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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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781.  キートンのハイ・サイン(ザ・ハイ・サイン) 《ネタバレ》 
まさにアイデア勝負。  列車が横切りそこから吐き出されたキートン、メリーゴーランド、椅子、新聞がすごい折れる、叩かれてる、ちゃっかり銃を奪う、おい警官、試し撃ち、瓶、オッサンが物凄い速さで逃亡、どうやって鳥に当たったんだ。  射撃場、見事な入れ替わり、パチンコ、怪しい組織の匂い、暗殺計画、変な「サイン」、即席装置、犬がちょっと可哀想、黒猫、犬、慌てて乱射、ペンキで帽子掛けを創造、そんな馬鹿な、射撃屋が売り物で脅されちゃシャレにならん。  自分の銃を、威力が違う、惨状、そんなバナナ、皮で滑らないキートン、「サイン」に助けられる、家じゅうの仕掛け、コーヒーに映るもの、巧妙な芝居、壁をよじ登ったり、ベッドで犯人を射出…凄い構造だ。流石キートン。  裏切りの「サイン」。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2016-08-28 01:17:08)
782.  キートンの鍛冶屋 《ネタバレ》 
木にもたれかかる、しかしデカい木だこと、服がふくれて筋肉があるように、針で「プス」っと、鍛冶屋、飯も作る、あーもったいない、熱々の馬蹄で足と尻を火傷、馬蹄は磁石になって吸い寄せる、消える工具たち、車輪も保安官バッヂも銃も、親父強えー、巨大な馬蹄で攻撃。  時計もダメになったら鞴、火の中に突っ込む、白馬に乗った貴婦人、色んな馬蹄、馬に直接言ってもしょうがない、足のサイズ、贅沢な馬、鏡、インクで真っ黒・馬も真っ黒になり模様のように、次々来るお客さん、鞍はどうした鞍は、梯子、それでいいのかアンタ。  車の修理、迷い込む子供、アイス、風船凄え、クソガキ、パチンコ、車がお釈迦に、だからインクが…あーあーーあーあー。  どんどん破壊されるスクラップと新車、エンジンは紐に吊るされ鉄槌に、逃げ支度の速さは異常、親方の帰還、帽子もビックリ、ブチギレ、親方!上から親方が!とどめの一撃、夫人の逆襲、四面楚歌、馬に引きずりまわされる、列車がー、馬に跳ねられる、ハンカチ、馬草、指輪、水、列車で脱出。  エンディングはキートンによるNG集?と思いきや…キートンみずから幕を下ろす。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2016-08-28 01:12:50)
783.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 
若者から大人へ。  前作とは何が違うか、どうか最後まで見て欲しい「サンライズ」の続編。  前は電車という街へ向かう道中、今作はいきなり街の中から、街角、路上、人々で賑わう街、書店、インタビュー、思い出す思い出は前作、キャメラの質感も前作の雰囲気を思わせる。  喋る喋る喋る、喋っている最中も動き出したくてウズウズ、ふと横を向いた瞬間に。  やはり歩いて歩いて歩く、時折悪態をつきながら再会を分かち合う、親しい友人か愛する異性か、子供から大人になった二人だけの秘密があの頃に戻してくれる。 「もっとあるよ(あと1時間くらい)」  二人にとって。会話の内容なんてどうでもいいのかも知れない。ただ互いを見つめ合いながら一緒に歩ければそれで。 過去は一緒にいるための話題として語られ消費される。街にこだまする音も。言葉は映画を彩る、二人の道中を飾る音楽のようになっていく。そう思うと音楽は鳴りっぱなしだな。  だがまさか10分もくっちゃべってる場面を延々と、前作とお~んなじように同じ俳優によって見せられるとは思わなんだ(褒め言葉)!誰にも話しかけねえ!前作のオッサン!!来てくれー!!!助けてくれー!!!!  年齢を重ねた二人、、二人にとっては至福、見守る人によっては苦痛を感じたり退屈に思う人も多かっただろうね。何故俺は退屈に感じなかったのだろうか。  指先が現す銃、カフェでも身振り手振りと舌は止まらない、食事。 「裸見ないと」 上着を脱ぎ、髪を下し、煙草をたしなみ、落ち葉、路地。おっと、ここまで頑張った観客に言いたい。どうかカフェで切らないで欲しい。  路地から歩道橋の上へ、公園を通り、短い橋を渡り、木漏れ日、ラフな格好は男を誘っているからなのか、上着は脱いだまま、性の話は女を求めているからなのか。  会話は前作とのギャップに戸惑う瞬間も。 突然椅子へ彼女を誘う、階段を下りたりすべり下りたり、川沿い。 黙ると死ぬのか!?船すら止まってやがる!!動け!動けってんだよこの野郎!!!動き出してくれてほっと一息。  船が動き続けることで髪と薄布もなびき続ける、船上でも男は姿勢を変え続け女も座る、橋はトンネルとなって影を落とし日も少しずつ傾く。 「細かいところに目がいっちゃうの」 そうなんだ、気をまぎらわそうとしてあらゆる仕草を見ざる負えない。車に乗っても喋り足りない。 運転手「うるせえなコイツら」  哀しそうな顔で触ろうとしてやめる手、路地を曲がる瞬間に雰囲気が明るく、抱擁、路地裏、猫、住人の紹介、自宅へ御招待、一曲、上着を脱いでくつろぐ、ギターを抱えて歌う、写真。 CDの音楽が流れ、二人は黙り…なんて思っていた瞬間が俺にもありました。  身振りでコンサートの様子を伝え、その後は二人だけが知っている。沈むであろう姿も映されて。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 07:38:04)(良:1票)
784.  シッコ 《ネタバレ》 
マイケル・ムーアの最高傑作として評価の高い作品。  とりあえずDVDで笑顔を見せるムーアを殴りたくなったのは俺だけ? 初っ端からブッシュの演説、脚の怪我をみずから治療医療保険を持つことができない人々の現状、指を失った者の選択、たらい回しにされる両親 、子供はただ泣くしかない、これみよがしに悲しそうな子供の顔を見せつけること。  老骨に鞭打つ仕事人、酷い理由で保険が下りない人々、赤い丸やラインを引き強調、著名なwwwww映画作家wwwww、一般人や保険会社、刺客、医師といった人間にもインタビュー。 リストを「スターウォーズ」のパロディで映すのに爆笑。  保険に入れた人々は幸せ…なんて思っていた時が私にもありました、、何故チャップリンのマッサージ、人種差別問題にも踏み込んでいく、過去を示すザラザラのフィルム、写真 、ホワイトハウス、椅子で足を組む男、ニクソン、クリントン、、赤狩り、ジョン・ベルーシ?、政治家どもの茶番、人を診るのに嘘を糞のように垂れ流し、主義もクソもあるものか!  ムーアの評価:カナダ最高 ま た カ ナ ダ か  もう結婚しろよおまえら、トミー・ダグラス、ソ連のプロパガンダ映画、労働、アメリカに当てはめる歌、ムーアは偏見に満ちたアメリカ人となってインタビューしまくる。 戦争を潜り抜けたイギリスだからこそ、イギリスを戦勝国呼ばわりするのは大間違いだ。 広大な植民地を失い、街も焼野原、チャーチルはボケナス、フランスは革命の国、薬のCM、奴隷のように、テロリストになぜ医療を、その癖イラクは空爆、直訴するための船出。 キューバ「訴訟も辞さない」 カストロ「誠に遺憾である」 治療を受ける人々、自分のアンチサイトまで取り上げるからこそムーアは強いのだと思う。そんな自分を楽しんでさえいるのだろう。  最後は命の洗濯を頼みに今日もムーアは歩き続ける。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:54:01)
785.  ヴィンセント 《ネタバレ》 
「シザーハンズ」にも登場したヴィンセント・プライス、この頃からバートンワールド全開だ。  影、うねる木、猫、人形、ナレーション、服装が変わったり影に覆われたり、モンスター、ぶっとい母親、大釜で茹でる、実験、マッドスマイル、絵、本、後の「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」である、母親痩せた? 墓堀、、影、無数の腕、幻、悪夢、闇。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:29:41)
786.  フランケンウィニー(1984) 《ネタバレ》 
ジェームズ・ホエール「フランケンシュタイン」へのオマージュが捧げられた作品。  1984、白黒、古典へのオマージュ、サイレント映画期のコマ撮り、自主制作、人形、恐竜のように飾られた犬、火山、家族で仲良く上映会、犬、ボールの行方は・・・NO-!!  叫び声、墓場、雨かと思ったら散水ホース、人体模型、最愛の者を描いた絵、かえるの解剖 電気、閃きを忘れないうちに走って帰宅、家電をかき集め、ありあわせのもので作る「何か」、鎖、装置、屋根裏部屋、見逃す者、フランケンシュタイン、「ヴィンセント」でも墓掘ってたね、光、輝く時計、馬、トースター、生々しい傷跡、犬の視点、ゴミ箱をふっとばし、うねるホース、黒い影、悲鳴、扉、見てしまったもの、不信、押しかける人々 風車の滑り台 、足元はよく見ましょう、復活、ダイナミック手のひら返し、バチバチ、四方八方からロープで引っ張って八つ裂きにするのかと(そんなことを考えたのは俺だけですね)。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:27:21)
787.  wkw/tk/1996@7'55''hk.net 《ネタバレ》 
ウォン・カーウァイの短編。  回想、部屋の一室、男がベッドの上で煙草を吹かせる、レコード、西瓜を食う男たち、袋叩きにされた男、パンツ一丁の男、ハイヒール、飯を食らう、サングラスをかけた女、部屋の中を動き回り銃撃戦に興じるごっこ遊び。  子供のように一緒に横たわりりんごを食べる、辞書、挨拶を繰り返し勉強する意味、麺を食べようとしたら爆竹?爆撃?  倒れこむ、松明を振り回す、火災で消火器、ターザン、とにかくキチ女に文句を言いたい、アフロ女の銃撃、着替え、銃、電球、一撃を浴びせたり浴びたり、不死身、降伏。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:23:42)
788.  The Follow 《ネタバレ》 
デヴィッド・フィンチャーとウォン・カーウァイが組んだ短編「The Follow(The Hire: The Follow)」。  女性の後ろ姿、鳥の群、夜のハイウェイ、相談をする黒服の男たち、写真、標的を尾行、追跡、回想、封筒、空港、寝ている女と二人きりの夜、キスでもしようとしたが思いとどまる、目の痣?
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:20:14)
789.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
バーホーベン最高のクソ映画(褒め言葉)。 ハイライン「宇宙の戦士」とナチスのプロパガンダ「意思の勝利」をエログロ肉片まみれで皮肉りまくる怪作。 個人的にバーホーベンはガキの頃から生理的に受け付けない&トラウマ受け付けられまくって大嫌いな監督だが、この作品の突き抜け振りは爆笑しながら拍手するしかない。二度と見たくないがな!  誇張しまくったこの馬鹿映画を見て右翼だの左翼だの言っている連中を見るとまったくお笑いだぜ。  これだけ気持ち悪い映像の暴力(大賛辞)を喰らわされて戦争行く気なんて起きてたまるかっ!もういい!もう沢山だ!トイレは何処だ吐いて来る状態。 パワード・スーツなんて便利アイテムなんぞ出すわきゃねえだろというバーホーベンの鬼畜振り。「3」ですら“もどき”だ!  軍隊が勢ぞろいし好青年、美少女、美少年が誘う入隊プロモーションの馬鹿馬鹿しさ、高らかかつ壮大な音楽が流れるニュース映像、現実を映す中継映像、巨大な未知の生命体が乗り込んだ兵士たちを次々に噛みちぎり鮮血を降らせる! 時は遡り真っ白い美男美女が揃ったアテツケの塊のような授業風景、片腕を失った教師、それの目を盗んで行う“手紙”の送信・返信。 充実した学生生活、訓練を兼ねた解剖授業、見るがい生徒どもが内臓を躊躇なく引きずり出す感覚が麻痺した姿を!いいや人間が死ぬのは生理的にきても憎っくき害虫どもがくたばる様を見て喜ぶ貴方も既に感覚が麻痺しているのかも知れない。 パゾリーニも酷かったがバーホーベンは極めなくてもいいところを無駄に極めすぎ(褒め言葉)。 ゲロイン。こっちまでゲロ吐きそう。これでもまだ平和な日々です。 見つめ合う野郎二人、ぶっ飛ばし合うスポーツに精を出し、家族と別れの挨拶を交わし、市民権のために命を投げ出しまくる訓練へ。  入隊、義手と失われた四肢が物語るもの、別れと友情。 子供に小銃と薬莢を与える狂気、公開処刑、バラバラにされ散乱した死体を見せつける悪趣味極まりないバーホーベンの真骨頂(賛辞)。  初対面でも腕をブチ折る教官、入隊テスト、流血も辞さない訓練、野郎も女も裸でシャワーを浴びる和気あいあいとしたカオスな空間、励ましのビデオレター、気分は旅行、テンションが上がるように宇宙空間を縦横無尽に飛び回る宇宙船。よそ見する度にヒヤヒヤだ。 メッセージと告白、深まっていく絆、事故の悲劇、去りゆく者、責任、鞭打ち。事故、小惑星、不吉な知らせ、復讐の決意・教官の心意気。 死んだ虫だけがいい虫だ。普通の虫ですら憎悪の標的に。敵は地球外なのに。 犬と虫に厳しい映画、侮辱には拳で返答、友情の証、戦場へ。誤情報、上陸、狩り…いや戦争という名の地獄の始まりだ! 光の弾をケツから吐き出すやつ、かぎ爪で串刺しにするやつ、火を噴く硬そうなやつ、飛行するやつ、大量の気持ち悪い巨大生物が押し寄せる恐怖、パニック、戦場カメラマンも人間も蟻のように容赦なく肉片をまき散らし殺されまくる地獄絵図。  驚愕の展開、思わぬ再会、空爆、荒れ地を突き進む反撃開始、返り血、ニューク弾でヒャッハー、焼け落ちる手、蛮勇、野営地での娯楽、ベッドの上での戦闘、粋な計らい。  扉に潜むもの、風穴。 籠城戦、多くの死を乗り越える成長、宇宙葬。 扉さん仕事しないで、頑丈すぎる脱出ポッド、最終決戦、俺の屍を超えて行け、ようやく仕事した超能力者との対話。  俺たちの戦いはこれからだっ!
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-26 06:04:38)
790.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
マイケル・ムーアという映画監督は、ただありのままを映そうとするタイプのドキュメンタリーは撮らないらしい。 あの芝居がかった行動の数々で映画のようなやり取りを見せつけ、一つの事件を通してあらゆる要因を羅列し引きずり出して注目させようとする。今回は銃社会のアメリカに潜む問題のようだ。   自ら俳優のように出まくり映画を引っ張る肥えた肉体。 オーソン・ウェルズのように悪の権化としてずんぐりむっくりの体で威圧感を出すワケでもなく、西部劇で偉そうにのしとのしと歩く腹の出たガンマンの如くムーアは登場してくる。マイナスイメージをあえて前面に出すことそのものが壮大な“当てつけ”なのだ。当てつけしないと死んじゃう病なのかも知れない。だから意地でも痩せないんだと思う。 表情はコメディアンのようにどこか微笑みを称え、銀行で得たライフルを抱えて買い物を済ませる“日常の光景”を映す。 時にインタビュアーとして執拗に問い詰める時もあれば、手を肩にやって同情するような場面も物凄くわざとらしーく見せつけたりする。当事者の目の前でそれをやるのだからつくづく胆の座った奴だわ。  インタビューをした人々の顔もこれみよがしに見せる。銃に狂った老人のギラギラした眼、銃を握りしめ高々と掲げる演説者チャールトン・ヘストンの笑顔、無責任なマスゴミや報道陣の笑み、恐怖に怯える顔、失望と怒りの顔。  幼きムーア少年はおもちゃの拳銃の引き金を引きまくり、現在のムーアはけして銃弾を発射せず、銃を撃つ市民や銃弾を喰らう人々の姿を映しまくっていく。 映像が得られなかったものの代わりに何かを映し、得られた映像の使い方も強烈だ。  ボウリングのピンの件でハワード・ホークスの「暗黒街の顔役」についても語られるかと期待したがそんなことはなかった。あの映画のようにデカデカと書かれた文字が語る社会の矛盾、ピンと人が薙ぎ倒され横たわる光景が幾度も映される。  事件現場の校舎や街、弾痕、道、事件当時の一部始終を捉えた監視カメラ、殺人者と殺害者を明確に示すように光が人物を覆い、助けを求める悲痛な叫びは机の下に伏せる人々の叫びを聞かされるようだ。  「マトリックス」を守るエージェントの「Non!」、「駅馬車」やウィリアム・S・ハートといった西部劇、「國民の創生」の人種描写、「サウスパーク」の冬、企業コップのイメージに何コレ超見てえ、アニメーションで描かれるよくわかる人種差別&銃社会アメリカの歴史に爆笑、細い男の服の中から次々に銃が出てくる瞬間の戦慄。 様々な国で引き起こされた虐殺、銃のゲーム、まばゆい光の中に突っ込んでいく“買物”、当事者たちのすべてをぶつける闘い、ダイナミック営業妨害、毒には毒で、極端には極端で、メディアにはメディアで殴りつける。  右足をソファーに突き付けてインタビューに応えるマリリン・マンソンの職人意識。 彼が取材を受けるのはどんな時でも己を貫く姿勢を示すため。ムーアも黙ってそれを受け入れたのだろうし、一人去っていく者へ黙って写真だけでも置いて去っていく。それ以上の追及をあえてしないのだ。  アメリカとカナダの同じ銃社会でも意識の違いがハッキリしているのは興味深い。 日本も昔は日本刀だの槍だの鉄砲だの世界有数の銃社会だったからなあ。日本人も黙って見過ごせない問題ですよ。
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-30 00:38:46)
791.  白鯨との闘い 《ネタバレ》 
捕鯨問題で揺れるこのご時世、長い時間をかけて本作に挑んだロン・ハワードに敬意を表したい。 個人的には中々の力作。あの精悍な漢たちをげっそりするほど追い込み練り上げたのだから!  映画は冒頭の海中を突き進む主、男がある宿に訪ねてくるシーンから始まり回想形式で過去の“闘い”について語っていく。 窓の外で手紙を見せ、小説の創作ヒントを求めて瞳を輝かせる若き作家、過去を封印する老人、扉の外でそれを見守る長年連れ添ったであろう妻。  男たちを海に誘う未知への恐怖と冒険への好奇心、生活を支える脂や肉、名声。野望を抱く男たちの船出は、死にゆく者を送り出すような人々の喪服と鎮魂歌で包まれる。  序盤の冒険へのワクワク感。ヒヨッ子船長に船乗りの身のこなしをアピールする対抗意識、船酔いの荒療治、張り合おうと嵐に突っ込む無謀さ、ベテランと新米の対立、船上で人種や身分を超えて海を生きる者たちの競争・意気投合、銛を打ち込んで海を駆けるような狩り。 経験者は語り、未体験への好奇心が海の男たちを狂わせ、復讐者と冒険者たちを引き合わせる。  勇ましいハンティングの後に描かれる血肉の生々しさが、息をしている者の横に転がる変わり果てた無言の船員が、仲間同士で喰らい合った地獄を容易に想像させる。鯨の臓物を引きずり出して脂を得意気に掻き集めていた男たちですらだ。 富となるはずの脂がもたらす“灯り”、近代兵器が何の役にも立たない大自然で人間も鯨も関係なく平等に殺し合い、くたばり果てる。キャメラも激しく動く船乗りたちを追いきれずに振り切られたり波に飲まれたりと忙しすぎてこっちまで酔いそうになった場面も。  そんな極限状態でも腐りきらないプロフェッショナリズム。 野獣の如きむしゃぶりつき、尊厳も何もかも投げ捨てられ失ったはずの男たちが得たもの、求めるもののため、獲物を発見した瞬間に水を得た魚のように息を吹き返す瞬間!そこにはどんな状況でも最善を尽くそうとする意地が彼らを奮い立たせる。  彼らを支えるエネルギーはなんなのだろう。愛する妻が渡したお守り?生き残るチャンスをかなぐり捨ててまで貫きたかったもの?様々な支えが彼らを散々危険を味わったはずの海原に旅立たせてきたのだろう。過去を背負う老人にしても机の上に刻み込まれた地図! 鯨にとっても大勢の仲間を串刺しにして殺しやがった憎っくき仇。何度も繰り返したであろう怒りの頭突きの痕、執念深い追跡。  “あの眼”を見た男は、一体何を思ってすべてを終えたのだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2016-01-30 00:34:40)(良:1票)
792.  遊星よりの物体X 《ネタバレ》 
リベラル系のスピルバーグやカーペンターにしろ、この映画に惹かれる人間は何に影響を受けているのだろう。 ましてスピルバーグはユダヤ系。よくこの映画は赤狩り時代のユダヤ人差別映画だと言われているが、本当にそれだけの映画なら前述した彼らがこの映画に惚れ込むだろうか。 ホークス自身はユダヤ人のシオニストであるベン・ヘクトと何度も仕事をともにしているし、ユダヤ系のローレン・バコールを自分の映画のヒロインに選んだりしている。肉体に障害を抱えた人々が支え合って危機に立ち向かう「リオ・ブラボー」なんかもあるし、正直よく解らん。この映画にはそのヘクトもノンクレジットとはいえ参加している。   それに、映画の物語も差別うんぬんより単純だと思う。 作りは予算もない俳優も無名揃いですべてアイデア勝負。冒頭からスピーディーなセリフのやり取り、突然宇宙から落ちてきた得体の知れない、氷の中に眠る不気味な何か。ソイツが犬や実験のためとはいえ交流を試みた科学者をブチ殺してしまう(博士がイカれ野郎すぎるので観客の中には宇宙人ありがとうなんて人もいるだろうけど)。 残された人々は密室で迎撃態勢に臨む。Xが突然現れる瞬間の、動くはずのない植物が動き襲い掛かってくるという、一斉に迎撃する瞬間に奔る緊張。炎だの拳銃だのカメラのフラッシュだのその辺にあったあり合わせのものしかないということも拍車をかける。 後のスピルバーグの「ジョーズ」やリドリー・スコットの「エイリアン」、カーペンターの「遊星からの物体X」にも正体の知れない敵との戦いを描いている。当時この作品が大ヒットしたは、そんな未知との戦いに人々が惹かれたからなのだろう。 物体Xの造形はジェームズ・ホエールのSFホラー「フランケンシュタイン」を思わせる。というかそのままパクッたような姿。この辺は技術的な問題よりも他に解決策がいくらでもあったと思うけどどうなんだろう。  だが決定的に違うものがある。「キングコング」のように巨大な恐怖でもないし、感情を示すような描写はほとんどない。ひたすら襲撃を繰り返す怖さが徹底されている。 「ジョーズ」は同じホークスの少数で挑まざる負えない「虎鮫」や「リオ・ブラボー」等へのリスペクトも盛り込み、逃げ場のない密室空間における緊迫をより強固にしていた。 本作は味方があまりに多すぎるのである。先ほどの迎撃もまるで集団リンチ。罪悪感も無いから余計にタチが悪い。だって一応は仲間や犬の敵だし。これ以上犠牲者を出したくないという当事者たちの覚悟。 同じクリスチアン・ナイビーが制作に関わった「赤い河」も人数は多かったが、理不尽なワンマン上司との対立や仲間だと思っていたはずが招くトラブルや仲間割れと緊迫した状況が続くスリルがあった。コーヒー一杯すら少ない食料でやり繰りしている苛立ちを高める演出に使われていた。 本作は物体Xが出現したという状況にも関わらずのんびりコーヒーをずるずる飲んでいるではないか。まだ危険性を図り切れていないが故の行動なのかも知れないが。 ホークスは人との信頼を重んじるタイプの人間だった。世の中が人間不信になればなるほどホークスはそれに逆らうように人々が助け合う映画を撮る。対立を経て団結する。平時故の交流とリラックス、有事故の緊張や恐怖との戦い。 しかし、この映画には時に分裂して殺し合いにまで発展するという恐怖まではない。襲われて死ぬ犠牲者も異常事態という割に少ないし。  ロマンスやコメディも盛り込みすぎだ。つうかコイツら陽気にもほどがあるだろ。猛獣狩りやモンスター退治とか、狂った集団が一生命を集団で嬲り殺したという設定にしてもまかり通りそうで逆に怖い。 ヒロインも他のホークス映画ほどスリルに貢献しているとは思えない。なんせ他のホークス映画の女性はもっと積極的でクレイジーな魅力に富んでるからねー。「暗黒街の顔役」なんか誰も信じられなくなって女のために野郎ブッ殺しまくる最高のキチガイ映画だったし。そういう意味じゃ凄い物足りない。 魅力的に映らなかったが故に「ジョーズ」と「遊星からの物体X」は女性が巻き込まれず男たちのよりハードな物語になったのだろうか。そう思うと意外な決着を迎える「エイリアン」と見比べるのも面白い。  何よりカーペンターがホークスの本作や「エイリアン」との差別化も図って、原作とホークス版の美味しいところを凝縮した大傑作の存在もデカい。俺も個人的にはアッチの方が好きなんだ。 なんせホークス大好きなカーペンターの野望の結晶、ホークスの傑作群を髣髴とさせる面白さなんですから。飛行機乗りのタフガイがライフル片手に奮闘する姿なんて特にね。音楽もホークス映画等で活躍したディミトリ・ティオムキンに影響を受けたエンニオ・モリコーネだし。
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-14 22:58:50)(良:1票)
793.  黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 
フランス人は、フランス革命の頃から同じ国の人間同士で差別し、告発し、殺し合ってきた歴史を持つ。 ある者は恐怖に屈してしまい、ある者は恐怖に抗うために戦うことを選んだ。  かつて赤狩りでアメリカを追われたジョゼフ・ロージーという男がいた。 彼はフランスでヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件(ヴェル・ディヴ事件)について「パリの灯は遠く」で描いた。そこには理不尽な暴力に対する抵抗と国を追われた者の共鳴があったのだろう。  そしてこの「一斉検挙(黄色い星の子供たち)」は、フランス人の女性ローズたちによる一つの告白なのだ。  「星」によって差別される日常から映画は始まる。 追い詰める側はあくまで仕事として、作業を繰り返すように政策を進める。まるで感情のない機械のように。ユダヤ人にしてみれば、彼らは自分たちを引き裂き暴力で屈服させようとした恐ろしいマシーンも同然。服をはぎとり、容赦なく殴り蹴ってくる。 彼らも人質を取られていたのだろう。だがそんなものは言い訳だ。だからこの映画にも追い詰めた側の葛藤はあまり描かれない。 「家族を人質にとられててね(棒読み)」 そうかそうか、テメえの面に一発ブチこまれて欲しかったぜ俺はよ。 ヒトラーも家族と団欒しながら何万の人間の四肢をもぎ首を引きちぎる政策を進めていく。  対して、追い詰められる側は感情豊かだ。 歌い、踊り、走り、語り合い、愛し合って。あの小さな子が走る度に軍人や警官に銃殺されるのではないかと何故かハラハラしてしまった。あの子は妖精のように場を和ませ、「この子だけは死んでほしくない」という活力を人々に与えていた。  ユダヤ人狩りは加速していく。公園や職場からの追放、警官隊の不気味さ、銃殺覚悟で生き延びろと叫び続けた御婦人、競輪場に家畜のように押し込められる理不尽さ、医者の無力さ、糞溜めの中に託される希望、消防士たちの勇気、貴重な配給食糧をブチまけてまで脱出者たちを送り出す子供たちの覚悟、走りゆく列車から力なく垂れる手、手、手・・・。  ローズさん、貴方は優しいね。生き残った人々の顛末は多少描いたが、死の描写は少なかった。 彼らを追い詰めた(自殺?何言ってやがる、追い詰めたんだろうが)人々のその後までは描かれなかった。 それ以上追及しなかったのは、あくまで生き延びた人々の体験に沿った映画だからなのだろう。 二度と会えないと思っていた人との再会・失神するほどの歓喜が肉体を突き抜けるほど、死んでしまった人々の分まで何がなんでも生きてやるという瞬間に勝るものは無かったのだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2015-12-23 22:11:37)
794.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
やっぱマグロ食ってるようなのとは違うな。  ハリウッドにおける“最初”のゴジラ!こういう奴を待っていたんだぜハリウッドよおっ!  何?ローランド・エメリッヒのイグアナもどき?あんなもんは「ジラ」だ「ジラ」!  オープニングの緊張、それにあのゴジラのディティールは最高だった。  ただ、オープニングが終わってから中々ゴジラが出てこねえ。初代みたいに焦らすのは良い。 ただ焦らしすぎ&「やっときたー!」って時に切り替えすぎなんだよボケゴラ。  ええい人間はいい!ゴジラを出せゴジラを!!  それにゴジラよりもオルガズム武藤の方が出番多かったね。 人間ドラマもやりすぎてちょっとくどかった。でも栗林中将(「硫黄島からの手紙」で名演を残した渡辺謙!)の「ゴジラ」を聞けただけでも良しとするか。  もっとゴジラが「ファイナルウォーズ」みたいに大暴れする(特に例のイグアナもどきを吹き飛ばす奴)のを期待した俺にはちょっと物足りなかった。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-27 00:23:34)
795.  東京の女 《ネタバレ》 
田中絹代は「非常線の女」の役よりもこの映画の役の方がしっくりくる。確かに今作は作品としての出来はあまり良いとは言えないが、細かい演出とかが気に入っている。  酒瓶、少しずつスライドして釜、食卓の朝の風景に。 靴下には穴が、足袋と靴下が干してある、煙、息子が出かけると母は割烹着を放り投げて化粧を始める。  着物の上にコートを羽織る出で立ちは「非常線の女」の水久保澄子を思い出す。  名簿、警察・聞き込み、タイプライター、突然現れる洋画のクレジット。どうやら映画館のようだ。劇中で映されるのはエルンスト・ルビッチ等が参加したオムニバス「百万円貰ったら」のオフィスでの仕事風景。 トーキーの映画をサイレントで流すというのも不思議な感じ。  そして唐突に「東京の女」の違う場面に切り替わる。壁にかけられた警察のサーベルと手袋。 よからぬ噂、疑惑、噂を聞いて「信じられないという」表情、「私だってこんなこと言いたかないわ」という表情、泣きそうになるのを堪え切れず出ていく。男も着物を投げ出し、涙を瞳にためる。  何処かの化粧室、ケバいメイクをする女性たち、電話、噂は真実となって観客の前に叩き付けられる。結ばれた髪はほどかれ、男を誘う女の表情。この変貌振りは岡田嘉子の流石の演技。 近寄る手を振り払い、最愛の姉を引っぱったかねばならない辛さ、頬にやる腕を何度も何度も、涙を流しつつ。   鏡を見て弟にぶたれた跡を悲しげに見つめる。打ちのめされて夜道をトボトボ歩いていくあしどり、傍らで静かに燃えるランプの灯は消えかかる。 「百万円貰ったら」のパンフレット、しかしゲイリー・クーパーはカッコ良いなあ。「晩春」でも名前が出るくらいだし、小津も好きだったんだろうな。 電話の知らせを入れる小僧、時計屋、凶事を告げる電話。 あの瞬間の髪を乱し気味、ショックを受けた田中絹代の表情がとても良い。顔を見た瞬間に突っ伏して泣き出す。 記者に質問責めされる姉、泣きっ面に蜂ならぬマスゴミ、薄気味悪い表情で素晴らしく殴りたくなる。 姉は「このくらいのことで死ぬなんて」と嘆き悲しむが、弟はそれほどまでに姉を信じ、愛し、心の支えにして生きてきたのだろう。冒頭の煙が再び映しだされる。 道を歩く記者は電柱の記事を読み、笑いながら去っていく。
[DVD(邦画)] 8点(2015-07-30 15:57:02)
796.  なつかしの顔 《ネタバレ》 
フィルムセンターで鑑賞。 オープニングは出征していく兵士や万歳をする子供たちの絵を背景にして始まる。 空を飛びまわる飛行機の模型、子供たちはそれを追う。「腰弁頑張れ」を思い出す。 ラッパの音で集まり駆け出す子供たち、行進に追いついて一緒に歩いていく。羨望のまなざし。  泣く子供を見て動く叔父さん。一方、木の上を見つめる子供たち、上って取ろうとする子供、列車の疾走、汽車の風、子供たちの疾走が事故の発生を物語る。 “名誉の負傷”、バス、徒歩、馬車に乗せてもらう移動、今度は本物の飛行機が上空を飛んでいく。家族の前で痩せ我慢、店先に並ぶ飛行機の模型。 見舞いに来る子供たち、置いてあるイモをめぐる会話が面白い。「食べなさい」とすすめても遠慮する姿が可愛い。良い子たちだ。 上演前もイモをパクパクつまむイモ好きの女性。 映画館のニュース、アメリカにいる同胞の話、戦争の様子を見て表情を曇らせる「あの人は無事だろうか・・・」思わず泣いてしまう。 お目当てのものが見れるか見れないか、期待と不安。遠く離れた人が映るのは手紙をもらうのと似たようなものだろうか。文面で姿を思い浮かべる手紙、一瞬の映像で他に映らないものや言葉を想像させる映画。  バスに揺られて眠る外では兵士たちが戦闘訓練に励む、送られた写真は見たのか見てないのか。観客の目に映されないのがその疑惑を生じさせる。 飛行機の土産、嘘を知っている人々、「広い畑みたいなところ」、「何とか」、真実を知ってしまったショックが怪我をした子供を突き動かす。 飛行機よりも真実を言って欲しい、一瞬映る川の様子、今度はもう見る事を避けない、逃げない。
[映画館(邦画)] 8点(2015-07-30 15:48:06)
797.  世紀末の印象派 《ネタバレ》 
メリエスによるマジックもの。  台の上に立たせた女性の人形を本物の女性に変え、お次は布をかぶせて台の上の筒の中に瞬間移動させる。 今度は女性を担ぎ上げたかと思うと粉微塵になって消えてしまう。  マジシャンは自分をテレポートさせたり、先ほどの女性に早変わりしたり、また元に戻ったりを繰り返し煙と共に消え去る。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-30 15:42:00)
798.  青ひげ 《ネタバレ》 
宮殿らしき場所に集まる人々、大金持ちで豊かな髭をたくわえた「青ひげ」が熱弁を奮っている。青ひげは書類を蹴り上げたりとやりたい放題。 調理場の人々に御挨拶、運ばれていく料理(ハリボテ)たち、みんなが宴会を楽しむ中で一人静かに本を読んで過ごす新妻。  5分が経った頃、本の中から突然悪魔が飛び出してくる。地下室で見てしまったおぞましい光景、そこに先ほどの悪魔も現れる。彼女は8人目の犠牲者として連れてこられたのである。 大きくなる鍵、謎の女性の精?が現れそれに祈ると鍵は小さくなり精も消える。 彼女の寝室に現れる7人の亡霊と悪魔、悪魔を振り払う銃士の姿、亡霊たちは8つの鍵に変わり彼女を苦しめるが、そこに先ほどの精が現れ鍵と悪魔を消し去る。 露わになる青ひげの本性、凶刃が迫るその瞬間、ハリボテを突き破って現れる救いの銃士たち。 ぶっ刺されても頑丈な青髭、またも現れる精と七人の亡霊たち・・・って全員生き返っているし!御丁寧に挨拶までしてお持ち帰り。  すべてを失った青ひげは絶望のうちにくたばり、周囲の建物は取っ払われ、そこには青ひげの財産をすべて手に入れたヒロインたちの姿があった。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-30 15:41:02)
799.  宇宙飛行士の夢 《ネタバレ》 
ジョルジュ・メリエスの短編「月まで1メートル(宇宙飛行士の夢)」。  巨大な望遠鏡、勉強中の学者、そこに現れる悪魔と謎の女。現れたかと思うと消え、学者が黒板にメモを書くとそのメモにイタズラをし、地球と月をくっつけて「人」にして小馬鹿にする。  学者の道具は次々と消え去り、望遠鏡も巨大な月の顔に食われてしまう。傘を差したら吐く息に溶かされ、子供が二人飛び出すわ遠のいて箒をかわすわやりたい放題。 すると月が美女に変わって降りてくる、三日月の椅子、美女に振り回されてとうとう窓さえ消滅し閉じ込められ、謎の像が出現する。  突撃した爺さんは月に飲み込まれてバラバラ、そして女王の手によって蘇り、悪夢のようなひと時が終わる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-30 15:39:36)
800.  ガリヴァー旅行記(1902) 《ネタバレ》 
ジョルジュ・メリエスの短編「ガリバー旅行記(ガリヴァー旅行記)」。  メリエスの作品で「月世界旅行」と共にクローズ・アップが使われた数少ない作品の一つ。今回はカラーフィルム版を鑑賞。  いきなり巨大な老人が街の中に現れて徘徊している場面から始まる。いや、ランプで辺りを照らしながら歩く彼にとっては「街が小さい」のだろう。どうやらこの爺さんがガリヴァーらしい。 彼は気づくと拘束された状態で寝ており、橋の上では複数の小さな人々がガリヴァーを見下ろし、手に持った武器で威嚇している。男の尻に矢が刺さりまくり、そのショックでガリヴァーは目覚める。  街の住人に受け入れられたガリヴァーは、彼のサイズにあった椅子や机を用意してもらい食事を堪能する。巨大な樽を牽引し、梯子をよじ登りリレーで飲み水をコップに注ぐ人々。 そこに現れた王様の一向、彼らが運んできた籠をヒョイと持ち上げ、梯子をよじ登ってきた王様?らしき人々がお姫様?を紹介し談笑を交える。直後に建物で火災が発生、ガリヴァーも机の上の水が入ったガラスの瓶?を噴射して消化を手伝う。  その次はいきなりカードの賭けを楽しむ人々のクローズ・アップ。一体何なのかと見ていると、机の上にガリヴァーの姿が現れる!今度はガリヴァーにとって「大きな」国に来てしまったようだ。巨大な人々に囲まれて何かを祈るように喋るガリヴァーの姿、彼の声は巨大な人々には小さすぎて届かないようだ。梯子を上るが手の風圧で簡単に転げ落ちてしまう。上には上がいるものだ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-28 17:16:21)
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