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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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841.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
「スパイ大作戦」をスクリーンに復活させた世紀末スパイ・アクション映画。  スリリングな諜報活動から始まる冒頭、 次々に消される仲間たち、 それでもイーサンは諦めない。 レストランで素敵な「プレゼント」を渡して全力疾走で逃げるイーサン!殺られたら、殺り返す。  戻ってきた“仲間”は敵か味方か。 CIAの情報部に潜入して命がけの情報集め。  危険極まる作戦を終え、列車で祝勝パーティー・・・かと思ったらまさかまさかの裏切り発覚!  余りに後付すぎる設定&無理やり感が尋常じゃない。 最初見たときは「台無しだよ!ふざけんなバーカ!」とdisりまくったものだ。しかしよくよく考えてみると、どの道イーサンは「ぼっち」になるんだよな。  そう考えるとイーサンが可哀想になってきた。 あらましを知った、今だからこそイーサンに同情を感じるのかも知れない。  クレアびっちすぎバロス。 ミッション?NO“ビッチ”です。  ところで今作のジャン・レノは本当にあのジャン・レノさん? 「レオン」でロリコンして爆散して生まれ変わった結果なんでしょうかね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 22:32:13)
842.  モホークの太鼓
フォードファンには不評の作品だけど、俺は「駅馬車」や「荒野の決闘」よりも好きだぜ。  アメリカが独立戦争始めた時期を舞台に男女二人が運命に翻弄されていくストーリー。 何処かユーモラスな部分もあって面白い。ベッドこと運ばれるってアンタ・・・。 ひたすら走りまくるヘンリー・フォンダは応援してしまう。  幾度となく攻めてくるインディアン、不幸の連続、それでも諦めず前を歩み続ける二人の姿は感動的だ。 カラーよりも白黒の方が雰囲気あるかも。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 21:53:10)
843.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
冒頭から素晴らしく不安になる強烈なBGMが流れ、暗くジメジメとした街中を一台のタクシーが駆け抜ける。 主人公にも暗い影が差し込んでいる。 元陸軍出身だというトラヴィス。 この映画はヴェトナム戦争の直後だが、彼もヴェトナムから帰還した兵士の一人なのかも知れない。 戦争の時は散々祭り上げておいて、いざ帰ってくるなり辛い仕打ち。 何のために戦ったんだと打ちのめされる日々。 トラヴィスのように若く多感な人間ほど、そんな社会に心を蝕まれる。 オマケにタクシーに乗ってくる人間は平気でゲロを吐く、暴力を振るう酔いつぶればかり。 運び屋を掃き溜めにしているわけだ。 受け止める側に溜まった鬱憤は、やがて犯罪という“はけ口”にブチまけられる。 ナンパした彼女をいきなりポルノ映画館に連れ込もうとするトラヴィス。 価値観の違い以前にもう馬鹿だろコイツ・・・。 そんなんで軽蔑しない女の方が不思議である。 戦場で生きてきた男は、常に平和な時代には無力なもんだし、不器用にしか生きられない。 戦場の常識がここでは非常識へと変わる。(だけどトラヴィスは単にポルノ脳のアホ) デ・ニーロは“カッコイイ”、トラヴィスは“イカれポンチのクソ野郎”だ。 そんな社会の“歪み”が再びトラヴィスに銃を握らせる。 「世の中間違ってる、俺が正しい!」と強く思い込み狂気の世界へと走り続ける主人公。 「俺に言ってんのか?」 イメージトレーニングという名の“見えない誰かと”戦い続ける。 銃社会のアメリカじゃあ、一度銃を持てば子供だって大人を殺せてしまう。 トラヴィスの正義は危ない正義。 「勝った者が正義なんだろ?」と言いたげだ。 そんな危い正義感がいきつく果て・・・つうか何であれだけ撃たれて生きてんのコイツ? モヒカンヘアーにすると戦闘力が上がんのか? 「マッドマックス2」とか「北斗の拳」とかもあの髪型だからタフなんだろうか? 理由わからん。 個人的にはトラヴィスもくたばった方がスッキリしたんだが・・・「時計じかけのオレンジ」以来のモヤモヤが残る映画だった。 モヤモヤは残ったが、再見して前とは違う印象を持った。 出兵してた戦争でも死に損ね、殴り込んだ先でも死に損ね。でも他の奴はみーんな死んじまう。トラヴィスが彼女の乗車を拒んだのも、そんな“生き地獄”に彼女を巻き込んでしまうのではと不安に思っての事かも知れない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 21:35:53)
844.  コミック雑誌なんかいらない! 《ネタバレ》 
実際に起きた事件を再現ドラマとして見せる作品。  特に「豊田商事永野会長刺殺事件」の迫力は凄い。江戸っ子の北野武が関西弁で喋ってる(笑) 関西弁下手糞すぎる(最早意図的にやっているとしか思えない) スローモーションがちょっと気になるが、殺人を許容し公開で流し続けるマスコミへの批判も感じられた。あまりにあざとくやっているので完全にケンカ売ってます。 実際のニュース映像がニコニコ動画やyoutube等にも挙がっている。本当に見事な再現だが、閲覧は各自自己責任でお願いいたします。 凄い映画でした。 次はたけしがフライデーに殴り込んだ話も再現して欲しい(嘘ですゴメンなさい)
[DVD(字幕)] 8点(2014-07-12 17:55:36)
845.  ショーシャンクの空に
スティーヴン・キングの小説「恐怖の四季」に収録された「刑務所のリタ・ヘイワース」が原作。 スティーヴン・キングらしい「人間賛歌」と「不気味な宝探し」に溢れる。 原作のタイトル通り、リタ・ヘイワースやマリリン・モンロー、ラクウェル・ウェルチのポスターの使い方の巧さ。 その時代時代を代表する女優であり、世間から断絶された刑務所の時間経過をより解りやすくしている。 彼女たちが隠す「秘密」も大きな伏線となってくる。 所々に散らばった伏線、人間賛歌のヒューマンドラマから巌窟王になっていく切り替えの面白さ。 憎悪を超えた「理解」と「反撃」の数々。 冤罪によって収監された主人公のアンディ。 博愛主義でも偽善で物を言う男でもない。 いつも他人のために悩み、怒り、戦った。 ただ単に安らぎを求めていたのだから。 どんな暴力にも屈せず、望みを捨てずに懸命に生きる姿、古株のレッドやブルックスといった個性豊かな囚人たちとの心の交流。 最後の最後まで生きる事に執着した人々の人間賛歌も心地良い。  ティム・ロビンスの野心が見え隠れする奇妙で魅力な人物像、 モーガン・フリーマンの温かみのある演技。  同時期に「フォレスト・ガンプ/一期一会」、「パルプ・フィクション」、「スピード」といったキワモノ映画(大賛辞)のオンパレードに飲まれた不遇。 その中でもこの映画は最もおとなしく、最もパワーを爆発させた映画では無かろうか。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-26 19:17:32)(良:2票)
846.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
農業&ロード・ムービーの傑作。 ジョン・フォードの「怒りの葡萄」を思い出すとても厳しくて優しい映画だ。  ルイス・マイルストンの「廿日鼠と人間」も悪くないと思ったけど、俺はリメイクの方が好きかな。  いつか大きな農場を持つと語るジョージ、それを楽しげ気に聞くレニーの二人。ジョージは知恵で、レニーは力でお互いを助け合う。 レニーは発達障害という壁を持つ。その壁が二人を衝突もさせたけど、何だかんだいって二人は互いを尊重して力強く生きてきて。 ジョージはいつも進んで貧乏くじを引き、レニーを支えた。レニーの心の壁を打ち壊して、彼をもっと楽にさせたかったのかも知れない。 レニーは自分なりに生きた。ジョージの夢を叶えようと彼なりに、精一杯。純粋が故に、農業も動物も人も同じように愛した。そんなレニーの純真さが悲劇を生んでしまうとは・・・皮肉としか言えない。 レニーはジョージの支えでもあったし、足に繋がれた鎖でもあったのかも知れない。そう思うと余計に切なくなってくる。 彼の姿は、何処か「フォレスト・ガンプ」を思い出してしまうのは何故なのだろうか。  ジョン・スタインベックの小説は、夢を持つ事の大切さ、現実とどう向き合うかをいつも教えてくれる。そこに映画という視覚が我々に生きる事の大切さも教えてくれるのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-25 20:05:44)
847.  戦争のはらわた 《ネタバレ》 
「完全版」の出来が満足(10)点だったので、コッチはほぼ満足(9)点を付けておく。 「ワイルドバンチ」は執拗なスローモーション&クローズアップ演出で反吐が出る映画だったが、本作はそれを極力抑えたことで見事な傑作となった。  「昼下がりの決斗」と共にペキンパーを見直した映画。   リアルな戦場と言えばルイス・マイルストンの「西部戦線異状なし」もあるが、どちらかと言えば俺は「戦争のはらわた」を選ぶ。   第二次世界大戦の東部戦線を舞台としたこの映画は、ウィリー・ハインリッヒの原作「Willing Flesh」を元に映画化。  オープニングの子供の童謡をバッグにした戦争資料のような映像、  そして冒頭のシュタイナー小隊の華々しい活躍。  死と破壊に満ちた戦場、その下に拡がる塹壕の中に溢れる人間の温もり・・・やがてそれも消えていく。  シュタイナーが助けたロシア人捕虜の少年が良い例だ。  アンドレイ・タルコフスキー監督の「僕の村は戦場だった」を思い出すその子供。  死が待つだけの戦場で生まれる言語を超えた友情・・・それすらも打ち砕かれていく。  兵士は国の道具なのか?  一人の人間なのか?  そんな様を死が飛び交う戦場、ドイツ軍の一部隊の視点で描いていく。  勲章一つのために多くの人間が死んでいく。  「こんな物」のために・・・主人公はそれに気付いてしまったのだ。  そして戦うことの意味を求めて苦悩と葛藤を繰り返す。  上司であるシュトランスキーとの闘争。  内も外も疑心暗鬼で敵だらけ。  取り返しのつかない死があるとも知らずに彼らは争う。  そんな男たちも、いざ死ぬとなると人間としての尊厳を取り戻す。  シュタイナーも、ブランド大佐も、シュトランスキーも輝きに満ちた顔で戦場に飛び出していった。  彼らの最期は解らないが、そこには命懸けで戦った人々の物語が強く刻まれている。  シュタイナーが笑ったのはシュトランスキーの滑稽さか、戦争そのものの滑稽さか。  その答えはシュタイナーだけが知っている。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-24 18:16:56)
848.  絞死刑 《ネタバレ》 
「絞死刑」・・・タイトルを聞いただけで?と思った。どうやら“くびりころす”国(ひとびと) を描いた作品らしい。 実際に起きた「小松川高校事件」をモデルにした映画。  冒頭はドキュメンタリー風のタッチで、一人の人間が死刑執行される瞬間を描いていく。この頃から死刑制度が必要なのか不必要なのかが問われていたのか。 死刑を執行する人間は、これから罪を犯した“ケジメ”として殺される人間を見届けなければならない。首に喰い込んだ麻縄の跡も・・・。 人間が完全に死ぬまでをストップウォッチで計ったり、必死に諭して、飯まで食わせるんだぜ?酷い話だ。  大昔は磔とか、首を斬られた罪人をそのまま晒し者にして民衆の前で見せたそうだが、今の世の中そんな事はしない。殺される人間にも“人権”て奴が発生するからだろうか。  ところが、そこから事態は急変する。 一度しくじった刑を“殺り直す”って発想がまず思い付かねえよ。 記憶を失えば絞首刑(縊り殺す)が出来ない。 それでこれから殺そうとする人間の記憶を取り戻させようとする様子が何処かユーモラス・・・けど、ゾッとする。 法を破り人殺しもいとわぬ者、法を守って人を殺そうとする者・・・一体どっちが正しいんだろうね。劇中の人間のように、本当に笑いながら人を殺す相談をする奴もいるだろうよ。 つうか教育部長がウザイ。 人一人殺すのに愛情だの何だのと歪んでいるとしか思えない。  もし殺される奴が日本人の“K”で、殺す側が朝鮮の“R”の人々だったら・・・差別とかそういうものが立場によってがらりとひっくり返されたら・・・そう思うと怖くてしょうがない。ステレオタイプな差別描写が、より一層そういう事を考えさせる。  更に日本の男尊女卑の問題や宗教問題にまで踏み込んでしまう大島渚の大胆さ。 映画というジャンルで戦い続けた男のメッセージが刻まれた作品の一だった。  ラストシーンで検事以外の人間が見た“女”の姿。“R”は“R”である事を受け入れる・・・。  後味は悪いが、「儀式」と共に一度は見ておきたい作品だ。 この映画が嘲笑うものは、死刑制度、そして人間そのものに対する矛盾なんだろうね。多分。  俺は「少年」や「戦場のメリークリスマス」の方が好きだが、この映画は大島渚にしか撮れない最高傑作だ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-06-24 18:06:50)
849.  グリード(1924) 《ネタバレ》 
シュトロハイムが「愚なる妻」に続いて完成させた映画。  「愚なる妻」は実在の巨大カジノを再現してしまうなど美術・技術・予算をふんだんに使った贅沢な美術で魅了してくれたが、本作はデス・バレーで文字通り死者まで出した酷暑でのロケ。 冒頭は炭鉱夫の主人公マクティーグが仕事を辞める経緯を描く。「金は要らない。歯医者の弟子になればそれで食っていけるだろう」。 一見欲の無い男だが、何も知らない野暮な主人公は、一度欲望に心を蝕まれたらどうなるかも知らなかった。 トリーナこれといった美人じゃない。が、何処か肉欲を掻き立てるようなオーラがこの女にはある。 トリーナの心がマクティーグを狂わせていく。 マーカスもまたトリーナをそれほど愛していなかった。いや、友人とは言え簡単に自分の女を他人に譲っちまうような軽薄な男だ。 トリーナも金さえあれば良いという女。肉欲だけが目的の男、金だけが目的の女。  じっくり二人の男女の邂逅を描き、結婚式の場面まで実に幸せなムードで進行してさえいるのに。 金貨の輝きは女心も男心も狂わせる。金の弾ける音が聞こえてきそうだぜ。二人の間にはやがて亀裂がはしる・・・。 野暮なマクティーグの純粋さは、そのまま憎しみに変貌していく。  一方、今まで無責任に金も女も放り出したマーカス。 「女もやっちまって、せっかく当てた大金もあんな奴らにくれちまって。何で俺はこんな事してんだ?」てな具合に後悔は嫉妬、憎悪へと変わる。 この心理描写が実に怖い。   グリード(強欲)にとり憑かれた人間が如何に身を滅ぼしていくか。ラストシーンの荒野の情景は絶望的なまでに美しい。 気がついたら、もう自分には何も残っていない・・・あるのは土と汗と血にまみれた己のみ。 「どうしてこうなっちまったんだろう」。  人間の歴史は後悔の繰り返しでもある。いくら教訓を得たって、実践してくれる奴がいなけりゃ意味がない。 人間の歴史はその繰り返しだ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-23 13:25:41)
850.  群衆(1928)
ニューヨークの人の群れと摩天楼をぐるりと移してくダイナミックなカメラワーク。  そこから一つのビルの窓にクローズアップし、ぎっしり並んだ会社の机の群れ。 そこで黙々と作業を続ける男たち。 「昼休み」の知らせと共に一斉に飛び出す人の群れ! 凄いシーンだ。  ストーリーは極ありふれた題材。  ひとりの男が家族を持ち、その家族と仕事の間で揺れながら暖かいドラマを展開していく。  実に地味な題材、それをダイナミックに描くヴィダーの手腕。  最後まで暖かい、無音の世界から音が聞こえてくる良いラストだった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-22 13:25:21)
851.  荒武者キートン 《ネタバレ》 
バスター・キートンの最高傑作というと「将軍」や「セブン・チャンス」も挙がりますが、ストーリーの随所でアクションが炸裂する「荒武者」を私は推します。  単なるコメディ映画として片付けるにはもったいないほど練られたストーリーとアクション。 首が折れても撮影を続行するようなクレージーな俳優はキートンとジャッキー・チェンぐらいです。  昔から争い続ける二つの家。 同士討ちから始まるファーストシーン、時が立ち家の再興をかけて故郷に戻る主人公。 キートンというと無表情が売りですが、笑わずとも表情豊かなしぐさはとても魅力的な存在です。 犬と戯れるキートンは可愛いです。  しかし故郷に戻ってみれば爆破される家、電車で中を深めた娘も、実は父親が争っていた家の娘だった。 争う宿命にある男を愛してしまった娘・・・キートン映画はコメディである事を忘れるような設定のオンパレードです。  主人公は負けずに暗殺の危機をのらりくらりとかわして行きます。 爆走、馬、汽車泥棒、断ダイブに滝における「救出劇」! キートン渾身のアクション、今見ても思わず思わず拍手してしまうほど凄味があります。 「セブン・チャンス」の鬼神の如き爆走といい、キートンは本当に凄い人です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-22 13:24:04)
852.  男の子の名前はみんなパトリックっていうの
「はなればなれに」に並ぶ愛らしさに溢れた逸品。「おまえ本当にゴダールか?」ってくらい毒が無い。 ゴダールが「勝手にしやがれ」を撮る前にエリック・ロメールらと組んで制作した短編。 ゴダールらしいシャレた音楽と若者たちの他愛の無い会話で構成されているが、後の作品における難解さといった観客を突き放すような演出はまだ完成されていない。 や、かえってその取っ付きづらさが無くて良かったと言うべきか。実に初々しい若さを堪能できるだろう。たった21分の中ににシンプルなストーリーとシャレたセリフの応酬を詰め込む密度。 時間が無いのでスピーディーな展開だ。 ゴダール初心者・苦手という方には「はなればなれに」や「女は女である」を今まで勧めてきたが、その前に「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」から見てみてはどうだろうか。 それにしてもパトリックは酷え野郎だなあ~。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-21 12:47:27)
853.  シベールの日曜日 《ネタバレ》 
「レオン」、「グロリア」のルーツである傑作。俺はこの作品が一番好きだな。この映画は、本当の「失う事の痛み」を知る人間にこそ見て貰いたい。 戦争の後遺症に苦しみ男、そんな男に出会ったあどけない少女との交流。戦争の痛々しさと残酷さが、二人の交流からも感じられる。 ラストの幕引きは余りにも悲しすぎる。泣いた。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-19 21:01:15)
854.  プレイタイム(1967) 《ネタバレ》 
ジャック・タチ最高傑作。 物語は前半後半に別れ、ユロが面会相手と中々会えないすれ違い振りが面白い。後半のアメリカ人観光客との触れ合いもそうだが、この映画はとにかくビル、ビル、ビル。ビルの美術が凄い。画面の隅々まで描かれる近代的なパリの様相は、見れば見るほどその凄さに圧倒される。 幅広い視野でその隅々まで見回していくような感覚。まるで「ウォーリーを探せ」だ。映像の美しさが何とも言えない。 そんな空間で複数のギャグが折り重なる衝撃は笑うしかない。  2時間たっぷりと見せてくれるが、ラスト5分の加速していくクライマックスは凄い。  
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-19 21:00:41)
855.  伝説巨神イデオン 発動篇 《ネタバレ》 
皆殺しをさせたら三千世界を天下統一できるほどの演出家、富野喜幸(由悠季)の最凶にして最高傑作。 ただでさえ無機質かつ狂喜乱舞な世界観が、旧作画から新作画に切り替わった瞬間から加速するというのに、俺が見たブルーレイの輝きはますます凄まじさを印象付ける。 何よりも美しく、何よりも残酷で恐ろしい。 それが「イデオン」だ。 破滅的なキャラデザ、メカニックをあそこまで魅せる監督やスタッフの手腕を、枚数制限無しの劇場版で存分に発揮した本作は、ロボットアニメを始めとするあらゆるジャンルのファン必見の映画だぜ。 最初から最後までカタルシスの全力疾走で、悲しむ余裕すら無い。 「人は理解しあえるのか?」という単純かつ複雑怪奇なテーマすら嬲り去り、ひたすら殺し合う登場人物たち。 首が飛ぶ、腕が飛ぶ、星が飛ぶ、銀河が飛ぶ、そして宇宙が飛ぶ。全てを徹底的に破壊つくす。 それをここまで殺りきったのはこの作品しか無いだろうな。 ヒロンの顔面に風穴空けるだなんて! 他の人間木っ端微塵にしといてヒロイン勢だけ残酷すぎる! 中の赤ん坊は生きてんだぜ? こんな死に方・・・嬉しいのかよ・・・満足なのかよ・・・俺は・・・嫌だ・・・! それでもコスモは最後まで戦い続けた。 際限のない戦いを終わらせ、答えを見つけるために。 「こんな甲斐意の無い生き方・・・俺は認めない。たとえそれが、イデの導きであろうともな・・・!」 目の前の理不尽な現実に最後まで立ち向かい、戦った。自分たちで運命を切り開くために。 最後の魂の葬列も、次の「永遠の戦い」への転生でしか無いのであろうか。 生まれ変わってまで人は戦い続ける運命なのか。 それは当事者たちにしか出せない答えだ。 実際に死に物狂いに戦い、生きようとした者たちにしか出せない答えなのだから。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-19 20:59:59)
856.  孤独な場所で 《ネタバレ》 
「夜の人々」か「孤独な場所で」か。 ニコラス・レイの最高傑作として名高いフィルム・ノワール。  レイの描く人間は、常に内側で暴力を爆発させ痛々しいまでに自分を追いつめる人物描写が多い。  ジェームズ・ディーンを主役にした「理由なき反抗」が良い例で、主人公は元より、主人公の親友までもが内側に向かう暴力によって自分を傷つけてしまう。   「孤独な場所で」は、一度怒りだすと己を抑えられない暴力的な脚本家を主人公にしている。  一度は主人公を愛した女も、やがて彼の暴力性に怯え始める。 愛が恐怖や怒りに変わる時、殺人容疑の真相が明らかにされ、新たな事件が生まれてしまう。   終始何かに突き動かされて苛立つ様子は、何かに怯えるように不安定でじっとしていられない。  まるでルイス・ブニュエルの「エル」のように、精神を病んでいるような様子さえある。恐ろしい映画だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-19 20:59:08)
857.  大いなる幻影(1937)
戦争ドラマの傑作の一つ。 派手なドンパチも無い、ただ女や男たちの他愛の無いやり取り・・・これだけなのにどうしてこんなにも面白いのだろうか。  捕虜収容所に囚われたフランス軍の男たち。 騎士道精神の権化のようなエリッヒ・フォン・シュトロハイムが醸し出す風格。銃火という壁が取り払われた軍人たちが交わす、人間の本質に迫ったリアルな会話の数々。 反戦を無性に叫ぶでも、戦争を擁護過剰に擁護するワケでも無い。 ジャン・ギャバンの髪の毛の量は明らかにおかしい。それだけ収容所生活が長いのだろうか? ギャバンたちが脱獄する際の緊張感は、後のベッケルの「穴」に受け継がれたのだろう。 まるで静かに泣くように男を撃ち抜く弾丸。  シュトロハイムを始めとする登場人物たちがまとう幻想的な雰囲気。まるで血で血を争う戦争の現実から逃れ、収容所の“夢”の中へ入ったように。 ギャバンが出会う事になる女性もまた“夢”だったのかも知れない。 それでも、国境で彼らを待ち受ける銃兵は“現実”である。  常に人間味のある暖かい視線が貫かれた、戦争映画の不屈の傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-18 20:44:14)
858.  エルマー・ガントリー/魅せられた男
この映画のバート・ランカスターが最高なんですよ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-18 20:42:21)
859.  ギャング(1966)
メルヴィルの映画には常に仁義が描かれる。恩を受けた者への報恩、そして汚名を着せ裏切った者への報復。 ラストシーンで二丁拳銃をつきつけ現れる主人公が最高にカッコイイ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-18 20:42:07)
860.  いぬ
メルヴィル最高の1本になるであろうフィルム・ノワールの傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-18 20:41:51)
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