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カワウソの聞耳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 416
性別 男性
年齢 41歳
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21.  ロープ 戦場の生命線 《ネタバレ》 
予想を超える秀作。映画としての面白さと、戦争・紛争に対する皮肉がうまく合わさっている。ストーリーがうまく運び過ぎるきらいがあるものの、ベル・トロとティム・ロビンスの相性のいい掛け合い(最高!!)を中心に、キャラクター造形の巧さで突き進む。ラストの映画的な終わり方も秀逸。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-09-27 23:13:20)(良:1票)
22.  魂のゆくえ 《ネタバレ》 
宗教的要素に環境問題が織り交ざっている。主人公の一人称で淡々と物語は進むものの、抑制の裏に葛藤と苛立ち、苦悩を体現したイーサン・ホークにのめり込んで飽きません。主題はなんでしょう。結局は、まじめに神につかえて生きたものの、子供も家族も失い、さらには自分も死に対面する。そんなさまざまなしがらみを疎みながらも、どうしようもできないジレンマではなかったかと思います。その鬱憤を晴らそうとするとも、叶えられず終わります。強い権力、世の中の流れ、そして運命には誰しも抗うことができないという現実が突きつけられます。しかし、エンディングはハッピーエンドです。あまりに唐突なラスト、これは幻想なのだと思いつつ、映画はそういうものだという感動も与えてくれました。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-04-23 21:12:54)
23.  ウインド・リバー
見ごたえのある作品だった。ミステリ要素は強くない。娘を失った過去を持つ男が、ある少女の殺人事件の真相を追うハードボイルドタッチなドラマ。その舞台は、雪に閉ざされたアメリカの僻地とも言うべき、先住民の居住地。ミステリとしての捻りがないのが少し物足りないが、アメリカに巣食う闇を強く反映した良作。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-12-30 09:43:40)
24.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 
東京国際映画祭にて鑑賞。3つのエピソードが並行して描かれる。主人公フランク・シーランがマフィアに気に入られ、仕事を次々とこなしてのし上がる半生。年老いて、施設で過去を振り返る晩年。そして、ボスであるラッセル・ブファリーノらと知人の結婚式に向かう旅。この旅がどの時点なのかは、映画の終盤に明かされる。映画が始まってからは、フランクがラッセルに気に入られて、裏仕事を請け負う様子が描かれる。テンポはいいが、予定調和でもあり、この時点では全部で3時間半という上映時間に気後れした。しかし、ジミー・ホッファが登場してからは、一気に緊張が走り、物語に惹き込まれる。デ・ニーロ、パチーノ、ペシの三角関係が動き出すのだ。友人となったパチーノの“動”と、ボスであるペシの“静”の間で挟まれる複雑な心境を演じるデ・ニーロはさすが。家族との関係は、末娘との関係にだけ絞って描かれており、この関係が晩年シーンの締めくくりに重要な意味を持つ。全体として、満足のいく作品だった。「スコセッシ、デ・ニーロ、パチーノ、ペシの映画だ」と聞いて少しでも心が躍った人は、劇場で楽しめる作品だと思う。それにハーヴェイ・カイテルも出ていると知って手を叩いた人は尚更だ。難をいえば、俳優陣の年齢もあったと思うが、体の動きが少なく、会話劇になっている。そのため、笑いを散りばめるなど脚本に工夫されているものの、なんとなく観た人にとっては退屈な映画で終わってしまう可能性があるだろう。ネット配信前に、限定での劇場公開が決まったばかり。公開拡大は、昨年の「ROMA ローマ」の例を考慮すると、賞レースの行方次第だろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2019-11-09 22:16:14)
25.  女王陛下のお気に入り 《ネタバレ》 
描く空間を極度に制限したコスチューム劇。宮廷の外を描くことは完全に排し、宮廷内の豪華絢爛な佇まいとシンメトリーな構図をひたすらに意識し、独特で狭い空間に囚われ固執する人物たちをじっくり、ねっとりと見つめる。「バリー・リンドン」や「英国式庭園殺人事件」が手本であろうか。ロウソクの灯りを頼りに物事が展開するシーンは、計算された演出が憎いくらいに、登場人物たちの心の闇を映し出すことに見事にマッチしている。主演3人が完璧なのは言うまでもない。特に、レイチェル・ワイズは嫌味と気品をうまく体現して、最終的には見る者の同情を得ることに成功している。
[映画館(字幕)] 8点(2019-02-19 22:41:20)
26.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 
ホアキン・フェニックスのパフォーマンスはキャリアベストと言っていい。一人の男から滲み出る悲哀と孤独、自殺願望とそれに拮抗する女性への慈しみ。傷だらけで中年のたるみが出て決してカッコイイと言えないが、その反面、哀しみを全て背負ったようで、元軍人の威圧感のある体。体全体で主人公を演じきっている。バイオレンスシーンは、予想に反してしつこくは描かれていない。印象的なサウンドと、湖のシーンに代表される美しい画づくりが心地よくもせつない。ラスト、救出した少女の言葉から見せる主人公の表情は、苦しくも救いのあるものだと信じたい。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-01-13 21:41:12)(良:1票)
27.  エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に 《ネタバレ》 
野球の奨学金を得た青年が大学の宿舎にきて、授業が始まるまでのバカ騒ぎ3日間を描いている。特につながったストーリーはなく、ただただ新しい世界と人間関係に触れ合い、スタートを切る前段階の数日。なのだが、30台半ばの自分が振り返れば、その時間がいかに大事で、そこで出会った友人たちがその後の人生にいかに影響を与えたかが身にしみる。でも、若いその瞬間は何も考えず、理性と環境に身を任せるまま。「6才のボクが、大人になるまで。」で、ある少年の成長を見事に描ききったリンクレイター監督が、わずか3日を見つめる中で、人生の瞬間の大事さを説く快作。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-11 22:49:38)
28.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
監督は交代したが脚本は続投なので、前作の圧倒的な緊張感と息苦しさは引き継がれている。傍観者的主人公の目線を意識した前作から一転、今回はベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンが物語の中心だ。前半はアクションが大半を占めるが、後半は情と裏切りの間で選択を迫られる彼らの人間ドラマがサスペンスたっぷりに描かれる。今作では、聾の人物や少女との触れ合いを通してデル・トロの内面も描かれている。彼の背景を掘り下げた意味は、終盤の展開に大きく効いてくる。期待に沿う続編になっていた。
[映画館(字幕)] 8点(2018-11-24 10:15:44)
29.  犬ヶ島 《ネタバレ》 
細部にまでこだわり抜かれたヴィジュアルと、躍動感あふれるカメラワークはさすが。見た目の可愛さに媚びない虐げられた犬たちの造形は、傷だらけでやせた姿を表に出すも、愛さずにはいられない心の美しさを内側に秘めていて、とても魅力的だ。主人公は、チーフという名前の元ノラ犬。元ペットだった他の犬たちとは違い、人間に対して敵対心をもつ彼(犬)は、少年と旅を進めていく中で心を通わせる。ありがちな過程ながら、心にしみる。犬たちと少年のロードムービー調の中盤とは一転して、悪役の市長がいるメガ崎市に乗り込んでいく終盤はテンポが落ちる。それでも、監督の日本への愛が、昭和っぽいレトロな世界観にあふれる贅沢な作品といえる。
[映画館(字幕)] 8点(2018-06-15 11:25:09)
30.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
S・ロックウェルに完全にしてヤられる。マヌケで虐め役の前半から、一気に変化する後半。前半の憎まれ役は彼のこれまでのキャリアの延長だが、後半はそのイメージを逆手にとって一気に物語の主役となる。人とのコミュニケーション、それを無くして生まれ得ない分かり合う心という、この映画のテーマを体現する。F・マクドーマンドの存在感も光る。自然でありながら観るものを惹きつける巧さは、先行きの見えないひたすら続く導火線のようなドラマに彼女しかなし得ない安心感を与えている。
[映画館(字幕)] 8点(2018-02-22 23:36:58)(良:3票)
31.  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 《ネタバレ》 
戦場と離れた場所で生死を決める現代の戦争。その葛藤と現状が描かれている。サスペンスとしても申し分なく、問題提起に値する作品でもある。遺作となるA・リックマンの存在感は会議室の中で必然であり、最後に放たれるセリフはこの映画の核心をなす。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-11-28 23:56:48)
32.  20センチュリー・ウーマン 《ネタバレ》 
舞台は1979年。世代の異なる3人の女性と、思春期の少年の物語。女性たちが経験した辛く幸せな人生、それがあるひと夏の出来事を通して伝わってくる。随所に笑いを散りばめながら、その時代の音楽や流行がレトロに輝き、映画としての見せ方もうまい。予想していた人生など訪れないと少年に説く母親。理解できないけれど、女性たちの“教え”を通して変わっていく少年。世代や性別を問わず、自分の人生を見返してみたくなる映画だと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2017-06-03 19:51:28)
33.  T2 トレインスポッティング 《ネタバレ》 
最高の続編。社会が変化し女性は大人になっているのに、変わらないまま20年が過ぎた男たち。青春時代の思い出を語り合って盛り上がるものの、着実に来る中年の危機に呑まれて、社会から孤立している。それでもなお彼らは、様々な選択に人生を賭けて輝く。レントンとシックボーイは金儲けのために手を組むも、過去の裏切りによる溝は埋まらない。キレるとヤバいベクビーは犯罪者となり、レントン達を追い詰める。相変わらずヘロインを絶てないスパッドは今でも一番いい奴、ラストで絶妙な活躍をする。1作目の名場面やセリフを随所に見せながらの演出が嬉しい。粗削りな疾走感が落ち着いて、キレイな映像に笑いや感動が絶妙に盛り込まれ、監督や役者たちもベテランになったことを感じさせる。「トレスポ」「ロックストック」「フル・モンティ」・・・・90年代後半のイギリス映画に熱中した世代には堪らない作品だ。反面、1作目に思い入れのない人は楽しめないかもしれない。
[映画館(字幕)] 8点(2017-05-07 18:32:18)
34.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
原作にかなり忠実であることに驚かされた。決して派手さのない物語を海外で映像化するのはずいぶん大変なことだと察するが、スコセッシの原作に対する思いの表れであろう。すぐに棄教してしまうキチジローの弱さが意味するところや、穴吊りの呻き声から転ぶまでの重みなど、あっさりとして伝わりづらい点も多い。また、説明過多なセリフやナレーションが多くなっているのも気になるが、日本以外の観客を意識するなら仕方のないところか。拷問シーンが続くため、原作未読の人はそちらに注意がいってしまうかもしれない。それでも、出演陣の日本語や日本のセットに違和感はなく、前半には霧を多様して異国に来た司祭の心象を映し出すなど映像表現も豊かであり、作品の出来は満足できるものであった。 遠藤周作が問い続けた「日本人にとってのキリスト教とはなにか」。この問いがマーティン・スコセッシというハリウッドの名監督によって映像化されたことを歓迎したい。
[映画館(字幕)] 8点(2017-01-22 14:20:48)(良:2票)
35.  トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男 《ネタバレ》 
ハリウッドにおける赤狩りを、深刻になりすぎず分かりやすく描いている。トランボのキャラクター造形が圧巻。頑固でアクが強いが、優しくて義理堅く、そして脚本を書くことにかけては天才的、という魅力的な人物に仕上がっている。どこまで本人を反映しているのかは分からないが、ブライアン・クランストンの巧さもあり、トランボという人物に惹き込まれてしまった。当時の映画作品や俳優も多数登場し、映画が好きな人は見逃せない良作である。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-07 23:46:28)
36.  ウォーリアー 《ネタバレ》 
ストーリーは粗いものの、それを上回って余りある見応えがあった。飲んだくれの父親が原因で若いときに疎遠となった兄弟。兄は家庭をもち、弟は軍人となり、それぞれ人生の苦難に向き合って喘いでいる。父親は二人になんとか許しを請いて力になりたいものの、いい父親になれなかった過去の過ちから抜け出せない。演じる3人がとてもいい。特に、父親役のニック・ノルティは最高。強面の容姿もあってか、「白い刻印」でもそうなのだが、家庭内暴力の影を背負わせると似合ってしまう。一方、時に見せる笑顔は照れているかのような優しさをかもし出す。今作のラストシーンでも、ノルティの笑顔が心地よい余韻を残している。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-07 23:36:18)(良:1票)
37.  セッション
評判通りの良作。冒頭からラストまで惹きつけられた。手に汗握る演技とサウンド、そしてどこか息苦しさを感じさせる撮り方。2人の世界にどっぷりはまります。
[DVD(字幕)] 8点(2016-12-31 11:17:07)
38.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
思った以上によくできた映画だった。ベテラン機長が、両翼のエンジンが止った旅客機を、とっさの判断でハドソン川に不時着させ、全員を救った。この短く明確なよく知られたストーリーに対して、余分な肉づけをすることなく、心揺さぶられる完成度の高い作品に仕上がっている。機長の判断が正しかったのかというサスペンスとその葛藤とともに、NYに残るアメリカの良心をくっきりと浮かび上がらせている。トム・ハンクスもハマり役。
[映画館(字幕)] 8点(2016-10-22 17:20:14)
39.  クリード チャンプを継ぐ男
ロッキーに思い入れはないし、シリーズをすべて見ているわけでもない。スタローンも苦手。それでも、この映画には始めから最後まで惹きつけられた。良作。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-09-24 10:04:59)
40.  Dearダニー 君へのうた 《ネタバレ》 
飲んだくれの老ロックスターが、一枚の手紙をきっかけにこれまでの人生を変えようと一念発起、疎遠の息子に会いに行く。息子との和解や息子家族との触れ合いは安定の展開で進むが、最後まで我が道をいく主人公アル・パチーノの独壇場でとても楽しめた。マネージャーが水を飲む理由や、病院の先生の第一声など、随所に練られたエピソードが盛り込まれているのもうれしい。パチーノはもちろん、ベニングとプラマーも役に合った魅力を発揮しています。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-22 10:02:09)
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