401. 枢機卿
「ドイツ政府元首ヒトラーが共産主義ならびに虚無主義とあくまで戦う決意の人であることを認め、喜びにたえない」 (ローマ教皇ピウス11世) 映画なんだから多少のフィクションは構いませんが、歴史的事実と真っ逆さまなストーリーは、あまりに酷い。 0点をつけるのは1作だけだと思ってたんですが。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2012-07-30 10:21:05) |
402. サンザシの樹の下で
見てる最中、ずっとヒロインと彼氏が、「走資派」としてつるし上げられ、街中引きずり回されるんじゃないかと不安だっただけに、見終わった段階でかなり拍子抜けしました。 だって、これ、国内いたるところで紅衛兵による暴行、殺人が頻繁に行われ1千万人以上が犠牲になった文革の時代が背景でしょう。「文革に引き裂かれた」みたいな前宣伝がありましたが、ストーリー全体にまるでその時代の暗さ、閉塞感が感じられませんでした。(ヒロインの家庭環境に関しては、父親が服役していれば、どんな時代、どんな国でも暮らしは苦らしくなるわけで) 国全体が狂気に取りつかれ、ほんの一つの行動、一つの言葉が命取りになる時代の割には、ヒロインも彼氏も自由に行動し、自由に話すこと、話すこと。おそらく文革を実際に体験した世代は「こんなものじゃないよ」と内心苦笑いをするだろうし、逆に若い世代は「ああ、大したことないじゃん」と思わされるような映画でした。(おそらく、それが目的でしょうね) ま、上記のことを除けば中国版「恋空」ってとこですか?ヒロイン、加護ちゃんみたいでちょっと可愛かった [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-28 11:35:42) |
403. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
まず、この映画の登録をされた方に敬意を表します。キャストから、最大の敵役と、主人公に深い影響を与えることになった友を排除してる点で。ぶっちゃけ、そんなの誰も知りたくないよな。ど下手な日本語使って日本人やってるアジア人の俳優名とかww。 さて、本題。例えば、こんな映画があったとしよう。「覚醒剤(薬物でもOK)は素晴らしいよ。覚醒剤を常用すると新しい世界が広がるよ。覚醒剤を通じて友情も育まれるよ」なんてテーマの映画を作り、かろうじてエンドマークで「覚醒剤は人体に危険な影響を及ぼします」なんて映画が。もちろん言論・表現の自由の観点からは、どんな映画でも作るの自由だけれど、おそらく受け入れられることは無いだろう。 この映画ワイルド・スピード×3は、倫理レベルにおいて、そういう映画と同レベル、あるいは、それ以下かもしれない。(覚醒剤常用はたいていの場合、常習者本人が崩れていくだけだから) 自動車の危険運転によって、毎年必ず犠牲者が発生してるのに、よくこんな映画作ったり、配給したり、上映できたりできるなあ。この映画に関わった全ての人間の倫理性と知性に重大な疑問を感じます。 っていうのが、あくまで倫理的な建前で、実は、結構楽しんでしまったw(そのことで、自分に疑問をまた感じるわけで) 何しろ、さすがハリウッド。無駄にお金かけてるだけあって画面が、ひたすら派手。峠道を何台もつらなってドリフトして行く車、東京都内での派手なカーチェイス。モブシーンのその他大勢の女の子達の質の高さ。 どなたかがおっしゃってるように、BGVとしては最高の映画かもしれない。 ただ、自分のように自動車を速く走らせることに全く意味を感じない人間にすら、これほどの面白さを感じさせるということは、やはり有害性はかなり高いと思われ。 ほとんど空気なんですが、ちょっとおぼこい感じの北川景子、貴重で魅力的で+0.5点でこの点数に 平成24年4月23日追記 上記した魅力的な面や、評価を変えるつもりはないんだけど、どんなに完璧な運転をしていても事故を起こす可能性はあり、その事故で全く関係のない第三者を巻き込む可能性があるという発想がすっぽり抜けてる脚本家の頭の中身を検証してみたいですね。 自分らの遊びのためにまったく関係ない第三者を殺したり傷つけてしまったら、主人公とあの親ばかおやじがどんな顔をするか、見てみたい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-26 06:47:03)(良:1票) |
404. 新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ<TVM>
《ネタバレ》 まず、最初の件に関してのコロンボの推理、大穴があって無理あり杉。だって、アメリカ国内ならともかく、ロンドンの空港の税関、他人がなりすまして通過ってあり得ないでしょ?あったとしたらあちら側の大失態。替え玉自身が重大な犯罪者としてイギリスの警察に追われることになります。この件に関しては、脚本家が気がつかないわけないんで、あえてバックレてるような。 それから後の件は、とにかく「犯人がうかつ」の一言に尽きるわけで、あまり面白くありませんでした。いくらあわてててもふつう外しません?あんな音がでるもの。 [DVD(吹替)] 3点(2012-07-26 05:58:12) |
405. BUNRAKU ブンラク
《ネタバレ》 今の自分にはこういう映画は、困るんですよ。一見駄目映画で、ところが見てみると案外面白いってのは。こういう嬉しい驚きを体験しちゃうと、またそれに出会いたくなって何十本も駄目映画を見ることに。 出だしはまったく期待薄だったんですよね。いかにも適当な設定、あからさまに作り物の背景。いつものごとく出鱈目な日本描写。ところが、一旦見始めると、ところどころ意外な「本物」が。例えば、ガクトと菅田さんの間で交わされるきちんとした日本語の会話。いかにもバタ臭い女優さんが出てきて、駄目かと思えば口を開けば、これまた案外しっかりした日本語が(彼女、日本育ちのハーフだそうですね) もうこの時点で 好感度大です。(わざわざ日本を舞台にしながら韓国人に日本人役をやらせて怪しげな日本語を話させてたカーレース物の映画と比べればどれだけ、こちらがいいか理解していただけるかと) あと、ガクトの剣道がインチキくさいハリウッドアクションじゃなくて、最低限日本風になってたのもよかったです。 そして、何よりも良かったのが、どんなに強くても、こちらが少数であちらが多数なら勝つことはできない(広場)、そして敵の数の力に対抗するにはこちらも数の力が必要(敵の本拠)、このごくごく当たり前なんだけど、映画では簡単に否定されがちなリアリズム大好きです。 デミ・ムーアが最近の馬鹿役じゃなくて、年齢相応の落ち着いた役になってたのもかなり嬉しかったな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-25 16:12:11)(良:3票) |
406. 新・刑事コロンボ/完全犯罪の誤算<TVM>
《ネタバレ》 さも、有能そうに振る舞いながら、殺人現場で物をかじっちゃうゆるさには苛っときますね。 あと、コロンボの辞書には捜査令状とか、捜査の適法性とか言う言葉はないんでしょうか? [DVD(吹替)] 5点(2012-07-23 14:12:07) |
407. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
実は、マーティよりドクの方が人間として魅力的じゃありません? [DVD(字幕)] 10点(2012-07-23 10:14:32) |
408. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 シリーズで見た場合、非常に評価が高いんだけれど、単体として見た場合少し。まず、3まで見たら成長と見れても、2の段階では主人公が少し魅力に欠ける。それから年鑑を取り戻す流れだが、あまり時間的な制約を感じさせないので緊迫感がどうも。だいたい、おそらく100%「1」を見てる観客が、あそこで取り戻せばいいと思ってるのに主人公だけが気がつかないのは、ちょっとあざとい演出じゃないかな。 ところで、あと2年半で日本企業は本当に、アメリカ企業を支配できるようになるんでしょうか?今、どちらにいらっしゃるかわかりませんが 伊藤富士通さん、ガンバ! [DVD(字幕)] 7点(2012-07-23 10:08:14) |
409. 将軍家光の乱心 激突
《ネタバレ》 え、何?武家諸法度で長子相続が定められている?、半分本気にして武家諸法度調べたじゃないかw な訳ない。そんなものがあったらそれこそ時代劇のいいネタのお家騒動があるわけないじゃないか?だいたい、将軍って、むりやり大名の家臣の女房奪うほど、女に困らないって。そもそも陪臣の妻が将軍と出会う機会とかwwwwww なんてのは、この手のやくざ映画あがりの脚本家が書いた「時代劇」映画に対しては無用の突っ込みで、そもそも見るなって言われそうなんですが、それにしても長男が気に入らないから殺そうとする将軍とか、(そんなに気に入らないなら江戸城にいるうちに毒殺しとけよw)ようは、やたら大勢の人間が巻き添えになった家庭内暴力見させられた訳で。 こういう出鱈目、決して嫌いじゃないんだけれど、もう少し面白い出鱈目にしてもらわないと。だいたい、なんで3代から4代みたいなごく平穏無事に終わった何にもネタがない時代を題材にするのかな?企画者の頭の構造が理解不能です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-21 16:14:28)(良:1票) |
410. 新・刑事コロンボ/迷子の兵隊<TVM>
まあ、穴ボロボロの犯人で魅力がないんで、(塚、あんなつまんないアリバイ工作で、しかもそれを見破られたらあきらめるくらいなら、最初からアリバイ工作なんかしない方がまし)、作品自体の魅力に欠けるんですが。 それよりもコロンボに対して一番、違和感を持つ点が出ちゃった作品でした。もちろん、日本とアメリカでは法体系も、捜査基準も違うと思うんですが、少なくともまともな法治国家で捜査令状も、相手の承認もなしに、個人の家から物を持ち出すのはないでしょ、厳密に言えば窃盗罪ですよ、あれ。なんかコロンボって捜査の合法性怪しいの多いんだよね。 あと、将軍夫妻の互いに対する偽善ぶりも嫌でしたね。 [DVD(吹替)] 4点(2012-07-16 21:19:15) |
411. 新・刑事コロンボ/幻の娼婦<TVM>
《ネタバレ》 あらかじめお断りしますが、完全に主観的な評価です。 犯人役の女優さん、その年代としてさほど不美人だとは思わないんだけれど、娼婦に扮した時、お肌が残念で、いわゆる少し年齢が上の方の似合わない厚化粧にしか見えない。(この女優さんの全経歴の中で、いわゆる女性的な魅力が中心になるようなヒロイン役がほとんど見当たらないことからしても、かならずしも自分の主観とは言えないのでは) すごい美人が来たと証言される、あるいは初めてあった男に追いかけまわされる、本当に作品世界を大切にするなら、ルックスを最重点においたキャスティングをすべきだったと思うがそうは見えない。 とりあえず、娼婦風の恰好、化粧をさせれば「大美人」の出来上がりってあまりに安易な製作態度では。 ものすごくつまらないことに拘ってると思われるかもしれないけど、一部の英米映画、ドラマ(とりわけコロンボ)のキャスティングの演技力重視、ルックス軽視の傾向と、さもそれが日本のキャスティングに比べて優れているように言われ、ルックス重視を幼稚であるかのように貶める傾向に苛っとすることが多いので。 [DVD(吹替)] 3点(2012-07-16 18:57:37) |
412. 手紙(2006)
《ネタバレ》 原作も含めてと思ったんだけど、ちょっと消化できませんのであくまで映画単独で。 まず、この映画のラストに自分は納得できません。 弟が兄を許し受け入れるのはいいし、被害者の息子が許すのもいいでしょう。だけど、兄がそれで救われていいんでしょうか? 兄を本当に許す資格があるのは、殺されたお婆さんだけでは。 映画の中で表現されるのも、被害者遺族への申し訳なさ、迷惑をかけている弟への申し訳なさだけで、殺された当の本人に対する申し訳なさが表現されて無いように感じました。 あと、細かい批判(身を隠したい人間が何故にお笑い?とか、由美子と朝美へのあまりの態度の違いとか、幼い子供が差別にさらされることを親が勝手に決める原作改変とか)は、いくらでもあります。 ただ、それにも関わらず大好きな今後何回もくりかえし観たい映画なのは、由美子という女性が、外見、性格ともあまりにも素晴らしくて好きだから。 道路に飛び出して手紙を拾うシーンには何度観ても涙が出ます。 平成24年7月15日新作で少しエリカ様に対する気持ちが揺れたので再見。もちろん、あの素晴らしいラストにするためだったとは理解できるけれども、やはり原作の改変部分は成功したとは言い難い。まず、被害者のこと、あるいは本当に兄の犯罪が自分のためにと考えるなら、事件からそんなに時間が経ってない時期に「ちゃらっちゃらー、うーまんぼ」はあり得ない。ネット住民による叩きが正当かどうかは別にしても、少なくとも遺族の心境を考えるならば、選ぶべき道ではない。非常に主人公の性格をわかりづらいものにしている。お笑いから家電店社員への唐突な流れ、全く主人公たちのことを知らない親子達に受け入れられたことによって、あたかも乗り切ったかのように故意に誤解させるラスト近くの砂場シーンのミスリード。等等、ラストを除くすべての部分で改変部分は失敗していると思う。 だけど、本当にいい映画。ラストシーンの兄の姿には、再度号泣でした。 しかしこの映画を見るにつけても、沢尻エリカという女優を支持する人間のかなりの部分は、実際の生きた彼女ではなくて、スクリーンに映し出される「清純な姿」に魅かれているんじゃないだろうか?だから、ありのままの彼女をスクリーンに出してしまうことが、本当に彼女を理解していることになるのだろうか? [DVD(邦画)] 9点(2012-07-16 18:03:37)(良:2票) |
413. ヘルタースケルター(2012)
《ネタバレ》 最初に、窪塚さんと哀川さんと綾野さん、それから寺島さん(女優の方)(笑)がすごくうらやましかったです。役柄とはいえ、エリカ様とあんなことができるなんて。 キャスティングが全ての作品。エリカ様と同等、あるいはそれ以上のルックスを持った女優がいないわけじゃないし、またこのリリカと同一視されてしまうような少しマイナスのイメージを世間的に持たれている女優も他にいる。 だけれども、リリカにふさわしいだけの説得力を持ったルックスの持ち主で、なおかつリリカと同一視されるようなマイナスイメージを持った女優さんは、今平成24年7月14日現在で、エリカ様以外ありえない。 だから、キャスティングでエリカ様を起用し、取りあえず映画を完成させ、そして今日にいたるまで上映中止になるような問題を起こさせなかった段階で、製作者、監督の成功、勝利。自分が描いたイメージとおりの女優を使い、イメージ通りの映像を作れたわけだから。 しかし、たとえルックスだけを消費する側とは言え、5年も6年も彼女のファンを続け来た者にはちょっと悲しい。 あと、女性の監督、脚本家って男性じゃ考えられないくらい同性にシビアですね。上記のエリカ様の扱いもですが、「神様は女性に若さと美しさを与えて奪い取る」(不正確失礼)なんて台詞を言う役回りの配役を、かつて美少女アイドルだった頃のオーラの欠片もない鈴木杏にするとか、男性にはそんな残酷なこと絶対できない。 [映画館(邦画)] 7点(2012-07-14 17:23:25)(良:4票) |
414. 女帝 春日局
別に熟女ずきじゃないんで、十朱幸代さんにまったく何もない、誓って何もないんだが、これだけ、時代考証とか歴史的事実完全無視の娯楽時代劇で、風呂の中で浴衣を着せるとか、そんな些細な歴史的正確さにだけ拘る製作者が全く理解できませんw [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-13 14:26:58) |
415. トップをねらえ!
OVAの方に点数をつけるのなら、自分の好きなものを凝縮したような作品で10点でも足りないんですけどね………この映画単体で見た場合、結局は単なる総集編にすぎません。 本当に1話、1話細部に至るまでみっしり詰まった作品を、むりやり時間を短縮してつなぎ合わせて映画にすることに何か意味があるんでしょうか? 単なる収益目的にしか感じられません。しかもぬるいぬるいアニメファンにしか通用しない商法。 宇宙戦艦ヤマトに始まり数十年続く、この消費者を馬鹿にしきった商法、そろそろ「NO」を突きつけるべきじゃないかな [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-11 18:02:49) |
416. 華麗なる一族
《ネタバレ》 原作、熟読。テレビドラマも何回か見た上で。 ようやく気づいた。下世話な話だなあ。(この先、完全なネタバレあり) そもそも、息子の嫁に手を出す人間が屑なのに、その人物を神聖視し、死んでからでさえ批判できない家族。(実は、この時点でもうすでに家族が崩壊してるわけなんだけど) そのために爺さんの子なら爺さんの子で、早い時期にはっきりさせればいいのに、うじうじ内面で悩み、冷たい態度を取る。偉い大銀行家様ぶってるけれど、実はもう老境にさしかかっても父親へのコンプレックスを解消できない実に小さな人物。こんな人物が主人公と気づけば興ざめ。 もう一つ。全体の流れで、鉄平を何の落ち度も無い、父親の犠牲になった哀れな犠牲者として描こうとしているわけだが、よくよく考えてみれば、彼が高炉の建造を始めなければ起こらなかった悲劇で。別に、阪神特殊鋼は高炉を直ちに作らなければ企業として存続できないわけでもなかった。 冷静に評価すれば、彼が高炉を建造しなければならない必要性の度合いと、父親が銀行を他銀行と合併させなければならない必要性を考えれば、父親の方が上だろう。 実の親子云々を考えなくても、大介が鉄平にイラっとする気持ちもわかる。 鉄平を悲劇の主にするには、高炉を作らなければならなかった必要性の描写が、原作、ドラマ、映画、どれをとっても足りないと思う。壮大な描写で、ついつい見過ごされがちだが。 平成24年7月9日追記 繰り返し見れば見るほど、鉄平の企業人、組織人としての甘さにイライラする映画。 企業の経営者として優先させなければならないのは、利潤の追求、従業員の生活、関連企業への責任等々のはずだが、戯けたことに彼が最優先させるのは「自分の夢」、でその結果が大事故の多くの犠牲者、会社の倒産につながるわけで。まったく、ええ年こいた企業の経営者としてはちょっとありえない。 それと山本薩夫って実に不愉快な映画製作者。他の映画でも触れたが、彼がどのような思想を持ち、またその思想に基づいてプロパガンダ映画を作るのも自由。 しかしながら、それは彼のオリジナル作品で行われるべきであって、有名な原作で多くの観客が見込められるような作品に、木に竹を接ぐようなプロパガンダを盛り込むのは、あまりに姑息だと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-09 12:26:12)(良:1票) |
417. きな子~見習い警察犬の物語~
《ネタバレ》 おかしな言い方ですが、きな子が人気者になっていく過程、理由、たとえ実話といわれようと、空々しく嘘っぽくてちょっと耐えれません。よほど他に面白い刺激のあることが少ないんだろうなと考えてしまうこちらがひねすぎてるのは自覚してるんですが(笑) あと、犬が変な服着せられて幼稚園児の下っ手な歌を聞かされてる姿を見て、「楽しそう」「幸せそう」と感じる感性も当たり前で、理解できない方が悪いんでしょうか? いくら夏帆が可愛くても自分にはちょっときついですね。 あと、もう一つ言わせてもらえれば、自分の子供にすらきちんとした年上に対する礼儀を教えられない人間が、他人を教えたり育てたりするのが無理、無理、無理 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-09 11:56:05) |
418. ストーン
《ネタバレ》 もっと下世話な映画を期待してたので、宗教色が強い内容にはげんなり。特にほとんど良心を持たなかった服役囚が、あからさまにインチキくさい宗教に出会うことによって、「啓示」を受け内面的に変化していく内容にはうんざり。 宗教国家のアメリカならしかたないけれど、最近は日本までこういったスピリチュアルと称する屁みたいな戯言がもてはやされ、逆に信じ無い方が貶められる雰囲気にはいい加減うんざり。 芸能人を食い物にするインチキ占い師とか、いつまでも「尊師」の教えから抜けれない元信者とか。「目に見えないもの」を100%否定するつもりはないけれど、99%くらいはインチキだと思われ。 この映画見て、感じちゃった方、餌食にされる可能性大きいんで十分ご注意をw [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-06-20 14:22:58) |
419. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 まあ、犯行そのものあまり優れたものでもなく、っていうか「映画見てました」って別に時間がくるってなくても、途中で何度でも退席できるわけだから、そもそもアリバイとしては無理。ただ、犯人にまったく記憶がないってのはある意味最強で公判維持するの難しいでしょうね。 そんな映画の感想よりも、ピーター・フォークさんの晩年を考えると、この作品をとってるとき、よもや将来自分がとは思わなかったでしょう。人間が老いていくって……。 ひたぶるにうら悲し。 [DVD(吹替)] 7点(2012-06-04 13:07:41) |
420. 桜田門外ノ変
《ネタバレ》 少し前に「少年H」という太平洋戦争下の少年を描いた小説があって、あの時代の少年がそんな知識を持ちえたはずがないと批判をあびたのですが、さしずめこの映画の水戸斉昭は「老人N」というところで。彼にしろ井伊大老にしろ、老中たちにしろ、あるいは浪士たちにしろ、あまりに的確な、まるで現代から研究したような(爆笑)国際情勢、国内情勢に関する知識を持ち、単なる方法論で争ってるような。 現代人に受け入れやすいような理性的な人間に描きたかったんでしょうが、かえって魅力をそいでいるような。考えれば、現代の日本って街宣車にのるようなウヨ、いまだに階級闘争を信じてるようなサヨを除いては、そんなに強烈なドグマに基づいて行動する人間があまり見当たらないから、それに合したんでしょうね。 だけれども「神州を汚す紅毛人は断固切り捨てるべき」的な人物描写にした方が、インパクトもあれば、リアリティもあったのでは。 ただ、「変」に参加した浪士たちの後日談という設定は面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-30 21:25:54) |