61. シュガー&スパイス 風味絶佳
《ネタバレ》 好みのタイプは?と聞かれて「優しい人」と答える人が多いのを不思議だなあと思っている。だから、「優しいだけじゃダメ」って、そんなに映画のテーマとして重要?と思ってしまった。しかし、人生で初めて出会う、身をひきさかれるような失恋・・・死ぬほど悲しくても、エリカ様はそこまで辛くない、っていう不公平かつ理不尽な現実・・・・はなかなか良く描かれていた。終始オーバー気味な夏木マリが安っぽくしているような気がする。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-11 17:18:59) |
62. 幸せのレシピ
料理が大きなテーマになっているのに、作り手側の料理への情熱や知識というものが感じられず。とても薄っぺらいですね。もとネタ「マーサの幸せレシピ」で充分でしょう。リメイクの意味がないのでマイナスさせていただきます。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-11 17:09:12) |
63. インランド・エンパイア
次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-11 16:43:47) |
64. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
劇場版はちょっとおセンチすぎ?と思ってましたが「完全版」を見て、評価が上がりました。ラストの試写室のシーンの意味が深くなった気がします。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-06-03 17:02:45)(良:1票) |
65. 舞妓Haaaan!!!
阿部サダヲってちょっと苦手だなあ。こういう企画っぽい「○○モノ」って苦手だなあ・・・ (じゃあ何で借りたのさ。)・・・あれれ面白いじゃん! 落語の法螺話のような、抜けた感じのありえなさが良かった。とことん付き合う社長さんがGOODですね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-03 16:50:13) |
66. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 「演じる男」を演じきったケヴィン・スペイシーに鳥肌。 無駄がなくクールな映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-29 22:32:17) |
67. 眺めのいい部屋
ひとつの恋愛を通して、この時代の上流階級の考え方が丁寧に描かれている。見る前にイメージしてたのが、上流階級の葛藤・・みたいな太宰治やヴィスコンティの世界のような文学作品だったので(勝手にです、すいません)素直な恋愛ストーリーで少し拍子ぬけ? 恋愛モノとして見ると、ルーシーがお嬢様なので仕方ないけれど、少し子供っぽい感じも・・・おつりの計算のところなどシャーロットのキャラクターが面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-03 14:08:02) |
68. シービスケット
傷を持ち、完璧ではない馬主、調教師、騎手、そして馬。それが出会い、奇跡が生まれる。だからこそ人の心を打つ。馬でも、例えばスポーツ選手でも、スーパースターには強いだけじゃない何かがあって、そんな実話ならではの迫力に負けました。そして時代背景として興味深かったのは、大恐慌ってバブル崩壊なんてなまやさしいものじゃない状況で、未来が今よりも良くなると少しでも思えなくなったら、人は希望を持って生きてけない・・・そんな中で生まれたスターがシービスケット。「時代」の大きな流れみたいなものを考えさせられました。みなさんおっしゃるように編集はかなり気にはなりましたが、レースシーンの迫力、馬の美しさに時間を忘れてしまいました。ただ、レッドの両親がどうなったのか、あと、あの借りた20ドル?何に使ったのか気になる。原作未読ですので解った方いたら教えてください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-28 16:16:43) |
69. ホリデイ
いろいろ恋愛はしたけれど結婚のチャンスを逸してしまった、甲斐性のある女が結婚に踏み切るのは、なかなか難しい。これくらい「偶然」を「必然」に変える事件が必要なのである。しかもこの「偶然」の出会いは、かなり都合が良くて、ものぐさというか、楽ちんというか・・・深夜にひょっこりジュード・ロウがやってきてくれるんだから(まあこっちもキャメロン・ディアスですけど)。彼のマイナスポイントがわかっても飛び越えてしまったのは、ホリデイのなせる技。でもそれでいいんです、きっと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-28 16:00:37)(笑:1票) |
70. SAYURI
それとなく漫画「キャンディ・キャンディ」を思い出してしまったのは私だけでしょうか?(丘の上の王子様!古くて恐縮)それくらい王道ロマンスって感じに思えました。海外の人が描く日本、ということで違和感があるだろうと思っていましたが、日本の文化に対する敬意みたいなものを感じたので、いやな感じは全くしませんでした。女性キレイだったし。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-25 15:22:40) |
71. キンキーブーツ
《ネタバレ》 社長の言葉がマイクに入っていて・・・って、ちょっとちょっと、一番大事なシーンでそれは陳腐じゃない?こういう種類の映画は、細かいコメディー感覚がもっと研ぎすまされていないと、いわゆる王道ストーリーの域を出ない気がします。ドラァグクイーンに偏見はありませんが、一生ものの英国靴がすたれてしまうこと自体が寂しい気がしました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-05 17:22:02) |
72. アンフィニッシュ・ライフ
ハルストレム監督には甘めな自分だが、なんだか普通すぎる印象。ジェニファーロペス??と思いつつ、そんなに悪くはなかったけれど、トーンが彼女にひっぱられている気もする。・・・孫の力は偉大です。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-05 14:58:38) |
73. イン・ベッド・ウィズ・マドンナ
マドンナのツアーを追っているドキュメンタリータッチの作品。この人は誰かを演じるよりも本作が一番おもしろい!(ていうかマドンナという存在そのものがすでに演技だから?) ライブそのものも、ゴルチェが衣装やってたりもして、すごくかっこいいです。まあ、マドンナ嫌い!っていう人にはおすすめできませんが…。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-02-05 14:34:03) |
74. ホリデーロード4000キロ
遊園地を目指して車で出かけた一家に次々と襲いかかるトラブルを描いたコメディ。サイコーにくだらない(笑)。深夜にTVで偶然見てかなりツボにはまりました。こういう映画の場合、“偶然”ていうのがかなり重要なのですが・・・そういう映画です(いい意味で)。なかなか「アレ、くだらなくて面白いよねー!」と分かち合える人に出会わないのが寂しいです。叔母さんと飼い犬のエピソードが強烈! [地上波(吹替)] 7点(2008-02-02 15:51:42) |
75. プルートで朝食を
導入の「シュガー・ベイビー・ラブ」で完全につかまれました!好きなラストシーンならず、好きなイントロの映画5本の指に入るでしょう。2匹のコマドリ(?)もいいですね。細かく区切られた構成に徹したことも成功していたと思います。ニール・ジョーダン監督にはIRAものが多く悲しい話になりがちですが、人生にせまりつつもドライな感じで好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-02 15:27:42)(良:1票) |
76. カサノバ(2005)
《ネタバレ》 他の方も言われているように、シェイクスピアの喜劇、といった感じ。あくまでも上品な艶話ですね。(シェイクスピア映画はあまり好きでないのですが。)細かい前ふり・・お母さんが娘に「お父さんは太っていた」と言っていたりするのが後で納得できてけっこう素直に楽しめました。監督のイメージからもの足りなさを感じられる方がいるのもわかりますが・・・こういう“品”は、作るものではなくて、ついつい出てしまうものなので、この監督らしさって意外とこういう所なのかも、という発見がありました。大ヒットにはつながらない美徳なのかもしれませんが。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-02 15:25:43)(良:1票) |
77. 鉄コン筋クリート
昭和の記憶の断片を寄せ集め、アジアをまぶしたような世界。鳥の目線に、猫の目線に、ダイナミックにきりかわり、独特の空気を作り上げている。ネズミがストリップ劇場が無くなることをこぼしているように、街が「影」の部分を失う事によって、ほんとうは子供が息苦しくなっているんじゃないか、とふと思う。そして自分の中の「悪」に向き合うことが、難しくなっているのかもしれない、とも。「子供の城」はすでにこの国に蔓延しているから。 映画としては、後半、「足りないネジを・・」などセリフに語らせてしまうところにすこし白けてしまった。精神世界でもかまわないし、エンターテイメントを目指した作品では無いとは思うが、これだけの世界観を提示しているのだから、もうひとつ大きなカタルシスが欲しかった気がします。 シロの「こちらシロ隊員・・・」の繰り返しはなんかキュンときた。蒼井さん素晴らしいですが、時々やっぱり女性の声に聞こえて、なんとなく色っぽく感じられてしまったのはどうだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-02 15:24:49)(良:1票) |
78. モーターサイクル・ダイアリーズ
きっとこんな長~い旅をしたら、こんなふうにくだらないことでくだらないピンチになったり、ちょっとうれしいことがあったり、旅が日常のようになって疲れてくる、そんな状態になったりするのだろうなぁ・・・と想像できて楽しかった。ロードムービーとしてはけっこう正しいのではないかしら? 大切なのは、新しい世界にふれた時、こんなふうに常に自分の中の「違和感」や「疑問」に向き合っていけるかどうか。はたして自分は日常という旅のなかで、そんな目線を持ち続けているのかな・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-02 12:33:18) |
79. ロスト・イン・トランスレーション
いわゆる「サザエさん症候群」にも似た、いいようのない寂しさ。アメリカ人も、日本人も、滑稽に、疲れているのだ。金持ちのおじ様には、「もうポルシェは買ったの?」と、言い放ってみよう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-02 12:32:19) |
80. マリー・アントワネット(2006)
「ロスト・イン・トランスレーション」はドキュメンタリーすれすれな不思議な映画だったが、今度は一転、現実ばなれした絢爛豪華な世界を、やはりあくまでも一人の少女の目線から見たドキュメンタリーのように見せる。やるねソフィア! ベルサイユに重おもしさは無く、おそらくこの時代にリアルに生きていたのなら、意外とこんな風に見えてるんじゃないかと思えてしまう。歴史ものってセピアっぽかったりするけど、その時代に周りがセピアに見えてるわけないじゃん。ねー? マリーが夫に相手にされず、買い物に走ったり、反動で?ロハスな生活を始めたり・・・時代に翻弄される女の一生は、いつの世もはかないもんです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-02 12:31:56) |