901. いのちの戦場 -アルジェリア1959-
《ネタバレ》 ストーリー自体は、戦争の持つ狂気性やその虚しさをさまざまなエピソードから描いているのですが、それよりも一番興味深かったのは、この戦争についてつい最近までフランス政府が認めていなかったという事実ですね。 劇中でも、主人公がフランスに休暇で戻った際に観たニュース映像が、極めて平和的な光景のみを映し出していたりしましたし・・・・。 本当に情報というものの恐ろしさを感じましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-09-25 12:42:02) |
902. 風の丘を越えて~西便制
《ネタバレ》 人生そのものを芸に昇華させる・・・その鬼気迫る芸道の追求ぶりはまさに「巨人の星」のパンソリ版といった感じでしたね。良く韓国には「恨」の文化があると言われますが、その一端を見ることができたような気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2009-09-17 00:29:19)(良:1票) |
903. 破戒(1962)
《ネタバレ》 差別というものが社会制度として存在することの恐ろしさを痛感させられますね(この当時は形式的には無くなってはいましたが)。非常に考えさせられる作品でした。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-09-13 00:23:05) |
904. 椿三十郎(2007)
《ネタバレ》 ほぼ黒澤版に忠実に作られています。面白さも損なわれることなく楽しく鑑賞することが出来ました。ただ、熱演はしているんですが織田裕二はどう見てもミスキャストと言わざるを得ませんね。やはり、黒澤版は三船敏郎あっての椿三十郎でしたから、どうしても違和感を感じてしまいました。どうせだったら、織田裕二に合わせた椿三十郎像を作り上げて欲しかったですね。あと個人的には、最後の決闘シーンで飛び散る鮮血が無かったことが残念でした(あのショッキングな鮮血が殺し合いはグロテスクなものであり決して格好良いものではないことを示してくれているように感じていましたから)。 [地上波(邦画)] 7点(2009-09-06 22:56:20) |
905. 間宮兄弟
「気持ち悪い兄弟だな・・・」と思いながらも、ついつい最後まで惹きこまれてしまいました。まあ、30代独身男性(私もそうですが)の気持ち悪さを、コメディの形を借り中和しながらもかなり的確に描いているように感じましたね。 [地上波(邦画)] 7点(2009-09-06 15:59:34) |
906. ラーメンガール
《ネタバレ》 タイトルからは、ヘンテコな日本(?)のイメージがふんだんに散りばめられているようなトンデモ映画臭が漂ってきますが、この作品はそうでは無かったですね。西田敏行の押しの強いキャラクターぶりがかなり効いていて、ハリウッド映画の中でもしっかりと自分の世界を築いているのはさすがとしかいいようがありません。まあ、途中で山崎努を出してくるあたりは中々ニクいですね。 日本とアメリカのそれぞれの相反する特性がぶつかり合いながらも、少しずつ近づいていく展開は中々よかったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-31 22:54:17) |
907. 鉄路の闘い
《ネタバレ》 フランス国鉄の協力を得ていることもあって、鉄道員たちのレジスタンス活動が非常にリアルで迫力あるものとなっており、見ごたえがありました。まるで、実際の映像を見ているかのようでした。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-30 13:46:51) |
908. Endress Waltz エンドレス・ワルツ
芸術を追求する人間の苦しみ、そしてその破綻への道程を広田玲央名と町田町蔵が見事に演じています。特に町田町蔵の静かながら激しく燃える狂気の炎は前衛的なサックスの音とともに印象深かったです。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-30 13:03:43) |
909. やさしい嘘
《ネタバレ》 おばあちゃんの存在感のある演技に惹きこまれました。日本ではあまり知られていないグルジアという国の風景や生活の様子(水道や電気の供給がままならなかったりするようなところまで・・・)が映し出されているのも興味深かったです。 また、ある家族のエピソードが中心ではありますが、その折々にグローバル化の進む欧州において、移民を送り出す側の実情が描かれていて、いろいろと考えさせられました。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-23 00:13:07)(良:1票) |
910. 私は「うつ依存症」の女
《ネタバレ》 心の病を理解することは本当に難しいですね・・・・。個人のキャラクターと病の境界があいまいで線引きが難しいんですよね。 当然社会生活を営んでいくうえで、病は治していかなければならないのですが、それによって自分のキャラクターも変わってしまう事に対する不安も良くわかります。 こういう当事者からのメッセージを伝える作品は、心の病に苦しむ人たちを理解するきっかけの一つとして貴重であると思います。そして、この病は決して他人事ではないことも教えてくれます。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-17 21:20:36) |
911. それから(1985)
《ネタバレ》 漱石の原作の雰囲気をそのまま映像化したような印象ですね。松田優作が高等遊民の孤高(ぶっているだけかもしれませんが)な精神や苦しみを上手く演じています。また藤谷美和子の不安定さが役柄に上手くマッチしていて良かったですね。 まあ、最後主人公は世間に放り出されてしまうわけですが、「それから」こそが本当の人生のスタートなのかもしれませんね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-17 21:19:01) |
912. それでも恋するバルセロナ
《ネタバレ》 「永遠の神経衰弱症」ウディ・アレン翁もついに悟りの境地に達してしまったのか、なんというか禅問答のような展開でしたね。 ただ、普通なら「だから何なんだ」と言われかねないストーリーを、旬の女優とお得意のユーモア、そして美しいバルセロナやオビエドの風景をふんだんに使ってうまくエンターテイメントとして成立させているのは、さすがです。 [映画館(字幕)] 7点(2009-08-13 00:57:06)(良:1票) |
913. 戦場のレクイエム
《ネタバレ》 正直前半の戦闘シーンは生々しさや迫力は感じたもののやや退屈でした。しかし、生き残った主人公が部下たちの名誉回復に向けて動きまわる後半は本当に戦争というものの非情さを見事に描いていて見ごたえがありました。 国共内戦から朝鮮戦争への参戦といった中国の戦後史の様子が描かれているのも興味深かったです。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-10 09:07:17) |
914. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
「うる星やつら」という素材を使った、押井守のシュールな「怪作」 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-05 10:10:30) |
915. 鬼火(1997)
《ネタバレ》 原田芳雄演じる主人公の不器用で因果な生きざまに男の美学を感じましたね。沢田研二の「サムライ」の歌詞に「男はいつでも不幸なサムライ、花園で眠れぬこともあるんだよ」とありますけど、まさにそんな感じでしたね。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-29 18:31:49) |
916. 革命前夜
とりあえず、プロモーションビデオかと思わせるほど、 アドリアーナ・アスティ が魅力的に撮られているのが非常に印象的でした。 イタリア映画でありながら、フランス映画を見ているような感じでしたね(まあ、途中でゴダールの映画も出てきますし、影響を受けているのでしょう)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-27 18:23:23) |
917. 226
《ネタバレ》 昭和の終わりから平成初頭にかけての映画界の主役たちが勢揃いしていて、キャスティングは本当に豪華ですね。その分内容が薄っぺらいものになっていますが・・・・。ただ、それ故に226事件の流れが良くわかる作りになっているので、事件についてあまり知らない方でも楽しめる作品にはなっています。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-23 19:17:21) |
918. ライフ・イズ・スイート
《ネタバレ》 イギリスの等身大の家族ドラマ(ドラマといいながらも、まったくドラマティックな展開はありませんが・・・)。ジェイン・ホロックスの演技が良かったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-14 08:58:31) |
919. 題名のない子守唄
《ネタバレ》 何というか過酷で重苦しいテーマを、謎めいた雰囲気で緊張感たっぷりに描いていて最初から最後まで気が抜けませんでしたね。まあ、面白かったんですけど、ちょっと腑に落ちない部分もありましたね。主人公の思い込みに巻き込まれた人たちが可哀そうで・・・・・。 [DVD(吹替)] 7点(2009-07-11 23:02:47) |
920. 愛の新世界
《ネタバレ》 ドロドロとした物語かと思ったら、案外爽やかな青春ドラマでちょっとビックリ。でも面白かったです。 まあ、実際そんなものなのかもしれませんね。 松尾スズキ・クドカン・阿部サダヲといった大人計画の面々の若かりし頃の姿も見れます。 当時の渋谷の街の光景は非常に懐かしかったですね・・・・ [DVD(邦画)] 7点(2009-07-09 11:21:52) |