901. ヴァンパイア/最期の聖戦
《ネタバレ》 吸血鬼映画の個人的№1。冒頭のバトル場面がほぼすべて。 槍をぶちこんで、ワイヤーで引きずり出すっていう、カジキマグロか、というプロの技。 カーペンターは、「本物見たんですか」と言いたくなるようなリアルな吸血鬼映画を作った。 ボス吸血鬼の馬鹿馬鹿しいまでの強さ、なんなんでしょう。いまだにこれ以上の吸血鬼ものにお目にかかれません。ヒロインの売春婦があまりにも不細工で、何か狙いがあってのことかとまで疑ってしまう。ボンジョビの続編はこれにかなわない。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 22:26:22) |
902. CUBE
《ネタバレ》 閉じ込め映画の個人的№1です。無駄がなく、丁寧。お金より頭を使って成功した作品。 1では謎は全く解かれないが、「謎解明」に期待する一心で最後まで面白く見られる。 やっぱり2より1だったなあ。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 22:03:47) |
903. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 ラッセルクロウを見飽きていたのにとても面白かった。 狙いどおりに翻弄されてしまいました。最初のころ「B級スパイ映画か?」と思ったり。 こういうのもありだよなー。映画として。ある意味幽霊より怖い。丁寧な映像。ラッセルの大学生はやっぱり無理があるなあ。個人的に「翻弄された作品№1」です。受賞のスピーチはやりすぎ。アメリカ映画はすぐこうなるからなあ。これさえなければ。関連作の「ビューティマインド」も見たら本物が出ていた。彼が語っていたのは、「狂気」なんていうものは存在しない、ってなことらしかった。こうなってまでそう思っている彼、本物の言葉は深い。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 21:55:27)(良:1票) |
904. 彼女を見ればわかること
《ネタバレ》 大好き。そのうち買います。一番気に入っているのが、小人症の人の出る話。あんな短い話なのに、強烈。おばさんと小人症の人の、ちょっとすれちがってるコミュニケーションがものすごくいい。庭から忍び込んだら、扇風機まわして昼寝しているところがいい。なぜだか天国のように美しい。生意気な息子とのやりとりもいい。小人症の人の人柄のよさに、目まわりはウルウル、じーんとして、生きる希望がわいてくるから不思議な作品です。こんな男の人なら、小人症でも結婚したい。視聴後感ものすごくよし。(この話だけなら) [DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 21:44:07)(良:1票) |
905. ザ・インタープリター
《ネタバレ》 このころはもう、ニコールを見飽きていた。そんなにまでして出まくる彼女に、ちょっと病んでるものを感じる。ポラック。俳優としてならすごく良い顔なんだけどなあ。 はっきりいって、「編集しすぎ。」おなじ俳優出身のクリントイーストウッドとはなんたる違いでしょうね。「これをここにはさんでー」とかって病みつきになるほど楽しいでしょうが、クリントの映画とどちらが自然で見やすいかといったら一目瞭然。監督が自画自賛でペラペラしゃべってる場合はだいたいダメだねー。あなたは演技してたら、と言いたい。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-02 21:31:24) |
906. アザーズ
《ネタバレ》 このころはまだニコールを見飽きていなかった時代。 パクリといわれたが立派に成立していると思う。個人的には、パクリじゃなくて、たまたまだったんじゃないかと思っている。丁寧で美しい映像。この作品のニコールはいけている。植民地の支配層婦人の心意気がよく描かれている。主婦といえども有事の際には、迷うことなく銃を手に。ラストの種明かしもスタイリッシュ。楽しめた。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-02 21:22:59) |
907. ボーン・スプレマシー
《ネタバレ》 視聴後激しく肩こり頭痛めまいが。何でしょうこの作品は。だれだグリーングラスって。こんな目にあわせやがってー。と怒りこみあげるスプレマシー。手ブレがいいなんて、誰が言い出したんだー。グリーングラスに言っておきますが、あのね、人間ちゅうのは、いまだにここにいたっても口から栄養を摂って、排泄しないとやっていけないわけ。それで、普通はブレてる映像をずっと見ていると、多くの人間は「不快」と感じるわけ。いくらハードがよくなったって、人間の機能なんてほとんど変わってないの。どうしてそんなことがわからないんですか。それともあなただけは進化したとでも。まったく現実離れした欧米人にはつきあえない。禅を学びなさーい。 [DVD(字幕)] 1点(2005-11-01 21:49:09) |
908. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 ハリウッド感を排そうと努力したアクション映画。ポテンテが出ただけで、たちまちヨーロッパ。なんでこうもアメリカ女と違いますかね。アメリカが舞台であっても、ポテンテが出てたらヨーロッパになると思われる。なんとなく、「清潔感を出さない」というところにポイントがありそうな気も。べつに「不潔」に見えるわけでもないが。心底「マットかっこいいー」と、涙しそうになったのは、ポテンテの元彼宅から出て暗殺者を始末する場面です。なんというスピード「感」、なんという無駄のなさ「感」。マットってこんなにしびれるほどかっこよかったっけ?しかし、「2」を見て、やっぱりかっこよく「撮って」たんだー、と気づいた。ヨーロッパ「感」と、しびれるマットの姿を味わう作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:35:23)(良:1票) |
909. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 これ好きです。人物もプロダクツもおおむね美しい。アンダーソン好きです。この作品ですばらしかったのは、殺人レーザーの出る通路の場面。すごい緊迫感。ここを見ただけで「見てよかった」感発生。あの黒人の隊長さん、これでは出番が少なかったけど、あそこだけで充分強烈。欲をいえばスロモ画面は個人的にはいただけない。ごまかしてる感がただよってしまう。ナマで勝負してほしい。アンダーソンはスロモなしでも充分いける。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:23:22) |
910. シービスケット
《ネタバレ》 映画を見るときに「感動」や「涙」は求めていませんが、中野翠のいうように「やられた」感のある作品です。うまい。要略すると「傷物でもよいのじゃ」と言いたいわけでしょうが、これを人間に表現させようとすると、わざとらしくなって難しいよね。そこを、「馬」は、わけもなく納得させてしまう。しかも、何頭かを使い分けて撮っているというのに。はっきりいって、トビーはこの作品においては、「居るだけ」。べつにどこが悪いわけではないけど、目立ったのは、初めてビスケットに会いに行って、「おまえなんかこわくないぞ」といっているところだけ。 いちばん印象に残っているのは、スミスが朝もやの中でビスケットを発見するところです。セリフもすっかり暗唱できます。ビスケットは、初対面のスミスに「何じろじろみてやがんだ。てめー、何様のつもりじゃ」(パブロン訳)と言って、メンチを切ったのでした(馬だけど)。ここが私のいちばんの泣きのポイントなんですけど。変ですか。クレジットの本物ジョニーの写真を穴のあくほど見てしまいました。トビーには悪いけど本物にはかなわない。ビスケットと本物ジョニーはグレイト。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 21:13:13) |
911. ベリー・バッド・ウェディング
《ネタバレ》 おもしろい。脚本が練れている。無駄がない。グロいですが、それも笑える。出演者たちの演技が全員出色の出来。セリフのひとつひとつがよい。ジーンのキャラは見ていて爽快です。スレーターとの最後の闘いでは大爆笑。ブラックコメディーでは最高峰と認定しましょう。最高笑えます。アダムとマイケルの兄弟は、何であんなに似ていないのか?マイケルはユダヤ人には見えないけど。ジェレミーピヴェンは、いろんな作品に顔を出していて、一度見たら忘れられない印象を残しますね。私の初見は「ブラックホークダウン」の操縦士。この作品でも出色の演技。とにかくこれは笑いまくってストレス解消の大人の「ブラ」コメ。だれがなんといおうと、私のベストテン入り作品。大絶賛。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-01 20:36:38) |
912. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 基本的に酷評はしたくないけど、この監督だけは許せない。 これは、「アート」になってないじゃん。「アート」って、自分が良いと思うものをつくって、他人に見てもらうことでしょう。この監督って、自画自賛しまくりだけど、「観客が喜ぶように」「観客が笑うように」と思って映画とってるんだそうよ。それで、判断に迷ったら、得意の「スタッフとデイスカッション」して決めるんだって。それって、「芸術家」? イギリスは、良い監督もいるし、ラブコメでは良いものを作る国なのにこの監督。 こんなにお金つかって、良い俳優さん使って、こんなものつくるなんて。もったいなさすぎ。1作目が大好きだっただけに、落胆ひとしお。しかたがないので1作目をほめに行こうっと。タイの美しい風景と室内インテリアのためだけに1点。 [DVD(吹替)] 1点(2005-10-31 23:52:45)(笑:1票) (良:1票) |
913. カレンダー・ガールズ
《ネタバレ》 かわいくて、ちょっとせつなくて、美しい風景。イングランドの田舎は「この世の天国か」と思ってしまいます。いろんなセリフがよく考えられていて美しい。死んだジョンのメッセージとか。誰も考えつかないことを、なんとしてでもやってしまう人間の姿を見るのは心地よいです。こういうのを「インテリジェンス」と呼びたい。ヌード撮影シーンなんて、すっごく愉快で何度も見てしまった。酒場でたむろってる旦那衆ってのも笑える。超日常の中に突然に非日常。こんな賢くて愉快な金集め、思いついたおばさんはさすが。実話もの好物です。後半ダレましたが、集会の合唱曲の耳に残ること残ること。イギリスのおばさんははんぱじゃない。 [DVD(吹替)] 9点(2005-10-31 23:40:00)(良:1票) |
914. マシニスト
《ネタバレ》 激やせのことはどうでもいいんです。そりゃあ、誰だって驚く。それより、あの黒人の人すごいです。あんな雰囲気の人ほかにいませんねー。全然出番少ないのに、強烈。及川ミッチーも真っ青の悩殺流し目笑い。しびれました。あの人のとこだけ2回見てしまった。欲をいえば、親指の件はよけいでしたね。あんなものなくたって全然かまわない。「バタフライエフェクト」も好きだし、ストーリーものは大好物分野なり。「シークレットウインドウ」はバツだけど。ジェニファーのたるみぶりにおどろく。あれは、役作りなんですか。地なんですか。「アニバーサリー」の時の可愛さゼロ。 [DVD(吹替)] 8点(2005-10-31 23:13:15) |