901. g@me.(2003)
《ネタバレ》 原作未読。佐久間は金に困っている訳じゃないし、深い恨みがある訳でもない。まさにゲーム感覚で始められた誘拐だった。一応は練られた計画で、成功したかに見えたが、その後、ニュースで明らかになった真実には少々ゾッとした。ゲームに自信があった佐久間がまんまと踊らされていたという結果は映画の冒頭で既に明らかになっている事だが、そこから始まる反撃もなかなか小粋で原作の力を感じることが出来る。美男美女同士なだけに、どっちが先に相手を好きになるんだ?っていうところもそれなりに楽しい。最後の最後が気に入らないが、これはしょうがないのかな…。そういえば、椎名桔平はよく出演してくれたもんだと思う。ガッツさんはともかくね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-18 13:00:16)(良:1票) |
902. オズの魔法使
セピア色の映画って初めて見た気がする。でもカラーを引き立てるための演出だったのか、巧いな~。ストーリーはかなり子供向けなので、特にコメントはありません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-17 18:11:33) |
903. 三十四丁目の奇蹟(1947)
サンタクロースが子供たちを喜ばせ、百貨店の評判もうなぎのぼり… 夢のあるお話で前半は楽しかったのだが、さすがに裁判の内容は馬鹿馬鹿しい気がして、後半はイマイチだった。サンタクロースも怒れば暴力をふるうというのが斬新ではある。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-17 18:10:37) |
904. 稲妻(1952)
《ネタバレ》 一番いい子で通ってきた清子が、言いたい事を言って楽になったような感じが面白かった。一人暮らしを始めて、あの家から解放された清子だからこそ、お母さんに優しくできたのかな?。ずいぶん嫌な話をしてたはずなのに、あっという間に笑顔にさせられる。まるでマジックを見た気分。でも決して強引ではなく、自身の経験からも「あるある」と思える内容だったのがまた素晴らしい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-06-15 18:02:44) |
905. AKIRA(1988)
な… 何が何だかさっぱり分からない。原作を読んでないからかな? 途中から「早く終わってくれないかな~」とだけ考えてた気がする。グロテスクなのも個人的にはマイナス。しかし、よく動くレベルの高い作画は評価せねばならないので、一応2点とさせていただきます。 [DVD(邦画)] 2点(2011-06-15 18:01:44) |
906. ザ・コーヴ
入り江の中で行われている事が違法行為ならこの映画を褒めよう。しかし、完全に合法であり、入り江を隠しているのも、牛や豚と同様で、人に見える場所で大々的に殺すものじゃないからだろう。もっとも、見学したい人には見せたら良いとも思うが、それは別問題で、この映画のひどさはイルカ可愛さに、太地の漁師たちを犯罪者のごとく描いている点だ。これは絶対におかしいし、むしろ法を犯したとすれば盗撮を行ったあなた方だろうと突っ込みたい。 [DVD(字幕)] 0点(2011-06-14 18:03:09)(良:1票) |
907. シャッター アイランド
《ネタバレ》 ここの平均点の低さから全然期待していなかったが、正直かなり楽しめた。確かに使い古されたネタである事は否定しようがないのだが、なんていうのか、雰囲気…。孤島、精神病院、怪しげな医師たち、患者(囚人)、1950年代、人体実験、ロボトミー手術、陰謀など、関連するワードを挙げただけでもゾクゾクしてくるようなこの雰囲気が好きなのかもしれない。中でもマックス・フォン・シドーの胡散臭さは最高だ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-14 18:00:32) |
908. キサラギ
《ネタバレ》 最初のくだらないノリも何のその。如月ミキ、死の理由についてオダ・ユージが語り始めたところからもう目が離せなくなった。伏線がすべて回収されていく気持ち良さはもちろん、導き出した答えには十分感動できる要素がある。その余韻を残したまま終わってくれてれば10点付けてた。悔やまれる…、あれは絶対に余計だ。 [DVD(邦画)] 9点(2011-06-13 16:35:32) |
909. お願い!プレイメイト
《ネタバレ》 高校生のとき、酔ったせいで階段から転落してしまったユージーンは4年に渡る昏睡の末、親友のタッカーから“バット”で叩き起こされた。目覚めたはいいが、4年で周りの状況は一変し、愛し合っていたはずの恋人シンディは行方不明に…。しかし、タッカーがプレイボーイ誌の中にシンディを発見すると、ユージーンはシンディに会うため、タッカーは揉めた女から逃げるため&プレイメイトのパーティに参加するため、ロサンゼルスを目指す…。道中は当然のごとく騒動の連続なのだが、その原因はほとんどタッカー。なんとも馬鹿で無茶しすぎる面白いキャラだった、演じるトレヴァー・ムーアも素晴らしい。最初から最後まで笑える作品で、最後には悔しいが(?)ちょっとだけ感動もさせられた。ただし、エッチなだけじゃなく、うんこ漏らすシーンもあるので食事時には見ない方が良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-13 16:34:25) |
910. 秒速5センチメートル
3部構成で、第1話が中学生時代、第2話が高校生時代、第3話が大人になってからの話となっている。特別に感動的だとか、面白いとか、そういう訳ではないが、新海作品の特徴である作画の美しさに魅せられた。静かで切ないストーリーもさることながら、それ以上に画そのものが訴えかけてくるようで、最初からしんみりモードに入る。尺は約1時間だが、十分に満足感がある。というか、これが2時間続いたら疲れてしまうことだろう。唯一残念なのが第3話の手抜きっぷり。消化不良を起こす。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-12 11:05:12) |
911. ずっとあなたを愛してる
殺人を犯したジュリエットが15年の服役を終えて出所。妹のレアが迎えに来たところから映画は始まる。簡単ではない社会復帰、例えば就職の面接で「誰を殺した?」と訊かれ、正直に「6歳の息子を…」と明かすと、すぐさま「出て行け」と言われてしまう、世間の目は厳しい。ジュリエットも心を閉ざしがちで、レアとぶつかる事も…。そんな重苦しい話を淡々と描いているのが特徴と言えるかもしれない。見応えある秀作だと思うが、終盤になって明かされるジュリエットが息子を殺した理由については特に驚くようなものでは無かった。凄い真実が隠されているのではないかと期待していたのも悪かったが、少しばかり拍子抜け。ただ、ジュリエットが裁判でもほとんど喋らなかった意味については考えさせられた。腕の立つ弁護士を雇い、同情を得て、罪を軽くしたところで、それはジュリエットにとっては何の意味も持たないのだろう。誰よりも罪の意識に苛まれたジュリエットを前にしては法でさえ一体何の意味があるのだろうかと思ってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-12 11:03:23) |
912. 残菊物語(1939)
《ネタバレ》 はじめはお徳の「上から目線」がちょっと気になった。女将さんが注意したとおり、役者を育てるのは師匠の務めであって、お徳がしゃしゃり出るのは立場をわきまえていないと取られても仕方ない。しかし、大阪での再会、そして旅芸人に落ちてからも菊之助に尽くし、愛するがゆえに自分は身を引く決意で菊之助が東京に戻れるよう頭を下げに行くなど、ベタかも知れないが、泣かせる話だった。東京行きの列車、出発直前までお徳を探し続ける菊之助にもまたほろりとさせられる。戦前の映画でありながら、台詞も思ったよりずっと聞き取りやすく、字幕無しでも問題無かった。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-08 18:35:40) |
913. 流れる
《ネタバレ》 田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子に杉村先生と若手の岡田茉莉子。そして凄まじい存在感を放っていた栗島すみ子って何者だ?、と思ったら、サイレント時代の大女優か、なるほど。よくこれだけの女優を集められたものだ。豪華な共演の数々を見ているだけでも楽しいが、そこは成瀬映画、これだけで終わるはずはない。本作の舞台となるのは芸者置屋、そこの女主人つた奴を中心とした物語だが、芸者というやや特殊な世界にあって、普通の人(梨花)をつたと並ぶ主人公にした効果が最後の方で現れる。置屋を買い取ったお浜から「芸者屋はやめて小料理屋を始める」と告げられていた梨花が、まだ何も知る由もなく三味線の稽古に励むつた奴、染香を見る目。それはこの映画を観ている者の目そのものだったはずだ。引き抜きの誘いを断ったのも、自ら去っていくのも梨花らしい行動である。梨花は彼女たちを救う事はできないし、今のところかける言葉もないだろう、ただひとつ、あのお饅頭に込められた思いだけで自分は胸がいっぱいになるし、素晴らしい映画を観たと思えるのだった。8点献上。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-08 18:31:50) |
914. ルパン三世 ルパン暗殺指令<TVM>
まぁ~… たいして面白くはなかったけど、調べてみるとこの作品でTVスペシャルを完結させる予定だったらしく、その影響が濃く出ている序盤はなかなか良いと思った。まず、いつもと雰囲気の違う銭形警部が現れる。銭形は目の前にルパン&次元がいるにもかかわらず、逮捕どころか、一緒に酒を飲もうと言い出す。ルパン、次元も「お互いに年をとった」とか「老後の計画が…」とか、寂しい事ばかり言う。ルパンシリーズはその後も続く事になるが、山田康雄ルパンに限定すれば末期にあたるため、哀愁漂う空気がマッチしていたんだろうな~。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-06-06 18:35:35) |
915. シャレード(1963)
《ネタバレ》 二転三転、いや四転も五転もする練られた展開、見事なり。やはり、こういう映画では素直に騙されておいた方が幸せだ。「逃げろ、逃げきってくれ!」から「急げ、追いついてくれ!」に180度変わった瞬間、これこそ醍醐味だ、と満足感にひたるのだった。オードリー・ヘプバーンは「ローマの休日」の頃からするとさすがに年をとったが、それでもまだまだ可愛さを残していると感じました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-02 20:22:45) |
916. 恍惚の人
この映画が作られた当時、認知症という言葉はまだ一般にはあまり知られていなかったらしく、その意味においては大変な価値があったのだと思う。もちろん今見ても悪くはないが、残念ながら前述の価値は低下してしまった。内容としては救いのないお話で、それだけに森繁久彌という一種のキャラクターでバランスを取ったように感じられる。それが吉と出ているのか、凶と出ているのかは原作、あるいは後年に作られたTVドラマ等を見ないと分からない事だけれども…。6点で。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-02 20:21:32) |
917. ゆれる
《ネタバレ》 兄弟だろうと女をめぐっては男と男だし、兄弟だから嫉妬したり、憎かったりってのもあると思う。また、好きな男に一度抱かれると、好きじゃない男からは触れられるだけでも嫌だとか、女性監督ならではの視点でハッとさせられる。事の発端、「触らないでよ」の後の真実は実際のところ稔にしか分からないのであって、遠くから見ていただけの猛は裁判等を通して揺れ動く。検察官が「智恵子には他の男がいた」「あなたはやきもちを焼いていたのではないか?」と稔を追及していくうちに、猛には距離的に決して聞こえるはずのない稔と智恵子の会話が聞こえてくる。こんな会話があったなら、突き落としたかもしれない。そもそもなぜ橋を渡ったのか?、最初から殺意があったのではないか?、とまで思えてくるだろう。人間の曖昧さ、立場によって変わる物の見方などが興味深く、面白い映画だったが、7年後の心変わりの理由がよく分からなかった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-06-02 20:19:13) |
918. 青春の殺人者
テンポが悪いな~。原田美枝子の演技も「・・・」。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-06-02 20:14:58) |
919. 愛を乞うひと
《ネタバレ》 この映画は10年近く前に見たけど、少女が殴られるわ蹴られるわで、ひどい嫌悪感に襲われ、途中で見るのをやめてしまった。血が出るより、吐くのがもっと怖かった記憶がある。で、今回再チャレンジしてみたら、同じく怖かったものの、決してそれだけではなかった(そりゃそうだ)。美容院での再会、その後のバスの中、自転車に二人乗りする母娘など、印象的な場面が多いのは映画としての完成度の高さの証明だろうと思う。そして言うまでもないが、原田美枝子の凄さ。照恵を演じているときには豊子を感じさせず、豊子を演じているときには照恵を感じさせない。無理なく正反対の両方になれてしまうんだから、女優って恐ろしいな~と思ったくらい…。豊子がなぜ虐待をしていたか理由がはっきりしないのは気になるところではあるが、実際、世の中の虐待事件でも理由が明確じゃないケースは多々あるし、あまり重要なポイントではないのかも。娘を愛し、母を許せた照恵に比べ、生涯孤独だった豊子はかわいそう、という原田美枝子の言葉が印象深い。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-31 00:05:53)(良:1票) |
920. 煙突の見える場所
捨て子の赤ちゃんをめぐり繰り広げられる人間模様。いつの時代でもいろいろな人がいるもので、なかなか面白い。ただ、他人の子だから死んでもいい、なんて言葉は聞きたくなかったな。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-27 19:30:47) |