41. 黄泉がえり
ストーリーは頭をかしげる点が多く、別れのシーンはもっと引っ張って欲しかったし、感動もあまりない佳作だと思います。ですが、何と言えばいいのかわかりませんが、「雰囲気を味わう映画」という感じですね。この点に関しての批判が多く見られるのは納得ですが、何故か私は結構好きではあります。日本の映画だし、日本人にしか味わえない感覚だと思いますし(海外では観せれるものじゃないです)。これは1人で観るのもいいですが、是非家族や恋人と鑑賞して、出会いと別れの想いに一緒に浸って欲しいと思いました。 7点(2004-12-14 16:01:42) |
42. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 劇場で鑑賞中はあっけにとられていました。タイラーの生活風景が、アメリカに長期滞在していた経験のせいか匂いまで伝わってきそうで不快で、わけの分からない暴動には「なんだこれ?狂ってるだけじゃん!」って思っていました。ただの不快映画と思い不快指数が上昇しつつあったときに、二重人格の物語だということが分かって、ナレーションの如く飛行機急降下の気分。そして鑑賞後なぜかスッキリしていました。そして今でもDVDで見る度に色んな見方が出来て面白い。不快な気持ちも残っていますが、暴力描写は今では見ると気分解消できる。やりすぎだけど病みつきになる不思議な社会批判映画です。こんなハッピーエンドもあるんですね。 9点(2004-10-02 22:53:35) |
43. 沈黙のテロリスト
これはセガール(ほんとはトム)の映画として観るのと、アルバート・ピュンの映画として観るのでは見方が随分変わると思います。私はピュンの日本で発売された作品は大概観ているのですが、これぞまさにピュン!と言える作品でした^-^;ピュン作品は、真面目にやっているのか笑わせようとしているのか?この境界線を楽しむのが醍醐味だと勝手に思っています。ピュン好きの方のHPもあるので、彼の作品はどういうものなのかを知ると面白さが倍増しますよ・・きっと。 4点(2004-09-23 12:00:00) |
44. ネメシス4
この点数はシリーズ4作合わせての点数です。1作目は良し、2作目はまあまあだったんですが、それからが蛇足でした。でもピュンって不思議な監督さんですよね。このシリーズだけでなく、全作品を通して、飽くなき退屈感、稚拙なストーリー、と映画を故意?にC級に仕上げるその徹底ぶりからコアなファンもいるはず。ピュンと聞いただけで何故か見たくなってしまう。でも見た後はちょっと後悔してしまう。それでもやめられない。そんな麻薬のような監督さんなのです。でもバイオレンスは年々薄れてきたのが残念か(社会的に仕方ないのですが)。とにかく、本数は少なくなってきましたがまだ何作か作ってくれそう。こっそり楽しみにしています。 5点(2004-09-22 07:22:57) |
45. ペイチェック 消された記憶
全然ジョン・ウー作品に見えませんでした(鳩以外は)。ウーは「タメ」を作ってその後ドンとくる場面が多い気がするのですが、今作はそういうものが無くスッキリ見れました。でもいい意味でです。これからもいい作品を作りそうな勢いを感じました。ウーには頑張って欲しいです。ユマは出産直後の出演だったそうで、実際肌荒れてましたね^-^;ご苦労様です。それにしてもベンはちょっと大根っぽい雰囲気が・・。ま、でも面白かったです。 7点(2004-09-17 18:26:08) |
46. エンド・オブ・デイズ
シュワちゃん作品はあまり好きでなくなり映画館に足を運ばなくなっていましたが、これは上映前から期待をこめて観に行きました。終わって純粋な感想は「ふぅん」でしたが、ゴシックな雰囲気と、ハイアムズのセブンを意識したという色調が個人的にツボでした。確かに突っ込みたくなる場面が満載なのですが、電車の爆破や教会の椅子のドミノ倒しなど、いくつかすごく気に入っていているシーンがあって、個人的にそれが不満より凌駕してしまいました。ですので評価は高めです。今でもたまに鑑賞しますが、この作品はやっぱり好きです。 8点(2004-09-15 01:01:01) |
47. M:I-2
続編ものということをあまり考えず観に行ったのが功を奏したのでしょうか?純粋なアクションものとして十分に楽しめました。かったるい前半に半ば眠気がさしていましたが、後半が見たこともない怒涛のアクションで思いっきり目が覚めて釘付けになりました。ウーらしい力強く華麗なアクションがスローを使って見事に表現されていて圧巻。映画館の大画面だからこそかもしれませんが、最後の肉弾戦の延髄蹴りやサマーソルトには鳥肌が立ち、映画館をあとにしてもリンプの音楽やら何やらで興奮しっぱなしでした。これぞエンタメ!と思った作品です。 8点(2004-09-15 00:48:44) |
48. セブン
公開当時には、「犯人役の人の名前は絶対に言わないでください」という製作サイドからの要求があり、私は観ている時に一体誰なんだ!?とドキドキしてました。結局分かった時に、・・・・誰??この人??と思いました(ユージュアル・サスペクツの公開直後だったのでケビンのこと全く知りませんでした。実際映画雑誌にも、名を伏せる必要は・・なるコメントありましたし)。でも、それはあの衝撃のラストへの布石だったんじゃないかと思いました。ホントに衝撃的でした。この作品ってかなり評価高いですが、そのために公開後、時間が経過して観た人は、色んな先入観やら、衝撃のラストに対する用意を頭にインプットしているから、ラストが読めたとかそういうコメントになってしまうのではないかと思います(こればかりは言っても仕方ないのですけど・・)。色々書きましたが、それでも結局は、オチをどうのこうの語るのではなく、大罪による人生訓を問う作品だというのが恐ろしい。底知れぬ不気味な映画です。見る価値は絶対あると思います。得るものがあるかは人それぞれですが。 10点(2004-09-10 02:53:00) |
49. 交渉人<TVM>(2003)
《ネタバレ》 小説を上手く映画化できているのでしょう(こちらは未見ですが)。ストーリーの転がり方が面白い。これはWOWWOWのシネマシリーズの一作品らしいですが、このくらいの予算だからこそ、きっと原作に近い良い作品に仕上がったのではないかと思います。三池監督は日本の高バジェット作品でなく、こういうスタンスの作品をコンスタントに作ったほうがセンスが光る気がするし、当たり外れにぶつくさ言わなくていいから助かるのですが^-^;とにかくお勧めです。しかし、佐野史郎が真相を見極めるくだりの突飛過ぎる点が難点か。ここは小説にあるだろう説明に沿って、もう少しゆっくり表現してほしかったです。 7点(2004-08-17 00:10:15) |
50. 13階段
内容からして仕方ないのですが、まずいきなり日本映画にお決まりの無言シーンとボソボソ会話の連続。これで集中力が切れてくるのに加え、事件に関する人物名が似てるのと、名前ばかりで説明されるので、結局捜査内容がわけがわからなくりそうでした。さらに鶴瓶にシリアス演技させても、去年のFNSの珍事件を思い出すばかりで集中力がなくなる一方でした。それで真犯人探しはどうでもよくなってきました。ただ、この映画は、その犯人探しの過程において、主人公達がいかに再生するかに重点が置かれて描かれていたため、結果的には良いドラマを見れたと満足しています。あと、ドラマ部分はまだ良いとしても、その他の音楽の演出が素人じゃないですか?いろんな意味で、事件に関する内容もその結末も稚拙でした。 6点(2004-08-14 15:46:55) |
51. g@me.(2003)
《ネタバレ》 引っかきまわされました。どこまでがゲームなのかほんとにわからず、ストーリーもスピーディーに展開した印象を受けました。ただ、この映画はこうやって疑う映画なので、特に驚くというわけでもなく、そう落ちたか、というラストでした。個人的にはもう1個手前のラストだったら気分良かったのですが・・。あと、予告編!藤木が椎名達警官に囲まれる映像があったので、あの場面はいつ来るのか!?と思ってたら最後まで来なかった!!これにも騙されました。カットされたのか予告用に作られたのかは分かりませんが、このせいもあって、私は最後まで気が抜けませんでした。最近の邦画では良作なのではないでしょうか?それにしても仲間由紀恵が綺麗でした! 8点(2004-08-10 16:14:31) |
52. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
二つの塔で戦のシーンにちょっと慣れてしまったせいか、今作の戦いに予想以上の興奮を味わえませんでした。ですがそれでもやはり凄い。圧倒されます。あと、ちょっとシーンがぶつ切りかな、と思いました。戦って大軍勢が助けにきて、次のシーンにはもう戦闘が終了してたり、フロド達が元気なくなってるかと思ったら急にピンピンしてたり・・。でもそこら辺縮尺考えたら仕方ないのかな、って思ったり。こんな感じで^-^;気になる点はあるのですが許せてしまう。そんな吸引力を持った最高の作品でありシリーズでした。古くから多くのファンを持つ小説をここまで納得のいく作品へと創りあげた製作者たちには脱帽です。興奮し、笑い、涙し・・・本当に素晴らしいエンターテイメント作品でした。 9点(2004-08-04 07:21:29) |
53. 世にも奇妙な物語 映画の特別編
《ネタバレ》 点数の如くの評価です。「携帯~」は小説が断然面白い。「雪山」のようなホラーは本とは違う雰囲気を味わえるからいいですね。あとの2つはどっちもどっちかな。とにかく「携帯~」の小説版はほんとに素晴らしいです。興味があるなら是非一度読んでいただきたいです。 5点(2004-08-02 07:51:14) |
54. マトリックス
多くの方が言われてますが、私も最初よくストーリーが理解できませんでした。でも映像はそれを補うに十分だったと思います。アラを探せばいろいろ出てくるかもしれませんが、映画史では多少なりともエポックメイキングな作品ではないでしょうか? 9点(2004-08-02 03:27:17) |
55. エンゼル・ハート
私がこの映画を初めて観たのは、多分中2ぐらいだったと思いますが、私の中のベストの1つになっています。つい先日、機会があってまた観ましたが、「あれーこんなんだったっけ?」と思いました。でもこれは良い意味でも悪い意味でもであって、やっぱり今でもお気に入りです。当時、勧善懲悪ものが多い中、あんなショッキングな映画はなかったです。あのダークさ。これはあんまり比較したくないんですが、「セブン」が好きな人だったら観て損しないかもしれません。 8点(2004-06-18 19:39:34) |
56. シベリア超特急
こ・・・これは一体・・・!? 2点(2004-06-17 23:14:10)(笑:3票) |
57. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 確かになんだか鑑賞する集中力の切れる作品ではありました。だけど話と雰囲気は好きなんだよなぁ。結局、ライカン側が悲痛な運命を辿ってきて、親玉が実は本当の悪ではなかったっていうのには悲しみを感じました。続編がありそうな作りですが、もし作るんだったら、世界観は申し分ないと思うので、もう少し緩急つけた作品にして欲しい。 8点(2004-06-06 02:42:33)(良:2票) |
58. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
TVの時からリアルタイムで追っかけてきました。映画版パート1もかなり楽しみました。ですがこれは・・。はっきり言って、「スケールが大きいように見える、火サス並の2時間TVドラマ」って感じでした。ストーリー、お馴染みのキャラ達が、なんかほとんど中途半端に描かれてませんか?そりゃ目立ってる人達もいたことはいたんですが・・。それと、各エピソード全部の結末に満足いかなかった。しょっぱなの訓練も、何をもって勝敗を決したのか分からない。SATに囲まれて明らかに負けたかと思ったのに、あの煙幕の中を織田だけが動け、SATのリーダーのクビを取ったから勝ちなの?っていうのからもう??って感じでした。あと、「事件は会議室で~」って言わせて、ああいう結末を迎えたわけだから、それに対する言葉なりアクションも欲しかった。不完全燃焼で残念。最後に、いかりやさん、おつかれさまです。ありがとうございました。 4点(2004-06-05 19:13:12) |
59. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 ラストについてですが、実は落下して死ぬというのがフィンチャーの作った作品だったのですが、試写で配給側に難癖つけられてあんなありえないようなオチに作り直したという、なんとももったいない作品。あれはないですよねぇ^-^;エイリアン3のときといい、フィンチャーはちょっとかわいそう。白黒映像の父親の死に方と照らし合わせて主人公も死んでしまうという、時折映し出されるあの重要なカット集が最後に生きてくるはずだったのに・・。でも先の分からない展開は流石。私は好きです。 8点(2004-06-03 16:58:24) |
60. ラスト サムライ
色々意見があるかと思いますが、映画って全世界へ発するエンターテイメントなんですから、私は脚色があるのは当然だと思っています。ですから楽しまなくちゃ損ですよ!それにしても、この映画は音楽が格別に良いですね。静と動が絶妙に表現されていて、体が動きそうになります^-^; 9点(2004-06-03 16:41:45) |