421. リアリズムの宿
ほとんど面識の無い2人が繰り広けるロードムービーと言うかなり非日常的な世界であるのにも関わらず、物語の世界はとても日常的な香りが漂い、いい間を掴んでいるので、シュールで有り得ない出来事も、あるかもしれない独特の笑い生んでいる。ただショートコントを羅列してる様な流れがありすぎ、前フリがラストをキレイにサゲる、みたいな部分が欲しかった(童貞の恋~女子高生)これがひょっとしたらそうなのかな。だとしたら、いまどきオチにならないし、弱いよねえ。 6点(2005-02-19 14:31:56) |
422. オペラの怪人(1925)
この映画で上手いと思った部分と言えばSTING大好きさんも仰るとおり影の使い方、見せ方の上手さでしょうか。怪人が連れ去る場所は暗い地下、恋人同士逃げる場所は屋上の塔?の上など光と闇を対称させてるんでしょうね。怪人が市民に追い立てられリンチに遭い川に投げ捨てられる。人々に恐怖を与えていた怪人以上に恐ろしい存在は誰なのかを知らしめる。そういえば怪人は水遁の術を使ってましたね。 5点(2005-02-16 00:26:29) |
423. サンシャイン・ボーイズ/すてきな相棒<TVM>
仲違いしているかつての名コンビという設定はわかるのだが、何年振りかの再会であっても、いざ仕事となれば息の合った所を見せるのがプロですからねえ。そういった意味では仕事をこなせない時点でコンビ解消も当然。でも仕事を離れればヤッパリ一番気心の知れた存在なんでしょうね、そんなラストの感じは嫌いでは無いのだが・・・ 4点(2005-02-13 00:19:45) |
424. 自由戀愛<TVM>
女学校での同級生の明子と清子、天真爛漫な陽の魅力を持つ明子、地味で控えめな清子が明子のチョッとした行動からオンナの嫉妬、情念に火を付け一人の男を奪い合う。大正の風土が女たちに自由恋愛を職業婦人という新たな考え方を芽生えさせ、男もまた一人の女を愛する事よりも、2人の女を愛しつつ自立する女性へとサポートしていく。ドロドロ愛憎三角関係ドラマとは一風変わった味をもったドラマでした。ハセキョーと木村佳乃の2人が想像以上に良く、充分楽しめました。 6点(2005-02-13 00:07:05) |
425. のど自慢
「NHKのど自慢」が何時から続いているのか知りませんが、何十年の間に予選・本選含めて膨大な数の延べ出場者、それぞれの想いを込め歌い上げるそれぞれの人生、ウ~ンこれはソウルだ!のど自慢がソウルだとは思わなかった、井筒を見直しました。もうワンパンチあればノックアウトなのに敢えて空かしてしまう井筒流、もっとベタベタにトドメを刺してもいいと思います。 7点(2005-02-12 23:28:12) |
426. 紀ノ川
明治・大正・昭和の時代を、紀ノ川と共に生きる紀州の名家、母子3代に渡る年代記。内助の功で夫を陰ながら支える祖母、両親に逆らいデモクラシーと共に新しい生き方を目指す母、進歩的な母を見つつ伝統との共生を目指す戦前派の娘。それぞれ個性は違えども祖母・花の持つ芯の強さは、紀ノ川の流れの如く脈々と流れていく。 7点(2005-02-12 11:42:33) |
427. さよなら、クロ
周りの大人の俳優さんたちがしっかりしており、安定感はあります。ラブストーリーは微妙でコレだったら無いほうが良いのでは?松本、安曇野、北アルプス、松電の古臭い車両などロケーションとチューリップ?財津和夫?の歌のマッチングがよく、トータルでは好きかな。 6点(2005-02-11 13:30:00) |
428. 風林火山
鎧、甲冑姿の武者、騎馬隊が実にカッコ良いです。村上勢の騎馬弓隊が特によく、川中島より良かったです。川中島の有名な信玄・謙信のシーンは錦ノ介信玄VS裕次郎謙信のアップばかり、引きの映像が一つも無いから迫力も伝わらず大減点です。でも一太刀交えた後の裕ちゃんのニヤリ微笑む顔がニクイです。山本勘助が天下平定のような野望を持っていたとはにわかに考えがたいが、どんな人も年と共に思考は鈍るんですねえ。子供時代の勘九郎君もなんか微笑ましかったなあ、将来息子に泣かされるとはねえ。 6点(2005-02-09 00:03:48) |
429. 曼陀羅(1971)
原始共産主義的ユートピア思想を能書きタップリに聞かせてくれる。だんだんどうでもいいよと言う気になってしまうが、ウルトラセブンをタップリ見て育ってるんで許せてしまう。映像的にもセブンで見たような映像満載で嬉しくなってしまう。 7点(2005-02-08 23:41:45) |
430. 白いカラス
で結局何が言いたいの?と言う想いだけが残り実に中途半端でボケボケ。白いカラスにテーマを絞って作れば良かったのに・・・キャスティングも主役の2人からしてまるで合っていない。印象に残らないどうにもならん映画でした。 0点(2005-02-08 00:04:12) |
431. 美しい夏キリシマ
15歳の多感な少年の目を通して、戦争、生と死、性を幾重にも重ね、丁寧に描く事から、何のために生きるのか、如何に生きていくべきかをジックリと考えさせてくれる。ただ原爆が落とされたとか戦争が終わったというセリフが余分だった気がする。何の前フリも無く、竹ヤリを持って進駐軍に突進していく少年・一発の銃声の方がインパクトがあって良いと思う。 7点(2005-02-06 23:30:12) |
432. ハワイアン・ドリーム
「チンピラ」の二匹目のドジョウを狙って作ってみたが、すっかり面白くなくなってしまった。世の中そんなに上手くは行かんよね。チンピラが面白かっただけに安易にこんな物を作って欲しくない。 2点(2005-02-06 13:12:21) |
433. トゥームレイダー2
ヤン・デ・ボンかぁ、高いところから俯瞰でグゥーッと寄っていく絵が彼らしかったかな。インディの2にプレデターかエイリアンみたいな怪物登場で支離滅裂ってところですわ。 1点(2005-02-06 11:57:18) |
434. ハッピーエンド
チョン・ドヨンという女優、派手な濡れ場シーンもイイですが愛人の顔と妻の顔の二面性のメリハリがとてもよく出ていて上手いなあと思いました。「スキャンダル」でも良かったしチョッと気に入ってます。日常に潜む狂気、近頃は殺人事件自体が毎日起こる事であり、既に自分自身その渦の中に巻き込まれてしまっているのかもしれない。 6点(2005-02-06 11:36:53) |
435. 帝銀事件 死刑囚
熊井監督の原点。後の作品でも描かれている、GHQ、731部隊、戦争犯罪、冤罪、マスコミ暴力、刑法の問題点などのテーマ余すところ無く盛り込んでいる。帝銀事件や下山事件など当時の事件は、不可解な終結がいかにもGHQらしく米国的である。平沢貞通という薬物知識もおよそ無いであろう、一介の画家がGHQに係るとオズワルドになってしまう。 8点(2005-02-05 18:28:54) |
436. 風と共に去りぬ
自己中心的傲慢我儘資産家美人令嬢、独善的恋愛、南北戦争、波乱万丈、金満主義、不倫疑惑、因果応報、自業自得、天涯孤独、故郷帰省、流転人生。だいたいこんな感じでしょうか。途中でちょっと面白くなるかと期待したのだがやっぱりダメでした。ラストも終わりかよ!って突っ込むようなエンディングにビックリしました。 2点(2005-02-02 23:21:33) |
437. 東京オリンピック
オリンピック記録映画ではあるが、聖火ランナーが京の町家の中を走るシーン、富士山をバックに走るシーンは実に見事で美しく、とても印象的で、日本らしさ、市川監督らしさを感じました。 7点(2005-02-02 23:02:01) |
438. 美の祭典
民族の…は陸上主体でこちらは様々なスポーツが出ていた気がします。【あろえりーな】さんにいう一人で何種目もやってるってのは十種競技の選手ですよ。日本人が陸上の三段跳び、幅跳び、棒高跳びなどで活躍してるのは驚きです。葉室選手の200m平泳ぎ金メダルはスゴイけれど、バタフライが一緒に泳いでるのがもっと驚きです。前畑ガンバレも確かこの大会だったが映像は見られずチョッと残念。男子100m自由形で銀・銅なんて今では考えられないような成績に脱帽です。全体的な雰囲気としては民族の…よりアスリートの肉体美を感じさせてくれる映像です。 7点(2005-02-02 22:50:27) |
439. 民族の祭典
プロパガンダ云々というけれど、ヒトラーとドイツ国旗としての鉤十字に畏怖を感じるも戦後教育や米国のプロパガンダのおかげか? 記録映画としては一級品であることに違いはない。日本人的にはオリンピックの華であるマラソン、孫基禎、日の丸、君が代、この映画に「民族の祭典」とは上手く付けたものだと関心。日韓併合が国際法上合法であり日本国籍のマラソンランナーが金メダルを取った事実は消える事が無く、孫基禎が一流のアスリートであった事に変わりはない。 7点(2005-02-02 22:36:05) |
440. シュレック
もっとおとぎ話メンバーも出番があるのかと思っていたんで、残念でした。もうチョッとヒネリを利かせてくれないと物足らない。 3点(2005-01-31 22:53:39) |