕方なくサウンドトラック盤を聴いてみた。 やっぱり、このメインテーマ、凄い。考えさせられるわ。 次第に、やっと聞こえてくる導入部。 途中から入る感じを思わせる旋律。 我々が体験し、思っている事は、連綿と続く過去からの続きであり、これからも延々と続くのではないかと思わせる、やるせなさ。この無常感。 だからこそなのかも知れない、その中で自分を貫く者の思い、他者と分かり合おうとする者の思い、そういうものをすべて押し流すような時。 おそるべし、映画。おそるべし、映画音楽。おそるべし大島渚。 合掌。
[DVD(邦画)] 9点(2011-07-06 04:45:29)
28.  ワイアット・アープ(1994) 《ネタバレ》 
世間ではめっぽう評判が悪いこの映画を、私はとても好きだ。評判の悪い原因をよく聞いてみると、殆どの人が、痛快なドンパチの西部劇を期待している。アホか。日本でだって、一部でファンがいるものの、今時チャンバラは流行らない。人間の社会がある程度成熟してくると、単なる痛快なだけの暴力映画が、全体的には受け入れられないという事だと、私は思っている。その代わりに日本でも政治的要素のある時代劇、リアルな時代物が出てきたりしている。いや、昔にも多少はあったのだろうけど。そういう意味で、この『ワイアット・アープ』、アメリカの若かった時代の突出した人物の伝記映画として、面白い。今からたった百年ちょっと前の、一つの国の中でこれほど暴力的な社会があって、しかもそれが不思議なバランスというか調和を持って、次第に今に続いているというのは、実に面白いではないか。その中で暴力的な法執行官として名を馳せた人物が、実は実業家として成功したいと思っていた人間で、内縁の妻を蔑ろにして、愛人を結局は妻にする。その長い人生を映像化した本作のクライマックスはやはり、有名な『決闘』シーンだ。そこの部分は、いろいろな事情が絡んでいるが、その大きな一つとして、ジョシー・サラ・マーカスとの愛を失いたくないという部分。若い頃、それはそれは愛していた若妻を失った悲しみの彼の、半分娼婦だった内縁の妻・マティを乗り越えて(踏み台?)、やっと手にした生涯の愛。それまで、いつも人から誤解されていた自身の生き方を、彼女は受け入れてくれた訳だ。その愛と自分と家族の尊厳をかけた決闘のシーンは、今までのどの(アープ)映画よりも、地味だがリアル。ここを変に創作でカッコよくしちゃったら、この映画の意味が無くなるものね。直前の酒場の親父とのやりとりが、泣ける。流れの中で描写されるのに、いきなり最初にあえて出すほどの名シーンだ。その時のワイアットが、テーブルから引きずるように持ち上げる銃の「物量感」が重々しい。これで生きたい訳じゃ無いがコレが無いと生きられない。厄介な時代だったんだろう。そんな時代に色々誤解されながら、ジョシーと80まで生きた保安官、良かったな。 基本的に大好きな話だからというものあって、9点!
[映画館(字幕)] 9点(2011-04-30 03:47:39)(良:1票)
29.  マタギ 《ネタバレ》 
25年ぶりにTV放送録画を観た。今となっては、農村の生活の様子などが、貴重な資料的価値があるように思う。農業だけでは暮らしていけず、出稼ぎに出る状況。ましてやマタギだけでは成り立たない。地方独特の学校の授業内容(熊の胆の解説など)。マタギの獲物の処理の仕方。などなど。 もちろん、劇映画としても素晴らしい。主人公・平蔵は職業的ハンターというよりは、生き方としての猟師。山神様の授かり物だから、スコープ付きライフルなんかで、熊と対峙しない。「猟」ではなく「勝負」である。前時代的な村田銃に、自分でハンドロードした3発だけの弾を持って出かける平蔵を、孫の太郎が気遣うシーンが胸を打つ。亡くなった奥さんが作ってくれた、「マタギ装束」のような猟着が、カッコイイ。最後に巨大な渡り熊に、打ち勝った平蔵が、熊を人目に曝すのを嫌い、雪に埋めるのもイイ。 
[ビデオ(邦画)] 9点(2011-03-31 00:07:37)(良:1票)
30.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 
  この映画は大好きでした。 初めて観た時から、もう約30年が過ぎているとは。今見ると、アルテア8800とか、音響カプラとか、8インチフロッピーディスクとか、歴史上の機器にあふれています。同じような知能的コンピュータの双璧HAL9000と比べても、大好きなコンピュータです。というか、映画で観たコンピュータの中でも断トツに「素敵な」コンピュータです。○×ゲームで「勝者なき戦い」を学習するアイデアが凄い。 人間でさえも、ジョシュアの域にまで達するのは、なかなか出来ることではありません。 米ソ冷戦は終わりましたが、今世界は、局地的な軍事的危機を迎えています。それら双方を含んだ人類が、せめて30年前に映画で描かれた、機械ほどの学習力があればと、切に望みます。 悲劇的なエンディングも作られたといわれた本作ですが、最終的に採用された素敵なハッピーエンドに9点です! [改訂・追記]  最近、「地球爆破作戦」なる作品を見て、これと似た展開に驚きました。あっちは、コンピュータが人間を脅迫するのですが、やはりミサイルを握られています。そして、エンディングがバッドエンドというか、支配された状態で終るのですが、あの後味の悪さを見ると、やはり今作のハッピーエンドは、大正解と言わざるを得ません。タイトルやクレジットの字体といい、これの元ネタなのかも知れないですね。あるいは、オマージュ?  戒めから愛すること。この映画は、新約聖書なのかも知れない。 
[DVD(字幕)] 9点(2011-03-08 02:07:33)(良:1票)
31.  アラン・ドロンのゾロ
 十数年前に原作を読んだ。  小説としては、それなりに面白かったが、正直アレをそのまま映画にしても、退屈なだけだろう。このような単純な勧善懲悪、痛快な活劇に仕上げたのは、大正解。真っ青な空、逆巻く砂塵。権力の上層にいる卑劣な悪党。間抜けなお笑い担当の太っちょ。圧政に苦しむ民。圧倒的に強く、ひたすらカッコイイ正義の味方。悪党のものにされそうな美女。15分に及ぶ手に汗握る最後の決戦。何もかもが、この活劇を盛り上げている。  特に私の好きなのは、ゾロの初登場時、神父を開放した時に発するセリフ「子供たちには正義を見せます」というもの。子供というものの存在を軽んじていない精神が、嬉しい。  また、ラテンの軽快で陽気なテーマ音楽も良いが、市場で男が爪弾くギターの美しいメロディも捨てがたい。三十数年前のこの映画音楽を私は未だに、WALKMANで聴くことがあるほどだ。 
[DVD(邦画)] 9点(2004-08-11 10:11:00)(良:1票)
32.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
 子供の頃、初めてテレビ放送で見た時ほど、主人公の二人を称賛できないのは彼らの素性が強盗で、大人となった今は当時ほど純粋に彼らを英雄視出来ないからかもしれない。  それでも、彼らが進んで人を殺していない事、逃走中にみせる二人の会話・軽口などからその友情を好ましく感じている事などによって、なかなか憎めない。  だから、ボリビア軍の銃弾の雨に飛び出すラストシーンは、彼らの「明日」を信じてあげたくなるのだ。  そうだ、このタイトルが素晴らしいのは、これが彼らに向けた声援だからなのだろう。ボクら観るものの気持ちの代弁なのだから。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2004-08-11 09:48:59)
33.  名探偵コナン 黒鉄の魚影 《ネタバレ》 
今回は私の好きな少年探偵団たちの活躍はないのが寂しいが、組織と灰原(とコナン)の正体に迫る割とシリアスな物語だから、その方が良かったのかもしれない。 歳をとっても安定できる顔認証システムというのが、コナン(灰原)にとって致命的な障害になる話で、今回は灰原哀の正体がバレて彼女が攫われる。面白い展開。灰原哀が攫われるシーンでの僕らのお姉ちゃん・毛利蘭の活躍もスゴ楽しい。黒の組織の連中と互角に渡り合う蘭姉ちゃん、カッコよすぎ! 絶望的な「潜水艦の中に拉致」という状況は、流石に多くの協力者がいないと何ともならなくて、若干ご都合的にも思えるが、外に出てからの救出時の呼吸器のやり取りからの、最後の「返したわよ、あなたの唇」の展開にはちょっと涙した。 ここんところのコナン映画の中では、かなり良い部類だと思った。  ただなぁ、最後に正体を明かすあの人、何のためにそんな事したん?
[映画館(邦画)] 8点(2023-04-16 16:06:36)
34.  閉鎖病棟-それぞれの朝- 《ネタバレ》 
 色んな事情により、問題を抱えている人たち。「人たち」などと他人事のように言ってはいけない、「問題を抱えていない人なんかいない」という事だから。 そんな人々が、互いに心を寄り添わせながら、再び立ち上がろうとする物語。   最初見たときには、『永遠の仔』のような感じかと思ったが、心の問題の詳細が明かされない人も多く、またその原因も必ずしも人のせいと言えない感じの人もいそうで、事は単純じゃない。   最後に再び人を殺めてしまった主人公・鶴瓶の裁判で、レイプ被害の少女をここでも彼は守るのではと思ったが、そうではなく、彼女の心を受け入れ文字通りふたたび立ち上がろうとするカットで終わるのが良かった。  自分も、もういい加減長く生きてきて色々と問題を抱えてなんとか、死なないように暮らしているが、もう一度しっかりと立ち上がってみたいと思わせる、そんな良い映画であった。  それにしてもあんな暴力的なクズ男を、他の患者と一緒にしている病院にも問題があるよなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2020-06-22 19:30:56)
35.  ジョーカー 《ネタバレ》 
 社会が病んでいてちょっと変わった不孝者が罪人になってしまうというのは、今の現実を表しているようで空恐ろしい。アメリカでもそうなのかどうか不明だが、弱い存在に対して卑怯なほどに強く断罪する社会、そのくせ豊かな強者に対しては不満を募らせるが為す術がない。バッシング社会と言われて久しい日本の(ネット)社会を重ねずにいられない。  それにしてもヒーローの悪役にここまでのものを見せられると、素直にバットマンが見れなくなるのが困るなあ。それと終盤にとりあえず描かなきゃと言わんばかりの、ウエイン一家の襲撃はシスの復讐のスカイウォーカー兄妹の誕生シーンのように取って付けた感が否めない。
[DVD(字幕)] 8点(2020-02-09 17:15:31)(良:1票)
36.  キャッツ 《ネタバレ》 
 何故だか世間で評判の悪い映画が私には面白いのだ。  原作舞台(といってもロンドン版は観たことがなく劇団四季版の記憶だが)では、人を猫に目一杯寄せていたが、この映画のメイクは人間の顔部分が多いので猫が人間に寄せてきてる感を感じてしまう。それでも舞台では無理な「耳を動かす演技」があったりして感心する。  グロールタイガーがマキャビティの手下として実在していたり、いろいろと戸惑う部分もある。戸惑うというか驚いたのは、グリザベラが黒人なこととオールド・デュートロノミーが女性になったことだ。デュートロノミーの人はオリジナル舞台でグリザベラを演じる予定だった人だそうで、おそらくこの人のための性別変更だったのだろう。40年の時間が彼女を娼婦猫から長老に変えたのか。グリザベラについては自分的に勝手に「高級娼婦」のイメージを持っており、それなら白人だろうという自分にはやはり若干の差別意識を持っているのかもしれないと思い、ちょっと凹む。でもよく考えれば黒猫ってことで何の問題もないか。それ以外は、物語的には原作舞台どおり。かつての娼婦が老い衰えてもなお希望を持つ、そんなマグダラのマリアが最後に祝福される物語、大好きだ。「多く愛するものは多く許される。」
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-09 17:13:57)
37.  恐怖のエアポート<TVM> 《ネタバレ》 
 TVMだったのか!今の日本のテレビなんかより面白いな。  物語は非常にシンプルな旅客機内での集団食中毒。今日では、操縦士である機長と副長は2種類ある食事を、排他的に選択するように決まっていると聞くが、この頃はそうでなかったのか。で、操縦士を失った4発の旅客機を託されたのがベトナム従軍の元ヘリパイロット。管制塔の誘導で無事に帰を着陸できるかどうか?というサスペンス。  とても話がシンプルでほぼ余計な部分がないので、単純にドキドキさせられる。かつてのヘリでの壮絶な体験で心に傷を追っている主人公の話は、時代をよく表しているのだろう。その辺のトラウマを乗り越えるという物語も良い。  映像的に物凄い特撮などなくても、ドラマだけで面白い映画はありうるんだよな、ということを再確認。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-15 20:24:21)
38.  あやしい彼女(2016) 《ネタバレ》 
オリジナルは未見。  多部未華子の魅力全開ですな。彼女は歌もいいんですね。  おばあさんのカッコの時には「なんだこのバアさん?」と思っていたのに、多部未華子から戻った時には「憎めない婆さんだな」と思ってしまった自分に驚く。まあ、それが演出というもののチカラなんだろうが。  自分の人生をやり直すと言ってたおばあさんも、結局は孫の人生手伝って命を助けて。そして、その婆さんを探すうちに彼女の生き方を知り、新たな人生を応援しようとする娘、良い話だ。  『転校生』では二人もみ合って石段から転げ落ちたりして、それっぽく奇跡が起こるのだが、今作の若返りは何かそっけなさすぎる気もする。というか、それらしい説得力がないのが難点。最後のジロー爺さんはどうして若返ったのかね?
[DVD(邦画)] 8点(2019-08-15 08:30:15)
39.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
 アポロ13や(ここには登録されてないけど)サリュート7など、助けに行けない環境でのアクシデントに対する復旧劇って、結構好きだ。こういう時に必ずと言って良いほど描かれる描写がある。安全な管制側的な陣営が、現地にある部材と同じものを揃えて、その範囲で「方策」を実際に試すところだ。これの何がそんなに気に入っているのか自分でも不思議だったが、よくよく考えてみると、この実証主義的な心根がかつて技術者で製造業だった自分の琴線に触れるのかも知れない。  それと、その前のこの植物学者のいろいろなアイデアや実行力は凄い。最後に次のプロジェクト用のロケットから、色々なものを取り外した描写には笑ったが、先端をシートで被うってのはムチャじゃなかろうか?火星にも大気があるのだから、空気抵抗によるアンバランスで墜落したりするのでは?なんて思ってしまった。  でも、世界各国の人たちが一丸となって、彼の帰りを待っている・その帰還を祈っているという状況は、ドラマチックで気持ちの良い感動であった。
[DVD(字幕)] 8点(2018-11-29 22:45:57)
40.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
 これが実話ベースだというのだから、すごい話だ。スタートレックのカーク船長は、先頭に立って危険な惑星に乗り込んでいくことがよく揶揄されるが、実際の船の船長というものは、これほどの行動力と責任感が強いのか。  無線機の話の聞いて、裸足の賊に対してガラス破片を蒔いたクルーの機転も見事。
[DVD(字幕)] 8点(2018-11-16 20:58:40)
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