61. パルプ・フィクション
タランティーノの映画を観る=タランティーノのお遊びにつきあう ・・・あんまりつきあいたくない方だが、これは脚本が相当いいのだろうか、たまたまやっていたりするとついつい観てしまう。初めて観たころはコミック的で斬新だとは思ったけど、アメリカってそうとう病んでるのね、と思ったのも事実。タイトルが良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 16:31:00) |
62. 厨房で逢いましょう
《ネタバレ》 タイトルからして「マーサの幸せレシピ」みたいなほのぼの映画?という想像を、いい意味で大きくくつがえしてくれた。冒頭の美しい料理の映像など、テーマの大部分をしめる料理そのものをしっかり扱っていて、全体にとても楽しめました。ワインセラーを壊してしまった旦那はかわいそうな人。あれだけの料理を出す店だから、稀少なワインが集められていただろうに、それを壊すことができるなんて・・・告訴してもいいんじゃないか。しっかしエデンは怖いねー。欲望に素直な女は、怖いけれど、人がどう思うかよりも最終的に自分が欲しいと思うものを手にいれることができるような気がする・・・関わるほうはそりゃあ大変ですけどね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 15:57:36) |
63. 題名のない子守唄
《ネタバレ》 「明日を夢みて」「マレーナ」など、トルナトーレの作品の中には、女性がどん底まで不幸になっていく傾向の話があるけれど、不幸ランキングとしてはこれはダントツ。どうしようもない不幸の中で、でも生きている。ほんとにほんとに最後に見えた一条の光。あー映画って人生だ、としみじみしていまいました。涙。 映画と関係ない自分のことですけれど、最近、家族もすごく大事だけれど血のつながらない人でも無償の深い愛情はあるかも(男女の愛情関係とはべつに)・・・それって素敵な奇跡だよね・・・なんて思うことがあったりして、ラストが胸にしみました。 トルナトーレのちょっと鼻につくノスタルジーな感じが苦手な人にもおすすめしたいです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-30 19:17:28) |
64. 舞妓Haaaan!!!
阿部サダヲってちょっと苦手だなあ。こういう企画っぽい「○○モノ」って苦手だなあ・・・ (じゃあ何で借りたのさ。)・・・あれれ面白いじゃん! 落語の法螺話のような、抜けた感じのありえなさが良かった。とことん付き合う社長さんがGOODですね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-03 01:02:12) |
65. ホテル・ニューハンプシャー
ジョン・アーヴィング好きなので原作作品はみんな評価迷います。人生において重要なことが詰まっています。私も子供を持ったら「開いた窓はスルーしろ」と教えたい。 [地上波(吹替)] 7点(2008-03-05 13:19:11) |
66. ホリデイ
いろいろ恋愛はしたけれど結婚のチャンスを逸してしまった、甲斐性のある女が結婚に踏み切るのは、なかなか難しい。これくらい「偶然」を「必然」に変える事件が必要なのである。しかもこの「偶然」の出会いは、かなり都合が良くて、ものぐさというか、楽ちんというか・・・深夜にひょっこりジュード・ロウがやってきてくれるんだから(まあこっちもキャメロン・ディアスですけど)。彼のマイナスポイントがわかっても飛び越えてしまったのは、ホリデイのなせる技。でもそれでいいんです、きっと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-14 21:51:24)(笑:1票) |
67. シービスケット
傷を持ち、完璧ではない馬主、調教師、騎手、そして馬。それが出会い、奇跡が生まれる。だからこそ人の心を打つ。馬でも、例えばスポーツ選手でも、スーパースターには強いだけじゃない何かがあって、そんな実話ならではの迫力に負けました。そして時代背景として興味深かったのは、大恐慌ってバブル崩壊なんてなまやさしいものじゃない状況で、未来が今よりも良くなると少しでも思えなくなったら、人は希望を持って生きてけない・・・そんな中で生まれたスターがシービスケット。「時代」の大きな流れみたいなものを考えさせられました。みなさんおっしゃるように編集はかなり気にはなりましたが、レースシーンの迫力、馬の美しさに時間を忘れてしまいました。ただ、レッドの両親がどうなったのか、あと、あの借りた20ドル?何に使ったのか気になる。原作未読ですので解った方いたら教えてください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-23 17:53:23) |
68. 間宮兄弟
世代によってウケが違うのか?「家族ゲーム」にはまった世代には、なじめるセンス。昔、「やっぱり猫が好き」という、女3人のまったりしたTV番組があったが、これの男版みたいな感じ(?)同性ばかりでまったり、ちょっと寂しいけどなんか楽しい。兄弟で寄り添うように生きている2人は、おたくっぽいけれど、ちゃんと自分に無理のない仕事で自立していて、周りの人とかかわっていて、「何か」や「誰か」に依存したり束縛したりしていない。でも身近な人がいちばん大切だとわかっている。そんな、地味だけど肩ひじはらない自立感、がいいのかもしれない。スパイスとなっている妹役が良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2007-06-19 12:34:17) |
69. プルートで朝食を
導入の「シュガー・ベイビー・ラブ」で完全につかまれました!好きなラストシーンならず、好きなイントロの映画5本の指に入るでしょう。2匹のコマドリ(?)もいいですね。細かく区切られた構成に徹したことも成功していたと思います。ニール・ジョーダン監督にはIRAものが多く悲しい話になりがちですが、人生にせまりつつもドライな感じで好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-08 15:07:57)(良:1票) |
70. ホリデーロード4000キロ
遊園地を目指して車で出かけた一家に次々と襲いかかるトラブルを描いたコメディ。サイコーにくだらない(笑)。深夜にTVで偶然見てかなりツボにはまりました。こういう映画の場合、“偶然”ていうのがかなり重要なのですが・・・そういう映画です(いい意味で)。なかなか「アレ、くだらなくて面白いよねー!」と分かち合える人に出会わないのが寂しいです。叔母さんと飼い犬のエピソードが強烈! [地上波(吹替)] 7点(2004-11-11 20:19:24) |
71. ヘヴン
《ネタバレ》 こんなこと絶対ない!と思いながらも、なぜか腹が立たない。もしかしてこれは聖書の一節のような、寓話めいた世界なのではないかしら、と思ったからだ。お父さんに「彼女を愛してしまった」と告白するシーンから、おや、これはサスペンスではないのだな…と思いはじめる。翻訳によるのかもしれないけれど、ふつう「彼女に恋をしてしまった」でしょうが! そして教会で父と再会するシーン。要職にありながら、その顔に泥をぬるような行為をした息子と彼女に「でも息子はあなたを愛しているんです」って、こんな父親いますかね。寛容すぎる!まるで聖人じゃないですか。そして無言ののち「愛してる」と答える彼女。場所が教会だけに、父親は2人のひっそりとした結婚式を司る神父様のようだ。そして「ヘブン」への新婚旅行に旅立つ2人…はたして神様は十字架を背負ったふたりに「許し」をあたえたのでしょうか?それがわかりません。 7点(2004-09-06 16:41:39) |
72. ドリーマーズ
マシュー役のひとが、ディカプリオのNGに見えてしかたなかった。それはさておき、なんで今こういう青春映画?をベルトルッチは撮りたかったんだろう…??? 熱にうかされたようなカウンターカルチャーと個人的な性愛のシンクロを表現しようとしている気がするのですが、革命の描写がさみしいせいか、そもそもそんな時代背景が必要なのか疑問が残った。とはいえロマンチックに閉じられた部屋の濃密な空気を描くセンスはさすが。 7点(2004-09-02 12:43:29)(笑:1票) (良:1票) |
73. ムトゥ/踊るマハラジャ
人生のような映画が好きだ。でもコレは映画そのものが生きるパワーなのだ!!。踊る人たちのずーっと奥まで踊る人、人、人…さまざまな角度からのしつこいカット割り…合わせ鏡のように無限に広がる世界。インド映画の中ではPOPで完成度の高い音楽も世界でヒットした大きな理由だと思う。 7点(2004-06-29 11:56:03) |
74. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 女の子ふたりでサッカースパイクを楽しそうに買いに行くシーンが大好き。「ベッカムに恋して」=「サッカーに恋して」なのだろうと、サッカーに恋してる私は思う。親に隠せる程度の練習でスカウトがくるほど女子サッカーは甘いのか!というつっこみもしたくなりますが、全体にただようハッピー感で許せちゃう、好感のもてる娯楽映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2004-06-28 20:55:41)(良:1票) |
75. ふたりのトスカーナ
信念をしっかりと貫く伯父さんがいいですね。たとえば両親をなくした子供たちに「私たちは本当のお父さん、お母さんにはなれない。けれど植物に水が必要なように、子供は愛情を受けて育たないとけない。私たちは君たちを愛していく」というような(うろ覚えですが)セリフ。子供にこびるのではなく、姿勢をしっかり見せ、悪いことはきちんと叱る。そんな伯父さんの子供への接し方、距離感がいい。そして子供たちの子供っぷりもいちいち可愛い。思い込みから失敗したり泥んこになったり…。大人がちゃんと大人だと子供も子供らしくいられるのかなあと思ったりしました。きっと子供たちは伯父さん伯母さんからとても大切なものを受け取って、たくましく生きてゆくんじゃないでしょうか。 7点(2004-06-24 13:40:24) |
76. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 「同性愛」という爆弾をかかえた3人の女性の物語として見た場合。バージニアの場合、最後には死ぬしかなかった。ローラの場合、逃げ出すことを選んだ。クラリッサは、人工受精という方法で恋人との間に子供をつくることもできた。こうしてみると時代につれてなんと進歩してるんでしょう!でもこの映画はきっと「同性愛」だけを語っているわけではないのですね。リチャードのセリフ「ぼくたちほど幸せな二人はいない」というようなことが、冒頭のバージニアが夫にあてた遺書にもあった気がするんですが、そう死ぬ真際に言い残している相手はどちらも、けしていっしょに幸せになれない「他者」のような人に対して。だから、空虚とも見える夫婦生活を送った夫や、やはりゲイであるリチャードとの関係にこそ、大事な大事なものがあったんじゃないかなと。同性愛者じゃなくても常に追い求める「ここではないどこか」がみんな心のなかには多かれ少なかれあると思う。それを追いかけることは素晴らしいけれど、一生完全には理解しあえなかったり結ばれなかったりする「他者」とのつながりでできてたりするのが人生なのかな、って思ってしまいました。とっても勝手な見方だと思いますが、いろいろなことを考えさせてくれる映画だと思います。ピアノがバックに流れる冒頭何分かの緊張感にすんなりとひきこまれてしまいました。最後に、ニコール・キッドマン、彼女はイカれている役がとってもうまい。あまりに自然でした。「誘う女」と本作がいちばんはまってる気がします。 7点(2004-06-08 22:11:33)(良:1票) |
77. BARに灯ともる頃
マッシモ・トロイージとマルチェロ。地味~な映画なのに、なにげにしぶい幻の共演です。親子には見えないけど。これは私事ですが、子供のころから家族と食事したりする団欒の時間にふっと感じたなにかせつない気持ち、これは何だろうとずーっと思っていたのだけど、いつか自分が別の世界を持ち、別の家庭を持っていく寂しさと期待の入り交じった感情だったのかな、と思いました。そんな言葉に言い表わしにくい微妙な気持ちを異国の人が描いているようで、静かに感動したのでした。 7点(2004-03-10 17:13:57) |
78. ロード・オブ・ザ・リング
すいません細かいコト言っていいですか? 命かけてフロドを守るっていってるわりに崖とびこえるときにフロドが最後だったり、おいおい、守るんならもっと目はなすなよ~。あと、原作読んでいないのでガンダルフが「魔法使い」としてどんな能力があるのかよくわからず。魔法使えるならもーちょっとラクなとこあるような。 でも全体としては徹底した絵本のような画面づくりに思わず引き込まれました。あと、キャスティングもいいですね。俳優がみんな現代の俗世間をにおわせていないところがすごいです。 7点(2004-02-09 15:17:46) |
79. ボウリング・フォー・コロンバイン
白人がいかに「恐がりさん」かというアニメのくだりで笑った。笑ってられないのは、こういう国のまねをしてきた自分の国が、こういう国に言われて断れなくって自衛隊派遣してたりすること。ジャーナリストとしての視点を持ちながらもウィットに富んだ作品が存在し、ちゃんと上映できることは素晴らしいと思う。 7点(2004-02-01 16:32:11) |
80. ロッキー・ホラー・ショー
ハイヒールでリズムを刻みながらフランクフルターが登場(鳥肌)このシーンまでが最高にかっこいい! いまさら、って感じですが…見てなかったら、ロックとか好きだったら、ここまでだけでも見る価値アリ。 7点(2004-01-23 19:11:49) |