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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1630
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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821.  キャンディマン(1992) 《ネタバレ》 
30年越しの続編公開に併せて観直しましたが、思ったよりよく出来てる・アイデアの豊富な作品でしたね。惜しむらくはそのアイデアのポテンシャルを活かしきれてはいない、というトコロなのですが、ソレは続編の方で結構しっかりトライしてくれてますので、本作に関しては純粋なキャラものホラーとして楽しむ方が(今や)より適切かと思います。  その意味では、やはりトニー・トッドは存在感抜群ですね。力強く男性的でありながら、どこか中性的で実に「妖艶」な妖しい雰囲気を纏っています。ある種この頃が彼の全盛期とゆーか、この時期にXファイルとかでも面白いキャラを演ってるのを観てソレも印象に残ってますね。そして彼のキャラクターの魅力のみならず、今作では主役のヴァージニア・マドセンも結構頑張ってますし、残虐描写の方もそこそこチャンと仕上げていて量も少なくないのでフィジカルな意味でもまずまず楽しめるかと。結論、シリーズ化されたのも納得な良作かと思います。この機会に是非。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-24 17:40:09)
822.  死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 《ネタバレ》 
非常に大衆向き&娯楽向きという方面にまた少し寄ってった、てな感じの三作目ですかね。そのうえで、ちょっと霊能力バトルみたいな側面も強まっててややファンタジー気味、という意味でも、少~し対象年齢自体も下がりつつあるのかと思います(ショック描写も総じてごくごくマイルドだし)。純粋なホラー部分のアレコレもまただいぶんよくある感じのヤツで揃えちゃってますし、オチも前作・前々作にも少し通じる様な(ある種)平凡なモンだしで、私個人の感覚としてはイイとこ二作目と同等くらいの出来(=一作目にはちょっと及ばない)という評価になりますかね。  好みの問題かも知れませんが、肝心の悪魔崇拝の「儀式」の内容とゆーのがやや分かりにくいかな、とも思いました(呪いで人を操って、殺させる+その後自殺させる、を3組で計6人…てまた大仰なコト)。ただ、ソコが少しややこしいので中盤でその謎を追ってゆく部分は無難にハラハラと観てゆけますし、そもそも全体的にお話の運び方は割かし巧かったとも思えてまして、個人的にはフツーに最後までダレずに楽しく観れてましたかね。ショック描写も前述どおりマイルド(=グロさやキレは高度ではない)ですが、見せ方自体は結構また巧いので決して全然(ホラーとして)悪くもないですし、そしてこのシリーズの一番の勘所であろうウォーレン夫妻のキャラの魅力も無難にそこそこ引き出せていましたし、重ねて娯楽用ホラーとしてはごく非常に手堅い出来だと思います(後々お家で暇潰しに使う分には十二分もいいトコロだろう、と)。ただし、とにかく「怖い」ホラーが観たいのよ!とかいう場合には、他の作品の方が好いかも知れませんね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-10-01 23:58:35)
823.  スプリング、ハズ、カム 《ネタバレ》 
父ひとり娘ひとり、春の巣立ち…という以上には、ほぼほぼ内容は無いのだね。飾らない台詞で、また格好も付けずにごく真面目に丁寧に語り込んでゆくのは極めてありふれた親子の物語であって、非常に実直な映画を指向しているごく硬派な作品だと言えるだろう(=少し飾らなすぎる、とでも言いますか)。そして、また「繊細」な作品だなあ、とも思うけれど、偶にはこれくらいただ緩やかに流れる時間を過ごすっちゅーのも、人生においては実に必要なコトかも知れないですよね。  舞台の世田谷は非常に好きな「街」感でそれだけでも中々に心地好かったすね(私も上京したて小田急沿線に住んでたのよね)。ただ大家の婆ちゃんにせよインド人にせよ個人的に少ーし苦手な「親切の押し売り」感があってソコは率直にチョイ微妙に思えたカモ?(あくまで個人の感覚です)  そして肝心のキョンキョンは、結論的には本職落語家としては流石!と言ってよい演技だったと思いますが、とは言えその質自体はプロと比べたら中の中くらいかねえ。でも、2回あった長い独り語りのシーンではコレも流石の「話芸」者の貫禄を見せつけてくれたので、そこにはフツーに大満足です。女の子は、よく見るとこれがまたスゲー可愛いのでさーね。
[映画館(邦画)] 6点(2021-09-25 18:41:14)
824.  あすも夕やけ 《ネタバレ》 
いちおう明確な主人公としてあや子という女の子が居り、彼女の境遇に絡んではやや社会派的・ドラマ的な筋書きも含まれてはゆくものの、基本的には子ども達の他愛の無い生活描写をごく活き活きと描くことが主眼な映画かと思う(話は有って無いよーな、と言っても好いかと)。少し昔、と言って好いだろう時代のそーいう幼い生活描写は中々のどかでリラクサブルでシンプルに観ていて気持ちが好くって(しかも夏だし)、決して大したストーリーがある訳では無いケドもワリと面白く引き込まれて観ていましたね。音楽の使い方とかも(ある種非常に「古風」ではあるケド)なんとゆーか手堅く抒情的で、ノスタルジックな雰囲気までまたしっかりと感じ取るコトが出来ました。少し哀愁の感じられるラストもまずまずグッドで、全く嫌いじゃない作品ですね。
[DVD(邦画)] 6点(2021-09-22 22:44:45)
825.  浜の朝日の嘘つきどもと 《ネタバレ》 
2020年放送のテレビドラマ(1時間番組)の前日譚、というちょっと風変わりな劇場版。実は映画版鑑賞後に即座にドラマ版も観たのだケドも(アマプラで売ってる)、作品全体について大まかに言うならば、現在の福島を舞台に、震災に続いてその他の災害・コロナ禍に見舞われた現地の現状を描くと同時に、そこに暮らす人々の状況や感情と言ったものも様々に(酸いも甘いも)描き込みつつ、基本的にはかの地が緩やかな再生の途上にあるコトをごくポジティブに感じさせてゆくよーな温かくて穏やかな(ややオフビートぎみとも言える)コメディに仕上げている、という感じかと。率直な印象として、被災地に「寄り添おう」という雰囲気・意識が大いに感じられる、とでもゆーか。その意味では、観た感じの印象自体はごく悪くないし、全く嫌いな作品でもないのは確かですね。  ただ、もう片側からの言い方をするなら、あまり普通の映画の様に劇的な展開やハイテンションな演技、或いは分かり易い感動的シーンなどで観せたったろう、という映画ではなく、だいぶノンビリとした(=幾分ノンビリ過ぎるかも知れない)作品でもある。言い方を変えれば(=誤解を恐れずに言っちゃえば)確かに「テレビドラマ的」という感じが一番しっくり来るのかも知れない。正直、映画版を先に観て若干ながら物足りない(=歯応えが不足している)感があり、なので前述どおりすぐに家でドラマ版も観てみたものの(=ドラマを観ていることが前提の映画なのかも?と思ったとゆーコトですね)、結論的にはどれをどーいう順番で観ようが(観まいが)あまりトータルの結論には影響ないかな、という不思議な個人的感覚を得たのですね。一つだけ言っておくならば、前述どおり映画版を観ずにドラマ版を観ても全く問題ない作品にも思われましたが(或いは映画版だけ観る、ドラマだけ観る、でも別に好いかと)、どーせ初見なら映画→ドラマ(の順)で観た方が好いカモ、とは思いました(お話として、表面上は思いっ切り流れが繋がってますので)。  一点、役者さん達はなんつーか「曲者」揃いでソコは率直に面白みがあったと思いますね。高畑充希はやはりこの齢にして既にかなり独特な芝居をモノにしてますし、喬太郎師匠とか大久保さんとかは本職俳優じゃないのもあって演技の質感はちょっと異質・風変わりな部分がありますし。ドラマ版だともう一人、竹原ピストルもやはり独特ですしね。ソコは「オツ」なキャスティングを十分に楽しむことが出来た、かと思いますかね。
[映画館(邦画)] 6点(2021-09-16 00:46:11)(良:1票)
826.  レリック -遺物- 《ネタバレ》 
認知症をメイン要素として取り扱ったホラーとゆーのには、先行として『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』とかって作品もあるのだケド、アレはそれこそ認知症だと思ったら実は悪霊に憑依されていた、というアイデアをあくまで展開上のトリックとして取り入れたごく一般的なホラーだったと思う。今作もその部分のアイデア自体は非常に似通った作品だと言えるだろうが、本質的にはかなり異なるとゆーか、今作は認知症によって人が自分自身でなくなってゆく・異質なモノへと変化してゆく、というコトそのものの恐怖と醜悪さとゆーのを、比喩的に、かつ直接的な映像としてもホラー映画という形で表現した、という作品かと思う。多分にアーティスティックな、率直にかなり玄人向けという作品にも感じられる。  いわゆる普通のホラーに比べればこれも格段に緩慢なテンポ等にその「高尚さ」とゆーのが表れている様にまずもって感じるのと、実際に描かれるホラー的展開(不可解な事象)も総じてかなり地味な方であるし、そして肝心の結末も決して分り易いというモノではない。しかし、その緩慢なテンポと終始かなり暗めの画面、そして湿り気を帯びて刻一刻と腐敗し黴て朽ちてゆくかの様な諸々といい、今作が醸し出す雰囲気系ホラーとしての居心地の悪さやその「空気に侵食される」感覚とゆーのは、率直にかなり高度だったと思う(コレは確実に映画館で観るべきホラーですね)。普通のホラーとは使いドコロが違う作品であるのは確かかと思うが、観る価値自体は十分かと思いますね。悪くない。
[映画館(字幕)] 6点(2021-08-30 22:35:07)
827.  ドント・ブリーズ2 《ネタバレ》 
前作の悪役が今作では主役ということもあり、ホラー的要素はほぼ無くてジャンルとしてはアクションである。そして、地味か派手かで言えば確実に前者、ということもあって、そもそもそこまで期待して観にいく様な娯楽大作、ということでは全くないとも思う。実際、敵の数も結構少なめだし銃器を使うシーンも制限気味だったり(まあ盲目の年寄りが相手なワケだし)、個人的にはこーいう感じならば何とか前作みたいなホラー的続編に仕立てることは出来なかったのかなあ…とも思ったりもするのである。  ただ、映像自体のクオリティは流石にそこそこ高いし、個々の戦闘描写なんかも工夫はあって決して悪くもないし、あとホラーの続編としての矜持なのかグロ描写はそこそこキレ味良好であったりもする。かつ、いわゆる「悪vs悪」でもあることから、その凄惨なダメージの与え合いはあまり痛みとか気にすることなく(他人事として)観てゆけるので、グロさがアクションの爽快感を損なうということも無くこれもある種気楽に爽快に観てゆけるとも感じました。重ねて、気合とか入れずにボーっと眺めてゆく分には恐らく楽しめるかなあと思います。暇潰しにも十分使えるでしょう。
[映画館(字幕)] 6点(2021-08-19 21:54:19)
828.  ショッカー(1989) 《ネタバレ》 
ウェス御大とゆーのは、ワリとムラっ気のある監督かとも思いますが、少なくとも今作製作時の彼とゆーのは間違い無くやる気に満ち溢れていた、と思うのですよね。脚本も自身で担当している今作、これでもか!と放り込まれるアイデア(=思い付き)の数々に関しては、質はともかく量とゆーのは中々に凄まじいものがあります。お話はおおよそ3パートに分けられるかと思いますが、最初とゆーのが(生身の)殺人鬼ピンカーが大量殺人を繰り返しており、それを主人公が父親の刑事と共に追い詰めるというパートです。これって正直前置きだと思ってたのですが、この間主人公は家族を殺され恋人を殺され、そして見出した自身の能力「予知夢」を駆使して遂にピンカーを逮捕する…て正直これだけでも映画一本撮れそうなくらいにアイデア的にはボリューミーじゃねーですか。最低限、数年前の監督自身の作品『サランドラⅡ』よりは、この時点でも既に中身の有る映画になってるってコトは請合いっちゅう感じですよね。  御用となったピンカーは(数十人殺しているにも関わらず裁判描写もナニも無く)即座に電気椅子送りとなりますが、ここでトラブル発生!電撃を喰らったピンカーがなんと「電流と一体化」してしまったのです…!て、私はココからが本番で、きっとジョジョ4部の「レッチリ」的な話になるのだろうと大いに期待していたのです、が然に非ず。この時点でのピンカーは電流とゆーよりは単なる幽体的な存在で、人に乗り移る能力しかないよーなのですね。結果ココから繰り出される第2パートは「レッチリ」とゆーよりはむしろ『ヒドゥン』に近いものでした。ピンカーが色々な人間に乗り換え乗り換えしつつ主人公を追っかけ回し、何故か幽霊となった恋人がピンカーに対抗するためのアイテムとかくれたりしながらも(?)、最終的には父親に乗り移ったピンカーと電波塔的なトコロのテッペンで決闘!てな風に話は展開してゆきます。  ココで、更にトラブル発生!電波塔上で何があったかは(演出が下手で)よー分かりませんが、ここでピンカーは最終形態である「レッチリ」的存在に進化して…とゆーのが最終パート。辛くも逃げ延びた主人公は、ピンカーの奇襲を掻い潜りつつ対抗手段を整えいよいよ最終決戦に臨みます…がソレは何故か主人公とピンカーがテレビの中の世界で殴り合う、という珍妙なものでした。ピンカーをビデオのリモコンで操ってボコボコにしたり(?)前述の恋人のくれたペンダントを込めた拳でブン殴ったり(?)して弱らせて、んで待機させたテレビクルーのカメラから自分だけ脱出したら(?)最後は変電所に忍び込んだ仲間が機材を壊して停電を発生させて目出度くピンカーはテレビの世界に封じられたのでした………(?)    率直に、特に第3パートは滅茶苦茶すね。あらすじだけでも既に十分に滅茶苦茶だと思いますケド、更にコレに支離滅裂で供給過多なアイデア(=思い付き)の嵐が襲い掛かるのです。前述どおり、彼女の幽霊は何回も思いっ切り登場しますし(無意味に血ミドロだったり水中で出てきたり)・ピンカーが電気椅子を耐え延びたことの理由付けなのでしょうが処刑直前のピンカーは意味不明なパチモン宗教的儀式を行ってたり・そもそも主人公とピンカーが実の親子…なんて設定にはどーいう意味があったのでしょうか?とにかく、詰め込み過ぎたシナリオを表面上繋ぎ合わせる為・或いはほんの一シーンを挿入する為だけに、かなり疑問がある変テコな設定を毎回ひとつふたつ盛り込んじゃってる、とでも言いますか。。  しかし、だからとゆーか作品は全体としてエラい高密度&ハイテンポで物語に勢いもあります。そして、ミッチ・ピレッジ演じるピンカー自体の凶悪で粗野な悪役ぶりも確かに見事だったり、主役のピーター・バーグも爽やかイケメンで非常に魅力的だったり、だから纏めるとこれって愛すべき素晴らしいB級…というよーにも思えるのですよね。支離滅裂さが逆にユニークに感じられることも含めて、B級として好きか嫌いかで言えば確実に私は好きな方です(愛してます)。なので、やっぱり1点足しておきます。以上。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-17 19:58:30)
829.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
これは要するに、この国で近頃流行りの「異世界転生」の一種ですよね(私、漫画やアニメは殆ど追いかけてないので、最近のそーいうので観たこと読んだことあるのは『ドリフターズ』くらいなのですケド)。そして「知識」を持ち込むことで俺ツエ―!するうえでは、知的財産、中でも「歌」とゆーのは意外ながら好い着目点だと思います。専門分野のソレとゆーのは、よほど体系的に学習して応用が利くように実践も積んでいるとゆーならまだしも、素人レベルでは(色々と状況が異なるだろう)異世界で適応して活躍するのはかなり難しいでしょうし、同じ知的財産でも文学とかは本を数冊丸暗記でもしてないとまた厳しそうですし。歌とゆーのは、ひとりでも結構沢山持ち込めそうですし、基本自分が覚えていれば幾らでもどーにでも再現できますからね。日本の「なろう」作家さん達は「してやられた!」と思ったのではないでしょーか。  ただし、最強の切り札たる「知識」を持ち込んだトコロで、其処で幸せになれるかはまた別、とゆーのにも今作では納得しやすいです。ソレによって間違いなく「違う自分」になってしまう、このお話の中ではその変化のスピードも非常に急激で、結局主人公はソッチの方に適応できませんでした。でもそれは「やり方」の問題とゆーよりは「人の器」の問題、という様にも見えてですね…その意味では、今作とゆーのは平凡な人間が(予想どおりに)平凡で在り続けた、という私にとってはごく普通のお話に感じられました。誤解を恐れずに言えば正直、非常に部分的なアイデアは優れていたのだけど…とでも言いますか。  でも、そんな中でひとつ際立つのは、そもそものお話の根本である「ビートルズ」自体の偉大さなのだと思います(それは主人公が平凡であることで一層光り輝く様に感じられる)。ビートルズは確かに、己らの才能に身を持ち崩すこともなく、また世界的スターであることの重圧にも負けずに名曲を、歴史をつくり、また今もつくり続けているのですから。恐らくコッチの方こそが今作の真のテーマ、なのではないかと思いましたね。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-16 21:28:03)(良:1票)
830.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
姉妹を取り巻く状況がかなり奇抜なワリには、コトの真相や霊的存在の正体、そしてかなりファンタジックな終盤の展開などにしても逆に結構在り来りだとも言える(こーいう幻想的なラストで泣かせに来るのはスパニッシュ・ホラーの「あるある」かも知れませんね)。  ただCG全開でファンタジックとは言え、ショック描写が禍々しくて気持ち悪くて結果そこそこ怖いのである。なので、ホラーとしてはそれだけでも十分に合格点以上ではあるし、ジェシカ・チャステインは流石になかなか良質な演技を披露してくれている。少し甘く付けてではあるが、ここら辺の評価とさせていただきたい。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-12 21:26:20)
831.  愚行録 《ネタバレ》 
サスペンスではあるがタイトルにも表れているとおり、登場人物たちの愚かで醜い人間性を(互いの互いに対する言及を通して)描いてゆこう、という側面のある作品でもある。その意味では、中盤まで満島ひかりの話はコレは何なんだろう?と思って観ていた矢先、突如そっちの話が妻夫木クンの追っかけてるサスペンス話に無理矢理割り込んでくる、とゆーのがかなり大きな違和感として感じられたのだし、終盤の方のサスペンス的展開も相当に突拍子も無いし、結論、サスペンスとしては正直少し安っぽい、とも感じられる。  ただ、醜い人間性を描いていくという側面については、それを詳らかにしてゆく登場人物たち自身がまた醜い、というコトも含めて、かなり見応えがあったのですね。小出恵介はあくまで軽い感じでしたが、女優4人のその部分の演技はそれぞれに暗く重く、また非常に嫌らしい感じでもあってどれも見事でした。でもこれに関しても、その「病み」度とゆーのは満島ひかりだけちょっと頭抜けているとゆーか、結局松本若菜は別に殺されるホド悪いことはしていない様に見える、その意味でもやはりひかりチャンだけ場違いにブッ飛んでる様に思えるのですよね。なのでこちらも、安っぽいと言うよりはバランスが悪い、という風にも少しだけ感じましたです。まあでも、そのひかりチャンに言及する場面の臼田あさ美のイヤらしさなんか、中々絶品に殴りたくなる様な優れた代物だとも思いましたケド(妻夫木クンの気持ちも分る)。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-11 18:57:06)
832.  サイコ4<TVM> 《ネタバレ》 
ノーマン・ベイツ最終章。「母殺し」をテーマにしたラジオ番組にノーマンがコンタクトしてくるという建付けで、主にノーマンと母の人物像とその関係性を描いてゆく作品だが、『2』『3』とは別の世界線上のお話というコトのようである(ノーマンがほぼ完治して退院し、更には結婚までしているというやや驚きの設定)。  初めて生きているときの様子が描かれる母ノーマをオリヴィア・ハッセーが熱演しているが、彼女のキャラクターの中身自体は、このお話の根本の元ネタ、エド・ゲインのエピソードに酷似したものであって正直あまり新鮮味は無いし、肝心の母殺しのシーンにも見るべき独創的な仕掛けというホドのモノは無い。その他、母を殺した後の第一・第二の殺人なども描かれるがそれも大したもんでもないかと思う。更にそもそも、この意外なハッピー・エンドにはそれこそ賛否両論があるだろうし、ラストの大騒ぎも個人的にはハッキリ蛇足だと思う。その意味ではやはりテレビ映画かな、という程度のクオリティにも感じられる。  ただ、コレこそがアンソニー・パーキンス自身のノーマン・ベイツの解釈なのだろう、というのは大いに伝わってくる。今作まで観たうえで改めて『1』『2』を観直すコトで新たな発見がある、という可能性は否定できないし、その意味では今作を観る価値も多々あると言えるのかも知れないとも思う。シリーズのファンなら、観て損は無い。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-08-10 00:59:06)
833.  ワイルド・スピード/ジェットブレイク 《ネタバレ》 
最初と最後のアクションはまずまず高品質ですし(またカネ掛かってそう)、本来のコンセプトである乗り物アクションの側面をごく重視している、という点でも個人的に好印象です。結論的に娯楽アクション大作としては全く悪くはない出来だと思いますが、ただしまずアクションにしても、最近の本シリーズの傾向ではありますがかなり荒唐無稽(いくら何でも無茶苦茶な)という部分も多々見られますし、それ以上にストーリーはまた相当にいい加減です(言わずもがな、過去作との整合性という部分が)。  本筋のアクション部分のストーリーは極めてよくあるお話ですし、中盤はそこにドムの過去の話やハンの話が混ざり込んでくるので正直ちょっとかったるいです。やはりお話にワクワクしてゆくとゆーよりは、シリーズでつくり上げたドムとファミリーのキャラクターの活躍を眺めてゆく方に見ドコロがあるという作品でしょうし、その意味では彼らの出来も悪くはなかったとも言えるでしょう(今作ではミア・トレットが妙に存在感ありましたですね)。ただ一点、前作『アイス・ブレイク』にせよスピンオフ『スーパーコンボ』にせよ、ロック様とステイサムという非常に魅力的なキャラが居たのが今作には居ない、とゆーのはひとつ残念ポイントではあります。加えて、今作にもセロン姐さんは出てるのですが、彼女もごく終盤まで殆ど目立っていないので、その意味でも出演者のゴージャス度とゆーのは前2作にはいくぶん劣るかと。次はオーラスらしいので、多少ムチャしてでも全員放り込んだお祭り騒ぎを期待しています。
[映画館(字幕)] 6点(2021-08-07 13:13:48)
834.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
ムム…リベンジものですが、スリラーではないのですね。そもそも、お決まりのエロやヴァイオレンス・残虐描写というのはほぼ無いと言ってよいです。「前途を約束された女性」だった主人公が、とある事件の所為で七年も苦しみ抜いた末に、ふとそれを乗り越えかけた様子も見せつつも、結局は呪縛から逃れられず最悪の結末を迎える、という本質的には全く爽快・痛快なお話ではないのです。非常に迷いましたが、私のポリシーからは少し外れる映画なので1点引いておきます。  ただ、映画としては相当に好く出来ている方です。結論的には主人公の女性を描くことに完全にフォーカスした作品だと言えると思いますが、それを演じるキャリー・マリガンは諸々と絶品な出来でしたね。やさぐれて老け込んで疲れ果てた様な気怠い様子から、一転して怒りを迸らせて凄む様子の迫力たるや。また、いっとき前向きになる場面の幸せそうな様子も(儚げな翳を含みつつも)非常にチャーミングでした。もう一つ、先ほど老け込んでと言いましたが、作中年齢は30歳のトコロ実際のマリガンは30半ばで、ソコのちょっと「薹が立った」感じもなんか妙に色っぽく見えたりしましたですね。中々に魅力的な女優さんだと思いました(だから尚更、このラストの無念さが際立つのですケド)。
[映画館(字幕)] 6点(2021-07-31 21:45:05)
835.  オー・ルーシー! 《ネタバレ》 
いや~清々しいまでに自己中心的な人々、とゆーか、今作に登場する三人の女性とゆーのは本当に本当に自分のコトしか眼中に無いつーか、何しろ肉親ですら平気で踏み台にしてゆく、というトンデモない連中です。更に始末が悪いのが、この方々は自分が「得」をするコトだけを常に考えている、とかいうワケですらなくて、唯々その時点で自分の感情だけが満足すれば他はナニがどーなってもOK、という点でもブッ飛んでいます。もはやある部分で自己破滅的ですらあるとゆーか、そーなると損得勘定を含めての交渉・説得などがまるで通用しないのです。一般的な論理や倫理では全く太刀打ちできない、悪辣や愚鈍を超えて正に怪物・妖怪の類いと言ってよいでしょう。ああ恐ろしい。  モチロン、特に寺島しのぶのつくり出すキャラの「リアリティ」というのは中々に高度で、他の二人を含めてもそれらのキャラクターを描いてゆく映画としてはかなり面白かったと言って好いかとは思います。ただ個人的に、こーいう恐るべき人格とゆーのは一朝一夕には生まれない、というその点の私の信念からすると、ソコにはやや違和感と言ってよいモノを感じました。つまり、ジョンと邂逅したからといって、そんな「些細な」コトでこんなに突然ルーシーが大爆発するというのはちょっとオカシくないか、と(要は、それ迄はそれなりに社会人としてやっていけていた、という様に見えるという点に少し疑問が在るというコトですが)。これがもうこれ迄もあっちゃこっちゃ渡り歩いてて、今のトコロでも相当に煙たがられてる…とかゆーなら、ああ然も在りなん…とも思えるのですケドね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-26 21:42:52)
836.  夜の大統領 《ネタバレ》 
大統領ってからナニかと思ったら、今作のロビンソンは野良ギャンブラー「ニック・ザ・バーバー」なのですね。ジェームズ・キャグニーとの共演作ですが二人ともギャングではなく(キャグニーはロビンソンの右腕的な子分)、あくまでチョイアウトローなロビンソンの成上りと失墜をテンポ好く描いてゆく、という作品です。  その意味で言うと、終盤の「失墜」の部分はちょっと展開が分かり難いと言えるかも知れません。大儲けしたニックが大規模な賭場を開帳しているのですが、警察は何故かニックが賭場の主だという証拠を掴めない…てそんなコトありますかね?で、警察が女をスパイに仕立てて送り込むのですが、彼女に何をさせたいのかもコレがよー分かりません(鍵を盗め、てどういう目的?つーか)。最終的にはガサ入れのてんやわんやの中で彼女がニックのコートに馬券を入れたコトが決定的となりあえなく御用となりますが、これもイマイチ?ピンと来ないですね。そのゴタゴタの中でキャグニーもワケの分からんうちにアホみたいな死に方をしてまいますし。  ただまあ、そこら辺の雑さはいったん置いても観るべきは、ロビンソンのキャラクターの意外な好感度の高さということになりますか。実は別に全然そこまで悪人というワケでもないですし、中盤多少調子に乗る嫌いはありますが(それこそはロビンソンの得意とするお芝居だと思いますし)、女に弱いごくごく爽やかで憎めない好漢を演じ抜き、失墜後のラストなんか特にサバサバと気持ち好く映画を締めくくってくれます。一方のキャグニーのキビキビとした様子も中々悪くはなかったかと。二人のファンなら、是非。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-22 18:48:23)(良:1票)
837.  牝猫たちの夜 《ネタバレ》 
中々イイ雰囲気ですね。カネもヒトも集まり放題に集まってくる東京のド真ん中・新宿を舞台にしていながら、今作は何とも言えない空虚さに満ちています。それでいてラスト、人間の醜い欲望の吹き溜まりの様なトルコ風呂で繰り広げられる女と男の情交には、決してそれだけではない、何かピュアなモノが込められている様にも感じられました。ニヒリズムを気取っている様で、急所はググッと押さえてきているとゆーか、その意味ではこれも人間ドラマとして十分に観てゆくコトの出来る質の高いロマンポルノかと思います。  ただし、演技面は若干微妙です。主演の桂知子さんはだいぶんふっくらとした(ちょっとだらしない)躰をしているのですが、それはそれで別に全く悪くはありません(あくまで個人的には)。しかし、なんと新人!とのことで、演技は相当にボヤっとしているとゆーか、何を考えてやっているのか掴み切れない、というレベルで伝わってこないですね。もう一人、影山英俊さん演じるゲイボーイとゆーのが、女性的とゆーのでも中性的とゆーのでもなく(無論、男性的とはかけ離れて)なんかただ気持ちの悪い感じのキャラ造形になってしまっており、ここも正直かなりシックリ来ませんでしたすね(もしかしたら、ゲイというものに対するイメージの忌むべき世代的差異、というコトなのかも知れませんが)。
[DVD(邦画)] 6点(2021-07-19 20:57:07)
838.  シチリアーノ 裏切りの美学 《ネタバレ》 
映画としては幾つか、ハッキリとした問題点があるのだが、根本的にはそれはこの題材・お話の前提知識が有るか無いかということに依拠するものだと思う。要は、イタリア人(或いはヨーロッパ人)ならもっと全然面白く観れる、という作品なのだろう。  その意味では、今作に関しては(日本人ならば)前提知識を入れた上で観るべき作品なのは確実だ、というトコロか。今作で特に説明が不足しているのは、主人公ドン・マシーノことトンマーゾ・ブシェッタと、そのボスであるピッポ・カロ、そしてコルレオーネ一家のボス、サルヴァトーレ・リイナとの関係性であろう(下手をすると後者2人は誰がソレなのかも分からないまま終わる可能性すらある)。或いは、そもそもファルコーネ判事がどういう人物なのかとか、終盤に出てくるアンドレオッティが何者なのかとかも殆ど説明はされないので、そこもあらかじめ調べておいた方がよいと思われる。  そこまでちゃんとした前提が入っていれば、リアリティを重視した裁判シーン・対話シーンの演技自体はそこそこ上質であるので、長尺だがそれなりに観てゆけなくもないレベルではあるかと思う。ただまあもう一点、あまり映画的に盛り上げることを重視したつくりでもない(とゆーのが問題の二つ目な)のであり、長いワリにチョイ平坦すぎるよーにも思われるのも間違いないトコロではあるのだケド。  とは言えこのお話は確実に、イタリアの近代史上でも最も重要な出来事の一つだと言ってよい事件である。事実、ファルコーネ判事やアンドレオッティをフィーチャーした別作品とゆーのが既に存在し、それなりの評価を得ていたりもするのだ。ここら辺、機会をつくってまとめて観る、とゆーのも、休日の過ごし方としては決して悪くなく、また有意義なコトだとも思う。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-17 22:25:29)
839.  ブラック・ウィドウ(2020) 《ネタバレ》 
ブラック・ウィドウの物語としての側のおはなしの中身は、率直にだいぶ好かった・好く出来ていたと思いました。テーマはシンプルに「家族」あるいは「女性(姉妹・母娘)」的なトコロで、ありがちな内容とも言えますが私は普通に好きなヤツでしたし、各キャラの設定のつくり込みやキャストの実際の演技もごく手堅いものでした。フローレンス・ピューもカッコカワイくてグッドでしたが、レイチェル・ワイズが中々存在感ありましたね(年齢を重ねることで何か「闇」属性というか、そちらの方面への深みというのを獲得した様に感じています)。  他方、アクション面やそっちの側のストーリーは、合格点以下とは言いませんが特筆するほどのクオリティではありませんでした。ブラック・ウィドウが主人公である以上スーパーヒーロー的なアクションとするのにはチョイ難があるんだけど、それでもマーベル作品なんだからあんまり地味でもなあ…的な逡巡が見え隠れするとゆーか、ちょっと中途半端なよーに思えて、と言いますか。個人的には、スーパーヒーローものの質感を目指すよりは、スパイ映画程度のアクションスリラー的な感じに仕上げた方が好かったのでは、という様な気もしますですね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-07-11 13:16:33)
840.  グッバイ、リチャード! 《ネタバレ》 
孤独ですねえ、リチャードは。今作では死を宣告された後の彼しか描かれてゆかないのですが(エキセントリックかつシャレオツに自暴自棄に陥ってますケド)、恐らく彼は(家族も含めて)あまり他人に興味が無い、という人物だったのだろうと容易に想像できるのですよね。ラストで彼は妻と娘に遂に別れを告げるのですが、二人とも実にアッサリした反応だったのが逆に印象的でした(それは心が通じ合っているから…というコトでもないよーに見えて)。少なくとも、彼に病を告白されて後はしばらく彼を救おうと奔走したダニー・ヒューストンとは、接し方がだいぶ異なる、というか、フツー家族ならもっと取り乱すなり何なりするよね?つーか。  正直途中までの私の印象は、好くある「死期を迎えて自分の人生を見つめ直す」系の映画でしかなくて、ユニークさというのがあまり無いかな、とも感じていたのですが、今作がナニを描きたかったのかはラストでだいぶ繋がりました。このニヒルさは決して悪くないと思いましたし、後から思い返せばそれを表現する・そーいう男のキャラを構築するデップの演技はかなり上質だったと思います。彼のギャラは決して安くないと思われますが、それに違わぬ流石な仕事ですね。まあまあ。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-03 23:57:41)(良:1票)
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