461. マトリックス レボリューションズ
権力を持ったオタクの暴走は本当に恐ろしい。これでやっと、ウォシャウスキー兄弟が君臨するあの世界とは縁が切れる。ラストに関して個人的には、広げた風呂敷をちゃんと思うように畳めたの?とは思う。結局逃げの方向に行ったような。何はともあれ、この3部作、ここまで来たらもう宗教映画の部類かも知れない。 5点(2004-05-22 17:20:58) |
462. マトリックス リローデッド
前作の「マトリックス」だけで充分世界観は完結していると思っていたので、続編は正直必要ないような気がした。どんどん風呂敷を広げ始めた監督2人の楽しむ様子が映画から存分に見えてしまい、オタクに権力を持たせるということは何と恐ろしいことか…とぼんやり思いながら観た。とにかく、頭の回転が素敵に鈍い私には、相当かなり滅茶苦茶に展開の把握が困難な作品だった。でも、そのメッセージは受け取りたい。一応は、そう思う。 6点(2004-05-22 17:20:03) |
463. シャンプー台のむこうに
相変わらずアラン・リックマンがいいですねえ。好きです。素敵な性格俳優。イギリス映画の良い所は、人生の皮肉や辛酸がどの映画にもそれなりにきちんと描かれていること。温かい雰囲気なのにちょっぴり切ない部分もあったりと、この映画にもイギリス産の映画らしい人生の機微が感じられます。美容師のコンテストもかなり楽しい。目に楽しい。そういう訳で、美容師の方などにはまた違った楽しみ方があるかも。 7点(2004-05-22 17:17:06) |
464. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
宣伝媒体の使い方が素晴らしかった。インターネットや雑誌、各種メディアを利用して、「映画学校生の謎の行方不明事件」という擬似現実を世界規模で作り上げてイベント化した、その総合戦略は10点。でもそれを全く考慮せず映画だけを観れば、2点位のものです。劇場で観たこともあってちょっと厳しいです。でもこれを超えるイベント映画は今後もそうそう出て来ないのではないかと思う。200億円超の制作費で2000億円稼いだあの船の映画よりも、300万円の制作費で200億円儲けたこの映画の方が、考えてみたら凄いのではないかと思う。総合評価で6点。 6点(2004-05-22 17:15:49) |
465. 悪魔の追跡
岡田あーみんのギャグ漫画で、主要キャラが、どうしても追っかけて来る奴らに対して「ひいぃ、悪魔の追跡」みたいなことを言うシーンがある(笑)。本当にしつこい。視覚的なものより、目に見えない精神的な恐怖がある。小さい頃観て、やな感じに怖いと思いましたよ。 6点(2004-05-22 17:14:39) |
466. トゥルー・ブルース<TVM>
随分前に調べた話で今現在はどうか知らないけれど、アメリカでは15歳から死刑制度が適用される州は複数あり、それどころか12歳でも死刑が有り得る州もある。このTVドラマは、その10代の死刑制度の是非を問うたものだ。このドラマのジュリエット・ルイスの迫真の演技には目を奪われる。軍人を殺害し、たった15歳で強制的に人生のリセットを不可にされてしまう主人公の姿。たった15歳、しかも理不尽な運命に翻弄されての結果。しかしそれでも現実的に殺人は大罪。でもしかし、物語に付き合わされる観客は彼女が不憫に思えて仕方ないはずだ。観終わるとこの作品は、10代の死刑制度の是非というより、やはり明らかに死刑反対の立場から製作されたものなのだと感じる。何とも微妙な問題。でもきっと、今からは日本でも他人事の話ではなくなって行くことだ。 6点(2004-05-22 17:12:24) |
467. ジェヴォーダンの獣
ここまでノンジャンルのごちゃまぜ映画を観たのは初めて。ただ何もかも欲張ってぶち込んでいるだけで、その要素の全てが見事なまでに未消化。ただのカオスになってしまっていて困惑した。映像は面白いけれど、内容は実に半端。とにかく未消化。 4点(2004-05-22 14:54:04) |
468. 危険な情事
グレン・クローズの素晴らしいおでこに目が釘付け。いや、すっごいなー。広いなー。堂々と出しているのがまた素晴らしい。そして何だか最近この人がブッシュ大統領に見える。目元から鼻元にかけてが妙に似ていませんか?そう思うのは私だけですかね。ストーリーはアホとアホの自作自演劇以上の何者でもないです。不倫なんてのは嫌いです。 5点(2004-05-22 14:47:41) |
469. ファミリー(1983)
実話ですね。この前某バラエティー番組で再現ドラマを観ました。その家族愛というテーマを愚弄する気は一切ないのだけれど、映画としては、妙に分かりやすい泣かせ描写に走っている気がして、ちょっと納得出来なかった。ただ、知人にこの作品を「世界で1番泣ける映画」と言っている人もいることも事実。涙もろい方はリットル単位の涙が出ます。 5点(2004-05-22 14:43:49) |
470. カクテル
世間で酷評されているとも露知らず、昔TVで観て結構楽しめた。位置付けはアイドル映画でいいと思う。ストーリー云々よりもパフォーマンスを頑張っているトム・クルーズの姿が印象的で微笑ましかった。 5点(2004-05-22 14:41:46) |
471. 回路
《ネタバレ》 ラストシーンを観ながら、ぼんやり思った。一面の焼け野が原からたった40年で世界第2位の経済大国になった異常な国、ニッポン。それは有史以来どの国も経験したことのない前代未聞の奇妙な事態で、その未来は全くもって未知の領域。日本は今そういう異常事態なんだな、と。想像出来得る限りの発展を遂げてしまった日本を包む閉塞感と孤独感はあまりにも異質で特殊。物や情報が溢れているのに、寂しい。寂しくて寂しくてたまらない。これはそんな、誰も知らない未知の領域に足を踏み入れた現代日本人の寂しさを突き詰めた作品なのではないかと思う。画面から「寂しい寂しい寂しい…」と言う悲鳴が聞こえる。そして、みんな次々にその寂しさに負けていく。打開出来ない。理由は簡単。その昔日本は焼け野が原の上には幾らでもものが建てられた。でも今の日本は破綻している。本質的には廃墟。廃墟の上には何も建てられない。何も出来ない。更地にして原点回帰する以外には…。ラストシーンの炎上する飛行機に、何となく戦時中の爆撃機が重なった。強烈なメタファー。この作品は外国でやたら高評価だけれど、本当にその意味が分かるのかな…と思う。むしろ日本人が観て考えなければいけない作品なのではないのかな、と。そういう意味で、怖い怖い怖い作品だった。ちなみにエンディングテーマのCOCCOの曲は「羽根」ではなく「焼け野が原」だったらバッチリだったのに!と個人的には思う。 5点(2004-05-22 14:37:44)(良:1票) |
472. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM>
当時20歳位の、少年でもなくかといって完全な大人とも言い切れない微妙な時期の浅野忠信を見れるだけでも、お得な感じのする作品。華奢でめちゃめちゃ可愛いんですよ。女心というか、母性本能をくすぐります(笑)。危うくも無垢なテロリスト。美しい。たまりません。ちょっと一味違う彼の魅力を見れた感じ。でも岩井俊二監督作品としては、画的にちょっと物足りないかな。彼の持ち味の映像美がちょっと薄味かと。 5点(2004-05-22 14:36:28) |
473. シャンヌのパリ、そしてアメリカ
印象的には普通の家族ドラマでしたね。別に文句を言うところもないけれど、取り立てて褒めるところもない。普通の出来です。それにしてもこの頃のリリー・ソビエスキーは、見る度にでかくなっていってました。 5点(2004-05-22 14:35:11) |
474. スウィートホーム(1989)
手腕のある日本人監督にこの作品をリメイクして欲しいと思う。和製ホラーは低予算の為かおどろおどろしい心理戦に持ち込むものばかりだけれど、こういうSFX(今ならCGかな)を駆使したホラーも観てみたい。この作品は残念ながらそこのところはしょぼいけれど、狙いは好きです。お化け屋敷も好き。ああ、私も行ってみたい、間宮邸…。 5点(2004-05-22 14:33:52) |
475. 不法侵入
レイ・リオッタは怖過ぎるしマデリン・ストーは美し過ぎる。ドキドキハラハラするストーリーにも引き込まれるものがあるけれど、結構俳優の魅力で見せた作品だな、とも思う(しかしカート・ラッセルはなぜかインパクト薄)。私も昔1人暮らししてた頃、家に侵入されかけたことがある。そいつは「換気扇の調査員です、お願いです、入らせて」とか言って来た。そんな調査員いる訳ないだろ!もう物凄くしつこかったんであからさまに怪しかったです(道具も何にも持ってなかったんですよ)。今考えたら怖いですね。いやほんと、女性は気を付けようね。自分だけは大丈夫、なんてことはないですから。1つの教訓映画です。 5点(2004-05-22 14:32:39) |
476. クライング・ゲーム
当時まだこの作品を観る前に、その年のアカデミー賞にノミネートされた俳優の記事を読んだ瞬間、例の「秘密」が分かってしまった(笑)。いや、もう、ほんと、どんなに残念だったことか。まあ当時中学生だったしこんな映画観るような年でもなかったんで、結局それから5、6年経ってから観たのですが。作品自体は苦悩と官能のある濃く見ごたえのある世界だったけれど、もしあの「秘密」を知らずに観ていたら…と今でも思う。残念。 5点(2004-05-22 14:30:41) |
477. スペシャリスト(1994)
シルベスター・スタローンはシャロン・ストーンと激しいベッドシーンを演じられるということで、もうそりゃ相当にはしゃいでいたらしい。シャロンの超ミニの喪服がクール。あんなの絶対彼女しか着れない。それが個人的にとってもツボで、その姿にはかなり惚れた。内容は相当大味だけれど、この作品に関しては細かいことを考えず、その開き直ったラジー風味を味わいましょう。 5点(2004-05-22 14:29:23) |
478. 壁の中に誰かがいる
若かりし頃、友人と一緒に家で観た。本当に壁の中に誰かがいた。観終わって一言、二言。「あいつ、いい奴だったなあ…」「うん、いい奴だったね…」誰のことなのかは観れば分かります。キの字夫婦の切れっぷりもさることながら、そもそも作品自体にかなりの異色っぷりを感じました。正統派ホラーではないし、何ともシュールな映画でした。 5点(2004-05-22 14:28:17) |
479. 生きてこそ
昔、友人にこの映画を観たと言ったら、「どう、気持ち悪かった?」と1番に聞かれた。思うに、この映画に関しては世間では「人肉を食う映画」というキワモノな部分だけが1人歩きしているような気がする。だけれどこの作品において考えるべきはそこではなく、それが意味するものが何かということだ。はっきり言って別に好きな作品ではないけれど、今思い起こすと妙に思うことがある作品だな、と思う。「人を食う」ということは宗教的戒律を破ること、つまりは破戒だ。しかし私は宗教とは神の視点だとか戒律ではなく、人の意思が作り上げた常識とモラル、つまりは自縛でありイデオロギーなのではないかと思う。こういうことを言うとマジで怒られそうだけれど(汗)、宗教と神は全くもって別の所にあるのではないかな、と。アンデスには神がいるという。きっとその神こそが、本当の意味での神。人間の思想でどうこう料理出来るような域を超越した何か。モラルや常識という宗教の自縛に苦悩する人間達をただただ包むような存在。この作品にはそんな、宗教的境地など超越した神の目線を感じる。死んで行く人間も、生きて行く人間も、その他のあらゆること全ても平等な目でただただ見ている神の視線。だから人間がどう足掻いてもどうでもいいんです。人間は弱く勝手でいいんです。きっと、生きてこそ、なのです。生きてこそなんぼ、なのですよ。 5点(2004-05-22 14:25:22)(良:1票) |
480. 永遠に美しく・・・
なぜにブルース・ウィリスやイザベラ・ロッセリーニが…?キャスト的に妙に浮いているのだけれど。それにしてもメリル・ストリープはともかくとして、ゴールディ・ホーンは本当に変な魔術が掛かっていそうだ。不老…。彼女は私の中ではイザベル・アジャーニと並ぶ不老女優。 5点(2004-05-22 14:24:07) |