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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  恋人までの距離(ディスタンス) 《ネタバレ》 
「ビフォア・サンライズ」。 とても素敵な映画だ。これほど平和で、これほど人の心を揺さぶる恋愛映画は。  ゲーセンで不良がナンパしてきたり、ギター持った男が奇声をあげてきたり(「スクール・オブ・ロック」)とか、そういうハラハラする“イベント”はまったくないと言っていい。本当に一時の静かな出会いと別れなのさ。 音楽も冒頭と終盤までほとんど無い。  列車の中でふと出会った男女二人。最初は一人で暇な時間を潰すための会話だったが、やがて互いの心の傷を見せ合って溶け合う中となっていく。  列車にはじまり次々と移動して移動して移動して、喋って喋って喋りまくる。結んだ髪もあっと言う間にほどけるくらいに。 なのに不思議と飽きることなく、延々と聴いていたいような穏やかな時間が流れる。街からは出ないけど、移動しまくる様子はこの映画も立派なロードムービーなのだろう。  手相占いのばあさんとか、二人に絡んでくる人々の会話も面白い。  ゲーセンで体ごと動かしてゲームを愉しむ様子。確かに、解ってても体ごと動いちゃうよねーあーいうのって。  人気の無い公園での交わり。 夜が明け、昇るサンライズ(朝日)は別れの時間が迫っている知らせ。 彼女が三つ編みでラフな服装になっているのは事後を物語るのだろうか。  列車の前でハッとして「もう・・・お別れなのね」なんて表情をする場面はもらい泣きしそうになったよ。  続編の「ビフォア・サンセット」も素敵な映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-24 09:26:29)
22.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
ラッセ・ハルストレムの最高傑作は「HACHI 約束の犬」なのかも知れないが、やっぱりハルストレムはのどかな田舎で起こる騒動を描いた映画が一番落ち着く。「やかまし村のこどもたち」とか「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」とか。 冒頭に登場する長い道は、家族という“鎖”から解き放たれ、旅人が大地を歩みはじめる事を待っている。 知的障害の弟アーニー、夫の死のショックで肥満になってしまった母親、それの面倒を見なければならないギルバートたち兄妹。そのストレスを晴らそうと、不倫を受け入れるギルバート。 自分の母親を「鯨」呼ばわりする彼だが、本当は家族を守りたいと一生懸命。必死に自分を押し殺して生きようとしている。 そんな彼を解き放とうとする様々な出会いや事件。 アーニーの行動がギルバートの鬱憤を爆発させ、不動の母を大地に立たせ歩ませる。 妹の“中指”に車の“バック”で返事?するシーンは爆笑。危ねえなあもう。 首の無い状態で腰を振り続けるカマキリを想像してしまって泣いた。色んな意味でオスを「ごちそうさま」ですかそうですか。 男を喰らう母親もいれば、我が子のために死を選ぶ母親もいる。 グレイプを刺激するベッキー。 帽子を被った可憐な少女かと思えば、帽子を取ればボーイッシュで活発な女性に。 多くを語らないベッキーママも粋な事。 不倫に奔る母、 愛する子のために恥を捨てて行動する母、 娘を静かに見守る母・・・様々な母親がギルバートたちを囲む。 終始何処かコミカルだが、終盤はシリアス。 喧嘩と仲直り、別れの前の交わり、そして“火葬”・・・しがらみから解放されたギルバートたちは、愛する者と共に果てしなき大地へと旅立っていく。 メッチャ良い映画やんけ。 ダーレン・ケイツが幼い頃に体験した両親の離婚。家族が死ぬのと同じくらい彼女にはショックだったのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-22 09:29:07)(良:1票)
23.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
中学生の頃初めて見た時は素直に感動したさ。 でもこの映画がこれだけ高評価なら、同年代の他の映画ももう少し点があっても良いんじゃないかなと思ってしまう。 おまえらの脳味噌は火薬しか詰まっていないのか? そんなにVシネマが好きなのか? いや、それくらいベイはマジで本当に頭の中に火薬しか無さそうなんだけど。 最近「アルマゲドン」を見て悪い予感はしていたんだ。 まさかこんなにも「コマンドー」並にシリアスな笑いを提供してくれる映画だったとは。 「パール・ハーバー」も「アルマゲドン」もベイをブッ殺してやると発狂していたんだが、この映画はうんざりを追求しすぎて「もう褒めるしかないな」という領域だ。 正直完成度はガタガタ、でもこれほどパワーで押し切り「細かい事は気にするな」と言われているような作品は他に無い。  カーチェイスがくどすぎて笑うしかないとか(親バカが大惨事を引き起こす好例)、 アルカトラズでのやり取りが長すぎてうんざりするとか(味方使えねー)、 アクションがゴリ押しすぎるとか、 音楽が五月蝿いとか、 スローモーションが過剰でウザいとか(「ワイルドバンチ」やジョン・ウー映画並の反吐が出るウザさ(褒め言葉)、 その他にもツッ込みどころが多すぎて諦めるレベル。 セリフの量も尋常じゃない。 「パルプ・フィクション」とか「ヒズ・ガール・フライデー」みたいな映画が好きな人はこういうのどうなんでしょうね・・・って誰かと思ったらやっぱりおまえの仕業かクエンティン・タランティーノ(脚本の一人として参加・クレジットなし)!  登場人物にしたってニコラス・ケイジなら「フェイス/オフ」の方が狂気地味てて面白かったし、 ショーン・コネリーも「アンタッチャブル」「最後の聖戦」の方が好きかな。 ・・・しかし、そんな事を気にしなければアクション映画としては申し分ない。 「007」がそのまま豪快かつパワフルになった感じの頭空っぽにして楽しめるアクション!ニコラス・ケイジの場違い振りが良い意味で発揮されていたと思う。 ラストシーンの“死ぬ”場面は印象的。 今頃は農夫か詩人にでもなってこっそり娘に会ってたりすんじゃねえの。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-08 01:45:31)
24.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
前2作と比べると見劣りするかも知れないが、意外にも他と比べて最短となる2時間40分余。その“たった”2時間40分もしないで「ゴッドファーザー」は完結していく。 ヴァチカンが裏社会で闇に染まっている描写にまずビックリするし、ジョーイ・ザザの予想外の逆襲、ヴィンセントの予想以上の活躍、ソフィア・コッポラが予想以上に大根(後に監督として大活躍するとは思えない)で度肝を抜かれるシーンばかり。 相変わらず美味そうにパスタを喰う面々、その直後に「フレドお゛お゛お゛っ」と絶叫するアル・パチーノの哀しみ。老けメイクが凄い。 吹き替えだと長年担当した野沢那智の演技の変化にも注目です。 マイケルがいくら変わってもそれを狙う者は“以前のマイケル”しか知らない。負の連鎖は続く。 バチカンとの全面戦争・・・その果てに待つ悲劇に次ぐ悲劇・・・勝利を得ても、愛する隣人がそこにいなければ何の意味もない。 懐かしい音楽で思い出す、愛しき人の幻想。 最後の絶叫、そして何も言わず力なく眠るマイケルの姿・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-20 17:59:20)
25.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 
前作「レザボア・ドックス」も長ったらしい言い回しで眠りかけたが、眠気を吹き飛ばすような映像、強盗団に感情移入してしまった捜査官の苦悩や孤独との戦いといったシンプルかつ一貫したストーリーがあって面白かった。 スタンリー・ドーネンの「いつも2人で」やキューブリックの「現金に体を張れ」からの流れを組むジグソーパズル感覚。 他にもトニー・スコットと組んだ「トゥルー・ロマンス」は最高にクレージーで面白かったし、00年代のタランティーノは最高だね。  が、俺にとってこの作品は退屈さを吹き払うような破壊力を最初感じられなかった。 最初20分は最悪だったぜ。せっかく喫茶店のダルい会話から一転、けたたましいオープニングで何をしてくれるのか・・・そしたらまたチンピラのクソッたれな会話を始めやがった! 他のタランティーノ映画ならハワード・ホークスのコメディ映画みたいに会話でゲラゲラ笑わせてもらったが、どうもこの作品はゴダール映画の退屈で無意味な会話を聞かされているような気だるさを感じた(「はなればなれに」や「女は女である」のような無邪気でハッピーで楽しい会話じゃなくて)。 Fu●k youはコッチのセリフだっつーの。子守唄みたいにダラダラダラダラ喋りやがって。Fuc● YOUの子守唄。 戸田奈津子のファッキ●クライストな字幕もうんざり。おかげで字幕なしで映画を楽しめるようになったよありがとうよ。 俺は沈黙を余儀なくされた。1時間の仮眠を経て、リベンジ。  そしたらどうよ? ブッチが出る辺りから少し会話に弾みが出るし、ミアとヴィンセントの軽快なダンスや洒落たやり取り、生きるか死ぬかという瀬戸際で繰り広げられるギャグのリバーブロー(酷い人体蘇生を見た)、それに何といってもブッチのエピソード! 彼女と脱出しようとして思い出して遭遇してマジでダイ・ハードで日本刀でチェストオオオッ! 敵対した筈のウィリスとアッー!されちまったヴィング・レイムスの眼と眼が逢う~瞬間~利害一致で意気投合して俺の腹筋は木っ端微塵に吹き飛んでいた。 無粋なセリフの無い、コミカルで爽快な暴力とアクション。やっりぱタランティーノは口より手を動かしている方が面白い。 そしてラスト、聖書の文句をもう一度垂れるセリフが良い。無意味な言葉が、回を重ねる事でようやく意味を持つ瞬間。 きっともう一度見たら、そこに退屈さは感じないだろう。だってタランティーノですし。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-18 18:28:47)
26.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
個人的には「ザ・パシフィック」や「バンド・オブ・ブラザーズ」「シンドラーのリスト」の方が好きだが、この作品も戦闘シーンが圧巻。 ただちょっと待って欲しい。腸が飛び出ただって? 「炎628」とか「夜と霧」とか「最前線物語」とか、この映画より強烈な戦争映画はいくらでもある。 だがこの映画の戦闘描写も凄い。水中でも容赦なく飛び交う銃弾、水没する戦車、腸をぶちまけ積み上げられる死体、銃弾が飛び交う中で自分の腕を探す兵士、治療しても別の流れ弾で死ぬ兵士、戦車や揚陸舟艇の上陸を阻むべく置かれた障害物が皮肉にも盾となって銃弾から守ってくれる、火炎放射器、降伏しても撃ち殺してしまう狂気、甲子園の砂ならぬフランスの砂、銃剣とガムで作る鏡、魚まで打ち上げられる浜辺。 カメラの揺れ具合や音が消える演出も、戦場で直接戦う兵士の視点で撮られているためであろうか。だからってカメラに血潮を付ける馬鹿がいるか。 映像の生々しさは凄い部類には入るが、ストーリーのムチャクチャさはどうだろうか。 いくら愛する我が子が3人も死んでしまい、せめて末の息子だけでも助けて欲しい。母親の切なる願いは解る。  解るが1人の軍人を救うために1部隊の兵士をむざむざ死にに行かせるような作戦を認証した軍部は異常としか思えない。 今まで10人、100人、1000人以上の味方ために死ぬのがせめてもの救いだったのに、それが今度はたった1人のために1部隊みんな死んで来いときたもんだ。 観客にとっても冒頭から墓参り→20分以上も地獄を見せられた上にそれ。 罰を受けた兵士なら解るが、何もミスをしていないバリバリに動ける兵士にそのような任務を課す。こっちの方がよっぽど残酷極まりない。 まして探す対象は士官や重罪人ならともかく名も無いに等しいたった1人の雑兵。 自分の吹っ飛んだ腕や飛び出た腸を探している兵士はまだ幸せだ。 ミラー大尉たちは、ジェームズ・フランシス・ライアンを見つけるまで四肢が吹き飛ぼうが肉体が木端微塵になろうが任務を続けなければならないのだから。 ライアンは悪くない。こんな作戦を指示できる上層部がクソなんだ。それに逆らえず選ばれた以上、戦うしかない兵士たちのやり場のない怒り。 その鬱憤をライアンにぶちまけるまでは死ねるかよと、死力を尽くしてノルマンディーの戦場を突き進む。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-14 17:37:52)(良:1票)
27.  ヒート 《ネタバレ》 
この映画は恐らく1回見ただけでは余りピンと来ない人もいると思う。 確かに銃撃戦の鮮やかさには一発で魅せられ、3時間近い長さをまったく感じさせない演出には脱帽する。 が、肝心の登場人物たちの描き方は何処か軽薄なようにも感じる。 しかし軽薄が故に「何故彼らは銃を握るのか」という事を考えたくなる。 2度、3度見る事でどんどん深味を増す作品の一つと言えよう。 とにかくアル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロとか最高すぎる組み合わせ。 列車が駅に着き病院に行く男、工場で爆薬を買う男、そしてベットで朝の情事を愉しむ男。この映画の主人公たちが出揃い、物語は銀行襲撃までのシークエンスを積み重ねはじめる。 最初のトラックで警察車両を襲撃するまでのシークエンスが面白いし、その後も警察と強盗団の徐々にスリルを増す駆け引きで手に汗握る。 強盗たちを取り巻くそれぞれの女のドラマも見応えがある。夜景の美しさや、薬莢がカランカランと音を立てて転がる様子も気持ち良い。 アル・パチーノの狂気地味た尋問シーンは怖いっつうの。もう犯罪者に憎しみつのらせまくりというか、家庭環境が上手くいかない奴当た(ry 誰もが子供をめぐって解れ、一方で和解する。 駐車場での狙撃、物々交換、取引が命のやり取りに。 倉庫におけるやり取りも、一瞬鳴る“音”が総てをうち壊す緊張。 夜のハイウェイにおけるジリジリとした追跡、カフェでの会話も印象的だ。 いつも片方の顔だけがハッキリ映り、もう片方は後姿かボヤける奇妙なツーショット。 二人はあくまで敵と味方、水と油であり、二人揃って観客に挨拶を交わす“友人”にはなれない。 およそ10分に渡る銀行強盗から市街地における激しい銃撃戦。薬莢もガンガン排出される。 ロバート・デ・ニーロの仲間たちへの“弔い”。最後まで信頼してくれた者たちへの報恩、裏切った者たちへの報復。 女たちもまた、愛する者のためにあえて裏切りを選ぶ。ただ“立ち上がる”だけで居様な緊張が生まれる演出が凄い。 愛する女だからこそ、それを守るために“諦める”男たちの引き際。ある者は手の動きで察し、ある者は目の前に迫る宿敵によって。路上ですれ違う一瞬が忘れられない。 最後の最後、光と音、そして影のみで構成されるクライマックス。極限まで緊張が高められ、眩いばかりの閃光と共に決着は付く。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-03 06:55:43)(良:1票)
28.  ターミネーター2 《ネタバレ》 
前作の「ターミーネーター」は殺戮マシーンという恐怖に徹した恐ろしさがあったけど、本作はその殺戮マシーンが「心強い仲間」になってくれる。  オマケに襲い来る敵は前作より最強凶悪の敵だとさ。  最高の常軌の逸し方じゃないか。  スピルバーグの「ジョーズ」を2部作にしてより濃くしたような面白さ。  「ジョーズ」は鮫に怯えるパニック映画から鮫の恐怖に打ち勝つヒーローものになるが、 「ターミネーター」シリーズは襲い来る恐怖と殺し合うだけじゃなく、恐怖を味方に付けお互いの立場を理解し、絆を結んでいくという力強い内容が醍醐味でもある。昨日の敵は今日の味方。   昨日の敵は今日の味方。  襲い来る暗殺者、 頼りになるスーパーマン、 そんなスーパーマンがピンチだ! 今度は守られる側がスーパーマンを助ける番だ! それに応えてスーパーマンは必ず戻ってくる! 何度でも。 このシンプルを極めた面白さ。  きめ細かなメカニカル描写、 質感のある映像美、 そして人間とロボットの立場を超えた絆・・・最高じゃないか。
[DVD(字幕)] 9点(2015-02-15 01:25:34)(良:1票)
29.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
ジョナサン・デミによる傑作サイコ・サスペンス。 劇中のアンソニー・ホプキンスの狂気は「サイコ」のアンソニー・パーキンスを彷彿とさせる狂い振り。涼しい顔して何人も血まみれにしていく様子には戦慄する。「ハンニバル」は脳味噌ハンバーグというイカれポンチ振り(褒め言葉)。 その狂気の連続に襲われるこの作品は、最初女性が走ってくるシーンから始まる。整備された森林、女が人気の無い道を走ってくるという場面だけでもワクワクさせられる。汗ばみ息も荒ぎはじめる彼女にこれから何が起こるのか、あるいわ何も起こらないのか。そんな緊張が冒頭から生まれているのだ。 彼女が何者なにか判明するのは、クロフォード主任からの“任務”をスターリング実習生が知らされるシーンだ。 髪を結んでいる時は可愛い、下ろしている時はカッコ良い。見た目はキマッているが内心はまだ訓練を積む新人。 部屋に張られた夥しい“被害者”には慣れっこだが、厳重に管理された独房には身がすくみそう。一人だけ鉄格子でなくガラスの壁という時点で、ハンニバルがどれだけ危ない野郎なのか物語る。 ハンニバルとの会話は妙な緊張が持続し飽きない。スターリングは気丈に振舞うが、本当は囚人からの汚い“送りもの”に叫び声をあげてしまうほど。ハンニバルは彼女を冷静に分析する。内に秘めた狂気を時折覗かせて。 客人に対し“無礼”を働いた囚人仲間を言葉責めだけで追い詰めてしまうのはまさにそんな場面。 ハンニバルとスターリングの取引、乳首にピアスをする人間の気持ちは中々理解できないいやしたくない、スターリングを絵に描くほど“お気に召した”ハンニバルの殺戮ショー、現代アートのように処刑される“標本”。この映画はアチコチに“蝶”のイメージが出てくる。 ハンニバルが何処まで彼女を気に入ったかは知らないが、少なくとも鉄面皮のようで一番彼女を心配していたクロフォード主任は一番の勝ち組。 たった一人で果敢に乗り込むスターリングの覚悟。それを察知した犯人が自ら出向いて来るか待ち伏せるのか解らない緊張、閉鎖的空間のいつ何処から現れてもおかしくない恐怖。それを煽りたてる不協和音。一瞬の銃撃による決着! 教訓:撃鉄は得物を射程に捉える前に落とすべし。 ハンニバルは蝶のように飛び去り、蜂の様に今日も殺人を続けるのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-17 21:50:04)(良:1票)
30.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 
「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド」よりも高密度で、「ヨーク軍曹」よりも出来すぎだと思うくらいの“実話”。 余りに出来すぎてて完全にギャグ映画の領域です。 人によってはその出来すぎ振りが嫌いな人もいると思う(俺だってエルビス・プレスリーの話は流石にギャグかよと)。 でも、俺は映画として本当に面白かったし、楽しかった。感傷に浸る間もなく次から次へとフォレストの半生は進んでいく。 待って、待って、待って。走って、走って、走って・・・。 政治家の背中よりも曲がった骨はいつしか逞しく伸び、「國民の創生」のように黒人への憎しみを募らせた祖父と違って、子孫のフォレストは黒人も白人も関係なく平等に、馬鹿正直に友情を結んでいった。 ババことベンジャミン・ブルーは良い奴だった。“ババ=ガンプ”は不沈だぜ。でもどんだけエビ好きなんだよ。 それに我等がダン・テイラー小隊長。 先祖代々名誉の戦死、でも本当は戦後に“生きる勇気が無かった”男だったのかも知れない。 ベトナム戦争のエピソードは好きなシーンの一つだ。いままで「M★A★S★H」の様な何処かふざけた雰囲気があると思ったら、雨のシーンの美しさ、そして音楽が鳴り止み銃声と悲鳴がこだまする戦場の恐怖。フォレストは友のために走るが、そこで運命はまたも彼に幸運と別れを授ける。 そこから時間をかけて“死ぬ勇気”から“生きる勇気”に目覚めていくテイラー。フォレストはテイラーの目の前で“足”ではなく“手”によって卓球をして見せた。「まだ腕があるじゃないですか小隊長」というフォレストなりの不器用な気持ちを感じ取っていたのかも知れない。やっぱり部下想いな男だったり、吹っ切れた後の小隊長はとにかくカッコ良かった。 何をやってもフォレストは総て上手くいく。だが、本当に心から欲しかったのはジェニーの愛。いつの間にか増えるポストのように、ジェニーに対する想いはどんどん大きくなっていった。 肝心のジェニーは、想う所があっても中々フォレストと一緒になろうとしない、いや出来なかったのかも知れない。ヒッピー、薬物、情婦・・・再会した彼女がフォレストと“歌った”のではなく“踊った”事が後を引く。彼女を待ち続ける変わりに、フォレストは走る事で彼女のいない溝を埋めようとしたのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-14 07:15:32)
31.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 インターナショナル・ヴァージョン 《ネタバレ》 
「攻殻機動隊」のレビューは既にしてあるので、今回は「インターナショナル・ヴァージョン」の感想。  日本版キャストで演る前に先にアメリカ・フランスで上映したやつを凱旋公開したver.だそうだ。  冒頭に漢字の“漫画”とアルファベットの“MANGA”をクロスして組み合わせたようなマークが出てくる。  オープニングの説明文も「IN THE NEAR FUTURE-...」とすべて英語で書かれている。 「インターナショナル・ヴァージョン」のキャストは日本版よりも若い印象を受ける(バトーが青年みたいな声になっとります)。 いや逆に言ってしまえば、日本のキャスト陣が良い意味でドスの効いたメンツで構成されているという事なのかも。 ともかく、どっちの素子さんも声に艶があってカッコイイですハイ。 でも日本語より英語の方が雰囲気があると思うのは気のせいだろうか? 絵のタッチも洋画みたいな感じですし。  たまに「fu●k off」とかガヤで聞こえんのは気のせいですねハイ(商店街での銃撃戦とか)。   人形遣いは国際的にも男の声なのね(「2.0」でも英語版はトム・ワイナー(Tom Wyner)です)。   「The Net is Vast and Infinite(まったくネットは広大だわ).」  
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2015-01-11 19:46:08)
32.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
自身もユダヤ系アメリカ人であるスピルバーグは、約10年の構想を経てこの大作を撮りあげたという。 スピルバーグの映画で最も長く、最も見応えのある映画の一つだ。 ヤヌス・カミンスキーによる撮影は、カラーのパートにおいても“黒”のコントラストを失わない。 それは市川崑と宮川一夫の「おとうと」から続く“銀残し”にも精通する彼の実力が存分に発揮されているからだ。 冒頭と終盤を除いて白黒で撮られた映像。 まるでアラン・レネの「夜と霧」のようにドキュメンタリータッチでユダヤ人の悲劇を描く時もあれば、 バッハ(劇中の“モーツァルト”は間違い)の「イギリス組曲第二番のプレリュード」が虐殺と共に奏でられる胸糞の悪さと芸術的な興奮すら感じさせる“憎たらしい”場面もある。 バッハ好き発狂間違いなし。 序盤の「暗い日曜日」だって陰鬱さは無い。 朝セ●クス後のアーモン・ゲートのクソ野郎が事後処理とばかりに狙撃するシーンも最高に胸糞が悪い&悔しいけどそそられる。これほど美人のおっぱい見て素直に喜べない映画も無いよ。 居住区と元住居の対比、ありとあらゆる場所に隠す財産・人、それすら見つけ嬲り者にするナチスの黒い影。 不気味な鉄ヘルメットの行進は、虐殺を愉しむように、家畜を殺すように引き金を引くのだ。人を治すためでなく殺すために使う聴診器、閃光が語る虐殺・・・。 白黒の画面の中を駆け抜ける赤い服の少女。観客とシンドラーだけが、あの少女に気付く。 そんなドイツ兵も“ロシア戦線”は怖いらしい。冬将軍恐るべし。 列車のシーンは見る度に絶えず絶望感を拭えない。“手違い”でアウシュビッツに送られるシーンの恐怖といったら。 同胞の死体を火葬しなければならない苦しみは彼らにしか解らない。  蝋燭に火を灯す場面からはじまるこの映画は、次々とその灯火が消えていく。その灯火を拾い集め、最後まで絶やさなかったのがオスカー・シンドラーという男だった。 彼は安い賃金で働くユダヤ人を“労働力”として社員集めをし工場に迎え入れる。 飼い犬を可愛がるように接していたが、面倒見が良すぎるシンドラー社長はやがて同じ“仕事人”として、一人の人間として惚れ込んでしまう。自分の総てを犠牲にしてでも“仲間”たちを守りたいと思うようになる。仲間の名前は一時一句総て覚えている。 「私はドイツ人だ。それがどうした?」
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-10 19:30:24)(良:1票)
33.  エンジェル・アット・マイ・テーブル 《ネタバレ》 
「ピアノ・レッスン」が海のイメージからはじまるように、この作品もまた海のイメージを持つ。 だが、「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の冒頭は緑の芝の中を貫く1本の道から始まる。 自然豊かな自然、動物達の声。 「ブライト・スター」ほどじゃないが猫も出てきます。 幼いとはいえ、彼女も立派な女の子。 瑞々しい心理描写には息を呑む。 列車は彼女の人生が旅そのものでもある事を示す。 ジャネットの少女時代から学生、大人の女性へと徐々に成長していく物語。 明るい子も入れば仏頂面の子供もいる。 ジャネットも成長すればするほどどんどん垢抜け、美しい女性へと成長していく。たまに幼少時の面影が出たり消えたり。 先生が教卓で話している時に一瞬映った“剣”は何を象徴しているのだろうか。 成長した少女達の青春、タンゴで踊り狂いたくなるほどエネルギーに満ちる姿。 穏やかな日々、突然の死、涙、初潮、過去との決別・・・。 再び画面に映る列車は、彼女を次の場所へと運んでいく。 初恋?とつまみ食い、不気味な森、ショックで自殺未遂を図る衝撃。 だからっていきなり精神病院はもっと悪化しそうだけどどうなの? いい加減な説明を鵜呑みにしてしまうのだから、相当ショックが大きかったのだろう。 虫歯を放っておいたら全滅、ベッドに拘束、200回目の電気イス、ロボトミー・・・よく無事に帰ってこれたなジャネット。延々と続くかのような苦しみと恐怖を、観客も体験する。 自分を救ったのが、思いを綴った小説だったとは。 余りに精神的に繊細で脆かった彼女も、様々な経験を経て自分を変えていく。良い意味で“わがまま”な彼女は、もう他人の言いなりにはならないし、誰も彼女の想いを止める事はできない。 奪われた8年間を返せと恨むでもなく、彼女は溢れんばかりに想いを込めた小説で自分の心に溜まったあらゆる物を吐き出すのだ。 久しぶりに外に出た彼女は、家族と再会し、やがて誰にも縛られる事の無い海のある開放的な町を目指す。 故郷にも海が拡がっていたが、もっと広い広い場所へだ。 美しき母のような海原は、ジャネットが恋に落ちやがて母親になる事を暗示しているかのようだ。 「ピアノ・レッスン」のエイダもまた一児の母だった。 再び故郷に戻る彼女。その表情には、もう精神病院に送られてしまうような心の弱さを感じない。 一人の強い女性としての彼女がそこにはいる。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-10 19:28:57)
34.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 
押井の「パトレイバー2」は大嫌いだが「攻殻機動隊」は別腹大好き。 士郎正宗のエロいイラストじゃなくなった事だけは残念だが、無機質なオーバーテクノロジーの集合体みたいな動きには圧倒される。 人間が「義体」に体を入れ替えていく様子が怖かった。人間何処まで機械化されてしまうのか。 トグサには人間でいて欲しい。 巨大なタチコマみたいな戦車との戦いが凄い。少佐がメスゴリ(ry 少佐もそうだがバトーも無茶しすぎて毎度ジャムッてます。押井流「ジャムおじさん」? 「素子、新しい体(義体)よ!」(嘘)  つうかラストの素子が原作じゃマイケル・ジャクソンもどきだったのがコッチじゃゴスロリ少女ときたもんだ。何でコッチの方が可愛いいんだよっ! いや、市街地の戦闘直後にバトーが素子に「ファサアッ・・・」ってやるシーンのバイザー素子も可愛いと思うんだ(´・ω・`)  戦う女はどうしてこうカッコ良いのだろうか。  所長は人間なのか機械なのかヤクザなのか一番謎だ。  まったく、「ネットは広大だわ(ネットの海は広大だわ)」。
[DVD(邦画)] 9点(2015-01-09 17:24:12)(良:1票)
35.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
デヴィッド・リンチは怖い映画が多いけど、こういうほのぼのとした映画も好きなんだよなあ。 村上龍、はまのゆかが組んだ絵本も良かった。 デヴィッド・リンチの真価は、「ツイン・ピークス」に代表されるように予算の限られた制作下で発揮される。 いかに低予算で人を愉しませられるか。リンチはその使い方と心の掴み方が上手い。 この映画は何せ芝刈り機でアイオワ州からウィスコンシン州まで行こうというのどかさだ。 隣通しとはいえ何10Kmも離れている。 これが実話なんだから凄い。 病気で倒れた兄を見舞いに芝刈り機だぜ?弟のアルヴィンじいさんも凄いけど、兄貴もスゲーよ。 冒頭の「ウ゛ッ」といって突き飛ばされたのはアルヴィン? アメリカの広大でのどかな農村風景。 道中で出会う様々な人々。 妊娠した若い女性やシカ事故で嘆く女性、機械に強いおっさんなどなど愉快な出会いばかり。 たまに酒で戦争の記憶を吐露するしんみりした場面も。 坂道を下る瞬間が怖いこと。 それまで兄貴が病で死なないかソッチの方が心配だけどな。 結構呑気だが、死んでも旅を終えようとするアルヴィンの男の意地を見せられる映画でもあるのよ。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-08 05:31:51)(良:1票)
36.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
タランティーノ最初の傑作映画。 シンプルなストーリーを複雑に混ぜ合わせ、パズルを組むように謎が解けてくる面白さがストレートに伝わってきた。 ファーストシーンのタランティーノ特有の長回し。 ウィットに富んだセリフで始まり、黒服の男たちが勇み足で出て行く魅せるオープニングに繋がる。 その後は無意味な会話が長すぎたりしてダレる箇所も幾つかあるが、要所要所で強烈に魅せつける場面も多かった。 それがかったるい字幕なしで再見したら、不思議と退屈せずに楽しむ事ができた。やはりこの手の映画は字幕なしに限る。ハワード・ホークスの傑作「ヒズ・ガール・フライデー」とか。 さらには犯罪者と警察、強盗の犬と警察の犬たちの会話を挿入していく話の厚み。 初期のタランティーノはこんなに情があったのかと改めて感心した。 会話で説明しすぎな場面も多かったが、想像力が膨らむ巧みな長回しはグッド。 刑事としての使命感を背負いつつ、犯罪者として容赦なく「役」を演じなければならない葛藤・・・ラストシーンの壮絶さも手伝い、中々見応えのある作品となった。キューブリックの「現金に体を張れ」を思い出す見事なジグソーパズル。 俺としては後年の「ジャンゴ-繋がれざる者」や「トゥルー・ロマンス(トニー・スコット監督)」「イングロリアス・バスターズ」の方が好みだが、やはり完成度ではこの映画が一番だろう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-04 07:30:43)
37.  トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 
トニー・スコットとタランティーノが組んだ最狂のロードムービー「トゥルー・ロマンス」。 トニスコにとっても「クリムゾン・タイド」や「マイ・ボディーガード」に並ぶ最高傑作。 「地獄の逃避行」はモチロン「拳銃魔」だの「ボニー&クライド」だの「暗黒街の弾痕」だの色々なトチ「狂い咲きサンダーロード」(褒め言葉)がこの映画の源流だ。 今までの逃避行ロマンスは、みんな派手にくたばる道を爆走する事が魅力だった。 だが、この映画は違う道を走る事を選ぶ。  冒頭はただのバカップ(ry・・・が紡ぐ恋愛映画、しかし女の素性が判明するにつれて男の運命は狂いはじめる。 いや、男はそれと解ってあえて狂った道を突き進むのだ。何故ならその女に心底惚れてしまったから。  「ヒズ・ガール・フライデー」も顔負けなマシンガントークを、トニー・スコットが機関砲の如く飛ばしまくる。 売春ディスコ?での殺し合い、真っ白い“爆弾”を選び取る男、ビッチの痛快な逆襲、電話中にBOXセックスを聞かされる上に犯罪に巻き込まれる友人カワイソス、電話帳「F●ck you!」、傷口に油はキツい、クライマックスのファ●キングストーム! 警察、マフィア、クラレンスたちの三重奏。 それがセリフによって緊張感を異常なまでに上げる。 タランティーノのシナリオ、トニスコの手堅い演出。 しかしつくづく強運なバカップルだ。いや、最後まで諦めず粘った・・・その結果道を拓いたんだろうね。  売春宿における電灯で顔を照らしたりプラプラやるシーンが地味に好きだ。まるで警察が犯罪者を尋問するみたいに。 その警察が犯罪スレスレの捜査をやってのけるんだから怖いもんだ。 デニス・ホッパーのカッコ良さは異常。 「地獄の黙示録」や「スピード」の狂ったホッパーも好きだが、真面目な役を貫くのもカッコイイ。 ブラッド・ピットが後の「イングロリアス・バスターズ」で活躍するとはこの時誰もそう思わなかっただろうね。 サミュエル・L・ジャクソンが相変わらず良い仕事しかしません。  
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-02 23:16:31)
38.  獣兵衛忍風帖 《ネタバレ》 
山田風太郎の忍者もの、深作欣二の「柳生一族の陰謀」等を思わせる奇奇怪怪な伝奇アクション。 川尻善昭による妖気を帯びたかのような作画が凄まじい。  俺は「ヴァンパイアハンターD(1999年)」の雰囲気の方が好みだが、このエログロヴァイオレンスな美女と野獣と化物が殺し合うハイテンションかつ破天荒、破壊的なまでの傑作を紹介しないワケにはいかない。   獣兵衛こと牙神獣兵衛と鉄斎による岩を切り刻むような戦いに始まり、奇想天外人外な忍者軍団との激闘に次ぐ激闘! 特に竹林における強力若本との斬り合いは凄い!キン・フーの傑作武侠映画「侠女」を思い出すような苛烈さ! 豊満なおっぱいを撫で回す様子がここまでエロくないのはこのアニメくらい。アゴは気にするな!  偶然助けた毒とアゴのキツいくの一、陽炎と関わった事で彼女を狙う鬼門八人衆という恐ろしい変態集団と闘うハメになる主人公の獣兵衛。 彼もまた主君を“ある理由”で失ってしまったはぐれ忍び。 オマケに黒幕とも言える怪しい坊主に鬼門八人衆の野望を探ってくれと頼まれる始末。 このように巻き込まれ型の時代劇だが、徐々に主人公が何故はぐれ者になってしまったのかも解き明かされていく。  とにかく獣兵衛がかまいたち的な技(斬撃?)一つと気合で化物連中と戦っていく姿は応援したくなる。オマケに超人情家。こんなカッコイイ男に惚れないワケがない。  時代劇が好きという人、エログロ?むしろ大歓迎という人に超オススメ!
[DVD(邦画)] 9点(2015-01-02 23:15:31)
39.  遊☆戯☆王 《ネタバレ》 
TV版とは別格の神作画、神デザイン。 何より原作の雰囲気をここまで出したアニメは未だこれが最高だと思っている。 枯れたキャベツ(社長)のコートが神ってます。 たった30分で荒木伸吾と姫野美智の作画・・・贅沢すぎる。 この贅沢なメニューで「渇いた叫び」&「明日もし君が壊れても」だろ!? たまらんわ・・・DVDはよ。  原作イメージのブラック・マジシャンもカッコイイし、ブルーアイズの唸りも凄い。ブラック・メテオ・ドラオンを拝めるのが凄い。  ちなみに当時の遊戯王カード(98・99年初頭当時)で発売された「青眼の白竜3体連結」は「邪悪なる鎖」とセットで8回連続攻撃できるというチート。攻撃力・守備力は「青眼の究極龍」と同じ。
[ビデオ(邦画)] 9点(2014-12-31 22:02:41)
40.  劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕 《ネタバレ》 
ポスターだけ見た時は海を泳ぐポケモンかと思ってた。ラプラスとか出て来た時期だったし。本当は氷の大地を割り、天高く舞い上がるポケモンだった。確かホウオウが第1話で出て(といっても正体がハッキリしない伝説のポケモンだったし名前も不明?だった)以来、それの対となる存在のルギア。当時はサンダーとか3大ポケモンの4匹目みたいな存在だったっけか。最近のポケモンに詳しくないからよく解んないや。 「ミュウツーの逆襲」の哲学的な内容をより発展させた雰囲気。サトシがルギアを見つけ出して眠りから解き放つ瞬間は凄い。サトシの母親の言葉も良いんです。  この頃のサトシは等身大の10代という感じでよかった。コレで世界の命運とかがかかってしまうのだから大変だ。  まさか「マナフィ」ぐらいになると人間離れもピーク、で世界どころか地球の命運を賭けた戦いに挑めそうなほどスーパーマサラ人になると誰が思うだろうか。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-31 18:38:51)
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