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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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541.  ヨーク軍曹
内容はストレートな戦争アクション、ゲイリー・クーパーの演技は最高潮。 クーパーに賞を取らせ、自身も監督賞にノミネートしたホークスの手腕が輝る傑作。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:30:55)
542.  軍旗はためく下に 《ネタバレ》 
文句なしに深作欣二の最高傑作。 ギターの重低音、白黒とカラーが交差する映像。 軍旗の中に埋められた真実とは何か。 戦後数十年の時が流れ、未亡人となった妻は未だに夫が“殺された”本当の理由を知らない。夫の罪が誠だという証拠も何処にもない。 「無罪を立証する積極的証拠なし」として頑なに真相を隠そうとする国、だが妻は諦めず四人の“生き証人”たちに辿り着く。  戦闘ではなく骨太のドラマに主眼を置いた作りが良い。 新藤兼人はつくづく監督よりも脚本を書いている時の方が圧倒的に面白いという事を実感。  いくら指揮を下げないためとはいえ、まだ戦える兵士をブッた斬る狂い振り。どのみち、行き着く先は三途の川さ。 「死ぬ時は一緒だ!」の悲痛な叫び、彼らの血も訴えも海の藻屑と消されていく非情。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:24:43)(良:1票)
543.  カリフォルニア・ドールス
アルドリッチファンはこういう映画を待っていたんじゃなかろうか。 「何がジェーンに起こったか?」や「キッスで殺せ」に登場した禍々しいくらい無骨な女性像と、アルドリッチ映画の豪快極まる野郎的な精神が結びついたらどうなるのかと。 女子プロレスラーは己の肉体ただ一つで戦う。敵レスラーとの戦い、精神面での己との闘い。コーチとレスラーなんて正に反骨精神の真骨頂。 それにしてもアルドリッチ映画の女は男勝りすぎて色気がねーなー(褒めてる筈)。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:22:33)
544.  ロシュフォールの恋人たち
鮮やかなカラーリングを身に纏った女性が二人、カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアック。 ともにフランス映画を代表する魅力的な女性たちだ。  可愛らしげなドヌーヴに対し、ドルレアックは普通の顔立ちだが彼女の魅力は仕草や台詞回しといった色気。  そんな魅力的な女性二人が広場で踊ったりデュエットをしたり、とても心地良い2時間だった。  ダンスにはジーン・ケリーのようなキレはあまり無いが、その分独特な色彩とお洒落な感覚で我々の目を愉しませてくれる。  ありふれた日常をまるで“御伽噺”のように映画の中に閉じ込めた映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:21:03)
545.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 
この映画は映画の製作現場を主題にした作品で、監督が映画造りで悩むというのはフェリーニの「8 1/2」に共通している。 しかし、フェリーニほどカオスで意味不明で変態地味て(大絶賛)はいない。 どこまでも無邪気で、純粋に映画に熱を注ぐトリュフォーの愛情に溢れている。 ティム・バートンの「エド・ウッド」のように映画について悩み、笑い、こだわり続けた男が送る心暖かいコメディ映画だ。  冒頭、地下鉄が人々が地上へと出、一人の男が歩いてくる。しばらくすると、そこに「カットッ!」と声がかかり画面の空気は一変する。 最初は何の映画かと思いきや、なんとなんと映画を撮る過程を追った映画だという事が明かされる。  トリュフォーは自ら役者として映画に出る事はよくあるが、監督そのものに扮するのは今回が初めて。 真剣な顔で声をかけ、苛立ち、俳優たちと楽しく語らいあう。 俳優達も真剣に葛藤する者もいれば、肉体関係に発展したり鬱病になったり浮気したりヒステリーになったり色んな意味で事故が多発してと波乱に次ぐ波乱。 トリュフォーの助手をする女性スタッフまで若い燕とナニをしだ(ry 監督は益々うなされて眠れず、やっと寝れたと思えば幼い頃「市民ケーン」のポスターを宝物のように取って行く姿を第三者の視点から見たり(トリュフォー自信の記憶なら、視点はポスターだけが映る筈)。 そういや「大人は判ってくれない」でも映画のポスター盗んでたな・・・。 撮影をしようとしたら妊娠が発覚して体系が変わっているみたいな話はビックリ。トリュフォーの場合本当に妊娠させそ(ry 車が崖に落ちるシークエンスは妙なこだわりを感じる。  この映画に刻まれた文句も素晴らしい。 “リリアン&ドロシー・ギッシュに捧ぐ”だそうだ。  劇中のジャクリーン・ビセットは、言葉を捧げられた女性たち以上に可憐に、悩ましく振舞う。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:19:32)
546.  処女の泉 《ネタバレ》 
エグい。ベルイマン作品で一番エグい部類に入る作品だ。 中盤の“例のアレ”は「沈黙」並にエグい。神にいくら祈っても何もしちゃくれねーよ。神がこの世で一番頼りにならない!!神を心の支えにして生きる事が人間の強みであり弱みだろう。 マックス・フォン・シドウが“標的”を前にナイフを突き立て、まるで死刑執行人のようにイスに座り待つ。この場面がスゲー怖いのよ。シドウがナイフで“死刑執行”していく場面は黒澤明の「羅生門」で見た独特の殺陣や戦闘を思い出す。 ラストの少女から湧き出る泉は何を物語んだろうね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:17:59)
547.  攻撃
これは、アルドリッチが自らの最高傑作と述べていた作品だ。 個人的には「ロンゲストヤード」や「キッスで殺せ」の方が最高傑作に相応しいと思うが、戦争映画としてはアルドリッチで一番の作品だと俺も思う。 隅々まで反映された反骨精神、本当の敵は襲い来る兵士ではなく、誤った判断によって自軍を破滅に導く愚かな上司だと言う事。 戦争への皮肉と怒りがふんだんに込められた傑作だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:16:45)
548.  ドクトル・マブゼ
フリッツ・ラングの犯罪映画は問答無用の傑作が多い。 アメリカ時代は言わずもがなだが、ドイツ時代も泣く子も黙る傑作・大傑作を幾つか残している。 それがこの「ドクトル・マブゼ」だ。 俺は続編の「怪人マブゼ博士(1932年)」の方が好きだが、この作品も素晴らしい。 前・後半合わせた実に4時間を超える作品だが、スピーディーな展開と持続する緊張の連続は我々を飽きさせない。 ストーリーは一見すると単純な探偵vs悪党の活劇物にも見えるが、物語は第一次大戦で生じたインフレーションによって混乱する人々の様子も巧みに織り込まれているのだ。 今は私腹を肥やすマブゼも、インフレによるどん底から這い上がってきた人間にすぎない。こういったドラマと関係無さそうな部分の掘り下げ。 この丁寧な掘り下げがストーリーをさらに盛り上げてくれる。「カリガリ博士」の制作にも参加したラングだ。「カリガリ博士」で培われたノウハウがこの「ドクトル・マブゼ」に活かされている。  変装と催眠術に長けた天才的な犯罪者マブゼ。重要な株に目を付け莫大な利益を上げるだけでなく、ドイツの経済すらどん底に突き落としてしまう。 更には暴落した株すら買い占めてしまうその恐ろしさ。印刷工場にカジノ。何処までも用意周到な男だ。  アクションそのものは余り派手では無いが、フォン・ヴェンクとドクトルマブゼの心理戦、逃走劇の連続が面白い。  ただ、マブゼの欠点は余りに貪欲すぎた事だ。  その貪欲さが逆に警察たちに糸口をつかませてしまったのではないか。 生きるために金を求め、求めすぎた金によって発狂してしまうマブゼの顛末。  ラング特有の幻想的な雰囲気、突き詰められたサスペンス。犯罪映画の古典と呼ぶに相応しい作品。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:12:52)
549.  嵐の孤児
グリフィスの集大成ともいうべき傑作。18世紀末のパリを舞台にした重厚な歴史ドラマ。 フランス貴族に対する辛辣な描写は当時問題となり、ブルジョワ層を敵に回してしまう作品はヒットしなかった。 しかし、今そんな事は関係ない。 展開の速さや詰め込まれたストーリーはグリフィス映画でも屈指の完成度だ。  物語の鍵を握る二人の女性。 運命に翻弄されて違うドラマを歩む二人のヒロイン。ボロ着をまとい寒さに耐える者、愛する者を探す果てに断頭台に消えようとする者。この二重に展開されるドラマの面白さ。 フランス革命やロベスピエールの恐怖政治を絡めたストーリーはより厚みがある。 かつて「イントレランス」で試みられた手法がより分かりやすく、かつ洗練されたものになっているだろう。  登場人物の丁寧な掘り下げはモチロン、グリフィスらしいクライマックスの畳み掛けも素晴らしい。  それにしてもリリアン・ギッシュはキレイだ。「スージーの真心」あたりから余計に可愛くなった気がする。 もっとグリフィスとのコンビが見たかっただけに残念だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:09:55)
550.  ファウスト(1926)
ゲーテの戯曲を元にしたムルナウの傑作。 ムルナウの幻想的な演出はモチロン、冷徹なまでに重厚な空気で包まれる。  天上の天使と悪魔に運命を翻弄される人間たち。 疫病の苦しみから逃れるため、悪魔を召喚してしまうゲーテ。 メフィストフェレスはどんな願いも叶えてしまう。制約をしいて。 疫病と救世主、年老いたゲーテは己の無力さに絶望する。 若返り漲るような力を得ようと、結局は悪魔の力によって再び絶望に暮れてしまう。 余りに救いようが無い。  一時の幸せも、瞬く間に惨たらしく散っていく。  恐ろしいまでに冷徹な描写。  だが、ラストのあの美しさは何なのだろうか。あんな終わり方をされたら、黙って泣くしかないじゃないか。 何て最高に卑怯で泣ける泣けるクライマックスなんだ・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:08:16)(良:1票)
551.  スモーク(1995)
タバコ呑みのタバコ呑みによるタバコ呑みのためにあるような映画。名作です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-19 21:42:27)
552.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
再見。 ルイス・ブニュエル「ビリディアナ」のようにフランコ政権を批判しただとか、そんなことは俺にとってどうでもいい。  ただありのままに友達たちと映画に興奮し、怖がったり、悲しくなったり、家族と触れ合う暖かい様子を拝めているだけで幸せな気分になってしまう。 とにかくアナが可愛いのですべてがどうでもよくなりそう。  分裂した家族が紆余曲折を経て希望に照らされるまでを描くこの映画は、移動映画がアナたちの通う学校に来る場面から始まる。  ジェームズ・ホエール「フランケンシュタイン」を見る子供たち。 笑みを浮かべたり、驚いたり、怖さに両手で顔を覆ったり、じっと凝視し続けたり、みんな好奇心に満ちた表情で食い入るように見る。俺も子供の頃は純粋に物事を楽しんでいたのを思い出す。あの頃の自分に戻りたい。  アナはフランケンシュタインの行動に疑問を持ちイザベルに尋ねる。ませたイザベルは「これは作り物だから大丈夫よ」とシビアに返す。アナにとって天使か悪魔のささやきか。  アナとイザベルは仲の良い姉妹だが、イザベルは騙されやすいアナをからかって愉しんでもいる。  夢見る少女が好きだからこそ、からかいたくなる現実的なイザベル。そんなイザベルに憧れに似た気持ちを持ちつつ、見守るというより少し距離を取ったりもしてしまうアナ。それでも彼女は“夢”に出会いたいと諦めない。  イザベルが次に何をするか楽しかったりちょっと怖かったりするのが面白い。 自分の血で化粧をするように唇を染め、早く大人になりたそうな、何かに目覚めたような視線、床にブッ倒れてみたり、黒猫の首をギュッと締めてみたり(すぐに離しはするものの)、火遊びだってやっちゃったり。スリルを味わいたいお年頃。  姉妹のドタバタを耳でこっそり聞くお母さんの姿も微笑ましい。 養蜂家の父は、アナとイザベルをミツバチのように大切に育ててきた。 彼が日記を付ける様子に、アナたちとミツバチの姿が交互に映される。家の扉まで蜂の巣の模様。でも奥さんとの仲は微妙なところ。奥さんは車内から覗く若い異性をマジマジと見ちゃったり、何処か影のある様子も。影絵、ピアノ、古いアルバム。  ミツバチが籠の中で這いずり回り時々外を飛び交うように、アナとイザベラもじっとしたり遊んだり、小高い丘から競争するように駆け出し、広い原っぱに飛び出していく!  線路に耳を当てて接近するものの振動を感じ、黒い煙をもうもうと吐き出して徐々に近づく物体にドキドキし、間近で自分たちの横を通過する列車を見届ける。  そこにはビクトル・エリセが好きなジョン・フォードを初めとするアメリカの広大な西部劇を思い出すような光景が拡がっている。 何処か懐かしい、怖いけどワクワクするような気持になってしまう夢が詰まった大地。だだっ広い空間を無邪気に突っ走るだけで心が躍るではないか。  探検した一軒家の廃墟が新たな出会いを生むとは思わなんだ。  運命的な出会い、アナにとっての「フランケンシュタイン」が電車から飛び降りてくる。どうやら男は命を狙われているらしい。ドアから恐る恐る入り、壁の影に隠れ、穴から覗いてみたり、徐々に距離を詰めていく。 映画でフランケンシュタインに接近した少女への憧れと恐れ、差し出したリンゴが縮めるもの。 アナの心の中に芽生える初めての感情…しかし、彼女の淡い想いは闇夜の閃光によって掻き消される。止まった時計と、岩に残った血痕が顛末を知らせる。  アナが家出した森で見る幻想。  父に言われていたキノコはアナが会いたがっていたのか、あるいわ会いたくなかった者の姿をアナに見せる。水面に映るアナの顔は、フラケンシュタインのように映る。  アナにとってのフランケンシュタインは去ってしまったが、その代わりアナの家族は希望に満ちた朝を迎える。  アナもまた、イザベルに言われたように最後まで精霊に呼びかけ続けるのかも知れない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-19 21:30:37)
553.  浪人街(1957) 《ネタバレ》 
久々に再見。初代「浪人街 美しき獲物」をベースにした作品。 監督は同じマキノだが、流石にサイレント版と比べると本作は見劣りするかも知れない。人々の仕草のインパクトやクライマックスのキチガイどもが猛烈なスピードで斬り合う迫力は初代が圧倒的。  1957版は藤田進、近衛十四郎、河津清三郎…いずれも中年のどっしりとした感じ。それに振り回される女性陣も何処か熟した様子。緊張の漲りや勢いもかなり欠ける。 だが、河津は初代「浪人街」で凄まじい死闘を演じた一人。彼の若き日と成熟した演技を見比べるだけでも見る価値はあるし、何より本当に火花を散らすような大喧嘩の楽しさといったらないぜ。  冒頭、人々が行き交う街中を上空から捉え、横たわる面、「強い奴 弱い奴…」うんぬんの字幕は初代からあったそうな(冒頭部分は未だ発見されず)、浪人の歌に人々が集まるシーンからすべてが始まる。  撮影はなんたって初代「浪人街」からマキノ、溝口健二の傑作群で実力を振るった三木滋人(三木稔)。この人にかかれば、旗本がいらぬ情けで投げつけた金に抜刀で“返事”をする場面も最高にカッコイイ。 旗本連中だろうが何だろうが喧嘩腰、そんな喧嘩馬鹿がひしめき合う浪人街。  情け駄賃はいらんかと思えば仲裁料は貰って一儲け、酒代を賭けて表で喧嘩、役人も酔いを醒ます勢いで表に飛び出てヘタレを晒す、口喧嘩から刃を交え火花を散らしまくる様子は後の「スターウォーズ」のライトセーバーである(違います)。 こんな馬鹿らしい(褒め言葉)タコ踊りでもやるような殺陣を撮ってしまうのもマキノの遊び心。本気の殺し合いならこんなことはやらない、なんたって彼等の喧嘩は親しい友人になる前の挨拶みたいなもんなのだ。なんせ愛しき喧嘩相手を見つけてくるっと再会するシーンの微笑ましさはどうよ。 藤田進と河津清三郎は黒澤明の「用心棒」でもユニークな存在だった。 何故か太鼓打ち、ダイナミック飲み逃げで「スマン」、役人仕事しろ、ドイツもコイツも酔いどれのろくでなしばかり。 女は畳に拡がる水を拭い、手を震わせ火を消し泣きつく。鞘で膝をグリグリされたってどうしようもなく好きだから、障子は誰かに見せつけるかのように開け放たれている。 娘をナンパする旗本どもをビビらせる高峰秀子の貫禄(1957版オリジナルの登場人物)、隣の部屋に男がいることを承知で着物の帯をとく仕草が色っポイ。 狭い一軒家の影の蠢き、薄暗さが兄妹の悲惨さを際立たせる。  投げ出された刀、部屋から出て行った後の「げんなーい!」の一喝、依頼を受ける代わりにふっかけまくるやり取りにまたもにんまり、“短刀”の行方、「あの娘欲しいから工面して」なんてそりゃぶっ叩かれるww  しかし旗本どもも巻き込む喧嘩売りから事態は徐々に変わっていく。 酒で和平と思わぬ決別、人質と死闘の予感・尚も振り回される女たち、突き飛ばし→突き飛ばしへの繋がり。 女たちは鞭を打たれたり、必死に脱走したりしているというのに馬鹿どもは叱られたり酔っぱらって柱に抱き着いたり。  そんな奴らが他人のためにたった一人で殴り込み、罠と解り「俺はいかねえぜ」と言ってたのに駆けつけたり、馬に乗って突撃したり、全軍引き受けて槍をブン奪ってまで戦い抜いたりするんだぜ?この映画の浪人どもは、そういう馬鹿野郎ばっかりなんだ。  燭台は鈍器に、木の陰の葛藤、“表返り”、御用提灯の光が夜道を駆け抜ける酒場、豪快に酒をブチまけ、押し寄せる人々の中に消えていく…。
[DVD(邦画)] 9点(2014-03-18 18:22:08)(良:1票)
554.  折れた矢(1950)
「流血の谷」と共にインディアンを友好的に描いた最初の作品。 ちょっと説教臭い場面もあるが、少なくとも「ダンス・ウィズ・ウルブズ」よりは面白いだろう。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:20:26)
555.  ホンドー
「高原の疾走」に並ぶジョン・ファローの傑作。 「ラスト・シューティスト」の冒頭で引用された作品の一つだが、なるほど中々の作品だ。 ジョン・ウェインが荒野から一人でのしのしと現れる場面、インディアンとナイフで決闘に及ぶ場面など見所も多い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:19:44)
556.  四十挺の拳銃
これは傑作だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:18:16)
557.  赤い矢
サミュエル・フラーによる南北戦争を描いた西部劇。 フラーのキリキリした面白さが輝る傑作である。 クリント・イーストウッドの「アウトロー」にも「赤い矢」に通じる演出が感じられる。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:17:08)
558.  スプリングフィールド銃
「無法の拳銃」と共に語り継がれるべきド・トスの傑作の一つ。 ゲイリー・クーパー主演のスリリングなスパイアクション西部劇で、とにかく無茶苦茶面白い。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:16:13)
559.  ギャンブラー
雪の西部劇。大博打で大惨事。 リチャード・ブルックスの「最後の銃撃」を思い出すような演出が多い。 ラストシーンの壮絶さはアンドレ・ド・トスの「無法の拳銃」を思い出す。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:15:16)
560.  ラベンダー・ヒル・モブ
イーリング・コメディの傑作「ラベンダー・ヒル・モブ」。 「カインド・ハート」といい「マダムと泥棒」といい、イーリング・コメディに外れなし。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 17:48:51)
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