Menu
 > レビュワー
 > 放浪紳士チャーリー さんの口コミ一覧。36ページ目
放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667686970717273
>> カレンダー表示
>> 通常表示
701.  東京物語
湯煙たなびく山あいの温泉に浸かり、星空見上げて深呼吸しながら、やっぱオレ日本人に生まれて良かったあ~!ってしみじみと思う瞬間があるけど、僕にとっての小津映画とは正にそれと同じ。もはやとうに失われてしまった純ニッポン人の美点、礼儀作法、奥ゆかしさ、ちょっとした気兼ね気配りみたいなものが、この映画を一本観さえすれば全て入ってますね。自分の好みと、「何度も繰り返しみたくなる」欲求という点では『彼岸花』の方が勝るけれども、映画の完成度という点ではこちらの方に軍配を上げざるを得ません。
[地上波(邦画)] 9点(2007-07-28 11:38:16)(良:1票)
702.  美しい夏キリシマ
黒木監督晩年の終戦映画三部作の評価、私見では「紙屋悦子」→「キリシマ」→「父と暮せば」の順です。他の二作品が舞台演劇的な演出なのに対し、この「キリシマ」のみロケーションを最大限に生かした、空間的広がりを持った作品になってます。多感な少年期に終戦を迎えた少年を、柄本ジュニア君が上手く演じてました。やっぱりカエルの子はカエルなんでしょうか?脇を固める役者陣も充実。ラスト行進する占領軍に向かって、「殺せ!殺せ!」と走り続ける横移動の長い長いシーンが、この映画のクライマックス。これら上記の良心的佳作が、都内岩波ホールたった一館のみでの単館ロードショーになってしまうっていうのは、やっぱり今の日本映画興行界の問題点のひとつだと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2007-07-27 11:46:04)
703.  仔鹿物語(1946) 《ネタバレ》 
子供の頃、多分NHKの昼間の放送でこれ観ました。水彩画みたいな、総天然色のテクニカラーにうっとりと見入ってしまった記憶があります。とにかく映像に圧倒され細部までははっきり覚えてないけど、ラストは子供心に衝撃だったような気が。えっ!何で殺されちゃうの?みたいな。考えたら子供に現実の厳しさを教えてあげられる格好の内容ですね、これは、いわゆる情操教育にぴったりかも。多分「ローマの休日」よりこの作品のがグレゴリー・ペックに出会ったのは先じゃなかったかなあ・・・。久しくこの映画や、同じ監督の『緑園の天使』(←こっちは馬)とかって地上波放送されてないですよね。昔は夏休みになるとアニメに混じって、こういう良質な映画が何気なくフツーに放映されてたけど。僕の中では『ラスカル』と印象が何となくだぶる。♪ハリ、ハリ、リトルラスカル♪(←ちょっと口ずさんでみたりする)
[地上波(吹替)] 8点(2007-07-23 15:58:29)(良:1票)
704.  嵐ケ丘(1939)
『嵐が丘』は小学校の頃「ガラスの仮面」(舞台あらしの章)で何となくストーリーの輪郭みたいなものを知り、次に原作を読み、最後にこの映画を鑑賞という順序です。何回か映画化されているようですが、このウィリアム・ワイラー監督版はとにかく「立派」っていう印象が強いですね。ヒースクリフ=オリヴィエの容貌、演技、立ち振る舞い全てがご立派、全編画面に荒野に風が吹きすさんでいるワイラーの演出もガッチリしていて流石!・・・っと誉めまくりたいのはヤマヤマなんだけど、映画的エモーシャルな興奮度という点では後年の「偽りの花園」「ローマの休日」「大いなる西部」のほうが、より勝っているような気がします。感心はしても感動までは出来ない、みたいな気分。それが文芸有名作品映画化の限界というべきか。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-21 12:51:48)(良:1票)
705.  セルラー
やっぱりサスペンス映画はこれ位切れ味鋭く、観客にもサービス精神旺盛でなくちゃいかんでしょう。悪役良ければ映画の出来も良しのセオリー通り、悪徳警官のボスにジェイソン・ステイサムをキャスティングした事が一番の勝因だと思います。終始余裕の表情で獲物(キム女史)をいたぶり、脅迫者(クリス君)を挑発する、世界一カッコイイハゲ=ジェイソンの憎々しげな事!このヒト、やっぱり声が良いですね。多少Mっ気のある女性ならこの声でいたぶられてみたいって思ってしまうんじゃないでしょうか?(←おっと)時おりユーモアも交えた展開、人物の職業、小道具もひとつも無駄にする事なく、95分の中に手際よく収めた監督の手腕も大いに買われるべき。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-16 11:08:40)
706.  青い珊瑚礁(1980)
なぜ突然こんな旧作にいきなりレビューが増えてるんだろ?最近テレビ放映でもされたんでしょうか?とりあえず便乗しとこw当時のファン雑誌『ロードショー』では、これとフィービー・ケイツのパクリ作品「パラダイス」のどっちが良いか、双方ファンの間でかしましい論争が繰り広げられていたモンです。私はといえば断然「青い珊瑚礁」派でした。実際「プリテイ・ベビー」から、少なくとも「エンドレス・ラブ」までのブルッキー嬢には神がリキ入れて造りたもうた美少女っていうオーラが漂ってましたね。お相手役のクリストファー・アドギンス君(←あってる?)も当時かなり人気があったけど、今はどうしてんのかなあ・・・。私も夏になるとこの映画の事を思い出します。碧い海、孤島での隔絶生活、携帯なんかどっかにほっぽり出してひと夏だけでも過ごしてみたい・・・。作品的にはしょーもないけど、個人的には突っ込みどころ満載ラジー賞候補、次作「エンドレス・ラブ」のレビュー数が殊のほか少ないのが寂しい。
[地上波(吹替)] 6点(2007-07-15 11:23:38)
707.  紙屋悦子の青春
静かな静かな反戦映画です。私は予告編を観た時から、直感的にこれは良い映画だろうなって確信してました。おそらく評価が分かれるのは、ほとんどワンシーンワンカットの、動きを極端に抑制したカメラワークでしょう。ストーリーは淡々と進行するので、正に退屈と紙一重ギリギリ一杯の線。私は好きです、この映画。ストーリー自体には起伏はないものの、長回しに耐えうる演技力を備えた役者たちの魅力と、人物の感情の起伏はきちんとこと細かに描かれていたから。ずっと抑えに抑えていたからこそ、後半特攻隊に志願した明石少尉(松岡俊介)が胸に秘めた想いを隠し今生の別れをしに紙屋家を訪問するシーンでの、悦子(原田知世)の感情の噴出が効果的に効いてるなあって思いましたね。それぞれが役柄を良く飲み込んだ自然体の好演技を披露。これまでさして興味のなかった本上まなみが思いのほか巧かったのにはびっくり。この映画が黒木監督の遺作になったんですね・・・。「美しい夏キリシマ」の舞台挨拶で監督をお見かけした事がありますが、いかにも生真面目そうなお人柄とお見受けしました。晩年に監督がこだわってらした作品のテーマは、これからもこれら一連の作品を観た観客の中にきっと生き続ける事でしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2007-07-14 15:05:34)(良:2票)
708.  わが町(1956)
これまで大阪人を描いた作品では、同じく織田作氏原作『夫婦善哉』が最高作かと思ってましたが、これも浪花下町を舞台に笑いとペーソスが散りばめられた秀作に仕上がってます。川島監督独特の特異な感覚はここではやや陰を潜め、ロケーションを最大限に生かし、今のニッポンにおいてはもはや絶滅種と思われる、豪快に生きたある一人の浪花日本男児の一代記が綴られていきます。最初あまりにディープな大阪弁を聞き取るのが難しかったほど。この男の生き様をただただ肯定的に描くのではなく、後半孫娘(南田洋子←美しい!)に批判させる事で、人物像に奥行きが出て一本筋が通った作品になったのではないでしょうか。それより何よりも当時の大阪下町の町並み、風物、風景こそがこの映画の最大の魅力でしょう。主役のタアやん=辰巳柳太郎はじめ、隣のおっちゃんおばちゃんを演じる殿山泰司、北林谷栄等脇役もすこぶる充実。一般受けする大スターは出てないけど、巧いバイブレイヤーを使う事によって、温かな雰囲気が滲み出せたのは川島監督の手腕によるものかと思います。好きなシーン、町の写真屋の前で子供たちとマラソン大会の写真をみつめるシーン、あとは・・・、やっぱりラストのプラネタリウムの南十字星かなあ・・・。う~ん、また大阪行きたくなってきた・・・。
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-14 13:09:13)(良:1票)
709.  昨日・今日・明日
最近ベネロペ・クロスの『ボルベール』を観てる時に、昔観たこの映画のソフィア・ローレンの事を思い出しました。あちらはスペインこちらはイタリアですが、女性の逞しいバイタリティはどこか共通するものが。決して『ひまわり』ではなく、この映画でのソフィアの方です。この時期の彼女はカラダのボリュームといい、演技的押し出しの強さといい、女優としても一人の女性としても正に全盛期だったんではないでしょうか?自分も全三話のオムニバスのうち、腹ボテナポリ女を堂々と演じた「昨日編」が一番のお気に入りです。「今日編」タクシーに乗った金満夫人の挿話は尺も短いし意味がよく???ちなみに派手顔ベネロペはポストソフィアとしてはまだちょっと線は細いけど、かなりの有望株。
[ビデオ(吹替)] 7点(2007-07-08 12:06:46)
710.  銀座二十四帖
森繁久弥の歌とナレーション付き、昭和30年当時の最先端銀座風景を克明に追った通俗映画。それ以上でもそれ以下でもない。監督曰く、物語より銀座風景を捉える事に重点を置いたというコメント通り、オハナシがあんまり面白くないのが難点w美しきヒロイン(月丘夢路)の肖像画を一体誰が描いたのか?っていう滑り出しは興味を惹かれたものの、その後の展開が少々ルーズ・・・。ギャングとか拳銃とか安易に出さなければ良かったのに。『風船』と連続して「裕次郎相手役以外」の北原三枝という女優を見たけど、とにかくスタイル抜群だし生き生きしてて良いですね~。これまで自分が持っていた「男顔の何となくくすんだイメージの女優」という印象が一気に払拭されました。どちらかと言えば受身的な裕次郎の相手役というカテゴリー枠に押し込めてしまったのは、彼女の女優としての可能性をも封じ込めてしまったみたいで残念です。でもそれがご本人の希望だったのかな?デビュー当時の超美少女時代浅丘ルリ子も観られるし、若かりし佐野「黄門様」浅夫がチンピラヤクザで出てきたり、脇役も充実していてかなりのお得感有り。何より都電が路面を走っている当時の銀座風景が存分に見られるのと、森繁のナレーションが薬味となって映画自体も洒落ているので決して観て損したような気持ちにはなりません。川島雄三監督ファンにはおすすめ!
[映画館(邦画)] 7点(2007-07-07 17:49:22)(良:2票)
711.  夕凪の街 桜の国 《ネタバレ》 
過去広島編『夕凪の街』と現代編『桜の国』二部構成の映画ですが、断然『夕凪の街』が良いですね、これは。というより『夕凪の街』チーム(←麻生久美子・吉沢悠好演!)がせっかく稼いだ大量得点を、『桜の国』陣がぶち壊しにしてしまったという印象。『桜の国』の田中麗奈と中越典子の、延々と続くダラダラしたつまらん会話なんぞ聞くに耐えん。ラブホテルのシーンとか特に酷い。これはこの二女優が悪いんではなく、脚本がいけないんだと思います。田中麗奈が父親(堺正章←ミスキャスト)の後を尾行するしょっぱなのシーンから、演出自体もなんだかギクシャクしてるし。・・・う~ん、これもう少し、何とかならんかったもんかなあ・・・。この二編、なんだかそれぞれ別の監督が撮ってつなぎ合わせたみたいなんだもん。それにしても麻生久美子っていい女優さんですね。生も死も全て受け入れたこの女性の、儚げな微笑みが本当に切なかったです。
[試写会(邦画)] 4点(2007-07-06 15:41:30)
712.  風船
映画としての評価は正直好悪相半ばという印象。というのも、川島監督映画、これまで何本か観た中で最低最悪の人物(三橋達也)がこの映画で、主役づらして終始のさばっているから。極端にドライだっり、ウエットだったり、ただの親バカだったりと、性格の振り幅がやたら激しい数多くの登場人物の中だからこそ、純粋無垢な魂の持ち主である珠子(芦川いづみ)の存在がひときわ清冽に浮き上がってきます。とにかくこの映画の芦川いづみは素晴らしいっす!自分が映画の中のヒロインに恋してしまったのは、多分『初恋のきた道』のチャン・ツィイー以来の事。もう鑑賞後ほぼ丸一日経っているのに、彼女の面影が頭から離れません。なんというか・・・どんな言葉をもってしても、この映画の彼女に賞賛の言葉は及ばないような気がします。小児マヒという身体にハンデを持った難しい役どころにもかかわらず、あざとくなくしかも素直な演技で森雅之をはじめとする演技巧者たちを自然な存在感で圧してました。ラスト浴衣姿で踊る彼女から、まるで慈母観音のような後光が射しているようにも自分には見えましたね。北原三枝、新珠三千代、左幸子と、当時の日活若手女優が研を競っていてそれだけでも見ごたえあり。特に森英恵の衣装をシーンごとに着替え、さながらファッションショーのごとく登場してくる北原三枝の脚線美がお見事!主役(三橋達也)への憤り憎しみよりも、芦川いづみへの思慕が勝った・・・・ということでこの点数。(→フィルムセンター川島雄三特集にて)
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-06 13:38:04)(良:2票)
713.  喜劇 とんかつ一代
監督ご本人の謙遜コメントとは裏腹に、画期的かつ全てなぎ倒すほどの破壊的パワー全開コメディ、『人も歩けば』の後で観たのがいけなかったのか、これはごくごく平均的な喜劇というか、少々物足りなかったです。国際的入賞レベルの豚の屠殺者が異常なほどの潔癖者だとか、三木のり平の映画の本筋とは全く関係ないクロレラ研究者とか、サブキャラクターは面白かったけど何だか全体的な人物相関が把握しずらかった。オープニングとラストに流れる、森繁が歌う主題歌が楽しかったので1点プラス。でもこれは、そんなに批評とか深読みとかするような種類の映画じゃないですよね、楽しく観れれば全て良し!みたいな感じ。川島映画常連の、曲者バイブレイヤーたちも楽しんでこの映画に参加してますっていう雰囲気が画面から伝わってきました。映画観た後、すぐに自分がとんかつ屋に駆け込んでしまったのは言うまでもない。(→フィルムセンター『川島雄三監督特集』にて鑑賞) 
[映画館(邦画)] 7点(2007-06-30 10:54:29)(良:1票)
714.  転校生-さよならあなた- 《ネタバレ》 
・・・なんだかこれ、非常に複雑な心境です。市川監督『犬神家の一族』のセルフリメイクを観た時とはまた異なる気持ちというか。巻頭の「20年昔転校生の仲間とこれから未来の子供たちへ」っていう字幕と「A MOVIE」から始まるオープニングから、大林監督の変わらぬ優しい感覚にいたく感激。長野善光寺前あたりの町並を終始鋭角的に捉えたカメラワークは、坂道の町尾道にまるで比するかのようで、オリジナルファンへのサービスなのかなあって思ったり、微妙に違う二人のキャラクター設定や家族構成、よりストーリーに深くかかわってくる「ヒロシ君」の存在も楽しい。この作品のテーマである入れ替わる事によっての、相手に対する思いやりみたいな気持ちは、逆にオリジナルよりも深く描かれていたと思います。さてさて、評価が分かれるのは後半からの悲劇一直線の展開でしょう。自分はこれはハナっからコメディだと、何の疑いもなく信じきって観ていたのでかなり戸惑ってしまったクチ。えっ??なんでっっ??「転校生」ってファンタジー&コメディじゃなかったん?ただの重い生理痛じゃないん?どこかでもう一回転してハッピーエンドになるんじゃないん?って。確かに死の影がこの作品を覆っていた事は、文庫本のタイトルとかからも十分伏線にはなってたけど・・・。正直自分は、この後半からの展開はちょっとばかりしんどかった。病室での清水美砂と一夫との再会シーンには思いっきり泣かされてしましたが。この映画の後半を、大林監督の作家としての成熟とみるか、常に観客の先読みを良い意味にも悪い意味にも裏切る傾向がある、愛すべき監督の発展途上的挑戦ととらえるか・・・。私はまだまだ監督にはたくさん映画を撮って頂きたいと切に願っているので、きっと後者に違いないと踏んでいるんですけどw
[映画館(邦画)] 7点(2007-06-30 09:47:42)
715.  アポカリプト 《ネタバレ》 
すべては何の予備知識もなくこの映画を観てしまった自分がいけないんです。この映画が悪いわけじゃありません。なんか、居酒屋で湯豆腐を頼んだのに、グツグツ湯気を上げた臓物たっぷりのモツ鍋を目の前に置かれ、食べろ食べろって強要された気分。しかも悔しい事にこのモツ鍋、結構ダシが効いてておいしかったりする。ファーストシーンでの、豚の生金○わしづかみで頬張るシーンから始まり、先日観た「ラストキング・オブ・スコットランド」を遥かに上回る、全編イタタタタ、アチチチチ映画でしたね。よく金○が縮み上がるって言いまわしをするけど、自分、映画で視覚的感覚的にイタイシーンに出会ってしまうと、まさにそういう状態になってしまうんです。そのたんびに、股間をボトムの上から触れる(さする?)癖があるんですが、比較的空いてた劇場で鑑賞して良かった、満員の劇場だったら、係員に通報されてたかも。後半からの、主人公(←久保田利伸似)のわりかし予定調和的逃亡劇のほうが、かえってリラックスして鑑賞出来ましたね。森の奥の奥には思ってたとおり巨爆の滝やら、底なしの沼がちゃんと待ち構えているし。その辺で前半での、股間さすりまくり攻撃の緊張がようやくほぐれてきました。もう一回重ねて言いますが、点数が低いのはこの作品の出来が悪いのではなく、自分のそもそもの虚弱体質が原因です。(追記)映画の内容の評価はSIX-COINさんにほぼ同意です!『パッション』もこういう露悪趣味満載の映画なんですね、このまま未見にしておくべきかなあ・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2007-06-28 12:38:15)
716.  嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 
自分、フランス映画それほど熱心に観てる人間ではないんですが、これはものすごく好きな作品です。偏愛『冒険者たち』は別格として、これまで観たフランス映画の中では一番好きかも。なんか文学的で香りがする端正な作品ですよね。心理的サスペンス映画であると同時に、どうしても避けられない運命の轍にはまった一組の男女が辿る人生行路を、深みのあるモノクロ映像で的確に描いていきます。ラストの幕切れも皮肉な味わいだけどこれで良いのでは?ハリウッド映画にはどうしても出せない芳醇なコクと苦味がこの映画には滲み出ているような気がします。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-23 13:32:14)
717.  人も歩けば 《ネタバレ》 
川島監督自身この作品について、「これはもう負け犬でございます」というコメントしか残されていないので、ご本人がそこまでおっしゃるのであれば、逆にその不出来具合を是非この眼で確認してみたかった映画。なんだなんだ、面白いじゃないすかあ!これ。脚本もご本人で手がけられているし、かなり個人的趣味世界が濃厚に反映されているので本人ただ照れてただけなのか?それともただクソ真面目な映画大好きの、当時の批評家連中に酷評されたのか?脇役一人一人、胡散臭いアメリカ人に至るまで、主役を喰える位の芸達者悪達者クセ者連中を揃え、画面所狭しと暴れ回らせているので、逆に主役のフランキー堺の存在感が稀薄になってしまってるほど。特に自分は森川信(←初代おいちゃん)の江戸っ子口調の口跡の良さ、沢村貞子の巧さに舌を巻きました。この映画唯一のまともヒロイン役、先年亡くなられた小林千登勢さんは「クイズヒントでピント」でのおっかさんでしか知らない世代なので、そのキュートさにびっくり。ラストの夢オチもこの映画でなら自分は許せます。とにかくこの映画、いささか趣味に走りすぎたところも含め、監督の特異な人物観及び世界観がギュッと100%濃縮還元された、ファンなら絶対見逃せない映画だと思いましたね。でもDVDもビデオも出てないんすね、これ、なんでだろ。犬がストーリーにもっと絡んでくるのかと思ったけどw(→京橋フィルムセンター『川島雄三監督特集』にて鑑賞)
[映画館(邦画)] 8点(2007-06-22 14:18:51)(良:1票)
718.  花より男子(1995)
テレビドラマが流行ってた頃「そういや昔映画でもやってたよねぇ、内田有紀出てたヤツ・・・」ほんのちょっとだけ人の会話の端に上った映画。実は私も過去に観た事すら忘れてましたが。ボーイッシュが売りだった当時の内田有紀の、必要以上に元気キャラをいかにも演じてますっていう表情が垣間みえて痛々しかったです。
[DVD(邦画)] 2点(2007-06-17 17:51:29)
719.  北の国から 2002遺言 前編・後編<TVM> 《ネタバレ》 
長寿シリーズ、オーラスを飾る大事な大事な締めの作品だったのに、唐十郎みたいに共演者全員を喰い散らかしてしまうような、強烈キャラをここで出してはいかんでしょう。純・蛍・五郎の黒板一家の行く末なんかより、死んだと思われていた唐トドが、海の上を渡って戻って来る俯瞰シーンの方がよっほど印象に強く残ってしまう結果に。あと携帯を五郎に川に捨てられた雪子(竹下景子)の息子の、尻切れトンボ的エピソードのフォローがまるでない事が悪い意味で気になりました。あれは倉本聰が俺は携帯ってコミニュケーションは嫌いなんだよって、視聴者に訴えたかっただけの事だったんでしょうか・・・?自分もサブタイトル『遺言』だからと言って五郎を死なせる必要は別にないじゃん?と思ってた一人なので、結果的にそうならなくてホッ。内田有紀と吉岡君は傍から見てもお似合いだったのにねぇ・・・。
[地上波(吹替)] 5点(2007-06-17 16:30:22)
720.  ボルベール/帰郷
「トーク・トゥ・ハー」「オール・アバウト~」に続き、アルモドバル監督らしく内容的にとにかく一筋縄ではいかない映画ですね、これも。なんだかスペインの人って、喜怒哀楽表現の仕方からして我々日本人とはそもそも基本的に違うってところから始めないと、ちゃんと理解出来ないストーリーかもしれないです。やたら、チュッチュッチュッと友人に心から親愛の情を示したかと思いきや、すぐそっけなくしたり辛辣な態度に出たりするのは人物の性格以上に、太古からの民族的特性なのではないかと思ってしまいました。何でこの人はそこでこういう行動を取るんだろ?って疑問符もチラホラと散見。まあンな事は置いといて、全編にわたってとにかくベネロペが美しい!胸の谷間を強調した衣装も含め、時に往年のソフィア・ローレンを思わせる、画面に登場するとパッと華が咲いたような大輪の美しさ。監督も明らかにアンナ・マニャーニやソフィアのような、イタリア的大地に根を張った母親のイメージで、彼女を演出しているはず。歌まで披露するサービスぶりにとにかく自分は魅了されました。ハリウッド映画の冒険活劇の彩りヒロインなんかやってる時より遥かに魅力的。彼女がこの作品ででアカデミー賞を逃したのは無念の一言。
[試写会(字幕)] 7点(2007-06-16 15:59:56)
000.00%
190.62%
2221.52%
3342.35%
4926.36%
520113.90%
636325.10%
739127.04%
823416.18%
9775.33%
10231.59%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS