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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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561.  くちづけ(2013) 《ネタバレ》 
 『芸能人格付けチェック』で監督が「一流映画監督」として扱われた際、twitterが「堤幸彦が一流?」ってツッコミで埋まる状況に大ウケ。本当、この人の映画にお金と時間を使う事にはかなり抵抗が。  で、不安たっぷりな状態で臨んだら、いきなり題材的に共通する『フォレスト・ガンプ』のあからさまなパクリで「大丈夫か?この映画」って。  先に結論を言えば、よく泣ける映画で、だけど泣ける映画=いい映画なのか?っていうとそうではなく。   泣かせるのは役者です。特に貫地谷しほりの演技はもはや力技。  彼女以外にも、障害者を演じた面々や、橋本愛、田畑智子、みんな泣かせにかかってきます。竹中直人は相変わらずクサいですが。  こちらはまんまと泣かされ、でも演出と脚本は疑問だらけ。  堤演出はやっぱり雑です。移動し過ぎなカメラは、それが動く事によって生まれる意味を消失させていますし(あのシーンをデ・パルマの如くグルグル回す事は悪趣味にすら思えます)、毎度のハイテンション演技は障害者と健常者の描き分けを曖昧にします。それが意図的であったとしても、あまりに不自然としか思えません。  脚本はブツ切れ気味で、唐突に泣き出す、激高する、笑い出す、と繋がり無く感情がボタボタと単発でこぼれ出しているような感じで、それも意図的であったとしても・・・   でも、最大の問題は最終的に納得も共感もできなかった事。  原作の通りであるなら、それは映画独自の問題ではないですが。  最後にいっぽんの取った選択、あれは親の愛よりも最悪のエゴ、無責任な自己完結が勝っているんじゃないかと。  現実にあった事件を元にしたというあの選択を通して、社会のシステム、風潮に対し問題提起をしているのでしょう。でも最近話題になった乙武さんの件のように、不備や悪意といった負の要素のみを抽出したところで未来は開かれません。  一人で障害者の親の介護をしてきた私の経験から言うと、映画に出てくる南ちゃんのようにあからさまな悪意を示す人間はリアルには滅多に存在しません(ネット上には溢れかえっていても)。色々な問題があるとは言え、絶望しかない訳ではありません。人を信じる事によって支えられる生がある、そこを信じなかったいっぽんの身勝手さゆえ、泣けるけれども腹立たしい映画だった、というのが感想。   こういう映画にはもっと未来を指し示して欲しいです。
[映画館(邦画)] 5点(2013-05-27 20:07:14)(良:2票)
562.  ロボジー 《ネタバレ》 
 笑いとしては程度の低いナンセンスギャグばかりで大して面白くないのですが(嘔吐、放尿、放屁なんて小学生レベルのネタだわね)、それより何より『ハッピーフライト』に続いてなんかイライラさせる映画で。それって一体なんのせい?と思ったのですが、コレとは全く別の映画についてのフォロワーさんの感想を読んで、ああ、そうそう、それのせいだ、って。   「いいからお前ら、ちゃんと働けよ」   いや、お笑い映画なのだからちゃんと働かない人々だからこそ笑える、って事なんでしょうけども。   この映画、いかに仕事をせずに人を騙すか、っていうのが物語の基本。  矢口監督の映画はいつもまず最初に思いっきりダメなところから始めるんです。引き算しまくった人間を描いて、そこに幾らか足していく事で結果的に良かったね、っていう。  『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』みたいに高校生ならば引き算しまくったおバカでもいいんです。でも、社会人はそうはいかないでしょう。『ハッピーフライト』もこれも、社会的な責任を背負った大人がなんてバカなんだろ?って、もうその時点でひっかかっちゃう。  そんなダメなキャラでも愛する事ができればそれはそれでいいのですが、吉高嬢も含めて、この映画のキャラには魅力がありません。ギャグのためのキャラクター造形という作為が丸見えになってしまっているからなんですね。   大体、思いきり低いところから始めてちょっと上げてみせる事で(今作で言えばそれまでインチキばかりしていた3人がマジメにロボット工学を学んでゆくところね)なんとなくいい感じに見せるっていうのは作劇法としてわりとラクな手な訳で、この監督の作品はそれをちょっと繰り返し過ぎかなぁ。   植木等のスチャラカ社員はあのモーレツな高度成長時代なればこそアンチテーゼとして機能していた訳で、じゃあ今の時代にあるべき勤め人の姿とはどういうモノ?って考えた時に、ちょっと矢口キャラって違うんでないの?と思うのでした。
[映画館(邦画)] 4点(2013-05-23 22:58:08)
563.  クロユリ団地 《ネタバレ》 
 見終わって思い浮かんだのは『巨人の星』。   前半は、というか後半に霊媒師が出てくるまでは意外に魅せてくれる映画で。  どこか不自然な家族、不自然な日常。それがある事件をきっかけに徐々に真実が見えてくる。失われた人、止まった時間、崩れてゆく日常、耐え難い孤独、そして、そこからなんとか時間を動かしてゆこうとする気持ち。  サイコホラー、サイコサスペンスの様相を呈しつつ、近作の『ももへの手紙』『ファミリー・ツリー』『虹色ほたる』『幸せへのキセキ』に連なるテーマを抱えた、そんな映画。  壊れそうな、繊細に揺らぐ役を前田敦子が好演しております。   で、そんなテーマやメッセージやドラマや切なさや哀しさが置かれたちゃぶ台を「てーい!」とばかりにひっくり返して台無しにする「Jホラー」と言う名の星一徹。  クライマックスで「全部もう無しだ。何故ならこれはJホラーだからな。恐怖がドーン!とやってきて終了するのがセオリーだからな。」って激しく暴力的で無神経な終わり方で何もかもすっ飛んでしまって。   結果的にホラー映画だけどホラーが激しくジャマっていう困った映画でした。これじゃ明子、いや敦子姉ちゃんが可哀想だ。
[映画館(邦画)] 5点(2013-05-22 22:56:55)
564.  探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 《ネタバレ》 
 前作よりは楽しめました。   前作を見ている事によって、予め、どういう作品世界なのかを理解しているがゆえの楽しめ方なのかもしれません。ですが前作に比べてヘンにカッコつけた感じは軽減されましたし、笑いにウェイトを置いていた点も良かったと思います。   ストーリーは読めるものの(もちろん犯人までは読めませんが、この部分はきっとミスリードなんだろうな、って)、前作のような繋がり悪くてエピソードがブツ切れな感じは軽減され(それでも前作同様、エピソードと舞台の飛び飛び感自体はしっかと残っておりますが)、流れに乗って見る事ができました。   大泉洋は毎度のキャラって感じですし、ヒロインはもう少し若い人が良かったのではないかと思いますが(でも、そうするとゴリの年齢との整合性が取れなくなってしまうのでツラいところではあります)、松田龍平の飄々とした感じは、『舟を編む』での作り過ぎゆえの気持ち悪さに比べて数段魅力的なキャラに映りました。  シリーズを重ねる事で生まれる面白味のようなものが出てきたんじゃないかな。   じゃあなんでこの点数なのかと言うと。  この映画では脱原発を思想の暴力として描いています。脱原発という大きな題目のために人間性を犠牲にする人、犯罪に走る大量の人々(ヤクザと同列に扱っています)を登場させています。  それはこの映画が発信した一つの思想なのでしょう。そして私はそれを容認する事はできません。ゆえに全面的に否定させて頂きます。   もうそれって映画としての出来云々以前の問題なんですよね。娯楽映画にそんな思想を盛り込んだ事には悪意すら感じますが、まさかこの映画が描いたようにこの映画自体のバックに何らかの力が働いていたりするのでしょうか? そう疑ってしまえるだけでも、本来それを批判した筈のこの脚本は大失敗していると思うのですよ。
[映画館(邦画)] 0点(2013-05-19 00:22:51)
565.  舟を編む 《ネタバレ》 
 松田龍平という人、いつもリアクションの薄~い演技しかしなくて、なんか魅力に欠ける役者だな、と思ってたのですが、この役はまるでそんなリアクションの薄い彼のためにしつらえたような役のようで。  で、だからピッタリとハマっていい感じだったのか?っていうと、そこに演技の幅というか余裕が無いためにぎこちなくて真面目というよりはマトモではない気持ちの悪い存在に思えて仕方なかったのですが。   で、この監督の作品としてはやたら真面目に静かに作られた映画で、でもその方向性にも疑問たっぷり。いや、いい映画なんですけどね、そこにも真面目である事の気持ち悪さが存在していて。  ゲル状料理によって判りやすく立てられるフラグ、除夜の鐘の音や窓の外に降る雪、トラさんを継ぐもの、その記号化された「真面目なキーワードたち」の居心地の悪さ、特異である事を排除してゆく事の気持ち悪さがなんとも・・・   言葉の意味を編み出してゆくこと、それを形にする事を生業とすること、人と人を繋ぐ大切なものを守ること、そういう作品の重要なところはしっかりと描出されていたと思います。でも、それが真面目に意外性を排除したところで平べったく淡々と流れてゆく状態を見ると、そうなのかなぁ?って疑問が湧いてきて。  これこそが日本映画だ、日本人だ、みたいな風になってしまうのは、あまりに一面的に、保守的に過ぎる気がしちゃうワケです。   あと、妻に敬語使う夫、宮﨑あおいのポジション、下宿風生活等、『神様のカルテ』に妙にカブってたのはなんでしょ? あれも相当気持ち悪い映画でしたが。   つーか、あの龍平のキャラはあれで本当に良かったの?
[映画館(邦画)] 6点(2013-05-10 20:16:16)
566.  聖☆おにいさん 《ネタバレ》 
 そのヌルさユルさは原作由来な訳ですが、それにしてもこんなモンでいいのか?と。   ブッダとイエスを主人公に据えながら、基本は日常生活のあるあるネタ。別に大して面白くありません。宗教絡みになるネタのみ、それなりの面白さを醸す訳ですが、ではそこに何らかの思想なり視点なりがあるのかと言えば、単なる単発のネタ。   更にオリジナル要素の子供達との絡み、ここが壊滅的につまらないというか、その部分に関しては一体誰に見せたいのか甚だ疑問に思えるようなシロモノ。『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』あたりで大きくハズしたエピソードみたいな、お金払って見に来た大人をドン引きさせちゃうような、送り手が一方的に盛り上がってま~す的世界で、ここにそんな個性ってどう考えても要らなくない?という状態。   それから気になったのは、外から来た存在の視点から日常生活を捉えて「日本の生活サイコー」みたいな持ち上げ方で最初から最後まで一貫している点。矮小化されたナショナリズムって感じで気持ち悪いです。   ブッダとイエスの俗物っぷりを笑ってみせるお話、だけどそのまま作品自体を俗物としてパッケージングしただけで何の気概を見せる事もなく終わるようなシロモノに付き合わされるのはハッキリ言って苦痛でした。
[映画館(邦画)] 3点(2013-05-10 19:44:13)
567.  リンカーン 《ネタバレ》 
 『ジョーズ』を映画館で見て以来、スピルバーグ大好きな私ですが今回は彼の作品で最も退屈した感じ。   だってリンカーンですよ。アメリカの昔の大統領で、ヒゲにシルクハットで、奴隷解放して、劇場で撃たれて死んじゃった、っていうのはみんなよく知ってる事じゃないですか。その誰でも知ってるリンカーンが、じゃあ、具体的に何をしたか、どう生きたか、その奥深いところを見せてくれるのかっていうと、必ずしも「それ以上」を見せてくれる映画ではなくて。   映画はほぼ対話シーンのみ。憲法の修正案が下院で可決される話が映画の本筋で、それ以前とそれ以降は少しだけ、その修正案の可決がどれだけ面白いモノなのか、っていうと・・・。  結果は判ってる、その結果に向って映画がどう走ってゆくのか、人がどう動いてゆくのか、そこがどうも面白味に欠けるんですよね。様々な要素が散りばめられてはいるのですが、まとまって大きな流れになってはゆかず、それぞれの事象が予め決まっている形に収まりました、みたいな状態で。  まあ、スピルバーグはドラマを撮ると途端に冴えなくなる、やたら間延びする、っていうのは昔からのパターンではあるのですが(今回の映画は『アミスタッド』から画的な見せ場を抜いたような代物で)。それは脚本や、早撮りでその分、雑なカメラでお馴染みヤヌス・カミンスキーや、ダラーっと凡庸な切り方、繋ぎ方でお馴染みマイケル・カーンの編集、そして今回やたらボヤけた印象のジョン・ウィリアムズの旋律のせいばかりではないかと。  対話シーンをタイトにダイナミックに撮るって事だってできたハズなんですが、スピルバーグって、それは毎度苦手な気がして、その苦手だけで構成されてるような映画、スピルバーグからケレン味抜いたら残るモノは少ないでしょうって。   ダニエル・デイ=ルイスは良い演技、だけどキャラ的にそんなに面白いと思えず(すぐに喩え話や笑い話ではぐらかしに持ってゆくの、あれがユーモラスというよりはイラつくおっさんって感じだったりして)、一方でトミー・リー・ジョーンズがいちいちおいしい見せ場をさらう儲け役という感じ。   アメリカが真の民主主義の道を歩む事になるきっかけの物語、というよりも、なんかアメリカ人ってわりと近年まで随分野蛮だったんだねぇ、って見終わってそんな印象を与えてしまうような映画だったように思えるのですが。
[映画館(字幕)] 5点(2013-05-05 23:49:06)(良:2票)
568.  図書館戦争 《ネタバレ》 
 石原慎太郎や猪瀬直樹といった馬鹿(おっと失礼)が本当にやろうとしている事を題材にしてる訳で。  狭量なナショナリズムが蔓延り、他人の価値観や多様性を認めず単一の価値観を押し付けるような風潮が見られ、テクノロジーが進歩しながら昔よりも明らかに不自由になっている事を実感する、そんな時代にこの題材はとても大切だと思います。   なのにその題材が置換されるのが戦争ごっこですよ・・・   えーと去年見たアニメ映画版よりはずっと面白く見られました。アレは何もかもが未熟過ぎて。  だけど基本設定は同じで、つまりこれって元々の原作がダメって事なんですかね?  国家と国民の思想の問題、市民としての生存の問題がゆきつく先が、お互いに向き合って武力で生かさず殺さず無駄に弾薬を浪費しカタチだけの闘争を繰り広げる、って明らかにおかしいでしょ?  表現の自由を勝ち取るための闘争であるならば、もう少し真剣なものであっていいと思うのです。そしてそれは「殺しあえ」ではなくて武装による対立というカタチである必要はないと思うのです。  武装してガンガンやってる時点で「あー、なんか戦争娯楽アクションやりたかったんだろうなー」ってモノに堕してしまっている訳で。  この題材はあまりに生々しくて逆に不向きだったんじゃないかと。   でも、岡田准一と榮倉奈々のラブ&アクションものとしてはコミカルで楽しめるところもあったりして。アニメ版では鼻に付いたラノベ的シチュエーションも実写では役者の個性で魅力が出て。題材に対しては浮きまくりですが。   それにアナモフィックレンズで捉えた画にもたまに「ああ、いい画撮れてるねぇ」って瞬間もあって。ラスト、無数のパトカーのライトが発するレンズフレアの中の岡田&榮倉の映像など、被写界深度の浅さも手伝って、らしからぬ風格が出ちゃってたりして。   なので娯楽映画としてはそれなりなんですよね。問題は題材の扱い方で。石坂浩二が最後の方で語る部分、あれこそが全体を支配すべき重要な要素だったと思うのですが。   結局『図書館戦争』って闘争部分とラノベ部分とが水と油なまんま無理矢理世に出しちゃってアニメも映画もそのまんま、って感じなんですかねぇ?
[映画館(邦画)] 6点(2013-05-05 14:49:50)
569.  パラノーマン ブライス・ホローの謎 《ネタバレ》 
 私の中で期待値が高かったのですが、うーん、こんなもんかぁ、って感じで。   まずいちばん気になってしまったのが、クオリティの高さを求めるあまりに映像製作にデジタルプロセスを採用し過ぎなんじゃないか、って点。  細かな表情の1つ1つ、それをCGで作って3Dプリンタで出力してコマ撮りしている・・・そこにCGとの違いを見いだせるのか?という。出来上がった映像は「モーションブラーの付いていないCG」みたいなものですよ。映像が出力されるのもデジタルであるがゆえ、CGでは出せない味なんてものは殆どスポイルされてしまっている訳です(手で動かしたがゆえの動き、なんてモノはCGでは出せないとでも?)。  まるでCGを見ているようなコマ撮りアニメ、そんなの褒め言葉にはなりませんよねぇ。   私がコマ撮りアニメの映像に求めるのは強い美術的個性なんですよね。『コープスブライド』や『コラライン』、『フランケンウィニー』にはそれがありましたが、どうもこの映画はそこが薄くて。技術的には凄い(CGっぽいけど)のでしょうけれど、造形美術的には目を奪われる瞬間が少なく、物語が先行してゆく感じ。   そしてその物語は、簡単に語ってしまえば「ブルース・ウィリスのいない『シックス・センス』」。主人公の温度が低く能動的に動く事があまり無く、物語を引っ張ってゆく魅力に欠けてしまうんですよね。  他のキャラも混乱を生むばかりで物語を進めてゆくのに正しいベクトルを示す訳ではないので空回りしているような状態が続き、結果的に映画全体のテンションが低く感じられて。  クライマックスこそ感動的な展開になりますが、それも暗い背景を背負った悲しい話。救済の話なハズなのだけれど、んー、あれは映画的に観客側視点的に救済されたと言えるのかなぁ?   映像の素材がなんであれ、それがただ物語を引っ張るための道具になってしまうのはつまらないですよね。絵として高められた瞬間が訪れる、アニメの場合は特にそこに期待してるのですが、それは別にCGだからダメとかコマ撮りだから味があるとかってモノじゃなくて、結局はそれを創造する人のセンスなんですよね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-05-03 20:09:12)
570.  キャビン 《ネタバレ》 
 最近はどうも映画の煽り文句が大袈裟でねぇ。それに釣られる方も釣られる方ですけれども。   何か凝った、あるいは緻密な脚本で楽しませてくれる映画なのかと思ったんですよね。でもホラー映画の王道な人物配置と意味ありげな組織の存在が対比されて描かれてゆく序盤はワクワクして見られたのですが、それは配置された様々なキーアイテムに大ウケな地下室での「選択」までで。  以降、選択によって始まる「ソレ」に依存するような形でオリジナルな面白さを失ってしまう感じ。今更延々そんなベタな映像を見せられても(しかもドカン!って演出に関してはやたら凡庸)って思ってしまって。   クライマックスは急展開をしますが、その惨劇はドタバタコメディみたいだし、登場する黒幕は「またお前かー!」って状態だし(あれってネタとして有効なのは一度だけだと思うんですけど)、あのオチは物語としていちばん簡単な落とし方だし。「まーたセカイ系かよ!」って。最後まで見て結局バカ映画でした、って状態。  ここを楽しめないとかなりキツいなぁ、って。私は楽しめなかったんですよね。   これ、閉じてます。何か新しいモノを見せてくれるのではなくて、これまでホラーをいっぱい見てきた人に対して「ほら、こんなん面白いでしょ?」って内輪ウケみたいなネタを仕込んでばかりな感じ。それはそれで楽しかったりもするのですが、ホラーってジャンルは特に好きモノの間ばかりで閉塞してきちゃってる気がするんですよね。   『宇宙人ポール』は許せるのにこれには批判的って、矛盾してない?って感じですけど、あとはもう好みの問題(笑)
[映画館(字幕)] 5点(2013-05-03 17:12:58)(良:1票)
571.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
 ホラー映画のリメイクって、オリジナルをよりシリアスに、残酷表現を生々しくすればそれでいいってパターンの勘違い系が多いような気がするのですが、これもそんな一編になっちゃった感じで。   『死霊のはらわた』のオリジナルの面白さはその異様なハイテンションっぷりとか、ブルース・キャンベルが見せるやり過ぎな暴走っぷり、そしてカメラを爆走させたりコマ撮りアニメを使ったりして映像で遊んでみせたりするところだったと思うんですね。   だけど今作はフツーにスプラッタホラー。森の中のカメラ暴走こそありますが、世に色々と出た後では既視感ばかりの、独自性の欠けた感じは否めません。  「リーガン顔の伽椰子がゾンビ状態で感染させまくりで登場人物人体欠損しまくり」まあ、そんな映画。  全編「ひー、あいたたたた!」って映像のオンパレードですが、痛いのと恐いのとは違う訳で。  最後の最後に出てくる本編から浮きまくった存在を含めてオマージュいっぱいではあるんですけど、この作品に限らず(『キャビン』とか)、そろそろジャンル全体、前に進んだ方がいいんじゃないかなぁ?   あと、『フライト』同様、極端な例を用いて教訓を残す道徳映画でもありました。  「麻薬は本人だけでなく、家族や友人も不幸にします」って。  『死霊のはらわた』で道徳映画って、何かの冗談?
[映画館(字幕)] 4点(2013-05-03 14:01:18)(良:1票)
572.  パラノーマル・アクティビティ4 《ネタバレ》 
 TOHOシネマズ渋谷でタダで見たのですが(マイル貯めて一か月無料パスポートで。普段こういう映画、お金払って見ないわぁ。これまでシリーズ一本も見た事ないし)、帰りのエレベーターの中で見知らぬオバサマに「意味判りました?」って話しかけられて。  私は「うーん、あんまりよく判りませんでしたねぇ」って答えて。  でも、本当言うと別に判らないワケではなくって、判らせようとしてないだけだよねぇ、って感じで。だって、何か明確な真相があったとして、それを説明したところで面白くなるか?っていうとその逆でしょうし。これって、ただ意味ありげな映像や音で怖がらせたい、それだけの映画なんですよね?   で、だけど怖かったのは最後のオチのとこだけなんですけど、でも2つ、見て良かったって思った点があって。   1つはヒロインが可愛かった事。可愛いヒロインが動いてるのを見るだけで、とりあえず有意義だったりしますし。別に大した事が起こらなくても、ヒロイン眺めてれば間が持ちますしね。   もう1つはマイクロソフトのゲーム機、XBOX360の周辺機器キネクトのテクノロジーが判りやすく描かれていた事。赤外線センサーをあんな風に使ってるんだ、ってその技術に感心して。あれに比べたらソニーや任天堂は二周くらい周回遅れ状態ですね。   映画としては、まあ、ほぼコメディです。怪力おばさんの存在が力技過ぎちゃっててワリと台無しにしてる感じ?  でもヒロイン可愛かったからいいや。
[映画館(字幕)] 5点(2013-04-30 17:22:56)
573.  クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! 《ネタバレ》 
 私はもつ焼き屋なのでB級グルメど真ん中、世界A級グルメ機構にさっさと排除されちゃいそうです。   さて、このところの『クレしん』に顕著だった、最初に世界設定ありき、テーマありきでキャラを縛ってしまう描き方から一転、今回は設定などごくシンプル、簡潔に済ませ、余計な感動エピソードだの家族愛だのも大幅に削ぎ落とし(元々『オトナ』と『戦国』は『クレしん』の中のイレギュラーなのに、以降はそれを意識し過ぎた感があって)、ひたすらカスカベ防衛隊の活躍に絞ってタイトにまとまった作品。  その、無駄なく疾走してゆく面白さは『暗黒タマタマ』以来かも。   焼きそばを食べる事が目的で物語が動いてゆく点では『ヤキニクロード』に近い気もしますが、アレが焼肉だけでは物語を引っ張れていなかったのと対照的に、今回はあくまで焼きそばが物語を引っ張っています。  今回はカスカベ防衛隊がメインで、ひろしとみさえすら活躍の場が殆ど無く、他のレギュラーはほぼ排除されているという状況。  そして、物語は5歳児である彼らに不釣り合いな無理を強いていません。地球の運命だとか、人類の未来だとか、そういうの無し。ただ5歳児なりの苦悩(お腹が減った、ママに会いたい、友達とうまくいかない)で笑いとドラマを作ってゆくのです。  その分、スケールはシリーズの中でも最小レベルですが、映画用に無理して大きくなった『クレしん』ではなく、等身大のカスカベ防衛隊メンバーの魅力が存分に発揮されていました。   また、毎度「その歌は必要なのか?」って疑問に思う劇中で歌うシーンは、今回、削るのではなくて逆にクライマックスの重要な部分に大切な要素として組み込むという、その痛快さ。   でも、何と言っても良かったのは「登場人物全員幸せ」っていうラストを迎えた事ですね。エンディングで語られるあの幸せな感じ、あれで「ああ良かった、いいモン見た」って心から満足できた感じがしました。今年の『クレしん』は当たり。
[映画館(邦画)] 8点(2013-04-23 23:22:21)
574.  ライジング・ドラゴン 《ネタバレ》 
 冒頭からド派手なアクションを見せてくれるのですが、このシーンでのジャッキーの立ち位置が全く判らないために、そのアクションを楽しめないんですよね。  一体ジャッキーはヒーローなのか悪人なのか。いや、どうも悪人っぽくて、悪い事をした人間が活躍をしている状態を見せられたところで「頑張れ!」ってキモチにはなれませんよね。   で、困った事にこの映画、立ち位置の判らないその状態が延々と続くんです。一体ジャッキーたちのチームは何をしようとしているのか、何が目的なのか掴みかねる状態が続いて、中盤になってやっとただの泥棒集団だっていうのが判るという。   しかも映画に掲げられた「奪われた国の遺産を取り戻す」という大義が、映画の目指す方向や登場人物の立場、娯楽性など色々なものを曖昧でボヤけたものにしてしまっている感じがあって、ずっと映画を少し離れた状態から眺めているような、入り込んでゆけないもどかしさを抱きながらの鑑賞となってしまいました。  国家の遺産は力づくでも守られるべき、みたいなものが登場人物の思想や行動原理に作用してしまっていては、そりゃ心から楽しめる作品にはなりませんよね。   ジャッキーのアクションものとしては十分頑張っていると思います。ジャッキー一人ではアクション映画としての看板を背負いきれなくなっているようで、多くのキャラ達が分担するかのようにアクションをこなしていますし、大がかりな映像ではCGが多用されています。でも、体を張って次から次へとめまぐるしく形を変えて楽しませてくれるアクションは今も健在。でも、それがシンプルに悪を倒す物語に昇華されている訳ではないのが残念です。   モロに『パイレーツ・オブ・カリビアン』(音楽まで)ってパロディっぷりや、ヒロインがコロコロと入れ替わってしまう雑な脚本など、いまだザ・香港映画!って状態なのが懐かしかったりもしますが、色々な意味でもはやここまでなんだろうなぁって考えるとちょっと淋しい終わり方って感じがします。
[映画館(字幕)] 6点(2013-04-21 10:08:49)
575.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
 個人、集落、組織、コミュニティ、そんな「個」と他の「個」とを隔てるもの、繋ぐもの。   隔てるものの象徴として繰り返し描かれるのはドアや窓、壁、部屋、門。それを破って侵入してこようとするものの存在や、逆にそれを破る事で事態を打破しようとする行為、隔てるものは「個」を守るものであり、孤独や無知の象徴であり。   一方、繋ぐものの象徴は橋やロープ、そして船や車、飛行機等の様々な乗り物。外に広がって他者との繋がりを志向する意識。自由や正義を獲得しようとする意志。更に橋からの落下のイメージや事故の描写が、その意志を妨げるものとして時代をまたいで反復されて。   めまぐるしく変わりながら点描されてゆく時代と人。「個」としての無数の点はやがて枝を伸ばして広がり、他の点との繋がりを示し、円を構成し、他に形成された円と交わり、やがてその全体が世界を構成してゆく・・・。6つの時代の6つの円が時を超えて交わり『クラウド アトラス』という作品を(そして曲を)作り上げている訳ですね。   1つ1つのエピソードや美術的なイメージはどうも凡庸な感じが無きにしもあらずではあります。エピソードの繋がりも必ずしも必然を感じさせるものではなかったりしますし。また、特殊メイクは無理矢理過ぎて「それはないわ」と思ってしまうものも多数。  ですが反復されるイメージによって段々と世界が形を成してゆく感じはとても面白く、興味深く楽しめる映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2013-04-06 14:52:08)(良:3票)
576.  横道世之介 《ネタバレ》 
 このところ『ジャンゴ』『フライト』『世界にひとつのプレイブック』『バチェロレッテ』と立て続けに「激しく極端な性格付けをする事で人間性を際立たせる映画」を見てきたところに、その正反対に位置するかのようなこの映画を見られてホッとひと息つけたような感じです。   世之介は彼なりの個性を持ってはいるけれども、人と違う特別な能力がある訳でも、何かが極端に秀でている訳でもなく、それでも彼と触れた人達がなんとなく幸せな気持ちになって。それは映画を見ているこちらまで巻き込んで。   冒頭からしばらく、世之介という人物を疑って見つめ、彼のちょっとイタい感じになんだか恥ずかしさを覚えたりします。だけど、彼の暮らす日々に寄り添ってゆくうちに「あ、こいつなんかいいヤツじゃん」って。人が世之介によって得られた幸せ、世之介が感じた幸せ、それをこちらも共有するような感覚に包まれて。   そして、だからこそ、それが過ぎ去った、戻らない日々であるという痛みが切なくて。   過去のシーンはちょっとノスタルジックに退色させ過ぎな感じもあります。80年代の半ば以降と言ったら、私の中にあるイメージはピカピカキラキラしたした世界、ほら、クルマだってカクカクした直線からオシャレな流線型へと変化した時代でしたし(映画には古臭いクルマばかり登場していましたが、実際はあの時代のクルマが最もオシャレだったと思います)。  でも、そうやって過去色に染めてあるからこそ、過ぎ去りし日々と16年後のシーンとの間に流れた時の長さ、重さを感じる事もできるのであろうとは思います。   俳優の個性をきっちりと捉えた160分、その長さが全く苦痛になる事なく、もっとずっと世之介とその周囲の人々に寄り添っていたいと思う、映画が終わってしまうのが残念な気持ちになってしまう稀有なひとときを過ごせました。
[映画館(邦画)] 9点(2013-03-15 15:20:50)(良:1票)
577.  映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 《ネタバレ》 
 去年の『クレしん』と同じ状況になってます。ひたすら状況説明が続くばかりで物語が全く動いてゆかない状態。   ほぼ博物館だけを舞台に展開する内容で、『ドラえもん』世界でお馴染みの道具については色々と語られてゆきます。エンドクレジット部分を含め、カタログ的な価値としてはとても大きいと言えます。  でも、物語はクライマックスでの展開を除くと殆ど台詞によって説明されてゆくばかり。博物館という閉鎖空間で動的な展開をさっさと諦めひたすら点による情報の羅列に終始している感じ。  大体、のび太とドラえもんが物語を殆ど動かしていないのですよね。ゲストキャラクター達の暴走と自己完結を見守る狂言回し的な存在でしかなく、ただ盗まれた鈴にまつわるエピソードのみが辛うじて脆弱な芯として存在しているようで。   キャラクターの個性を生かす事もなく、明確な教訓を残す訳でもなく(またやらかすぞという繰り返しの日常へと戻ります)、ひみつ道具の存在に依存した一編、『クレしん』と共に原作者亡き今、シンエイ動画はドラマを構成する力に問題を抱えてはいませんか?
[映画館(邦画)] 4点(2013-03-14 19:52:33)
578.  フライト 《ネタバレ》 
 「酒、クスリ、タバコはだめ。特に酒」って5秒で話せる事を延々クドクド2時間18分かけて神様まで持ち出して教え説く道徳映画。ラリパッパっぷりがハンパないアメリカ人には必要な映画かもしれませんね。   冒頭から「コイツってこういう人間」っていうのが描かれてしまうため、予告編にあるような真実がどうのこうのな映画ではないって事がすぐに判ってしまいます。映画の核となるのが飛行機事故ではなくて、ソコなんだなぁっていうのが。  そして、その人間性が少なくとも日本人にはあーんまり一般的でないっていう。みんなクスリとかフツーやらないでしょ? 明らかな犯罪を気軽に犯したりしないでしょ?   最後には救済されたりしますが、個人的にはね、あそこでウソついて一生自責の念に囚われ続けるような後味の悪さがあった方が教訓になって良かったんじゃない?ってな気もします。いい話にしちゃった時点であのセラピーまんま聴いてるようなモンじゃない?みたいな。   私的にはパニックスペクタクルな冒頭20分だけでいいかなぁ。   見終わって、でもやっぱりお酒は美味しかったわ。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-02 15:24:02)(良:2票)
579.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
 会話で引っ張って引っ張ってドカン!ってタランティーノ節は今回も健在。ピリピリと張りつめてゆく緊張の糸に痺れ、ぐいぐいと引き込まれます。  でもね、ずーっとそれでしょ。何度も何度も。2時間45分、途中でもうもたれてくるのね。  肉汁したたるコッテリギトギトな肉食系映画、この辺でそろそろ幕?って感じのところから更にコッテリと。見終わった頃にはぐったり。映画の発散するスタミナにこちらが付いてゆききれてない感じ。   ワリと悪役がハマってて、それゆえに逆にちょっと食い足りない感じのするディカプリオ(3パートに分かれたうちの1パートにしか出てきませんしね)、意外に受動的でジミめなジェイミー・フォックスに比べると、それ以外の人々のアクの強さの方が印象に残った気がします。  サミュエルのイヤな奴っぷりは最低で最高ね。   大作映画には無いB級のノリが大スクリーンにかかる違和感こそがタランティーノの醍醐味で、これもまたその違和感を大いに味わえる映画。  でも、この映画の元ネタの1つ『マンディンゴ』はショッキングな内容をウリにしたB級ノリの映画でしたが日本一のキャパを誇った有楽座にかかったんですよね。懐かしきカオスな70年代。
[試写会(字幕)] 7点(2013-03-01 20:30:44)
580.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
【ネタバレ注意:鑑賞後にお読み頂いた方がいいと思います】   『1』から『4.0』まで全て先行上映で見ていて、今作も初日に(今回は先行が無かったので)勇んで見に行ったのですが・・・   ※もはやアレをジョン・マクレーンだと思う方が難しいです。一般の犠牲者を大量に出したって構わないって姿勢はただの凶悪なハゲおやじ。それ、ニューヨークが舞台でも同じようにできた?   ※これまでのシリーズが全て2時間超なのに今回はタイトな98分、単に見せ場の数が少なくなってスケール小さくなってますって状態なんですよね。話は『4.0』の前半45分くらいに『3』のラストくっつけたようなモノ。画面もシリーズ初のビスタサイズって事で縮んじゃったし。この程度で『ダイ・ハード』の看板ぶら下げちゃうのもねぇ。『小・ハード』とか『ダイ・ソフト』とかでいいんじゃない?   ※「親として間違ってた」ってセリフを立ち聞きする事でドラマが成立する、なんて考える脚本家がそもそも残念な存在なのかな。   ※クライマックスのオチの映像を予告編やテレビCMで流しちゃう配給会社は最低ですけど、そもそも見せ場がソレしかないような状態なのも事実なワケで・・・。   ※つーか、大きな二か所の見せ場がどちらも同じネタです、ってどんだけ芸無いの。ヘリ相手に落下。どちらも平面的な縦スクロールアクションでファミコンのゲームみたいですよ。『忍者くん』か? 『うる星やつら ラムのウェディングベル』か?   ※『1』の魅力って小物なの。色々な小道具・小ネタに通った血がドカーン!って一大事と対比されてスリルやサスペンスやドラマを生んでたの。靴とか、フォトスタンドとか、クマのぬいぐるみとか、クリスマス柄のテープとか、ロッカーに貼られたヌードグラビアとか、生垣の植物のトゲとか。  だけど『2』以降はそれを軽視しちゃって、そしてこの作品で行くとこまで行っちゃった、とにかく壊したり爆破したり殺したりすればそれでいいんでしょ?って。  いやそれならシュワでもスタローンでもラングレンでもヴァンダムでもセガールでもベレンジャーでもリーアム兄さんでもいいんだってばさ・・・
[映画館(字幕)] 4点(2013-02-17 00:05:59)(良:1票)
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