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青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1963
性別 男性

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681.  インスタント沼 《ネタバレ》 
何だろう?この不思議な面白さはどこから来るのだろう?「転々」と同じ監督による相変わらずなストーリーの面白さよりも変な人間ばかりの変な人達による変な行動やら変な生き物やら変なセットに変な小道具など色んな意味での変な面白さこそこの三木聡監督作品の特徴なのかもしれないが、ここで描かれている世界は単なる変人だけの話ではない面白さがある。この映画は主人公ハナメの魅力、麻生久美子を主役に持ってきたことが一番の要因である。自分に見えるものだけを信じ、見えないものは信じない。そんなハナメが竜の存在を信じ、かつて好きだったあまや君の後頭部を見て、あっ!河童だ!一言言う。物事、疑ってばかりいるよりも信じて生きることの方がどれだけ楽しいことか!この映画は教えてくれている。最後のハナメのあの気持ちの良さそうな顔付き、麻生久美子の魅力でここまで楽しい映画になっていることだけは間違いない。人間、泣いてる時間よりも笑ってる時間のが圧倒的に多い。この台詞がこの映画の良さのような気がするし、まあ、とにかくこの映画は予想以上に奥が深い。最後にもう少し!水道の蛇口をひねって走る麻生久美子、インスタント沼を作ろうとする麻生久美子、色んな麻生久美子の面白さと可愛さ、コメディエンヌぶり、最近の邦画に欠けている笑いを魅力的に表現出来る数少ない女優として貴重な存在である。間違ってもつまらない映画になど出て欲しくない。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-21 07:23:40)(良:2票)
682.  国士無双(1986)
伊丹万作監督によるオリジナル作品は未見の上で言わせてもらうと、話そのものは面白いが映画としての面白さはさほど伝わってこないのは、これは脚本に問題があるようにも感じられるし、あの音楽も何だか時代劇とは全く合ってない。浮いている。原田三枝子とフランキー堺の演技に関しては素晴らしい。それなのに作品そのものはしっくりこない。テンポが悪い。本当なら5点が良い所かもしれないが、6点にしたのはフランキー堺と笠智衆というまるで昔の邦画ファンにとっては夢のような共演を観れたからである。それも時代劇で観れたというのは後にも先にもこれが最初で最後である。確かこの二人が共演している映画となると「世界大戦争」という邦画史に残る大傑作があるが、とてもじゃないけど遠く及ばない出来栄え!まあ、はっきり言って私のような余程のフランキー堺ファンであり、笠智衆ファンでもない限りは人にはお薦めしようて気持ちにはなれない。しつこいようだけどフランキー堺と笠智衆の共演あればこその点数である。最後にあの大傑作「無法松の一生」の脚本家でもある伊丹万作自身が監督したオリジナルの方を見たいし、見たくなる。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-19 22:22:06)
683.  網走番外地 荒野の対決
タイトルに「荒野」とあるように今回は西部劇的な雰囲気が全体を包み込み、任侠映画的な面白さも一応、あるにはあるが何か物足りない。高倉健のかっこ良さは相変わらずだし、それはどの作品の高倉健を見ても言えることなのだが、作品全体のテンポと緊張感やらがいま一つなために、折角の面白そうな題材も生かし切れていない感じがする。つまらなくはないし、それなりに楽しめる。でも、やはり物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-16 22:11:11)
684.  クレオパトラ(1963)
いやあ~長かった。休日の朝から観るには長過ぎるし、ハラハラドキドキのスペクタルものを期待しずきたのか?それともハリウッドの歴史に間違いなく名前を残す美女、←ここだけは絶対に譲れない。美女と言えばこの女優なくして語れない。エリサベス・テイラーのクレオパトラぶり、イメージにぴったしなその美貌、何度も眠くなりかけている所で最後まで眠らずに見れたのはエリサベス・テイラーあればこそである。話としてのワクワク感、面白さという意味でもそれほど感じられない。それでもエリサベス・テイラーを見るという意味では見て損はない。見て良かったと言える。クレオパトラ=エリザベス・テイラー!これを見てしまえば、他のクレオパトラものは観るのをよそう!なんて気分になってしまうほどエリサベス・テイラーの美しさで3時間を超える長さを観ることが出来た。男たる者、やはり美しい女にはついつい見惚れてしまう者であるということが解った映画でもある。
[DVD(字幕)] 6点(2010-08-14 12:45:46)
685.  柳生一族の陰謀 《ネタバレ》 
深作欣二監督作品について私は苦手意識がある。それでもこの映画を見ようと思った理由はイチにもニにも東映時代劇のオールスター勢揃い、魅力的なキャスティングに惹かれたからである。昨今の時代劇では絶対に見る事の出来ない本物の映画スターたちによるこれぞ映画、はっきり言って今の全く面白くもないキャステングにも全く魅力を感じない。ただカツラを被って刀を振り回しているだけの今の時代劇なんかとは全く違う凄さ、面白さ、作品全体に常に殺気が漲っていてとにかく面白い。主演の萬屋錦之助の圧倒的な貫禄、ただいるだけで絵になるその存在感、それは三船敏郎にしても同じである。萬屋錦之助と三船敏郎のツーショットなんて考えるだけでもワクワクする。更に千葉真一、松方弘樹、西郷輝彦、原田芳雄、その他にも東映ヤクザ映画のキャスト、成田三樹夫、金子信雄まで、挙げたらキリが無いほどのスターによる共演、誰一人として眼を離せないワクワク感、緊張感、女優陣も豪華、中でも大原麗子の美しさ、可愛さは輝る。日本は良い俳優が男優、女優とこの頃はとにかく揃っていた。ラストの萬屋錦之助の「これは夢じゃ~!」というあの叫び声はまるでこの映画そのもののようである。こんなに凄いキャストを揃えたことが夢のようだと言わんばかりである。この映画に出ている人達で今はもう亡くなってしまってる人が何人もいるけど、もうこんな贅沢なキャストの時代劇は作れない。二度と観れないと思う。
[DVD(邦画)] 9点(2010-08-13 12:26:46)(良:1票)
686.  ビバ!マリア
映画が始まって直ぐにルイ・マル監督が戦争を経験している事が解る場面が出てくる。これもまたルイ・マル監督による自伝的作品なのかな?という感じがしばらくするとコメディ映画に変わって行く。主演の二人の女優、ブリジッド・バルドーとジャンヌ・モローというフランスを代表する女優によるドタバタした展開、スピード感たっぷりな展開の速さ、またまた西部劇としての要素とが入り混じって、色々なものを描いているが、全体的にドタバタ感があまり良い風に描かれていない気がして、そういう意味では何か物足りない。コメディにしたいのか?西部劇にしたいのか?ラブコメにしたいのか?どれもこれもいま一つである。主演の女優の面白さで何とか見られる映画にもなっているし、つまらなくもない。普通に面白い程度でルイ・マル監督作品の中では普通の感じがする。5点にしようかとも思うけど、泥だらけになって、暴れまくり、銃まで放つブリジッド・バルドーが魅力的であり、彼女の演技と面白さに1点プラスしての6点!ジャンヌ・モローに関してはコメディはあまり似合わない気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-08-12 17:33:18)(良:1票)
687.  人間魚雷回天 《ネタバレ》 
映画の前半で木村功の玉井少尉が叫ぶ、声に出して言う「死ぬのは怖くないのか?」「俺は怖い」というあの場面、戦地で亡くなった被害者の写真をバックにして本心を語る所などは人間の本音の部分、思っていることの全てをぶちまけている。誰だって戦争になんて行きたくもないし、戦争なんて無ければ良いのにと思っていても声には出して言えないのがこの当時の状況であるように感じるし、それは玉井少尉だけでなく、他の人間も皆、同じである。宇津井健の村瀬少尉が亡くなったと思われていたのに、生きて帰ってきたと知った時の仲間の姿には彼ら全員の思いが伝わったからこそ生きてこれたと思えるぐらい仲間への意識、それが戦争という中で生まれる人間としての優しさなのではないだろうか?加藤嘉と岡田英二の二人の会話の中での岡田英二の「戦争は人間が始めたものであり、終わらせるのも人間である」というような台詞がこの映画を通して松林宗恵監督が最も言いたかった部分であるように私には思えた。この岡田英二の言葉こそ時代に関係なく、世界中の人々へと聞かせてやるべきであるように思うし、また、戦争というこのあってはならない中で恋人との悲しき別れと再会のどちらも経験し、だからこそ「俺は死にたくない。戦争は怖い。」と訴える玉井少尉(木村功)の言葉の重みがひしひしと伝わってくる。この映画は戦争映画だけど、恋愛映画でもある。色んな意味で人間の本音、仲間意識、その他人生に対する悲しみもあれば喜びもあるし、だからこそ人は人として大きくなれるのだというそういう力強いメッセージを感じさせられる映画であるし、松林宗恵監督自身が戦争を経験しているからこそここまで描ける作品である。日本人ならいや、世界中の人に一度は見て欲しい映画でもある。
[DVD(邦画)] 9点(2010-08-12 08:44:49)
688.  ごろつき(1968) 《ネタバレ》 
何と高倉健こと、健さんがキックボクサーとしてリングの上に上がる。試合をする。勿論、勝つ。それだけならスポコンものだけど、そうはならない。何しろ監督はマキノ雅弘監督であるからして、単なるスポコン映画で終えるはずがない。この映画では高倉健と菅原文太の東映映画を代表するスター二人が共演、しかも、どちらも主人公の如く、描く。マキノ映画的なお決まりの展開の中、二人が何と流しでの音楽を歌う場面が用意されていて、これはマキノ映画ファン、いやいや、マキノ映画ファンだけでなく、東映ファンへのご褒美なのか?菅原文太がギター片手に演奏する。それに乗って歌う健さんの「網走番外地」と「昭和残侠伝」の「唐獅子牡丹」といったこれはどう考えてもマキノ映画=高倉健映画であることを意識しているとしか思えないし、正直、B級映画的な感じだけど、そんなことはもうどうだって良いとしか思えなくなるのである。高倉健と菅原文太が共演していることの方が大きい。ところでこの頃のヤクザ映画はそこに人情やら義理などが交じり合い、良い意味で後の単なる暴力的なヤクザものとは一味も二味も違う魅力がどの作品にも感じられる。これまた如何にもマキノ雅弘監督的な映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 21:00:07)(良:1票)
689.  侠客列伝 《ネタバレ》 
マキノ映画に任侠、そして、高倉健に鶴田浩二と若山富三郎、更には藤純子、もうある意味、これぞマキノ!マキノ映画としての正にオールスター映画的な作品である。更に「忠臣蔵」を思わせるような展開の中で相変わらず男と男の義理、人情を大切にする男の世界をマキノ雅弘監督は熱く描いていると同時に待つ女の悲しさも描く。任侠ものとしての形を崩さずに男と女のメロドラマとしても描く所など如何にもマキノ映画て感じです。高倉健は文句なしにかっこ良いとして、鶴田浩二と若山富三郎の二人の悲壮感みたいなものが強く感じられる作品になっている。最後の殴り込みのシーンは相変わらず凄さを感じさせるし、色んな意味で手堅い。その手堅さにマンネリを覚えるものの、それは贅沢な注文かもしれない。鶴田浩二の死なせ方や若山富三郎の死に方にも不満も残る。不満も残るけど、それでもマキノ映画らしい映画としての面白さ、それはちょっした所で、例えば長門裕之の藤純子演じる芸者への想いを歌う所の「惚れて~♪惚れていていて~惚れられていて♪」を見せる辺りの演出などは同じマキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズでの石松と投げ節のお仲さんを連想させられるし、マキノ映画ファンへのサービスみたいなものが感じられて微笑ましく、微笑ましいと言えば若山富三郎の登場シーンがまるで勝新「座頭市」みたいで面白い。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-08 14:11:19)
690.  死に花 《ネタバレ》 
凄まじき老人達のパワーに見ていてようし、俺も頑張るぞ!人間、どんなに辛いことがあっても生きていなけりゃ楽しいことも嬉しいことも喜びも全て味わうことなんて出来ないんだ!青島幸男の「生きていて良かった。長生きすれば良いことがあるんだ」という台詞に全てが凝縮されているような気がする。皆で計画を立てた十七億三千万というとんでもない大金を奪うという目的の中で倒れ、死にそうになっても老人だらけの中で一人、若者として計画に参加することとなった少女、星野真理演じる和子とのキスシーンも生きているからこそ、こうして長く生きてきたからこそ味わえる楽しさであったりする訳で、長生きは良いことだというものがあの二人のキスシーンから感じられた。この映画は皆が泥だらけになって、例えビルが壊れ、崩れかけようが、死にそうになるほど苦労しようが、全員が同じ目的に向って突き進むことの素晴らしさを教えてくれている映画という意味でも映画としての存在価値は高い。存在という事に眼を向ければほんの少しの登場でありながらも最後まで存在感の大きさを見せてくれている森繁久彌の凄さ、存在そのものが正しく映画スターである。映画の中で演じていた99歳という年齢よりも実際は若くして亡くなってしまったことが何とも心が痛む。日本映画界を長く支えてきたこの偉大なる名優の遺作であるが、遺作という意味では青島幸男も藤岡琢也もこれが遺作となってしまった。その他の俳優陣の中では何と言っても長門勇が良い。舞台は東京なのに東京の川で桃を獲ろうなんて考えてる。岡山県出身の俳優らしくここでも桃に拘る姿が可笑しくて、また哀愁めいたものを感じさせる。岡山=桃で長門勇と言うと他にも「男はつらいよ口笛を吹く寅次郎」でも存在感ある演技が印象的だし、岡山と言えばそうそう、朝の連続テレビ小説「あぐり」を想像させる松原千恵子もいたり、そんな松原千恵子が皆で盗んだ大金をどうするか?の使い道を語る場面、その後の山崎努の一言「これからもう一花、咲かせるんだぜ」という台詞が正に「死に花」死ぬ前にもう一花、咲かせよう」というタイトルの如く映画て気がして、とにかくこの映画は人生においての色んなものが詰まっている。傑作とかそういう映画というよりも愛しくなるようなそんな映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-02 21:17:26)(良:1票)
691.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
久しぶりに重厚で格調高い本格時代劇を観た気がする。冒頭の歌舞伎を思わせるシーンからして、何やらテレビとは違う。映画的な雰囲気が十分に感じられ、主演の豊川悦司と敵対する吉川晃司も違和感こそあるものの、そこは平山秀幸監督による演出、演技指導によってか難なくこなしているようでその違和感も見終わる頃にはどうでもよく感じてしまった。藤沢周平原作の時代劇に出てくる女性はどれもこれも待つ女としての美しさ、可愛さに満ちている。ここでの待つ女は池脇千鶴が演じているが自分が愛している男が命を削っての壮絶な戦いに出向いて、最後は壮絶なる死を遂げる姿を知らないまま、赤ん坊を抱きながら必ず自分を迎えに来てくれるものだと信じて待っているその姿が何とも悲しい。タイトルにもある「必死剣 鳥刺し」についてもあの壮絶な戦いの中で死んで行く男としての人生の結末の儚さ、最後の最後で自分を陥れようとしていた男、その代表格である岸部一徳演じる津田を見事なまでに斬って見せる兼見三左エ門の執念は同じ男として見習うべきものがある。物事は最後まで諦めてはならぬということをこの映画の主人公の姿を見ているとそう思えてならない。それにしてもラストの戦いの場面の壮絶さ、何もあそこまで血を大げさに見せるほどやらんでもいいのに。平山秀幸監督、間違いなく黒澤明監督の「椿三十郎」の影響を受けているだろう!あれは白黒だから良いのに、カラーであこそまでやられると流石にちょっとやりすぎだと言いたくもなるし、そういう意味での不満などもあっての7点てことですが、本格派の大人の時代劇としては久しぶりに観ることが出来て良かったと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2010-08-01 21:56:43)
692.  ローラ殺人事件 《ネタバレ》 
これまた面白い映画見っけ!まず皆さんが既に指摘の通りでローラの魅力に大抵の男はあの刑事と同じで虜になること確実です。私もローラの怪しい魅力、美しさに惹かれてしまった。この際、もうローラがどのようにして殺されていたか?とか、えっ?死んだんじゃないのかよ?生きてたのかよ?じゃあ、あの死体の女はローラでないとしたら誰なんだよ?とか男達はどいつもこいつもローラの前に取り付かれてしまっていて、肝心な事件の真相はどうなんだ?とか、それ以外にも取り調べの場面でのやりとりや、煙草を咥えながらしゃべったりと、よく煙草吸いながら会話できるなあ?とかもう色んな突っ込みしたくなるし、でも、やはり面白いもんは面白いから良いじゃないか?とそれこそ男達に突っ込むようにして、映画に対しても突っ込み入れたくなる違った意味での楽しさがこの映画にはある。それしてもローラの美しさと相成ってあのヒッチコックの傑作「レベッカ」の怖い。怖い伯母さんがここでもいつ何しでかすのか?てドキドキしていた。って、まるで「北の国から」の純のような僕でありました。←私と言わずに敢えて僕と言わせてもらう。予想していなかったローラの姿、犯人が私には絶対にあの人だと思ったら全く外れてしまいましたが、予想通りの犯人なんかではあまりにも面白味が無いし、そういう意味でもこの映画は面白い。そして、やはりローラ演じているジーン・ティアニーは美しく、ジュディス・アンダーソンは絶対に怖い。いるだけで怖い。
[DVD(字幕)] 8点(2010-07-30 21:56:45)
693.  新・夫婦善哉
森繁久彌が亡くなってから早いものでもう八ヶ月が過ぎ、何だかんだとしているうちにもう1年が直ぐそこまで来ようとしている。前作から八年という月日の長さをさほど感じないほどここでも主演の二人、森繁久彌と淡島千景の名コンビが絶妙のコンビ(演技力)で見せる。見せる=魅せると言っても良いほど息がぴったしなのは流石である。話そのものは前作よりも喜劇的な要素が多く、映画としての完成度、出来栄えも前作よりは落ちる。それでも日本映画界の歴史において、少なくとも名優五人の中に必ず入れたい。入るであろう森繁久彌の駄目な男でありながらもその駄目ぷりが憎めない。そんな男を演じさせたら渥美清と並ぶこれぞ名優の名優たる名演技の前にはただただ頭が下がる。前作にはなかった。居なかった喜劇俳優である「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」などの森繁久彌を語る上で絶対に避けて通れないシリーズでも共演、更に川島雄三監督の傑作「喜劇・とんかつ一代」でも見事な名喜劇ぶりを見せてくれている三木のり平が見られるというだけでも私には何だかとても嬉しく思えてならない。映画そのものは前作の方が上であることは見た人なら必ず解る。だから私も前作に8点付けてる者としては今作は7点である。しつこいようだけど、森繁久彌と三木のり平が一緒の作品に出ている。これだけで観て良かった。はっきり言えば前作にあった喜劇の中にも感じられるような作品、例えれば川島雄三監督の作品を見ているような何とも言えないしみじみした味わいが影を潜めているし、他にも不満もあるものの、とにかく何度も何度も言うように森繁久彌と三木のり平が同じ映画の中にいることが私には大きいのである。改めて森繁久彌と三木のり平、もう二人共この世には居ない。それでも昔の邦画が大好きな私には今はもう居なくても私の心の中では行き続けているし、それはこれからも一生変わらない。贅沢な悩みとして言わせて貰えれば、ここにもう一人、フランキー堺がいればと思ってしまう。「社長シリーズ」「駅前シリーズ」以外でももっともっとフランキー堺も入れての三人共演の映画が沢山、観たいし、日本映画は撮って欲しかった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-29 22:21:49)(良:1票)
694.  ブルジョワジーの秘かな愉しみ
相変わらず人間の嫌らしい部分を徹底して描き切るルイス・ブニュエル監督による可笑しな喜劇とでも言うべきか?言いたいことは何となく解るけれど、それでもスッキリせずに一体、夢なのか?現実なのか?今、そこで起きていることは現実問題として人間なら誰しも起こり得ることであるというようなものが見えてくる。食事しようとする度に邪魔が入るのは人間の心理としてはかなりの確立でイライラさせられるし、それを見せることで人間の欲に対する考え方、心理を監督自身が笑っているようで意地の悪い監督らしく、その中に色々なものが見えてきて、ある意味これこそ人間だとでも言うような感じの心理劇として見所のある映画になっている。同じように人間の嫌らしさを描くラース・フォン・トリアー作品のように観ていて不愉快な気持ちにしかならないということがない点に関してはルイス・ブニュエル監督の作り出す世界、不思議な世界、私は嫌いではない。ただ今作に限れば他のルイス・ブニュエル作品に比べると難解な部分も多くて、この監督の映画を一度も見たことのない人には薦めようとは思いません。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-25 21:32:50)
695.  転々 《ネタバレ》 
良いなあ!何が?散歩に付き合うだけで百万円貰えるとか納豆味の靴下とか塩味の靴下とかその他所々で真面目なようでふざけているような何とも不思議な笑いが醸し出す雰囲気が良い。そして、見ていて最近、歩いてないなあ!私のような田舎暮らしの人間にとっては歩くという行為が年々、薄れていく中でこの映画を見ているとたまには車の生活から離れて遠くまで歩きたい。目的地なんて決めずにとことこ散歩してみたい。そう思わせるだけの魅力がこの映画にはある。出演者の顔ぶれに眼を向けると、何とも個性的な面子きりでそれもまたこの映画の魅力かもしれない。面白いことは面白いけど、映画的なスリリングに満ちた面白さではなく、個性的な人物によるそういう面白さであって、ストーリー的な面白さはほとんど無い。後ろ向きに歩くと若返れるという発想、悪くは無いけど、でもそれって、ある程度の年齢を重ねた人間に向けての発想て気がして、若者に向けての未来への励ましとは大きく違って見える。どうせなら若者よ後ろを振り返り、後ろ向きに歩くより前を向いて歩こうという方が私には共感出来る。面白いことは面白い作品だけど、ちょっと吹っ切れない何かが残る。ところで気になって仕方ないことが二つほどあるのだが、まず一つにあの時計屋のご主人、オダギリジョーと三浦友和の二人を追いかけて来る際、きちんと店の鍵をかけてきたのだろうか?次に吉高由里子の変な歌、何て歌ってるのかよく解らなかった。それが気になって仕方ない。最後にもう少しだけ!岸部一徳を街で見かけると本当に良いことあるのかな?あるんだろうなあ!でもって岸部シローだったらロクなことが起きないと感じてしまうのは私だけか?きっと他にもいるはずである。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-25 16:56:43)(笑:2票)
696.  木曜組曲 《ネタバレ》 
同じ屋敷で生活する五人の女流作家のうちの一人が謎の死を遂げる。その謎解きという意味では誰が何を企んでいるのか?その真相についての解き方、これが楽しめるか楽しめないかでこの映画の評価は大きく変わってくると思います。私には派手なサスペンスには無い品の良さ、そして、女優陣が繰り出す疑惑の行動などを見て楽しむことが出来た。全体的に説明臭い台詞で通すというのはマイナスであるが、それでもこの映画には雰囲気作りの上手さがある。浅丘ルリ子演じる重松時子の謎の死の真相をどのようにして、解いていくのか?という興味、他の四人の中ではやはり原田三枝子がダンドツに良い。全ては自分が犯人である。とばかり言い切る彼女の心意、女の怖さ、執念深さ、時子への恨み、同じ女流作家としてのプライドの高さなど色んなものが感じられる。ミステリーとしての弱さや緊張感という意味でもあと一押し足りない気もしなくもないが、私はこの映画は人間の怖さ、特に女って怖いということを改めて教えられた作品として楽しむことが出来た。それにしても四人が一緒にテーブルを囲んで食事しながら人殺しの話をしているのを観ると折角の美味そうな料理がと思ってしまい、そういう意味でも怖い映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-24 13:30:47)
697.  ビートルジュース
ティム・バトーン監督らしい雰囲気、ホラーなんだけど、怖さよりもやはりこれはコメディの要素の方が強い。ウィノナ・ライダーが可愛い。正直、初めて観た時は面白かったけど、今、観ると初めて観る時のようには楽しめない。それでも最近のティム・バートン作品よりは楽しめるし、好きです。この映画はウィノナ・ライダーあればこその映画であって、私にとっての初めて観たティム・バトーン監督作品でもある。まあ、色んな意味で如何にもティム・バトーン的な要素が満載の映画!初めて観た時は8点!でも久しぶりに観たら6点が精一杯!
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-23 23:42:18)
698.  ギター弾きの恋 《ネタバレ》 
ちょっと微妙!あのジャズの音楽といい、その他雰囲気作りの上手さなど他にもショーン・ペンの女にだらしなくて、それでいて何故か不思議なかっこ良さに、ヒロインのサマンサ・モートンの不思議な可愛さなども含めて楽しめる映画にはなっている。ただ何だかスッキリしない。あれほど音楽を愛し、ギターを愛しているのに、それなのにそれなのにギターを壊すなんて、それと、ショーン・ペンが何だかスケベなチャップリンみたいに思えてしまって、世界の映画人の中で最も好きな映画作家、監督であって、俳優でもある私にとっては特別な存在のチャップリンの事を思うとちょっと悲しくなってくる。それにしてもここでもまたウディ・アレン、出たがり症候群が治まってない。個人的にどうもあの顔、苦手だ!私の好きなウディ・アレン映画はウディ・アレン自身が画面に出てこない映画であったりする訳で、とにかくつまらなくはないし、楽しめるけれど、色んな意味で引っ掛る映画である。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-21 21:20:13)
699.  リービング・ラスベガス
酒で酔っている人ほど酔ってないと言う。酒がもたらす人間の行動の一つがまずそれである。この映画のニコラス・ケイジ演じる主人公はとにかく酒、酒、酒の酒が全てであると言わんばかりである。確かに切ない大人のラブストーリーとしてはよく描けているかもしれない。けれど、だからって酒によって人生が狂わされる者の悲劇、自分の家族にもしも、この映画のニコラス・ケイジのようなアルコール中毒患者がいたとすれば、それは個人だけの問題では済まされない大きな問題が生じるし、それを助けることが出来ないとしたらそれはある意味、エリサベス・シューとの関係以上に切ないはずである。その刹那さが何とも見ていても辛いし、見終わってからも重たい気持ちにしかなれない。重たい中に希望が残るものがあればもっと高い点数付けられるけど、この映画にはそれが感じられない。人が酒によってこれほど駄目になって行く様子を見事に再現している作品としては評価出来るけど、私が映画に求めているものとは違う映画として考えてしまう為にこれ以上の点数は付けられない。本来なら5点と言いたい所だが、俳優の素晴らしい演技に1点だけプラスしての6点てことでこの映画についての感想を終えたいと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-19 21:43:25)
700.  ハナ肇の一発大冒険 《ネタバレ》 
山田洋次監督と言えば「男はつらいよ」から入った。私自身が初めて観た山田洋次作品が「男はつらいよ」であるからして、ハナ肇のことを「社長さん」「社長さん」と呼びつづける倍賞千恵子を観たり、聞いてるとどうしったて「男はつらいよ」シリーズが観たくなってしまって仕方がない上にタコ社長(太宰久雄)とさくらで会話をしている錯覚を覚えてしまう。正直、ハナ肇を「社長さん」て呼ぶ倍賞千恵子に最初のうちはかなりの違和感を覚える。それでも観ているうちに段々とその違和感が無くなっていき、まるで「寅さん」でも観ているような不思議な面白さやら、またまた車での旅の途中で警察官が検問していたりするのを観るとこれまた同じ山田洋次監督作品である「幸福の黄色いハンカチ」を思わせるし、車の中でハナ肇と倍賞千恵子が「次郎長三国志」の歌を口ずさむのを見てるとこれまた「次郎長」ファンである者としては、そんな場面を見せてくれてたりと、色んな意味でまた別の楽しみ方が出来たりと、後半やや湿っぽくなってしまうのは勿体無いものの、作品全体のこの雰囲気は山田洋次作品だなあ!て気がして、とにかくこれもまた私には楽しむことが出来たので良しとしたい。最後に出てくる倍賞美津子を見て、私もイニシャルKさんと同じく倍賞美津子の寅さんでのマドンナ見たかった。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-19 11:19:29)(良:1票)
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