481. ピンク・フラミンゴ
中学生の頃に観た記憶があるのだが、さっぱり面白くなかった。下品なネタも引いてしまうだけでとくに笑えない。これだったらガキの使いでも観ているほうが数百倍マシ。普通の意味で面白くないのはもちろん、話のネタになるほどの問題作でもない。この程度のエグい映像なんて探そうと思えばいくらでもあるでしょう。なんというか、あらゆる意味でつまらない。この世から消えてしまってもまったく惜しくない、稀有な作品の一つ。限りなく廃棄物に近い。 [ビデオ(字幕)] 1点(2007-11-25 22:28:58) |
482. パリ・ルーヴル美術館の秘密
なんにも、面白くないですね……。説明もなく、たんたんと働いている人たちの姿を映すだけ。その様子も大して物珍しい作業でもない。たとえば絵の運搬風景は普通の引越しと変わらないし、救命訓練はただの救命訓練であって美術館とはあまり関係ない。またほぼ事務的な会話しかしない職員たちに感情移入することも魅力を感じることもない。インタビューや解説は意識的に排除したんでしょうが、失敗でしょう。非常に退屈。電車の窓から眺める風景の方がまだ楽しいくらいです。 1点(2005-02-23 22:26:51) |
483. オールナイトロング イニシャルO
いったい何をしたいのかわからない。途中から単なるできの悪いSMものみたいになるし、結局は「普通の人間の中に眠っている狂気が目覚める」という第一作からの流れを踏襲しているだけ。安っぽい台詞と安っぽい演技力にもうんざり。いったいいつまでこのしょうもないシリーズを続けるつもりなのだろうか。 1点(2004-07-29 18:47:47) |
484. サイン
《ネタバレ》 ちょっとひどすぎるのでびっくりした。だらだらした前半もひどいが、とくに後半。地球に来られる科学力がありながら、水鉄砲があれば勝てる宇宙人。というか、素手なので弱点を突かなくても普通に銃で勝てる。テーマにしても、運命的なものを描いて神の存在を肯定するというのはすでに『サイモン・バーチ』が完璧な形でやっている。こんなわけのわからない方法で改めてやる意味がわからない。……罵倒は言い尽くされているので誰かが言っているようなことしか書けないのだけど、それでも罵倒したくなるくらいの下らなさ。DVDに収録されている監督の少年時代の作品を観たが、そっちの方が面白かった(コメディとして)。 1点(2004-05-05 02:57:07) |
485. アナトミー
ドイツの興行成績一位――何考えてんだ、ドイツ人。殺人鬼を怖がればいいんだか秘密組織を怖がればいいんだかわからない。詰め込みすぎで焦点がぼやけてんだよ。おまけに準ヒロインは脱ぐというパターンをしっかり守るのにはあきれた。知り合いのドイツ人に「ドイツでは映画文化はあまり盛んではない」と聞いて、失礼ながら納得してしまった。 1点(2004-03-03 05:59:47) |
486. ザ・ウォッチャー
次の被害者を予告していくことでタイムサスペンスの要素をサイコスリラーに持ち込むのは『ボーン・コレクター』のパクリ。ストーリー的にも無理があるし、最後は捜査官の身近な人に危険が迫るというお定まりのパターン。何一つ目新しい部分がない。話になりません。 1点(2004-02-28 06:43:35) |
487. ゆきゆきて、神軍
これ、私刑ですよね? この奥崎という人の行為は犯罪ですし、暴力を制止せずに撮影するのも普通に罪だと思うのですが……私の感覚がおかしいのでしょうか?? おそらく作り手は撮影対象に手出しをしないドキュメンタリー精神みたいなもので自分達を正当化しているのでしょうが、現実に人間を傷つけるのが許されるほど、表現の自由って尊いものですか? ムーアがこの作品を好きらしいのですが、やはり目的のためなら手段を厭わない人なのでしょう、残念です。ほんとうに危険なのは左翼でもなく右翼でもなく、己の正しさを信じて疑わない傲慢さにあるのだと思います。 奥崎氏に同情する向きもあるようですが、いくら悲惨な戦争体験があったとしても、それで犯罪が正当化されるわけではありません(大量殺人者はたいてい幼児虐待の過去があるがそれで無罪にはならない)。パチンコで天皇を狙うなんてくだらないパフォーマンスでしかないし、この映画の出演後には殺人事件も起こして、出所後はなんとAVに出演している。ある意味ではとても気の毒な方ですが、こんなヤバイ人を美化しないでほしい。 実はこの作品の本質は、狂人の放つ異様なエネルギーが観る者を惹きつけているだけで、戦争映画うんぬんは付け足しに過ぎないんじゃないか、という気すらします。 あと、同じ題材の小説(古処誠二の『アンノウン』)を読んだことがあるのですが、そちらの著者は犯罪を犯していませんが、充分衝撃的で、非常に重い作品でしたよ。それどころか著者は実際の従軍経験者から感謝されていました。わざわざこんなキワモノ映像を撮る必然性はまったくなかったのです。 たとえば『バトルロワイヤル』のようなフィクション内の残虐な殺人は批判されるのに、ノンフィクションの地味な暴力が見逃されるのって、とてつもなくバカげてると思うのですよ。これは現実の暴力。盗撮映像を利用したAVが許されないのと同じ理由でありえません。基本的に0点は付けないことにしているのですが、これに関しては採点放棄の意味で0点です。表現の自由以前の問題でしょう。 [ビデオ(邦画)] 0点(2009-07-23 14:30:16)(良:3票) |