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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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41.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 
「きさらぎ駅」のロケ地がどこの駅だかわかりませんけど、のどかで美しい風景の駅なんですよ。それを、カメラの色合いの補正で狂気的に映し出していて、撮影監督が良い仕事をしているなあ、と。途中から安っぽいゾンビ映画に落ち着いてしまったけど、全体的にはこの不安げな映像美がとても良かったと思えます。 話変わって、「異世界エレベーター」のエピソードについて。ミステリー作家の御大である島田荘司氏の某小説に、とある古びた高層マンションのエレベーターで、階数ボタンを "ある順番" でデタラメに押すと、隠された階に降り立つ、、というエピソードがありましたが、真っ先にこれを思い出しましたね。とても好きです、こういう、ぞくぞくする設定。 最後に、佐藤江梨子さん。あなたはもう一つ嘘をついている。2004年1月8日、あなたは高校教諭ではなかった。まだ「イエローキャブ」で雑誌のグラビアをやっていたはずだ。冗談です (笑) よい女優になられましたね、応援してますよ。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-08-16 16:33:25)
42.  川の底からこんにちは 《ネタバレ》 
佐和子 (満島ひかり) は、それなりにかわいい娘だと思うし、フラれ続けて連敗中とは言え、ある意味では男性にモテる、ということ。そして、零細企業とは言え、社長令嬢 (笑) でもある。私からすれば、"中の下" どころか、十分に "上の下" あたりだ。 ところで、本作で特に注目したいのは、登場人物たちによる彼女の評価 (コメント) が多いこと。例えば、冒頭の庶務課のお局さんお二人。世情や、佐和子の人生にはやたらとコメントするが、自らの残念な平凡人生には目を向けない。うだつが上がらない、バツイチ子持ちの彼氏もそう。飲んだくれの岩松オジサンもそう。稲川オバサンもそう。自己評価をしない、自分に目を向けない、他人を批判 (否定) することで自己満足、、佐和子ではなくて、彼女を取り巻くこういう人たちこそ、いつまでたっても "中の下" ではありませんか。しかし、その描き方には笑いとユーモアがあり、風刺の効いた喜劇調に仕上げるあたり、さすがは石井裕也監督。 一つだけ納得がいかないのが、シジミ工場のオバサン軍団、あの描写はいただけない。日本人は、組織とか集団に収まると、心情はともかく表面上はニコニコと友好的なフリをするもんです。いじめるにしても、ああいう、あからさま、ではなくて、嫌がらせしたり、もっとねちっこくやりそうな気がします。(女性ならとくに)
[DVD(邦画)] 7点(2023-08-15 15:26:29)
43.  ザリガニの鳴くところ 《ネタバレ》 
アメリカ南部の湿地帯という、不快であるはずのジメジメとした高温多湿の風景において、少女カイア (デイジー・エドガー=ジョーンズ) が天使のように降り立つと、不思議と天国のような美しさにも見える。 ここで、「調和」という言葉を思い出した。 舞台は1969年のノースカロライナ州。60年代の南部と言えば、まだまだ黒人の人種差別が厳しい時代であり、本作の舞台であるノースカロライナ州も例外ではない。この州に限って言えば、1960年代半ばにようやく黒人が選挙権を勝ち取ったばかりだ。本作の描写については、家族に暴力を振るい、孤独な少女を「ザリガニ女」と罵り、色恋沙汰で互いに殺し合う、それが白人たちであり、黒人は冷静でクール、そして温厚篤実に描かれていて、つまり人種差別 (の歴史) を自虐したような内容になっている。 とある殺人事件の物語、それを俯瞰的、歴史的、あるいは道義的に考察するならば、不要な者 (物) が淘汰されていき、必要な者 (物) が必要とされるだけの、あらゆる自然界の全体としては「調和」の物語と思う。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-08-12 18:10:31)
44.  ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。 《ネタバレ》 
この映画は、主題のクジラをとても愛情込めて撮影しているので、そこは安心して観れますが、「人」の撮り方もうまくて、最後まで飽きることなく観れました。 まず、クジラおたくの鯨井クンに「さかなクン」そっくりな矢野聖人クンと、唯ちゃん役はウェットスーツと海がよく似合う武田梨奈 (代表作は "海すずめ" ) ということで、テーマに絶妙なキャスティングが素晴らしい。 そして面白いのは、人の撮り方に一つのこだわりがあって、それは、「クジラ」に愛情がある人ほど、美しく、そして、カッコ良く撮っている、ということ。 最もわかりやすいのが、唯ちゃん。登場した当初、彼女は自分が成功することしか考えていません。彼女にとって、私の為のクジラ、だから、映画もそういう撮り方 (扱い) をしてる。それがやがて、「クジラの為の私」に変わった、、だから、最後のサーフィンと、クジラに乗る彼女の姿は美しい、、。これは、彼女 (の心境の変化) に対する、この映画の回答に他なりません。 始めにリーダー降格したあの人などは、まぁ出世志向で、私の為のクジラ、のままではスポットは当たりませんし、鯨井クンは言わずもがな、ですね。最後のクジラショーのカッコ良さ、、この映画は彼を単なるクジラおたく (のまま) で終わらせるはずがありません。 さて最後に。さんざん、何食わぬ顔してコメントを書かせていただいたが、私はと言えば、昔から、行きつけの居酒屋でクジラベーコンをわんさか食べてきた、根っからの「私の為のクジラ」人間です (笑) しかし、そこは本作のテーマとしては無関係であり、多くを語られなかった捕鯨反対派の問題と同様に、"別問題" なんだろう。 クジラを題材にしたこの映画は面白かった、感動した、そして勉強になった、、ただそれでよいのだと思えます。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-08-10 21:03:50)(良:1票)
45.  異動辞令は音楽隊! 《ネタバレ》 
「クーラーの効いた部屋で遊ぶのは、お偉いさんに任せておきますよ」 冒頭の会議で、成瀬 (阿部寛) が上層部に対して言い放った台詞です。この会議はよかった。このわずか数分で、成瀬がどういう男で、組織の中でどういう存在なのか、だいたい飲み込めたし、なんせ、エアコンではなく、「クーラー」である。昭和のままで思考回路が停止した男、てこともよくわかったし (笑) 映画の題名から、勝手にコメディ系の映画と思っていましたが、予想以上にハードボイルドな展開でした。それも悪くはないけれど、、単刀直入に言うならば、中途半端。 本作は、刑事ドラマと音楽系映画の二面性を持っていますが、二兎を追う者は一兎をも得ず、てな感じで、どちらも掘り下げ不足な感が否めません。 例えば、刑事ドラマとして観るならば、チンピラのニシダがなぜゲロったか? そして、その下っ端が黒幕とつながって、そいつがようやく姿を見せるまでの経過とか、全く描写がなかったけど、そのあたりこそ見どころなんじゃないかな。 音楽隊の映画として観るならば、成瀬のつたないドラム演奏が上達していく過程、地味な練習風景の繰り返し、、その描写があってこそ、オーケストラの感動が大きいと思うんです。そもそも、和太鼓やってた、とは言え、いきなりドラムがうますぎません? 両者は似てますけど、ドラムは足でも叩くし、技巧的には全くの別物ですから。 酷評ぎみですけど、本作の成瀬って映画的な面白いキャラだし、彼のおかげで最後まで退屈しなかったのは間違いない。また観てみたいと思わせるキャラではあったので、まさかの続編に期待。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-08-02 22:29:04)
46.  山のトムさん<TVM> 《ネタバレ》 
これはいわゆる、「かもめ食堂」を本家とする、暖簾分けのような映画ですね。めがね、プール、に続いて、明らかに、同じ客層をターゲットにしています (笑) もちろん、出演者やテーマ (食と、ゆるゆる働くスローライフ) はかなり近いですが、登場人物たちの過去や、ここにたどり着くまでの人生をバッサリ省いているところ、、それがこのシリーズ (あえてそう言います) 最大の特徴であり、面白いところであります。 そう、登場人物たちに過去がない。それはつまり、誰でも登場人物たちに成りきって感情移入がしやすいと思うし、現実逃避的なスローライフを擬似体験できるような、そういった効果があると思います。 のどかな田舎の風景と暮らしがあって、元気な幼い子供がいて、猫やヤギがいて、おいしいご飯が食卓に並ぶ、、もうこれだけで癒やし系のヒーリング映画としては合格点ですが、肝心の野良仕事 (の描写) がクワ持って畑を耕しているだけで、ちょっと杜撰な感じがしたのが残念でしたかね。 小林聡美さん、もたいさん、あたりの台詞が金言を狙いまくりなのも、くどい感じ。 あと、イノグチさんは一体何だったのでしょう? 異色な彼女の登場によって平坦な映画の空気が変わったし、波乱の予感にわくわくしましたが、あれっきりフェイドアウトって、、これについては、やや消化不良なエピソードに感じました、はい。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-18 22:47:32)(良:1票)
47.  きばいやんせ!私 《ネタバレ》 
本作は、夏帆さん演じる貴子が小学生時代にわずかだけど舞台である鹿児島の田舎に住んでいて、一度は全国区の女子アナになり、また出戻ってきた、、この部分がミソだと思います。 初めは、地元の星の帰還を素直に歓迎できない太賀と天音 (とその他大勢) がいました。それはもちろん、今の自分の仕事や田舎で暮らしていること、そこに誇りを持てないから、彼女に対して羨望や嫉妬があったからです。(序盤、彼ら二人が彼女と目を合わせない感じが抜群にうまい) このお二人、最初はどこかやっつけ仕事的に投げやりでしたが、やがて物語が進むにつれて正面から彼女とぶつかり合うようになり、最後にはまるで別人のような顔つきになっていました。だから彼女の成長よりは、彼女が故郷にもたらした、この全体の変化 (成長) こそ本作の見どころだと思えます。田舎も都会も家畜農家もアナウンサーもそんなことは関係なく、真面目に生きていることにもっと誇りを持つべきだ、、そういう映画、と言えるでしょう。 その他よかった点として、メインである佐多の御崎祭りについて、現地エキストラを中心にクローズアップして、彼らの "顔" を確りと撮っていたことは、映画として正しい姿勢だと思います。 悪かった点は、ファンタジータッチの色合いは蛇足だったように思いました。(この内容ならストレートなドラマの方がよかった) そして、やたらとお酒の場面が多く (多すぎでしょ) 、ゲロも多いし、この映画は下戸の方にはかなりキツイですね。 また本作は興行的には大惨敗だったようで、題名「きばいやんせ!」(頑張れ!) が、映画関係者たち自らにハッパをかけてるようでもあり、まるで自虐ギャグのようでお気の毒。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-06-19 22:00:16)
48.  at Home アットホーム 《ネタバレ》 
是枝監督「万引き家族」の元ネタと言ってもいいようなストーリーですが、、こちらはニセ家族全員が美男美女という、いかにも安っぽい設定。 案の定、家族たちの生い立ちを (丁寧に) 時系列で語ることはしなくて、後出しで (まとめて) 説明する、、という、手抜きな脚本で、映像もテレビドラマのレベルかな。 まあ、松雪さんは気の毒だったけど、結婚詐欺してたからね、、スマンが同情の余地がありませんね。 いくら自分が不幸になっても、人に迷惑かけずに真っ当に生きたいよね、、という、とても大切なことに気づかせてくれたことに3点。 ・・いやいや、知ってましたよ、そんなこと~。
[インターネット(邦画)] 3点(2023-06-05 22:46:00)
49.  その日、カレーライスができるまで
雨と、ラジオと、カレーライス。 そして、リリーさんの演技。 全て、自己主張しすぎることなく、バランスよく調和していたように思う。 本編はわずか52分。しかし、ここに至るまでの彼の過去、そして、これからのこと。むしろ、その「物語」を想像し、思いを馳せるべき映画なんだろう。 何気に音楽もよかったし、いつか梅雨の夜長にでもまた観てみたいと思う。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-05-20 21:48:22)
50.  浜の朝日の嘘つきどもと 《ネタバレ》 
「朝日座」の、ひなびた映画館の佇まいは、昭和平成令和を駆け抜けた歴史 (の重み) を感じさせるものがあり、3.11の大震災やコロナ禍を生き抜いた静かな力強さもある。その雰囲気はシネコンの映画館では到底出せないもので、私としても昔に観た懐かしい映画 (の数々) を、しみじみと思い出させていただいた。 全体的に悪くはなかったが、どうしても腑に落ちない展開が一つある。それは、一度は土地開発業者に買収?された町内の人たちが、またどうして、身銭を寄付してまで映画館を助けようという気になったのか? その描写を完全スルーしたばかりに、せっかくの「素晴らしき哉、人生!」のごとく大団円 (の感動) が薄味になってしまった。彼らの「心変わり」こそ、私が見たかった感動だったように思えるのだが。 話変わって、田中センセイのお部屋に、「パリ、テキサス」のポスターが (置いて) ありました。きっと、そのポスターは、以前は部屋に貼ってあったのだろう。彼女はかつて、ジェーン (ナスターシャ・キンスキー) の生き方を夢見ていた。しかし、ジェーンのような生き方はできないことを知り (当然だ) 、彼女はポスターをそっと床に置いた・・。どうしても捨てられないのは、大切な思い出がつまっているから? こういう、意味深な小道具の使い方は好きだし、決してどうでも良くはなく、意外と心に引っかかってしまうね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-28 22:14:27)(良:1票)
51.  愛を積むひと 《ネタバレ》 
主人公のあっちゃん (佐藤浩市さん) の人生そのままに、都会暮らしに疲れたサラリーマン (社長だけど) による、雄大な北海道の大自然で余生を生きる現実逃避系ムーヴィー (長い) 、として観るなら悪くないかと。しかも妻は樋口可南子さん、幸せなことこの上ない。そして、登山愛好家の私としては、あっちゃんの十勝岳山行によりポイントアップ。 しかし、実際に暮らすとなると、夏はバカでかい「蛾」はブンブン窓に飛んでくるわ、冬は豪雪で買い物に行けないわ、窓を二重にしても寒くて寒くて大変よ。 あと、空き巣の件に違和感あり。引っ越して早々なので、奥さん (樋口さん) は犯人を知っていたから、、にしても、あっちゃん的には、ここは思ったより物騒だな、とか、本当にここで暮らしていけるのか? になるレベルだと思います。すぐに、ケロッとしてたけど、ここはもう少し深刻になるべきじゃない? キャストでは、毎度おなじみの柄本明さんが出てくると、だいたいどんな役どころだか読めてしまう (笑) そうそう、吉田羊さんは三半規管壊れっぱなし、みたいな演技で、ちょっとオーバーかな。そのエネルギーを、もっと別のことに使った方がいいかと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2023-03-22 21:57:21)
52.  ディア・エヴァン・ハンセン 《ネタバレ》 
エヴァン・ハンセンが自分宛に認めた手紙、彼のギプスに書かれた "connor" のサイン、そしてコナーの死によって、そこから思わぬドラマが生まれていく、、という、ストーリーは面白いけど・・。 困ったことに、コナーという人がどういう人間だったのか、あれだけでは全くわかりません。まず彼のことを確りと描くべきだったと思うし、彼のこと、その苦悩や人生感に共感できるからこそ、このストーリーに感動できると思うのです。 彼の両親たち。どうやら悲しんでいるようだが、なんだか白々しくて他人事のようにしか見えない。 学生たち。彼らの行為は全て「クラウドファンディング」という金集めが目的にしか見えない。 なぜなら、この人々と生前のコナーにまつわる描写を怠ったからであり、これでは関係者たちが「自己満足」に浸っているように見えても仕方がありません。 全体的に、地盤と基礎を手抜き工事して見た目だけは豪華に装った建物のように、ハリボテの薄っぺらい映画でした。 私は同監督の「ウォールフラワー」が好きで、かなり期待したのですが、本作はダメでした。思えばあれは、エマ・ワトソンとエズラ・ミラーという最強ヴィジュアルに、デヴィッド・ボウイの名曲「Heroes」の組合せがあまりにも完璧すぎた。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-03-21 21:28:30)
53.  RUN/ラン 《ネタバレ》 
これがホントの「毒を以て毒を制す」。 ついでに、ドッグフードも食べさせてあげてね。 クロエちゃん、あんたにはその資格が大有りよ。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-21 21:11:33)
54.  グレイトフルデッド 《ネタバレ》 
ホラーではなく、血みどろのブラックコメディですね。かつての、園子温監督の作風に近いかな? ナミ (瀧内公美) は美人で大金持ち。一方は孤独な老人 (笹野さん) とは言え、元タレントで有名人だし、それなりに金もありそうだ。そんな二人による殺し合いが不謹慎な笑いを誘います。しかし、自作の竹やりに画鋲のまきびしって、、(笑) この映画には、ナミによる「孤独っち」という造語が登場します。これは彼女の目線では、孤独な人を嘲笑して揶揄するあだ名のことですが、この映画の含みとしては、彼女のような人、彼女本人のこと。この言葉自体が自虐ネタ的な感じですね。 でも彼女に限らず、軽い人間ウォッチャーのつもりがストーカーな人、軽い投稿のつもりで誹謗中傷しちゃう人、、古今東西、暇なヤツが他人で暇つぶしを始めるとろくなことにならんから気をつけた方がいいね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-17 23:15:10)
55.  MEMORIA メモリア 《ネタバレ》 
全体的に長回しが多くて、総カット数は少ない。だけどカメラがめまぐるしく人の動きを追うことはなくて、あくまで固定ショットとゆっくりとした移動ショットが主体。 舞台は南米のコロンビアですが、あえて観光名所的なところは外していて、どこか怪奇現象ドキュメンタリーのようなところがある。 ジェシカ (ティルダ・スウィントン) の風貌がどこかオカルト風なのも、うまいキャスティングではないだろうか。 そして、映画を包み込むような静寂の中において、ジェシカの脳内に響き渡る怪音、無機質な機械音、人間による楽器の演奏、、ありとあらゆる「音」だけが異彩を放ち、映画にリズムを与えているような節がある。 あの「音」が何に聞こえるかもそうだが、個人的には、この映画自体が「心理テスト」のようなものと思っていて、観た人それぞれの心が感じたもの、それが答えでいいと思ってる。例えば私なら、この心理テストから浮かんだのは、これはジェシカにまつわる輪廻転生と、その既視感 (デジャヴ) の物語。これは音によって導かれた、ジェシカの前世を巡る旅、と考えている。もしかしたら、ジェシカは、頭蓋骨に穴の空いた太古の少女の生まれ変わりなのかもしれない。だから、あの「怪音」は少女の頭蓋骨に風穴を空ける音か、あるいは、この化石を発掘した掘削機の音である、と私は勝手に想像するが、全ては憶測の域を出ない。(だが、そう考えることによって、この得体のしれないストーリーは、つじつまが合う気がしている) 魚の鱗を取る男のエピソードはこれから考えるとして、飛び立つ宇宙船の遊び心にはジャ・ジャンクー監督「長江哀歌」へのオマージュを感じた。 この世には、化学では説明のできない "何か" が存在すると思うし、そういう知的探究心のある方には強くオススメしたい映画ではあると思う。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-11 21:00:21)
56.  シムソンズ 《ネタバレ》 
素晴らしい、、数ある青春系スポーツ映画の中でも、これほどの作品にはなかなかお目にかかれません。この映画はなんかこう、、キラキラとまぶしいのです (笑) その象徴がもちろん加藤ローサではありますが、およそ全ての登場人物たちが本当に魅力的でありました。 まず、和子 (加藤ローサ) にとってカーリングの目標であり、恋敵でもある美希 (藤井美菜) 。孤高の天才少女であり、例によって扱いづらい敵対キャラでしたが、彼女がチームメイトになるまでの心境の変化を確りと描写できているため、素人軍団のシムソンズ合流に不自然さがありません。 チームメイトのもう二人にも (もれなく) スポットを当てています。その二人が大ゲンカした後、菜摘 (高橋真唯) が家の外から大声で「ありがとう」と叫ぶあたりから、私はちょっと泣けてきて、その直後の場面、いつかの海辺でみんな結集して仲直りして、やっとこさシムソンズ結成、、ここの展開があまりにも完璧。「(五円玉の) 表? 裏? どっち!?」「・・・表!!」ここでついに涙腺が、うぅ、、(泣) また本作を語る上で、絶対にかかせないのが大泉洋さん。その存在感たるや、主演級、ですね。私はこの映画によって彼の存在自体を初めて知ったので、癖ありまくりの顔と声とキャラにかなり大きなインパクトを受けまして、以降、彼の出演作で本作の衝撃を超えるものはいまだに出会っておりません。(彼自身にとっても、意外と本作の平太がベストアクトな気がしてます) イケメン枠として田中圭、オジサン枠の松重さん、重鎮枠の夏八木勲さん、彼らも全て見事にナイスキャスティングであり、とてもカッコイイ。 あと全編に渡ってジュディマリの歌がよかったのですが、ここはBGMばかりではなくて、彼女たちが (鼻歌交じりに) 歌う、あるいはラジカセ (ラジオ) からながれてくる、、そういった映画的な試みがあってもよかったかもしれません。(実話ベースなだけに時代が合わないかな?) 周知のとおり、実在のカーリングチームをモデルとしていますが、これはこれで間違いなく映画として (彼女たちの) 一つの世界を構築していたので、オリジナルの傑作青春スポーツ映画としても評価したい。
[DVD(邦画)] 9点(2023-02-03 22:12:19)
57.  漁港の肉子ちゃん 《ネタバレ》 
さんまさんがプロデュースって、どこまで制作に携わってるかわかりませんけど、映画の内容だけで評価するなら、私はよかったと思いますよ。 肉子ちゃんのビジュアルと関西弁はアニメ映えするし、STUDIO 4℃による北陸の港町のキレイな風景に、美味しそうなご飯の数々も素晴らしい。 そして肉子ちゃんのキャラによるものだろう、親子ものの切ない話でありながら、ウェットなシーンでもなぜか賑やかで温かくて。でも、キクコちゃんが (肉子ちゃんの) 実の子ではない、というのは、誰がどこから見てもわかるので (笑) 、驚いた人いるのかなあ。 あと個人的には、最後に逃げられた (読書家の) だんなさん、どこかで再登場したら面白かったと思うけど。 トトロのオマージュは遊び心があって良し。しかし言っちゃあなんだが、肉子ちゃんのビジュアルとシルエットなら、トトロってよりはむしろ 魔人ブウ だよね (`O´)
[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-02 23:04:46)
58.  前科者 《ネタバレ》 
※ネタバレございます※ まず映画が始まると、登場人物たちの名前や職業がいちいち字幕入りで紹介されることに戸惑います。(親切だけど、ちょっとわずらわしい) 続いて、登場人物たちを説明するための回想シーンが頻繁に登場し、早々に嫌気がさす。(できるだけ時系列で語るのが映画やろ) しかし、この親切丁寧な作りって、誰が観てもわかりやすく、例えば、受刑者の更生を目的として刑務所で上映することも想定しているかも、、そう考えることにして、自分を納得させることにしました。 ちなみに私ですが、保護観察官の存在は知っていました。しかし恥ずかしながら、「保護司」という職業を本作で初めて知りました。無報酬 (!) なので、職業という言い方は相応しくないかもしれないけど、本作を観たかぎりでは、その苦労や献身には本当に頭が下がる思いです。 映画としては、保護観察官との違い、保護司という民間ボランティアが抱えている問題、、そのあたりにはあまり触れることなく、犯罪関係者たちが織りなす (ありがちな) 感動系ドラマに終始してしまった気がします。まあ、そもそも題名が前科者、ですからね、、私が保護司 (というテーマ) にこだわり過ぎたのかもしれません。 あと、保護司 (阿川佳代) が任務中に元殺人犯 (工藤誠) と一つ屋根の下で牛丼食べたりする場面があったけど、ここはかなりハラハラして見てました。実際にここまでするものでしょうか。かりにも相手は人殺したことのある人だし、もし相手が元性犯罪者のケースなら、これはかなり危険なシチュエーションですよね・・。相手の信頼を得るためとは言え、自分の身を守るためにある程度の距離感は必要だろうな、と、個人的には感じた次第です。 出演者については、有村架純が見事な新境地で魅せたし、石橋静河の役も面白い。(最後まで誰かわからんかった笑) そして、、特筆すべきは、森田剛のキャスティングだろう。吉田恵輔監督の「ヒメアノ~ル」をまだ未見の方は、必ず先にそちらを観ることを強くオススメいたします。なぜなら、全く関連性のない2作ですが、(ヒメアノ~ルの) 彼には本作のように正しい人生をやり直して欲しかった、、と強く思えるような設定になっているからです。 「八日目の蝉」から「朝が来る」の永作博美さんも然り。 時に映画は、他作で罪を犯した "前科者" に対して、その報われなかった魂を救済することもあって、少しだけ幸せな気分にさせてくれます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-30 10:47:52)
59.  いつかのふたり
良くも悪くも、ファミリー向けのホームドラマ調な出来栄えで、木嶋家の離婚問題を題材にしながらも、その雰囲気は重苦しくはない。それはつまり、人もドラマもちょっと退屈な映画ということですが、レザークラフト作家のさえ子先生 (霧島れいか) 、彼女だけは例外的に面白かったです。美人で上から目線で、無表情で何考えてるかようわからん、、そうそう、こういう変人こそ、映画に一人は必要でしょ (笑) そんな彼女にグリグリすり寄っていく、麻子さん (中島ひろ子) 。最初はイヤイヤしながらも、まんざらでもなさそうな、さえ子先生。この二人の関係は地味に笑えましたね、、後半はすっかり形勢逆転してる感じだし、普通のオバサンって意外と無敵な気がします、はい。 あと、余計なお世話かもしれんが、せっかく「レザークラフト」という珍しい題材だから、題名も "それ" を連想させる個性的な面白い表題にすればいいのに、とついつい思ってしまいます。私は記憶力が悪いので、いつかのふたり、なんて、あと数年経つとどの映画のことだったか、きっと忘れます。その反対に、マルサの女、かもめ食堂、ビリギャル、幸福の黄色いハンカチ、、など、内容はもちろんですが、テーマを連想させる個性的で秀逸な題名の映画ほど (内容と題名が紐付いて) いつまでも記憶に残ります。 どうしても「いつかのふたり」って言いはるつもりなら、私は麻子さんとさえ子先生のお笑いコンビを以て、「いつかのふたり」として本作を記憶しておくことにいたしやす。(実際、そうなのかもしれんし)
[インターネット(邦画)] 5点(2023-01-20 20:39:55)
60.  福福荘の福ちゃん
私見ですが、これは「性同一性障害」がテーマではありませんか。 もちろん、ストーリー上は全くそういう話ではありません。しかし、そうでも考えなければ、男らしい外見の女性が男の役を演じる、という、このキャスティングの意味を他に説明できない。つまり本作は、自身の性別に強い違和感を感じている女性にむけて、「こういう生き方もありだよ」という映画であり、この "隠しメッセージ" に気づかなければ、ただの話題性重視のおバカコメディで終わってしまう。 大島さん、この仕事をよく引き受けたと思います。きっと、あなたの姿に勇気づけられた方、大勢いらっしゃいますよ。 ※なお、大島さんが「性同一性障害」と言っているわけではありません。そこはご理解いただきたく、お願いいたします。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-13 21:35:50)
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