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果月さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  カメラを止めるな!
すごく話題になっていた映画ですが、元々「話題に~」の映画とは相性がよくない事が多い私はあまり期待していませんでした。ゾンビ映画、最初の30分をのりきれ、制作予算300万円、役者ギャラなし、の情報で鑑賞しました。 この映画に高評価を与える人はスクリーンに映っている映画だけでなく、制作スタッフ含めた丸ごとの「映画」を愛している人だと思う。監督や役者、脚本、美術、スタントンマンなど裏方の事を考えて観る人達(「この美術スタッフ良い仕事してるな~」なんて思っちゃう方々。映画をエンターティメントとして捉えるか、芸術作品、として捉えるか、の違いかもしれません) そりゃチープなところもありますよ。脚本の筋がしっかり通っているとは言い難い。だけど「才能もお金もなくても映画に対する愛はいっぱい」をこんな風に見せられると心が動いてしまいますよ~ これは「素晴らしい映画」というより「愛すべき映画」のような気がします。
[地上波(邦画)] 7点(2020-02-15 15:13:15)(良:1票)
42.  フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 《ネタバレ》 
話題になっている小説、というので小説を読んでから観賞したのが良かったのか、私的には好印象。性癖の話が出てきますが、「性」に悩んだことがある人なら、結構、ぐっとくる映画なんではないでしょうか? ここまで極端でなくとも、普通の恋人同士でも「好きなんだけど性の相性が…」と悩む人もいるでしょう。「性」は「性格」と同じくらい大切だし。 「性」の不一致を普通の女の子がどう乗り越えるのか?その問題を普通に正面きって描いてみせたのは画期的だったかもしれません。 まあ、イケメン男のハーレークインっぷりは笑えましたが、内容がハードなのでソフトにする要素と考えれば許容範囲か?; 一方アナちゃんは可愛くていいですね~ちょっとあかぬけてないところが無防備っぽくていい。 処女だった彼女ですが、性に真剣に目覚めていく様は「少女→女」になっていく過程を見ているようで、応援したくなりました(契約交渉のシーンとか「フレーフレーアナちゃん」)でも、まだ「男を手玉に取る大人の女」にはほど遠い、といった感じが初々しくて良かったざんす(私しゃオヤジか;)
[DVD(字幕)] 7点(2016-12-19 22:45:09)(笑:1票)
43.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
話的にはよくあるSFストーリーでしたが、脚本の妙と映像と音楽の美しさは素晴らしかったです。「静」なカメラワークは個人的に好みで、最近、動きすぎな画面にうんざり気味だったので嬉しかったです。元カメラマンだったスタンリー・キューブリックを思い出させました。 もしかしたら「カメラマン」的な仕事や勉強をしたことがある人なのかも。 人類存続の他に「男女の三角関係」がからんできますが、なんで最近のSF映画は「愛」をいれないと気が済まないんでしょうか~ 万人の共感が得やすいのかもしれませんが、そこから脱出しないと「マンネリ感」からの脱出は無理な気がします。 「エイリアン」「アンドロメダ」「2001年宇宙の旅」のような容赦ないSF映画がまた観てみたいな~と思いました。
[地上波(吹替)] 7点(2016-08-27 22:34:10)
44.  マリーゴールド・ホテルで会いましょう 《ネタバレ》 
「時間がないと価値観が変わる」とは某映画の台詞ですが、この映画にもそれが感じられました。英国からマリーゴールドホテルに来た人々は、みんなそれぞれこれまで自分が捧げてきた人生に「裏切られた」「偽り」と感じているように思いました。 自分も親を失ったり、長患いの友人が逝ったり、身体の無理が利かなくなってきたり、といろいろと「人生の終わり」が見えてくる歳になったので、身につまされる映画でした。 旦那がこっそり作っていた借金で何もかも失ってしまった妻と旦那に失望している妻の対比。娘が成功して失ったお金が戻ってくると分かったら、あっさり夫を置いていく姿には笑った。結局あんたが執着してたのは「伴侶」じゃなくて「金」かい~(笑) ホテルオーナーの若いカップルが初々しくて微笑ましい。女優さん超綺麗でびっくり!あんないい女逃がしたら一生後悔するぞ~ 映像は色彩に満ちているが決してケバケバしくはない。どこか上品でそこがファンタジックでもあります。 現実的には英国から発展途上国のインドで晩年を迎える彼らの姿を「惨め」とか「負け組」なんて言う声も大きそう。が、幸せとか充実感なんて本人しか分からないものだし、本人が感じて決めるものでしょ。 インドに死にに来た判事は誰からも尊敬される地位も人柄ももっていたけど「牢にいたのは私だった」と言っていた。最後に解き放たれたのは救いでした。 「本当に強いものは変化できるものだ」とはダーウィンの言葉だったかな。 人生にもそれが当てはまるかもね~ 自分の人生は他人の価値観ではなく自分の価値観で生きないとね。それには勇気がいるけれど、その勇気を少し分けてくれる映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-05 16:29:20)
45.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 
映画の内容は現実の容赦の無さを痛切に描いていて苦しかった。テッサが少しうさんくさいのは夫のジャスティンが感じている不安そのものなのだろう。最後に「君が理解できた」とは彼女が自分を愛していたと確信したのだろう。人を無力化させるのは「適度な脅し」である「過度な迫害」「口封じの殺し」は時として逆効果。「死」は人を変えるからだ。現にジャスティンはテッサの死で変わった(テッサの行動が過激になったのは死産から)彼の最後は「真実を公表する為」だろう。ジャスティンは「自分の死」で手紙に説得力を持たせたのだ。真実でないならジャスティンを殺す必要はないからだ。私は「死を美化するのは絶対にいけない」と思っている(特攻美化なんか最悪)が、その人自身が自分の意志で選ぶなら「命を賭けるに値する事」があるかもしれない、とも思う。人に命なんて軽くて安くて嫌になる…しかし「意味がある」と思わせてくれる映画でした。しかしですね…酔った…;ハンディカメラ多様はお願いだから少なくして;三半器官弱いのよ~;
[地上波(吹替)] 7点(2013-05-04 23:30:33)
46.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
子供がいない自分はどうしても希和子に感情移入してしまう。結婚して子供を産んだ(元)友人から思いっきり見下し目線で見られた事があるから余計;(あなたは結婚も子供も持ってないわよね~みたいな) 結婚も出来ない(不倫男は最初から責任とる気なし)子供も持てない希和子の絶望が分かる気がする。マロンちゃんの「これからも一人なんだ」という孤独も。 薫といられた4年間はすべてを引き換えにしていい程幸せな時間だったに違いない。それは誰かの犠牲を伴っているものだから、当然彼女は罰を受ける。それは刑に服する事ではなく「もう薫に会えない」という事ではないだろうか? 実母の不安定さは「罪悪感」からきている気もする。「あの時、車に乗せていたら…」 エリナ自身も実母を苦しめている自分に罪悪感を覚える。 最後のシーンでは「誰も自分を責めなくていいのだ」と言っているように思える。そのことに気づかせてくれるのが「赤ちゃん」だったのではないか。その事に未来への希望を感じるのです。 希和子の再会シーンはなくてよいと思う。あったら安っぽくなったと思うから。
[地上波(邦画)] 7点(2013-04-27 17:22:23)(良:1票)
47.  ライジング・ドラゴン
子供の頃から魅せてくれたジャッキーも60歳なのか~映画での動きをみる限り「まだまだイケるのでは?」と思わせてくれます。でも怪我は痛いもんね; 元美術学生の私としてはいろいろ考える部分がありました。「鑑定番組」がヒットしてから芸術番組でレポーターが必ず「お幾らですか?」聞くようになって「嫌だな~その芸術の背景とかこめられた想いをもっと多くの人に知ってもらいたいのに~」と思うんです。 ジャッキーの映画ってどこか「優しさ」があると思う。笑いがあって、初めはいがみあってた者同士が最後は分かりあう。その「優しさ」が世界中の多くの人達に愛される理由なのかな~と思います。 とは言うものの今回、映画館まで足を運んだのはサンウさん目当ててでありました;ごめんねジャッキー。好きなのは本当だから;
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-14 16:45:14)
48.  トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1 《ネタバレ》 
このシリーズ好きだけどいつもDVDだったのに…ついに映画館で観てしまった;「恋におちる→ベッドイン」が定石のハリウッド映画で「緊張する初夜の花嫁」は貴重。後半はシリーズ中一番エグイんでないか、と思えるぐらいすごい展開。痛すぎる~!いや~ベラってすごいわ。その純愛っぷりと強さに脱帽よ。シリーズ1でも「死んでもいいぐらい好き」だったけど今回も徹底してます。エドワード君も「ベラが死んだら生きていけない」オーラでまくり。いつものラブラブロマンスは迷いなしで清々しい。転生も含めてシリーズ最大の試練でしたね。最終回もしっかりラブラブ色で尽き進んでいってくれたまえ!期待しとるよv(終わり方が「アバター」に似てたんでちと笑えた;)
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-20 17:07:49)
49.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 
何故かはまってしまった作品;皆様がおっしゃるように「熊男」だったり脚本の深さがイマイチだったりするのだが、大好き映画の一つになってしまった;多分、子供の頃に初めて見た「狼男」の怖さを再現していたから、あの時の怖さドキドキ感が蘇ったからだと思う。美術から醸し出すゴシックホラームードは1級だしv役者陣は皆素晴らしく、ベニチオという男優さんを知ったのも収穫でした。アンソニーホプキンスの存在感を壊すことなく立ち位置を確保できる俳優は少ないんじゃないかな。話的には「ひでー父親」と思った;狂気と訳知りなのは初めから感じたが、妻殺し息子殺し、果ては尽くしてくれた従者まで殺すし~(地下にこもるのは息子から身を守る為かと思ったじゃん;)もしかして、父親は「妻殺し」を暴き出した息子を憎んでいて、自分と同じ苦悩を味わせたかったのかも?個人的には殺戮シーンより精神病院のシーンが怖かったです。「大人になって一番怖いのは「怪物」から「人間」になったのかな~」と思いました;初めて「狼男」を観るなら絶対これをお勧めします(あくまで初めて、ですが;あ、R15でね)
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-02 11:47:35)
50.  猿の惑星 《ネタバレ》 
40年以上たってもいろんな形でリメイクされ続けるのは、根底に流れるテーマが不変のものであり、発想力の素晴らしさ故だろう。実を言うと宇宙船が墜落するシーンで「別の惑星」という発想が思い浮かばず「帰ってきた」って思いながら観てました。なので、ラストのタイラーに「え?気づいてなかったの?」と別の意味で驚愕しました;「オチ知らず」「初鑑賞時は小学生」という(今では)超幸運に恵まれていたにも関わらず、それを活かせなかった。何やってんだ私は…; でも、好きな映画なので(テーマに魅かれる)シリーズは全部みたし、どんな形でもリメイクされると喜んでしまいます。
[地上波(吹替)] 7点(2011-09-24 00:56:24)
51.  私の中のあなた
この映画を観て二つの話を思い出した。「夫の死で救われる妻たち」という本と聖書の(私個人は無宗教) 「子を失った母親がイエスに「奇跡の力で子供を生き返らせて下さい」と懇願する。イエスはあるものを持ってきなさい、と言うが母親は果たせずイエスの元に再び来る。その時イエスは母親に 「あなたは子供が生きていないと愛せないのですか?」と尋ねた」という逸話。 アナの行動に「私も姉を愛しているが母と同じ愛し方はしない」という決意を感じた。 裁判という形にしたのは、第三者が介入する必要があったからだろう。 サラのケイトへの愛は疑いようがない。彼女がいなければ、ケイトはあれ程充実した「生」を生きれたか分からない。 しかし「依存」になっていたのも事実。結局サラは最後までケイトの希望を聞かなかった。 私はケイトほど強くないのでサラのような母親はちとキツイ; 生命の死亡率は100%だ。「いつ死ぬか」より「どう生きるか」が大切なのではないか? これは「家族愛」ではなく「生・健康=(イコール)正しい・善」とした社会風潮に疑問を投げかける社会的映画だと思う ※「夫の死で救われる妻たち」は超お勧めの書籍です
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-23 00:49:07)
52.  モールス 《ネタバレ》 
実は全くの予備知識なしで鑑賞。リメイク版であることも知らずオリジナルも未見(それが吉だったようで) 当初はサスペンスものか悪魔系かと思いましたので意外性がありました。 アパートに引っ越してきた時、少女が男性の前を歩いているとこで、少女に支配権があると気づくべきでした。 全体的にもの悲しさが漂っていて、それが雪に閉ざされた世界とマッチしていました。 少女も少年も「誰にも必要とされていない」孤独を抱えている。 二人は共にあることで孤独から解放されるが、その未来は絶望的。 今、二人を結びつけているものは「恋と友情」かもしれないが、根っこは依存関係なので、いつか破綻する。 少女は少年が歳をとる事に、少年は少女が歳をとらない事に孤独を感じるようになっていくだろう。 しかし、他に行き場のない二人。絶望的な閉鎖感。 希望があるとすれば、少年がある程度大人になった時に、少女と同じになる可能性がある事でしょうか。かといって二人の孤独が癒されるのかは分かりませんが… ふと思ったのですが、少年の両親が画面に出ないのは、その両親の少年に対する「関心度」を表しているのかも。
[映画館(字幕)] 7点(2011-08-27 14:21:29)(良:1票)
53.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
(映画の根っこネタバレなのでご注意下さい)この映画の中で悪い人はいなかった。「敵」はニコラスの不信が生んだものだった訳です。思うに彼は父が自殺したのは「誰かにいじめられたから」なんてぐらいに思っていたのではないか(子供だったし)それで心に防波堤を築き、誰にも心を許さなかった。私は社会人になってから「裸の王様」の多さと大人の頭の堅さに驚いた。彼らは失敗しても他人のせいにしたり言い訳して誤摩化す。大病を患うとか子供が誕生する、とか余程の事がないと自分の考えを変えない。大富豪で優秀な人間なニコラスを変えるにはあれぐらいする必要があったのだろう。また、自殺した父の心理を理解する必要があったのかも(物理的に可能かどうか、はあまり重要ではないと思う)ラストは私は「ニコラスがゲームのように楽しい人生を送る始まり」と解釈している。人生は楽しく生きた方が良いに決まっている。楽しい人生は心の豊かさに比例すると思う。心を豊かに変われないのはきっとつまらん人生だべさ。
[地上波(字幕)] 7点(2011-02-25 18:08:57)(良:1票)
54.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
ストレートで良い映画でした。名優二人の自然な演技はさすが。豪遊するシーンはお金の大切さを訴えているのではなく、競争社会や差別に対する批判のように感じました。お金によって得られるものは一瞬の楽しさで心の満足感はない。こんな生活続けたいと思う事もなくカーターは家に帰ります。自分の居場所があるのは幸せ。人によって「家族」とか「家」「海」だったりするのでしょう。それは自分にしか分からない。心でしか得られないもの。カーターは再確認して、エドワードはようやく手に入れられたような気がします。お金は人生を豊かにする手段の一つなのに、お金が目的になったエドワードは何かを失ってしまった。カーターは生活の為に教授になる夢を諦めた。彼が教師になっていたら、多くの教え子の可能性を広げてあげられたのでは?「心の豊かさ」がお金によって刈り取られてしまうことへの批判があるように思いました。最後に彼が山を登っているのが良かった。遺書に「財産の一部を残すが、遺灰を指定場所にもっていくのが条件」なんて書いていそう(笑)片や言われなくても行くつもりで、片や簡単に礼を言いたくない。二人とも相手を知っている。そういうのがあの二人らしくていいな~と思いました。
[地上波(吹替)] 7点(2010-11-16 10:13:34)
55.  そんな彼なら捨てちゃえば? 《ネタバレ》 
それぞれの思いが交錯する恋愛事情が結構リアルだな~と思いました。テキトーな事言って慰める女性の友情とか(笑)感情の流れに無理を感じなかったです。ジャニーンの離婚劇は本当に離婚する人の事情って感じ。結婚は愛だけじゃなく、対等な人間としての信頼も重要。誰でも、これだけは許せない「駄目ツボ」がある。他人から見れば理解不能でも当人にとっては重大。そこを考慮出来なければ対等とはいえない。ニールの場合は「結婚」でした。もしかしたらニールは「婚カツ」に心血注ぐお姉さんなど見てトラウマになってたかも(笑)「結婚相手」としてではなく「自分」を見て欲しい、みたいな。ベスが彼の「駄目ツボ」を理解してくれたから結婚を決意したと思うのです。お父さんが倒れて不安だけど弱音を言えないベスの元に現れたニールは最高vああいう時はジーンとくるよ~結婚嫌いな男性が一番理想の結婚相手というのが良いvメアリーとコニーは予想外でしたが上手くいって欲しいな~ゲイ仲間のアドバイスがおもしろかった(笑)テンポもよくて楽しく観れた映画でした。(結婚した友人の中で「初めて会った時にこの人と結婚する予感がした」と言う子が何人かいるけど、それは例外だからか!)
[DVD(吹替)] 7点(2010-10-26 11:06:35)
56.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
ハリウッド映画を語るうえではずせない1本のひとつ。映画作りにかけるスタッフの情熱、俳優のオーラ、スケール感、戦争の傷、今では問題となる差別的部分、この時代の空気がビリビリ伝わる。社会に与えた影響も大きい。黒人女性初のオスカーを生んだが、黒人女優のイメージを固定させてしまい、その打破に相当な時間を費やす悲劇も生む。南北戦争は「奴隷解放の戦争」と言われがちだが、本質は利害戦争である。だから戦後に差別法(ジム・クロウ)が施行された。戦争は常に利益によって起きる(戦争で大儲けした米国は特に)国民62万人もの戦死者(第二次世界大戦の倍)をだし、戦場になった国内は荒廃。以後、アメリカは戦場が他国になるようにする(世界各地の米軍基地はその為) 映画の内容はスカーレットという女性の生き様である。奔放で我侭で自己中な彼女。一見悪女だがお嬢様で何一つ不自由なく育てられたから当然だろう。自分に正直にアイルランド系の逞しさで生き抜いていく。不道徳的かもしれないが卑怯でないところが私は好きだ。が、正直な生き方など許されないのは今も昔も同じで、振り返らずに突き進んだ結果すべてを失う。残ったのは故郷(思い出)と明日への希望だけ。これは今のアメリカが失った誇りである。皮肉な事にベトナム戦争で破壊と殺戮に蹂躙されながらも、希望を失わずに土地を守りぬいたのはベトナム側であった。誇りを失ったアメリカは急速に病んでいく。この映画はアメリカが夢を見れた頃に作られた作品なのだ。共感出来るかどうかは別として、そういう意味でも観る価値はあると思う。
[地上波(吹替)] 7点(2010-10-14 12:01:20)
57.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 
エイダは何故喋らなくなったのか?映画では明らかにされていませんが、ピアノに固執することと何か関係がありそうです。 遠方のどんな男性か分からないのに嫁がせるエイダの家族ってどうよ?やっかいばらいしたかったから?エイダはうとまれる存在だったのではないでしょうか? サム・ニール演じる旦那はエイダの家族と同じような態度だったのかもしれない。自分のピアノに対する執着を分かってない、とか。 ある小説で『親に売られた売春婦の少女が、自分に惹かれている男性が自分に手を出さないのは何故か分からない。別れる時、お世話になったお礼に少女はベッドに誘うが、男性は「君が好きだから私を愛していない君を抱くことはできない」と言う。少女にとって自分の気持ちを大切にされたのは初めてだった』 エイダがベインズに惚れた理由もこれではないでしょうか?初めて『自分の欲望より私の気持ちを優先させてくれた男性』だったから。この時代の女性にとっては稀有な出来事だったと思います。 激しいストーリーと濡れ場に嫌悪を抱く人も多いとは思いますが、「悪人」が出ていないところなど決して劣った脚本ではないと思います。が、昼ドラ並に落ちそうな物語が美しい音楽と情景に救われていることは確か。 ヒストリカル・ロマンス(アダルト版)と観るのがいのかも。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 11:42:53)
58.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
グルヌイユにとって香りは神だったのかもしれない。香りの為には人殺しも辞さない、罪悪感も迷いもない彼はどこか狂信者っぽいです。求めて孤独に独りで突き進む。彼の身体に「匂いがない」のは「心がない」からかも。彼の誕生は母の死を招き、彼の通った後に次々と人が死んでいく様はまるで悪魔の子のようです(さながらダミアン?;)彼が求めたのは「愛」だったのかも。しかし、心のない者が作った香りによってもたらされるのは愛ではなく、欲望でした。悪魔は人間を誘惑し、堕落させるもの。そういう意味があの「乱交シーン」にあったのかもしれません。香りによって愛も救いも得られず孤独も癒されなかった彼は、最後、最もふさわしい場所に戻っていったのではないでしょうか?悪魔がふさわしい場所は「人間の中」だった…なんて、ちょっと宗教チックに考えてみました;香り(悪臭を含む)が感じられる映像は見ごたえがありましたが、内容は非常に残酷で怖い物語でした(そこらへんのホラーより怖かった;)誰も救われないし…;
[DVD(吹替)] 7点(2010-09-17 14:31:45)
59.  雨の午後の降霊祭 《ネタバレ》 
サスペンス映画かと思っていたので最後の展開にびっくりでした。携帯電話やモロモロのアイテムがある現代と違ってアナログ感がありますが、かえってそこがもどかしく、不安を煽られます。身代金の受け渡しはもう少し何かあってもよかったかな(旦那の発作が起きるとか)家を調べる場面と重なって緊張感はすごかったです。降霊は動機だけかと思っていたら、アーサーの正体と同じく最後にガツンとやられました。私は少女は助かったと思いたいところです。降霊に現れた少女の母親に「娘さんは帰る」と言った旦那は、彼女も妻と同じ目に合わせてはいけない、と思ったのではないでしょうか?少女の証言で警察が家にやって来たのではないか、と。これは観客に委ねているので、いろいろ解釈出来るところです(病気で亡くなったという解釈も出来るかも?;)台詞も少なく、過剰な演出もないのに緊迫感が切れません。役者さんの熟練した演技がすごい。これは、サスペンスでもホラーでもなく、淋しい夫婦の哀しい愛の物語でした。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-15 16:13:58)
60.  ニュームーン/トワイライト・サーガ 《ネタバレ》 
前作で世界観は掴めているので「パラノーマルで味付したラブストーリー」と割り切って観入る。ベラは成長した分さらに美人になっていた。歳で悩んだり一方的に別れを告げられた少女の苦しみがよく出ていたと思う。個人的に好きだったジェイコブが●人間と分かってショック;これであて馬キャラ確定ざんす;シャーマンみたいに「特別な力のある人間」だったら、エドワードが身を引く可能性があったけど同じ異形の者じゃ…;ジェイコブもベラが人間の男を選んでいたら諦めつくだろうけど、宿敵の吸血鬼じゃ納得出来ないのも分かる。ベラの吸血鬼化を拒んでいたエドワードはどうするんだろ?と思ってたけど無理っぽい感じはなかった。次作で完結なんでしょうか?異形キャラが増えたのがちょっと不安要素です。ここまで純愛ロマンスでやってきたんだから単純なバトル色に染まらないで欲しい。最後迄この色で突き進んで下さい。もう一つ不安に思っていることは「実はベラも●●だった」とか笑撃(^^;)の事実が明かされる、なんて展開になる事;それだけはご勘弁を…;ダコタちゃんが大人になっていてびっくり。もう、子役じゃないのね。(追記:ウィキによると5作完結?)
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-10 12:02:59)
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