421. マン・ハント(1941)
《ネタバレ》 話は全然好きじゃない。暗殺じゃない!スポーツだ!という言い分は作品世界の全てを台無しにするほどひどいよ!冷徹なラチス党員は残虐な政治に夢中で民主主義国家の英雄、みんなのあこがれ、モデルケースはスポーツマンシップに満ち溢れている……というレッテル貼りのための設定なんだけど、いくら何でも酷すぎる。対比できてない。ジョーン・ベネットの男勝りな性格とウォルター・ピジョンと別れては再会を繰り返して愛を深めていく過程とか、2人の運命が決定づけられる矢のアクセサリーを買うシーンの演出の巧さ、尋問を受けるウォルター・ピジョンに襲いかかるような2つのシルエットなど、ラングらしい映像の素晴らしさはある。台詞ではなく映像に語らせることが相変わらず上手い。でも、話はつまんないし無理があるよ。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 03:13:55) |
422. ファイブ・イージー・ピーセス
《ネタバレ》 責任逃れの人生だ。ジャック・ニコルソンは父の死と彼女の妊娠という覆しようのない事実から徹底的に逃げようとする。そのための浮気がこの時代の映画で成功するわけもなく、当たり前のように絶望して去っていく。どうせ死ぬまでこれの繰り返しだよ! [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 02:28:26) |
423. 裸のランチ
視覚的な面白さに満ち溢れているものの、物語が理解できなかった。いつものクローネンバーグって感じ。バロウズの生涯や友人たちのことを知らないと理解できないシークエンスに振り回されながら頭おかしくなりそうなグロテスク表現を見るってどうよ。頭クラクラする。でも嫌いじゃない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 02:26:14) |
424. ロープ
ワンカットに見せるための工夫が素晴らしいし、リアルタイム感も出ていますが、なぜこの題材で実験しなければならなかったのかが疑問です [DVD(字幕)] 5点(2016-11-05 03:14:26) |
425. セデック・バレ 第二部 虹の橋
第一部と比べ、アクションはさらに迫力を増すものの、ドラマ部分にキレがなくなった。すでに指摘があるように、精神的な要素が全面に押し出されてくるため、ついていけない。台湾公開版は二部構成ではなく4時間ぶっ通しだそうだけど、はっきり言って尻すぼみ、後半は観るのが辛かったのではないかと思う。二部に分かれていて良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-07 12:57:56) |
426. 世界残酷物語
この映画がやらせだらけなのは見てりゃ分かる。貧乏な一族が500頭もの豚を5年間飼育し続けることは不可能だし、むしろめっちゃ裕福じゃねえか!有名なウミガメのシーンだって、どうして死体や瀕死の個体がひっくり返ってるのかがわからない。ゲテモノレストランの材料が缶詰ばっかりなら、それを売ればいいじゃないか!そんなことに突っ込みを入れながら観るより、ヤコペッティの想像力を楽しむ方がいい。彼はこんな映像が人々の興味を引くのではないかと考えて撮影し、実際に世界中でヒットしたという事実が一番面白い。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-05 02:04:01) |
427. 欲望の法則
常に優位に立つことで恋愛をリードしてきた映画監督が初めて命令される側に回ったことが特に生かされないのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-31 00:52:08) |
428. 有りがたうさん
ロードムービーというジャンルがそもそもあまり好きではなく、元々サイレントで撮影され、セリフがすべてアフレコによるもの(!)ということに違和感を抱き続けて終わった。環境音がないというのは不自然の極み。 [DVD(邦画)] 5点(2016-05-31 00:44:01) |
429. 極北の怪異
ドキュメンタリー映画の元祖にして、その構造を暴露してしまっている映画だ。つまりドキュメンタリーは編集によって作られるということ。アザラシを解体するナヌーク一家とけたたましく吠える犬、イグルーで眠る一家と夜の北極圏を耐える犬、これらはおそらく別の時間帯に撮影されたもので、犬が吠える対象はアザラシの肉ではないだろう。あの表情は敵を威嚇するものだ。不偏不党を押し付けられることが少なくないドキュメンタリー映画の本質は演出と編集なの! [DVD(字幕)] 5点(2016-05-31 00:41:43) |
430. アデュー・フィリピーヌ
あふれる生命力に気圧されるも、いまいち乗りきれないまま終了。クライマックスの「青春の終わり」感はとても好き。 [映画館(字幕)] 5点(2016-05-31 00:35:56) |
431. クラウン
まあまあ。ホラー映画的な怖さというよりも自分が自分ではなくなってしまう恐怖を描いた前半と、納得行かない展開のオンパレードの後半では満足度が段違いなので、この点数にしています。ジョン・ワッツの実力はよくわからなかった。今後のハリウッドの中心人物になることが確定している人ではあるので、注目していきたいと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2016-04-30 03:00:46) |
432. メイン・テーマ
嫌いにはなれないけど、賞賛することもできないという微妙なラインですね。森田芳光らしい映画文法の破壊活動じみた演出(俳優の素人演技やセリフと口の動きが合わない編集、意味不明なワンカット挿入など)は好きなんだけど、いかんせん話が面白くない。ロードムービーの難しさはエピソードを羅列していく時のバランスの取り方だと思うけど、森田監督はバランスを壊してなんぼの人だから、題材と監督がミスマッチかな。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-30 20:31:03) |
433. ドーン・オブ・ザ・デッド
世界中が『ウォーキング・デッド』の衝撃を知った今では、このようなゾンビ映画は通用しない。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:55:39) |
434. トレインスポッティング
めまぐるしい展開と汚すぎる日常、音楽のハイセンスさが若者ウケしたのは大いに頷ける。編集のテンポが良く、レントンの独白で進む物語進行も良い感じなんだけど、どういうわけか話に乗れない。思うに、レントンの思考が現実離れしているからだろう。ヤク抜きに成功し、ロンドンへ渡ってからの彼のことをどうしたって身近な存在だとは思えない。意志薄弱なシャブ中のままで、全く成長しない。自立した生活を送っているので、成長したように見える分だけガッカリした。相変わらず仲間とヘロインには勝てない。ラストシーンで殻を破るんだけど、ちょっと引っ張りすぎたと思う。クライマックスの直前に仲間を裏切り、クライマックスでスパッドと万引きを犯して逃走していたシーンとの対比を作っていれば…… [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:54:13) |
435. さすらい(1957)
ガソリンスタンドの女がやたらと魅力的だったことくらいしか覚えていない。主人公の抱える喪失感が死に至る程のものだとは思えなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-03-14 02:50:15) |
436. 時をかける少女(2006)
みんな大好き『時かけ』ですが、私は細田映画がいまいちピンと来ません。本作もそう。ピンと来ない理由は面白いと思えないからという点に尽きます。 [DVD(邦画)] 5点(2016-03-02 23:54:59) |
437. 東京流れ者
芸術的な映画だと思うが、鈴木清順には他にも面白い映画がたくさんあるし、本作を進んで評価する気にはならない。 [DVD(邦画)] 5点(2016-02-25 14:12:52) |
438. Vフォー・ヴェンデッタ
もったいぶった演出と甘ったるいメッセージ性にうんざり。政府に良い印象を持っていない国民があれほどいるのに政府はなんら対策を打っていない。Vが頑張らなくてもそのうち反乱は起きていたのでは?ディストピア映画なのに国民のコントロールもできない無能な政府……。 ナタリー・ポートマンってこんなにキレイだったっけ?と思うほど彼女は魅力的だし、Vのキャラクターも嫌いじゃないけど、物語と演出がいまいち気に入らない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-02-22 10:24:15)(良:1票) |
439. 木靴の樹
いくらなんでも長い。リアリズムを象徴する屠殺シーンの迫力はあったものの、ストーリーの展開に起伏がほとんどないため見ているのがしんどくなる。 [DVD(字幕)] 5点(2016-02-11 03:03:27)(良:1票) |
440. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 知らないオバサンが突然現れたかと思ったら真犯人だなんて、正直がっかりしました。サスペンス…。若造の殺し方は良かったし、水上で襲われるシーンは美醜入り混じった恐ろしさがありました。でも、やっぱり新参者のオバサンが犯人だなんて、いくらなんでも。 [DVD(字幕)] 5点(2015-11-16 06:06:05) |