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青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1963
性別 男性

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781.  大冒険 《ネタバレ》 
植木等の身体能力の凄さはバスター・キートン並の凄さ、素晴らしさをこの映画を見て思いました。偽札犯と間違えられて警察に追われ、本物の偽札犯からも命を狙われ、逃げる。逃げる。ひたすら逃げる。ビルからの落下、鉄橋からの落下、汽車の上に乗っての逃亡劇、何だかバスター・キートンの映画でも観ているようです。そんな植木等が仲間である谷啓と二人で神戸へと行く所までは物凄く面白いのに、その後の展開があまりにも広げすぎ、強引で勿体無い。それでも今時の邦画のコメディやハリウッドの品の無いコメディなんかよりはずっと良い。死を前にしても平然としている。けして、悲しいという態度を見せない。最後までとことん能天気なところが、この映画の良いところである。ところで姫路城の境内から逃げる植木等を見ていた二人の警察の一人が言う台詞「絶景かな、絶景かな」「よきにはからえ」て何だか「クレヨンしんちゃん」みたいで笑える。もしかして?クレヨンしんちゃんの原作者はこの映画好きなのかな?それにしても植木等はやはり面白い。存在そのものがコメディである。そうそう、ちょっとしか出番の無い森繁久彌の首相ぶりの存在感も忘れるわけにはいかない。日本映画はフランキー堺、渥美清に植木等といった日本映画史に名を残す素晴らしい名喜劇役者は今はもうこの世にいない。森繁久彌という名喜劇役者には彼ら三人の分まで長生きしてくださいという気持ちでございます。
[DVD(邦画)] 7点(2009-08-18 22:00:56)
782.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 
薬師丸ひろ子という女優について、私の友達が大の薬師丸ひろ子ファンであり、この作品、CSでずっと前に放送したのを宝物のように大事に持っている。そんな友人に頼んで借してもらいました。私自身、この映画の監督さんである相米慎二監督が昔は苦手だった。それが「お引越し」を見てから考えが変わった。この監督の持っている感性、独自の長回しにおける映画的力強さを感じさせるショット、そして、この監督の作品を何本か見ているうちに思ったことがある。それはヒロインなり子役なりの画き方において作品の中で輝いている。活き活きとしているのだ!例えば同じ相米慎二監督の作品そのものは大したことないと思うけど「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子だったり、夏目雅子の魅力を十分に引き出して見せた「魚影の群れ」の夏目雅子や「東京上空いらっしゃいませ」の牧瀬里穂だったり「お引越し」の田畑智子だったりととにかく相米監督の作品の中でのヒロインはいつも活き活きとしているのだ!今作における薬師丸ひろ子も活き活きとしている。例の「私、きれい」のあの台詞に込められたまだ大人にはなりきれていない子供のままの自分、早く大人になりたいと願う女子高生ならではの気持ちを表した見事な場面である。ラストのモグラ叩きを見て、私も今でもよくゲームセンターなどでモグラ叩きのゲームを見るとついついやりたくなってやってしまいます。そんな私ですから共感出来るそんな映画として評価したいと思いますし、薬師丸ひろ子という女優さんはテレビではなく映画の中でこそ本物の輝きが出せれると思ってますのでつまらないテレビなどには出ないで欲しいと思う次第でございます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-16 22:49:57)(良:4票)
783.  太陽の少年 《ネタバレ》 
この映画の少年達の年代のもやもやした気持ち、社会に対しても親に対しても学校の先生に対しても不満でいっぱいであるというのが見ていてもよく解る。まだ大人になることを拒み、しかし、子供のまま、周りからはガキ扱いされるのも嫌だというのがこの少年も少女にしても同じである。不良仲間との付き合いも大切だが、それ以上に初恋の女性、しかも、それが自分よりも年上であるとなると余計に色々と悩み、傷つき、挙句の果てには彼女を犯してしまって、もう二度と元の二人には戻れない。馬鹿なことをしてしまったと気が付いた時にはもう遅いのである。初めて留守の家に侵入した時に偶々眼にした彼女の写真、そんな写真の中の彼女に恋をし、双眼鏡で外を見ている。彼女が帰ってきて慌ててベッドの下に隠れる。彼女は気が付かないまま服を脱いで着替えている。この時の様子と彼女が一人、髪を洗っている時の男の眼差し、それを映すカメラワークにはドキドキするものを感じずにはいられない。最後のプールのシーンでの飛び込みなんていかにも中国て感じが漂う。全体的な作りとしては暴力的な場面も多くてその点はマイナスも年上の女性に対する男の気持ち、瑞々しくもどこか哀愁めいた雰囲気の映像美と音楽の使い方も上手さを感じるし、なかなか見応えのある映画になっていて、中国映画のレベルの高さを証明して見せた作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-16 14:31:01)
784.  マクリントック
おっと、自分で登録お願いしといて書いてなかった。他にもそんな作品がかなりあると思うが、これは話としての面白さや西部劇としての面白さや完成度は低い。そんな中にあって、ジョン・ウェインとモーリン・オハラのやりとり、特にモーリン・オハラが凄いことに!私のイメージするモーリン・オハラとはまるで別人の姿がある意味、新鮮だったりする。特別に面白い映画ではないが、モーリン・オハラを堪能するという意味では見て損のない作品だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-16 10:26:25)
785.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
何と言うべきか?妙な感じのする作品だなあ!というのが見ての感想でして、韓国ものとは違うし、かといって日本映画的でもないような?非常に微妙な感じが良かったり、またあの水泳部の男が妙に爽やかであったり、主役の女の子よりもその親友の子のが可愛かったりと文句を付けたくなるが自転車をこいでるシーン、ラストの後ろからの見送りなど、良い所も予想していたよりも多くある。それでもこれより高い点数付けられないのは主役の二人がどうにも煮え切らない態度を見せていたりと、ところで、あの主役の男の着ていたTシャツに書かれていた「魚」の一文字が気になって仕方なく、それとラストの壁の文字も何だか下手くそな字だなあ!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-08-15 20:30:08)
786.  月はどっちに出ている 《ネタバレ》 
日本映画がよく描く。描こうとする主題の一つとして在日問題、朝鮮人と日本人の葛藤というものがあるが、どうしても日本人が描こうとすると日本人よりになり、朝鮮人は悪者である。弱者であると偏った感じのものになりがちである。ところがこの映画は日本人も朝鮮人もその他フィリピン人もイラン人も皆、同じ生き物である。強者も弱者もない。監督の崔洋一監督自身が朝鮮民主人民共和国出身の監督であるということがこの映画を興味深いものにしている。知人の結婚式で韓国人と一緒になると日本と韓国両方の国歌を歌う時に苦労する司会者、そういう心の葛藤をストレートに力強く描いており、またこの映画に出てくる人達は皆、思っている事を包み隠さず相手に対して遠慮なしにぶつけ合うことで相手も遠慮なく付き合う。劇中に何度となく出てくる「俺は朝鮮人が嫌いだ」という台詞に対する応えもそれを正面から受け止めて遠慮なしに返してくる。互いが互い同士、本音でぶつかる。これこそ人間本来のあるべき姿であると私は思う。差別されようが俺達(私達)は何も恥ずかしがることはない。この映画には生温いだけのものではない力強さがある。前を向いて行きようという力強いメッセージ、それをユーモラスに描いた映画として私は評価したい。そして、この映画のタイトルにもある「月」夜の東京タワー、空に大きく、丸く映し出される「月」なんだろう?上手く言えないのだが、私は夜の街に見える真ん丸い月が大好きだ!
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-14 21:38:38)
787.  真昼の死闘 《ネタバレ》 
オープニングの夕焼けの空の美しさが印象に残る。印象に残ると言えばやはりシャーリー・マクレーンの尼さんぶりのインパクトは強烈です。西部劇に尼さんてどう考えても異色である。そんなシャーリー・マクレーンがロバに跨って歩く場面は可笑しくて笑ってしまう。笑ってしまうと言えばクリント・イーストウッドがシャーリー・マクレーンに自分の気持ちを言う場面での台詞「初めて会った時、君は裸だった」と我慢出来ずにいる所のまるで男の欲望とでも言うべきか?本心みたいなものに解る。解る。眼の前にシャーリー・マクレーンみたいな尼さんがしかもほとんど裸の状態で現れたとしたら、大抵の男はこの映画のクリント・イーストウッドと同じ気持ちになると思う。西部劇としては完全に異色な作品として、楽しむそんな映画だと思います。ところで私的なことではございますが、どうも近頃、尼さんばかり出てくる映画「黒水仙」「尼憎ヨアンナ」にそして、この映画と見ているせいか?尼さん=男の欲望的なイメージばかりで世の中の尼さん達に対して「ごめんさない」こんなことばかり思ってしまって本当に「申し訳ありません」という気持ちである。それにしてもこの映画を見てクリント・イーストウッドには西部の町並みがよく似合う。クリント・イーストウッドには西部劇こそ最も相応しく良く似合うと改めて感じました。そういう意味ではジョン・ウェインと同じである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-14 16:46:49)
788.  毎日が夏休み 《ネタバレ》 
「毎日が夏休み」ていうこのタイトルが良い。好きだなあ!この映画!毎年、今の季節、夏休みになると見たくなる映画の一つで、とにかくこの映画の持っている雰囲気、開放感、爽快感、気持ちの良さ、それは出てくる台詞の気持ちの良いことといったらない。他人から見れば何の不満もないはずであろうエリートサラリマンが突然、会社を辞める。血の繋がっていない再婚相手の娘も学校には行ってない。父親にも母親にも勉強はよく出来て優秀な成績であると思わせて本当は学校すら行かず、登校拒否である。父親と娘が会社と学校をサボって公園のベンチでお弁当を食べてるシーン、ここでお互いが初めて会社を辞めていたことと、登校拒否であることを知る。その時の二人の表情が何とも言えず私は好きです。娘を連れて世話になっていたお得意様の会社へ就職願いをする場面も好きです。この時の父親の姿とそれを見ている娘の姿がこれまた良い。二人がレストランで食事しながらの会話で父親が言う台詞「泣きたい時は泣けば良い。涙は心の汗である」正にその通りで疲れている時に泣ける映画を見たり本を読んだ後に涙を流すと何故か気持ち良くなれる。気持ち良いシーンがこの映画には沢山ある。父親の送別会の後の場面、学校でのシーン、父親からの電話、スギナへの「君が必要だ」それを聞いて嬉しそうに学校を去るスギナ、何て気持ちの良い映画だ!「君が必要」「君が必要」何てスウィートな言葉とスギナが言う。本当にそう思う。ラストの公園での寝そべっているシーン、青い空に空いっぱいの白い雲、清々しくて気持ち良くて開放感溢れるこの映画が私は好きでたまらない。佐伯日菜子のあの棒読みも見れば見るほどどういう訳か全く気にならず、それどころか不思議なぐらいの心地の良さを覚えてしまうぐらいである。正にタイトル通りの毎日が夏休み的な開放感に疲れている時に繰り返し見て安らぎを感じたい。そんな映画である。それにしてもこの映画のコメント数の少なさといい、平均点の低さといい、見ている人が少ないのかな?疲れている人、特に現役の学生と社会人には見て欲しい映画として9点という点数を付けてこの映画の素晴らしさを一人でも多くの人に知って貰えたら嬉しいなあ!
[ビデオ(邦画)] 9点(2009-08-13 17:41:53)(良:4票)
789.  軽蔑(1963) 《ネタバレ》 
ポールとカミーユの二人がベッドに横たわりながら話をしている。カミーユが私のどこが好き?この何とも異様な会話、そこには言葉なんかでは言い表せないものがあるように見える。あのカミーユ(ブリジット・バルドー)の後ろ姿、悩ましいお尻に眼が釘付けになってしまう。あれほどまでに愛しあっていた二人が何かのきっかけで女の方から男に対して「もう、愛してない」というようなことを言う。(態度ばかり見せる)男は何故か解らずにその理由を知ろうとし、何故なのかとその理由を問う。それもしつこいほどに聞こうとする。それが女にとっては男の嫌な部分、それこそこの映画のタイトルにもなっている「軽蔑」を意味しているように、あの青い海をはじめとする映像が全てを語っているようである。それにしてもこの映画のブリジット・バルドーのお尻、お尻、最後までお尻が頭から離れない。何だかこんなアホなことを書いてると、それこそ私自身が「軽蔑」それそうだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-13 10:27:58)
790.  尼僧ヨアンナ
何だかとてつもなく嫌なもの、恐ろしいものを見てしまったような気がする。あの修道院の異様な雰囲気、冷たい感じ、出てくる人物もどこか冷めていて何を考えているのだろうか?ヨアンナに取り付いて離れない悪魔、祟り、黒い影、ヨアンナの美しさがある意味、余計怖い。そんなヨアンナが悪魔が去った後に見せる表情には安らぎを覚えずにはいられない。見ていても楽しい映画ではないし、むしろ、楽しいというよりも何と言うべきか?とにかく怖い。そして、悪魔に翻弄されていく人間の怖さ、この映画が言いたかったことは、私なりに解釈すると人は何かに対して怯えながら常に生きている。世の中、楽しいことばかりではない。楽しいことよりも辛いことの方が多いかもしれない。だからこそその辛さを我慢し、耐えることで人は強くなれるとでも言っているようなものをこの映画から感じ取ることが出来る。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-08-12 23:06:25)
791.   《ネタバレ》 
日本映画、それも自分が生まれるよりも遥か昔の古い日本映画が大好きな私にとって、日本の良き父である笠智衆と同じく日本の母を感じる田中絹代の共演、ありそうでなかなかない二人が同じ画面にいて、しかもお互いがよく喋る。これだけでも見ていて気持ち良い。気持ち良いと言えば夏の温泉を感じる場面、男達が温泉に漬かりながら話をしている。頭が良くて気難しいけど愛嬌もあって面白い斎藤達雄の髭をはやかした先生に足の悪い笠智衆が足を引き摺りながら歩いてるのを田中絹代と二人の子供が「頑張れ!頑張れ!」と応援したり、川を渡る所を応援したり、老人二人のいびき合戦を応援してる所や、歩けなくなってしまった笠智衆を田中絹代が背負って川を渡る所など、男が女を背負って歩くのが当たり前のような昨今、逆に女が男を背負って歩くという面白さ、眼の悪い老人二人を応援する子供と田中絹代と笠智衆、実に見事なまでに川を使った描き方など本当に上手い。他愛のない話の中にこそ人間が本来持つべき姿を夏の風情溢れる温泉や川を使って見せてくれるこの清水宏監督の作品を見てるだけで日本人に生まれてきて良かった。日本人であることの幸せを感じます。一人でも多くの方に清水宏監督という素晴らしい監督を知って欲しいと思います。これまたとにかく素晴らしい映画!
[DVD(邦画)] 9点(2009-08-11 21:20:18)
792.  決断の3時10分 《ネタバレ》 
やったあ!近所のレンタル屋さんには置いてないし、売ってもいないからAmazonで買うことにして、昨日お願いしといたのが今日の夕方に届いた。いや~これは本当に傑作です。既に皆さんのコメントがあまりにも素晴らしいので、これ以上何を書けば良いのやら?とにかくオープニングからこれぞ西部劇ていかにも雰囲気、あまりにもかっこ良くてしかもやたらと哀愁漂うメロディ、そんな素晴らしいメロディが流れる中、空にそびえる白い雲、画面の遠くから画面手前へと沢山の馬に引かれながら馬車に乗ってやってくる男達、大量の牛の群れ、これこれこれです。西部劇てのはこれですよ。煙の立ちこむ中での男達が言葉も言わずに視線だけ交わしている。最初に言葉を発する男、ダンの渋さとかっこ良さ、一見二枚目でどう見ても正義のヒーローぽいこの俳優グレン・フォードに悪役をやらせるというその着目点が良い。そうそう、ぐるぐるさんが書かれているあの場面、良いねえ!酒場でのシーンの女エミーを前に大勢の男達がやって来て酒を飲むシーン、ここでの男達の煙草の吸い方までやたらかっこ良くて、かっこ良い代表と言えばダンの男の優しさ、更にそんなダンを最後は自らの命、危険を承知の上に守って列車へと乗せて消えていくベン、二人(ベンとダンを乗せた汽車、それを見送る奥さんと保安官、そこで空からの大量の雨、まるであの雨が二人のその後の幸せを祈っているような何とも言えない気持ちの良さ、気持ちの良い男二人の友情と女性達の美しさと美しいメロディ、モノクロの画面もこれまた素晴らしい。それにしてもこれほどの傑作なのに私を除いて7人しかコメントがないなんて、勿体無い。もっと多くの方に見て貰い、昨日から関東エリアでは公開中のリメイクを見た人、そうでない人、これから見ようと考えている人達にもみんなに見て欲しい。そして、西部劇の素晴らしさを体験して貰えたらと思う。皆さんのコメントが本当に素晴らしすぎて私にはもう皆さん以上の素晴らしいコメントを書くことが出来ないが、とにかく素晴らしい映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-08-09 21:13:53)(良:1票)
793.  雨のしのび逢い
作品全体に付きまとう気だるさ、いかにもフランス映画ぽいハリウッド映画とは違う雰囲気、サスペンスとしてというよりも恋愛ものとして見る方が良いのかもしれない。ジャンヌ・モローは相変わらず上手い。表情の一つ一つ、心の変化みたいなものの表し方の上手さには毎度ながら感心させられる一方で相手の男、ジャン=ポール・ベルモンドに関してはどうしても相手が上手い女優だけに劣って見えてしまうというのがマイナスであるし、盛り上がりそうな所で盛り上がらないのもマイナスである。ところで、気になるのはタイトルが「雨のしのび逢い」とあるけど、えっ?雨なんか降ってたっけ?最後まで雨のシーンなんてなかったぞ!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-08-09 10:56:13)
794.  リトル・ロマンス 《ネタバレ》 
良いなあ!フランスって良い国だなあ!未成年なのに馬券を買えたり、中学生二人きりで競馬場にデートで行けたり、日本じゃ考えられない。何とも羨ましい。羨ましいといえば、ダニエル!あんなにも可愛いダイアン・レインのローレンとデートできて、しかも、キスまでしやがる。全くもってやいちゃうぜ!もうね、とにかくダイアン・レインが可愛い。可愛いと言えばローレンス・オリヴィエのスリのじいちゃんも可愛いね。三人で競馬場でレースを楽しむ。勿論、馬券も買う。しかし、ダニエルの絶対にスノークイーンで決まりだという忠告を聞かずに別の馬の馬券を買う。そして、大金を手にするが、その大金をすってしまう。スリだからお金もすってしまうというのはちょっとした洒落が効いていて面白い。二人の為に警察の尋問にも答えない。ダニエルとローレンの別れを少し離れた所でベンチに座って見ている所も良い。私はこのシーンが一番好きです。ラストのダニエルがローレンを乗せた車を追いかけるシーンを見て、大林宣彦監督の「転校生」のラストを思わずにはいられなくなる。大林宣彦監督はこの映画のファンなのかもしれない。劇中に同じジョージ・ロイ・ヒル監督の「スティング」や「明日に向って撃て!」の名シーンが流れるというのも良いねえ!作品全体の雰囲気はとにかく甘い。甘いけど、その甘さも若い二人だから良いのだ。甘いと言えば、ダニエル君!一言だけ言わせてくれ!一週間も前から研究しても、データで馬券を買っても当らない時は当らないよ。むしろ、データなんてものが競馬には不要である。大体、過去のデータを持ち出した瞬間にそのデータが崩れるのが競馬です。毎年、有馬記念だけは絶対に当てたいと1ヶ月も前から色々考え、過去の傾向、データなど参考に買いつづけていてもちっとも当らないで現在17年連続外している私が言うんだから間違いありま(有馬)せん。おっと、最後は何が何だか訳の解らないレビューになってしまったけど、とにかく微笑ましいそんな作品です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-08 11:56:01)(笑:1票)
795.  かあちゃん 《ネタバレ》 
市川崑監督と岸恵子というこの名コンビは溝口健二監督若しくは成瀬巳喜男監督と田中絹代の名コンビを見ているようです。日本人が今、忘れている何かが岸恵子演じるかちゃんことおかつさんの優しさ、人を疑って生きるよりも人を信じて生きて行くことの方がどれだけ難しいかということをこの映画の岸恵子のかあちゃんから教えてもらっている気がします。貧乏長屋での貧しい生活にもけして、貧乏であるということを強調しない。泥棒に入った男までも自分の5人の子供達と同等に扱う優しさ、それに心を打たれる泥棒、他の人たちにしても出てくる人物に一人足りとも悪人はいない。この映画には人間ってお金よりももっと大切なもの、赤の他人であろうとも同じ人間であるという市川崑監督の優しさ、山本周五郎という人の原作もそんな優しさに満ち溢れている。ラストの「勇吉」の「かあちゃん」の一言!それを映し出す岸恵子のかあちゃんの表情には本当の子ではない勇吉も五人の子供と同じ本当の子になれた本物の瞬間であると見ることが出来る。市川崑監督がまだ健在であった時、しかも、2001年という二十一世紀にこの映画が撮られたことが、それも岸恵子で撮られたことがとても嬉しく思います。この映画の岸恵子の表情はどれもこれも女優という枠を超えて一人の人間、かあちゃんとしての姿として観ることが出来る。脇を固める俳優陣の中では大家の小沢昭一、この人の存在感、インパクトの強さは凄い。私の大好きな日本の監督の一人、川島雄三監督作品の常連である小沢昭一、この人が画面の中にいるだけで何だか嬉しく思えてしまいます。色んな意味で見ていて、気持ちの良い映画、傑作とかいう評価よりも心温まる佳作としてまた、落語的なユーモアも交えて楽しむことが出来た。
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-07 21:05:16)(良:1票)
796.  虎の尾を踏む男達
これを見たのは何年も前のことで忘れてしまってることのが多い。そんな中で晩年の黒沢映画に見られる説教臭さがほとんどなく、気軽に観ることが出来るという意味ではカラーの黒沢映画よりは良い。但し、黒沢映画としては特別凄い映画とは思いません。大河内伝次郎とエノケンの二人が面白いというだけで作品そのものは黒沢明監督本来の力強さ、ダイナミックさ、リアリズムには欠けるものの晩年のカラー映画とは違っておそらく監督自身が最も力まずに撮った映画ではないでしょうか?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-06 23:09:23)
797.  ビバリーヒルズ・コップ
昔、何度も日曜洋画劇場でやってた記憶がある。淀川長治さんもこの映画が大好きだと話をしていたのをよく覚えてる。久しぶりに見たけど、今、見ても意外と楽しめた。昔はかなり楽しめたのに歳と共に楽しめなくなる映画がかなりある。今作も昔、見た時は物凄く好きだった。今の気持ちでいくとこの点数ですが、これを見て感じたことは、エディ・マーフィの物凄い早口、何を言ってるのか解らないのにそれでも思わず笑ってしまうのは、やはりエディ・マーフィだからであると思う。つまりはこの映画はエディ・マーフィあっての映画、世の中には代役という言葉があるけれど、この映画の代役は存在しない。日本映画で例えると「男はつらいよ」の寅さんは渥美清以外考えられないのと同じくエディ・マーフィにしか出せない。出来ないアクセル役、エディ・マーフィ無くして語れない。エディ・マーフィの魅力、面白さが最も発揮されているという意味でエディ・マーフィ主演映画のベスト作品はこれだと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-05 22:20:46)
798.  絹の靴下 《ネタバレ》 
フレッド・アステアのミュージカル最後の作品であり、ルビッチ監督の「ニノチカ」をミュージカル仕立てに変えての内容はほとんど一緒なわけですが、今作の一番の見所はフレッド・アステアよりもヒロイン、ニノチカを演じているシド・チャリシーであり、あの美しい足、それをカーテン越しに足だけ見せての着替えのシーン、足フェチである私にはたまらない場面でした。あの着替えの場面はそこだけ何度も見たくなってしまう。作品の出来としては少々長く感じるものの、シド・チャリシーの見事なダンス、そして、やはり足、足、足です。フレッド・アステアにキスされて、なんでキスするの?というその質問に対するフレッド・アステアの答えが笑える。我慢出来なかった。おいおい!まあ、フレッド・アステアだから許される行為であるだろうし、映画の中でだから許されるのであって、実際、そんなことしたら間違いなく引っ叩かれるだろう!そうそう、あの三人のロシア人役もそれぞれ面白かった。
[DVD(字幕)] 7点(2009-08-04 21:42:51)(良:1票)
799.  旅情(1955) 《ネタバレ》 
中年の男女の話なんて、どこにでもあるような話であるがここまで素晴らしくしているのはデビッド・リーン監督の素晴らしい演出無くして考えられません。赤いベネチアン・グラス、サンマルッコ広場に鳴り渡る楽隊の響きや大きく聳え立つ鐘、スクリーンいっぱいに舞い上がる鳩の群れ、ベニスの美しい町並み、青い海の美しさ、大空に鳴り響く花火の美しさなど、とにかくどの場面も一度見ただけでいつまでも心に残ること間違いなしの美しい映像美があればこそである。前半はジェーン(キャサリン・ヘップバーン)がカメラを手にベニスの町並みを写真に収めるなどして楽しんでいる姿を見て私達も彼女と同じように旅行している気分にさせられる。ところがそんな彼女がサンマルコ劇場で後ろにいた男との出会いから話は変わっていき、しかも、その男のことが気になり、遂にはどうしようもない気持ちになってしまうその心理状況をキャサリン・ヘップバーンは見事な演技力で見せてくれてます。心の微妙な心理状態を表しているかの如く、監督の計算なのか?ジェーンの服装が変わる様子はまるで女性の揺れる気持ちを表しているみたいだし、ラストのあの駅の別れの場面での白いくちなしの花、届きそうで届かない。あと少しという所で手にすることなくレナードとの別れを済ませた後のジェーン(キャサリン・ヘップバーン)のあの晴々として気持ちの良さそうな表情にイタリアに来て良かった。辛いこともあったけど、それよりも楽しかった事の方が多かったと言っているようである。素晴らしいラストといい、タイトルの「旅情」なんてこれまた正しくその名の通りの素晴らしい映画である。恋愛映画の名作と呼ばれる作品の多くは同じイタリアが舞台の「ローマの休日」を代表するように愛した相手の幸せを自分の事よりも考えて自ら身を引くケースが多く、この映画のジェーンもそうです。愛した相手には奥さんがいる。その事をきちんと解っているから別れる事を決意し、ベニスから離れる事を決意して帰っていたのである。そういう品の良さを感じさせる映画を撮れるデビッド・リーン監督は素晴らしい監督である。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-08-03 22:20:40)(良:1票)
800.  網走番外地(1965) 《ネタバレ》 
高倉健さんの裸踊り、いやはや、こんなお茶目な健さん、なかなか見れません。自分、不器用ですからと言ってる健さんの姿からは想像出来ない姿が新鮮であり、微笑ましい。監督が石井輝男監督てことからなのかな?他の作品、特に私にとっての健さん、高倉健という俳優は任侠映画での口数の少なく物静かな健さんてイメージからしたらあの裸踊りはあれが本当に健さんなのか?と思ってしまいます。作品としての出来や素晴らしさ、高倉健という男が惚れる男の中の男ぷりなどではもっともっと素晴らしい作品があると思うが色んな意味でこれまた違った俳優高倉健という1人の男を見せて貰えたという意味では見て良かったそう思える作品です。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-02 22:46:27)
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