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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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401.  アンダルシアの犬
序盤の、あまりにショッキングな映像に正直驚いた。しかもグロくない。それどころか、妙なセンスの良さを感じるのは何故だろう。 点数をつけるのがものすごく難しかった。いろいろ調べたところ、この作品はブニュエルとダリが見た夢を映像にしたものだそうですが、もし本当にそうだとしたら本作は明らかに自己満足映画となるでしょう。21世紀の現代にも、監督の自己満足を満たすべく作られた作品がありますが、何かが違います。明らかに違う。歴然とした違いがあるのだけど・・・わからない。私が思うのは、価値観の多様化してしまっている現代人がこのような自分の妄想を映像にした異端な作品を作っても、観る側の人間がその嗜好を理解するのはかなり困難なのでは、ということです。しかし、1928年に作られたこの作品はどうでしょう。約80年経過した現在でも映画史上に残る傑作としての威光を放ち続けている。つまりブニュエルとダリの考えるところの芸術というのは、それくらいのどのような外風にも揺るがない強固な芯の通ったものということなのかもしれません。 傑作度評価(そんなものはないですが)は間違いなく10点なのですが、本作を観て大変勉強になったとも思うのですが、やはり私にとっての評価はこんな点数です(涙)
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-02-23 23:18:33)
402.  旅芸人の記録 《ネタバレ》 
とにかく長回しがスゴイ。ひとつのシーンの長回し時間もすごいですが、作品のほとんどが1シーン1ショットで成り立っている。セリフが異様なほど少ないので、映画の中の状況を語るにはやっぱりこの方法が一番なんだろうなと思いました。 自分が最も引きつけられたのは、空襲やゲリラ兵の襲撃などで劇が中断させられてもそのままカメラが回りつづけており、周囲の人たちの悲鳴や逃げまとう音だけが聞こえてくるシーン。異様なほどリアルでした。画面の奥で銃撃戦が繰り広げられている中で列をなして逃げるシーンもこれまたすごい迫力、リアルそのものですよ。 ただ、序盤から長回し長回しでストーリーが進行していき、どうも長回しで撮らなくてもよさそうな場面でも長回しが使われているところ(序盤で、テーブルで食事をしているとき、窓の風景にカメラが移動し再びテーブルにカメラが戻るところや、宿に到着し男女2人が劇中の名前で名を呼び合うシーンetc.)が多かったことがちょっと気になってしまいましたが、やっぱり素人の自分には難しすぎたのであまり語るのはやめます。いつかまた再鑑賞したとき(あと20~30年くらい(笑))の自分の成長を期待してこの点数に留めておきます。※
[映画館(字幕)] 6点(2004-12-05 14:35:48)
403.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 
2,3年前に一回見た時は、キワモノゲテモノがオンパレードで出ているだけの映画みたいにしか感じられなくて、ストーリーなんかはもう途中で追うのをやめてしまったまま今に至ったわけだったのですが、再び鑑賞してみるとストーリーは把握できたけど、やっぱり好きになれないみたいです。まず、カオナシがいなくてもストーリーは成り立つのではないかという事。そして、ストーリーが明らかに散漫になってしまっているので、どうもそこがいけないような気がします。それと、皆さんのレビューを見ると物語に込められた隠喩が多くて監督のメッセージを詰め込みすぎているところからも、やっぱりそのように思います。 この映画はいやに賛否両論出てますが、これはもちろん狙ってのことでしょう。一流と言われる作家やらミュージシャンやらのクリエイターって、自分の作品が売れ始めるとどうしても万人受けするものを作りたくなってしまうようですが、宮崎監督はあえてその逆を選んだところに超一流たる所以があるように思えます。 ところで、再度この映画を見て、実写の映画にも決して劣らない演出のうまさに驚きました。 序盤でハクに急いで戻るように言われて川の中に思わず飛び込んでしまった時に後から川の広さを映して見せたりするシーン、また、竜の姿をしたハクが紙の鳥から追われているときに千尋が思わず「ハク!」と叫んでハッとした瞬間の千尋のアップのワンカットなんかは本当にうまいなぁと思いますよ(要所要所で効果的にアップを使っている)。 そして何よりもすごいのは、以前にも増して小難しい展開になっているにもかかわらず、ターゲットの年齢層には確実に支持を得ていて、そして、尚且つ、それより上の世代にとっては、ストーリーの奥深さ故に見る側が独自に解釈をすることが可能であるため、十人十色の楽しみ方ができるように作られているところですよ。ヒット作はこのように作るのだというお手本のような作品ですね。 余談ですが、カオナシは現代のネット社会の人間みたいですね。こないだの、小学生の女の子が包丁で友達を切りつけた事件とかを思い出すと、ちょっとドキッとしちゃいます。インターネットでチャットとかすると、顔が見えない分いくらでも言いたい事言えるから普段よりも攻撃的になったりするし、性別も年齢も職業も偽って全くの他人になりきることもできるからインターネットってまさに“カオナシ”ですよね。
[DVD(邦画)] 6点(2004-11-11 17:57:07)(良:2票)
404.  ハチ公物語(1987) 《ネタバレ》 
子供の頃に親に連れられて見に行ったときの感動がいまだ忘れられず、再び見てみたわけですが・・・どうも、思い出というのは美化されるものみたいですね。 この歳になって改めて見直してみると細かな部分がいろいろ気になってしまいました。 例えば、この映画にハチ役の犬は何頭使われてるんだろうとか、いきなり犬が大きくなりすぎてるとか、犬の表情に喜怒哀楽が出ていないとか(お葬式のシーンは表情・鳴き声共によかったが御主人とじゃれてるときの表情がイマイチ)などです。 極めつけは【はむじん】さんご指摘の、最後のほうで犬と抱き合うシーン。ずいぶん高いところから弾き飛ばされてるなぁ、と思わず笑ってしまったその次の瞬間にあの号泣もののラストですよ。あそこで号泣するはずだったのに・・・なんか、ガッカリでした。 それともう一つ気になったのが、家を売り払った後に娘夫婦の出番が全くなかったことです。一番初めに犬を飼うって言ってたのは他ならぬあの娘だった筈なのに、なんであの娘夫婦が引き取ろうとしなかったのか(怒)。御主人が亡くなったのも悲しいですが、人間の身勝手でたらい回しにされるハチが本当に可哀想でした。 しかし、このハチ役の犬の愛想のなさには本当に同感ですね。うちの家の中で飼ってるトイプードルなんか自分が家に帰ってくると足元に飛びついてきて、さわってやるとおしっこチビるくらい喜んでくれるのになぁ(^_^)
[ビデオ(邦画)] 6点(2004-10-20 19:48:18)
405.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
アニマルの演じるギャグが笑えない。収容所の生活をコメディ混じりで描いた作品、といういらぬ予備知識を持って見てしまったため、前半はその笑えないギャグのためにかなりダレたが、本題の方に集中して見てみると人物描写やスパイを暴く過程などがとてもうまく描かれていたことに気がついた。 セフトン役のウイリアム・ホールデンが本当に格好良く、プライスを見張りにつけさせて挑発するシーンの自信に溢れた演技が特に気に入った。そのわずか1年後に「麗しのサブリナ」でナンパな役を演じてしまっているのは驚きである。「麗しの~」のプレイボーイ役も良かったが、彼の適役は本作の方であると思いたい。 しかし、彼の演技の素晴らしさはゆうに合格点をあげられるのだが、彼が自分の存在感を他の役者よりも際立たせられていたかと言うと、決してそうとは言えないのではないだろうか。 この映画のホールデンは「大脱走」のスティーヴ・マックイーンのような「おおっ!こいつが主人公だな」と一目見ただけでそう思わせる大物ぶりがこの時点ではやや欠如している感があり、主人公を演じる割には少々華がなかった。 もしくは、脇役に個性が良く出ていたためにそのように見えてしまったのかもしれないが、いずれにしろビリー・ワイルダーは主人公を引き立たせることに失敗している。「この辺でセフトンの紹介をしておこう」というくだりをわざわざ作ったところからもわかるように、監督自身もやはり主人公を引き立たせることに苦労していたのだろう。 しかし、背表紙にある「ウイリアム・ホールデンがこの作品を契機に大物俳優への階段を登り始めることになる」という解説を見れば少し納得できたと思う。既にこれから見る予定だった「戦場にかける橋」を見るのがますます楽しみになってきた。あと、音楽が非常にマッチしていて、使い方にもセンスが感じられた。
[DVD(字幕)] 6点(2004-09-26 14:10:22)(良:1票)
406.  火垂るの墓(1988)
二度と見たくない映画ナンバーワンですね。うん、本当に救いようがない。決して好きな映画ではないけれど低い点はつけられないなぁ。 あの主人公がとった行動は確かに疑問が残りますが、リスクを犯してまで義母の家を出る理由がただ単に意地を張っていたという以外に何かちゃんとあって、それについて多くを語らないところがいいのかもしれませんね。やはり、言葉に出して表すべきではなかったからではないでしょうか。清太のとった行動を悪く言うのはやや軽率だと思います。まぁ、自分にもあの行動の意図が解り兼ねますが。 しかし、自分のことをああやって美化して描くのはどうなのかな~って思いますよ。実話を謳うのはともかくとして主人公が自身の実体験っていうのがどうもいやらしさが残る。それに、戦争の虚しさや悲しさを訴えた映画を見たいのなら、なにもこの映画じゃなくても・・・と思いますが。
[映画館(邦画)] 6点(2004-08-15 18:20:37)
407.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
好みの問題もありますので点数は低いですが、鳥の恐怖感はすごい出てたと思います。おかげで、この映画を見終わって街を歩いてたら鳩が何羽か道端でたむろしてて思わず身構えてしまいましたよ。煙突からスズメがどっさり入ってきたところとか、最後の方で家に篭城しているところなんかは音だけで恐怖感を煽ってるから余計に恐怖感が増してきます。ジャングルジムのシーンも必見。メラニーがベンチに座ったときの写し方、ジャングルジムを背景にしたあの構図がイイ。「サイコ」のシャワーシーンみたいに主人公を画面の中心よりもややずらして、反対側の空いたスペースに何かが起こることを暗示させるショット。メラニーが学校の方ばかりを気にして後ろのカラスの集団に気づいていないところなんかは見る側をじらすのが実にうまい。バックで流れる童謡もそれとは全く対照的な平和な感じだから、それをあのカラスの大群が襲うことを想像するとゾクゾクしてきます。ところで、メラニーがイヤ~な感じの女との意見がありますが、どうもそれには共感できませんね。むしろミッチがメラニーを挑発する態度の方が目に付きます。レディに失礼なことするな!ってな感じで。リディアのような息子を溺愛する母親も凄く厭だ。「お父様がいてくれたら!」なんて最悪。けど、これらのことが最後の方になるとみんな解決してしまっているのがこの映画のいいところなんでしょうね。メラニーの勝手に人の家に上がり込むような悪戯心やミッチのメラニーを挑発する態度やリディアの嫉妬心などがだんだんと消えていって、しまいにはお互いを信頼し合うまでに発展するわけですよ。マイナス点を少々。メラニーがボートに乗ってるシーンとか車を運転しているシーンとか合成しているのがみえみえだったところ。「北北西~」もそうだけど、光の当て方に原因があるのかな?あと、エンディングがどうも納得いかない。解決しないで終わるからという意味ではなく、画面がいきなりフッと暗くなるのが絶対変。まだフィルムが残ってるみたい・・・って、そう思わせるのが狙いか?それと、ティッピー・ヘドレンがこの映画にしか出ていないのが凄く残念。いい女優だと思うんだけどなぁ。DVDのメイキング集で当時を回想しながら語っているティッピーもとても綺麗です。ところで、この映画でバーナード・ハーマンはいくら貰ってるんだ?
6点(2004-07-27 17:17:42)
408.  大脱走
「アルカトラズ~」を見てから再びレビュー変更します。 2つを比べると映画としての面白さでは本作品のほうが明らかに上をいっていると思う。看守の監視レベルはどちらも甘く問題外ですが、脱走までの過程や緊張感もこっちの方が上だし、登場人物にも魅力を感じることができるのがこの映画の良いところ。エンターテイメント性を重視した本作品だからこそあのテーマ曲も生きてくるわけで、これもなかなか魅力的。 個人的には、独立記念日のパレードみたいな“アメリカ万歳”的な雰囲気が大嫌いなので、それさえなければそれなりに秀作と言えると思います。
[映画館(字幕)] 6点(2004-07-17 18:54:01)
409.  マトリックス
ストーリーがダメだなぁ~。ありきたり。一昔前のRPGみたい。高校の頃とかによくドラクエやFFをやっていたせいか、ストーリーに面白味が全くない。アメリカじゃ斬新なストーリーとして認められるかもしれないが、日本でこのストーリーが受け入れられるのは理解に苦しむ。まぁ、一応ストーリーはうまく繋がっていたから合格点あげます。 エントランスホールの銃撃戦は良かった。コンクリートの破片が飛び散るところとか、スローモーションで見せたのは正解ですね。音楽もハマってたし。ただ、最後の1人を蹴散らす時、蹴りがまともにヒットしてないように見えます。 このレビューを更新する前はカンフーシーンとかをボロクソに貶していたんですが、DVDのメイキング集でキアヌ・リーヴスらが1年以上も前から特訓を重ねていたという逸話を聞いてなんだか親しみを感じてしまいました(笑)。
6点(2004-07-01 20:44:08)
410.  チャンス!(1996) 《ネタバレ》 
お昼の民放でやってるのを見ました。 私は女性でもなく会社の重役ポストに就いているわけでもないので、そういった人たちの女性の扱い方がどのようなのかは知らないが、会社の役員というのはひどく女性を卑下するものなんだなと感じた。最後にそれをスカッとやってくれたところが気持よく、また、全てのキャストがみんな役にハマってたところが良かったと思う。 しかし、オチはあれでいいものだろうか。サリーがフランクの相談を例のセリフでお断りするところまではいいが、その後にローレルが直接フランクに何か皮肉めいたことでも言って追い返してやれば良かったのになあと思った。 ローレルの満面の笑みを最後に出したいという気持ちはわからなくもないが・・・。 ややメッセージ性が強すぎたのとアメリカ映画臭がプンプンしたのでちょい減点。
6点(2004-06-14 17:08:30)
411.  シルミド/SILMIDO 《ネタバレ》 
特に期待してたわけでもないんですけど、公開初日1本目に見てきました。よくある話だな、というのが見た印象です。 まぁ、もともとあの31人は死刑囚だったから国家から粗末に扱われるのは仕方ありません。南北統一が平和的に解決するのならシルミドの31人は必要なくなってしまい、さらにそのような野蛮な計画が進行していた事が北に知れるとマズいわけで、31人を抹殺しようとするのはごく当たり前のこと。部下に31人の抹殺をやらせ、さらに抹殺したその部下もシルミドの口止めのために殺してしまうというのは、そのような重大な国家機密を持っているならばその保持のためにそのようなことをするのはどの国でもごく普通に行われていたことだと思います。少し話は違いますが、現在の日本の企業でも、首切り役(嫌な役回り)を1人つくり、社員をリストラし、その首切り役もリストラされるということは往々にしてありえることなのです。途中、見てて腹が立ったのは、最初3枚目キャラだった男が強姦に走ったことです。3枚目キャラにそのようなことをやらせるのはどうも納得がいきません。最後まで3枚目キャラで通してほしかったが最後まで3枚目キャラがいるとストーリーに締まりがなくなってしまうのであれでよかったのかもしれないですけど・・・。しかも、縛られた状態で連帯責任で罰を受けてる残りの訓練兵を罵倒するところがよけい腹が立ってきてしまった。そこは、主人公がスカッとやってくれたので、そこだけは良かったかな。最後はお涙頂戴もののシーンだけど、あそこまで追い詰められたら自決は必至だと思います。ごく普通なストーリーだったのでは。
6点(2004-06-05 16:13:20)
412.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト
まぁ、そこそこ面白かったと思う。終わり方が良くないと言えば良くないが、いかにもノンフィクションらしくていいと思う。けっこう緊張ししながら見てた。
6点(2004-06-03 17:40:08)
413.  コンフィデンス
登場人物の顔が最後まで覚えられなかった。ストーリーもちょっと小難しいような気がする。 本当は5点だが、音楽がよかったので6点。
6点(2004-06-02 19:50:25)
414.  ラ・スクムーン 《ネタバレ》 
ロベルト(ベルモンド)とグザヴィエが元々親友だったという設定がイマイチ掴めず、獄中のプロットに進んでからようやく物語に入り込めたという印象。 獄中での再会シーンの描写や、その前の法廷のシーンでもウインクをするのみといったごくあっさりとした描き方だったのが非常に気になってしまいました。 そもそもこの映画、ストーリーの緩急が付けられておらず、銃撃戦が映画内のあらゆる場面で繰り広げられてしまっているためにどこが終盤の盛り上がり所なのか全く分からないままエンディングを迎えているように思えます。 ハリウッド映画のように分かりやすくしろと言うつもりはないですが、エンディングの唐突感は自分が観てきた映画の中でもトップクラスの部類に入るほどです。 殴り合いなどのシーンも、例えば刑務所内でグザヴィエが看守に囲まれるシーンや砲弾除去の手前で泥まみれになりながら取っ組み合うシーンなどもイマイチ迫力が伝わってこないですし、またクラウディア・カルディナーレとベルモンドは撮影外では実は仲悪かったんじゃないかと勘繰ってしまうほどの冷めたキスシーンだった事も残念に感じました。
[映画館(字幕)] 5点(2022-09-19 14:19:09)
415.  警部 《ネタバレ》 
オープニングの殺人シーンはまさにゴダールを思わせるワンシーン。 それはさておき、序盤からベルモンドのバイオレンスシーンだったり、車で建物の中に突っ込んだり爆破したりといった手荒いシーンが無駄に多かったのが気になってしまいました。 またストーリーも、最初は脱獄したという設定の彼でしたが話が進んでいくと実は警部だったというのもちょっと入っていけなかった感じはあります。 逃走中に自動車教習所の車に飛び乗って繰り広げるカーアクションや、娘役の登場で画面上に彩りが添えられたのは良かったんですけどね。 原題のFlic ou voyouは英語に訳すとCops and/or robbersとのこと。いつも感じることですが、フランス映画のタイトリングっていつもビミョーですね。
[映画館(字幕)] 5点(2022-09-14 14:27:39)
416.  相続人(1973) 《ネタバレ》 
ベルモンド、つまり命を狙われる側の人物像は、背景とか新聞社のやりとりとかを出しながら上手く描かれていたと思いますが、命を狙う側のキャラクター設定が確立されておらず、全体的なストーリーに難があると感じました。 ストーリーの後半まで観てみると、恐らくナチスドイツの残党の思惑が絡んでいると思われますが、歴史の知識が浅いために深くは読み取れなかったところはあります。 単純に大企業をつぶすとかそういった漠然とした意図しか感じ取れず、この辺りに改善が欲しかったところです。 ただ、枝の部分は総じて良いシーンが多く、序盤の麻薬入りの鞄のトリックは斬新で、ここでこの映画に対する期待感が増した感じはありました。 会議のシーンで、親父のイニシャルHC(Hugo Cordell)が刻まれた椅子に座るのを躊躇する仕草で感情を表現したりするところや、肖像画が次々と落ちて狙われていることに気付くシーンも芸術的な感性を感じますし、何と言っても最後の空港のロビーに向かうベルモンドと新聞が印刷されていくモーションのクロスカッティングは緊迫感絶大で凄く引き込まれました。 最後の最後、エンドロールで複数アングルのリプレー映像は完全に蛇足。
[映画館(字幕)] 5点(2021-05-21 00:34:33)
417.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
天使が人間の考えている事を読み取れてしまうという設定のお陰で、ずっとモノローグのような語りが延々と続くのには少々辟易させられますが、よく考えてみるとこれは一種の群像劇のようなストーリーですね。 関わった人間の助けになるような事でもすればいいのにとも思いましたが、ほとんど何もしないで放蕩を続けているとしか思えなかったので、映画としてはあまり楽しさなどは感じられないまま終わってしまいました。 たまに出てくる天使像から見下ろした町並みはとても良かったですが。
[映画館(字幕)] 5点(2017-01-09 22:14:39)
418.  アタラント号 《ネタバレ》 
ミシェル・シモンの出演作を観るのは3本目となるのですが、どうもこの人とは相性が悪いらしい。 どの作品も彼の役柄は似たり寄ったりで、今回の作品に関しては行商の男も含めて楽しく感じられたり共感出来たりという事はなかったと思いました。 ただ、作品の至るところで新たな試みがなされており、ローポジションやクローズアップで多面的に対象物を捉えたり、エア蓄音機や水中撮影はそれまで誰も考え付かなかったアイディアだろうし、ラストの俯瞰撮影も同様で、当時は斬新だったのだと思われますが、現代の感覚で考えると驚きや楽しさを感じることは難しいのではという気がしました。
[映画館(字幕)] 5点(2015-08-30 16:02:39)
419.  スリ(1959) 《ネタバレ》 
スリの手法は確かに非現実的で「そんなんで取れるわけねぇだろ!」とツッコミを入れたくなるものばかり。 新聞読みながら近づいたり、腕時計を片手で外したり、後ろから婦人のハンドバッグをすり替えたり・・・と、まぁ、映画だから引っかかってくれないと話が進まないから別に構わないですし、実際、序文でも犯罪映画ではないと述べられていたわけですから、そんなことで評価を下げるのはちょっと違う気がします。 で、何が大事なのかというと、(まぁ、どんな映画でもそうですが)主人公や彼を取り巻く人間模様とそれぞれの心理描写、そしてストーリー展開ではないかと思うのですが、特にラストの解釈が難しいように感じました。 上映後のトークショーで五所純子さんの解説によると、最後のあの面会で肌を寄せ合うシーンは彼にとって一筋の光が見えたシーンであり、良い終わり方だという話をされていたのですが、自分にはそのように解釈するのは難しかったです。 話が前後してしまいますが、序盤の競馬場でスリを働くシーンで、馬が駆け抜ける音が遠ざかっていく絶妙なタイミングで画面上の人間が皆揃って動き出していたのですが、ここで一瞬、現行犯でバレるのか又はレースが終わって単純に去っていくだけなのか、どっちにも取れるような凄くスリリングなシーンを作り上げていた所にブレッソンの天才的な感性を感じました。
[映画館(字幕)] 5点(2015-08-23 15:50:25)
420.  地上より永遠に(1953) 《ネタバレ》 
まず、タイトルと内容が合致しているようには思えない。 地上を「ここ」、永遠を「とわ」と2箇所も読み方をいじるのも如何なものかと思いますし、語呂も悪くなっている気がします。 本題ですが、バート・ランカスターが不倫をしていましたが、彼の上官が奥さんとの間に何かいろいろと出来事があったらしく、夫婦間の口論の時に「あれは事故だったんだ」とか言っていましたが、それを深く掘り下げることなく物語を進めてしまっていたのは良くなかったのではと思いました。 一方で、モンゴメリー・クリフトの方はというと、ラッパで見せ場はありましたが、いろいろと嫌がらせを浴びており、自分としては営倉という言葉に馴染みがなくそこがどんな状況なのかわからずにいたため、映像で少しでも描写があれば物語に入り込めたかもしれません。 どっちにしろ、軍隊での上下関係で繋がりはあったもののプライベートの話が並列して黙々と進むために映画全体での面白さはほとんどなかったのが残念に思えました。 終盤で真珠湾が攻撃を受けた辺りから物語が動き出すかと思いきやペースは全く変わることはなく、とうとうラストまで来て二人のヒロインが最後に顔を合わせた所でようやく接点ができますが、その瞬間に「The End」。これははかなりいただけません。 映像的にも、逢引のシーンでは逆光のまましばらく撮り続けていたし、路地裏での営倉主との格闘シーンでも敗者が先に画面に出てきちゃイカンですし、おまけに飲み屋の女の名前が源氏名だったとかハッキリ言ってどうでもいいです。
[映画館(字幕)] 5点(2015-02-21 19:33:31)
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