61. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 視点を主人公に置いたのは正解。何がなんだかわからないまま逃げ惑う一般市民の恐怖が伝わってきた。ただ身勝手過ぎる息子と、娘のあまりにもヒステリックな悲鳴がうるさすぎて今一物語に感情移入しきれず。ラストに離散した家族が(あれだけ犠牲者が出てるのにも関わらず)何事もなかったかのようにあっさり再会できるのもう~ん、なんだかな~って感じ。侵略シーンが非常にわくわくさせられるだけに残念。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 23:32:00) |
62. コールド マウンテン
《ネタバレ》 この作品見ればレニーがアカデミー助演女優賞とれたのが納得。ていうか主役の二人がちょっとデリカシーなさすぎ!レニーの父親が瀕死なのにほったらかしで再会の喜びにふけってるし、恋人が戻ったら農場はもうどうでもいいのかよ!(まあ気持ちはわからなくもないけど)、あげくにレニーの方が二人に気を使う始末。これじゃ誰が見てもレニーの方に共感しちゃうよ!主役の二人が恋に落ちる過程も(例え一目ぼれだったとしても)ちょっと説得力に欠けるし、ニコールは美人だけど個人的にはこの作品よりも「アザーズ」や「ムーラン・ルージュ」の彼女の方が綺麗だったと思います。それと大河ドラマであるなら悪役である義勇団の人間像ももう少ししっかり描いてほしかったかな。彼らの背負ってるものが伝わってこずただの悪人として描かれていた点がちょっと不満です。(単なる勧善懲悪ものならこれでもいいんですけどね。) [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 23:25:20) |
63. ディープ・ブルー(1999)
《ネタバレ》 たまたまもっと身勝手な主人公の出てくる作品(ソー○・バーチの「穴」)を見てからこの作品を見たせいか、言われるほど女科学者の身勝手さは感じなかった。彼女の身勝手な行動って直接的には誰かが腕をかまれた後にサメを逃がしただけでしょ?それ以外は全部事件前の行動だし(いや確かに問題ではあるけど)この作品の事件中だけに限って言えばそれ以外は非難されるほどの行動はしてないと思う。(ていうかそもそも怯えてただけだし。)まあそれでも大元の責任が彼女にある事は確かだから因果応報と言えなくもないけど…。映画的には色々な作品の影響が随所に感じられるものの、まあ普通に楽しめます。CGのサメは今一だけどアニマトロニクスのサメの出来栄えに+2点。アレが実際に水中を泳げると聞いてびっくり。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 23:05:45) |
64. ボーイズ・ドント・クライ
主人公が普段感じていたであろう「居心地の悪さ」がこちらまで伝わってきて見ててなんだか落ち着かない気分にさせられました。救いのない作品が必ずしも嫌いなわけじゃないんですがこの作品は個人的にダメですね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-07 22:47:49) |
65. 第十七捕虜収容所
牧歌的というかやや荒唐無稽なストーリー。当時の捕虜収容所ってこんなに自由だったの?と思わせる楽しそうな捕虜生活。もうちょっとシリアスな話かと思ってたけど予想を裏切られました。肩の力を抜いて楽しめる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 22:35:24) |
66. 失踪(1993)
《ネタバレ》 誘拐されたサンドラがどうなったかがみんな一番気になってるのに最後はあっさりした感じでちょっと拍子抜け。犯人の動機も今一納得できない。囚われた後のサンドラと犯人のやりとりの回想シーンがあればきっともっと感情移入が高まったはず。でももっと後味悪くなるのは間違いないからこれはこれでいいのかもね。最後はちょっと洒落た終わり方なんだけど、この事件の重さを考えるとちょっと違和感が残る。でもこの監督さん、結構演出力あると思うのでチャンスがあれば他の作品も見てみたい。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 22:34:19) |
67. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 実話を下敷きにしてるだけあってありえないモンスターやドラマチックな大事件は一切登場しない。ホラーとして分類するなら言わば擬似ドキュメンタリー?よって主人公にどれだけ同化できるかで評価は変わる。自分は最初に置き去りにされた事がわかった時点でのほほんと救出を待っていた時点でOUT。まだ船が見えてるんだからもっと必死で追えよ!それ以降もただひたすら救出を待つだけの二人に今一感情移入できなかったのでこの点数。割と期待してただけにちょっと残念。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-07 22:32:31) |
68. バースデイ・ガール
《ネタバレ》 これは惜しい。ほのぼのしててマジメな主人公にどこか憎みきれない悪人達、ネットで花嫁募集という斬新な切り口なのにそれぞれが描ききれていない。例えば彼がなぜ彼女を選んだのかという部分の描写がなくいきなり空港での出会いのシーンに。ここで出会って実は英語がしゃべれない花嫁に主人公が驚くけどそんな最低限の事をどうして予め確認しなかったのか?更にその後実は彼女は英語を(ネイティブ並に)喋れる事が発覚するがこんなに何日もずっと一緒にいて果たして完璧にだまし続けられるものなのか?他にも彼が職場から大金を盗んだ後全く追っ手が迫っているように見えず逃避行する二人がまるでピクニックしているように見えるとか、警察に手配書すら回っていないのかとかシティホテルの一階に客室があるってどうなの?等ヶ随所に詰めの甘さが見られる。ラストも悪人が空港に向かってきてさあこれから一波乱あるぞと思ってたらそのまま何も起こらず終わってしまうし…。こうした点がきちんと消化できてればちょっとした佳作になっていただけに残念。ロシア人役の人達のロシア語は日本人の自分には本物のように聞こえました(笑)。関係ないけどニコールって不幸な役が多いですよね。それも彼女の美しさ故なのかもしれないけどたまには幸せそうな役も見てみたいなー。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-07 22:17:41) |
69. 8mm
刺激的な題材を扱ってる割に描写が薄っぺらな印象。ストーリーもありきたりで今一乗れませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2006-06-07 22:02:21) |
70. 雨に唄えば
小さい頃見た時はミュージカルが嫌いだった事もありつまらなかった記憶があったのですが、今あらためて鑑賞してみたら…すごく面白かったです!見てるとこちらまでなんだか楽しくなれる、元気をくれるそんな作品ですね。トーキー初期の色々な苦労が伝わるエピソードもとても興味深かったです。ただちょっと作品中での女性の扱いというか価値観が古臭い印象があり、その点に少しだけ抵抗を感じたので評価は9点にしておきます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-07 21:30:44) |
71. 戦場のピアニスト
周りに散々迷惑をかけつつまんまと自分だけ生き延びる主人公に、有罪判決を受けながらちゃっかり逃げおおせたどこかの映画監督の姿がダブって見えました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-07 00:24:54)(笑:1票) |
72. ムーラン・ルージュ(2001)
圧倒的な音響と映像の洪水!これは"鑑賞"するというよりもむしろ"体験"する映画です!こんなに劇場で鑑賞できなかった事が悔やまれる作品は他にありません。 映画館の大画面で堪能できた人が心底羨ましい。 極上のエンターテイメント作品。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-29 18:50:21) |
73. オズの魔法使
すごい!こんなに古い作品なのに今も全く輝きを失っていない。そりゃセットや特殊効果は最近の映画にはかなわないけど、もっと大事な"何か"がこの作品にはある気がします。ジュディ・ガーランドも超キュート。セピア色の画面がカラーに変わった瞬間の感動は今でも忘れられません。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-29 16:35:35)(良:1票) |
74. バリー・リンドン
決して全面的に主人公に共感出来たわけじゃないのですが長尺を飽きずに最後まで見れたのは語り口の上手さとじっくりと画面を見せつつも意思を持ったように動くカメラワークの巧みさによるものだったと思います。繰り返し奏でられるテーマ曲も独特な哀感が強調され印象に残りました。晩年の「アイズワイドシャット」はラストがあまり評判がよくないようですがこの「バリー・リンドン」でのラストの皮肉たっぷりの口上を見てキューブリックの反骨心がこの当時からずっと変わってなかったんだとわかり少し嬉しくなりました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 18:53:05) |
75. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
あちこちで評判がいいので見てみたんですが途中までは物語の展開に「なんだよ、こりゃー」「ああデッドコースターの脚本家なのね、だからなんか脚本に穴が多いのか~」「これちょっと評価高すぎるんじゃない?どう見てもデッドコースター程度だよなぁ、ぶつぶつ…」等とつぶやきつつ、ラストで「そう来るか!」と不覚にもぐっときてしまいました。と同時になんでこんなに高評価なのかにも納得。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-24 14:58:58) |
76. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 ラストで主人公の言う台詞「彼女の車にさえ乗らなければ…」ってそれじゃ全部キャメロン・ディアスが悪いみたいじゃん!それを言うなら「親友に彼女がセッ○スフレンドなんて言わなければ…」或いは「もう少し友人を見る目があれば…」と言うべきか。いやでも親友の恋人を奪おうとしてたんだからやっぱりこの主人公が一番悪いと思います。最近この手の話が増えてますがこの作品は少し冗長で2時間はちょっと長かったかも。でもペネロペ・クルスがとても可愛かったので+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-24 10:21:17)(良:1票) |
77. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 アザーズを見てなぜかこの映画を思い出し久々に鑑賞。スプラッタシーンに頼らずジワジワと恐怖を盛り上げていく演出は見事。あ、でも一箇所ありました。風呂場の中で死んでる女性、ここがグロすぎて何度も見るのを躊躇してしまう臆病な自分…。まあそれはさておき主人公が狂気にかられていく過程をホテルのバーでの過去の(彼の妄想が生み出した)人物達との対話を通して表現する辺りのスタイリッシュな演出はさすがキューブリックだと思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-24 10:06:51) |
78. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
もっと子供向けの作品かと思ってたんだけどこんなに楽しめるとは。この手の娯楽作品ってどうしても一般に安っぽくなりがちなんだけどこの作品は細かいところまでしっかり作られていてとても好感が持てます。特に音楽の重厚感が映画の奥行きを出すのにとても貢献していたと思います。主演のジョニー・デップや脇役の海賊達も好演していて大人でも十分楽しめる冒険活劇ではないでしょうか。ただちょっと長過ぎかも。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-24 10:03:05) |
79. 恋愛小説家
《ネタバレ》 後半彼女にふられた後、隣人の画家に優しくするジャック・ニコルソンがいつ本性を出して画家に襲い掛かるんじゃないかとハラハラしながら見てました(考えすぎ?)。それとヘレン・ハントが時折見せる笑顔がとても魅力的で見ているこちらまで温かい気持ちになれました。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-24 02:55:55) |
80. カッコーの巣の上で
ジャック・ニコルソンって決してかっこよくはないんだけどなんとも言えない人間的魅力がありますよね。シャイニングのメイキングでも思いましたが、恐らく実際の彼も飾らない気さくな人なんだろうなと思います、この映画の主人公のように。作品自体は今見るとさすがに色あせた部分も多々感じますが彼の好演に対して7点。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-17 23:25:54) |