401. ヒンデンブルグ
監督がロバート・ワイズなのでサスペンス演出はガッチリしており、見応えは結構有ると思う。ただ…1937年のヒンデンブルグ号事件を知っている者にはタダのネタバレムービーと化してしまうのが難点。若い人たちでもTVで「衝撃映像!」とかゆー感じで見たことあるだろうし。ああ、ジョージ・C・スコットがいくら頑張っても結末は…。チョット気が萎え~。因みにこの爆発事故、実際は相当数の乗客が助かっており、飛行船の安全性は寧ろジェット機を遙かに上回るのでコレを観て勘違いしないでね。あくまで映画の中での話というコトで。 7点(2003-04-13 15:34:32) |
402. パリは燃えているか
オールスター・キャストで描く超大作の戦争映画の一つ。如何に名匠クレマンと言えど3時間足らずでこれだけのスター全員のキャラを立たせるのは無茶というモノ。流石に捌ききれず、大味で散漫な印象は正直なトコロ隠せない。「史上最大の作戦」との最大の違いは戦闘シーンの地味さにある。レジスタンスを中心とした情報戦や市街戦では仕方ないと言えば仕方ない。ドロンやベルモンド、レスリー・キャロンといった華やかなスター達よりも個人的にはジャン・ルイ・トランティニャンがレジスタンスの仲間をドイツに売り渡す卑劣な裏切り者を演じて出色。ラストに電話から響くヒトラーの「パリは燃えているか?、パリは燃えているか?!」というヒステリックな叫びが何とも皮肉な余韻を生んで秀逸。脚本に何と若き日のコッポラも参加していてビックリ!! 7点(2003-04-09 08:16:19) |
403. さらば友よ
嗚呼「禁じられた遊び」のポーレットことブリジット・フォセーが…あんな役を演じるなんて、そんな、あんまりだ~!!ブロンソン哀れ…イヤ待てよ、そうでもないか。役ではドロンからオイシイとこ総取りで一躍ブレイクしたんだし。渋い男の魅力満載の仏映画として結構オススメかも。ラストの「Yeah~!!」「イェ~イ!」が何かカッコイイ!!ジャン・エルマン、今何してるのかな~? 7点(2003-04-05 00:53:58) |
404. フレンチ・コネクション2
前作には惜しくも及ばないですが、コレはコレで結構面白いと思います。前作ラストに消化不良だった方も本作ラストのドイルの台詞「シャルニエ!」にはスカッとなさるでしょう。私もスカッとしました。フランケンハイマーはオスカー受賞に輝く前作の続編としては理想的な佳作の域まで作品を引き上げる見事な手腕だと思います。ただ、NYからマルセイユに舞台が移った為、地元仏警察とのいざこざ、ヤク中にされた揚げ句のリハビリといった場面にどうも冗長な印象は拭えない気がしました。ベルナール・フレッソン演じる地元刑事はナカナカ渋い助演ぶりなんですが。でもロイ・シャイダー扮する相棒らとの侘びしい張り込みシーンといった地道な描写の無さや、マルセル・ボズフィ演じる殺し屋ニコリの様な凄味ある敵が出ていないなどの難点を完全に克服した訳ではありませんので…フランケンハイマーに恨みはないですが7点ということで悪しからず。ラストの「走り」は決して悪くはナイとは思うのですが、前作のカーチェイスのド迫力と比べるとネェ。流石にチト苦しい気が…。残念。 7点(2003-03-29 04:10:56) |
405. レベッカ(1940)
ヒッチ先生が渡米しての第1作ってのがポイントである本作。確かにセルズニックに遠慮しまくって、随分とお上品にダフネ・デュ=モーリア原作をソツなく纏めた印象は拭い難い。「三十九夜」「バルカン超特急」の天衣無縫な演出ぶりと比較対照すれば一目瞭然である。とは言え、見所が無い訳ではナイ。先ず、英国時代になかなか得られなかった好みのクール・ビューティ(勿論、ジョーン・フォンテーン!)に幸先良く出逢えたコト!!これにより、傑作「断崖」への布石が出来たとも言える。本作でもサスペンス醸成は専らジュディス・アンダーソン演じるダンヴァース夫人の怪演に任せ、彼女(フォンテーン)の美しさを余すところ無く描写する方に寧ろ傾注している様にも思える。その意味でも本作はヒッチ作品数ある中でも特にメロドラマ臭が強く、どうやらその辺が好き嫌いが出てくる所以なのかもしれない。ショットの鮮やかさや細かい伏線の張り方は並みのヘボ監督には到底マネできない上手さだが、個人的にはやや妥協に走った感が深く、ヒッチ先生が(例えオスカー作品賞をゲットしたにせよ)不本意に感じたのも無理からぬことだと思った。余談だが、セルズニックのプレッシャーここに極まれり、といった迷作が「パラダイン夫人の恋」(デビッド・O・セルズニック脚本!?)である。アレはもうセルズニック監督と言っても過言ではない凡作である。ヒッチ先生のフィルモグラフィから外して欲しいなぁ…。オット本作は、フォンテーンの美しさに取り敢えず7点。”一歩前進二歩後退”てな感じ…だな。 7点(2003-03-26 02:34:48)(良:1票) |
406. オデッサ・ファイル
うーーーん、サスペンス映画としちゃ、そう悪くはナイ方だとと思うけど、フォーサイス原作をなぞっただけで深みが無いと言えば確かにそうかも。「ジャッカルの日」は原作もさることながら、ジンネマンの演出力が半端じゃなかったからナァ…。そこまで要求するのはロナルド・ニームにゃチト酷か。個人的にはジョン・ヴォイトが好きじゃないのも大きかったな。マクシミリアン・シェルとマリア・シェルの姉弟が出演しているが、共演してないのは残念。けど、そこそこ面白かったし…7点くらいかな。 7点(2003-03-22 17:12:26) |
407. レナードの朝
良かれと思ってしたコトが逆に相手を苦しめる結果になるとしたら、貴方は一体どうしますか?とペニー・マーシャルに宿題出された生徒の気分。しかし、本気(マジ)モードに入ったデ・ニーロに一歩も引くことなく名演を見せたロビン・ウィリアムスってヤッパ凄いわ。7点どうぞ。 7点(2003-03-22 05:03:38) |
408. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
…可成り辛口の評価が多いですね。個人的には旧3部作をさして神聖視してる訳じゃないもんで、結構面白かったと思いますが。CGてんこ盛りなのはシリーズの性格上仕方ないと割り切ってますし。ダース・モールは今イチ消化不良に感じましたが、クリストファー・リーのドゥークー伯爵は実に格好良かったと思います。悪役に凄味があると盛り上がりますね、矢張り。サミュエルのメイス・ウィンドウも前回は何だコイツ状態だったけど、今回はジャンゴ・フェットの首チョンパとか大活躍だったので満足。酷評の的だったジャージャーの出番が激減していたのもグー。ただ、アナキンいきなり青年になり過ぎ!しかも大根だし。こんな軽薄そうな若造がダース・ベイダーになるって言われても…。パドメ・アミダラが可愛いから許すが、二人がラブラブになる過程がサッパリ分からず、唐突な印象で完全に置いてきぼり。ルーカスも恋愛感情を描くのはスピルバーグ同様メチャ下手ですなぁ!でも、そこそこ楽しめたんで、まぁ7点。 7点(2003-03-21 12:55:01)(良:1票) |
409. 抱きしめたい(1978)
おお~う、ゼメキスのデビュー作!!んん~何ともフレッシュ。とは言え持ち味の手堅い演出は既に全開。ビートルマニアの熱狂ぶりを実に上手く捉えて秀逸。ナンシー・アレンは当時出まくりだったが、本作が一番優秀だったと個人的には思う。出待ち追っかけのルーツを楽しむなら絶対コレ!!ただ…特にビートルズ好きじゃナイって方にはつまらない作品かも。自分としては結構楽しめたので…まぁ、7点。 7点(2003-03-20 04:08:03) |
410. 時代屋の女房
直木賞を受賞した村松友?の原作は未読だが、森崎東監督が描くお得意の下町人情モノの中では、淡々とした中にも奇妙な味わいがあり出色の一編。山田洋次の盟友的存在として「男はつらいよ」シリーズへの貢献度も高い(共同脚本&第3作監督)森崎監督だが、ハッキリ言って山田洋次ほどの力量は無いので本作でも中途まで醸し出していた不思議なムードを最後までキープできていない。しかし、夏目雅子の好演は特筆すべきだろう。本作のMVPは間違いなく彼女であり、彼女なくして本作は成り立たなかったと言っても過言ではナイ。それほどの存在感。85年の第2作で名取裕子が演じてガクッと格落ちしていたのが何よりの証拠。僅か28歳の若さで逝った彼女の才能を惜しみ…7点。 7点(2003-03-20 02:05:48)(良:1票) |
411. ラストエンペラー
1987年のオスカー賞レースを総ナメにしたという話題作。ベルナルド・ベルトルッチが何故に「愛神覚羅溥儀」という人物をテーマとして選んだのかは寡聞にして知らないが、恐らく東洋を舞台に歴史に翻弄されるド派手な人間ドラマを描くのにコイツが最適だとでも思ったのだろう。流石にイタリア人なだけにオスカー狙いに拘った訳ではなさそうだが、欧米人に受けを狙った”あざとさ”は隠しようもナイ。欧米人にはアジアへの歴史認識など一部知識人を除いて皆無であろうから、ピーター・オトゥール演じる英人家庭教師レジナルド・ジョンストンが登場する場面など、さぞ優越感を擽られ満足だったに違いない。勿論ベルトルッチ自身も。とは言え、ヴィットリオ・ストラーロのカメラワークが冴えまくった映像美は確かに見事!!幼い溥儀がトコトコ歩いていくと中庭を埋め尽くす廷臣たちが一斉に三跪九叩頭を繰り返している場面は正に圧巻。が、しかーし!満州国皇帝となってからガクッと落ちる。言うまでもなく甘粕正彦を演じた坂本龍一が主たる元凶である。欧米人には通用しても我々日本人には生憎こんな薄っぺらな満州国の描写は通用しない。そうなるとアノ素晴らしかった紫禁城篇までもが色褪せて行く感じに思えてくる。ベルトルッチのハッタリだったのか?と…。甘粕役をあんな大根に演じさせたセンスの無さと、全編を通じて垣間見える西洋的ゲスな優越感にやや不快感を覚えるので個人的に3点マイナス。 7点(2003-03-19 10:35:02)(良:1票) |
412. ヒッチャー(1985)
どう観てもスピルバーグの処女作「激突!」からの影響がアリアリ。ていうか、ぶっちゃけパクリ。犯人の顔が出てくる派手派手な「激突!」ってトコかな。ルドガー・ハウアー演じるサイコなストーカー殺人鬼は怖いと言えば怖いが、なぜ主人公に執拗に絡むのかよく分からない。だからこそ不条理なサイコ野郎なのかもしれないが…。単にハウエル君が気に入ったのかな?あの殺戮劇も彼からの熱烈なラブコールだとすれば、気色悪さにも一層拍車が掛かるというモノだ。しかし、ガソリンスタンドを爆破したり、ヘリを撃ち落とす辺りやパトカーを次々にクラッシュさせるトコロなんかはいくら何でもやり過ぎで、派手にしようとして逆に安っぽくなってしまった感が深い。其処が「激突!」に及ばない最大の理由である様な気がする。あくまで無機質なタンクローリーをあたかも怪物の如く実に不気味に描写し、ドライバーの姿を(手や脚を部分的に映した以外は)最後まで見せなかったスピルバーグの判断が正しかったコトを本作が逆説的に証明した形になったのは何とも皮肉。でも、まぁ他にも色々なスプラッタ・ホラーのアイディアとかも拝借しつつ、結構頑張ってはいると思うので…オマケして7点。 7点(2003-03-18 11:27:48)(良:1票) |
413. ニューヨーク1997
ヒロイン?のエイドリアン・バーボーがナーイスバディで超セクシー!!確かカーペンターの元妻だよね。B級に徹したプロットの潔さには或る意味清々しい迄の拘りも感じ取れ、ウットリさせられる。イヤ流石カーペンター!!アーネスト・ボーグナインもイイ味出しててグー。96年に作られた続編もあるが、個人的には制作費だけ上回った蛇足に感じたな…。変にシリーズ化して欲しくなかったぞ、カーペンター!!コレや「物体X」の栄光を思い出せっつの。それにしても、本当に1997年にマンハッタン島が監獄になってりゃ、ブ○シュがブイブイ言っててメチャうざい現在のアメリカもちったあマシだったろうに…。ま、いくら何でもそりゃ無理か…。ん~取り敢えず7点。カーペンターにはつい甘くなってしまうナァ(^^)。「贔屓の引き倒し」って感じもしないではナイ。 7点(2003-03-17 12:19:13) |
414. マーニー
一般的に扱き下ろされる程の駄作とは思わないが、ヒッチコックのターニング・ポイントであるコトは事実。ウィンストン・グレアムの原作を映画化したのが本作だが、余程グレース・ケリーへの未練が断ち難かったのか、ティッピー・ヘドレンには其処迄ノッて演出してない印象。ヘドレンも決して下手はないが、流石にケリーと比較されては分が悪い。コネリーもボンド役者で終わるのはゴメンだ、と意欲的に出演した心意気は買うが、どうしてナカナカ以前のイメージを払拭するのは至難の業だと思い知る結果となった。ギラギラし過ぎて後に見せる”男の渋さ”には到底至っていない。しかーーーーーーし!それでも見せるってか魅せるのがヒッチコック。コネリーの出版社で盗みを犯す場面はカメラワークの流麗さも併せてハラハラドキドキの連続!!後にカノジョのトラウマとなった原因を追及する場面も出色。並みのヘボ監督と一緒にしてもらっては困りますナ。彼のショック映像だからこそ本作は映画史に(一応)名を残した…とも言える。 7点(2003-03-16 03:27:23)(良:1票) |
415. マンハッタン無宿
まぁ、同じユニヴァーサルの制作だからパクリではないが、後の人気TVシリーズ「警部マクロード」は本作にインスパイアされて作られたのがアリアリ。イーストウッド扮するアリゾナの保安官が東部ていうか全米最大都市ニューヨークで大活躍するアクション映画が本作。イーストウッドがテンガロンハットを被ってて、格好がどう見ても西部劇のカウボーイ姿にしか見えない上に、性格まで西部のガンマンなもんだから周囲との激しいギャップが結構笑える。が、しかーーーーし!監督は後に傑作「ダーティハリー」を撮るコトになるドン・シーゲルだから痛快な男性アクションが楽しめるのは保証付き。特にセントラルパークでの猛烈なアクションは必見!!「警部マクロード」の原型と見るよりは寧ろ「ダーティハリー」の前哨戦という感じ。未見の方にはオススメ。7点。 7点(2003-03-16 02:21:53)(良:1票) |
416. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
取り敢えずインディ・ジョーンズのシリーズ第1作というコトで、面白いことは面白いですが、キャスティングが個人的にチョット…。特にヒロインのカレン・アレン?でしたっけ。特にチャーミングともナイスバディとも思えないので全然感情移入できませんでした。あと、ラストの聖櫃が開いた後のSFX暴走シーン!!イヤ今の視点でとかじゃなく、公開当時から興醒めでしたよ、私は。折角それ迄アナログを意識しつつ、毒蜘蛛やら蛇やら岩石の転がるトラップやらを駆使して作り上げていた懐古的冒険活劇ムードが台無し。スピルバーグは「ジョーズ」でも同じ過ちを犯していた(大口開ける作り物丸出しのサメ!)のに学習能力に欠ける監督だナァ、と個人的には思っています。本作以外でもトビー・フーパーの「ポルターガイスト」や近作ではヤン・デ・ボンの「ホーンティング」もSFX乱用オカルト現象場面で腰砕けになっている気が…。そんなものに頼らなくても充分イイ映画を作る才能があるのに勿体無い、としか思えません。その分やや減点。惜しい! 7点(2003-03-15 03:06:13) |
417. アイガー・サンクション
いやいや、スチュワーデス(に化けた女)は出ますな。尤もイーストウッドは元・殺し屋という設定なので、大悪党呼ばわりはチト彼には酷かと思いますが…。オット本作は…アイガー北壁の美しさが物凄く印象的ではあるものの、肝心のサスペンスの方はイーストウッド以外の顔触れが凡そ貧弱で今イチ盛り上がりませんでした。個人的には。あ、でもアリゾナのグランド・キャニオンでの登山訓練シーンも最高に美しかったナァ…。あのアイガーとモニュメント・バレーの美しさに触れるだけでも本作は充分観る価値有ると思いますよ。個人的に! 7点(2003-03-15 02:07:57) |
418. ザ・ロック
ド派手なハッタリ演出が多少ハナにつくが、娯楽男性アクション映画としては上出来の部類だろう。特に前半がイイ。激シブオヤジのコネリー扮するメイソンが一筋縄で行かない事をハチャメチャなカーチェイスを交えて観客に納得させる巧みなシナリオには感心した。アルカトラズ潜入後、ドアを開けつつメイソンが言う”Welcome to the Rock !”の台詞もカッコイイ!SEALの隊長アンダーソンに扮して久々にキマっていたマイケル・ビーンがアッサリ殺されるのも、以後の展開(生き残った二人だけで如何にミッションを達成するのか?)を期待させる。ここでエド・ハリス扮するハメルが部下に銃撃を止めるよう叫ぶのに、部下達が制止を聞かずにSEALを皆殺しにするのがラストの仲間割れの伏線になっているのもウマイ。冒頭、アルカトラズ乗っ取りの際に子供をそっと見逃してやる辺りにも悪に徹しきれないハメルの限界を暗示させていて秀逸。とココまでは褒めちぎったけど、後半は失速。イヤ、アクション自体は派手になる一方だし展開は寧ろスピーディーなんだが、ニコラス・ケイジ演じるグッドスピードが急激に強くなり過ぎて説得力皆無なのが痛い。本来デスクワーカーで何の訓練も受けていなくてセイフティ外すのも忘れる間抜けな男が、後半で突如として(チンピラとかなら兎も角)屈強のマリーン相手に発揮するスーパーマンぶりはいくら何でもチョット…。あと、ミサイルの解体作業も異様に手際が良いってか良過ぎ!まぁ、それでないと映画にならんと言われればソレまでなんだけどね。でも気になったモノは気になったんだから仕様が無い。個人的にこの辺りでクール・ダウンしてしまった。あ、でも「エルトン・ジョンの『ロケット・マン』を知ってるか?」だけはビートルズ・マニアという設定を上手く活かしてケッサクだったな。マイケル・ベイ監督作品はコレが初めてだったけど、テンポ良くサクサク進む点は買いかな。でも、余韻とか風格とか味わいにはまだまだ程遠い印象。ま、31歳(当時)じゃ無理もないか…。でも前半は優秀だったんで7点。 7点(2003-03-14 02:28:54)(良:2票) |
419. リトル・ロマンス
セロニアス・ベルナール扮する映画ファンの主人公がロイ・ヒルの「明日に向かって撃て!」を観ているトコロが楽屋落ちで可笑しい(^^)。ダイアン・レインも初々しくて良し。しかし、MVPは何と言ってもオリヴィエ老。余裕綽々の演技なれど矢張り抜群に上手い!!コレでベルナール君がもうチョット可愛いかったら、もう言うことナシだったんだが…。 7点(2003-03-12 18:30:12) |
420. セブン
《ネタバレ》 七つの大罪って…大きな罪なのか??「怠惰」とか「妬み」くらいで裁かれてたら、私ゃたちまちサイコ野郎の餌食ですな。どなたもキャスティングではブラピとフリーマンとパルトロウとスペイシーばっかり触れられているので、天の邪鬼な私としては「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹ハートマンことリー・アーメイと「黒いジャガー」のシャフトことリチャード・ラウンドツリーの登場が個人的にツボで良かったかも。「エイリアン3」をあんな結末にするカントクだから、別にラストで後味悪い不快感を煽ってきても格別驚きはしなかったが、後半からストーリーが急転直下ってか端折り過ぎてて完成度は今イチ。ジョン・ドゥはミルズとサマセットに踏み込まれなかったら一体どういうオチをつけるつもりだったんだ?やっぱりミルズ以外の誰かに自分を射殺して貰う計画…だったのか??まさかな。まぁ、でもフィンチャー作品の中では可成りマシな方ではある。コレを機にミルトンの「失楽園」を読みました…なんてコメントは全然出てませんな。うーーむ、残念。ま、仏教国・日本では仕方ないか…。七つの大罪だから洒落で7点。 7点(2003-03-12 17:57:07)(良:1票) |