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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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741.  月世界旅行 《ネタバレ》 
映画史上初のSF映画にして、初めて宇宙人と遭遇し、初めて宇宙人を殺した映画でもある(インビー・バービケーン会長の無双)。  月に「よく似た」人面衛生。 異星人が生存していたという事は、一応酸素のある衛生だったのだろう。 異星人の「歓迎」に合う博士たち。 途中遭遇した地元住民との最悪のファースト・コンタクト。 戦いの果てに無事に脱出、そしてシャツ一枚で大気圏を突破するバービケーン博士! オマケに異星人の捕虜までご招待。  この時代になんつー映画を作ってんだ・・・ジョルジュ・メリエス恐るべし。  突飛な内容というか、とにかく独創性に溢れた夢のある映画。  見る者の冒険心をくすぐる魅力的なファンタジー映画。  この後もメリエスは「生きているトランプ」といったファンタジーに富んだ映画を精力的に撮りまくった。 メリエスの情熱と野心は、今でも映画の中に生き続けている。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-09 23:15:41)
742.  レオン/完全版 《ネタバレ》 
この系統は「シベールの日曜日」や「グロリア」とあるが、この作品もまた傑作! 物語は殺し屋であるレオンが一人の少女と交流していくという筋だが、殺し屋に相応しい血生臭い日々から幕が上がる。殺しの依頼、幽霊のように一人一人確実に殺していくレオンの得体の知れない恐怖。まるで殺戮マシーンさながらの活躍だが、そんな恐怖はどんどん無くなっていく(良い意味で) 日常では植木鉢を日光に当て、腕が鈍るので酒はやらず牛乳オンリー、後は銃の手入れと肉体強化という単調な日々を過ごした。一人孤独に。 そこにもう一人孤独な少女が“家族”として同居する事になる。 マチルダは腹違いの両親や姉から疎ましく思われ、唯一泣きついて来る弟だけが彼女に優しかった。 家に居る場所が無い彼女は学校にも行かず、孤独な生活を送っていた。 二人はある事件をキッカケに“家族”となった。 利発な少女と、野暮ったいおじさん。 まるで本当の親子のように学び、食べ、心を通わせていく。 少女は大人になりたいと背伸びし、男もまた一人前の人間になりたいと強く願う。 殺し屋に憧れる少女の夢、殺し屋になってしまった男の苦悩・・・この娘を自分のようにはしたくない。 二人はコンビとして数々の“仕事”を手掛けていく。 この映画の殺しは何処までも上品。飛び散る血痕、冷え切った後ろ姿のみで語るのみ。 銃声も無駄に大きくないのが良い。フランス人気質が超プラスで出た良い例だね。 しかし運命は二人を引き裂きにかかる。 復讐の“標的”はレオンの“依頼主”という皮肉。 囚われる少女、どんな状況でも助けに来る男。もうレオンはただの殺し屋では無くない。家族を守る一人の人間になっていたのだから。二人は互いを刺激する事で成長を遂げていく。 標的の最大のミスは“公職”に着いてしまった事。自分のテリトリーで人質を殺す事も、盾にする事もできないというのもまた皮肉なものだ。 ラストの戦いは完全に別の映画。冒頭との温度差が酷すぎる(大絶賛) ただこのレオンの熱さ。もうレオンは殺戮マシンじゃない。熱い一人の父親だ。 彼は運命からは逃げられなかったが、キッチリ掃除屋としての“仕事”をやり遂げて旅立ったのだろう。 ボロボロになりながらも諦めずに。レオンの魂は、少女の心の中で生き続けるだろう・・・良い映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-09 23:07:22)(良:1票)
743.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
未熟な母親の成長と挫折。 冒頭から「美女と野獣」が一線を超えたようなストーリー展開。  セリフを省いて絵だけで物事を語る演出は素晴らしかった。  愛した者と死に別れ、女で一人で二人の子を育てる彼女の力強さ。 田舎の屋敷を一人でキレイにしてしまうなど、全国の主婦は見習いたい体力だ。 母親の無欲なひたむきさは村の人々も突き動かす。 文太のオジキ!ついて行きます!  ただ、脚本家の強引なフルスイングで引っ張るような内容である。 若さに溢れる「花」と「おおかみおとこ」の恋愛は、その後に待ち受ける苦労の道を考えない軽薄さで溢れていた。 「おとぎ話」でリアルな子育てをするという無茶振り、子育てにしても多少描写不足で危うい。 「聖母マリア」のような言葉で片そうとする母親像は危険でもある。 最愛の夫の突然の死が、彼女に早急な覚悟を決断させたのかも知れない。 そんな未熟さが、「雨」に父の跡を追わせてしまった。 むしろ「雨」のような野生の世界でしか生きられない者はそれで良かったのかもしれない。 ただ「雪」は人間として生きていく覚悟を決めた。 「雨」が「おおかみおとこ」と同じ道を辿るのかは解らない。 けれども、そこには「花」から貰うことが出来た愛情が宿っていると信じて。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-09 21:55:59)
744.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 《ネタバレ》 
一体何回「クローンウォーズ」の外伝やる気だよ!?  どんだけアナキン好きなのスタッフ!? どんだけジェダイ騎士好きなんだよファンは・・・オマケにTVシリーズも2期以上やるとか・・・正気かよ!?  いいぞ、もっとやれ。  「キャラ映画」の側面もあるスターウォーズは、こういうキャラの掘り下げは極めて重要(オリジナルキャラの多さと雑なストーリー展開はバカヤローだが)。  映画に負けず劣らずのアクションは見もの。 2Dカートゥーンの絵が苦手という人も、実写の質感に近づいたCGアニメーションなら大丈夫だろう(新三部作なんかCGのオンパレードだし)。  つうか手書きよりCGの方が映像がソフトってどういう事だよ・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 21:54:24)(笑:1票)
745.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 
よく木下恵介の事を「お涙頂戴のクソ野郎」と言う人もいるが、「風前の灯」や「お嬢さん乾杯!」といったコメディを撮っている木下が好きな俺は褒め言葉の一つだと思っている。 ただ、今作に限ってだけは「お涙頂戴のクソッタレ野郎がっ!!!」と声を大にして同意したい。 子供の前だけで泣くのは立派に見えるかも知れないが、流石に何回もグチグチ泣き出されたら誰だって「あざとい」と思うわ。 あのクソ板前も言ってるだろうが「めそめそしないでしっかりしろよ」って。大事な涙は子供が出世した時にとっといてくれません?弟が観客の声を代弁してくれてるぜ「すぐに泣くんだ」とよ。 「二十四の瞳」は滅多に泣かなかったというに。 歌に始まり歌に終わる本作は、どんなに絶望的な状況でも情緒を忘れない木下が完全に情緒を投げ捨てる。 まずは強烈なファーストシーン。 ドラムの連打にニュースフィルムでも見るような戦後の混乱の様子。 青空教室、バラック、マッカーサー、うどんの食べたくなる情景。 そして画面を支配する重苦しさ。戦争によって全てを失い、残った子供たちを食べさせるために自ら闇に堕ちていく母親。だが皮肉にも彼女の頑張りは様々な屈折を経て失望と憎悪の対象に変わってしまう。冷めた親子関係、女の悲劇、男の悲劇、日本の悲劇。 徹底したリアルな会話がさらに拍車をかけて母親と視聴者の心を追い詰める。 母親はどんなに辛い目に遭おうと耐え続ける。そこには希望とも言うべき子供たちがいたからだ。尊厳が無くとも子供たちがいれば生きていける。ただその希望が離れてしまう時、彼女の体を支配するのは生存本能ではなく死だ。ヒロイン達に辛く当たる人々も、日々のストレスを誰かに吐かないとやりきれない。殴ったことを一応謝った板前はまだマシ。 サイレント映画のような魅せる事にこだわった描写も凄い。 男に体を辱められた様子を割れたガラスで表現する徹底ぶり。 ヒロインのストーリーと同時進行で娘の危険な恋も描いていく。 母に失望した娘、嫁に失望した夫、世の中に失望した者同士の情事。三つ巴の電話越しでのやり取り。親が親なら子も子供。飛び出した塾の外で一瞬笑みを浮かべふっと失望したかのような表情をする女の顔。 俺はこういう徹底的に暗い話は大嫌いなのだが、この恐ろしい出来栄えは評価しなければならないだろう。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-09 00:03:54)
746.  銀嶺の果て 《ネタバレ》 
「隠し砦の三悪人」の原型そして三船敏郎のデビュー作。 つうかデビューしたてでこの「雄」の匂い・・・! 野性的なエネルギーで画面を引っ張る。 デビュー初っ端で悲惨な最期って・・・黒澤三船殺し過ぎバロス。 こりゃ散弾銃もって監督殺しに行きたくもなるわ。  三船敏郎、小杉義男、高堂国典、そして志村喬と黒澤映画の常連三人が早くも居並ぶ。 悪のまま滅び行く三船たち、人の優しさに気づき改心する志村。 二人の「光と闇」の図式は既に完成していたようだ。 さらに伊福部昭の音楽! 明るいスケートの場面で流れる悲しきホルンの音色・・・主人公の顛末を物語る。 谷口千吉と黒澤明の脚本、伊福部の音楽が光る隠れた逸品。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 23:53:55)
747.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
「最後の戦場」・・・はまあ解る。でも「4」って付けても良いよね?  原題なんかただ「Rambo」だぜ?ナメてんの?  まあソレはさておき、ベッタベタの展開だが嫌いになれない「ランボー」シリーズ。  ますます野生児になっていくランボー、 とりあえず戦場、 とりあえずランボーに助けられる馬鹿な傭兵ども。  「ザ・ファイナル」みたいに息子も亡き妻も出ない、四角いジャングルじゃなくミャンマーの密林が血に染まる。  あまりに傭兵どもが鈍い(いやランボーがチートすぎる)、ラスボスがホモなんて頭がアッー!  ランボーに機銃掃射される敵がミンチより酷い状態に。  無敵のランボーをバンブー(竹)が倒すとは・・・(撮影秘話)  総てが終わった後に旧友を訪ねるシーン。 初代「ランボー」を思い出す良いシーンだった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:52:10)
748.  座頭市と用心棒 《ネタバレ》 
倒産寸前の大映を立て直すべく、勝新太郎と三船敏郎、若尾文子、嵐寛寿郎、寺田農、監督に岡本喜八など最高に豪華でアクの強い俳優陣を揃えた。 特に勝新太郎と三船敏郎のピリピリ具合が凄い。 実際に酒を飲んで撮影に参加、セリフも不明瞭で動きでだけで演技を押し通す。 役者として三船敏郎にブチ切れる勝新! 勝「何でこんな奴と一緒にやんなきゃなんねーんだよ。ふざけやがって・・・ブチ殺すぞ大根野郎」 三船「面白え。やれるもんならやってみやがれドめくら」 共に多くの修羅場を潜って来た者が出せる殺気に満ちた二人のやりとり。 視聴者はワクワク、制作陣は心臓バクバク。 流石に最盛期ほどのキレが無い三船だが、その存在感とユニークで油断ならないキャラは中々のもの。 勝新も機嫌を取りながら「いつか殺す。ぜってー殺す」と虎視眈々と隙を狙うような眼光がたまらない。 とにかくファン必見の映画。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 23:50:32)
749.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
この頃のキャメロンはマジで神。 「エイリアン2」や「ターミネーター」なんか娯楽の醍醐味が凝縮された傑作だし、「殺人魚フライングキラー」は色んな意味で最高傑作だと思う。 「タイタニック」なんてお粗末な映画を撮ったことが未だに信じられない。  本作「アビス」も悪くない出来だと思う。 確かに無駄に長いが、潜水艦によるスリリングなバトルの数々。未確認生命体・未知の敵との戦闘はスピルバーグの「ジョーズ」を思い出す。更には潜水艦という密室の恐怖。敵に殺されるか、自分で自分を追い詰めてしまうか。 後半の怒涛の追い込みは凄かったけど、詰め込みすぎていて余裕を感じられない。尺の長さもかなり脚を引っ張ってしまっている印象。 それでもキャメロンファンにはたまらない作品だろう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:48:49)
750.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
悪い映画じゃない。 キャプラらしいコミカルで心に響く映画だ。でもゲイリー・クーパーは「オペラ・ハット」の方がチャーミングな上にカッコイイ。  それにキング・ヴィダーの「群衆」を見た後だと、やっぱり普通の作品に見えてしまう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:46:14)
751.  座頭市千両首 《ネタバレ》 
この映画の見所と言えば、やっぱりあのシーン。  投げた賽銭の位置を耳と空気のゆらぎで把握し、落ちた瞬間一閃! 真っ二つ。  凄えよ・・・。話は相変わらずと言えばあいも変わらずだが、数を重ねるごとに勝新の居合抜きが凄くなってると感じるのは俺だけ?
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-08 23:41:09)
752.  自転車泥棒 《ネタバレ》 
ヴィットリオ・デ・シーカは「ひまわり」や「ウンベルト・D」の方が好きだが、この映画も自転車をめぐって動いて動いて動く傑作だ。 かといって、「盗んだ自転車で走りまくるアクション映画」と思ってみると肩透かしを喰らう映画でもある(残念ながら俺がそうでした)。 だが、2、3度見返す内にそんなものはどうでも良くなる。たかが自転車。されど自転車。 とにかくシンプルで面白いではないか。 自転車で走り、自転車をかつぎ、自転車を盗まれ盗んで逃げる・・・それだけでワクワクしてしまう。 市場で目撃するバラバラのパーツとなった自転車。 一見何の不思議もない光景だが、盗まれたものにとってこれほどゾッとする光景も無い。  盗まれた自転車は人身売買や臓器売買されてしまう人々の如くバラバラにされ流出してしまうかも知れないからだ。 まして自転車一台が生活を左右するほどの時代なら尚更。 降り注ぐ雨が余計に焦りを感じさせる。  更には人々の群れや家と家に“隠され”、真実を言っているのか騙しているのか解らない疑心暗鬼が渦巻く。  盗まれた者にとっては半身をもがれたも同然。 家族を食わせるために必要なアイテムであればあるほど、時として子供や妻以上の価値にまで昇華されてしまう恐ろしさ。 劇中の一本調子も、そうやって家族を思う余りに狂気に染まる一面を描いているのではないだろうか。  第二次大戦直後は戦災で家を焼かれ、職に就くのもあくせくしていた時代。 ペンキ塗りのバイトをするにしても、自転車が無けりゃ何も出来ない。 廃墟となった街、たった一つの職にまるで蟻のように群がり必死に喰らい付くほど追い詰められた人々。  自転車を盗んだ男も、一本調子に自転車を返せと叫ぶ父親も、明日をも知れない労働者たちの苦しみがにじみ出る。家族を思うあまりミイラ取りがミイラになっていく。  だが悔しい事に、自転車を盗んでいく野郎の姿は憎しみをたぎらせると共に、その一瞬の隙を付いてまんまと盗み出してしまう鮮やかさ。 というか、もしも盗む側の視点で物語が進めば観客の受け取り方も大分違うものになっていただろう。 バレなきゃ罪にならず、バレたとたん集団で襲い掛かる群集心理。  街の美しい風景や美味い食事も、必死に働く彼らには一時の気休めになるかならないか。心に余裕が無いからだ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-08 23:36:26)(良:1票)
753.  ランボー 《ネタバレ》 
当時のヴェトナム帰還兵の現状と苦悩を描いた映画だが、他のその手の映画と違うのは帰還兵がアメリカでブチ切れて暴れるという点。 他には「エクスターミネーター」や「タクシードライバー」がその部類。 ヴェトナムで戦い英雄と呼ばれた男が、故郷で不遇の扱いを受けて暴行されたらどうなるか? 「地獄の季節」の詩人ランボーも、まさか同じ名前の人間が機関銃持って地獄のように暴れまわるなんて夢にも思わなかっただろうね。 本当に怪我してる傷口を自ら縫うわ、崖からダイブなんて平気でするわ、スタローン様々。 ヴェトナム時代の旧友を訪ねて旅を続けるジョン・ランボー。 彼らへの風当たりはまだまだ強く、街に入れば即厄介者扱いだ。 オマケに今度の街は「妖しい身なり」「汚い格好」というだけで警察に連行され、強制的に洗いざらい調べられてしまう。 本当に汚いのは、権力を乱用するこういう連中の事を言うのかも知れない。 確かに最初は「警告」で済ました。 ただ、それを無視しただけで逮捕というのはいかがなものか。 警察の拷問に近い取り調べで、ヴェトナム時代のトラウマがフラッシュバック、そして堪忍袋の尾が弾け飛んだランボーは警官どもをぶっ飛ばして盗んだバイクで走り出す。 警察は意地と執念で追跡開始。 残念ながら、先に手を出してしまった彼らは無傷では済まなかった。 山に入ればランボーの“テリトリー”なのだ。 ヘリまで撃墜されて散々な目にあった警察一行。 命からがら(ランボーのレベルだと余裕の内か)脱出したランボーは、重装備で街に侵入。 こうなると誰にも止められない。 ランボーを拷問した署長であるが、どうしてそこまでランボーを目の敵にしたのか。 息子を戦争で失ったからか、それとも朝鮮戦争の元軍人(これは原作小説の設定)として同情を禁じえないがためなのか。それは解らない。 だがこっちにも意地がある。 街の治安を守るという正義心が、逃げることを許さない。 その気持ちがランボーに正しく向いていれば、いま頃こんな事にはならなかったのかも知れない。 壮絶な一騎打ちの末、そこに現れたのは何とランボーの上官であったトラウトマン大佐。 「もう終わったんだよランボー」 「いいや何も終わっちゃいない!」 戦場から帰ってまで不当な扱いを受けるランボーたちにとって、あの戦争は未だに心の傷として残り続ける。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:04:40)
754.  ホーホケキョ となりの山田くん 《ネタバレ》 
「ののちゃん」はジブリで知った。 そして「味噌汁に飯ぶっ込む奴もいるのか」と不思議に思った映画だった。 今じゃそこに納豆混ぜて食ってる自分の食習慣を時折疑う(しかも朝飯)。  絵がどうのこうの言っている奴は、新聞に連載されている「ののちゃん」を見た事あるわけ? でも、ジブリだったらもっと動く絵で「ののちゃん」を描いても良かったとは思うけど。そういう意味じゃ物凄くもったいない映画。その変を気にしない人にこそもっと評価されるべき作品。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 22:20:05)
755.  勝利への脱出 《ネタバレ》 
第二次大戦の捕虜収容所。 実際に起きたドイツ空軍vsディナモ・キエフ捕虜収容所の面々によるサッカー対決。 「親善試合」と銘打たれた試合の裏で、ドイツ軍のメンツ、連合軍捕虜たちのプライドをかけた熾烈な戦いが始まる。  命懸けの脱走、 レジスタンスとの協力、 情報収集、 そしてサッカーの特訓。 戦争映画としてもスポーツ映画としても楽しめる。  勝てば死、負ければ誇りを失う。 死ぬか生きるかに追い込まれるディナモ・キエフたち。 それでも彼らは戦いに身を投じる。 最後まで諦めずに。  クライマックス、民衆が作り出す選手たちを守る“河”!
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 22:13:40)
756.  スピード(1994) 《ネタバレ》 
タイトル通りスピード感溢れるバトル、チェイス、スリルがてんこ盛りなアクション映画。   でも言うほど“スピード”って映画ではないよね。むしろスピードよりも爆弾のジリジリとした緊張がある感じ。  ちょいとご都合主義的なシーンも多少あったが、冒頭からエレベーターにおける必死の救出劇、ハイウェイを爆走するノンストップバス、爆弾魔と警察の駆け引き、地下鉄の大脱線、そして最高にハイッなデニス・ホッパー!! 俺の金が~!金があああぁぁぁっ~!!ドカカカカカカカギャー首がー!!! 今まで馬鹿にしててゴメンよホッパー「さん」。  最終局面は二段構えで面白いんだけど、あのタイミングで彼女が都合よくねー・・・何か無理やり「ハイとりあえず捕まって盛り上げてね」という感じがしてそこだけ解せない。  まあそんな「しょうもない」事は、途切れたハイウェイをバスでジャンプする名場面をもう一度見て水に流すとしよう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 21:52:21)
757.  朝日は輝く 《ネタバレ》 
溝口健二の初期のサイレント作品。  これは元のフィルムの四分の一しか残っておらず、「東京行進曲」同様ダイジェストみたいな作品だ。  光の洪水から始まるオープニング、 電光掲示板でタイトルを出す斬新さ、 新聞と地球儀の数で月日を表す、 当時としては珍しい空撮映像、 新聞を製造する機械のうなりが聞こえるよな映像とかなり凝った実験的な作りだ。 完全に朝日新聞の宣伝ですハイ。そっちの「朝日」かよ!  溝口健二も結構職業監督というか、国の政策で幾つか映画作ってたんだな。 こういう映画と他のサイレント映画もいっしょくたに国が管理してくれていたらよかったんだがなー・・・残念だ。  戦争みたいな映像や関東大震災後の東京をチラリと映す。 それを新聞の記事として執念で追う記者たち。 記者にとっては大事な仕事、ただ一般人には邪魔だよな。 それでも記者は命懸けでネタを追う。 船の事故の時も「後でたらふく助けるから先にネタをくれ」だ。 図太いんだか白々しいんだか。  あっという間の25分だった・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-07 21:20:33)
758.  限りなき追跡 《ネタバレ》 
ファーストシーンの馬車馬の力強さ! そこにこの映画のエネルギーを感じた。 カット割りが良いね。  テクニカラーでウォルシュ映画を堪能できるだけでもありがたい。  ラオール・ウォルシュはサイレント時代からキャリアを積んだベテランだが、娯楽映画がメインで歴史ガン無視映画も多い。  しかし「ハイ・シェラ」や「死の谷」などドラマとアクションが秀逸な出来の作品もまた多い。  本作は「死の谷」と比べるとドラマ面は微妙だ。  南北戦争後の暗い影に囚われ気味のベンとそれに不安を抱くジェニファー。 強盗団のストレインはジェニファーをさらうが、ジェニファーの清純さに心打たれ足を洗おうと心がグラ付く。 しかし根本的には悪から抜け出せず。 彼女を好きになってしまったストレインはベンの存在を知り「ジェニファーは俺の女だ」と偏執的な感情でベンに銃口を向ける・・・てなんじゃそりゃ。 ジェニファーもスッキリしない性格。 典型的な「無自覚の性悪女」だった。  ヒロインがさらわれる映画って対大概「安いヒロイズム」ばっかで面白くない。 本作も下手するとその領域だが、そこはウォルシュ監督の力量で誤魔化されたような気がする。  構図やアクション、リズムは申し分ないだけに、ドラマの説得力が無く残念。  同じ史実よりアクション重視の「壮烈第七騎兵隊」の方がまだ説得力はあったかな(面白さもダントツ)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 20:23:27)
759.  アフリカの女王 《ネタバレ》 
セシル・スコット・フォレスターの冒険小説を映画化。 舞台は第一次大戦下ドイツ領アフリカ。 宣教師の兄セイヤーと妹ローズとオンボロ民間船「African Queen号」船長チャールズ3人ののどかなやり取り、 戦争によって焼かれる村々、 理不尽な暴力に抗おうと立ち上がる男と女の冒険活劇! 序盤は淡々と話が進むが、徐々に盛り上がっていく演出は見応えがある。 一本の河を通じてアフリカの雄大な自然を突き進む面白味。 そしてラストの「おい嘘だろ(笑)」と思わず言いたくなる衝撃のクライマックス!  今作のハンフリー・ボガートは、いつも漂うキザったらしい嫌らしさが無い。 飾らないで自分をさらけ出したありのままの人間像。 死を目の前にして、愛する女のためにあんな事を言い出せる。 いやあ「漢」だねえ~。 髭面でも男らしい匂い漂うボガートの味のある演技は見もの。 キャサリン・ヘプバーンも良い。 アフリカに兄と二人で布教にやってきた力強さ。 兄の仇を討たんと男勝りに行動できる勇気が出てたね。 この頃はもう良い歳したおばさんなんだけど、髪をパラッとした時のあの色気。 子供みたいに元気でシャキシャキ動く姿は若々しさがあって美しい。 敵の戦艦「ルイザ号」の船長を演じるセオドア・ビケルも面白い役どころ。 さらには過酷を極めるアフリカでのロケ。 二人とも倒れそうにヨレヨレなんだけど、「こんな事で負けてたまるか、一矢報いるまでは死なねえぞ」と気迫に満ちた表情。 それもそのはず、監督のジョン・ヒューストンがスタッフそっちのけでハンティングに熱中。 「人の苦労も知らんであの野郎!てめえもこの魚雷で沈めてやるぞゴラアアアッ!」とスタッフも希薄に満ちた演出をこなす。 特にジャック・カーディフの執念に満ちたカメラワーク! 激流を撮る撮る撮りまくる! 「赤い靴」や「黒水仙」で発揮したカメラをここでも発揮しているのは流石である。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 20:22:07)
760.  さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 《ネタバレ》 
機械化帝国は滅びなかった。 戦争は全てを倒さなければ終わらないのか? どうすれば終わるのか? 際限なき戦いの中で出会う新たな仲間、新たな敵。 より多くの死を乗り越えてまた一つ成長していく鉄郎の物語。 銀河を駆けるレールの如く鉄郎の旅は続いていく・・・いつか再び故郷に戻ると信じて・・・。  前作と同じようでいてまったく違う最終決戦の迫力も見所。  ハーロックとエメラルダスも相変わらずカッコイイ。  ミャウダーと「ダースベイダー」みたいな黒騎士ファウストがお気に入り。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-07 20:19:05)
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