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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1637
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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801.  ベルファスト 《ネタバレ》 
悪い作品では全くないと思いますが、監督の自伝的青春ノスタルジックなお話は非常にリアルとゆーか逆に劇的な内容では決してないし、かつかなり淡々とテンポ好く語られてゆくので全体的に少し平坦な作品だな…という印象があります。ラスト付近はそれでもポイントとなる描写を幾つか配置して観終わった感じ自体はまた悪くないのですが、中盤はかな~り淡々としてて…という感じすね。俳優さんについては主演の男のコのあどけない感じが好かったですが、やっぱジュディ・デンチは(ネームバリュー的にも)存在感が別格でしたね。とは言え、今作ではホントにフツーのそこら辺の婆さんを演ってらっしゃるので、正直最初は気付かなかったです(気付いた瞬間めっちゃテンション上がりましたね)。
[映画館(字幕)] 6点(2022-03-30 22:23:48)
802.  透明人間(2020) 《ネタバレ》 
散々コスられまくった題材を、またエラい「力技」で再映像化したな~という印象ですが、全般的にはまずまず楽しめましたよ。難癖を付けるなら少し前半がテンポ重いのと、ラストもこの顛末じゃあ流石に警察も見逃してはくんないだろーなーというトコロなんかは多少気になったりもしますケド、CGの質もまずまずだし話もそこそこ好く練られてアイデア・捻りも在り、まあ悪い作品ではなかったかと。  ただ、少し考えてしまうのは、主人公は早い段階で敵の正体には半ば感づいていたのですから、例えばサーモカメラ的なものの一台でも用意すれば中盤で只ちょっかい掛けに来てるタイミングならかなり有効に対応できたのではないか、とか。こんなの今やAmazonでも買えるのですし、別にもうチョイ安いモーションセンサーライトとかでもある程度効果はありそうです。要は、今どき「透明」てダケではホラーモンスターとしては「キャラが弱っちい」とも思うのですよね(ソコは100年前とは状況が違うかと)。そもそも敵方は基本的には武器も持ち込めないので襲う手段も素手に限られますし、作中でもあった様に雨だの消火器だので透明になれなくなれば即・終了です。そーいう条件においての今作の「攻め込み方」という部分についてもやっぱ「力技」だなぁ…とは思うのですよね。タイトリングからも判る様に全体のコンセプトとして、敵が「透明人間」なのは逆にもう隠さない、という方針だからなのでしょうケドも(確かに散々引っ張った挙句、実は敵が透明人間でしたバーン!は、もうキョウビのホラーとしてはトリックとしてコレもあまりに「弱い」とは思いますしね)。  あと、コレも別にワザワザ言うコトでもねーですが、ちょっと主演の女優さんがイメージと違う…とゆーか。まあゆーて、中盤窶れていく感じや終盤で腹括った感じ、あとはそもそも気力・戦闘力とかが適切に高そーな雰囲気とかはごく役に適していたと思うのですが…一番肝心な「何故あの男が彼女に入れ込むのか」というコトについては、確かに説得力が薄かったな…と。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-29 10:59:52)
803.  ハンナだけど、生きていく! 《ネタバレ》 
マンブルコア作品の中でも重要作に位置づけられる本作、とゆーのも、この作品には所謂マンブルコアの特徴とゆーのが凡そ全部(かつごく分かり易く)入っている…という様にも思います。ソレこそ即興的で口語的な台詞回し、ほぼ動きを伴わない座り込んでの会話による構成、手ブレ全開のハンディカム(+加えて接写の多用)、そして内容が在るんだか無いんだか分からない様な取り留めの無い展開運び…他にも、例えばグレタ・ガーウィグに着目すればメイクとかだってもう通常の映画では見られない様なお手軽さだし、そもそも如何にもカネ持ってなさそーな感じとかも含めた彼女のキャラ自体だって高度に映画的ではない自然さ・リアルさを大いに纏っている…と確実に感じられます。コレも多分、知らずにいきなり観たらドキュメンタリだと思ったりだってするでしょう。  ただ、ソレってやっぱ根本的にはどーなのかな?と思わなくもないのですよね。劇映画で、脚本も(通常とは違うモノだろうとは言え)用意されている以上、どんなに「つくりもの」感を排除したトコロで結局はつくりものである(=つくりものであるのは確実に見透かされる)コトからは免れない…のであって。今作の様なレベルでそーいうコトをやるのであれば、そもそもどーにかしてドキュメンタリを撮ればイイんじゃね?とだって(少しだけ)思ったりもするのです。  そーするとやはり(また話にも内容があんまり無い以上)見ドコロは俳優のユニークで即興的・瞬間的な演技の仕事、というコトになってくるのかも…とは思いましたかね(ソレは必ずしも話の内容とも深くは関連していなくて…つーか)。その意味では、今作でもグレタ・ガーウィグ自体は十分に魅力(とゆーよりは観て損は無い…というレベルの奥ゆかしいモノ)を醸し出せていたかとは思うのです。決して全く見映えがしないという女優さんでもないかとは思いますが、前述どおりにごく自然な(=不必要にキラキラした感じを消し去った)キャラとして人物像をつくり込みつつ、垣間見せる「人間ぽさ」にもまた十二分に面白みがあったとも思うのですね。如何にインディーズとは言え、ある程度はそーいったクオリティを備える演技が出来て、かつその自然体なキャラを元々備えた俳優さんを起用できないと、中々好い「マンブルコア」にもならないな~というよーな気はしましたです(重ねて、だから尚更に本作にはグレタ由来の確かな価値があるのではないかな、と)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-24 21:47:23)
804.  プロジェクトV 《ネタバレ》 
ジャッキー・チェンが民間の国際軍事会社「ヴァンガード(Vanguard)」の社長なので、プロジェクト「V」なのです。そしてジャッキーもまだまだ闘ってくれてますケド、メインは若手の男のコ女のコに任せてる感じですかね(でも川下りのシーンで間違って落っこちてプチ騒ぎになる等、まだまだ体張ってるらしいすよ!)。その若手は男女どちらもかなり眉目秀麗で率直に好かったです(特に第一主役の男のコはかなりのアイドル的イケメン)。  かつてのカンフー映画(そーいうのもまだまだ探せば最近も在りますケドね)とゆーよりは、コレもより総合的アクション作品とゆーか、まずは徒手格闘よりだいぶガンアクションの比率が高めではありましたし、またドローンその他の最新テクノロジー的なギミックも多々盛り込まれていました。ただ、全体的に相当にCGを多用している感じでもあり、かつそれらのシーンは少し早送り+コマ落ちな感じも無くはなかったのですね(=ハリウッドのA級と比べると少~し違和感があるカモ…的な)。また、ストーリーもごく単純でアクションを眺めてゆくのがほぼメイン…という作品でしたが、アクション自体は量はかなり豊富でバリエーションもあったので、概ね満足は得られたかと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-03-20 22:52:14)
805.  デイ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
うーん…大昔に観た時は、もうチョイ面白かった気がすんだケド…(やっぱココまで大暴れなゾンビは当時は衝撃だった)  これもある種、この頃完全に流行になっていた高速系ゾンビで、そしてかつその強力なゾンビとの戦闘描写にごく見ドコロを集約したアクション系ゾンビ、とも言えますかね。その上に、原題を借りてきたロメロ三部作『死霊のえじき』からは「人間性を(薄く)残した」ゾンビ、という要素も取り込んでいる、というヤツです。シンプルでコンパクトでやりたいコトのハッキリした娯楽ホラーだと思いますし、そのコンセプトの面も含めてワリかし好く出来ている方の作品だという認識は再見しても変わりませんでした(特に今回、製作費のワリには…とゆーのを再認識したのです)。  ただ、やっぱり今になって観直して思うのは、全体的にまあまあ派手だけどチョイとちゃっちい感じもするなあ…というコトですかね。ゾンビ自体の造形なんかもやはりまずまず派手にデロデロしてるのですケド少し安っぽい感じもするし、何より撮り方(=画面の総合的な出来・観易さ)の部分が最近の同系統の(A級)ゾンビものと比べるとだいぶ型落ち感があるな、と。アクションってホラーに限らず映画としての陳腐化が速いジャンルだとは思うのですが、ことホラーに関しては近年は製作費の高騰も著しい(気もする)ので尚更…というコトにも思えますね。  重ねて、アクションはまあまあ派手ですし終盤の展開も諸々分かり易く面白みもあり、ラストもスッキリで、全体として決して嫌いではないです。ミーナ・スヴァーリが超・魅力的なのも含めて(思い出補正もありますが)観る価値はまあ十分かと。暇なら是非。
[DVD(字幕)] 6点(2022-03-15 23:09:34)
806.  野のなななのか 《ネタバレ》 
姉妹作『この空の花』に引き続いてややファンタジックな内容も含みつつ、製作当時の社会情勢の描き出しと反戦への強いメッセージを備えるのもまた同様である。意図的に(あるいは予算的な都合で)比較的「簡易」なCGで背景と俳優の演技を合成する場面を多用するなど、演出の独特さも前作から引き継いでおり、これまたユニークでまま面白い空気感になっている作品でもある。加えて、とにかく今作は台詞の量がのっけから膨大であり、特に中盤までは早口の台詞の洪水が引っ切り無しに押し寄せる…てな感じでもあって正直ちょっと面喰らったのもまた事実である。結論、コレも「合わない人には合わない」方の映画なのは間違いないか、とも(個人的にも、アレほどの言葉の奔流をこれだけの長時間すべて聴き漏らさない、とゆーのはもう無理かと)。  内容(=テーマ的なモノ)は、家族(あるいはそれに類する人々)の人生・命・記憶の「繋がり」を描き出すコトだろうか。ただし、その中核たる主人公の品川徹の人生にはとにかく戦争が暗い影を落としており、そのこと自体から発せられるメッセージとゆーのもまたテーマと並んで本作のメインディッシュとなっている(と言わざるを得ない)という感じでもある。率直に、その部分のストーリーと、それを「語る」品川徹の朗読的な演技こそが個人的には最大の見せ場であったと思うのだし、これも率直にそれ以外の諸々はもはや中々に幻想的とでもゆーか雰囲気映画的なナニかだった…とも感じられたのですね。重ねて、2時間経過した頃から「語り」始まる品川徹の過去のお話が一番面白かったですね。全体としても決して観た感じの印象は悪くはない…のですケドも。
[DVD(邦画)] 6点(2022-03-14 16:56:16)
807.  ガール・イン・ザ・ボックス 《ネタバレ》 
実話ベースと言うか、実際に起きたキャメロン・フッカー事件の内容・経過を比較的事実に則ってごく淡々と辿ってゆくという作品で、劇映画とも言い切れないドキュメンタリ的な(=実録再現ドラマ的な)質感だとも感じられます(確認したらTV映画なのですがソコには「やっぱりな」という感じも少し覚えましたね)。見かけに反してホラーやスリラーとかっていう娯楽系統のジャンル映画では確実にないので、ソコは勘違いして鑑賞するとあまりイイ結果にはならないと思われます。ご注意ください。  ただし、その事件自体は極めて深刻で陰惨なモノであるので、まずはそういう事件がかつて実際に発生した、という事実を知るコトのみにでも確実に価値が在るものだと思いますし、本作の真の意図も実はソコに在る…とも十二分に感じ取れるトコロです。その意味では、暴力やレイプの描写はおそらく実際のソレよりも総じて穏便に描かれているものと思われ(少なくとも作中で何度も何度もそのシーンが描かれるワケではない)、むしろ描写としての主眼は被害者がどのような洗脳の状態にあったのか、というトコロにあるものかと感じます。その反面(とゆーか)まずは単純に被害者が受けた暴力・レイプの「酷さ」というのが(量的にも質的にも)鑑賞者に十分に伝わり切ったのか、という面にはやや疑問も残りますし、あとは加害者側の人物像(そもそもの犯行動機や、加害者と被害者・または加害者2人の関係性が変化していく様子など)の描き出しもやや浅かった、とも(少しだけ)感じました。  とは言え重ねて、衝撃度はナチュラルに非常に高度な映画です。個人的には観て損は全くしなかったですね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-05 20:13:00)
808.  女渡世人 《ネタバレ》 
あ、これこの人死ぬな…と思った次の瞬間には、鶴田浩二は実際に修羅場の真っ只中に放り込まれており、一転、夜汽車に揺られる女渡世人の藤純子は、その鶴田浩二の一粒ダネを亡くなった妻の実家に届ける旅路に就いている…ところが、辿り着いた先の温泉宿とゆーのがこれまたヤクザにちょっかいかけられており、んでそのヤクザのカミさんてのがなんと藤純子が探してた実のおっかさんだ…と前半は率直に矢鱈とテンポが好い。それに比べれば後半は(特に終盤)ちょっと妙にモタモタしてる感もあるものの、全体としてはヒット作『緋牡丹博徒』のフォーマットを結構まんま流用していることもあってそこそこ面白く観れるし、義理人情溢れるドラマシーンの出来も悪くはなかった。個人的にはかなり楽しめましたですね。  藤純子は美貌も正に全盛期、そして『緋牡丹博徒』で完成させた任侠な雰囲気&殺陣アクションもまずまずで、実に手堅いクオリティではあったかと思う。ドラマ面でのポイントゲッターは鶴田浩二と木暮実千代の名優ご両人だが、こちらも流石の堅実な仕事。悪役でも、大ボスの遠藤辰雄もこれまた実にあくどくて憎々しい(けどどこかコミカルな)風情が出色。一点だけ、前作における若山富三郎の要素を担うべく芦屋雁之助は、ちょっと存在感が薄くて少しだけ残念だったかも。  もう一つ、藤純子さんは今作でも主題歌『女渡世人』を熱唱してますよ!(こちらも少しだけ、なんかウマくなってる様な気も…)
[DVD(邦画)] 6点(2022-03-01 22:49:39)
809.  ナイル殺人事件(2020) 《ネタバレ》 
『ナイルに死す』は、ポアロものでは一番好きですね(クリスティ全体では『ゼロ時間へ』が一番好きなのですケド)。  結論から申し上げますと、まずまず悪くない映像化かと思えました。今回の映画化では若干ながら登場人物の設定・相関関係や展開運びに調整が入ってはいるものの、大まかな流れは原作どおり、特に最大の見ドコロをトリックの複雑さではなくて(=トリックはごくシンプルなモノのままで)実に「意外」ながら実に「納得のいく」真犯人・動機(むしろ何故我々は最初からこんなシンプルなコトに思いが至らなかったのか、というレベルの鮮やかさ)に置いているトコロは原作ファンとしては嬉しいですしまた適切だとも思います。そして、前作『オリエント急行殺人事件』ではとにかくケネス・ブラナーのポアロが喧し過ぎて大いに興ざめてしまったトコロ(出自が舞台俳優とは言え限度があるだろ、と)今作はその面もそれほど気にならなかった、とゆーか、むしろまあまあ好い雰囲気に仕上がったかとも思えました(とは言え、かのデヴィッド・スーシェのハマり様には到底及ばないという認識は変わりませんケドも)。  前半のゆったりさに比して、後半はややハイテンポ(→ホントはもう少し長尺に撮りたかった?的な)で少しだけ(サスペンス的な)余韻が心地好いとまでは言えませんが、シンプルな娯楽映画なのも勘案すればまあ許容範囲かと。事件ものが好きなら尚オススメですね(流石の名作なので)。
[映画館(字幕)] 6点(2022-02-26 18:12:48)
810.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 
やはり重ねて、根本的には役者がまずまずハマってるのでドラマとしてはもう全然普通に(コッチも)観てゆけますですね。特に神木クンは私が観たモノの中ではベストアクトに近いとも思いましたし、彼が主役である以上は今作はどのようなドラマにでも対応できる、という風にも感じました。全体としては彼の(特に人間的な)成長を描きつつ、あとは前篇で切り込みが甘かったその他のキャラも余さずにチャンと描いてゆこう…という後篇に見えており、前篇よりはより普遍的な人間ドラマな様にも感じられました。ただ、だから尚更(やっぱ)映画的ではないな…とも少しだけ感じるトコロではありましたし、コレも根本的には前後篇である意味も正直あまり感じられない(=原作が尽きない限り、別に今後続篇があっても何の問題も無さそう)とも思います。個人的には、肝心な将棋の対局シーンの仕上りが前篇の方が好みだったかな…と少し思いましたので、評点は調整しました。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-23 02:54:41)
811.  MOTHER マザー(2020) 《ネタバレ》 
ムム…かなり高度に救いの無い、胸糞の悪い映画なのは確かですね。加えて、終盤はまだしも序盤~中盤はかなり「分かり難い」映画である様にも思えます。中でもやはり、長澤まさみの母親てのが何をどう考えているのかは非常に分かり難いです(最終的には母と子の関係性はある程度「シンプルな」モノに帰着する、とは言え)。特に、決して子供より「男」の方を重視している訳でもない様に(序盤はともかく)段々と見えてゆく一方で、阿部サダヲにだけは最初から最後までかなり入れ込んでいる様に見える部分とか(まあ~荒巻全紀に抱かれた後で、ふと考えを変じてスマホのメッセージを見る…というあたり、そーいうコトなのかなあ~とも思うのですケド)。  翻って、男の子の方は比較的には分かり易い、なので共感・感情移入もし易いと言えますかね。子供が親に依存する、なんて当たり前じゃあないですか。だから逆に、あの親についていったら君は幸せになれないよ、とゆーのを子供に伝えて決断を迫る、とゆーのは、それが例え事実であったとしてもあまりに残酷すぎる(=子供に対する負担が大きすぎる)なんて思ったりしましたね(じゃあどーするのが正しいんだ!と訊かれたら、黙るしかない…とゆーのは情けないトコロではありますが)。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-16 22:04:18)
812.  ちょっと思い出しただけ 《ネタバレ》 
昼間からタクシーに乗れる様な(+乗り回さなければならない様な)身分ではないので、タクシーに乗るとしたら深夜だけ、それも基本、仕事の所為です。まあでも、思えばあの家までの時間って意外と心地好かったりするのですわコレが。仕事の方が大わらわだからこそ、その中で自分が何もしてないのに(物事が)前に進むとゆーのが最早ちょっと喜ばしいとゆーか、会話も全く無いワケではない様な(=喋りたければ喋れる)ごく適度な情報のインプットの中、帰って寝るだけの前に逆に少し落ち着けるとでもゆーか、私あの時間て実はかなり好きなのでして。今作、こんな私みたいな(深夜)タクシー好きにはこれまたうってつけの映画だったかも知れません(とは言え、作中のタクシー・シーンは必ずしも「心地好い」というモノばかりではなかった気もしますケド)。  1年おきに1日ずつ、しかも時を遡ってゆくという仕掛けですが、アイデアそのものは最近でもワリとよく見かける方の細工かも知れないですかね(『ラスト5イヤーズ』とか『弥生、三月 君を愛した30年』とかにも似通ったモノは見て取れる)。ただ、まずはその話の運び方・遡り方とゆーのは諸々の小物の使い方がワリと巧みでまま分かり易かったですし(ココには今般のコロナ状況も反映されているのですが、ソコで「マスク」がかなり有効なアイテムに見えていました)またサブキャラの小エピソード・小ネタの数々も十二分に面白みがあり、かつメインの筋に対して出しゃばり過ぎないトコロがとても適切だったと思いました(この部分、地味に俳優も豪華でそれも好かったですね)。  ただメインストーリーは、率直に比較的「ライト」なモノに感じられましたね。それこそ「ちょっと」思い出す様なモノであるダケ、とでも言いますか。でもその分、全体の雰囲気自体はごくまろやかで淡い(これまた)心地好いモノでしたし、それこそソレは主題歌の雰囲気そのものでもあったのかと思います(つまりはこの空気感・「世界観」こそが今作のコンセプトなのだ、とでもゆーか)。結論、普遍的恋愛事象としての共感のし易さも含め、恋愛映画としてはごく手堅い仕上りかと。
[映画館(邦画)] 6点(2022-02-13 19:14:22)
813.  特捜部Q Pからのメッセージ 《ネタバレ》 
謎解き(捜査過程)よりはスリラー展開に、そして犯人の異常性・凶悪ぶりに最も見どころがあるという3作目です。でも確かに、犯人が狡猾とゆーよりは警察がちょいポンコツすぎる…とも感じるのですが、シリアスで硬派なシリーズ引き続きの雰囲気も相まって最後までまま手堅く面白く観れました。ここまでの3作では個人的には一番でしたかね。まずまずオススメ。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-12 22:02:08)(良:1票)
814.  バーレスク 《ネタバレ》 
歌って踊るバーレスク・パフォーマーとしての主人公のサクセス・ストーリー、という意味では、それこそ『ショーガール』なんかにも(大まかな流れは)かなり似ています。バーレスクとゆーのは、もともとの20世紀前半においても(当時からストリップの要素を多分に含むものの)決して全裸にはならず、そのコト自体は20世紀末からのニュー・バーレスクとゆーのも基本的にはその通りで、特に現在ではエロよりも歌や踊りで魅せるもの、というコトらしいのですかね(バストトップを隠す飾りはペイスティと呼ばれるそーで)。ただ、ラスベガスではそれこそ『ショーガール』みたいなトップレスのショーもバーレスクと言ってたりするらしいので、明確な定義とゆーのは無いのかも知れません。が、とりあえず今作でのソレはあまり際どいトコロまでは脱がない(=ペイスティにもならない)ごく本当に歌と踊りが主体な大人のショー、という感じでしたかね。  そのごく健全な・まろやかな、とゆーのは見た目のみならず、お話の中身もそーだと言ってしまって好いかと思います。田舎から出てきた主人公は抜きん出た歌の才能を備えていて瞬く間にスーパーなパフォーマーになってしまいますし(だからライバルとのやり合いだとか、あとお決まりの色恋沙汰なんかも含めて派手な人間関係の立ち回りはほぼ無いですし)、終盤にお話のポイントとなるクラブの経営の危機もトリッキーな手段でアッサリ解決してしまいます。率直に、もしコレがお話だけだったら少し物足りない…という感じかとも思うのですよね。  ただ今作は、そのお話を彩るバーレスク・ショー自体のクオリティの方が確実にメインディッシュなのだとも思います(あくまでソッチを引き立たせる様なシンプルなシナリオ、という意味では、古典的ミュージカル映画風な、と言っても好いかと)。ダンスもカッコ好かったですし(+撮り方も好かったと思いますし)、何より主役の2人(アギレラ嬢とシェール姐さん)の歌唱は流石のハイ・パフォーマンスでした(圧巻の迫力)。重ねて、ミュージカル的に音楽主体でごくノンビリと観てゆく分には、まずまず楽しめる作品かと。
[DVD(字幕)] 6点(2022-02-05 00:46:47)
815.  ずっと独身でいるつもり? 《ネタバレ》 
登場人物においてだって、男の側の面々とゆーのが押し並べてかなりしょーも無い連中で揃えられているコトからしても、まずはごく「女性向け」な映画だと言って間違いはないかと。ただ、そーいったバイアス強めの状況設定を通してであっても、肝心なテーマの表現とゆーの自体は(確かにやや強引・安直ではあるものの)、描き出される「結婚しなければ幸せに為れない訳じゃない」「結婚したからと言って必ず幸せに為れる訳でもない」といったモノについてはまず説得力とゆーのがも~十分だと思うし、更にその中にそっと置いていかれる様な「たとえ結婚しても自立した(ひとりの)人間で在り続けるべき」という価値観とかにだって、コレもまあ十分に共感は出来るかと思われるのですね(私は男のほーですケド)。重ねて、決して巧みだ・スマートだ・粋だとは言わないまでも、やりたいコトとゆーのはある程度チャンと出来ている(伝わる)映画だ、とは思われますです。そんなに悪くはないかと。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-24 21:42:01)
816.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
流石のイーストウッドでも90歳を越えてくると如何せん老いは隠せず、かなりヨボヨボと頼りなく見えましたね。そーすると必然、お話の方もややヘナヘナしちゃってるとゆーか、必ずしも緊迫するシーンが無いとも言えない映画なのにどーにも全体的に弱々しくてキレが無い…のですね。登場キャラも総じてそんな感じで少なくともスーパーマンやスーパーヴィランだとかいったカロリーの高い奴は出て来ない=ごく普通の人しか出て来ない、という映画だと言えるかと。加えて、特に序盤は単純に脚本が雑で安っぽくもありますね(例えば、お母ちゃんがイーストウッドをベッドに誘うシーンとかはいくら何でもそりゃご無体な…てか)。  ただ、後半はそれでもワリと面白く観れていた気もします。結局のトコロ今作はイーストウッド主演で撮るべき映画だったのか?とゆーのが最大の論点になっている気もするのですが(一番最初はシュワちゃんで撮ろうとしてた…と聞いて驚愕してますケド)、その「意図」とゆーのはある程度(個人的にはチャンと)感じ取れた…とでも言いますか。年寄りって、人生経験豊富なだけあって意外と結構ハイスペックだったりするんだよな~とは常々思っているトコロであります。なんか色々器用だったり知識も豊富だったり、あとは枯れて丸くなったが故に人間の取り扱い(特に子供)とかなんかも更に達者になった、てコトもあったりするかと(もちろん年を取ってむしろ剣呑になってもーてる…て人も居るとは思いますが)。そーいった熟年の魅力というモノが今作では大いに感じられたとも思いましたし、ソコはイーストウッドが(主演まで)務めたコトのひとつの意味であったのではないかな、と。個人的には印象はまずまず悪くない映画でありました。
[映画館(字幕)] 6点(2022-01-19 15:06:58)
817.  民衆の敵(1931) 《ネタバレ》 
キャグニーの出世作というコトで鑑賞したものですが、確かにかなり平坦・淡々とゆーか、特に前半~中盤は起伏やキレを欠くイマイチな出来かと思います。ただ、これぞギャングスター!と言うべきキャグニーの悪辣ぶりはまずまず際立っていますし、終盤にかけてはその面も次第に加速し、かつ手榴弾やらマシンガンやらのヴァイオレンス描写も(時代を考えれば)結構派手なモノが見られたのではないでしょーか。凄惨極まるオーラスの見応えの高さを加味して、甘めのこの評価とさせて頂きます。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-04 22:02:26)
818.  ハナ子さん 《ネタバレ》 
つい先日亡くなられた落語家・川柳川柳師のそれこそ十八番(とゆーか師は、ほぼこの噺しか演らないという非常に稀有な落語家であった)、史上屈指の傑作(新作)落語『ガーコン』に因れば、戦中に広く歌われた「軍歌」の曲調とゆーのも、戦局に応じてまた変化していった…とのコトである。連戦連勝だった開戦当初は当然の如くに威勢の好かったものが、次第に負けが込んでゆくに連れて段々と重く暗くなってゆき…という次第だ。更にのち、終戦間際は逆に妙に暢気な曲ばかり流れていた…とゆーのも、師の言だったかは定かでないがコレも何処かで聞いたエピソードだったと記憶している。  徹頭徹尾明るく長閑で笑いの絶えない本作であるが、コレは上述における「余裕」を意味するものか、それとも既にして「末期的」様相を呈しておるものか、どちらであろうか。その意味でゆーと、私が常々思案しているとある事柄として、それこそ例えばホラー映画とゆーのが巷で繁盛している…てのは、逆説的にその社会が健全であることを意味しているというひとつの視点である。つまり、現実がホラー映画以上の「恐怖」と化してしまった人とゆーのは、ホラー映画なんか決して観に来たりはしないというコトなのだ。その視点からすればやはり、今作の底抜けの明るさとゆーのは(既に1943年初頭にして)コレも逆説的に当時の世相の暗さ・不健全さを如実に示している様に思えて仕方が無い…のであって、今作も中々、今だにただ楽しく観れるという作品ではないかな…とゆーのが率直なトコロではありますね。  しかし、一方で本作に描き込まれる家族の情景(或いはその「幸福」)というモノには、だからこその切実さ・真実味が確かに籠められている様にもまた思われるのですね。ラストなんかも、ハナ子が実際に泣いているシーンとゆーのはそれこそ検閲によってカットされてしまった…とのコトですが、それでも尚、ハナ子が実は泣いているという「事実」自体は、轟夕起子の演技を通じて確実に我々にもひしひしと伝わってくるのです。ひとつの「時代」を確かに投影した映画としては、本作もまた小さくない価値を立派に備えている、と言えるのではないかと思いますね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-30 18:05:17)
819.  ドント・ルック・アップ 《ネタバレ》 
中々にタイムリーな…と言いたいトコロですが、今作の企画は2019年より前であり、であるから本質的には今作に描かれる「分断」とゆーのは、それこそコロナ禍以前よりアメリカ社会のひとつの悩みのタネだった…というコトなのだろうと思いました(トランプ大統領あたりからより顕著になった…というモノかとも感じますケド)。  前述どおり、この映画に描かれるモノは「分断」であって、例え大統領や企業家あるいは大手メディアが多分に利己的な「悪」たる存在として描かれていたとしても、決して「正義」と「悪」の二項対立を描いた映画ではないと思います。そもそも大概の場合において正義の反対は「もう一つの正義」なのであって、こーいう深刻な分断というモノの原因はどちらが正しい・正しくないというコトとは全く違って、ふたつの主張の間の合意形成(=落としドコロの見出し方)のプロセス不全に起因するものだ、とは、今般のコロナ状況においても皆がイヤとゆーほど痛感させられているトコロではないでしょーか。例としてマスクひとつにしたって、私含め多くの日本人はマスクくらいはする方が「正しい」と思っている様にも思われます。とは言え、マスク「ぐらい」とあまり気にするコトなく許容できる(私の様な)人も居れば、どーにもマスクしてると気になって不快でしょーがない…という人だって居るワケで、ソコには背負うデメリットの「多寡」が生じているのも確かだと思いますし、ワクチンなんかはその点については間違い無くもっと深刻な問題を生じ得るモノだと言えるでしょう。そういった利益・不利益の「不均衡」だとか、あるいはそーいう細かいコトを薙ぎ払って強引にモノを進めてゆく(中国の様な)合意形成プロセスが「正しい」のか、とか、コロナの様な(万人が凡そ不利益を被る様な)「カタストロフィ」の場面においてさえ何が・どーいう行動が「正しい」のかなんて殆どがスグには決まらない…というのが現実の状況だと思うのですよね。だから問題はやはりコミュニケーション・分かり合うコトの困難さなのであって、作中でディカプリオが「間違い無く地球は滅ぶんだァァアア!!!!」とメディアで絶叫するサマを見たって「そーいうコトじゃねーんだよなぁ…」と(個人的には)実はかなり悩ましい・暗澹たる気持ちにさせられてしまいましたですね。  重ねて、非常にタイムリーな作品であるのは確かであって、それがより今作を含蓄深い・示唆的な優れた社会派フィクションに見せているのもまた確実だと思います。しかし、同時におそらく今作は(ブラック)コメディとして仕立てられた作品…なのでしょーケドも、あまりにタイムリーで切実すぎるが故に結論的には全く私は「笑う」とゆーコトができませんでした。その意味ではある種、観るべきタイミングが実は適切でなかった…とすら思われるのですね(金曜に死ぬ思いでひと仕事片付けた明けの土曜の午前中に観る映画では全くなかったすね)。結論、非常に評価の難しいトコロになっちゃうのですが、ココは観たままの(観た直後の)ネガティブ感情に素直に従うコトにして、いったんこの評価とさせて頂きますです。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-30 16:14:49)(良:2票)
820.  パリのランデブー 《ネタバレ》 
パリを舞台にしたオムニバス…ですが、描かれるのは(いつもの)恋愛模様とゆーよりは、恋愛絡みのごくみっともない有様、という点ではかなりシニカル強めな作品集だと言えますかね。個人的には、笑えるかと言えば十分(クスリと)笑えるものではあったのですが、本質的にはあまり好みでない系統ではありました(笑いの「質」としても)。  まあ、コレをフランス映画よろしくな美男美女がまた演じて(特に女性陣のレベル高し)そして舞台も文字どおりに瀟洒なパリのあちらこちら…てな具合に、決してみっともないだけではないごくシャレオツな作品にまた仕上がっちゃってるなあ…と思ったりもしたのですケドね。   1.7時の約束(27分) まあ、しょーもない男ではありますケド、こんな偶然はそれこそ「あり得ない」のですから、こんな時こそ笑い飛ばすべき…だったのではねーでしょーかね(あの表情で固まってしまってはそれこそ防戦一方になっちゃいますですよ)。対する女の子の(決してやり過ぎないながらも)朗らかに凛と勝ち誇った様子はままグッドでした。  2.パリのベンチ(31分) 本オムニバスはどの作品もかなり純粋な会話劇でしたが、中でも一番その傾向が強かったすかね。ひたすらパリの公園を散歩デートする様子が続いてゆくのはそれこそ『ビフォア・サンライズ』のパリ版、的な風情でした。ただ、そのパリの中でもそこそこ自然が豊かで閑静な公園の様子とゆーのは、思いがけずかなり心地好かったです。その意味ではごく羨ましいデート風景だったとも言えますね(中身はどーあれ)。  3.母と子1907年(35分) パリ在住の画家で長身でイケメン、と手駒はかなり揃っているにも関わらず、やってるコトは(3作の中でも)一番みっともない…という残念さ加減は(個人的には)ちょっと痛々しさが過ぎて笑えはしなかったすかね。あの口説き方はちょっと酷いですって(彼女がイイ人だったから好かったものの、最後はちょっと呆れてませんでしたかね)。ま、その顛末を自分の芸術に昇華・結実させた…というラストは、実は決して悪くない…とも思いました(人生って須らく、結局はそーいうモンじゃない?という意味で)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 22:46:34)
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