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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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61.  マイネーム・イズ・ハーン
政治的な色を抜きにしても秀作を超えて傑作に値します。その前に見た「ブラック・スワン」の余韻が一瞬にして消し飛びました。「フォレスト・ガンプ」が好きな方であれば絶対に気に入ると思います。また主役の男性がめちゃくちゃ上手くて余計に涙を誘います(障害のある役をやりすぎてない所がまた素晴らしい)。差別とは何か、戦争紛争とは何かなど、無視できない重いテーマでさえ、この映画を観終えた後は良い意味で忘れさせてくれます。感動を超越した人生の根源にある応援歌のような歓びを感じました。脚本の完成度と主演の男性の上手さ(本当にオスカー級です)、そして制作スタッフの映画への愛情がたっぷり詰まっているこの作品、観て損はありません。映画って本当に素晴らしい。インド映画も踊ってばかりじゃないです。すごい映画がありました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-11-28 16:34:12)
62.  スズメバチ 《ネタバレ》 
タクシーのおじさん、中盤から見せ場なし。ドンパチもふれこみ負けしてるなぁ。逃げ場のない場所でどう切り抜けるかという雰囲気が、途中から「ゾンビ」のように感じて良かったんですが、それにしてもちょっとリアリティに欠けます。
[地上波(吹替)] 6点(2011-09-24 22:46:22)
63.  刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 
ワインのテーマ共々なんとも上質な一品ですね。飲酒運転とか、ワインキチがセラーを1週間放置するかとかツッコめばキリがないでしょうが、とにかく全体の雰囲気がいい。きっとコロンボが犯人に対して「罪を憎んで人を憎まず」じゃないけど一定の尊敬の念を持って接しているからだと思います。でも私が一番怖かったのは12年間尽くしてきたという秘書の女性ですね。口止めの意味か本気なのか、求愛を迫る終盤のあの夜のシーンが一番怖かった。女は怖い。レストランの支配人と給仕の2人が傷んでるワインをペチャペチャやるシーンとか笑えるシーンが多いのもコロンボの魅力だなあ…。残念ながらピーター・フォークは亡くなられましたが、このシリーズまた観返してみたくなりました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2011-07-07 09:44:20)
64.  刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM> 《ネタバレ》 
いやらしい犯人、パイル捜索も無駄骨でガックリ肩を落とすコロンボ、役所でたらい回しにされ、事情を伺いたいだけなのに医師の検診を受けさせられて戸惑うオチャメなコロンボなど、見所満載です。こいつが犯人で間違いないのに決定的証拠が出てこないもどかしさも含めて、演出が冴えて非常に面白かったです。ピーター・フォークが自ら監督されたんですね、私はこの作品のカメラワークが非常に好きでした。キューブリックを思い出させる構図の振り方やワンショット、ズームアウトのシーンに親と見てて思わず「あ、このカメラワークいい!」と叫んでしまいました(笑)ピーター・フォークは亡くなられましたがコロンボは永遠ですね。あと70年代のアメリカ人女性のファッションやヘアスタイルすごく新鮮で美しく映りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-07 09:28:32)
65.  もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
映画というコンテンツの決定的な短所は、2時間余で起承転結はからなければならないので、明確なテーマがあってもそれが大きすぎるとどうしてもダイジェスト的展開で駆け足になります。登場人物の数が多すぎても個性が埋没してしまいます。この作品も「弱小野球チームを一冊のマネジメント本をきっかけに甲子園に連れていく」という軸こそぶれてませんが、本来はもう少し展開に時間をかけ、映画ではなくドラマのほうが、より野球部員の個性やみなみのマネジメントにかける本心を紐解けたのではないかと思います。  ドラッカーのベストセラーをきっかけにしていますが、「もしドラ」自体エッセンシャル本で、この映画はさらにそれのエッセンシャル版ですので、ドラッカーのマネジメントエッセンスは(この映画でマネジメントを理解しようとする人はあまりいないでしょうが)ごく微量です。うなぎパイ食って「やっぱりうなぎ食うと精力つくなー」というくらいの感覚です(笑)ただドラッカーという人物の存在や提唱をそれまで全く聞いた事がなかった方が、この作品をきっかけに知れ渡ったという意味では非常に大きかったのではないでしょうか。エッセンスの中でも「定義」「マネジメント」「イノベーション」といった単語が出てきて、それらを高校野球のマネージャーというわかりやすいテーマに置き換える心地良さは、近年池上先生がニュースをわかりやすく解説して人気を博したことと似ていて1つのブームなのではないかと思います。  主演の前田敦子さんは映画初出演にも関わらずナチュラルで瑞々しい演技がとても良かったと思います。あっちゃん好きな方が観たら総じて満足度は高く、彼女の魅力満載でとっても心地よい2時間です。あっちゃんファンの方は「Everyday、カチューシャ」でAKB選挙で上位にくるように彼女に投票するために複数枚買いするくらいなら「もしドラ」観に劇場に足を運んであげるほうがよっぽど彼女のためになるような気もしたり・・・。彼女は今度も映画やドラマにどんどんチャレンジしていけるだけの人気がありますし、今回の「もしドラ」でもその期待を裏切らない演技だったと思います。こういう青春ドラマで「そんなムチャな・・・」と強引な展開にまともにツッコミを入れたり、身銭切って観てない批評家連中が封切日に大人気なくケチつけるのは野暮。もっと単純に青春映画を楽しみたい方のための1本かと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2011-06-05 14:34:12)(笑:1票)
66.  Sweet Rain 死神の精度 《ネタバレ》 
原作既読の伊坂信者です。だいたい原作ファンだと映像化に落胆したり首を傾げるんですけど、これは上手くまとめたなー、素晴らしいです。  まず金城さん演じる千葉がいい。日本語セリフがちょっと棒読みな所とか感情を入れずに飄々と話す部分など、人間の世界のレトリックやシャレなどを理解しきれてない死神の役にピッタリです。髪型や衣装で若者やヤクザになりきれてしまうあたりもいい。伊坂さんが映画化の条件として彼を指名したのも頷けます。映像化にあたり少しだけ設定をドライにしたのも良かったし、連絡電話を犬に代えたのも◎。年齢設定を少しずつずらしたのも問題なし。  クレーマー対応の女性を演じた小西真奈美さんも歌声素晴らしいなあー。原作ではもう少し垢抜けない印象だけど声の可愛らしさ、歌声の素晴らしさ、まさに歌手の原石。彼女しかいなかっただろなーと思わせます。  光石研さんも富司純子さんも良かった。伊坂さんの作品は一見バラバラに展開する話がリンクする妙が持ち味の1つですけど、それが上手い事絡んだと思う。原作の1・2・6話目をなるほど上手く映像化の際に繋げたなって嬉しくなりました。終始雨で暗い映像でも悲壮感がなく、これだけ上手に映像化したのは久しぶりに見ました。  藤田の死体を前に阿久津が泣くシーンと、3つ目の話のお掃除ロボットの設定だけは不要だったけど、それを抜いても軽く8点は献上します。エンディングの小西さんの歌声にふわーって気持ちよくなれました。原作の映画化作品、どれもこの作品位のクオリティを保って欲しいなあ…。
[DVD(邦画)] 8点(2010-12-05 03:06:40)(良:1票)
67.  ソウ ザ・ファイナル 3D 《ネタバレ》 
3D鑑賞も、そこにあまり意味は感じられなかったです。むしろ邦題で「ファイナル」って書いてしまったという意味で、シリーズをどう終わらせるかが重要な7作目。  今回も、ジグソウと身近に関連する人物の話と、ゲームに参加させられる人物の話を両軸で展開させましたが「5」位からはゲームの登場人物はたとえ助かってもあまり本線に結びつかないなと分かっていたので、興味はゴードンがどう完結に絡んでくるのか。それが楽しみでした。  相当フラストレーションの溜まるえげつない描写のオンパレードで、しかもほとんどが助からないやるせなさ満載でした。屋外バージョンもあり、グロさ抜群。しかもパワフル過ぎて咽が渇く。最後の10分くらいは何とか救われました。予想通りゴードンの存在が無理矢理感こそあっても刈り取りましたね。  しかしちょっと個人的に不満だったのがそのゴードン登場のさせ方。というか登場する事、隠しておいてほしかったなあ、「セブン」のケビン・スペイシーみたく。関係者も配給会社も、あのゴードン医師が再登場ってのは、シリーズファンなによりの吉報なのでそれを前面に出したかったのは分かるんだけど。前知識なく出たら、もっともっと嬉しかったかも。もっと言えば、オープニングの「1」のバスルーム脱出後の画とか、もしくは救済者の会に顔を出す描写とか全部隠しておいて、最後、ホフマンが証拠隠滅のために家を燃やした後に、豚の仮面持って襲うあのシーンで初登場、もしくはもっと遅くして、ラストのラスト、ホフマンにバスルームで足かせし、目覚めたところで初登場でも良かったかも(「2」のラストでマシューズをはめるアマンダみたく)。  そしたら「えぇーーーーー!!!!!!!!!」ってもっとなった気がします。てゆうか、俺はそうなりたかった。  でも足かけ7年に渡りグロ面白いシリーズで楽しませてくれた事に感謝しております。死んだと思わせておいて実は生きていた面白さは間違いなかったです。なので間違っても「ソウ8・ジグソウは生きていた!」とか「ソウ・ザ・ビギニング」とか「ジグソウ/ソウ外伝」とかはやらないでいいです(@@;ゴードンの両脇にいた豚仮面は誰だったんだろう?不倫相手のカーラと、マシューズの息子とかだったりして(笑)   順番付ければ 1>>>>>2>3=6>本作>4>>>>>>>>5 です。
[映画館(字幕)] 7点(2010-10-31 00:15:55)(良:1票)
68.  サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009) 《ネタバレ》 
近年多い亜流のゾンビ映画の走るゾンビや強すぎるゾンビを封印し、ゾンビが数多く登場する中においてもあくまで人間同士のやりとりを重要視し、本当の意味で愚かなのは人間という構図を見事に描ききっており、さすがはロメロだなという貫禄を感じます。レートが「R-18指定」作品ですが、今までのゾンビ映画を見てきている方であれば、さほどエスカレートした感覚はないと思います。おそらく近年のゴア描写のおかげで目が慣れてきちゃってるのでしょう。目新しさこそあまりないですが、安心して楽しめます。90分間という尺もあり中だるみもありません。  「ダイアリー…」から一部話が関連するのですが、そこもあまり意識しなくても良いかもしれません。それよりも(いまさらそのルール付け加えるか?)って感じもする馬を食べるゾンビや、人間がゾンビを咬むという展開など、ロメロ監督が今後もゾンビ映画に多大な影響力を与え続けるであろう雰囲気は伝わってきました。そして70歳になってますますパワフルな演出が冴える演出に嬉しくなりました。  残念な点とすれば、島に残った側のメンバーがゾンビを鎖に繋いでいましたが、ああまでして共存したい理由がもう少し明確にあったら、対立の構図がもう少し明確になって深みが出たかもしれません。娘が双子である必要性もさして感じなかったです。   それでも往年のゾンビ映画ファンであれば、ますます絶好調であるゾンビ映画の父が生み出した最新作に満足されると思います。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-12 17:19:40)
69.  スペル 《ネタバレ》 
非常に面白いです。サム・ライミは「スパイダーマン」シリーズですっかりメジャーになりましたが、「死霊のはらわた」の頃の初心を忘れてないなーって感動しました。元々こういう題材が好きなのでしょうね、楽しみながら演出している彼が画に浮かぶようでした。  恐怖部分の驚かせ方や見せ方にさほどの目新しさはないものの、口から汚物出させたり、顔から目や入れ歯が飛び出したり、そういったパワフルさも彼らしいなって思います。除霊のシーンでとりつかれた男性にダンスさせちゃうなんて彼しかやらないんじゃないですか?コインとボタンの取り違えで結局助からないのもわかりやすいですが、まぁ映画が映画だけに許される範囲かと。99分間、無駄なシーンが少なかったと思いますし、飽きずに見せてくれました。  主演のアリソン・ローマンも素晴らしい体当たり演技です。私は「ホワイトオランダー」が大好きなので、あの映画とのギャップにもやられました。序盤、ババァに押さえつけられて顔にドロみたいなのかけられるシーンは夢だったって所ありましたが、設定は夢でも実際アリソン・ローマンがかけられてるわけで、思わず(夢もなにも実際やらされてんじゃねーか!)と画面に向かって突っ込んでしまいました。  私はクレーム処理の仕事をしているので、他人事とは思えず余計に怖くなりましたが、追い込まれたら最後は私財投げ打って霊媒師の所に向かおうと勉強しました…。  作品的には7点です。ホラー好きなら観て損しませんし普通に怖いし楽しめると思います。ただ残念なことに飼い猫を殺すというシーンがありましたので大幅減点(-5点)です。どうも虐待や小動物を殺すというシーンは、たとえ実際にはやってないとわかっていても気分が悪くて許せません。個人的にはそこだけ残念でした。
[DVD(字幕)] 2点(2010-05-23 00:16:23)
70.  DRAGONBALL EVOLUTION
中身が何にもない。日本を代表する大人気アニメを僅か80分にしちゃう大胆さ(それでも間延びする)。名前を言われるまで悟飯もブルマもヤムチャもチチも把握できない。とどめはピッコロ。あれでピッコロOKなら別に鉄拳でもブルーマンでも何でもいい気もする。エンディングの浜崎さんの野太い歌声まで心なしか哀愁漂って物悲しい。ドラゴンボール7つ集めて神龍に関係者一同が鳥山明へ謝罪するようお願いしたい。でもチチのお乳だけは十分魅力的だった。原作では下心1つ見えない悟空がおもわず一戦交えたくなるのも仕方ない。それと大作「レッドクリフ」を降板してもこれにはしっかり出てるチョウ・ユンファの作品選びのセンスにも脱帽。「パイレーツ…」では役作りのためにスキンヘッドでした彼。にも関わらず亀仙人役である本作では風貌の役作りはアロハシャツ程度。これこそ剃らなダメでしょ!?やっぱり色々な意味で革命的だ。続編は作らないで欲しいです。チチのおチチに2点献上。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-05-18 11:35:02)(笑:2票) (良:1票)
71.  ハリーとトント 《ネタバレ》 
映画を観始めてすぐ、映像の持っている雰囲気からして「あ、これは傑作だな」と分かるような、なんともいえない非常に魅力的な作品です。  家が取り壊され、居場所を失う設定にありながら、当人である老人ハリーから悲壮感をあまり感じないのも救われる部分です。またつまらないロードムービーは、物語が平坦で起伏が少なく、ダラダラ時間の長さを感じるものもありますが、この作品は魅力的な登場人物と悪人の少なさ、セリフのユニークさ、展開の無駄のなさ、癒しにも感じる絶妙なBGMも合わさり、まるでハリーとトントと一緒に旅しているかのような気分にさえなれます。  ネコというのはじつに気ままなものですが、一方のハリーも離れて暮らす子供達に愛され、一緒に暮らす事を提案されながらも縛られない余生を考えているそのスタンスを応援したくなったりします。というのも、ハリーはガンコな一面もありますが、茶目っ気もあり、憎めないおじいちゃんという感じなので、観ていて微笑ましくなるのです。失礼ながらアート・カーニーという俳優さんを存じあげなかったのですが、逆にそのおかげもあり「アート・カーニー=ハリー」という風に、もう演技にも感じないほどナチュラルでした。なかにはシリアスなシーンもありました。昔の恋人と50年ぶりに介護施設で再会した際、自分の事をうろ覚えな彼女になんとも言えない複雑な表情で笑みを浮かべながらダンスに付き合うシーンは非常に物悲しい反面、印象的でした。  ウチにもトントそっくりのトラネコがいます。ネコは家につくと言いますが、ハリーとトントの友情、愛情は確かなものでしたね、終盤でトントの生き写しのようなトラネコを海辺で追いかけるハリーの姿に思わず泣きました。33歳の私がこれほどまで胸打たれたわけで、もっと年を重ねてから観たら、自分の余生と重ねてさらに感慨深いかもしれません。気の早い話ですが、数十年後にこの作品を観返すのが本当に楽しみです。映画は俳優の演技と脚本だけで傑作は生まれるんだなと再認識しました。アート・カーニーのオスカー受賞も納得です。ああ…、こう書いてる今もまだ心地良い余韻が…。
[DVD(字幕)] 9点(2010-05-05 00:14:59)(良:2票)
72.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 
ゴシックモンスターホラーの王道である狼男映画、なかなか面白かったです。中世のヨーロッパの格式高さも雰囲気出ていましたが、それもさることながらデル・トロ、ホプキンスのなんとも濃い親子役の共演に、エミリー・ブラント演じる、どこかはかなげで切ない表情の美人が華を添えていました。  狼男親子が圧倒的に強いので、人間側のキャラの存在感が薄くなるのは仕方ないかもしれませんね、それでもあの「マトリックス」のエージェントの方はとてもいい存在感でした。  人間を襲って捕まって逃げて襲ってというオーソドックスな流れでしたが、展開の面白さと映像に力があったことも相まって、決して飽きることなく一気に観る事ができました。R15指定となった描写も、狼男の襲う迫力を出すためには致し方ない演出だったかもしれません。観客への脅かし方も上手いなと思ったら「ジュラシックパーク3」の監督さんだと知って納得。締めかたも良かったです、ウルフマンも愛する女性にとどめを刺され、その事に納得して絶命。しかし咬まれたあの者は満月が来たら…という気持ち悪さも○。情けない事にエンドロールを観るまで、あれがジェラルディン・チャップリンだったとはまったく気付きませんでした。反省。 777本目のレビューだからというワケではないですが7点です(笑)
[映画館(字幕)] 7点(2010-05-04 12:45:45)
73.  ノックは無用 《ネタバレ》 
振られたスケベ心で近づいた男がモトサヤで結果一番トクするという不思議なドラマでした。しかし3年も精神病院にかかっててあれじゃあ怖くていけませんね。マリリンはよく大根だって言われてますが、結構本当に危ない女に見えましたよ?(笑)  しかしあそこはエディじゃなくジェッドが殴られるべきでしょ!7歳の女の子バニイも本当に可哀想だったし。あまりに自分勝手なネルにイライラ。目の色や髪の色など外見が全然違うのに、ノイローゼにかかるほど愛した男間違えるなよ!(笑)  皆さんおっしゃるようにマリリンとアンの役回りが逆で、ヒッチコックほどのサスペンスの名手が演出だったらもっと傑作になってたかもしれませんが、演出も展開そのものもベッタリしてるので、観終わった感想は単純に(マリリンほど美人でもあんな危ない女はイヤ・・・)って感じでした。  大女優アン・バンクロフトのデビュー作なんですね、観終わった後に知りましたが、唄も上手くて美人でとても良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-02 00:42:59)
74.  ナイアガラ 《ネタバレ》 
日本の2時間モノのテレビドラマのようなシンプルなサスペンスですね。マリリン・モンローの魅力を期待して観たらガッカリするでしょう、確かに美しいですが…。序盤で思い出の曲「キス」を口ずさむシーンは良いですが、まぁ必見というほど長い時間でもないですし、悪女役というにはなんとも抜けてます。  そしてモンロー演じるローズと不倫相手のテッドはもとより、最初に命を狙われた夫のジョージにまで感情移入できないという困った作品です。巻き込まれるカトラー夫妻だけがただ気の毒。特に妻のポリーは優しさが仇になったような感じで可哀想でした。展開も、起承転結一応は成っているのですが、90分間さほど大きな起伏もなく淡々と進む印象でした。  1番怖かったのは滝の観光時、ジョージに追われてたポリーが掴まった柵がポキっと折れた所です。思わず「あっ!」と声が出てしまいました。反対に1番魅力的だったのは、終盤(滝に流されそうになるボートの中)のポリーのジーン・ピータースの健康的な太ももです。ってどっちもモンローじゃないんかい!(笑)
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-01 18:08:11)
75.  アリス・イン・ワンダーランド
原作をなぞったファンの方は、どれだけ忠実に映像世界に落としてくれるかと興味深かったかと思いますが、私はとても見事だったと思います。「アリス」実写に最も適しているのはティム・バートンだと昔から思っていましたが、実際相性抜群で、なにより原作に敬意を表し、愛情たっぷりに演出しているのがグイグイ伝わってきました。  しゃべるウサギ、消えるネコ、トランプの兵隊などなど、まさに不思議だらけの世界ですが、観ているうちに映像そのものに違和感がなくなり、気付けばその世界にすっかり入り込んでいます。それは映像の美しさ、展開のスムーズさ、出演者の演技等、ファンタジーとして必要なすべての要素が織り込まれていたからだと思います。物語も起承転結あって素晴らしく、ユーモアも見せつつ、恐怖の部分も抑えつつ、監督らしいなと思いました。  アリスを演じたミア・ワシコウスカの嫌味のない美しさ、ヘレナ・ボナム・カーター演じたヒール役の赤の女王、対照的に清楚な女王を演じたアン・ハサウェイの白の女王、なによりティム・バートンの世界では一段とイキイキ見える、帽子屋を演じたジョニー・デップの奇妙な魅力!その他全ての出演者が活きていましたし、まさにアリスの入りこんだ不思議な世界を体現できる至福の2時間でした。ダニー・エルフマンの重厚なサントラもエンド時のテーマソングもまたいいです。  希望にあふれ、天使のような世界を夢見たかと思えば、自分の心のどこかにいる恐怖心が、うまく説明できない悪夢を見せたり…。その双方がうまくあわさって現実ではないのに現実のような面白い世界を作り出しています。  本当は満点つけたい所ですが、3Dで観たものの「アバター」ほど立体的描写に感動がなかったことや、深田恭子さんの声がちょっと違和感あったので-1点。でも期待通りの素晴らしい作品でした。綺麗事だけのファンタジー映画とは違う面白さがあります。  原作をお読みの方であればお分かりなのですが、これは「ワンダーランド」ですからね、あくまでも「夢・希望に溢れた天国のような世界」の話ではないし、劇的にメルヘンなおとぎ話ではない。そこを勘違いしないで見れば本当に美しい作品だと思います。確かに子供向けかもしれませんが、それを大人になっても純粋に楽しめる自分でいられて良かったです。
[映画館(吹替)] 9点(2010-04-30 14:09:47)(良:1票)
76.  D.N.A.
ジョン・フランケンハイマー、H・G・ウェルズ、スタン・ウィンストン、マーロン・ブランド、ヴァル・キルマーなどの豪華メンバーが集まって、30年も前の「猿の惑星」よりもはるかに劣るチープな狭いコミュニティでのパニックもどき映画を作ってしまいましたね。  盛り上がりもなく、危機も伝わってこなく、迫力もなく、何がしたかったのかもわかんないです。しいて挙げれば白塗りのマーロン先生(ドンコルレオーネふざけてるんすか?)、ヴァル先生(モジモジくんみたいです)が見れるのと、主演のプルシェンコの頑張りくらいしか見所ないです。あ、あとオープニングは凝ってて雰囲気ありました!  緯度も経度も報告しないでいいです、怖いからと言うより、そもそも興味がないですから(涙)感想聞かれてもエリカ様並みに「別に…」しか言えないような、そんなC級作品です。
[ビデオ(字幕)] 2点(2010-04-30 01:48:33)
77.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
「ミスティックリバー」以降、イーストウッド作品の「生命」に対する尊厳のメッセージはものすごいです。↓に書いている方もいらっしゃるが、この作品もその集大成になっていると思います。  また冒頭に実話とは表示されるものの、実際はどのくらい脚色されているのかと思ったら、本筋の事件はほぼそのままという事で余計に切なくなりました。今であればもっとマスコミ、市民や女性の立場が向上し、またインターネットなどもあるのでひょっとしたら救えた事件かもしれないですが、誘拐より何よりも腐敗しきった国家権力そのものに腹立った方も多いと思います。心のどこかで最後に希望を見出したかったのですが、コリンズ氏はきっと行方不明になったあの日の事を一生悔いて生き続けたのでしょうね。  アンジェリーナ・ジョリーの演技力は言うまでもないですが、コリンズの後の人生を心配し、前向きな声をかけ続けた牧師役のジョン・マルコビッチの確かな存在感にも拍手を送りたいです。  ただ敢えて書くとすれば、途中から警察との対決や裁判等に時間が割かれてしまい、若干親子愛や絆という部分のメッセージ性が弱くなった気がしました。国家権力と闘っている中でも、冒頭から描かれていた息子への愛がもう少し前に出てきてくれても個人的には良かったかなと思いました。でも140分以上の長尺を中だるみせずに演出したイーストウッドの手腕はいつもながら見事ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 23:49:03)(良:1票)
78.  セントアンナの奇跡 《ネタバレ》 
奇跡も悲劇も惨劇も全て人間が起こすもの。そしてそれはどっちに転ぶかなんて誰にもわからない。アメリカ、イタリア、ドイツ、パルチザン、白人、黒人、兵士、民間人、少年。そうやって意図せず一くくりにさせられる部分と、決して一くくりにできない1人1人の心の部分との葛藤。  本意ではない戦争という舞台を通じて出会い、時には交流を深めたり、争ったりする。しかしどれだけ追い込まれても人間の奥底にある「慈悲」の心は失わない。だからこそそれが最後の最後で奇跡を起こさせる。私は弱い人間なので、そこに描かれるものが真実であったとしても、救いを求めてしまいます。戦争という人の命を簡単に奪い合う醜い中でも、人の心を失わなかったものに救いのある展開は本当に安堵します。  戦争で生き残り、まっとうに余生を過ごしている男が容赦せず人殺しをした相手とその理由。そしてその釈放に力を尽くした人間の存在。見終わると全てが見事に繋がります。  冒頭で上から降ってきた新聞を見た時に、衝撃でカップをこぼす彼がアンジェロなんですね。最後のバハマのシーンで、老いたヘクターに語りかけるアンジェロの目が、戦地で出会った少年とまったく同じ純粋な目をしていたので、涙が止まりませんでした。  スパイク・リーは個人的には前作でとてもガッカリさせられたのですが、この作品はまさに新境地で感動いたしました。チョコレートの巨人を演じた役者さんが本当にステキだった(ちょっとだけ「パニック・ルーム」のフォレスト・ウィテカーとイメージがかぶりました 笑)ことも最後に付け加えます。
[DVD(吹替)] 8点(2010-04-29 17:45:38)(良:1票)
79.  イエスマン "YES"は人生のパスワード
私の友人にもすぐネガティブな事を言うのがいますが、そいつに見せてやりたいなーと思いました。気の持ちようで良くも悪くも人生は変わるというのを分かりやすく表現しているので、観終わった後に実に清々しい気分になれます。  昔ながらの濃いジム・キャリーのコメディもいいですが、年と共にこうしたヒューマンコメディの出演でも味が出てきたなーと思います。私は「ライアーライアー」が大好きで、この作品も(○○しかできない、言えない)という縛り系の展開だったのでああいうコテコテな道を進むのかと思いきや、意外にもあくまで自分の言葉からバカ素直にYESを連発する彼でしたが、それはそれで応援したくなったり。YESを連発してても、そんなに苦悩してない(してるように見えない)所もまた息苦しくなくていいですね。  時折(あ、ここはジムにお任せだな)という壊れたアドリブ演技も観れるのでいいです。下ネタが少ないのもいいですね、まぁ入れ歯ババァにフェ●されるシーンもご愛嬌の顔芸でしょうか(苦笑)  あと色々な意味でのバランスが絶妙でした。「YES」を連発するカールを必要以上に利用したがるキャラがいなかったし、全体的に悪者が少なく(世の中、いい人が多い)という前提に立った映画で、個人的には暖かい気持ちになれました。これだけ結果オーライの内容でもとこか微笑ましく感じるのは、ジム・キャリーという存在のおかげかもしれません。  またアリソンが本当に可愛いですね!気が強い女性大好きなんで余計ツボりましたし映画の評価を上げました(笑)ジム・キャリーの唄の上手さも嬉しい驚き。しかし「NOと言える日本」が売れたこの国で「YES啓発セミナー」を行ってもあまり広まらない感じでしょうねー。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-27 10:19:09)(良:1票)
80.  クライモリ(2003) 《ネタバレ》 
こういうマジメなホラー映画って、時にどうでもいいシーン(本編に関係ない登場人物の恋愛とかエロ描写)が物語のテンポを悪くする事もあるんですが、この作品はそれが最小限に抑えられており、導入部の早さと展開の無駄のなさで84分、小気味良く進みます。  マウンテンマンと呼ばれてる殺人鬼3人は確かに怖く、途中までは「悪魔のいけにえ」を彷彿とさせました。中盤からは主役2人が森をさまよいながら脱出を図る展開でしたが、闘い慣れてるヒロインもご愛嬌として面白かったです。先を急ぐ必要のある男が、その道路(森)に行かざるを得ない巻き込まれ方もいいですし、グロ描写もやりすぎず刺激もそこそこありで良かったです。  でも冒頭の、近親者での子供がどうとか、それで畸形が産まれたみたいな説明と、ホラーの定番のあの終わり方(まだ生きてるぞってのも、ヒットしたら続編やりたいですってメッセージにしか聞こえない)の2つは不要ですね。ホラーに限れば多少話が破綻してても怖ければいいくらいの感じで作って欲しいです。  ヒロインの人は確かに美人、それでいて主役の男性と恋愛関係にならないのも逆に新鮮でした。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-26 00:32:56)(良:3票)
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