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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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61.  駅 STATION
この頃からだよなあ、北海道を舞台に降旗監督と山田洋次監督による高倉健さんの争奪戦が始まったのは (笑) 前半の犯罪サスペンスに対して、後半はワケあり中年男女による北の国からさすらい恋慕情編、、となっていて、よくよく考えれば無茶苦茶なストーリーですが、高倉健さんを観て、何かしらを感じるべき映画、もうそれだけでいいのかもしれません。特に、名カメラマン木村大作氏による駅舎の寒々しくも美しい雪の風景が、健さん (の孤独、力強さ) を十分に引き立てています。 その健さんと倍賞千恵子さんが赤提灯でしみじみ飲めば、まさに演歌の世界ですね。私は、2022年の大晦日に観ましたが、年の瀬に鑑賞してよかったとしみじみ思えます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-05 21:53:12)
62.  1秒先の彼女 《ネタバレ》 
序盤、シャオチー (リー・ペイユー) とイケメン詐欺師のロマンスに心がときめき、彼にもらった弁当に涙ぐむ彼女の姿に、まんまともらい泣きしてしてしまった私はよいお客なんだろう (笑) この映画はざっくりと、前半のシャオチー編、後半のグアタイ編、とも言える二部構成となってます。前半は、二人の被写体 (シャオチーと詐欺師) がとにかくよく動く。シャオチーのせっかちで1秒早いフライング体質という設定、映画の撮り方もそこに同調していると思えます。(カット割りも多い) 後半は一転する。今度は1秒トロいグアタイのストーリーになると、カメラワークは落ち着きを取り戻し、ゆっくりな展開どころか、とうとう、時間まで止まる。 撮り方にこういう工夫がある上、おまけに映像美も素晴らしい。特にグアタイ編の、夕暮れの中、四方を海で囲まれた狭い道をバスが走っていく光景は実に幻想的。 二人の1日について、シャオチーが失った「1日」(24時間) は1秒生き急いできたこと、グアタイがもらった「1日」(24時間) は1秒遅れるように生きてきたこと、その帳尻合せと思っていますが、どうやら彼が長年彼女に認め続けた「手紙」や私書箱も要因の気がしてます。このあたり、まだモヤッとしてますが、ファンタジーだし感動に身を任せてそれでいいじゃん、、という良い意味での「ちから」(説得力) がこの映画にはありました。もちろん、何度か観て理解を深めたいとは思います。 主演のリー・ペイユーさんは、超美人ではなかったですが、恋することで段々と美しく輝きを増してゆきました。対するリウ・グァンティンさんは、その雰囲気から誠実さがにじみ出るよいキャスティングであったと思えます。 人よし、脚本よし、映像よし、そして「台湾」という国がよし。このオリジナリティーあふれる素晴らしい脚本は、お近くのパクリ主義の大国には決して真似できまい。 負けるな台湾、今のままでいつまでもいい映画をたくさん作ってほしいです。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 23:34:45)(良:1票)
63.  知らない、ふたり 《ネタバレ》 
今泉監督の佳作、いや、秀作。 監督は毎回、人を好きになることの肯定、をテーマに数多くの傑作恋愛映画を撮られていますが、ストーリーと見せ方のアイデアが豊富であり、どれもが全く違った色合いの映画になるところがすごい。そして、パンとか、お花とか、古着とか、本作の靴とか、、映画を彩る小道具も毎回楽しみにしてます。監督 (の日常生活) はきっとおシャレだろうな、お会いしなくとも私には手に取るようにわかります。 そうそう、監督の映画には、よくストーカーがご登場されます (笑) でも当事者たちは、いつも威風堂々としていて、決してその行為を (第三者に) 隠そうとしない、、そこが笑えるし、なぜか清々しいところ。誰にも隠したらヘンタイ (ストーカー) 、そうでなければ純愛。そこ、重要な境界線。本作の彼らは一見「ストーカー」ではありますが、もしかしたら、それはまだ呼び名のない、全く新しい恋のカタチなのかもしれません。 一人が二人を同時に好きになること。どちらにも隠したら二股 (浮気) 、隠さなければ (どちらも) 純愛。そこ、重要な境界線。それもまだ呼び名のない、全く新しい恋のカタチなのかもしれません。(また言っちゃった) 監督はいつも、恋する人たちの「内面」を優しく描いています。だから、私たちが意識するほど、この映画にとって、日本人とか、韓国人とか、あまり関係ないのかもしれない。大切なのは、国籍や言葉ではなくて、その人、その心の内面なのだから。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-27 23:09:19)(良:1票)
64.  河童の女
冒頭、個性派脇役の近藤芳正さん演ずる民宿のオヤジさん (と女中のやり取り) がかなりオモロい。しかし、駆け落ちにて早々と本編からご退出。残念。 主演二人について。 男優さんはメガネが特徴的で、民宿よりはIT系企業の社員、といった印象。女優さんはヘアスタイルが特徴的で、河童の女、というよりは、おかっぱ頭の女、といったところか。 この映画は、民宿近隣の山あいの風景が美しい。しかし、いかんせん映像がテレビドラマの域を出ないし、画作りもこれと言って個性を感じるものはなかった。あと、せっかく民宿が舞台なんだし、配膳されたご飯、お風呂、、そういった部分をもっと大事に撮ってもよかったと思うし、またそれに付随する民宿ならではの "お仕事" をフォーカスするべきだったと思えます。(ドラマと脚本が命綱、そこは理解するけど、、) 「ユーチューバー」を登場させた意図としては、映画の "タイムスタンプ" 扱いですね。ブームが去れば消えていく方たちなので、何年後かに本作を観た方でも、ああ、2020年頃の時代設定ね、ってわかるでしょ。 本作は辻野正樹氏 (51歳) という、遅咲き監督のデビュー作ということでした、次作に期待したいです。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-12-26 22:34:15)
65.  結婚しようよ 《ネタバレ》 
本作は「結婚」と「音楽 (吉田拓郎) 」という、二つの大きなテーマに絞ってコメントを。 まず、三宅パパが会社帰りに突然連れ帰ってきた、どちらかと言うと冴えない感じの青年に、美人長女が (なぜか) 一目惚れして、早々に結婚まで決めてしまう? ・・わからんでもないが、結婚するまでの過程は重要だし、もう少し説得力のある展開にしてほしいところ。それに、就職が決まっていながら、それを辞めてまで蕎麦屋に嫁入りする、という人生最大の決断をするにあたり、彼女の心境の変化とか、苦悩とか、絶対にあるはずなのに、どうしてそこを描かないのだろう。 三宅パパが頑なに家族全員でご飯を食べようとする理由、松方夫妻が不便でも田舎暮らしにこだわる理由、そのあたりも私には理解できませんし、色々と人物たちの掘り下げが足りなかったように思えます。全体的に、役者が熱演してはいますが、ストーリーとしては感動的なエピソードを羅列しているだけで、その脚本は杜撰である、と言わざるを得ません。 吉田拓郎さんの歌については、代表曲をたくさん聴くことができたし、これは満足でした。語り草となっている「つま恋2006」コンサートもよかったと思う。でも、本作最大のトピック (感動) が既存のライブ映像を流用したものでは、映画の作りとしてはちょっと残念な気がしますけど。
[DVD(邦画)] 4点(2022-12-22 21:26:23)(良:1票)
66.  馬の骨
「イカ天」がテレビでやっていた頃の1989年~1990頃、私はと言えば、青春真っ盛りの15~16歳で、時代はまさに空前のバンドブームでありました。番組詳細については、前段にて記載済のため割愛。(かっぱ堰さん、ありがとうございます) そして本作、「馬の骨」。まず、フロントマンの熊田 (桐生コウジ) の出で立ちが、明らかに忌野清志郎を意識しまくりで笑えます。ユカ (小島藤子) はかわいかった、そして、しれっと彼女と同居しているストーカーな彼、ちょっと危ないヤツだが、悪びれることなく、熊田さんをストーカー呼ばわりするところがまた笑えます。(おまえが言うか、って 笑) 全体的に、音楽で成功を夢見る人たち、インディーズの舞台裏やライブハウスの描き方は、成功するばかりが成功ではない、、そういう、音楽を (真剣に) すること、、それそのものへの愛が感じられてよかったです。 イカ、、じゃなくて、以下は余談。(忙しい方は読まなくていいです) あの頃 (1988~90年頃) は爆発的にCDが普及したこともあり、友人同士でCDを貸し借りするのがコミュニケーションの一つの手段となっていた。ちなみに、私が生まれて初めて買った記念碑的なアルバムは、光GENJIの「Hey!Say!」という、何ともトホホ・・な感じでして。 ← 時代が平成に変わったばかりの1989年2月発売、だから HeySay (平成) ね。(どうでもいいけど笑) その当時、おままごと程度にお付き合いしていた彼女が彼らの大ファンで、絶対いいから!! と、ゴリ押しで買わされたんです(T T) なんだかこっぱずかしいので、知り合い筋には、ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」てことにしてある。 以上、、ガラスの四十代、タケノコの告白でした。 ・・・内緒だよ。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-21 12:58:41)
67.  こっぴどい猫 《ネタバレ》 
この、こっぴどい猫ほどじゃあなかったけど、こういう娘、自分の人生でもちょっと心当たりがありますわ。 さて、客観的にコメントを。(無責任なことばかり言うぞ~ 覚悟しとけよ~ モトさん 笑) 二人は交際するに至っていない、つまり高田さん (モト冬樹) は相手を責めることはできない。でも一回くらいは手を出しておけばよかったなあ、、そういう後悔ともどかしさばかりが、悶々と後を引くパターンよね。 しかし、お金をわんさか貢がされたわけでもない。まだ (彼女を) 手に入れてもいないので、失ったものは何一つない。(よね?) だから、楽しい時間をありがとう、、そう前向きに考えましょうや、和製ニコラスケイジこと、モト冬樹さん。 全編にわたって、あなたの哀愁が漂いまくりでした。 最後はたいへんお気の毒でしたが、かなりオモロかったです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-13 22:11:30)
68.  友だちのパパが好き 《ネタバレ》 
前半だけを観るなら、ユルくて笑える恋愛群像劇風であり、どこか今泉監督の映画を彷彿させます。しかし後半は一転して、かなり痛々しいブラックコメディとなっている。(まるで、ヒメアノ~ルのごとく、その導入部からは予想もつかない、、) さて、映画の様相が変わるに当たって、大きなターニングポイントがあります。マヤがパパの愛人ハズキに対して、「初めまして、妙子です」としゃあしゃあと挨拶する場面。ここで初めて、マヤの「悪意」が示されたわけです。ただの純愛娘と思っていた彼女は、かなりの悪女だった。すると不思議で、今度はパパが被害者のようにも思えてくる。確かに彼はダメパパではあるが、下半身に脳ミソがある典型的な無責任男で、悪意はなかった。(と思ってる) ハズキは不倫の当事者だし、ダメ教師はダメパパを刺した。 一昔前に、妻夫木くん主演の「悪人」ていう映画があったけど、本作はよく似ていると思います。本当の悪人は一体誰なのか、第三者 (視聴者) に揺さぶりをかけてくるあたりもよく似ている。 本作は、含みのある終わり方が秀逸でした。マヤが病室に入ってきたけど、もしかしたら、ナイフを忍ばせていて、パパと今度こそ心中するつもりだったのかもしれない。なぜなら、私が制作者であったなら、二人が愛の逃避行をするならば、最後に空と太陽ときれいな海の見える丘で "未来" を描写するから。でもそうなっていたら、残念ながら点数は2点をつけていたけどね。 病室で終わったということは、二人は病室で終わる、ということ。悪意なき妙子とミドリの人生をメチャクチャに破壊したお二人は、潔く罪を償うべきだ。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-12 22:51:54)(良:1票)
69.  オールド 《ネタバレ》 
幼いお姉ちゃんがあっという間にナイスバディになっちゃって、気づいたら私も鼻血ブーでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-27 22:13:29)(笑:2票)
70.  サバイバルファミリー(2017) 《ネタバレ》 
ソフトなパニックムーヴィーで、お気軽に楽しめました。 やはり、小日向さんファミリーが、本当にサバイバルしているところがよい。(大雨、野ぐそ、豚と格闘、いかだ作りに川渡り、、) 高速道路の交通網を遮断して撮影したり、意外と制作費もかかっていますよね。 生活必需品がほぼ品切れ状態のスーパーマーケットの光景とか、どうしても「3.11東日本大震災」直後の買い占め状態を思い出してしまったけど。 この家族を見ながら、色んなシミュレーションができて楽しかったけど、こういう大混乱 (パニック) は、ある意味では日常生活の「ありがたみわかり機」ですね。電気、ガス、水道。(ライフライン) 魚、肉、飲料水。(食全般) 車、電車、飛行機。(交通網) あってアタリマエなので、いざ無くなってみないと、そのありがたみになかなか気がつかない。 そもそもですが、身体が健康であること、そして家族がいること、、その「ありがたみ」に気がつきたい。一人暮らしのお年寄りとか、病人やケガ人からしたら、こんなに笑えるコメディになりませんよ。 そうそう、スマホがなくても生活できるには賛成、都心の星空の美しさに感動。 色々な意味で「気づき」のお話でありました。
[DVD(邦画)] 7点(2022-05-15 12:01:16)
71.  明け方の若者たち 《ネタバレ》 
明け方の若者たち。 一晩中遊び歩けるほど持て余す若さ、そして夜が明けてしまうことの名残惜しさ、まだ離れたくない~早く去かなくちゃ~~、(サザンのあれです) そういう心情を、うまく包括した題名のように思えます。 本作は僕 (北村匠海) 目線の物語でありながら、リードするは年上でかつ既婚者の彼女 (黒島結菜) であり、ついでに監督さんも女性であり、不倫における女性の責任、そこを重んじた物語であると思えます。しかしながら、「不倫」がテーマになるとあまり肯定的なコメントはできないし、体験談として赤裸々に語るわけにもいかんし、毎回困ったものです、不倫の映画はレビュアー泣かせ。 個人的な意見になりますが、就職や仕事が単なるエピソードではなくて、大きなテーマとして映画に存在しているので、それならば「総務」という職務をもっと掘り下げてもよかった気はします。毎年、あなたのお家に社長名義で届く年賀状、それ全て総務部がまとめて刷って投函するだけ、そういうところ、もっと掘り下げてもよかった気はします。(禁句だ)
[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-06 23:26:52)(良:1票)
72.  名前 《ネタバレ》 
待ちに待った (笑)、個性派の津田寛治さん主演作。 実に彼らしい得体の知れない役どころであり、ナイスキャスティングであったと思えます。 鈴木、吉川、石井、、いくつもの名前を持つ彼でありましたが、その人柄もあって、どうにも悪人には見えません。むしろ、彼の生き方が少なからず羨ましいと思えてくるのはなぜでしょう? 人生のしがらみに疲れた人にとって、今の自分を捨てて全くの別の自分として生きていきたい、、という、ある種の潜在的な欲求に彼が応えているからかもしれませんね。 笑子 (駒井蓮) が正男 (でよいのかな?) の人生に一方的に割り込んできて、彼の生活を面白おかしく翻弄したこと、、これは彼女の生い立ちを知った後では、私はこのエピソードに笑えません。なぜなら、子は親を選べない、が世間一般のセオリーであるなら、親は子を選べない、という、逆の立場になってよく考えてみろ、という痛烈なメッセージであるからです。 正男が複数の名前を使い分けていること、とか、笑子が演じる彼の娘役や女優D、とか、それはつまり、生きていくことは (いくつもの) 自分を演じること、、というお話でしたが、まずはブレない自分が前提にあること。 (そう、川を走っても決してブレることない舟の船首のように) 本作の「名前」とは、「自分」に置き換えられると思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-01 22:58:22)
73.  春を背負って 《ネタバレ》 
評価難しいですね。良いところと悪いところがハッキリしています。 まず、私自身が登山愛好家なので、「山小屋」にまつわる物語、そこは理屈抜きに楽しめました。 立山連峰 (富山県) から望む絶景、その映像美もとてもよかったと思います。名カメラマンでもある木村大作監督の真骨頂であり、本作最大の見どころと言えるでしょう。 やはり難点は脚本や演出面かな、と思えます。 音楽は、センスがないと思います。(監督、スミマセン) と言うよりは、音楽の乱用が気になりますね、じゃんじゃん鳴らしすぎで山の (厳粛な) 雰囲気をぶち壊しています。 愛ちゃん (蒼井優) の「おいしいご飯」の画がない、といったご意見がありますが、そもそも山小屋の映画でありながら「山小屋ご飯」にスポットを当てないのは、残念でならないです。(そう、山小屋泊の最大の楽しみなんです、ご飯、、) あと、ゴロさん (豊川悦司) の世俗臭の全くしない存在感、そこは映画的で面白いのですが、彼がそこまで勇夫さん (小林薫) に心酔する理由、そこを知りたかった気はします。彼らが大学の先輩と後輩という関係はわかりましたが、二人の固い「絆」の理由を私たちは知りたいのです。 全体的に、山の厳しさ、ばかりを前面に押し出した内容であり、趣味や生きがいとしての「登山」とはかけ離れた内容でした。(仕事ですからアタリマエですが) どうしてこう、山を題材にした映画って、遭難とか滑落ばかり描くのでしょう?(笑) 山って、厳しいけど、楽しいものですよ、ホントはもっと。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-17 22:20:25)
74.  星屑の町 《ネタバレ》 
山田修とハローナイツの面々、、その中でも特に、でんでんと渡辺哲による「冷たい熱帯魚」の最凶極悪コンビに、いつもすぐに殺られるチョイ役俳優の有薗芳記という、このキャスティングに笑えてくる。歯を抜こうとするくだり、彼が二人に殺られるんじゃないかと (笑) 映画の作りとしては、低予算でかつ、「ムード歌謡コーラス」を題材にしたコメディタッチ、しかしながら、とても真面目に作られた映画であったと思えます。こういうオッサンたちが、例え場末であろうが、「これしかないから」と歌うことにしがみついて、生き残りに悪あがきするその姿に感動します。この仕事しかない、もうそれで生きていくしかない、、それは私ら中年サラリーマンとて同様。その業界を置き換えても、そこだけは共感できるから、すんなりと感情移入できたのかもしれません。 のんさんは歌が抜群にうまいとは言えない。(ゴメンね) だがしかし、それを補って余りある「声」そのものの良さがある。そして、歌ってる姿が「絵」になる、様になる。とても不思議ですねぇ、、平成世代の彼女の歌声から、ハローナイツのコーラスをバックに歌うお姿から、昔テレビで見ていた昭和 (歌謡界) の光景が懐かしく浮かんできました。 本作は歌 (選曲) もよかったけど、昭和歌謡界と「ムード歌謡コーラス」という文化に、嘘偽りなく深い愛情がございました。そこが何よりよかったと思えます。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-11 22:57:59)
75.  やがて海へと届く 《ネタバレ》 
※ネタバレございます※ 予告編のなんたるミスリード。 青春風味のミステリー映画と思いきや、後半あたりから「3.11東日本大震災」のドキュメンタリータッチに様変わりするという、予想外の展開でした。 この展開を額面通りに受け取るなら、すみれ (浜辺美波) は自発的に失踪したのではなく、一人旅の途中で津波にのまれた、ということになります。 それなのに、この映画には、死んだはずのすみれがすぐそこにいるような、不思議な感覚が終始つきまといます。真奈 (岸井ゆきの) とすみれの出会い、入学から飲み会、そして引越しまで、同じ場面の "回想" が別の視点で二回繰り返されました。一回目は、真奈による回想です。ならば二回目は、すみれによる回想になります。時系列的にヘンですよね。もう彼女はこの世にいないのに。最後の方で、二人が口づけしなかったのはなぜでしょう? 生と死の世界の住人同士は触れ合うことができないからです。(「ゴースト/ニューヨークの幻」と同じです) 「私たちには世界の片面しか見えてないと思うんだよね」 この言葉の意味はもうお分かりでしょう。 "世界の片面" とは、生きている者 (側) の世界のこと。つまり本作は、死後の世界 (の存在) を肯定した、極めてスピリチュアルな映画ということです。しかし、この映画には我々を怖がらせよう、という意図はなさそうです。大切な人を失って悲しみに暮れる人たちに、「体はなくなったけど、まだそこにいるよ」と優しく伝えようとする映画だと思えます。 この題材にして、少女二人の友情とも恋心とも受け取れるような、リリカルなタッチで描いたこと、アニメーションの挿入や音楽のセンスなど、この監督の感性は好きでした。 最後に余談ですが、浜辺美波と書いて、浜辺の美しい波、、とても本作のストーリーに共鳴しているような気がしますが、これは偶然のキャスティングでしょうか?
[映画館(邦画)] 7点(2022-04-10 16:43:51)
76.  かそけきサンカヨウ
かそけき、とは古語の "幽けし" のことで、淡い、薄いといった意味なそう。サンカヨウは、白くて水に触れると花びらが透明になるという、珍しい植物。目立たないけど個性的、とか、静かなる自己主張、そういう隠喩として、また家族における「陽」の存在の例えとしても、うまい題名と思えます。また、志田彩良さんの透明感ある雰囲気と、淡くて薄い映像美の在り方も、本作のテーマをよく支えているように感じました。 ストーリーとしては、どこかで観たような家族のお話でしたが、終始居心地よく、観た後は優しい気持ちになれる、、それだけでよかった気がします。「お母さん、て呼んでもいい?」には、涙涙・・。 私にとって、かつての今泉監督と言えば (笑える) 恋愛映画の職人でありましたが、近年は家族ドラマを撮ることが多くなりました。しかし、本作の陽と陸くんの恋模様からして、「愛がなんだ」の今泉監督が時折顔を出すあたりは、まるでサンカヨウのごとく自己主張とお見受けいたします。これからも、監督を支持し、新作を心待ちにしています。 そうそう、自分史上一番古い記憶、これは書かねばなりません。時は1976年頃、当時住んでいた家の前の道路で (袋小路なので車は通らない) 、幼い私と遊んでくれた近所のおばちゃんたちの姿ばかりがボンヤリと浮かんできます。なぜか、母の記憶があまりなくて (笑) ではでは、これからレビューを書かれるみなさまの、自分史上一番古い記憶、楽しみにお待ちしております。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-03 12:24:40)(良:1票)
77.  ペパーミント・キャンディー 《ネタバレ》 
※ネタバレございます※ まず、主演のキム・ヨンホという男が冒頭で自殺する、という、とんでもないオープニングであり、さらに時間を逆行して彼の過去を描いていく、、という、またトンデモナイ構成となっております。 彼は最終的に自殺するワケですから、とにかくツイてない男で、どの過去にも必ず「不幸」があるんです。人生の不幸③⇒不幸②⇒不幸①⇒不幸になる前、、こんな感じで、不幸の地雷を踏む前に物語 (時代) が戻っていくワケですから、彼はただ若返るだけではなく、精力みなぎり希望に満ち溢れ生き生きと蘇ってゆきます。この感覚こそ、今までに例を見ない、新感覚だろう。 やがて物語は、見覚えのある、あの風景の中で、愛しい女性に花を摘む彼の姿にたどり着く。なるほど、だからこの場所だったわけだ。そして、彼の目の前にある (等身大の) 幸せ、それは彼の人生にとって、最も美しく幸福な瞬間であった、、と私たちは思い知らされることになる。同時に、これが時系列ならば、何気ない一場面に過ぎなかっただろうし、そういう見せ方のうまさ、をつくづく感じさせます。 これは誠実な青年が国家権力とその体制下に人格を矯正させられて、ついには砕け散った物語であり、国という体制批判の映画ではあると思う。しかし、私は韓国人ではないので、感想はただ一つ。 この映画は「幸せ」の見せ方が秀逸だった。 そのたった一言に尽きる。 このストーリーにして、自分の目の前の世界 (人生) が尊く美しく見えてくるから、不思議な映画だと思う。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-28 23:15:32)(良:1票)
78.  ドライブ・マイ・カー 《ネタバレ》 
村上春樹氏の原作は読んでおりませんが、本作が各国の賞レースを賑わせているのは、まずは (日本人として) 喜ばしいこと。しかし、それはさておいても、率直に言って好きな映画でした。 ウィスキーとタバコの煙と、赤い車から漂うレトロ感。この映画のさりげなく懐古趣味なところ、良かったと思う。 ストーリーとしては、現実と妄想の狭間を漂う家福 (西島秀俊) が中心である前半はやや退屈ですが、存在感ある渡利みさき (三浦透子) の登場によって、ドラマが大きく動き出す。 家福とみさき、それぞれ苦しさや喪失感を抱えて、その重さを抱えきれずにそれでも生きていて。そんな二人による、人生のつかの間の「並走」。最後の二人の抱擁は、友情とも愛情とも違う、と思う。一人の人と人として、お互いに今まで本当にお疲れ様、、そしてこれからの人生の健闘を祈る、、。そういう含みのある、ひとまず人生の「ノーサイド」であり、ここが二人の長い旅路の分岐点 (別れ) に見えました。 思えば、映画全体に漂う「死」の重くるしさを緩和するように、海岸線沿いを走る赤い車のフォトジェニックな存在感がありました。その姿はいつでも軽快で、そして洒脱だった。 題名からして人生を車やドライブに例える含みはあると思うけど、私はただ映画の広告塔やイメージとして、この赤い車は大正解だったな、と。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-27 20:24:05)
79.  がじまる食堂の恋
てっきり、グルメ系映画と思っていたのですが、、。単なるロケーションなのね、がじまる食堂。でも、一応「食堂」が舞台ではあるのだから、ご飯をもっと美味しそうに映そうよ、出演者にちゃんと料理させようよ、、そう思ってしまいます、はい。 元カレ元カノ含む男女四人が織りなす恋愛ストーリーで、意外な展開ではあったけど、、なんだか、みなさん恋に恋してると言うか、恋愛感覚がずれてると言うか、、この無茶苦茶な展開はアリなの?(笑) 波瑠さんはかわいいし、好きな女優さんですが、映画はハズレが多いかも。(ごめんね) ここら辺でそろそろ、決定的な代表作が一本ほしいかも。(もう一回ゴメンね)
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-22 22:23:39)(良:1票)
80.  くちびるに歌を 《ネタバレ》 
まず、舞台である五島列島の美しさに、否応なしに惹き込まれました。海に港に坂道に教会・・。どこもかしこも、実に映画映えするロケーションばかりでございました。 そして、女王様のようにお高くとまってるガッキーには、むしろいつもよりドキドキしたし (笑) 、道徳の教科書のように正しく、カルピスのCMにでも出てきそうな爽やかな生徒たちも、皆よかった。 もちろん、本作のテーマでもある、彼らの歌も素晴らしかった。序盤の「マイバラード」からして、すでに心をつかまれたというか、、それがまた最後に待ち構えていて、その大合唱の圧巻に私も心燃えました、、。 柏木先生の言葉、「ここにソプラノがいるね。アルトもいて。例のやつ、するしかないね」←これ、なんか好きでした。 「冷蔵庫にジャガイモがいるね。たまねぎもいて。にんじんもいて。カレーライス、するしかないね」←私はいつもこう (笑) ラストは見ての通り、「船出」ですね。それは生徒一人一人、そして柏木ユリにとっての、新たな人生の旅立ちも意味します。 もちろん、新たな旅立ちを戸惑うあなたの背中を力強く押してくれる映画でもある。 3月~4月あたりの、別れと出会いの季節にまた観たくなる映画です。
[映画館(邦画)] 9点(2022-03-15 22:36:23)(良:1票)
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