Menu
 > レビュワー
 > ルクレツィアの娘 さんの口コミ一覧。3ページ目
ルクレツィアの娘さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 349
性別 女性
自己紹介 基本的には、お金を掛けた映画と歴史時代物が好き。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456789101112131415161718
投稿日付順123456789101112131415161718
変更日付順123456789101112131415161718
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  エリザベス
ケイト・ブランシェットが素晴らしかった。最初に出てきたときの素朴な幸せそうな令嬢が、だんだん冷徹で気迫のある女王になっていく様子が、怖いくらいだった。ストーリーが少々複雑で、ある程度は歴史を知らないと、何故この人物がこういう動きをするのかがよく分からないと感じる部分があった。えっと、これは誰だっけ?と3度目に見てもまだ、人物関係が分からなくなったりしていた。皆さんが書いているとおり画面が暗いし。台詞が案外少ないというか、足りないと言うか・・・・・・。映像は美しいし、衣装はゴージャスで、そういうところも楽しめた。ラストの白塗りは、予告で知っていたけども結構ビックリしてしまった。あと、ヴァンサン・カセルが面白かった。いつもながら歴史物がよく似合うが、女装も含めて変なフランス人ぶりがスゴイ。ただ、いくらなんでも姉メアリ女王はあれじゃ可愛そうだ。
8点(2003-06-16 22:54:21)
42.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
ひたすらアンディの無実が晴れますようにと祈りながら観ていたため、無実の証人になりうる人物が殺されたときにはショックを受け、ああどうするんだー!と本気で心配した。まさか主人公の無実が晴れるのではなく、脱獄成功のオチになるとは思わなかった。しかし、専門知識や才能や、技術・努力・・・・・・さまざまな自分の持てる力を振り絞って、アンディはよりよい方向を模索する。コツコツとひそかに長い時間をかけて、アンディが一つの選択肢のために努力していたことを最後に知ったとき、非常にすがすがしい感動を覚えた。それはレッドにとっても同じだったはずで。悪いこと・社会の裏側を覚えて生まれ変わった主人公の未来って、ホントに明るいのだろうか・・・・・・と疑問もあるが、希望を持つだけでなく、着実に実行することの大切さを感じた。
8点(2003-06-05 20:31:45)
43.  インディアン・ランナー 《ネタバレ》 
痛い。観ていて、ひたすら痛い映画。あまり内容が整理されていなくて、役者の演技で持ちこたえているようなところがある作品だが、兄弟の葛藤物語として良くできている。この兄弟の容姿も性格も立場も極端に違う姿は、あまりにも神話的で寓意的である。喜びも悲しみも内包して、一見無表情で、ひっそりと物静かに幸せを探すかのような兄。じゃれたり甘えたりはしゃいだりしながら、どこか斜に構えて冷笑し、ふいにゾッとするような禍々しさを見せる抑制力の無い弟。この二人の対照的な存在が、あまりにもあざやかで、印象深い。ベトナムから帰ってきて、兄の家までは来たけれども「ママとパパはいい」と会わずに帰るフランク。何度か鑑賞していると、その時点で悲しくなってくる。実の親にたった一目でも会うのがイヤだと言ってしまうほどの絶望。そこにあるフランクのナイーブさ。そういうフランクが妻の出産に立ち会うことが出来ずに逃げ出したくなるのは、分かるような気がする。分かるような気もするが、私は女なので、フランクの自己世界に入れてもらえないドロシーとも気分が同調するので、痛い。イタイ。ラストなどは、ほとんどせりふがないのに、二人の苦しみと絶望が伝わってくる。この辺の演出にはただただ感嘆するのみだ。映像も、禍々しさと不条理に満ちながら、それでもいつも兄のほうへ視点を持っていくので、心にストンとおさまる。締めくくる兄の言葉には、現実を受け止めて生きる男の、万金に値する重さがある。人生はすばらしい。
8点(2003-05-20 21:40:42)(良:2票)
44.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 《ネタバレ》 
王道ファンタジーを、ツッコミを入れつつ楽しみたい人むけ、かな。神々の集うオリンポスがニューヨークにある。……という設定が、もう、面白すぎる。これが日本のマンガなら、オリンポスは東京にあるんだよね♪  いくつか欠点を持ってるけど基本いい子な主人公の美少年は、ポセイドンの息子なのでいざというときは水が助けてくれる! 美少女ヒロインはアテナの娘で戦闘能力が高い! でもなぜか主人公のほうが強い! 二人を助ける、気のいい仲間(若干下僕扱い)もいて、設定も展開も王道ファンタジー。これを面白いと思うか退屈と思うかは好みによると思う。稲妻を盗まれた、盗んだのは誰だ、という騒動自体はとってつけたような感じで、ギリシャ神話を知っていたらまるわかり。要は、ギリシャ神話の怪物たちに出会いながら、アクション満載のアメリカ縦断の冒険をしていく話なのだが、結局、主人公はアメリカから一歩も出ない。ギリシャ神話ネタなのに……。主人公の名前がパーシー。ギリシャ神話のペルセウスと同じ名前。 というわけで出てくるヘルメスのお助けグッズも面白かったし、ユマ・サーマンのメデューサは、素晴らしすぎた。(メデューサだけでいったら「タイタンの戦い」よりずっと感動した!)  その他、小者っぽすぎるゼウス(ショーン・ビーン)に涙したり、訓練所でにこやかに先生をやっている5代目ボンドに苦笑したり、冥府のカロンにひそかに感動した直後に、ハデスとベルセフォネに爆笑してしまったり、エンドロール後のオチにうっかり「やったね!」と思ったり、最後までいろいろな意味で楽しめた。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-08 14:42:49)
45.  レボリューション6 《ネタバレ》 
クールで、面白くて、実はちょっぴり人情系でもあるクライムムービー。「左と右の戦いなんて終わってる。勝ち組と頑固な負け組だけだ」というセリフが、良くも悪くもこの映画を象徴する。闘争してた時代なんか消し去って、現実に生きる4人。リッチになっている人もいれば生活に疲れている人もいる。一方で、闘争し続けるテロリスト2人。現実にそぐわない行動の空回りと虚勢が、ほろ苦さを覚えさせる。そして追う警察側も、古きヒーローと新しいエリートが対立する構造。なかなか上手い。とにかく6人の描写が、なかなか丁寧で、作り手の愛を感じる。とくに映画制作者にとっては、広告会社の社長が、もっとも自分を投影させたヒーローなのだろう。ヤケに活躍している。彼の鏡像にも見えるテロリストのティムも、「変わる時代に背を向ける男」としてカッコイイ。映画全体のクールな雰囲気は、この二人を軸に支えられていると思う。ラストは、ちょっと予想外だった。
7点(2004-09-06 00:02:17)
46.  永遠のマリア・カラス 《ネタバレ》 
才能が枯渇したとき、若さを失ったとき、人はどう生きるか。もはや取り戻せない輝いた時間を思いながら、老いを受け入れ、生きていくことの苦さ。マリア・カラスという天才をモチーフに、普遍的な物語を描きあげている良作な映画だと思う。ファニー・アルダンが、ファンが思い描くとおりの美貌のマリア・カラスを演じていて素晴らしい。途中から、ファニー・アルダンという女優の物語のような気もしてくる。普遍性のある物語なのが、裏目に出ているような感じもする。謎に包まれて伝説になっていたマリア・カラスの晩年に、「こんなこともあったかもね」という、あくまでも想像の話として作られた物語だということだが、実話風につくっちゃったために、有り得ない~と思ってしまうのも、難点。でも、映画の中では、マリア・カラス役としてのファニー・アルダンが演じたカルメンの映像に、実際のマリア・カラスの声が当てられているわけで、オペラファンとしてはちょっと幻想的な世界である。発想としては非常にうまいところをついている物語だと思う。個人的には、ジェレミー・アイアンズの長髪が、妙な軽薄さを生んでいて、面白かった。ロックもバレエもプロデュースする仕掛け人として成功してるけど、本当の芸術も追究したいという、欲張りな男のロマンを、女がたしなめるラストが、印象的だった。
7点(2004-08-16 22:50:03)(良:1票)
47.  ベッカムに恋して 《ネタバレ》 
邦題でココまで損している映画も珍しい。暇つぶしに観たのに、感動した。ビックリした。まず、イギリスにおけるインド人少女という設定が、ものすごく良い。イギリス社会の一角にインドの人々は差別を受けながらも、独自の文化を守りつつ、暮らしている。主人公が、相手チームの選手に「パキスタン人!」と侮蔑されて怒り出す場面など、一言で「差別」と言ってもインド人自身の中でまた差別感情があることを思わせる。また、姉の婚約式で携帯電話の音がしたとたん、そこにいる皆が自分の携帯電話を確認する場面は、非常に印象に残った。あれはITの国インドを象徴するのだろうか。それとも主人公の家庭がインド人の富裕層なのだろうか。主人公が白人男性とキスしていたのを目撃されたら、姉の婚約が壊れる、というエピソードなども、なかなか面白かったが、独自の社会を形成する閉鎖的なインド人社会をネタに、いくつも笑わせてくれる。素敵な映画だ。特にお姉さんが楽しいキャラだった。白人家庭のほうは白人家庭のほうで、ドタバタぶりが楽しい。このへんのあくまでコメディにしてるところが面白くて上手。笑わせながら、しんみりさせる。テンポが上手い。チームの監督の足を痛めたエピソードも、月並みな感じがするが、どんな人種でもどんな家庭でも、自分の生まれた環境が枷になり檻になること、そこから自分で抜け出す努力をすることをこの映画は言いたいのだと分かる。そしてその努力をナリフリかまわずするキーラ・ナイトレイが、すごく存在感があって良かった。自分のことだけしか考えていないイヤなキャラなんだけれども、野心的でアクティブで激しい彼女は、強烈なインパクトで迫ってくる。男性に間違われるほど細い体に薄い胸の彼女は、斬新でカッコイイ。そして、ふたりとも、アメリカに行かなければ本格的な女子サッカーは出来ない。出来すぎなハッピーエンドだとしても、そういう現実もちゃんと描いている。
7点(2004-08-14 22:40:36)(良:1票)
48.  マグダレンの祈り
「ショーシャンクの空に」よりも、救いの無い現実を描いている。あちらは「希望を捨てずに生きること」がテーマだったが、この作品は救いがない中で生き抜くことを描き出そうとした作品だ。これが事実に基づいた話なのを考えると、怒りと悲しみに満ちた作品である。映画本編よりも、特典映像として実際のマグダレンの女性たちが延々と証言している。この映画が告発映画であることを思わせる。では、いったい誰に向けて告発したのだろうか? 
7点(2004-08-10 21:07:11)
49.  アバウト・ア・ボーイ
とてもクールで、軽やかな映画だが、なかなか素敵な作品だった。ヒュー・グラントは決して演技がうまいというわけではないけれど、独自の路線を突っ走っている。彼の独特のキャラクターを使いたいと思っている脚本家は多いのかもしれない。この映画の彼も、ホントに情けなくてかっこわるくて、笑えて面白くて、ほんの少ししんみりさせてくれる。テレビばっかり観てる生活をしていながら、崩れの無い容姿を持つ男。そこに見える几帳面さ。シングルマザーたちも級友たちも、いろいろ裏を読もうとすると面白い。最後のパーティーシーンは、なかなか心が温まった。ありきたりのハッピーエンドにならなくて良かった。大人も子供も、カッコイイ。
7点(2004-07-05 20:30:16)
50.  オーシャン・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 
なかなか楽しめる作品だった。何より砂漠の映像は非常に秀逸だった。馬の演技もびっくりさせられる。ただ、美しく過酷な砂漠の場面を見ていれば、当然、かの『アラビアのロレンス』と頭の中で比較してしまう。おそらく比較されることを前提としているのだろう。意図的に『アラビアのロレンス』を思い出させるような演出をしている部分もあるし、音楽も似ている。前半のストーリーが少し冗長で、早く砂漠のレースの話に入らないかなぁと思ってしまう。だが、マイノリティの存在を圧殺するアメリカを描いてから、アラブへ舞台が移ることで、ネイティブアメリカンの血を引く主人公フランクの前に、異文明社会を上手く展開させている。耳が聞こえない男が発砲した一発の弾丸で、悲惨な虐殺へ発展するエピソードは、現在の国際情勢を鑑みると含蓄があって、なかなか印象的だった。そっと「相手への無理解」ということへの批判が込められていると思う。だから、フランク・ホプキンスが初めて出会うアラブ世界に対して払う驚きや敬意は、素直で美しいと思った。今この時点でも「顔を隠して」生きるしかない人々はいるはずで、子供向けとしては良くできている物語だと思う。また『アラビアのロレンス』と比較するならば、そもそも博学で諜報活動に身を投じ、ナルシシズムに酔いながら行動し、結局はアラブ世界に対して勝手に絶望していくロレンスと、この主人公フランクは非常に対照的だ。私生児であったというロレンスと共通しているように思えた主人公の出生のエピソードは、全く違う方向へストーリーを導いている。もっとも、フランクはひたすら「ただの馬好き」であるはずなのに、途中から西部劇の主人公のような感じになっちゃったのは、苦笑するしかない。その点、ちょっと中途半端。他の脇キャラもかなり中途半端。 ついでに残念なのは、『アラビアのロレンス』でアリ首長を演じて、目眩がするほど強烈で清冽な輝きを放っていたオマー・シャリフが、今回は、確かに貫禄はあるんだけれども、なんとなく「普通の人」だったこと。まあ、どういう意味にしても『アラビアのロレンス』抜きに語れないのが、この映画の難点。
7点(2004-04-25 23:34:38)(良:1票)
51.  たそがれ清兵衛
ここまで素晴らしい映画だとは思わなかった。真田広之と宮沢りえが何よりも評価されて当然だと思う。二人の立ち居振る舞いの美しさも、感嘆させられる。脇役たちのそつのない演技も達者だった。とりあえずここまで藤沢周平の原作をとても上手く調理してくれると、文章ファンにとっても嬉しい。ただ、東北弁風なセリフは、東北の小藩の雰囲気を上手く出していた反面、くどいような気もした。多少は日本語が分かる外国の人間がサムライブームでこの映画を観た場合、ちょっとビックリさせられるだろうなぁと思う。でも「海は見ていた」のように役者が無理矢理しゃべっているような感じではなかったので、やはり、この映画の役者さんたちは素晴らしい。ただメインとなるべき立ち会い場面は、リアリティを追求したのかもしれないが、暗すぎるし、冗長すぎるし、相手のほうに道理があるような気がする。かと言って清兵衛の人生観を突き崩すシーンというわけでもないので、場面の緊張感高揚感がいまひとつ足りない。エンターテイメントとして文章を上回ろうとするならば、ここだったのではないか。それにしてもひどいのがラストで、「父は幸せでした」という強引なナレーションとか、井上陽水の歌とか、変なモノを持ってきたことで、この作品の持っていた静謐な世界のすべてが崩れ去った。惜しいと言うより悔しい。
7点(2004-02-25 21:50:56)(良:1票)
52.  戦場のピアニスト
淡々と静かで、力強い映画だった。主人公シュピルマンは無力だ。この映画は彼の気持ちには全く踏み込まないし、ほとんど語らせない。主人公は、ただ自分のために、逃げる。命がけで自分に手をさしのべてくれた人々が、そのために危険な目にあい、命を落とす。彼は手をさしのべてくれる人々と共に闘うこともしないし、何が何でも生き抜くという信念があるようにすらも見えない。「水が出ない」シーンで、私は何だかシュピルマンという人は無邪気に蛇口をひねれば水が出るように、味方が現れるように思っていたのかな、と思った。どちらかといえば「塔のお姫様」タイプである。最後に命を助けてくれたドイツ人将校も、シュピルマンは救えないし、救えなかったことを後悔するようなセリフすら出てこない。感傷的な言葉も全く無いし、自己弁護の一切がない。だから最初に見たとき、私は自分だけが助かる主人公に共感できず、それよりも、映画の中に出てくる名もない人々の悲劇に泣いた。理由もなく虐殺される人々。ある日突然生活が覆り、抵抗も出来ず、殺される。もしかするとそれこそが、ポランスキー監督の描きたかったものなのかもしれない。シュピルマンが目撃した光景だけを描く形なのだが、「シンドラーのリスト」よりもユダヤ人迫害の事実が上手く浮き彫りにされている。生き残った、それだけですごいことなのだと分かる。大禍を運良く生き残った人々は、何かしら誰かの命がけの厚意を受けたことに感謝すると同時に、自分だけが生き残った痛みを心の奥に抱えているのかもしれない。何度かこの映画を観たら、そんな気がした。
7点(2004-01-28 22:10:33)(良:2票)
53.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
印象に強く残るのは、ギルバートの不倫相手の存在。「あなたがこの街を出て行かない唯一の男だから相手に選んだ」というセリフがなかなかうなずけるものだったし、夫の死後には、「夫を殺したと疑われているの」とギルバートに未練を見せるようなそぶりをしてはいるのだが、すでに表情は生き生きとして明るく、新天地にギルバートを連れて行こうなんて全然思っていないことが分かる。女は強い。あと、この作品は、ギルバートを女性に直すと、案外身近にある風景になってくる。つまり「要介護の老人と、幼児をかかえ、夫もリストラにあいそうな、パートの主婦」の閉塞感や逃げ場の無さと、非常によく似ているのだ。放浪するヒロインに惹かれる気持ちはよく分かるし、どことなく無表情な主人公に、親近感を抱いてしまう。最後に家を焼くという大胆な行動も、ラストとして良かった。家を焼いて弟を抱えたまま、放浪の人生へ踏み出したギルバート、おそらく前途多難だろうなぁと思いつつ、さわやかな気分になれるラストだった。そして、デュカプリオの演技は本当に立派です。
7点(2004-01-09 14:26:54)(良:1票)
54.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 
ストーリーそのものは古典的で、何も目新しいところはないが、静かで上質な作品。セリフも最低限まで少なくしているし、説明もほとんどない。それでいて主人公の苦しみが伝わってくるので胸が痛い。ハン・ソッキュの演技がただただ素晴らしい。最後のセルフポートレートのシーンでの表情が、実に強烈に印象に残る。遺影写真を撮るために化粧をして華やかなチョゴリを着てやって来る老婆のエピソードも良かった。ヒロインの状況説明がほとんど無いので、ヒロインが果たして主人公のことをどのくらい想っているのかもわからないし、彼の死を知ることができるのかも分からない。寂しいくらいのラブストーリーではあるが、今の日本映画では、このようにシンプルで上品なラブストーリーは作らないだろうなぁ、と思う。
7点(2004-01-04 20:59:36)(良:1票)
55.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
マイケルがこれまで苦心してきたファミリーの運営も、結局、崩壊へ向かうというのが悲しい。前2作に比べれば、迫力が足りない部分は否めないが、小者ばかりで誰もヒーローのいないコルレオーネ・ファミリーの姿と重なる。アンディ・ガルシアがまぁまぁイイ味を出しているが、ノリの軽い現代っ子にはもうちょっと違う俳優をあてたらもっと「世代の隔絶」が、際だったのかもしれない。法王庁の腐敗を指しての「ボルジア家のようだ」というセリフが印象的だった。ボルジア家というのは、いまだに悪の象徴なのだなぁ。それにしても、法王が殺されるようなストーリーを作っちゃって良いのだろうか?
7点(2003-11-27 08:15:39)
56.  JFK
この映画を観て、ケネディ暗殺事件の真相ってこうだったのか!!と信じ込んでしまいました。そのくらい丁寧で、迫力ありました。また、ケヴィン・コスナーのストイックな雰囲気が、危険を顧みず真実を追究する男のイメージと、すごく合致しているんですよ。ストーリーがストーリーなだけに説明のセリフが多く、単調でしたが、歴史ミステリーが好きな人は是非見て欲しいと思います。ただ、私みたいに頭から信じてはいけません(笑)。早く事件の捜査資料が公開されると良いですね。
7点(2003-11-26 10:24:52)
57.  ゴースト/ニューヨークの幻
デミ・ムーアの可愛らしさと、ウーピー・ゴールドバーグの面白すぎる存在感で、ものすごく良い映画になってしまった映画。よくよく考えると、話は単純なのに、笑って泣いて、観た後でなんかものすごく恋がしたくなるというか、せつな~くなってしまいます。デミのアパートの間取りがとっても素敵。
7点(2003-11-25 10:03:06)
58.  地雷を踏んだらサヨウナラ
内戦の起きている国と戦場カメラマンの姿を、戦場とは無縁に生きている我々に、伝える力のある映画だと思う。地雷にかこまれた土地に生きる人々、特に子供たちの現実は強烈に胸に突きつけられた。事実と違うであろう部分がいくつかあるけれども、一之瀬泰三という存在を、この映画で初めて知った。全体的には少し淡々と描きすぎていて、いまひとつ一之瀬泰三が危険に身をさらして写真を撮る情熱が分伝わってこないと言うか、人生のクローズアップというより、望遠鏡の向こうの世界のような印象のあるのが惜しい。でもラストの、アンコールワットの映像は文句なしに胸に迫った。この映画を観たら、アンコールワットを旅行で見学できる幸せを、かみしめなければならないだろう。
7点(2003-11-25 09:46:17)
59.  ホーム・アローン
面白かった。こういう子供は持ちたくないが。
7点(2003-11-20 16:24:02)
60.  四銃士
原作でも、ダイヤを取り戻すエピソードの後は、当時の宗教戦争やら、三銃士それぞれの過去やらが交錯して、だれるのだから、映画のほうはそれでもきちんとまとめていることを評価したい。でも、アラミスとポルトスの出番が少なすぎます。「ロード・オブ・ザ・リング」を観た後で、なんとなくこれを取り出して観たら、フロド=ダルタニアン、アラゴルン=アトス、レゴラス=アラミス、ギムリ=ポルトス、という感じに見えました。
7点(2003-11-20 13:56:43)
000.00%
130.86%
2195.44%
35014.33%
44713.47%
57220.63%
66518.62%
75014.33%
8267.45%
9113.15%
1061.72%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS