541. ギフト(2000)
脚本がビリー・ボブ・ソーントンだということで、これは何かありそうだぞ、と期待して観たのだけれど…特に何もなかった。あの曲者俳優が書いた割にはあまりにも平凡でひねりのないホラーだったので、逆に驚いた。ただ1つ、尋常でなかったのはヒラリー・スワンクの無理矢理なエクステンションヘア。アレには非常に違和感があった。なんであんな頭にしたんだろう…。別にショートヘアのままでいいのに。いや、おかしすぎるだろ、アレは。 3点(2004-05-21 21:59:56) |
542. WASABI
このパラレルワールドな日本では、日本のやくざが流暢にフランス語を話し、全てのやくざは同じ黒スーツとサングラスの着用を義務付けられ、フランス人と日本人との間に生まれた子は完全な東洋人顔となり、感動的なシーンには鬼塚ちひろのBGMが流れる。パラレルです。日本人の知らない日本です。リュック・ベッソンは、90年代の後半あたりでどこかに才能を落っことして来たんじゃないですか?あの人の女好きは有名なので、この映画の撮影中、広末涼子がかなり心配でした。 3点(2004-05-21 21:58:56) |
543. GO!GO!L.A.
小洒落た雰囲気を出そうとしているのは感じる。でも何だか失敗しているような気がする。単純に観客を惹き付ける力がない。大したストーリーでもないので途中でかなりだれてしまった。何気に豪華キャスティングだし、「デッドマン」の格好のジョニー・デップが友情出演(?)しているのはちょっとお得感があったりはしたのだけれど。 3点(2004-05-21 21:58:04) |
544. セッション9
私は個人的に、幽霊だとか怪奇現象だとかは科学的に解明出来るんじゃない?と思っている。イオンだとか電子だとか分子だとか原子だとか磁場だとか、そういう原理で。だって人の精神自体、脳内の電気信号の交換で成り立っているのだし。そういう訳で、精神病院に残された負のオーラが精神を侵す、という設定は良いと思う。絶対あんな所には何かあるもの。残された精神エネルギーだとか何だとか、曖昧でよく分からない何かが。ただ、この映画は全てを曖昧にし過ぎている。結局逃げに走っているような。設定を生かし切れていたら、もっと面白くなったはずなのにな~、と思う。 4点(2004-05-21 21:56:33) |
545. プラクティカル・マジック
映画を観ることで何かを得たいという方は、この映画は観ない方がいいです。これはニコール・キッドマンとサンドラ・ブロックが綺麗ね、というだけの映画で、観終わっても何も得るものはないです。 3点(2004-05-21 21:54:30) |
546. プリティ・プリンセス
アイドル映画。それ以上でも、以下でもない。 3点(2004-05-21 21:53:27) |
547. 季節の中で
実はベトナム映画だと思い込んで観ていて、途中で《いや、何かそれっぽくないな…妙にこざっぱりと洗練されているな…》と思ったら、思いっきりアメリカ映画だった。アメリカの製作陣の立場として狙ったのは、第一に異国情緒的な雰囲気だったのだと思う。雰囲気メイン。そして結局はエキゾチシズムにやたらと頼りすぎていて、ストーリー自体は安易でちょっと弱いような気はする。ベトナムの素朴な美しさが目に優しい、小綺麗な作品ではありました。 5点(2004-05-20 21:39:27) |
548. ジュマンジ
地味に可哀想な話。あの人中年になるまで1人ぼっちだったんですよ。酷過ぎますよ(笑)。CGというものが段々と一般に浸透し始めた時期の作品で、当時はその映像に驚いた。本物みたいで感心した。今でも充分通用すると思う。今でもTV番組のハリウッド映画のメイキング特集でのこの作品の登場率は高いですよね。 6点(2004-05-20 21:37:35) |
549. 尼僧の恋 マリアの涙
当時19歳のアンジェラ・ベティスが可憐。昔雑誌で牧瀬里穂に似てると書かれていたけれど、確かに似てる。それでもって、相手役は長瀬智也に似てる。 6点(2004-05-20 21:36:09) |
550. エリザベス
先に映画館で観て来た友人に感想を聞いたら、「衣装が凄い。あとラストもなかなか」との答え。豪華絢爛な歴史物なので私も大スクリーンで観てみたけれど、ちょっと肩透かし。確かに衣装は素晴らしいし、ケイト・ブランシェットの圧倒的な存在感には特筆すべきものがあるけれど、全体的に普通。文句を付けるところもないけれど、突き抜けた感動もなく、普通に丁寧な作りの歴史物でした。 5点(2004-05-20 21:34:45) |
551. 沈黙の戦艦
沈黙シリーズ(本当は別にシリーズではない)を全部観てやろうと思っていた頃、まずこれに手を出した。アクション映画としては普通に観れるのではないでしょうか。つまんねーよーとぶーぶー文句をたれることもなく普通に観れました。いや、ほんと普通です。普通だなー。そして「沈黙の戦艦」というタイトルですが、戦艦はそもそもしゃべりません。私は饒舌な戦艦になんてお目にかかったことはありません。 5点(2004-05-20 21:33:03) |
552. ローズ家の戦争
相手の箸の持ち方が気に食わない、ということから離婚した人がいますよ。それだけじゃないんでしょうけどね。1つ何か嫌なことがあったら、芋づる式に相手の嫌な所が見えて来るんですよ。女性は。大して好きじゃない相手ならともかく、1度は心から好きになった相手だから、憎み出したら極限。可愛さ余って憎さ百倍とはこの事ですね。ほんっとに馬鹿馬鹿しいけど、結婚離婚なんてこんなもんだろうさ、なんて思いました。 6点(2004-05-20 21:30:06) |
553. バックマン家の人々
ホアキン・フェニックスがね…、今となっては信じられない位、まるで女の子みたいに可愛らしいんですよ…。私はこの作品をビデオで観た後に映画館に「サイン」を観に行って、彼の変貌振りにプチ狼狽しました。作品的には普通な感じだけれど、的確なホームドラマです。日本だとかアメリカだとかを問わない普遍的なものがあって、誰が観ても誰かしらに感情移入出来る作品ではないでしょうか。 5点(2004-05-20 21:28:26) |
554. クルーエル・インテンションズ
少女漫画的青春サスペンス。いかにも作られた感じの話で、チープな劇映画っぽい雰囲気なのだけれど、一定のテンポとテンションがあって分かりやすく観やすい作品。やっぱり若くて小綺麗な俳優女優を観ているのは楽しいですよ。ライアン・フィリップのリース・ウィザースプーンへのラブラブ視線が見ているこっちが照れ臭くなる位に直球です。私念入りまくりです。 6点(2004-05-20 21:27:26) |
555. Queen Victoria 至上の恋
「2人にしか分からない」という強烈な排他性を感じる作品だった。予め第三者は全て拒絶されているような感じ。「ブラウン夫妻」の孤高の絆に、ああ…蚊帳の外だ…入っていけない…、と観ている間中ひどく居心地の悪さを感じていた。つまり分からない。私には理解出来ない。感情移入してしまったのは、むしろ彼らを色々と揶揄する他の召使い達の方でした。洗練されていない私には高尚過ぎる作品です。 5点(2004-05-20 21:26:03) |
556. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
何とも安易でハチャメチャなサクセスストーリー。この作品の世界はこれっぽっちも細分化されてなくて平和で幸せだな…。はあ…、おめでたいですよ。でもこんな世知辛い世の中だからこそ、こういう単純明快な作品もたまには観たいと思ってしまう。重い作品を観る合間に、こういう作品は絶対的に必要ですしね。ほんとこういう系統の作品、マイケルの十八番だった。上手かった。 6点(2004-05-20 21:24:44) |
557. 青いパパイヤの香り
全く私事で申し訳ない話なのだけれど、レンタルでこの映画を借りて来て観終わってTVの番組画面に戻した瞬間、飛行機が双子のビルに突っ込み爆発炎上する映像が目に飛び込んで来たのでした。そうです。私がこの映画を観ている間にあの9・11のテロが起きていたのです。この物語のようなアジア的なゆったりとした時の流れから、突如世界の先端を走る都市での恐慌状態の中に叩き込まれた私。びっくりでした。そういう意味でこの映画は私にとってかなり印象的なものになってしまったけれど、そうでなくてもこの映画は、「世の中はシュールだよ、ここは激しさと穏やかさ、足踏みと進歩、相対するものが矛盾なく共存している本当にシュールな世界だよ」と語りかけるに充分な力を持っている。忙しい日本の中にどっぷりつかってしまっている私たちにとって、古き良き過去の日本にも通じる発展途上の国の時間の流れは、異質だけれども確かに心地いい。 6点(2004-05-20 21:21:41) |
558. スティーヴン・キング/痩せゆく男
キングのホラー小説の映画化としてはまともな方だと思う。有名な俳優を使わないことで作品がいい方向に運びました。痩せていく様がリアルです。特殊メイクの手腕はすごいですね。 5点(2004-05-20 21:20:26) |
559. ぼくの神さま
《ネタバレ》 トロの眼差しになぜか「ブリキの太鼓」のモラトリアム少年を思い出した。ダイレクトに本質を突いて来る、子供の特権たる無垢な残酷性。強烈に語る目。雄弁より物語る沈黙。キリスト教に根差したこの作品を私がどれだけ理解出来たかは謎だし、正直深く探求し分析しようとも思わないけれど、あのラストシーンのトロの目には何かを射抜かれたような気がした。キリストでないことに挫折出来なかった1つの魂の壮絶な選択。トロは最後までキリストでありたかった。キリストであろうとした。ゴルゴダに向かうキリストのように、あの列車に乗って行ってしまった。あの眼差しを残して。 6点(2004-05-20 21:14:25) |
560. 白いドレスの女(1981)
20代半ばのキャスリ~ン・タ~ナ~!セ~クシ~!「シリアル・ママ」なんか観た後でこの作品を観るとちょっとびっくり。若いし体は締まってるし。そうだよな…この人はもともとセクシー系で出て来た女優だもんな…。とにかく女は怖いのです。本当に怖いのです。女が本当に怖さを発揮したらとんでもないことになります。女の私が見て来て言うんだから間違いない。いや、ほんとに女は怖いんだ。常に予想の斜め上を行くんだ。 5点(2004-05-20 21:12:37) |