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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

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721.  インファナル・アフェア 無間序曲 《ネタバレ》 
ゴッドファーザーを意識している創りにはなっているが、決して劣化コピーではなかった。 それぞれが、それぞれ複雑な想いを抱きながら、引き返すことが出来ない場所に辿り着く。戻ることが出来ない場所が地獄の一歩とも言えようか。 それぞれの悲痛で複雑な想いが互いに絡み合い、実に見事としか言いようがないストーリーに仕上がっている。 他の人とは感想は違うが、個人的に1では足りないと感じた緊張感が、1で結果が分かっているとはいえ、2では2時間保たれていると感じた。 ウォン警部は警察官としてあるまじきことをした所で、ラウはマリーが自分のところを離れた時に電話をした所で、マリーはサムを愛した所で、サムは警察と協力して証言台に立つ事よりもハウと刺し違えることを選んだ所で戻れなくなっている。 それぞれが戻れない場所に来ているのに一人、戻ることを夢見て、「自分は警官だ」と(自分に)言い聞かせるヤンが痛々しくも熱い。 もう何が善で、何が悪なのか分からなくなる世界、それだけに善悪が一義的に定まらない所に面白さを感じる。 個人的に好きだったのがサム、マリーの写真を見て、その後何かを吹っ切ったように歩くシーンには、複雑な想いを感じずにはいられない。 1と2の繋がりの粗さは気になるけど、封筒を持ちながら歩くラウの仕草や、ヤンの子どもを結局オロさなかったメイや、ラウとメリーとの出会いも描かれているのも嬉しい限り。 エンディング後に流れた3の予告編を見て、3もまたかなり楽しみになってきた。
9点(2004-09-20 21:28:50)(良:2票)
722.  クロウ/飛翔伝説
評価は高いようですが、この監督とはやはり相性が悪いとしか言いようがない。 中盤の主人公が不死身という設定が、いかにつまらなく、緊張感や緊迫感を欠くものになるかを知った。 身体の痛みがあってこそ、心の痛みを感じることが出来るのではないか。 序盤の襲撃シーンももっときっちと描かないと復讐の対象が誰で何人なのかイマイチ分かりづらい。立ち退きとかはどうでもいいが訳分からんし。 また、幸せだった二人を最初に描いても良かったのではないか、多少写真等で回想されるが、冒頭に結婚式を控えた二人を描けば、幸せだった二人を引き裂かれた悲痛な想いを感じることが出来る。 その痛みを感じられれば、怒りや復讐の意味が分かり、復讐を遂げた時、真の愛は永遠に生き続けるとラストで締めることが出来ようかと思われる。
4点(2004-09-19 16:02:24)
723.  インファナル・アフェア
ポイントは個々人にとって色々あるだろうが、自分はラウの人生は本当に無間地獄なのかという点に注目してみた。 冒頭に触れられていたが、無間地獄とは絶え間なく責め苦にあうという意味だが、ラウの人生は果たしてそうだったのか? 最初の見所である内通者合戦からラウは命懸けでボスを守ろうとしている。はっきり言って悪の道を必死にやっているようにしか見えない。 つまりラウという人間が本当は善人であり、善人なのに苦しみながら悪事に手を染めているようには見えないのである。彼の行動は全て自分自身のことしか考えていないように見える。 ラウの苦しみが描かれていないからイマイチ感情移入できないのである。一方、ヤンの方は安心して眠れる場所はただ一つ、ケリーチャンの椅子だけであり彼の苦しみ、地獄は感じ取れた。 チャンが次は見た夢を教えてと精神科医として言った時に、「夢で会おう」と語ったセリフはカッコ良かった。 ラストももう一工夫欲しかったと思う。 自分なら、善人の道を歩みたいと嘆いたラウに対して、潜入の苦しみを知っているヤンはこの地獄から抜け出させるために手を差し伸べるようにすると思う。 そのやっと掴んだ自分の道を一歩、歩もうとした時にもう一匹のイヌが出てくる方がいいだろう。 イヌはヤンを殺し、証拠をネタにラウを再び悪人の道に引きずり込む。それが無間地獄というモノだろう。 ラストの歌にもあるようにやっと見つけた自分の道が、自分の人生を変えることも許されずに、振り出しに戻る、それが地獄というもの。 イヌを殺したら地獄でも何でもない。少しLAコンフィデンシャルに似ているのもマイナスかと思う。
5点(2004-09-19 00:35:17)
724.  アンブレイカブル
冗談抜きにして感動して泣きそうになってしまった。 自分の存在理由を見出せない二人の男。 一人は毎朝、言い知れぬ悲しみとともに目が醒める。 そしてもう一人は、自分の生きる意味を問いかけていた。 一人は愛のためにフットボールを辞め、やるべきことが分からずに毎日を無気力に生きる。その無気力さがやがて徐々に愛を失いかけている。 警備員をやりながらフットボールの思い(冒頭での女性との会話も注目)を捨てきれてないウィリスは中々いい感じだったし、罪を犯した奴を見抜くという力と絶対に怪我をしないという力という自分の真の力を使って、つたないながらもヒーローとしての一歩を歩み、息子に黙って新聞を差し出すシーンなんてとても良かった。少し距離があった二人の距離が近く感じたシーンでもある。 また同様に、いつからか別々に寝ていた嫁ハンを夜ベッドに運ぶシーンも、この映画が実は失いかけていた愛を取り戻したがっていた二人のラブストーリーでもあったとも気づかされるし、実はかなり深い映画だと思う。 そして対極にいるもう一人の男は、耐えがたい苦しみに生きる目的・希望を失っていた。精神を病んでいたと一言では片付けられないのではないか。本当に病気に苦しむ人間はそういう悩みは抱えているだろうし、死ぬまで怯えて生きていかなくてはならない逃れられない恐怖から「自分」が生きている意味、答えを見出そうとした哀しい男がちゃんと描かれていたと思う。 現実はコミックではないという視点もラストの結末には描かれていたし評判が悪い理由がよく分からないけど、見ててハゲは病気ではないのかとか、ヒーローも悪役も水が苦手って、水が苦手な宇宙人もいたけど、この監督、水になんか恨みでもあるのかと突っ込める楽しい映画でもあるし、冒頭のウィリスが振られる列車での長回しのシーンも結構見応えがあり面白く撮れていると感じた。
10点(2004-09-18 18:53:58)(良:7票)
725.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
ダークシティ同様に特異な世界観と凝った映像は楽しめますが、やはりストーリーの流れが悪いというか、この監督とは相性が良くない。 核の部分である「人間の心」を描こうとしていると思われるが、そこまでの深みがなかった。そのためアクションとしても、サスペンスとしても中途半端な印象を受けた。 出発点であるスミスのロボット嫌いの理由が自分には分かりづらい。確率のみで物事を考え、将来性等を考慮しない感情のなさ、融通のなさに苛立つのは分かるけど、女の子は確かに助からなかったかもしれないが、自分が助かったんだからいいんじゃないか。 そもそも酔っ払いの居眠り運転が原因だから、そっちを毛嫌いしろよ。人の家来て勝手に酒ついでる場合じゃあないだろう。 出発点で入りこめなかったのが失敗したかな。ヴィキの三原則の発展論理や暴走とかは人間を考えればそこそこは理解できるしこれについては面白く感じた。 ラストはどう捉えればいいのかな。サニーの夢が現実になったわけだが、彼らに感情や心を教えて導いていくつもりなのか。 良かったのはモイナハンの変化かな。最初のスミスとの会話の無機質な感じ、まるでコンピューターと会話しているような雰囲気が逆に良かった。徐々に変わっていき最後の方ではイキイキとしていたのが多少印象的だった。 個人的に感じたのはやっぱりサニーの苦悩をもっと描けば良かったと思われる。自分は何者なのか、何のために創られたのか、目的を達した後の存在意義、感情とは何か等悩むネタは色々あるし、握手までの道程も、感動的なものに活かすつもりならスミスともっと絡ませて欲しかった、ウインクだけではちょっと弱い。
5点(2004-09-12 06:11:56)(良:1票)
726.  ダークシティ
ストーリーや設定、世界観も独創的で素晴らしいが、こちらに分かるようにやってもらわないとちょっときついね。 なんとなく監督の一人よがりになってないかなという気がする。 色々なことがやりたくて、全てが置き去りになってしまっていると思われる。 冒頭の連続殺人から始まり、記憶を失った者の「自分は何者なのか?」という自分探しや人間の個性とは、思い出とは何か?という人間性を描きたいのかと思いきや超能力対決になってしまうし、最後も太陽とか海とかなあ、しまいにはラヴストーリーだし。 舞台は面白いからもっと絞って描けば、なかなかの傑作になり得た可能性もあったんだが。
6点(2004-09-06 00:30:41)(良:1票)
727.  翼のない天使
「サイン」の内容を宇宙人を使わずに描くとこんな感じになるんですね。 子どもが好きな人なら向くかもしれませんが、自分には少しこのスローな流れは合わなかった。 じじが無事なのかを確かめたいことから始まる神に会うための精神的な旅。 別れることのつらさを知ったためか、嫌ないじめっ子にも向き合えたし、デブも相手にすることができたのも、一人一人がかけがえのない人間ということが分かったんでしょうね。 その答えを自分で出せ、自分を目覚めさせることが出来たから天使にも会うことが出来た。なかなか夢のある話でした。 個人的には、神父とか女の子とか姉貴とか色々いじれるキャラがいる分話をもっと面白くできたと感じる。
4点(2004-09-05 21:45:23)
728.  サイン
この映画を宇宙人モノや超常現象モノと考えればそのスケールのショボさから恐らく評価は0点に近いモノになるでしょう。 この映画の正しい鑑賞方法は信仰を失った人が信仰を取り戻す姿を描く感動ストーリーと捉えないといけない。 昨今、神の存在を信じない輩が増えてきている現代において、大切な家族を奪われた痛みと悲しみという大きな不幸から神への憎しみだけを募らせていく元牧師というのは中々いい現代の象徴だと思う。 壁にかかっていたと思われる十字架の跡がまた何とも言えないいい現代の象徴とも考えられる。 幸運や不運をただの偶然と考えるか、それとも神の啓示(サイン)と考えるかそれは確かに個々人が決めることだけれども、誰かに見守られていると考えれば生きる希望が沸くし、この世は自分一人で生きていると考えれば人間は孤独なんだという捉え方は今までの自分にない発想だけに意外と面白かったと感じる。 本作のテーマがこれなんで、テーマが分かれば水に弱い宇宙人とか、人間を食糧にするとか全てにおいてショボイ無茶苦茶な設定は逆に笑えるものになるんではないだろうか。 宇宙人や幽霊等の一見派手なオカルトチックな舞台で家族愛や信仰の回復等の人間の本質をテーマに描くというのはシャマランしか出来ないし、また、やらないだろう。 他の監督が出来ないことややらないことをやる、だからシャマランの映画は結構貴重な存在なのかもしれない。
7点(2004-09-05 19:25:47)
729.  バレエ・カンパニー 《ネタバレ》 
途中まではそこそこ面白いかなと思ってたけど、話が膨らみかけた所で終わってしまった感じ。 結局アルトマンは何がしたかったのか?という疑問だけが残る。 バレエの美しさを描きたかったのか、それともバレエカンパニーという集団内における特異な人間関係を描きたかったのか。 どちらも確かに描かれてはいた、嵐の中のダンスは確かに素晴らしかったが、はっきり言って人間関係の方は中途半端という印象を拭えない。 主役を取るための争いもなければ、演者と演出家との確執も中途半端、バレエをどうしても踊りたいという情熱もなければ、プレッシャーや食事制限に負けそうな人物もいない、かなりぬるい世界が描かれてはいたが、そんな中途半端な映画の中にも一人だけ目に付いた人物はいた。 ミスターAである。彼だけは一人バレエに情熱を燃やしていた人ではないだろうか。 金策に頭を悩ませながら、市長には頭を下げに行き、ダンサーが怪我をしないように舞台には絶えず注意を払い、雨が降ればダンサーが足を滑らせないかを心配する、自分とダンサーの意見が激突してもダンサーの才能を認めてかフォローはちゃんとする、ベテランダンサーがわがままを言っても演出家との関係でそそくさと帰ってしまう姿、恐らくスポンサーの関係でねじ込んだと思われるヘタクソなダンサーがいるのも金に困ってのことだろう。 そしてダンスが終わった瞬間、一人大声で「BRAVO!」と叫ぶ続ける彼の姿にはバレエに対する大きな愛を感じる。 良かったのは彼一人であとははっきり言って主役を含めて印象が薄い。 別にドキュメンタリーを取りたいわけではないのなら、やはり一本のバレエを仕上げていく過程や苦労を描く方が面白かったと思われる。 演者になれるかどうかの激しい競争をし、勝ち残っても脱落していく者、才能があっても怪我をする者をきちんと描き、死ぬほどの努力と押しつぶされそうなプレッシャーそしてようやく一本の作品が出来あがる。 そして出来あがった作品中での怪我で苦労して勝ち取った役を降りざるを得ない、そういう過酷ともいえる試練を描いてこそ夢を掴むまでの大変な世界を我々が感じ取れるのではないだろうか。 そういうきつい世界だとすれば支えてくれる恋人の存在も重要になってくる。二人とも怪我しちゃったねって笑ってられるほど楽な世界なのか、あそこは。
4点(2004-09-05 02:54:08)(良:1票)
730.  LOVERS 《ネタバレ》 
「hero」好きだから結構期待してたけど、多少だが期待ハズレだった気もする。 恋愛をテーマにしているから「hero」ほどの衝撃やスケールの大きさはやはり無理かもしれない、恋愛モノでしかも一人の女性に対して二人の男が争うという展開から、この映画は男性よりも女性受けする映画かもしれない。 恋愛モノは別に嫌いではないけど、イーモウの描くラブストーリーはかなり青臭くて、しかも気持ちの悪くなるラブシーンには抵抗がある。  はっきり言って、オープニングの「踊り」のシーンとラストの決闘シーン以外に気に入ったシーンはなかったけど、ラストシーンには男の情念が溢れていた。 好きな人の気持ちを奪われた男と好きな人の命を奪われそうになった男のまさに死闘と言っても過言ではない戦いに二人の小妹に対するそれぞれの想いが伝わるし、何よりもボロボロになった刀と肉体が物語っていた。 ラウの最期の賭けにも、あきらめきれない男の気持ちが良く伝わってくる。自分の命を賭けてもその男が本当に好きなのかどうかという無言の問いかけと小妹が出したその答え。 あの答えを出されてはもう何も争う理由なんてない。惨めで肉体的にも精神的にもずたぼろになって歩いていくラウの姿にはいい意味で男を感じる。  金城は違和感は感じたが、そこそこには頑張っていたとは思う。 冒頭のちょっと嫌みのある余裕のある男から、徐々に本気になっていく真剣な表情への変化、結婚とか言われた時の照れくさそうな表情や、小妹と交わした笑顔とかいい表情もあったけど出来れば別の役者が良かったかな。 アクションは「hero」にはその必要性や色々な想い、意味が隠れていたが、今回は逃げ回るだけのアクションなのでちょっと飽きる上にそれほど目を奪われるほどのものでもなかった。 ストーリーとしてもちょっと弱いとは思う。小妹が風のような自由できままな生き方に憧れるという流れならば自分らしく生きれない束縛された人生を金城に語って欲しかった。 お互いがお互いをかばい合い、惹かれていき、必要としていくことを描いていかなければ感情移入は出来にくい。
7点(2004-08-29 23:32:10)(良:2票)
731.  HERO(2002)
ただのアクション映画ではないです。 美意識の高い映像の美しさと中国ならではの迫力。奏でられる音楽に酔いしれながら、「動」と「静」が見事に融合した素晴らしい演出。 「剣」と「書」という中国の文化を描きながらも、この映画の根底に流れる平和の思いは、今のこの時代にも相通ずるものを感じさせずにいられない。 この映画の出演者全てが英雄だとは思うが、残剣と秦王こそ英雄の中の英雄だと思う。 残剣が願った飛雪と故郷で平和に暮らせる世であって欲しいという思いとそれがもはや、かなわない夢であるため、死を選んで自分が愛する人に教えるしかないという哀しさ。 また、秦王の為政者としての誰にも理解されない孤独と真の理解者が現れた時の心が晴れた潔さ。 ラストもこれから天下統一を図るためにも自己の制定した法を破れば部下に対しての示しがつかないのを悟り、苦渋の選択をしなければならない姿には感動した。時間が短い割にはこれほど中身が詰まった映画も珍しい。 自分の命を賭しても伝えたいそれぞれの想いに胸を熱くせざるを得ない。
10点(2004-08-29 16:42:08)(良:4票)
732.  ドリーマーズ 《ネタバレ》 
ベルトルッチはラストエンペラー以外見たことないのであまり上手く理解はできなかったけど、三人の絶妙なバランスがとても良かった。 テオの「自分たちは一卵性双子だから」と少しあきらめがちに語るセリフとイザベルの狂おしく扉を叩く仕草、「私達は永遠よね」とテオに語るセリフに、離れたくても離れられない双子の関係とそれに振りまわされるマシューの姿が印象的だった。 二人を現実に引き戻したくても上手く出来ないマシューが痛々しい。 そして徴兵が逃れてきた平和主義者のマシューと活動したくても何をやっていいのか分からないテオとこのまま夢を見たままで終わりたかったイザベルの三人のドリーマー達に襲い掛かる革命という別の現実が否応なく夢から現実に引き戻す。
6点(2004-08-29 16:34:08)(良:1票)
733.  ヴァン・ヘルシング 《ネタバレ》 
ソマーズらしく時間分はたっぷり楽しめる作品には仕上がっているんではないでしょうか。 テンポも良いし緊迫感溢れてハラハラ出来るし、映像の出来もラストバトル以外、中々良かった。 ハム2同様に相変わらず話だけ膨らませて、ヴァンヘルシングの正体とか色々ほったらかしにしているけどそんなの気にしない方がいいでしょう、ソマーズの映画なんだし。 なんでヴァンパイアはウルフマンを根絶やしにしておかないのかとか、ウルフマンになっても戦えるとしたらなんで兄貴は従っていたのかとか、ヴァンパイアの子ども達とフランケンの関係は一応分かるけど一体どういうシステムなのかとか、ドラキュラ城ワープして行ったけど戻ってこれるのか色々考えない方がいいでしょう。 キャラクターとしてはカールは中々いい味を出そうとはしていたが欲を言えばもっとはじけても良かったんじゃないか、あいつ以外にそういう担当いないし。 ヘルシングとアナの関係も途中にもうちょい膨らませた方がラストもっと盛りあがったのにな。 ヘルシングはウルヴァリンと似ているがもうちょい自分が何者なのか苦悩した方が良かったし、アナも孤独感や宿命の重さをもっと表に出せよと思いつつも、やはり手に汗握る展開にそれなりに楽しめたと思う。
7点(2004-08-29 03:11:02)
734.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
前作気になった緊張感の欠如やキャラクターの弱さ等、全部修正されていてかなり満足できる仕上がりになっている。 ドミノ倒しを筆頭に前作を引き継いだストーリーとキャラクターは前作を見てる人にはなかなか楽しめる、今回はちょっと強引なほど話を膨らさせすぎている感じはするけど、相変わらずテンポの良い創りに、凝った設定や舞台も楽しめた。 もうちょっとジョナサンに活躍の場を与えてやれよと思ったが中々いい叔父さん役がピッタリでそれなりの味はだせたかな。 気に入ったのはラスト、イムホテップとリックとの対比はなかなか見事だった。 3000年間思いつづけたイムホテップは見捨てられ、リックはエヴァリンに自分の身の危険を犯しながらも助けられた。 このシーンだけでそれぞれの二人の関係とあの二人の絆の強さが感じられる。 イムホテップの覚悟を決めて落ちていく表情とエヴァリンを殺されて復讐に燃えて闇の中に浮かぶ表情はどちらも良かった。
8点(2004-08-28 20:03:30)
735.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都
インディジョーンズシリーズを彷彿とさせるアドベンチャー映画を創りたいというコンセプトは面白いし、舞台背景も結構凝っているし神秘的な雰囲気は出ていた、冒頭はテンポ良く、映像は特に素晴らしく、また気軽にユーモアがあふれ、お約束的なノリで素直に楽しめる作品には仕上がっている。 しかし、往年の作品と比べるとアドベンチャーモノでありながら、緊張感が欠けているのが最大の問題ではないだろうか。 普通この手の映画は手に汗握るものだが、この映画からはあまり感じられなかった。 それに主人公のことはよく知らないんだが、主人公としての魅力やカリスマ性みたいなものを感じない。 脇役も個性的な味を持っている人がいっぱいいたんだが上手く引き出せてないような気がする。 ベニーはぎりぎり合格点だがもっと嫌らしさを感じさせても良かったし、エヴァリンは魅力はあったから恋愛色をもうちょい加味した方が良かったかなと思わせるし、ジョナサンもとぼけた感じで仕事はしてまっせというのは感じられたがちょっと弱い。 惜しいのは黒ずくめの顔に刺青をしている人が活きていない。寡黙でありながらメチャクチャ強い設定にした方が面白かったかなと感じられる。 敵役のイムホテップの目的である3000年の悲恋を上手く描ければ、もっと切なさを感じながらも冒険映画として面白い映画になっただろうな。
4点(2004-08-28 19:59:42)(良:2票)
736.  モナリザ・スマイル 《ネタバレ》 
伝統や慣習や世間体にとらわれ、世界観が狭まり広い視野で物事を見れなくなっていた学生たちに新しい世界、モノの見方、考え方を教えてくれるというストーリーと女性の自立というテーマを期待していたんだが、浮ついた全くキレのない脚本と演出のおかげでせっかくのいいテーマが台無しになってしまってる。 一番の失敗はジュリアロバーツの演じたキャサリンに全く魅力がないこと。 ジュリアロバーツ自体は嫌いではないので何の偏見ももっていないつもりだが彼女や彼女の生き方から学生たちが何かを学んだような気が全くしない。 キルスティン(ベティ)だって家庭不和が原因であって離婚という当時は珍しかった選択肢を選んだのにはジュリアが少しは影響があったかもしれないが、映画からは何も影響は感じられなかった、見せかけの幸せではなく本当の幸せを見つける決心をしたのは彼女自身の選択だったし。 ジュリアスタイルズ(ジョーン)に至っては、何も変えられないばかりか、逆にこれが自分の道を貫いた結果だと教わる始末。 イタリア語教師の言うように、自分の価値観の押しつけているだけで結局、学校も学生も自分自身も何も変えていないように思われた。 ラストに至っては急に皆から好かれまくって感動の別れって…一体何がしたかったんやと訳分からん強引なラストには興ざめします。 目的をもった迷える人という締めくくりは多少良かったけど。 人物の描き方もイマイチだった。 古い考えをもった同居人と新しい革新的な考えをもった同居人がいるんだから彼女らをうまく使って欲しかったし、元彼やイタリア語の彼とかの存在意義がイマイチ感じられなかった。 コニーとチャーリーの話なんてこの映画に何か必要あったか? 彼女の美術講義はなかなか面白かったが、脚本が間違っているのか、なっちの翻訳が間違っているか知らんがゴッホが生前一枚も絵が売れなかったというのもデタラメで、一枚しか売れなかったというのが正しいはずです。
3点(2004-08-22 23:32:48)(良:2票)
737.  華氏911 《ネタバレ》 
ボウリングの頃は、マジな感じとユーモアな感じが半々くらいに保たれていた気がしたが、今回は9:1くらいでユーモアを捨ててほとんどガチンコの勝負をしている。 相手が相手だから逃げもかわしもしない直球勝負に出たなあという感じがする。 ブッシュ本人のことや石油の利権や軍需産業の癒着、サウジとブッシュとの関係やイラクとブッシュとの関係、9.11が起こった背景等ははっきり言ってほとんど知識ないんで論じることは出来ないけど、 罪のないイラクの人々が死んでいく姿と「助けに来たのに何で攻撃されるんだ」と嘆く兵士の姿、息子を失った家族の深い悲しみと息子が書いた手紙には、全てブッシュのやっていることは間違っているということと彼の嘘を痛烈に感じずにはいられない。 権力者の下に踊らされ、恐怖を植え付けられ知らぬまに自分の自由や思想を失っていく人々にはテロ以上の脅威を感じる。 真に恐ろしいのはテロリストではなく紛れもなくブッシュだろう。 映画としての面白さは本作からは感じないが、人に訴える熱情がこもった素晴らしい映画だとは思う。 自分の利やカッコのために苦しむ人がいるということを知ってもらうために特に政治家や政治を志す人には見てもらいたい。 次の大統領選は本当に楽しみだな。ブッシュが勝つのかムーアが勝つのかというようなもんだな。 ケリーが勝ったら勝ったで、ムーアのおかげで勝ったと言われるのかな。 メディアやマスコミを使って世の中を動かすというのはあまり好きではないがな。
8点(2004-08-15 00:29:47)(良:2票)
738.  いまを生きる
「プリチャードはアホだ、そのページを破れ!」自分の好きなシーンの一つで、キーティングの性格や詩に対する想い、自分の力で学び表現を味わうことの姿勢の尊さを上手く表したシーンだと思う。 キャプテンと呼ばないと立ち止まらないのも、もう最高、何とも言えず良いよなあ。 死ぬ運命にある我々がその最期の瞬間に悔いのなく、この素晴らしい人生をつかみとるには何が大切なのか、何が大事なのかを色々と学び考えることが出来る本当にイイ映画、出来ることならアイツラと同じ頃に観たかったなあ。 あの頃は勉強、勉強で余計なことを考える余裕なんてないし、大学行ってもその反動で遊ぶことしか考えてなかったからな。自分が自分のやりたいことや夢を追えなかった分、夢を追う姿は本当に美しいと感じる。 ニールだけでなく、皆それぞれに才能があり可能性があり情熱があった、まさにいまを生きていることが伝わってくるあの姿には胸が熱くなる。 恋愛でも夢でも何でも失敗すること恐れずに、想いを伝える重要さと自分の信念を貫き通す勇気を持つことの大切さ、難しさも感じる。 若さと若さゆえの苦しみ、愚かしさ、畏れ…正しい方向へ人を導くことの大人の責務、間違った愛情も描かれている。 ニールには家を出て欲しかった、キーティングはあんなこと教えてなかったぞ。 ずっとビクビクしていた、どん臭いイーサンのあのラストのたくましさに少年たちの成長を感じる。
10点(2004-08-08 20:31:06)
739.  フォー・ウェディング
ラヴアクチュアリーの原型とも言える作品、ラヴアクチュアリー見る前に見たかったな。イギリス映画らしく、愛と暖かみとユーモアと音楽に溢れた創りになっている。 4つの結婚式と1つの葬式と1回のデート?という創りにアイデアの良さを感じるし、今度は誰がくっつくのかなと思ってたら3回目から思ってもなかった直球で来るとは意外だった。 結婚式の度に会って、その二人の接し方が微妙に変わっていく様が実に面白い。 ヒュ-グラントは好きな俳優ではないけどこの役は良かったな。真実の愛を求めながらもそれに悩み、結婚という現実に向き合えずにいる男、言いたくても言えない想いを感じさせてくれたいい演技だった。 結婚にこだわらないラストというのも結構新鮮だった。そういうのにこだわるから上手くいくものもいかなくなるのかなと感じさせるし、恋愛なら問題ないけど現実に結婚となると中々色々難しいからね。
8点(2004-08-08 16:20:38)
740.  リディック 《ネタバレ》 
ここだけでなく世間一般でも酷評されている上にピッチブラックもそれほど気に入った作品ではなかったので全く期待してなかったけど非常に満足できる出来に仕上がっていると思う。 ピッチのストーリーは引き継ぎながらも全く違う世界観と凝りに凝った映像と迫力には圧倒される。 特にあの一見、趣味の悪いデザインはこの世界観にまさにピッタリだし、魂の描き方や熱風、ロードマーシャルの動き、熱風ダイブ自殺にも中々のセンスの良さを感じる。 キャラクターも多彩、賞金稼ぎにネクロモンガー、前作の生き残りや勘のいい看守とそれぞれに独特の個性や世界観に合ういやらしさを感じるし、役にあったセンスのイイキャスティングも良かった。 ヴィンディーゼルは全く好きな俳優ではないが、あのゴーグルのおかげで表情の演技をしなくていいのでむしろ良い、外し方には問題があったが。 アンチヒーローと言われている割には悪っぽさを感じられないのがイマイチ、むしろ前作見殺しにしようとしていたノリを消えうせ、イマムを殺されたらそいつを殺しに乗りこむし、自分の危険を省みずにキーラも助けるからむしろヒーロー性しか感じられないのが残念だ。 美女にくっついていくところとかはいいけど野獣とか言いながら、あのイヌをてなづけられるのなら前作でエイリアンをてなづけてくれよ。 ストーリーも悪くない、内部での紛争や陰謀、無茶苦茶な教義が話を一層面白くしてるし、息を入れる隙がないほどテンポも良く練られた脚本も素晴らしい。 ただ、この映画3つの間違いを犯している。 一つは、ジュディデンチを起用していること。確かに重みのある女優だが、彼女がやる必要を感じられない。むしろ一人だけ浮いてしまって完全にミスキャストと言わざるを得ない。せっかくの世界観が壊れかねない。 二つ目は、熱さや寒さ、スピード感を俳優が全く演技していないこと。映像は良いのに俳優が何も感じていないのに、観客は何を感じればいいのか伝わらない。 三つ目は、おすぎを起用していること、言わずもながだが。今ならハッスル小川とか使えば面白いはずだった。 アメリカでは中コケしたし、面白がるターゲットが狭いので続編見たいけど厳しそう。多少ドラゴンボールに近いモノも感じるので、好きな人には是非あの迫力を映画館で楽しんでもらいたい。
9点(2004-08-08 00:37:45)(笑:1票) (良:1票)
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