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ひのとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 814
性別 女性

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41.  ピアニスト
久々に心をえぐられるような衝撃を受けた一作。物凄く滑稽だけど笑えない。内臓の奥という奥まで乱暴に突かれるような凄まじい暴力性に溢れた壮絶な映画。長く切れ目のない悲鳴をひたすらに聞かされているようで、心拍数が上がる。痛々しいラストシーンには言葉を失った。男性は暴力性を外に向け、女性は内に向ける。生殖行為の形態と一緒。
10点(2003-12-08 21:07:08)
42.  レオン(1994)
ナタリー・ポートマンがOKしたら、ベッソンは続編の「マチルダ」を撮るのだろうな…。それは嫌だ。この映画はこの映画で世界観が完結してるんだし。10代に観て感動した映画というのは特別で、この映画もついつい評価が高くなってしまう。まるで漫画みたいな設定と展開だけれど、よくまとまっていて綺麗で完成度の高い、本当に良い映画だと思う。あとこういうことを書くと卑猥だと思われかねないけれど、当時の雑誌のインタビューで本人が堂々と言っていたしいいかな、と思ったので言及します。当時13歳のナタリー・ポートマンには、まだ初潮が来ていなかったそうです(ちょっと遅めかな。彼女小柄で痩せてたしね)。肉体的に子供と大人のちょうど中間、そのギリギリの時期、その時期にしか出せない危うさを孕んだ色気が自然に滲み出ていて、とても魅力的だった。こんなこと書くとロリコンと思われそうですが、私は女だし、全くそんな性癖はない人間なので勘弁して下さいね(笑)。変な意味は全くなく真面目に、ああ、いいな、羨ましいな、彼女はいい時期をフィルムに閉じ込めたな、と思うのですよ。そういう意味でもとても美しい作品です。ちょっとした奇跡ですよ。
10点(2003-12-08 20:19:03)(良:4票)
43.  ダンサー・イン・ザ・ダーク
ラース・フォン・トリアーがビョークを使って映画を撮るという時点で、あのラストは完全に予定調和。あの変態監督、神経逆なでする映画ばかりでムカつくんだけど、どうしても観てしまう。才能は物凄くある。列車のシーンのカット割りは素晴らしく、鳥肌が立ってしまった。ラストよりずっといい。監督の実際の言葉。「この映画のどこにも愛はない」。母親の無償の愛を描いた映画だ、というのは解釈違いのようです。 そうですね、あれは母親の無償の愛じゃない。セルマの自己満足の物語です。息子を思うどころか、むしろ息子のいる現実から逃げ、自分の世界に酔い、それに殉死した。そういう意味で、セルマは勝ち逃げをしたのです。幸せな人なのです。少なくとも私はそう思った。だから、私は一般的な解釈にかなり違和感を抱いてしまう。分かりますか、そういう訳で、本当にひどい監督なんですよ、この人は。
10点(2003-12-08 20:02:00)(良:4票)
44.  マルホランド・ドライブ
この映画(他のリンチ映画もですが)は、その世界観に耽溺し、不可解さに翻弄されるのが醍醐味であり、明解な回答や辻褄合わせを求めるのは野暮で、そもそもそんなもの自体存在しないのだ、と個人的に思い込んでいました。しかし全く論理の破綻のない解釈をすることが可能であることを知り、目からうろこが落ちました。なるほど、辻褄合わせも出来るのか。でも答えなんて別にどうでもいいです。ラストのあの何とも言えない感覚、喪失感と充足感が同時混在する、あの不思議な耽美に酔えただけで、私は超絶大満足。
10点(2003-12-01 20:45:00)(良:1票)
45.  トレマーズ 《ネタバレ》 
やばい。何回観ても面白い。奇跡的なまでに面白い。今更言うまでもないけれど、言わせてもらおう、「これぞB級モンスターパニック映画の最高峰!」。12歳で出会って以来、私の中では今もこれを超えるB級モンスターものはない。出て来る人たちのキャラも立っていて素晴らしい。ナイスコンビの何でも屋とか、傭兵みたいな夫婦とか。ただ、何だちきしょう、って思ったのが、アジア系の人だけ殺られたことね。やっぱね、あれはね、あ~ハリウッド映画だなあ~って思ったよ。アメリカ映画ではいつも、“カラード”で括られる人間は真っ先に殺られるんだ。まあ、いいや。それでも。多めに見よう。面白いから。
10点(2003-11-30 22:39:26)(良:1票)
46.  カルネ
映画全体が血の色をしている。血は生や性、死、肉、縁、執念の象徴であり、この映画にはその全てが出て来る。この映画において馬肉屋はその全てを凝縮されたものの象徴として描かれる。そしてその物語はたった40分に更に凝縮される。必要なものは全て在り、不必要なものは排除された、完成度の高い映画。
10点(2003-11-30 15:32:36)
47.  バッファロー'66
この映画を観るちょっと前に偶然、赤いスクエアトゥのブーツを買った。この映画を観て、銀のストラップシューズが欲しくなった。ああー、なるほどなー、これじゃあ、若い人(自分も含めて)が食いつくよなー、と思った。この映画を包む雰囲気が好きだ。ギャロが自分の趣味で作った映画だとは分かっていても、そのナルシストぶりが、この映画ではそんなに嫌じゃない。なんでだろう。でも、いいんです。これで。
10点(2003-11-30 14:41:58)(良:2票)
48.  死の王
人の死や死体を見慣れている看護婦の友人が言っていた。「実際の死体はただの『死』と言う事実を表すものとして事務的に受け止められるけど、映画で死体を見るのは耐えられない。映像化された死体(たとえそれが偽物でも)には人に何がしかの感情を喚起させる何かが生まれるから」と。彼女の言っていたことが私にうまく理解出来たかどうかは分からないけれど、この映画の「映像化された死の風景」には、何かしらやはり感じるものがある。監督がどういう意図でこの映画を撮ったのかは本当のところは誰にも分からないけれど(死 体派と言われる位だから、ただ死体を撮りたかっただけなのかも)、描かれるのは「生からの開放としての死」。だからこの映画については「自殺のススメ的映画だ」という解釈がある。でも私は違うと思う。死というものは人の歴史を凝縮したもの。死を見せる、というのは、生き方指南。死に方というのは結局、生き方なんだよ。 
10点(2003-11-29 21:42:25)(良:1票)
49.  アリス(1988)
私の心の中に深い深い穴を掘ってしまった作品。観るのに奇妙な覚悟を要する、取り扱い注意な作品。そこにはユーモラスな狂気と、無機的なグロテスクが存在する。描かれる世界には1mmの生命感も存在しないのに、非常に生々しくエグい。そこには感情の無い躍動が在り、無意識的で絶対的な悪意が在る。興味本位で穴を覗き込んでしまった私は、アリスになった。あの世界に取り憑かれてしまい、未だ脱出出来ない。うっかり深淵を覗き込んでしまった時、深淵も私を見ていたのだ。
10点(2003-11-29 17:28:03)(良:2票)
50.  カノン
「愛」なんてのはつまり「誰かに対する強烈な執着」なんだって解釈したら、この親父は愛に溢れている。半端がないんだね。敵か味方かのどっちかしかない。愛と憎しみは同じ所にある。同じものなのだ。マザーテレサだって言っている、「愛の対極は憎しみではない、無関心なのだ」と。この作品に寄せられたアニエスbのコメントが好き。「愛は暴力的なのよ」。私もそうだと思う。
10点(2003-11-29 15:13:09)(良:1票)
51.  美しき冒険旅行 《ネタバレ》 
見渡す限りの原野で、黒い少年が白い少女に恋をした。少年は命懸けで伴侶を求め、少女もまた命懸けで文明を目指す。美しく残酷な、道のない道往き。これは何の映画なのだろう。文明批判の映画?フェティシズムの映画?ヒューマンドラマ?ラブストーリー?この作品は無数の顔を持つ。それはまるで少女が泳ぐ水面に乱反射する光のように。そして思う、強さって何だ?弱さって何だ?思えば強さには種類がある。逞しさと図太さ。弱さにもまた種類がある。繊細さと惰弱さ。終幕に思うのは、“逞しいがゆえの繊細さ”と“惰弱がゆえの図太さ”との対比。この道のないロードムービーは、皮肉にも、道を発見した瞬間に終わる。共有したはずのWALKABOUTは少年には命懸けの通過儀礼であり、近い未来に回顧する少女には文字通りの彷徨だったのか。何が他の映画と違うのかは上手く説明出来ない、でも他に類を見ない無二の映画でした。観ることが出来て良かった。心の隅に静かに残り続ける映画にまた1本出会えました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-15 22:57:44)(良:1票)
52.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
これは何とも言えずとても残酷な…。この映画の表皮1枚下にある意図に気付いた時、その相が一変する。男女の愛憎話、痴話話、“よくある話”。その一枚下に何と残酷な暗喩を置いたのか(いやむしろここまで露骨だと直喩なのだが)。これは、映画史の中の一時代への一種の葬送。サイレントの大女優スワンソンを主人公役に、サイレントの大巨匠シュトロハイムをその執事役に据える残酷さ。新時代の巨匠デミル監督は本人役で登場。サイレントからトーキーへ。シュトロハイムからデミルへ。遺物としてのチャップリンへの回顧。豪奢で薄暗い屋敷はサイレントという過去の栄華の暗喩(直喩)。陽の当たらなくなった過去の遺跡の中に生きるスワンソンとシュトロハイムの一方で、華やかな撮影所のライトの下、隆盛を謳歌するデミル監督。これはビリー・ワイルダーの一級のグロテスクで残酷なユーモアなのですね。ラストの凄絶な花道。魔都ハリウッドを貫く大通り。だけれどその名はサンセット。衰退。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-15 22:38:47)(良:2票)
53.  ブラウン・バニー
こんな映画を撮るのは、アーティストか馬鹿かナルシストかのどれかだ。そしてギャロはきっと、その全部だ。でも嘲笑うことなんて出来ない。何かを決定的に、恒久的に喪ってみなよ。この映画を単純に嘲笑うことなんて出来なくなるから。彼は“ブラウン・バニー”から一歩も進めない。何て滑稽で、滑稽で、情けない。でも私はそれを、嘲笑えない。
[DVD(字幕)] 9点(2005-06-02 23:05:03)(良:2票)
54.  誰も知らない(2004)
断罪がない。そしてきっと、狭義においては功罪すらもない。それでいいと思った。充分だった。私が12歳の頃、世界には紗が掛かっていた。それこそまるで是枝監督の映像そのもののように。世界に、大人らに、日々不安感や失望感を覚えつつ、同時にそれらに対しての根拠のない柔らかな希望と嘱望があった。世界はいつも、柔らかな美しい皮膜を通して見えていた。いつの間にか映画館に、12歳の自分がいた。ある意味においては大人になった今の私よりも大人だったあの頃の自分が。世界の誤謬に対し、無意識的に断罪を忌避していた私が。そして、大人である監督は、この物語において、“確信的に”断罪を忌避した。その姿勢に賛同した。柳楽君の目に射抜かれた。何を思うかなんて、各々が考えればいい。それでいいじゃないか。「生きているのは大人だけですか」稀に見る秀逸なコピーだと思った。
[映画館(字幕)] 9点(2005-04-09 21:22:28)(良:1票)
55.  ホテル・ニューハンプシャー
窓には、存在学的に互換性がある。窓は家の中に光を招き、同時に家から人を去らせる。これは現代神話だと思った。最初に父親は窓を開けた。窓からは時には祝福された光が差し込んだ。だけれど強い光は、それを浴びた者の後ろに強い影を作った。そして気付くと、入って来た以上に、何かが出て行っていた。失っていた。赤字と磨耗は止まらなかった。惨禍の中を行進する家族。馬鹿げた位に悲惨。待ち受ける未来にも保証も確証もない。なのに馬鹿げた位に悲壮感がない。続く行進。それはどこか、崇高ささえ感じさせた。この家族は、何かを飛び越えた所にいるのだと思った。それは達観かも知れないし、諦観かも知れない。きっと、私の知らない何かなのだと思う。哀しい形で絶対的に結束したその姿は神話的だった。神話は往々にして、自らに滑稽な悲劇を課すから。開いた窓がないと、人は生きて行けない。でも同時に、それは時に人を生かさない。この世界に生きることは、開いた窓の羅列する廊下を歩くことだ。窓には、存在学的に互換性がある。そのバランスの中を、人は生きて行かなければならない。
9点(2004-09-18 00:20:03)(良:1票)
56.  エル・ニド
冒頭、煙った大気の中を立つ馬。神話的で、まるで何かを暗示するよう。“子悪魔的な少女と彼女に翻弄される初老の男の物語”という陳腐で安っぽい話ながら、全編が一貫して不思議な保護膜に包まれて守られていて、何とも神話的なその雰囲気、空気感には魅了された。「シベールの日曜日」のパクリっぽいことは否めないけれど、私はこっちの方が好き。
9点(2004-09-06 00:09:06)
57.  エクソシスト ディレクターズカット版
そんな階段の降り方したら、ヘルニアになる。
9点(2004-09-05 23:47:27)
58.  ルナティック・ラブ/禁断の姉弟
この激安な邦題と“近親相姦”を前面に出したビデオパッケージに、映画会社の下卑た策略が見える。完全にエロ目当ての観客のみをターゲットにしている感があるけれど、実のところ、そんな売り方をするべき映画ではないです。どっちかというと、アート色が強い。原題の直訳は「セメントの庭」。私なら断然こっちのタイトルに食い付きます。「セメント」はその無機性から無感情と無慈悲と死を暗示し、「庭」はその有機性から家族や共同体を連想させる。砂上の楼閣ならぬ、セメントの上の共同体。絶対的なようで、どうしようもなく危なげな。歪曲した感情、腐肉、堆積した垢、無感情な絶望。漂って来るそんな臭気。とにかくその空気感は出色の出来ではないかと思う。ちなみにこの作品、アート色が比較的強めの某映画祭でもちゃっかり賞を取ってます。まあ私が云々言わなくても、【fero】さんがもう充分言って下さってます。もっと評価されるべきなのに、残念ながらタイトルで随分損している映画の1つです。
9点(2004-08-30 22:42:18)(良:1票)
59.  僕の村は戦場だった
色彩に溢れ、光に溢れ、同時にそれを全て覆うほどの、絶対的な影と闇が支配していた。圧倒的に詩的でリリカル。その映像はとても饒舌多弁で、同時に黙然としている。降り注ぐ光を侵食する、絶対的な闇。これを30歳で撮ったタルコフスキーの才能には驚嘆。
9点(2004-08-14 14:07:52)
60.  山の焚火
この上なく内省的な作品だけれど、その実は多弁。青白い炎のような映画。寂然とした青い炎は実のところ、雄弁な赤い炎よりも遥かに温度が高い。消え入りそうな青い炎は、死んだようでありながら、奥底では苛烈に生きている。人の生き汚さや原罪を、真正面から受け止めた作品だと思う。万人には向かないけれど、良い映画だった。
9点(2004-08-14 14:06:57)
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