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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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901.  呪われた城 《ネタバレ》 
ジョルジュ・メリエスによる1分にも満たない作品だが、今回見たカラー版の鮮やかな色彩が忘れられない。  基本プロットは「悪魔の館」とほぼ一緒。 後の「悪魔の館」にも出てきた白い布をまとった魔女やガイコツに甲冑の騎士。  次々と切り替わるシーンを綺麗な色彩で拝められたのは嬉しい。  メリエスの作品にはメリエス自ら着色したフィルムが幾つかあるが、この作品は最も色合いの素晴らしい作品ではないだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-21 22:36:32)
902.  11人いる! 《ネタバレ》 
原作の古臭いデザインをあえて採用し、動きで結構カッコ良くみせてくれる。 脚本も変な脱線がなく、見やすい。  冒頭のシーン、本来は10人の筈が「おい、11人いるぞ!」という場面でまず冷や汗。え?そうなのと観客はビックリ。疑心暗鬼のまま協力や仲間割れなど定石どおりの展開。  性別を自分で決められるという発想は凄い。  出崎は原作から逸脱する事無くキャラデザもシナリオも丁寧に90分内に仕上げた。反面、余りに忠実にやってしまいちょっと地味な印象も拭えない。 あと挿入歌は確実にいらない。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-21 22:32:32)
903.  機動戦士ガンダムF91 《ネタバレ》 
元々はTV放送で26話の予定だったけど、急遽映画化が決まって無理矢理詰め込みすぎた作品となってしまった。  一応ハッピーエンドで話も解り易いが、何処か途中の話が幾らか抜けているんじゃないかと思うくらいツギハギのようなものも感じて消化不良気味だ。  安彦良和による作画と戦闘描写は圧巻。特にシーブックが初戦闘をする件とか、とにかくMS同士の戦闘が見たい人にはオススメ。 バグとアーサーと薬莢に当たって死ぬ人々の描写は最凶レベルのトラウマ。 でも少し性急にしすぎたのか、作画のムラやミスもタマにあるのが傷だ。  ただ、シービックが初戦闘するまで長く、クロスボーン・バンガードと連邦軍の戦闘ばかりで少し飽きてしまうだろう。  ニコニコ動画で戦闘シーンだけ見て入った人からは、本編のバランスの悪さに四苦八苦する事間違いなし。  登場人物やストーリーもかなり魅力的な部分がある反面、もっと要点を絞って余裕のある造りにするべきだった。  本編に不満がある人は是非とも「クロスボーン・ガンダム」を読む事をオススメします。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-21 22:05:17)
904.  機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 《ネタバレ》 
俺は劇場版が気に入らない。 そりゃあ三枝の音楽は神だったよ。 出渕と庵野のメカデザも素晴らしい。 戦闘描写も流石富野だ。 νガンダムとサザビーの斬り合いで燃えない奴がいんのかよと。 ブライトの核ミサイル弾幕はたまげたなあ。 けど、北爪の絵は何処か平べったく感じる。 「Z」「ZZ」の頃はもう少し質感があった気がするけど今回はTV版のような厚みを感じられない。 かといって、今更安彦にシフトチェンジしても微妙だった気がする(というより「ヴィナス戦記」で鬼のような神作画の真っ最中でガンダムの原画までやったら今度こそ過労死する)。 いっそ「Z」の神OPを手掛けた梅津に全部書かせて「イデオン」みたいな無機質と絶望感ただよう怖い絵で描いた欲しかったかな。ま、そんなifはどう考えたって個人の妄想にすぎない。忘れてくれ。 だがな北爪。ブライトまで白目いれやがって。 でもチェーンは可愛い。ストーリーが良ければチェーンの可愛さで総てを許してしまえるほどの可愛さだ。 俺が気に入らないのは絵だけじゃない。ストーリーも微妙だった。 確かに最初から最後まで引っ張る演出で退屈はしなかった。 けど、本当に「ガンダム」を初代から「ZZ」まで見ている奴しか楽しめないと言ってもいい。 少なくとも初代を見ないと劇中のシャアの行動は意味不だ。キチガイ電波のマザロリシスのオッサンが地球に隕石落すんだぜ?しかも本音はアムロへの復讐だ。ハタ迷惑すぎる。 そんなに闘りたきゃ廃墟のコロニーに二人で篭って殴り合うなり斬り合うなり勝手にやれっての。 個人的にベルトーチカに出てもらった方がストーリー的にも良かったんじゃないかな。 いや、チェーンが嫌いだというんじゃない。むしろあんな可愛いメカニックすらブッ殺せる富野オ・ノーレ。いや、チェーンの件でキレていてはキリが無い。 事もあろうにアストナージまで…富野!おまえだ!いつもいつも脇から見ているだけで!人を弄んで! 大体アクシズ落す必要ねえじゃん。 そもそも地球の俗物を一掃するとか言ってる奴が一番のケダモノ。 己の私欲のために地球滅亡の危機招いといてアムロにボッコボコにされて部下にも「うわあ…」でいいとこまったくなし。 この映画を見た後にいっつも「機動戦士SDガンダム」の「今度は劇場で仕返ししてやる」のセリフを聞いて心を癒しています。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-21 21:58:34)
905.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 《ネタバレ》 
いやーまさかここまでTV版に忠実とは。余りに忠実すぎて、TV版を知る人はダイジェストを見ているようで退屈する人も出てくるかも知れない。  でも、「エヴァ」入門には打って付け。  そしてレミエル戦はふつくし・・・パーフェクトだ、庵野。レミエルファンには最高の1本だと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-21 21:51:31)
906.  親子ねずみの不思議な旅 《ネタバレ》 
フレッド・ウォルフ監督、歌詞に大林宣彦が関わっている作品。  ぜんまいを巻かないと動けないネズミのおもちゃの親子が、ある日トラブルでおもちゃ屋の外に出されて騒動に巻き込まれる話。  森でどぶねずみの帝国に遭遇したり、動物の兵隊が歌いながら行進してくるシーンが妙に焼きついている。  親子が(色んな意味で)バラバラにされちゃうんだけど、おもちゃだから治す人がいれば治る。  でも他の動物は生物だから一度死ねば生き返らない。  その辺が妙に記憶に残っていた。  結構楽しい映画だった。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2014-12-21 21:46:21)
907.  ELEVATED(エレヴェイテッド) 《ネタバレ》 
「CUBE」に繋がる短編「Elevated(エレヴェイテッド)」。 エレーベーターに乗り込む女性、そこに全身血まみれでナイフを持った男が飛び込んでくる。「化物に襲われたんだっ!」動揺する女性と共に、観客もワケが解らず不安にさらされる。  外で何が起きているのか、それともこの男はヤクでラリッて頭がクルクルパーになった殺人犯なのか。女性の隣にいるもう一人の男が「そんな男を信じるな」と言って彼女を板挟みにする。  どっちなのか・・・と思っている内に本当に外の異変に“襲われて”しまう。 しかも正体は解らないまま、新たに逃げ込んでくる人々に流されるように作品は幕を降ろしてしまうのだ。 彼女がその後どうなったのか、それは解らない。事件の正体は何だったのかも、それは解らない。 「CUBE」で光の中を歩み始めた者がどうなったのかも解らない様に・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-17 06:58:27)
908.  あるアメリカ消防夫の生活 《ネタバレ》 
グリフィスの前にアメリカ映画の父であるエドウィン・S・ポーター。 そのポーターが撮った「アメリカ消防士の生活(あるアメリカ消防夫の生活)」。実際の消防士たちを捉えたドキュメンタリーに、ポーターが自ら監督したシーンを組み合わせて完成させたフィルムだそうだ。  消防士が夫人の回想をロング・ショットで映し、通行人の手をクローズ・アップしてベルを鳴らす様子を捉え、その知らせを受けて消防士たちが飛び起きる。 後にチャップリンを初めとするコメディアンたちは、通報を受けて消防車の準備をし発進するまでの過程を盛大にパロディするので。ミッキーまでそれをやるんだから、それだけこの作品の当時の衝撃が凄かったのだろう。  延々と馬に引かれる消防車を映し、その後家に突入して住人を救助をする様子を家の中から、そして外から交互に描いていく。 母親を助け、その次に赤子を助ける。消防夫が戻って来たのも外から様子を映す場面で「まだ中に子供がいるんですっ!」というような素振りをする母親。それを聞いて急いで再突入・・・細かい。
[インターネット(字幕)] 8点(2014-12-17 06:21:30)
909.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
暴力とsexと死で溢れかえるアメリカンニューシネマの中でも、この「スケアクロウ」は一味違う。  確かに殴るわベッドインするわ死にかけるわの映画だが、暴力的というわけでもなく、雑な感じがあまりしない。  むしろさっぱりとした空気が流れている。 純粋なロードムービーなんだよね。  罪を犯して服役していたマックスは、心に傷を持つ複雑な男だ。 愛に飢えてる。 一方、ライオンはやや多重人格?なのか、何処かとぼけた人間。 そんなライオンも暗い影を持つが、常に前向きに生きている。  ライオンはマックスのような人間にとっての「かかし」だ。  「かかし」は動かない。 一種の「道化」でもあるし、カラスにつつかれながら畑を見守るのが役目でもある。 ライオンは道化師のようにマックスに語りかけ、彼を心の闇から救って守ってやりたいと何かとつっかかる。 そんな彼をマックスは煙たがるが、数々の笑いや困難を乗り越え、二人は硬い絆で結ばれていく。  そして今度はライオンが心の闇に苛まれていく。 マックスは義理堅い奴で、今度は自分が助けてやるんだとライオンを励まし続ける。  ただ、そんな二人に唐突に悲劇が舞い込む。 それでもマックスはけしてあきらめない。 ライオンがそれを教えてくれたから。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-16 21:44:11)
910.  ザブングルグラフィティ 《ネタバレ》 
TV版ザブングルの再編集。 幻じゃなくなったトロン・ミラン、 エルチの眼の治療とアーサー・クランの復活。 イケメンは死なず。 ジロン「イケメンは死ねとか言ってゴメン」 チルよオーラバトラーは別番組だがや。 
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-16 21:35:08)
911.  ファンタスティック・プラネット 《ネタバレ》 
この作品は眼を背けたくなるほど絵がグロテスクというか、気味が悪い。 宮崎駿は「美しくもおぞましい。日本の映画は美術が不在すぎる」とか言ったらしいが、かといってこのアニメみたいにリアルすぎたりおぞましさが強調されたかのような絵も、とっつきずらすぎてどうかと思う。   地球人に良く似たオム族は原始生活を営み、それをペットにように飼い、虫ケラのように殺す巨大なドラーグ族は高度な文明を持つが、同時に大きな“欠点”も抱えている。 後の「マクロス」である(多分違う)。  そんなオム族も知識を得る事によってドラーグ族への反抗を初め、ドラーグ族もまたそれに脅威を覚える。  アメーバのようにとろけ拡がっていく瞑想、奇妙な植物や動物、巨大な人形による交わりの“ダンス”・・・。  オム族「リア充爆は(ry」
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-16 21:33:15)
912.  静かなる決闘 《ネタバレ》 
本格的な医療ドラマ。 黒澤が大映時代に撮った映画はハズレが多いが、この「静かなる決闘」はかなりの力作。 医療ヒューマニズムは「赤ひげ」にも受け継がれる。  “音”の映画。雨音、車、ガラスの割れる、人々の叫び、叫び、叫び、「リンゴの唄」の音。 この映画の“決闘”とは、病との、己自身との闘い、対照的な二人の男たちの対比を描いた闘い。 雨と不協和音から始まるオープニング、第二次大戦下へ。 野戦病院、疲れ切った医者たち。雨の音が緊張を持続させる。  静かな三船。戦場ではまだ梅毒の兆候が出ない。 戦場から帰った戦後、愛するが故に結婚を諦めるしかない苦しみ。立ち聞きしてしまった衝撃。壁で踊る女の絵のヌード、花。  酒瓶を振り回そうとするのを止める一瞬。酒瓶を投げようとするのを女の悲鳴が止める。中の酒を震える手で注ぎ溢れさせる。この時から男の破滅は予告されていた。  ハーモニカの音色で笑顔になる人々の表情。欲望を爆発させる三船の一人語り。ドン引きして泣くしかない千石規子。  廊下で対峙する二人の男。看護婦のビンタに力のない反応。ガラスをブチ割り、絶望に沈む姿。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-15 22:48:48)
913.  ネバーエンディング・ストーリー 《ネタバレ》 
ガキの頃TVの再放送で夢中になって見てた映画だ。オープニングだけは今でもワクワクするね。ファルコンの背中に乗ってどこまでも飛んでいけたらな~なんて楽しく見たっけか。 ・・・ほんと、あの頃に戻りたい。  逃げ込んだ先で出会う不思議な本・その中の住人たち、読めば読むほど作品世界に飲まれていく魔法の本・・・。  終わりがないのが終わり・・・それが「ネバーエンディング・ストーリー」。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:55:22)
914.  スナッチ 《ネタバレ》 
軽快でリズミカル、アドレナリンとスロットル全快で展開されるブラック・コメディ映画「スナッチ」。 様々な登場人物が次から次へと話を進めていき、アッチではこう、一方コチラではと場面転換していく。 本作一番の食わせ物のボクサー「ミッキー」。 一人知らん顔のこの男、一旦巻き込まれたら最後、巻き込んだ張本人を血祭りにあげるのがミッキー流。 何も考えて無さそうな顔でたっぷり謀略を練る策士だ。 ポスターのセンターも陣取ってるし、コイツが主役みたいなもんだ。 冒頭から持ち主がコロコロ変わるダイヤモンド。 まるでサイコロの目のように登場人物たちの運命を変えていく。 死んだり生き残ったりが凄まじいヴァイオレンスな群像劇。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:46:12)(良:1票)
915.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
俺は「馬鹿まるだし」や「「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」」といった初期の山田洋次の方が好きだが、やっぱ「男はつらいよ」は外せないね。  一人気ままにテキ屋商売で旅を続けるこの男。祭りに飛び込むわ電車に飛び乗るわ船上で張り合うわ何かあるとすぐとっ掴み合いの喧嘩になるわ破天荒で傍若無人、そんな男が「続・男はつらいよ」以降どんどんまるくなっていく。 でも、その自分を偽らない正直さ。それは妹さくらを、家族を思うが故の暴走。もう恥ずかしくなるくらい。だがそれがいい。 それをなだめるかのような存在である志村喬の演技も良い。  「無法松の一生」の「松五郎(阪東妻三郎と三船敏郎)」と「男はつらいよ」の「寅さん(渥美清)」。 これほどまでに日本男児の血を騒がした江戸っ子はいない。 前者は戦前と戦後の日本映画黄金期、後者は日本映画の低迷のはじまりから斜陽の時代も支えた偉大なる江戸っ子。 戦前の小津安二郎の江戸っ子気質を、山田洋次がコメディのジャンルで受け継いでくれた。  勝新太郎の「座頭市」がドラマから始まったように、この「寅さん」もドラマの延長として始まった。 この映画はまさに「映画館で楽しむドラマ」。 ドラマの結末に視聴者からブーイング。 あまりの抗議にキレた山田洋次が「だったら蘇らせて映画で仕切り直したるわ!」とそれが気が付けば全48作品のロングラン作品に。 視聴者の願掛けで蘇ったキャラの元祖の一つである寅さん。 それだけ寅さんの下町人情が愛されていたという事でもあるのだろう。  行く先々で問題を起こしては美人に一目惚れでてんやわんや、結局結ばれずに旅の続きにすたこらさっさ。人々の心は掴んでも恋はいつでも破れて去っていく。この切なさ。  そんな馬鹿野郎な兄貴を親身になって叱ったり励ましたりと寅次郎を見守る真のマドンナ・さくら。 ドラマでは長山藍子、 映画は倍賞千恵子が渥美清と仲良く喧嘩。 脇を堅めるレギュラーやゲスト俳優も良い味を出す。  松竹映画特有のうっとおしいくらいにキッチリとした日本、その中で馬鹿馬鹿しくも儚い日本人の情緒を描いた映画の一つ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-15 21:44:31)
916.  地獄の黙示録 《ネタバレ》 
再見。 この映画を「ヴェトナム戦争」を描いたものと見るか、「カーツ大佐抹殺」の物語として見るかで受け取り方はまったく違うものになるだろう。  ウィラードの下に付いた部下(と俺ら視聴者)たちはヴェトナムの惨々たる光景を眼に焼き付け、何度も似たような光景を見て慣れきったウィラードにはヴェトナムの狂気や惨禍など気にしている余裕はない。  本作はコッポラの映画の中で最も退屈な映画であり、最も地獄のような映像が続く映画なのだから。だがこの作品はワルキューレ騎行とともにヘリが村を焼き払うシーン、そしてマーロン・ブランドの人殺しまくってるような強烈な演技を見るだけでも価値がある。  冒頭からこの映画はヘリ、ヘリ、ヘリが飛び交い火炎を吹きまくる。 うっそうとした森を横切るヘリ、不気味なローターの金切音、森は猛烈な煙とともに爆炎に包まれる。軽快な音楽とともに、まるで楽しむように森に火を投げ込むのだ。  そこから男の回想が始まる。脳裏にこびりつくベトナムでの地獄。写真の女性は妻だろうか?煙草、酒、枕には護身用の銃。 シーリングファンが連想させるヘリ。パンツ一丁で酒をあおり、踊り狂い、ガラスにぶつかって血を流す。  そんな男に依頼される裏切り者の抹殺。酔いつぶれた男に、雨のようなシャワーを浴びせて目を覚まさせる。  劇中最大の見せ場である「ワルキューレ騎行」の場面。 サーフィンをするために敵を村ごと吹き飛ばすシーンは強烈だ。爽快感と人間の狂気をいっぺんに見せ付けられる。どうしてキルゴア大佐が主人公じゃねえんだっ!!!!!  その後の完全版における狂気100%な場面の連続も凄まじすぎてドン引き。 プレイメイトたちとの乱痴気騒ぎ、船で密林をひたすら進み続ける疲労感、捕虜たちに下す残酷な決断、無秩序状態の兵士たちが繰り広げる地獄の光景。 リボンて…考えただけでもゾッとする。女の方が痛いんだぜ。  カーツ王国ワールドは凄すぎ。何千人も人殺してそうな凄みを感じさせるマーロン・ブランドの存在感。怖ええよ。 煙が渦巻く魔窟、祭りに興じる人々、暗闇の中から問いかけを繰り返すカーツ。 主人公「うるせーよカンペ読みのファ●キンブタ野郎、台本必死に覚えてる俺たちの苦労を知りやがれ!」  軍人として任務を遂行する!泥の河が、建物の暗闇が主人公の姿を包み隠す。雷鳴の閃光、牛を鉈で屠殺するように、返り血を浴びて。残された書類、集まる群衆を睨み付け去っていく。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:41:30)
917.  ターミナル・ベロシティ 《ネタバレ》 
子供の頃は、敵に捕まったナターシャ・キンスキーが嫌々口付け(死の接吻)され、空の上から落とされる寸前というシーンに超ドキドキした覚えがある。 エッチな事をされたというドキドキ&彼女が落されそうなピンチ。二重の興奮を味わっていたのだろう。  とにかくナターシャの魅力に尽きる1本。ヴィム・ヴェンダースの傑作群とはまた違った魅力。 敵に捕まる瞬間も乳首が(ry  一時期シュワちゃん主演の「レッド・ブル」のラストと混同していたのは良い思い出。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:24:41)
918.  ボルケーノ 《ネタバレ》 
サンフランシスコの真ん中からマグマを噴き出そうって発想が好き。  サイエンス・フィクションの「もしも」なアイデアに溢れていて、ストーリーもシリアスだし説得力があるから見入っちゃうね。 色々ムチャクチャだけど。  とにかくトミーリー・ジョーンズを始めとするオッサンがみんなカッコイイ。 男の中の「漢」ばっかりだ。  警官、 不良少年、 ビル爆破の男たち等々・・・迫り来るマグマの描写も凄いけど、登場人物の男気が一番の見所だね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:10:33)
919.  悪い奴ほどよく眠る 《ネタバレ》 
本当に「悪い奴」は、電話の向こうで高いびき  冒頭の結婚式の場面。 華やかな場面の裏で、マスコミの陰口が交錯するシーン。表と裏、光と影。 花婿を脅しにかかる兄貴も面白い。照れ隠しだね。 謎のウエディングケーキ。ここから「復讐者」と「悪い奴ら」の戦いが始まる。 それで結婚式が終わった直後に次々と起こる汚職事件の顛末。 新聞紙の山、警察に引っ張られる役人たち、ある者はおとなしく捕まり、ある者は車にと・・・凄いな。 だがこの中に「復讐者」はいない。 意外な人物がソイツだったとはビックリ(まああの貫禄じゃあ「ああコイツだな」と思うけど。予告編なんか余裕でネタバレだよw) この映画は「復讐者」が誰か解らない所から始まるから面白いのに。 家庭では温厚な父親も、裏では悪事を引き受ける実行人だ。 互いの思い遣りが仇になっていく・・・残酷なもんだ。 ラストシーンは最高にバットエンドだが、何故だか納得してしまう。 やりきってるからな。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-14 21:30:09)
920.  A.I. 《ネタバレ》 
キューブリックが本当に描きたかったもの・・・それは人間と機械が水と油で終わるという話だったのか、それとも立場を超えた絆を描きたかったのか・・・。  それをスピルバーグが受け継ぎ、見事に「ブッ壊してくれた」。  いや壊してくれてよかったよ。 海の中で独りぼっちは悲しすぎる・・・くどいよ。最高にくどいし説教くさい最後だったよ。  でもあんな終わり方は卑怯すぎんだろうがよおおおおおおっ!!!  クソがー涙が止まんねえんだよバカヤロウー!!
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 21:15:00)
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