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ひのとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 814
性別 女性

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61.  ファンタスティック・プラネット
この邦題(英題)、皮肉として使われているのなら素晴らしいけれど、そうではなくただ単にキャッチーなものに変えたかった、というつまらない意図が見える。原題は「野蛮な惑星」。このままの方がよっぽど洗練されている。奇妙な設定と世界観、独特の絵やその動き、どこかしら漂う絶望感。醸し出される奇妙な排他性と残酷さ。訳も分からず感じるのは、神経を微妙に逆なでされるような不安感。そんな作品。捻くれたアートアニメが好きな方に。
9点(2004-08-06 17:40:35)
62.  チェブラーシカ(1969)
【PLANET】さんのレビューに共感したので、ちょっと便乗。思うに、たとえ些細なことでも、人を一方的に馬鹿にするということは、他者の思想の蹂躙となり、弾圧の種となる。実に皮肉な話ですが、思想の自由のなかった旧ソ連制作のこの作品が今、ちょっと違った形にせよ、民主主義国家の人間に思想弾圧の脅威を教えてくれている訳ですよ。何とも本当に皮肉な話です。いや、後付で私が勝手に言っているだけの話ですけど。それはさておき、旧ソ連体制下の製作でプロパガンダ要素も入っているこの作品が、必要以上の政治臭も古臭さも感じさせず、21世紀の人間をも魅了し続けるというその事実が凄い。私はこれを女子供の観るぬるい作品だとはどうしても思えない。むしろここまで完成度が高く、老若男女問わず魅惑してしまう世界を作り上げた、作り手のハイセンスと清澄な狂気を感じてしまいます。素晴らしいですよ。大体、ストップモーションアニメみたいな、多大な才能とセンスと甚大な忍耐を要するものなんて、ちょっと常識を飛び越えた所にいるような人にしか、作れる訳がないってば。
9点(2004-08-03 20:31:06)(良:1票)
63.  キル・ビル Vol.2
タランティーノの描きたかったことが分かってしまった。vol.1だけでは分かる訳がなかった。何だか悔しい。これは、母親への狂おしいまでの讃歌だ。出産で母親が苦しいのは誰だって分かっている。でも生まれて来る子供も苦しいことは意外と知られていない。人は母親を傷付け、自分を傷付けながら産まれて来る。産まれる時から暴力に塗れている。人が暴力に魅かれるのは、人が暴力に内包されているからだ。この映画はそれと同じように、母がいて、子がいて、暴力がある。何だか悔しくて、嬉しい。母親が、女性が、とてもかっこいい映画だった。これは、あごにょにょーんのお兄さんが母親に送った、最高のラブレターだ。好き放題やることで送った、母親への最高の感謝状だ。「マム、産んでくれてありがとう。マムが産んでくれたお陰で、おいらはこんなに好きな世界で、好きなものを好き放題作ることが出来た」。私は、そういう映画だと思った。名に偽りはない。これは紛うことのない“Love story”だ。
9点(2004-08-01 23:12:34)
64.  双生児
肉を焼く時、最初に強火で表面を焼く。そして火を弱め、調整をしつつ中に火を通す。強火で出来た表面の「壁」が肉汁を中に閉じ込める。「眉なし」はそれです。眉剃りは元々、顔に出る感情を消す為の日本的な慣習だった。眉を剃り落とすことで、感情は出口を奪われ逃げ場を失う。閉じ込められたそれは内部で延々と核融合を起こす。涼しげな顔をしつつ内部はどろどろ。内には欲望と憎悪が渦巻き、混沌と化す。それゆえ、物語自体は特別能動的ではないはずなのに、有無を言わせない攻撃性を孕んでいる。暴力性に満ちた極彩色。1つの観念の下に閉じ、完成されたその世界観には脱帽。芸術は、1つの暴力。
9点(2004-06-22 18:11:36)(良:2票)
65.  泳ぐひと 《ネタバレ》 
何か、一種のトラウマ。ずっと呪いのように脳裏にこびり付いている作品の1つ。いや、怖い。色々な意味で怖い。あの男が一体どこからどうやって水泳パンツ一丁でやって来たのかがまるで分からないのが怖い。今まで何をしていたのか分からないのが怖い。何を考えているのか分からないあの目が怖い。考え出したそのアイデアが怖い。そもそもの不可思議な設定が怖い。近隣の微妙で奇妙な交友関係が怖い。そして何が1番怖いって、当時50代半ばのバート・ランカスターのあの有り得ない肉体美。アレが1番怖い。怖過ぎる。有り得ない。本当に有り得ない。考えれば考えるほど色々な意味で怖くなって来る作品。何とも奇妙で吸引力の強い摩訶不思議な作品。あんまりおかし過ぎて、ここまで来たらコントですらある。人によっては笑ってしまうかも知れない。
9点(2004-06-20 20:17:12)(笑:1票) (良:1票)
66.  風と共に去りぬ
スカーレットはこんなに嫌な女だったのか、と驚いた。イライラした。高慢で傲慢で我儘で自己第一主義。地球は自分の為に動いていて全ては自分の為にある。何て嫌な女だろう。……でも、その全てのベクトルが常に前を向いている。彼女は惨禍の中でも前しか見ない。後ろだけじゃない、横すら見ない。負傷した兵士たちの間をずんずん歩いて行くシーン。あの見事な俯瞰は全て彼女の為だ。中心は彼女だ。嫉妬した。そしてその嫉妬はいつしか羨望になった。あの時代にあそこまで我を貫いた女性。これは参った。お見事。「この作品を好きか?」と問われると言葉に詰まるけれど、色々考えるに、どうしたって私はこの作品を否定出来ない。どう考えても名作だと思うからです。
9点(2004-03-28 15:38:17)
67.  オテサーネク 妄想の子供
子役の顔が邪悪で素敵。9、10歳であの邪悪さはなかなか出せない。目の上のでっぱりが凄い。「HUNTER×HUNTER」のフィンクスですか。たまにラース・フォン・トリアー監督にも見える。何かもう、逸材だ。ヤンの長編はコマ撮りが激減する上にちょっと中だるみするのは否めないけれど、ヤン自体が私の激・憧れ人なので、作品を撮ってくれればそれでいいです。それにしてもヤン夫妻、夫婦揃ってここまで感性と趣向と方向性が同じベクトルを向いているというのは凄い。奥さんの絵もキてますよ。ほんまもんのおしどり夫婦です。次の作品も期待しまくってます。140歳位まで生きて下さい。そして139歳位までは仕事して下さい。
9点(2004-03-26 23:51:12)(良:1票)
68.  プロスペローの本 《ネタバレ》 
まず映像美だけで8点献上。シェイクスピアの「テンペスト」をグリーナウェイ流に味付けした圧巻の映像絵巻。そのグロテスクな描写、そのイマジネーションの奔流には圧倒された。しかしストーリーは非常に難解で、はっきり言って訳が分からない。意味が分からない。何だコリャヒャ~。おお、おいらはとんでもない映画に手を出しちまったぞぅあ、と頭を抱えた。1回寝た。2回寝た。結局観終わるのに3日かかった。分かったようなレビューなんて書けない。いや、ほんと1mmも意味が分かりませんってばよ。それでもこのグロテスクで完全に1つのテーマの下に閉じている世界観にはプチ惚れした。特にエンドロールが一切なく、本当に1つの「劇」のようにぱっきりと終わったのには感動した。それで1点追加。ところで、「ザ・セル」ってこの映像世界をパクっ…参考にしているような気がするのだけれど、どうでしょうか。でもあっちがCGで表現したものをこっちはアナログでやってますからね、その点はやっぱ凄いですよ。一見の価値ありです。でも勧めません、こんな訳分からん気取った芸術映画(どっちだよ)。
9点(2004-03-26 23:32:05)
69.  ゴーストワールド
頭が切れるけどひねくれていて、人と違う格好にこだわるイーニド。大勢の中に埋没したくないけど同時に世の中から浮くことや疎外されることに焦燥感を抱くイーニド。難なく世の中と折り合いを付けられる親友を蔑みながらも嫉妬するイーニド。「私は人とは違う」という優越感を持ちつつも周りから浮く自分に劣等感も感じるイーニド。自分の居場所が欲しい、かといって今更世の中と折り合いを付ける術なんて知らないイーニド。そんな彼女の強烈な自意識と動揺と葛藤の先に見えるゴーストワールド。青春の幻影。認めるのは恥ずかしいけれど、イー二ドは10代の頃の私にひどく似ている。
9点(2004-03-22 19:44:42)(良:2票)
70.  ポゼッション(1981)
初めて聞いたとき、「ああ、いいタイトルだなあ」と思った。POSSESS、POSSESSION=所有、妄執、憑依、所有物。タイトルだけで色々な解釈ののりしろがある。自らの「所有」する「妄執」に「憑依」され、ついには肥大化した「妄執」の「所有物」になってゆく女性。イザベル・アジャーニが体当たりで挑む、体液という体液、怨念という怨念を吐き搾り出す演技は、ちょっと他ではお目にかかれない位に壮絶で衝撃的。あれで25歳。その年であの老練した表現力。凄まじい女優です。まあ私もテンパって来るとかなりおかしくはなりますが。これもまた観る者を選ぶグロテスクな真性エログロ映画ですが、私としては人間の本質、人間の業を描いた真摯な映画の1つではないかと思います。
9点(2004-03-15 18:07:54)
71.  シベールの日曜日 《ネタバレ》 
この作品を知ったのは村上龍の小説「ラブ&ポップ」で、それ以来何年も観る手段もなく恋焦がれていたのだけれど、今年に入って深夜のBSでやっと観られた時は感慨深かった。きっと、主人公はベトナムの少女の目に焼かれた時点でもうどこかで決定的に死んでいた。そして記憶を失った後で少女と出会い過ごした日々は、予め前提された断罪までの脆弱なモラトリアムのように思えた。モノクロの枯木立ち、少女の可憐さ、主人公の笑顔。ガラスの上を歩くような危うく繊細な幸せの日々。全てが美しい。私にはこの物語は、与えられたモラトリアムの中で足掻きつつも、贖い切れなかった“贖罪の物語”のように思えた。
9点(2004-03-15 12:43:21)
72.  ピクニックatハンギング・ロック
説明しにくいのだけれど、何だかとても美しく残酷で怖い。ただ少女達が神隠しに遭う、それだけの話なのだけれど、私にとっては非常にドラマチックで味わい深い物語だった。“女の子がただひたすらに若く美しい”、それだけで残酷なんです。神隠しに合う少女達は皆、嘘みたいに美しく神秘的。少女達が節々で放つ言葉が、ゾクッとする響きを持ってじわじわと心に染み込む。そして誰が主役なのかも分からず、視点が定まらず、たまらないほどの不安感に駆られる。全編を包む不安定感と緊張に翻弄される、ノスタルジックな残酷メルヘン。個人的には「ヴァージン・スーサイズ」と「乙女の祈り」を足して2で割ったような雰囲気だな、と思った。静かで幻想的で残酷で底なしに怖く、神がかり的に美しい映画。
9点(2004-03-13 17:54:17)
73.  天使にラブ・ソングを2
金八のレベルにも及ばない幼稚でベッタベタな展開を押し通す稚拙な脚本に唖然としつつも、私はこの作品が大好き。99%の荒削りと1%の洗練。そのバランスは10代の特権であり武器。ほんとにもう、あの合唱シーンの楽しさと爽快さったらなかった。“荒削りながらも完成されている”、そういう矛盾が矛盾なく成立する爽快さ。参ったよ!若さが眩しいよ!(笑)。最初に観た頃は登場人物たちよりも若かったけどね!ベタベタで、何だか訳もなく可愛い。私はこの“愛すべきベタ”に惚れました。何とも耳に楽しい作品!
9点(2004-02-24 22:00:57)
74.  息子の部屋
例えば感動的な映画を観て、例えば学校の卒業式で、例えば近しかった誰かの葬式で、みんなが泣いている中、1人泣いていない人がいる。そういう時にその人を指して、「どうして泣かないの、何て冷たい人」と平気で言える短絡的な人間を、私は全面的に信用しない。私は、あまりにも近しい人が突然亡くなった時、極限の悲しみと絶望の中、涙1つ零さなかった人を知っている。後にも先にも私は、あんなに壮絶な悲哀と絶望を見たことがない。この作品は、よくある泣きの描写を強制的に見せ付けて涙を誘う、観る側を受動一本姿勢に追い込む、あざとい作品ではない。観る側が賢くなり、能動的に行間を読み取るべき作品。行間を読み取れた時、そこには強烈な感動がある。いい作品ですよ。リアルです。非常に。本当は私は、こういう映画をもっと観たいのです。
9点(2004-02-20 23:17:47)(良:2票)
75.  ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
補い合うと同時に、削り合っている。痛々しい共依存の物語。
9点(2004-02-20 18:19:13)(良:1票)
76.  蝶の舌 《ネタバレ》 
小さい頃、誰かを傷付ける意図を持って投げた言葉、傷付ける意図もなく結果として誰かを傷付けた言葉、誰かを傷付け同時に言葉を投げ放った自分自身も傷付けた言葉、そんな言葉の数々を思い出した。ラスト直前まで続く牧歌的な雰囲気はそれとは知らないモラトリアムであり、ラストの衝撃を効果的に浮き上がらせる。グレゴリオ先生を演じた俳優はスペインでは誰もが知る名優だそうで、ラストのあの表情はもう、ただただ素晴らしいと言うしかない。「痛切」という言葉がこれ程似合うラストシーンはない。きっと観る者によって考え方は違う。私も色々考えるけれど、あまり多くを語るのはよそうと思う。
9点(2004-02-19 17:24:20)(良:1票)
77.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
相変わらず、イライジャ・ウッドの深爪が非常に気になります。
9点(2004-02-19 00:08:59)(笑:2票)
78.  柔らかい殻
始まって比較的すぐの、あの掴みからして凄かった。このテンションでこの物語は進行するよ、という、無感情でグロテスクな提示。そしてその世界観を破綻させることなく、最後まで貫いた。たまらなく好きな空気。この世の外にあるような場所で起こる異常な出来事の数々。誰1人として正常な人間が出て来ない。皆1人ずつ、静かに病み、狂っている。「正常な世界の異常な人々」や「異常な世界の正常な人々」ではなく、「異常な世界の異常な人々」という1mmの逃げ道もない確信犯的に救いのない空気、そのビザールな世界観に浸った。思うに、デイヴィッド・リンチ+ギャスパー・ノエ+ユルグ・ブッドゲライト÷3な空気感。結構的確な表現だと思うのだけれど、どうだろう。とりあえず健全な人には勧められないな、とは思う。病的な映画が好きな人には積極的に勧めたい。
9点(2004-02-16 15:32:30)
79.  2001年宇宙の旅
未来と過去は表裏一体で、相対的に機能する。人間の本質など、その黎明期から1mmも変わってはいない。ある文化人はこう言った、「何千年経っても、人間が問題を解決する手段が『戦争』であることは全く変わらない」。ある科学者はこう言った、「もし第3次世界大戦が起これば使われる武器は核爆弾、そしてもし第4次世界大戦が起これば、使われる武器は棒と石だろう(これは本当に恐ろしい言葉)」。猿が人となり、また更に新世代の生物となろうとも、結局は何も変わらない。過去も未来も同時混在し、混然一体となり、絶対的なカオスの中に全ては存在する。世界は本当の意味で何も変容していない。しかしその根底には、何か得体の知れない究極の原理物質、モノリスを人類に与えた者により企まれた、究極の原理がある。それこそが絶対性であり、人知の及ばない畏怖すべき領域。抗えない1つのプログラム。キューブリックはそれをただ、人間に提示しただけであり、少なくともこの作品においてはキューブリックは「神」ではなく、「預言者」であったのだと思う。それらの者から「言を預かる者」として選ばれた人であったのだと思う。本当の意味では、キューブリックですら、この作品には属していない。誰も属せない。翻弄されるだけだ。そしてこの映画を必死に熟考し、どう解釈するのも、人間が卑小であるがゆえの特権だ。キューブリックは1999年に逝去した。新世代に突入することなく、20世紀の終わりに、自らを過去の遺産とするかのように潔く消えて行った。彼にとって「2001年」は、永遠に汚されることのない未踏の聖域となった。偶然にせよ、それは彼が貫いた究極の美学であったかのように思える。
9点(2004-02-16 14:52:34)(良:7票)
80.  エンパイア・レコード
かなり好きな作品。10代のリブ・タイラーやブレイク前のレニー・ゼルヴィガーの生き生きした表情が大好き。登場人物たちの人生の特別な一瞬を閉じ込めたような、“永遠なる一瞬”がある作品。ヘタな美化をせず、まんまチープにあくまでも“B級”なノリで貫いた、安っぽくもお洒落で可愛い作品。小さい頃わくわくして集めた安っぽいプラスチック製の指輪。そんな安くて、だからこそ素敵なものがいっぱい詰まった、宝箱のような作品。私の中で “愛すべきチープな雰囲気”を大切にしたい作品。
9点(2004-02-09 17:54:25)
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