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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

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561.  ドッジボール 《ネタバレ》 
基本的にはかなり笑えた。 計算されたようなネタ振りをして、ストーリーや流れに乗せながら、それぞれオチを付けるというのはなかなか笑いが分かっている人が作っていると思う。 しかし「ズーランダー」に比べれば、ハジケ方がそれほどでもないかなという印象。 ドッジボール特訓シーンはもっと笑いが取れるところなのに扱いが勿体無いと思う。 ベンスティラー一人にボケ役を担当させるのならば、彼には更にもう一味ぶっ飛んだ切れ方が欲しかったというところ。 ベンスティラーのお仲間の黒人にはもうちょい頑張って欲しかった。彼には原チャリしか笑えなかった。一番強烈だったのが、マユゲの繋がった彼女だろう。彼女と貧弱のシチサンの恋や試合シーンにはもうちょいスポットを当てても良かったかなと思う。ここでも笑いの一つや二つは取れるところだろう。 グロボチームには3名ほど個性的な奴がいる一方でアベレージチームには個性的なキャラクターが少ないのが残念だ。 眼がねのおっさんとシチサンには多少出番があったが、海賊と黒人は何一つ笑いが取れてない。こちらのチームにも個性的なキャラクターがいないとつまらない。 ドッジボールの試合の扱いとしては、多少真面目に作りすぎた感がある。CGなど使われたら興ざめになるが、笑いとしてはイマイチだろう。 試合で笑いを取らなくても良いのなら、実況者で笑いを取るべきなのに、あの二人にはほとんど笑えなかった。 個人的に気になったのが、ラストのオチだ。 ネタバレになるが、オッズ50倍のところに10万ドルも突っ込んだら、賭け金の総額がどの程度の規模にもよるが、あの程度の大会の試合ならオッズが逆転してもおかしくない話だろう。 もっともアメリカのオッズのつけ方が日本と違うのならば問題はないが、日本のギャンブルでは絶対ああいう風にはならないはずだ。 胴元が固定的なオッズを付けているのか、それともノミ屋みたいなところで勝負したのかどちらかなのだろうか。ギャンブルをやる者としては非常に気になったところだ。  
[映画館(字幕)] 6点(2005-05-02 00:27:25)
562.  サイドウェイ 《ネタバレ》 
熟成されたワイン同様に、単純ではない深みのある味わいのある映画なのかもしれない。 この映画はワインを飲むのと同じようにその深みのある微妙な味の変化が分かる人には 素晴らしい気持ちにさせてくれるかもしれないが、ジャックのように何を飲んでも同じという人には向いていないのかもしれない。 何を言いたいかというと、ジャックは自分だということ。 自分はこの深い味わいを心から楽しむことはできなかった。 アカデミー賞ノミネートや各賞で受賞しているため、モノ凄い傑作を期待していたのだが、充分面白かったし、笑い転げたりもしたが、なんともハマリにくかった気がする。 ワイナリーを巡る旅を通して、中年の男が自分の人生のピークを過ぎたあと、もう一度自分の人生を見つめなおすという話かと思っていたが、個人的には正反対の性格を有する二人の男のユーモア溢れる友情ものがたりにも映った。 小説家を目指すも、別れた妻への想いを引きずる陰湿なワイン好きのマイルスと、落ち目の俳優でありながら、結婚を控えた陽気な女好きのジャック。 二人はお互いの陰湿さや女好きに辟易としながらも、どこかお互いを助け合ったり、心配している。 ジャックはジャックなりにマイルスのことを心配していたし、朝帰りのマイルスを彼なりに喜んでいた。 マイルスもムチャクチャなジャックの頼みを親友だからこそ、命がけで果たしたように見えた。 そんな二人の友情は微笑ましかった。 この映画は人生を見つめなおしていなかったというとそうではない。 別れた妻への想いを捨て去るために起こした61年物のシュヴァル・ブランに関連する彼の行動は 素晴らしい。 まさにあれこそ、前の人生の区切りをつけて、人生の再スタートを切るための祝杯にふさわしいだろう。 役者の演技は、マドセンやチャーチよりもジアマッティはずば抜けて素晴らしい。 顔だけで哀愁漂うし、雰囲気で演技できるというのは特筆すべき点だと思う。
6点(2005-03-05 21:58:32)
563.  オペラ座の怪人(2004)
ミュージカル特有といえば良いのか、この映画に特有といえば良いのか分からないが、歌の洪水によってあまりにも一本調子で抑揚に欠ける出来になっている気がする。 アンドリューロイドウェーバーの想いが詰まったミュージカルなのかもしれないが、個人的には観客はミュージカルそのものを観に来たのではなく、映画を観に来ているということを忘れているような気がする。 肝心なところはミュージカルとして描いてもよいのだが、映画なのだからセリフをもっと多用しても良かったと思う。 もっとも字幕の出来が悪いため、ミュージカル部分の内容が分かりづらいということがあったのかもしれないが。 また、ミュージカルとして有名な本作のことをほとんど知らくて、人々から長年愛される本作がどんなに凄い内容なのかとかなり期待していたためか、その期待を裏切られたような気がする。 それはファントムに全く感情移入できなかったからだろうと思われる。 肝心の彼の孤独やクリスティーヌに対する想いの深さが残念なことにあまり伝わってこない。 彼の気持ちや立場が恐らく相当理解できるはずの自分が分からないというのだから、他の人も恐らく分からないような気がする。 個人的な疑問なのだが、そもそもラウルが置いていったサルの置き物を貰ってクリスティーヌは嬉しいのだろうか。 なぜラウルがあんなものを置いて行くのかがさっぱり分からないのは自分の理解不足だろうか。 深い思い出のあるオペラ座がらみのものということなのかもしれないが、ファントムの薔薇の方がよっぽど洒落てるぞ。 この映画の鑑賞方法はだいぶ分かったので、時間があればもう1回チャレンジしても良いかなとは思っている。 家でDVDで観ても、この映画の魅力はほとんど感じられないでしょうから。
6点(2005-02-07 00:44:04)
564.  フローレス
ゲイと麻痺のために障害を負った者という組み合わせは実に興味深かった。 いわば二者とも一般の社会とは少々距離が出てしまう存在。 しかしゲイのホフマンは前向きに明るく、そして夢を持ちながら生きている。 映画でも言っていたが、彼の生き方は本当に勇気が必要だと思う。 一方、デニーロは障害を負う前は、ほぼ街の人気者で、ヒーローとしての扱いであり、女にも苦労はしなかったはずなのに、障害を負ったため、自殺を考えたり、人生から逃げ出そうと考えている。 しかし、自殺をする勇気はなく、結局、周りとは距離を置き、壁を作るという始末。 障害を負う前は、娼婦やゲイを毛嫌いしていたデニーロだったが、障害によって、多少ミスマッチな二人の出会いが彼を徐々に変えていく。 ホフマンの逆境の人生や運命にあえて楽しむながら挑戦していく姿や自分の真実を嘘を付かずに受けいれようとする姿勢にデニーロの心も少々動かされていくのが良かった。 途中のデニーロは酷かったからね、特にティアに対しては。 障害者を憐れに思っているのは他でもない自分自身だったのだろうと感じられた。 デニーロだけでなく、自分もホフマンの自分自身に誇りを持つという生き方は学ぶべき点は多かったと思う。 まあ、金がどうしたとかあの辺はオマケみたいなものでしょうね。 
6点(2005-01-16 22:56:21)
565.  泥棒野郎
30年以上も前の作品なのに笑いはまだまだ新しくかつ斬新ですね。 とにかく小技が冴えまくっていて、笑いのバランスが良い。 特にビデオ版はちゃんと字幕が「gun」と「gub」になっていてこのシーンは大いに笑わせてもらった。 奥さんとのやり取りにも引き続き活かされている点も良いね。 さらに独房に保険セールスマンは素晴らしい発想だった。 ラビはアレンがよく使う手だけどこれはさすがにイマイチ笑えない。 映画初監督で既にインタヴュー形式を取り入れていたのも驚きだった。 
6点(2005-01-03 22:44:02)
566.  トラフィック(2000)
誰かが「この映画の演出は良いよ」と言えば確かに良いと思うかもしれないが、誰も何も言わないで全くの先入観ない状態で見れば、たぶん面白くない映画と感じるだろう。 しかし様々なストーリーをごちゃまぜにしつつも、観客にあまり混乱を与えずに一つにまとめあげた点は確かに評価は出来る。 この映画に何かが足りないと感じるのは「感情」じゃないかと思う。 恐らく大抵の人が麻薬に対して「怒り」を持っていると思われるが、この映画には「怒り」が静かすぎて伝わってこないのである。 その見つめる眼が静かで冷静すぎるのではないか、もう少し感情的になっても良かった気がする。 麻薬戦争の巻きぞいになりチードル、デルトロは相棒を失い、ダグラスは娘を失いかけているのだから。 確かにあの感情は人を失った哀しさというより虚しさなのかもしれない。それがこの映画の狙いなのかもしれないが。 この麻薬戦争に終わりはないのかもしれない。そして勝者も敗者もいない。 解決する方法はあるのか、ないのかよく分からないが、ダグラス家族は娘の自主性に任せるよりも、家族が一つにまとまりこの問題に向き合うことで、デルトロは社会全体で野球や公園といった安全に明るく遊べる空間を創ることで、この問題に立ち向かおうとしていた。 高校生も言っていたが、「毎日誰かがやって来てクスリがあるか?」と言われ続ければ誰もが売人になろうとする。そういう社会や黒人に対する接し方に問題があるとも提言していたような気がする。 麻薬という社会問題が身近でない分、自分の捉え方が甘いとは思うがなんとも評価が難しい映画だ。
6点(2005-01-03 02:20:49)(良:2票)
567.  ロスト・チルドレン
一言でいえばまさにダークなおとぎ話。 この世界観がやっぱりジュネオリジナルの世界と言って良さそうだ。 夢をみれない老化速度のはやい運命を持つ男に小人の女性、眠り病の6人のクローンそして頭痛もちの脳といった面々にくっついた双子と従順なノミを持つ団長そして弟想いの純粋な心を持ったワンとその純粋な心に惹かれる盗人の少女ミエットという組合せは普通ならあり得ないストーリー。 その上に奇想天外なダークな世界にワンとミエットの切ない関係を取り入れるのもあり得ない組合せだ。 それゆえにこの世界はまさに独特かつ特殊といって良い。 映画なのに「ノミ」がここまでクローズアップされる映画というのも始めて見た。そして少女の涙が引き起こすあり得ない結果もまた面白すぎる。 しかし、世界観は誰もが認める素晴らしさを持つが、デリカテッセン並に一般人がついていけない飛んだストーリーと演出のため評価は難しいと感じる。
6点(2005-01-02 00:16:51)
568.  ロング・エンゲージメント 《ネタバレ》 
悪くない映画だ。 しかしジュネ色が随所にかすかに感じられるものの本当にジュネの映画なのか疑うほどあの独特の世界は影を潜めているのが気になるところだ。 「アメリ」で大成功したジュネであり、その成功にはトトゥが必要だったが、今回のマチルダという役にトトゥがふさわしかったのかどうか少し違和感がある。 演技自体をどうのこうの言うつもりはないが、年齢と相手との調和が非常に微妙な感じがする。 しかし自分の眼で確信できるまで、決して希望を捨てないという強い想いはしっかりと描ききれているし、3Mに象徴される二人の強い結びつきも感じられた。 本当に悪くない映画なのだが、単調さと分かりづらさが難点と思われる。 しっかりと創られている映画なので複数回観れば恐らくこの映画の良さが分かるとは思うが初見では全く感動するような部分はなかった。 
6点(2005-01-01 07:49:25)
569.  グレイズ・アナトミー
いや意外と面白かったぞ。 あのおっさんに何回突っ込めるか分からないくらい突っ込みがいのある映画だろう。 ほとんどギャグ映画と化していたし。 自分は映画観ながら「はよ、手術しろよ!」と叫んでいたけど、ラストあたりでふと「フルフロンタル」を思い出した。 「このおっさん、実は眼なんてどこも悪くないんじゃないか?」と思い始めた。 野菜療法も先住民サウナもフィリピン医師も日本人観光客も眼がねの兄弟とおばあちゃんのいる医者もニクソンも奥さんも実は全部架空な話なんだと。 冒頭の人達は実際に被害を受けた人達だとしても(これも怪しいかもしれないが)、これがリアル過ぎて、実はソダーバーグのカラクリにやられたのかもしれない。 ソダーバーグは好きではないが、やっぱり才能はあるかもしれないな。
6点(2004-12-28 01:32:44)
570.  プレデター
子どもの頃観たときはもの凄い面白かったと記憶してたんだが、 何もかも知っていて観ると、さすがにインパクトが薄いと感じる。 逆にいうと、子ども時代に観たのに、まだまだ色々と記憶に残っているということは 実はもの凄いインパクトがあったんだろう。 「2」を観ると色々と謎だった「1」での行動がなんとなく理解できるような気がする。 相手と同じようなレベルまで自分の武装レベルを下げて戦う姿にはハンターであり戦士としてのポリシーを感じさせるし、 最後の自滅もひょっとしたら「侍」みたいな精神の持ち主なんだろう。 まあ、瀕死の相手の頭を狙い撃ちしたり、ラストの不気味な笑いを抜きにすれば。
6点(2004-12-19 01:36:13)
571.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
監視社会に警鐘を鳴らすという社会的一面を持つとともに、スピーディーかつテンポの良いサスペンスとしても楽しめる映画に仕上がっている。 最大の欠点を言うと、ラストがなあ…。 共通のキーワードであるビデオという言葉を使って、マフィアと相打ちをさせるというのは別に悪くないし、最初のマフィアとのやり取りもこれで活きてくるわけであるが、スミスが一人無傷で終わるというのは少し拍子抜けをするし、怪我人とはいえハックマンをほったらかしにして皆で向かうというのもメチャクチャな展開と言わざるを得ない。 悪くない映画だけに、ここはもう一工夫して欲しかった、個人的にはラストにFBIを絡ませれば、更に良いラストになっただろう。 欠点を武器に使うということで偉い議員に逆に盗聴器をしかけたのも何か上手く活きてこなかったな。 しかし、監視社会を現実化し、衛星による追尾、盗聴、盗撮、社会番号や銀行口座から人々の言動を筒抜けにする世界を描ききったのは見事だった。 ストーリー自体、深みもないし、中身も冷静に見れば大したことないので、スコットの腕によるものが大きいのではないか。 また、人々を監視するものを更に誰かが監視する必要性があるということまでもラストに触れていたのも面白い投げかけであった。 更にそれを監視するものが必要と奥さんが言っていたのも印象的だった。 ハックマンが自分で自分の存在が家族にとって危険になると思い地下に潜ったということをスミスに語っていたが、スミスはそれでも家族と一緒にいたいと語っていた。 一応、家族という隠し味を少し盛りこんでいる点も見逃せない。
6点(2004-12-12 00:24:21)(良:1票)
572.  エイリアン3 《ネタバレ》 
フィンチャーだけあって、やっぱり随所に見せるセンスはモノ凄いと感じた。 冒頭でヒックスやニュートは死んでしまっているが、あのような悪夢のような体験を再び経験しなくて良いと考えれば、ニュートにとっては良かったと感じることもできなくはない。 実の娘を一度死なせているだけに、ニュートの死をかなり哀しむ様子を長めに描いている点も印象的だ。 この映画の欠点は分かりにくい点だ。 まずリプリーが寄生されている画面もよく分からなさすぎる。 体調が徐々に悪化している様子は分かるが、もっと効果的な使い方はなかっただろうか。 体内に埋め込まれた時限爆弾的な使い方にして、あとどの位で産まれるかを明かにした方が効果的だったと思う。 そして問題は鉛をぶっかける作戦がよく分からないため観客は置いてけぼりを食らうのではないだろうか。 もっと作戦や地図をシンプル化した方が良い。そうしないと後ろからエイリアンが突如現われても何が起きたのかさっぱり分からない。 またシリーズの中でも特に「戦わずに死ぬのなら、戦って死ぬ」ということが強く描かれていると感じられる。 医者や所長等主要キャラを中盤であっさり殺すのは、エイリアンシリーズの特徴。 犬型一匹に対し26人中1名生還。武器がないからしょうがない結果か。 それにしてもリプリーはいつ寄生されたのだろうか。 宇宙船に乗っていたヤツならフェイスハガーとして寄生して役目を終えたらすぐに死ぬはずだし。 前作でクイーンに寄生されたような話もなかったしよく分からなかった。 腹から出てきたエイリアンを我が子のように抱きながら落ちていくシーンはこれまた良かった。 エイリアンシリーズはこのシーンでラストにするのが良かったような気がした。 シリーズ異色の作品だが、好き嫌い分かれると思うが言われるほど酷い出来ではない。
6点(2004-12-05 23:40:34)
573.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 
まあキングの原作の映画化ということで、だいたい予定通りで予想通りの作品に仕上がったといった感じ。 デビッドコープの初監督ということで期待していたが、良くも悪くも無難な仕上がり。万人向けの映画になってしまっている。 脚本家として高い地位があるんだから、もう少し個性を出したり、冒険をしてもいいんじゃないか。せっかく監督やるんだから。 一方、デップは相変わらず小技を多用しながら、いい演技をしていたと思われる。 彼が演じてなければ、どんなにつまらん映画になっていたことか。 しかし、多重人格のネタばらしのシーンはもっとうまく演出して欲しかった。 デップ本人がもっとコンフューズしてくれないと、観客もコンフューズできないだろう。 その一歩手前でいきなりネタをばらされてしまった印象、デップもすんなり受け入れているのがやはり問題。 一体何が起きているのか誰も分からないというようにしないといけない、他のレヴューを見る限り丸分かりだったようなのでそれはマズイだろう。 順序を変えた方が良かったんじゃないか。 自分が多重人格と気づいた後に、妻を殺しているが。 妻が殺された後に、自分が多重と気づいた方がもう少し衝撃が強いと思う。 肝心の小説ももう少し丁寧に扱った方が良いだろう。観ていてもどういう内容の小説がイマイチ伝わりづらい。 渋谷で映画を観たのだが、観ている最中にでかい地震が二発ほど来て、結構観客がざわついていた。 ちょうどクライマックスに差しかかっている所に地震が来たので、思いっきり揺れながらも必死に映画を見るという体験だった。 たぶん、この映画は自分にとっては内容よりも地震があったという印象しか将来残らないだろう。
6点(2004-10-24 04:02:39)(良:1票)
574.  アラモ(2004) 《ネタバレ》 
オリジナルに比べるとやはり落ちる気がした、オリジナルに比べ彼らの死を見ても胸にあまり響いてくるものがなかったからだ。 デニスクエイドが演じているだけあって、ヒューストンの出番は大幅にアップ、後日談的なストーリーだったがヒューストンの無念、アラモへの想い、人間性等を描かれている。 そのためオリジナルでは紳士的な面もあったメキシコ人を完全に悪役に描いているのが特徴。特に指揮官は仲間の兵士の命でさえ何とも思ってないような悪党に描かれている。 ソーントンのクロケットも英雄としての皆から期待の大きさに苦悩する姿が描かれていて、人間像としては良かったのだが、戦争が終わったと思ってテキサスに来たというのはどうなんだろう。オリジナルでは意味のない戦いに行くために配下の士気を上げようと手紙の芝居までしてたのに。銃ではなく音楽で対抗するシーンと死に際はオリジナルよりは良かった。 トラヴィスはそこそこ良かったと感じた。指揮官としての責任感や勇気はオリジナル通り、ボウイの停戦交渉中にいきなりぶっ放すような無茶をやるのはトラヴィスらしいと感じた。 その分、序盤の離婚とかイマイチ意味が分からん。 全く存在感がなかったのがジムボウイ、実際には病気だったのかもしれんがもっと出番やれよ。トラヴィスとの和解も早すぎる、いがみ合いながらもお互い認め合う存在というのがやはり理想だろう。 病気は匂わせておいて、前半に活躍の場を与えておいて、後半病気で戦えない無念さを出すとか色々工夫できるのに。 ストーリーとしても、味方の援軍が来ないと完全に決めつけずに援軍は来るはずという期待感を砦に匂わせた方が良かったのではないか。 そうすれば援軍を出せないヒューストンのあせりや無念さがアラモの期待感とリンクしてもっと相乗的な効果が出せたと思う。 序盤の戦闘シーンやメキシコ人の少年もちょっと中途半端な印象。 宣伝には家族がどうのこうの言っているがそんなのほとんど描かれてないのが致命的で、どこに1億ドルかけているんだろうと感じもする。トラヴィス役の人は頑張っていたとは思うが、ヒットさせるためにはこの役はもっとビッグネームの人間が演じるべきだったのだろう。 テキサスのことアメリカ人は「未来」というか「自分を変えるチャンス」と捉えていたのが自由という概念よりも違う印象を受けたので少し新鮮だった。
6点(2004-09-26 02:12:52)
575.  ダークシティ
ストーリーや設定、世界観も独創的で素晴らしいが、こちらに分かるようにやってもらわないとちょっときついね。 なんとなく監督の一人よがりになってないかなという気がする。 色々なことがやりたくて、全てが置き去りになってしまっていると思われる。 冒頭の連続殺人から始まり、記憶を失った者の「自分は何者なのか?」という自分探しや人間の個性とは、思い出とは何か?という人間性を描きたいのかと思いきや超能力対決になってしまうし、最後も太陽とか海とかなあ、しまいにはラヴストーリーだし。 舞台は面白いからもっと絞って描けば、なかなかの傑作になり得た可能性もあったんだが。
6点(2004-09-06 00:30:41)(良:1票)
576.  ドリーマーズ 《ネタバレ》 
ベルトルッチはラストエンペラー以外見たことないのであまり上手く理解はできなかったけど、三人の絶妙なバランスがとても良かった。 テオの「自分たちは一卵性双子だから」と少しあきらめがちに語るセリフとイザベルの狂おしく扉を叩く仕草、「私達は永遠よね」とテオに語るセリフに、離れたくても離れられない双子の関係とそれに振りまわされるマシューの姿が印象的だった。 二人を現実に引き戻したくても上手く出来ないマシューが痛々しい。 そして徴兵が逃れてきた平和主義者のマシューと活動したくても何をやっていいのか分からないテオとこのまま夢を見たままで終わりたかったイザベルの三人のドリーマー達に襲い掛かる革命という別の現実が否応なく夢から現実に引き戻す。
6点(2004-08-02 01:10:37)(良:1票)
577.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 
フィリップKディック原作だけあって、骨となるストーリーはやっぱり面白い。 本作ではディックのストーリーとジョンウーの奇抜さとのミスマッチさが意外と「よい味」になっていると感じた。 ただ、気になった点としては、やや丁寧さを欠いていないだろうか。 冒頭では2ヶ月、途中で3年という空白の歳月な流れるわけだが、どうみても、その時間の流れを感じさせない演出になっている。 なぜなら、ベンアフレック他の風体にまったく変化がないからだ。同じ髪型、同じ服装ではいくらなんでも不味いだろう。 特に冒頭の2ヶ月が酷い。ベンアフレックは恐らく2ヶ月前と同じネクタイをしていると思われる。 自分が演出家ならば、ユマサーマンとの出会い時も彼女の髪をロングにさせたりしておくと思う(多少の変化をつけていたが)。 髪がショートになると時代の変化などが感じられるともに、すり替えの女性が来たとしても髪形によって女性の印象も変わるから以前の記憶の曖昧さ(サーマンとの出会いとなったパーティーの記憶は消される対象になっていない)の理由にもなるだろう。 また、脳の温度が43度に達すると危険という訳の分からない設定があったかと思うが、いきなり42.9度までやるのはいささかやり過ぎではないか。こういうシーンはだんだんと0.1度間隔で上げていって、観客のハラハラ感を煽るものではないか。そして、あと0.1度で危険という難を逃れたにもかかわらず、直後のベンアフレックが意外と平然としているのにも酷い違和感を感じた。自分が俳優ならば、もっと「頭がぼうっとする」「頭が痛い」というような演技をしようとするものだろう。 さらに、本作で気になったセリフとしては、「壊す前に、未来を覗いておこう」だろう。 ストーリーの流れから判断して全く必然性を欠くセリフであり、もっと「未来を覗こうとすること」に対してなんらかの動機付けや工夫が必要ではないか。これでは「機械を直す(エッカートにアフレックの未来を見せる)こと」以外の効果は無くなる。結局、時計のタイミングが脱出のタイミングを教えており、「未来を覗いたこと」の大きな意味を失っているようにも思える。夢でフラッシュバックされる自分の最期に何かしらの違和感を感じて、「未来を覗くこと」によって何らかの確認的な意味(時計のアラームに気付く等)を与えた方が良かっただろう。
[DVD(字幕)] 6点(2004-07-04 16:29:25)(良:1票)
578.  X-メン 《ネタバレ》 
丁寧に製作されているけれども、イマイチ盛り上がりに欠けるブライアンシンガーらしい作品となっている。欠点の一つは『①バトルシーンの爽快感不足』だろう。ラストもコンビネーションの悪さが際立っている。ストームが風を使って、ウルヴァリンをローグが捕縛されている場所まで運び、ジーンがサイコキネシスでウルヴァリンの体を安定させる。問題が起きたら、サイクロップスがオプティックブラストでカバーするという作戦だ。ラストにも関わらず、とてつもなく地味すぎる。とても連続コンボというような代物ではない。『②ウルヴァリンとローグの関係の曖昧さ』この二人の関係は、ストーリーの根幹を支えるものだが、関係を支えているものが観客に伝わりづらい。恋愛感情でもない、師弟関係でもない、友情でもない、社会や家族から爪弾きにされた寂しさは理解できるよ程度でしかない二人。自分の生命を賭けてまでローグを守りたいというウルヴァリンに共感できるほど、二人の関係は補強されていないと思う。『③Xメンの思想・哲学に対する動機付け』ケリー議員は、国民のプライバシー、思想の自由、安全な暮らしを脅かす危険な存在を放置せずに登録制度を導入しようというものである。決して「抹殺」ではなく、あくまでも「登録」制度である。私利私欲に溺れているわけではなく、上院議員としては、かなり立派な活動をしているのではないか。マグニートーは、ユダヤ人迫害の経験から、登録制度が必ず迫害へと繋がるだろうと考えている。人類の進化した「未来」であるミュータントがなぜ迫害されなくてはならないのかを憂いているのである。各国の首脳をミュータント化することによって、真剣に考えて欲しいと思っているだけで、本作では人類を根絶やしにしたいという危険な発想の持ち主ではない。しかし、プロフェッサーXを含むメンバーには、なぜ人類と共存したいのかということが明確に示されなかった気がする。家族から見放され、人類から拒絶されたミュータントが「恵まれし子らの学園」という逃げ場所を作って、静かに平和に暮らしたいという発想はとても理解ができる。なぜ自分を拒絶した人類のために戦うのか。なぜ人類を信頼しようとするのか。ストーム自身も「人間が怖い…」と述べている。電車の中で優しく触れ合う親子を見るローグの眼差しのような、元の平和な生活に対する憧れや希望を感じさせるシーンをもっと入れた方がよかった。
[DVD(字幕)] 6点(2004-07-03 19:40:35)(良:2票)
579.  スポーン
酷評されていますが、全く期待してなかった分そこそこ楽しめた気がします。 ジョーカーとペンギンを足して二で割ったようなキャラクターの下品さには閉口しながらも、復讐を義務付けられた男に復讐や暴力の空しさを説くという設定はなかなか良かった。 ただ、悪魔に魂を売るかどうかの選択にもう少し迷いが欲しく後悔や葛藤、人間らしい弱さや家族愛的な要素を更に押し出せばもっといい作品になっただろう。
6点(2004-06-27 02:11:58)
580.  コンフェッション(2002)
絶対面白くはないと思うけど、それほど悪くはないと思う。 しかしどう考えても何かが足りない。 その原因が、ストレートで特に捻りもない脚本なのか、初監督ということで気合だけ入りまくって空回りした演出なのか、監督の空回りの気合に押されて、さらに空回りし続けた俳優の演技なのかはよく分からない。 自分が演出するのなら、肝心なポイントとして、やはり彼の告白が本当なのか作り話なのか、観客に悩ませるような演出・脚本の方が良かった気がする。 この映画では殺し屋だったことが疑いようのない事実のように描かれ切ってしまっている。 チャックバリスという人物について良くは知らないが、「ゴングショー」のようなものをプロデュースした彼独特のネタなのか、それとも事実なのか、観客によって見方が違うような映画を創れれば演出家としては一流となるだろう。 次に、この映画のように仮に事実として描くとしても、やはり一人の孤独なオトコの人生の描き方としては不充分だ。 特にラストのゲーム。銃で頭を撃ちぬかないゲームの勝者として本物の彼が紹介されたような演出であったが、果たして彼は勝者なのだろうか。 卑劣なテレビ文化を産んだ文明の破壊者としての描き方も中途半端なら、バリモアとの愛の描き方も不充分だ。 面倒な恋愛を避け、深い愛に陥らないよ性格となった原因である家族や母の影響も上手く描けていないと感じる。 殺した責任や殺されるプレッシャーなど様々なものに追い詰められ精神的におかしくなっていく 様を描くタイミングが遅いし、その後すぐにロバーツとの毒入り飲み物入れ替えエピソードに 移るのもなんとも言えないやり方だ。 ラストの銃のゲームは面白いエピソードなので、ラストは本物のチャックバリスがこめかみに銃を当てるところでエンディングを迎えた方が良い。 彼の人生をこの映画で見て、銃の引き金を引くのか、引かないのかを、この映画を見た観客に決めさせれば良いのである。 その判断をさせるだけの充分な素材を観客に与えることができれば演出家としては成功だろう。
6点(2004-06-25 16:03:06)
030.36%
140.49%
2121.46%
3394.74%
4789.48%
59111.06%
615618.96%
719523.69%
816319.81%
9607.29%
10222.67%

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