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 > すかあふえいす さんの口コミ一覧。48ページ目
すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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941.  デリンジャー(1973) 《ネタバレ》 
「地獄の黙示録」や「ダーティハリー」、「ロイ・ビーン」、「コナン・ザ・グレート」の脚本で知られるジョン・ミリアスが描くギャング映画。 世界恐慌が猛威を振るったアメリカで「ボニー&クライド」と双璧を成した「ジョン・デリンジャー」の生き様を描く。 「ベビーフェイス・ネルソン」や「マシンガン・ケリー」といった名だたるギャングも勢揃いだ。  警察官の死に物狂いの食らいつきに、犯罪者たちは「Gメン(政府の人間)」という呼称を付け警戒した。  物語は世界恐慌の起こったアメリカ。 前代未聞の恐慌がデリンジャーのような犯罪者を産む時代だった。 主人公は何処までも孤独な男だった。 民衆からは支持され、警察からは「社会の敵」として何処までも追いかけられる毎日。 どんなに派手なパフォーマンスをしようと、どんなに逃げようとも、彼の心は本当に満たされていたのだろうか・・・。  中盤の銃撃戦も中々楽しめる。 特に「ボニー&クライド」をガキ呼ばわりできるデリンジャーのキャラクターは良い。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 05:50:20)
942.  生きる 《ネタバレ》 
黒澤明はアクション時代劇派な俺にとって、本作はあまり好きじゃない。  確かに良い映画ではあると思うけど、こんな暗く息苦しい映画が黒澤の傑作として語られるのは気がひける。ヒューマンドラマ押しでも「赤ひげ」は好きだけどさ。  感動できるだあ?オイオイ、何でこんな変な映画で泣かなきゃならないんだ。 いやね「何を成し遂げ、何を成せなかった」かそれを突き詰めて行く様は凄いよ。 公務員の矛盾に満ちたシステムをあんな風に描いたのはビックリ。 たらい回しと無限ループ。すげえ解りやすい。 いきなり主人公が「アレ」になって「えっ?」ってなったけど、そこから少しずつ生き様を語っていく流れは良かった。良かったけど、主人公の執念に満ちた感じが強すぎる。 その執念が主人公を突き動かしてもいたし、最後まで目的を遂げられたんだろうけど「自然な執念」じゃないんだ。 まるで誰かの復讐のために異常に自己暗示をかけてるみたいで、辛く感じる以前に違和感を拭えなかった。 住民に感情移入したワケでもなし、信用していた息子にも半ば捨てられた。 自分の人生は何だったのだろう、こんなはずじゃなかったのに、どうしてこうなっちまったんだろう。病が明らかになり“死ぬと解った”から主人公は答えを探す事をはじめる。 「公園を作れる男になりたい」か、「おまえは公園作って死ぬような人生送るの?」か。 だが男は「どうせ死ぬんだ、公園でも何でも作ってやるぜえ!」 ヤクザもそんな気味の悪い男を見て「何だコイツ」状態。 男は公園を作った“だけ”。それ“だけ”のために死ぬ事を決めた。 悪臭の沼地を無くして住民に感謝されたいだの、公務員本来の仕事をして他の仕事仲間を刺激したかっただの、息子たちを見返してやりたかっただのそんな考えは微塵もなかった。 男は“何も考えず我武者羅に働く”喜びを思い出しただけだと思う。誰のためでもない、自分のためだ。 それが巡り巡って誰かのために“自然と”なるのだろう。 だから「誰かのために働いても何の感謝もされねえじゃん」じゃなくて、「自分のためにひたすらやってたら何故か感謝された。よく知らんが嬉しい」という事が、本当の喜びなんだぜという事を黒澤明は言いたかったんだろう。だとしたらすげえ回りくどいなソレ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-11 05:42:07)
943.  浮雲(1955) 《ネタバレ》 
成瀬巳喜男の最高傑作をめぐって、様々な意見があると思う。「流れる」「乱れる」「驟雨」「稲妻」等々。 この作品も成瀬の映画だから退屈はしなかったし、面白いシーンも多いし、照明に限って言えば最強だと思う。ただ、自分は他の作品ほどこの映画に惹かれなかった。  だが、だがである。 とにかくディープな、本物の恋愛映画を見たければこの「浮雲」は外せないだろう。ドロドロになっていく男に弄ばれる女たち、女を振り回す男たち。   戦後に復員船で引き上げる顔ぶれの中に高峰秀子。一人歩き、一軒の家に辿り着く。窓ガラスにはまだ飛散防止のためのテープの跡が。  玄関で出迎える人妻の微妙な表情、部屋の奥から出てきた男と女の関係が表情で語られる。それをハッキリと捉える照明の素晴らしさ。  知り合いの男と話しながら街中を歩く。ひもじい現在と闇市、華やかな過去、現在の会話と過去の華やかな会話の対比。  異国での出会い、下着の上は布一枚、時折透けて見える下着、密林は二人の情事を隠すように拡がる、密林の口づけが現在の密室の口づけにつながる。 長年待っていた妻、命からがら逃げてきた浮気相手、心も肉体も疲れ切った二人。  ラーメンを食べるもう一人の男 暗闇で飯をむさぼるように襲い掛かる過去。   アメリカ人のナンパ、何時の間にか娼婦にまで身を堕とす、愛していた筈の男も既に過去の存在、男にバレないように複数の男たちと交流する。  蝋燭が灯す微妙な表情の変化、出て行った男を思わず追ってしまう未練。  旅館、心中、死ぬ死なない、風呂場で混浴。 「妻よ薔薇のやうに(妻よ薔薇のように)」は女同士で男を追う途上を、この映画では混浴で二人の関係を強調するために挿入される。  時計も何もかも売っぱらって金にする、店先の若くて美人な女と人目がいなくなるや肩を抱いて見つめ合う。ま た 混 浴 か  イチイチ階段を上ったり降りたりして風呂場へ、スリップ姿で男の服をチェック、スカートのチャックを引き上げる女の仕草、敗北感をさとる表情は、中々以前の情熱を自分に向けてくれない男への苛立ちでもある。  明日は右と左、思わぬ再会、ドロドロの大人の世界も子供たちには別世界、言い訳を重ねる男、女も男を振り向かせるために真実を告げる、居座る理由欲しさに子供を要求する。女ではなく女の子供にだ。産んだ方が幸せなのか不幸だったのか。 寒気がするのは子供を殺してしまった事にか、男の言うとおりになってしまった自分が悲しかったのか。どっちみち自分の子供を殺さなければならない苦しみは計り知れない。新聞に見覚えのある表情を見る衝撃。   謎の宗教、馬鹿馬鹿しさに笑いをこらえながら集金箱に眼をやる視線、火鉢で煙草を呑み油断を誘う。     後半はとにかく殺しまくる脚本。 ままごとの偽りの方が真剣で幸せそう、電報、土砂降りの雨、荷物の中にしまわれていた札束の山。  高峰秀子の浴衣姿が超いろっぽい。男の態度に泣き出してしまう、電車で一緒に逃避行、男も女のしつこさに疲れてくる。 看病で再び縮まる仲、雨の中身を寄せ合う・・・あんなに合っていた筈なのに。  何度も心配そうに頭をたれる医者、延々と雨が降り続ける空が晴れて・・・冗談でも言ってはいけない一言、見てしまった葉書、窓の扉、猛烈な嵐。  別れの化粧、いなくなってはじめてわかる存在の大きさ・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-11 04:35:41)(良:1票)
944.  ネバダ・スミス 《ネタバレ》 
ハロルド・ロビンソンの「大いなる野望」が原作。  「拳銃無宿」や「荒野の七人」で大ブレイクしたスティーブ・マックィーンの名を轟かせた作品の一つ。 主人公の「マックス」は身内の仇を討つためにあての無い旅へと出る復讐劇。 白人の父とインディアンの女性との間に生まれたマックスは、屈託の無い毎日に安堵を感じながらも、退屈な日々に何か「起こらないかと」求めていた。 マックスにとっての復讐は「仇討ち」であり「大きなイベント」でもあった。 冒頭のマックスの手にベットリ付いた「惨劇の後」、銃を、持つことへの渇望が全てを物語る。。 一人一人確実に倒し復讐を遂げていくマックスだが、旅先で出会った者たちとの心の交流が、マックスの心に葛藤を生む。 起点を効かせて危機を脱する場面、 師匠となる「ジョナス」と出会い銃と銃で交わした絆、 牧場での決闘、 刑務所での脱走劇と騙し討ち(アンタよく捕まるなマックィーン)、 保安官と強盗団のやり取り、 ラスト7分の死闘とかなりの密度があり飽きさせない。 最後の最後におけるマックスの「判決」。 直接手を下すよりも残酷な「殺し方」である。 復讐に身を染めて気づいてみれば、自分もお尋ね者となり「これでは両親を殺めたコイツらと何も変わらないじゃないか」と思い知らされるマックス。 刑務所において軽蔑された女性、保安官に「犯罪者」と睨まれた事が、マックスの心をより揺さぶった。 「今からでもやり直せるのかな・・・またジョナスに会いたくなった。」 マックスは再び旅に出るが、今のマックスの心に復讐心は無い。 何故なら彼の心には生きる希望があるのだから。  そうだ、ハリッド行こう(原作の主人公が後にハリウッドに行ったので)。  そんな映画。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:30:02)
945.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
頭脳派筋肉「ランボー」なスタローン、 プレデターやエイリアン(火星人)とも渡り合った筋肉州知事シュワちゃんのコンビを見に行かないわけにはいかない。  文字通りどんな複雑な困難も筋肉で突破してしまう二人の痛快アクション! シュワちゃんが胡散臭いヒゲを付けているだけでも色々怪しい。  このコンビを拝めるだけでも見て損なし。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:26:09)
946.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
ヒッチコック自身の1934年の「暗殺者の家」をリメイクした本作。 オープニングのシンバルの轟く音。 そこから既に事件は始まっていたのだ。 冒頭は「カサブランカ」を彷彿とさせる雰囲気だが、謎の男「ルイ・ベルナール」が事を起こしてから様相は一変する。 物語は典型的とも言える誘拐事件を扱った事件で、ヒッチコック映画のドス黒さも少ないが、誘拐に絡んだ陰謀とマッケナ夫妻の行動が二重に展開されるストーリーは中々楽しめる。 また犯人側の視点も少しずつ語られ、犯人と被害者の人間臭いドラマが描かれるサスペンスでもあるのだ。 ホールでの一部始終は緊迫感があるね。解っていてもドキドキするよ。 ホールでも1件が済んだ後も、犯人との駆け引きは続く。 ジョーが唄う「ケ・セラ・セラ」の曲。 我が子を想う母親の母性愛。 それが息子に届くのか・・・? 肝心の黒幕が捕まらなかったり、ラストも唐突に幕を下ろす。 けれども最後まで目が離せないスリリングな映画。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:24:32)
947.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》 
街中に潜む「ゴースト」を電気放射銃で捕獲していくSFホラー映画「ゴーストバスターズ」。 ゴテゴテした装備、敵との激しい格闘、無駄にカッコつけるラスボスと厨二病をくすぐる展開が懐かしい。 特にクライマックスでマイコーもどきのラスボスが上空にブワアッと舞うシーンはちょっとワクワクしてしまった。 「あまちゃん」で電車乗りのオッサンが「ゴーストバスタアアアアァァァズ」と絶叫していたのを思い出した。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:22:59)
948.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
ケン・キージーの原作を元にしたこの映画。 マザー・グースの詩とアメリカ社会の本当の自由を題材にした原作は、インディアンであるチーフが主人公だった。 しかしこの映画の場合、アメリカ社会からツマはじきにされた一人の男「マクマーフィー」が主人公として展開される。 ジャック・ニコルソンの演じるマクマーフィーは単なる「異常者」ではない。 この世の何処にでもいる、社会の常識とやらに「嫌気が差した」男だったのさ。 仕事で面倒を起こし、刑務所での労働を避けた結果、精神病棟送りとなったマクマーフィー。 とにかく彼は「我慢」を知らない。 「頭をヘコヘコさせて長生きするよりは、好き勝手やって死んだ方がマシ」という男なのだ。 ただ、我慢が足りないというだけではない。 病院の規則に縛り付けられた患者に直接話しかけ、直接触れ合う。 時にはトランプや酒を酌み交わし、バスケや釣りといったスポーツで楽しく遊んだり。 言葉で言うだけでは解らない心の交流をしていく。 「精神病」というだけで患者の人間性や自由まで否定することが「治療」なのか? それを訴えるのがこの映画だ。 一見すると社会に拘束される事を拒むマクマーフィーは、協調性の無い非常識な男に見える。 だが、今の何でもかんでも法律でがんじがらめにして枠に中に縛り付けようとするこの世の中。 肌の色が違うというだけで蔑み、同じ言語を話さないというだけでツマはじき。 自分がそうされる立場に追い込まれた時の事など考えもしない。 そんな事が本当に正しいのか? 正しくないのか? それを嘲笑うかのように、言葉と体で訴え続けたのかも知れない(酒に酔って逃げなかったり、気持ちは解るがいきなり首を絞めにかかるのは単なる馬鹿としが言い様が無いが)。 そんな彼にも「運命の時」が訪れる。 勝手に生きて勝手に殺される。 それを覚悟の上で主人公は生きてきたのかも知れない。 いくら肉体が健康でも、心が生きていなければ意味が無い。 世の中には死にたいのに生かされ、生きたいのに殺されるという事が多々ある。 衝撃的なラストだが、「チーフ」にはそれが解っていたのかも知れない・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:20:44)(良:1票)
949.  リベリオン 《ネタバレ》 
「ガン=カタ」がタイトルかと勘違いしたまま数年、題名が「リベリオン」と知ったのはついこの間。  ストーリーは二の次、スタイリッシュ(すぎる)アクションの連続で魅せる映画。  格闘技の型と飛び道具にも鈍器にもなる拳銃を合わせたガン=カタ。  古くは銃なんて込められる弾も限られる、弾がキレ目の前に敵が迫ればそのまま白兵戦、銃身の先に備え付けられた銃剣でその場しのぎ。  この映画は格闘技において拳や脚で敵を攻撃する代わりに、拳法の要領でガンアクションを極限までスタイリッシュに描く。  暗闇に単騎で途中するシーン、バラバラ敵の弾丸飛び交う中を全弾回避(補正(ry  撃 て ば 勝 手 に 当 た る  しかしグリップから釘?のような突起物を出して敵を打ちのめすシーンは面白い。  日本刀の達人のクセに間合いに入りすぎて刀を奪われるマヌケな男たち、つうかどんだけ日本刀好きなんだよハリウッド・・・。  当たり前だが大健闘の師範。  小腹が空いてストレスを発散したいそこの貴方にオススメのアクション映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 23:25:04)
950.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 
「アラビアのロレンス」は退屈だったけど、この映画は退屈する事なく最後まで見させてもらった。 といっても、「逢引き」みたいな女性映画のリーンが好きな俺としては、どうしても野郎ばっかりの内容&ラストのオチに引っかかる。 捕虜収容所における日本軍とイギリス軍の心のぶつかり合いと交流、それを押し流すように戦争の現実が迫るスリルに満ちた作品。 軍の命令で軍人の誇りを命懸けで貫く斎藤大佐の意地、部下たちを守るために職務と誇りを貫こうとするニコルソン大佐の意地。 「クワイ河マーチ」を高らかに口ずさむ姿は、ニコルソン大佐たちの抵抗の証でもある。 戦場の縮図とも言える、極限状態の収容所における激しいぶつかり合い。 人間の尊厳、名誉、魂を巡って彼らは言葉を交わす! 銃を持たなくとも戦争は戦争なのだ。 様々な衝突を経て結ばれる「絆」。 「橋をかける」という共通の目的が、立場を超えた「道」を造っていく。 後半はその「道」の崩壊までをスリリングに描く。 収容所を脱走したシアーズ中佐の意地。 「偽物」から「本物」の戦士に成長していくシアーズたちの力強さ、崩壊の足音が迫るニコルソンと斎藤大佐。 3つの「サー」。 どちらも死んで欲しくない、どちらも無事にたどり着いて欲しい、どっちを応援すれば良いのか解らなくなってくる。 劇中におけるニコルソンと斎藤大佐の交流がさらに掘り下げられていたら・・・一層心苦しい気持ちになっただろう。 ラストシーンの皮肉、哀しさ、虚しさ・・・は解るけど、ちょっと腑に落ちない終わり方。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 23:23:39)
951.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
未熟な母親の成長と挫折。 冒頭から「美女と野獣」が一線を超えたようなストーリー展開。  セリフを省いて絵だけで物事を語る演出は素晴らしかった。  愛した者と死に別れ、女で一人で二人の子を育てる彼女の力強さ。 田舎の屋敷を一人でキレイにしてしまうなど、全国の主婦は見習いたい体力だ。 母親の無欲なひたむきさは村の人々も突き動かす。 文太のオジキ!ついて行きます!  ただ、脚本家の強引なフルスイングで引っ張るような内容である。 若さに溢れる「花」と「おおかみおとこ」の恋愛は、その後に待ち受ける苦労の道を考えない軽薄さで溢れていた。 「おとぎ話」でリアルな子育てをするという無茶振り、子育てにしても多少描写不足で危うい。 「聖母マリア」のような言葉で片そうとする母親像は危険でもある。 最愛の夫の突然の死が、彼女に早急な覚悟を決断させたのかも知れない。 そんな未熟さが、「雨」に父の跡を追わせてしまった。 むしろ「雨」のような野生の世界でしか生きられない者はそれで良かったのかもしれない。 ただ「雪」は人間として生きていく覚悟を決めた。 「雨」が「おおかみおとこ」と同じ道を辿るのかは解らない。 けれども、そこには「花」から貰うことが出来た愛情が宿っていると信じて。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-09 21:55:59)
952.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 《ネタバレ》 
一体何回「クローンウォーズ」の外伝やる気だよ!?  どんだけアナキン好きなのスタッフ!? どんだけジェダイ騎士好きなんだよファンは・・・オマケにTVシリーズも2期以上やるとか・・・正気かよ!?  いいぞ、もっとやれ。  「キャラ映画」の側面もあるスターウォーズは、こういうキャラの掘り下げは極めて重要(オリジナルキャラの多さと雑なストーリー展開はバカヤローだが)。  映画に負けず劣らずのアクションは見もの。 2Dカートゥーンの絵が苦手という人も、実写の質感に近づいたCGアニメーションなら大丈夫だろう(新三部作なんかCGのオンパレードだし)。  つうか手書きよりCGの方が映像がソフトってどういう事だよ・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 21:54:24)(笑:1票)
953.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 
よく木下恵介の事を「お涙頂戴のクソ野郎」と言う人もいるが、「風前の灯」や「お嬢さん乾杯!」といったコメディを撮っている木下が好きな俺は褒め言葉の一つだと思っている。 ただ、今作に限ってだけは「お涙頂戴のクソッタレ野郎がっ!!!」と声を大にして同意したい。 子供の前だけで泣くのは立派に見えるかも知れないが、流石に何回もグチグチ泣き出されたら誰だって「あざとい」と思うわ。 あのクソ板前も言ってるだろうが「めそめそしないでしっかりしろよ」って。大事な涙は子供が出世した時にとっといてくれません?弟が観客の声を代弁してくれてるぜ「すぐに泣くんだ」とよ。 「二十四の瞳」は滅多に泣かなかったというに。 歌に始まり歌に終わる本作は、どんなに絶望的な状況でも情緒を忘れない木下が完全に情緒を投げ捨てる。 まずは強烈なファーストシーン。 ドラムの連打にニュースフィルムでも見るような戦後の混乱の様子。 青空教室、バラック、マッカーサー、うどんの食べたくなる情景。 そして画面を支配する重苦しさ。戦争によって全てを失い、残った子供たちを食べさせるために自ら闇に堕ちていく母親。だが皮肉にも彼女の頑張りは様々な屈折を経て失望と憎悪の対象に変わってしまう。冷めた親子関係、女の悲劇、男の悲劇、日本の悲劇。 徹底したリアルな会話がさらに拍車をかけて母親と視聴者の心を追い詰める。 母親はどんなに辛い目に遭おうと耐え続ける。そこには希望とも言うべき子供たちがいたからだ。尊厳が無くとも子供たちがいれば生きていける。ただその希望が離れてしまう時、彼女の体を支配するのは生存本能ではなく死だ。ヒロイン達に辛く当たる人々も、日々のストレスを誰かに吐かないとやりきれない。殴ったことを一応謝った板前はまだマシ。 サイレント映画のような魅せる事にこだわった描写も凄い。 男に体を辱められた様子を割れたガラスで表現する徹底ぶり。 ヒロインのストーリーと同時進行で娘の危険な恋も描いていく。 母に失望した娘、嫁に失望した夫、世の中に失望した者同士の情事。三つ巴の電話越しでのやり取り。親が親なら子も子供。飛び出した塾の外で一瞬笑みを浮かべふっと失望したかのような表情をする女の顔。 俺はこういう徹底的に暗い話は大嫌いなのだが、この恐ろしい出来栄えは評価しなければならないだろう。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-09 00:02:54)
954.  銀嶺の果て 《ネタバレ》 
「隠し砦の三悪人」の原型そして三船敏郎のデビュー作。 つうかデビューしたてでこの「雄」の匂い・・・! 野性的なエネルギーで画面を引っ張る。 デビュー初っ端で悲惨な最期って・・・黒澤三船殺し過ぎバロス。 こりゃ散弾銃もって監督殺しに行きたくもなるわ。  三船敏郎、小杉義男、高堂国典、そして志村喬と黒澤映画の常連三人が早くも居並ぶ。 悪のまま滅び行く三船たち、人の優しさに気づき改心する志村。 二人の「光と闇」の図式は既に完成していたようだ。 さらに伊福部昭の音楽! 明るいスケートの場面で流れる悲しきホルンの音色・・・主人公の顛末を物語る。 谷口千吉と黒澤明の脚本、伊福部の音楽が光る隠れた逸品。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 23:53:55)
955.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
「最後の戦場」・・・はまあ解る。でも「4」って付けても良いよね?  原題なんかただ「Rambo」だぜ?ナメてんの?  まあソレはさておき、ベッタベタの展開だが嫌いになれない「ランボー」シリーズ。  ますます野生児になっていくランボー、 とりあえず戦場、 とりあえずランボーに助けられる馬鹿な傭兵ども。  「ザ・ファイナル」みたいに息子も亡き妻も出ない、四角いジャングルじゃなくミャンマーの密林が血に染まる。  あまりに傭兵どもが鈍い(いやランボーがチートすぎる)、ラスボスがホモなんて頭がアッー!  ランボーに機銃掃射される敵がミンチより酷い状態に。  無敵のランボーをバンブー(竹)が倒すとは・・・(撮影秘話)  総てが終わった後に旧友を訪ねるシーン。 初代「ランボー」を思い出す良いシーンだった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:52:10)
956.  座頭市と用心棒 《ネタバレ》 
倒産寸前の大映を立て直すべく、勝新太郎と三船敏郎、若尾文子、嵐寛寿郎、寺田農、監督に岡本喜八など最高に豪華でアクの強い俳優陣を揃えた。 特に勝新太郎と三船敏郎のピリピリ具合が凄い。 実際に酒を飲んで撮影に参加、セリフも不明瞭で動きでだけで演技を押し通す。 役者として三船敏郎にブチ切れる勝新! 勝「何でこんな奴と一緒にやんなきゃなんねーんだよ。ふざけやがって・・・ブチ殺すぞ大根野郎」 三船「面白え。やれるもんならやってみやがれドめくら」 共に多くの修羅場を潜って来た者が出せる殺気に満ちた二人のやりとり。 視聴者はワクワク、制作陣は心臓バクバク。 流石に最盛期ほどのキレが無い三船だが、その存在感とユニークで油断ならないキャラは中々のもの。 勝新も機嫌を取りながら「いつか殺す。ぜってー殺す」と虎視眈々と隙を狙うような眼光がたまらない。 とにかくファン必見の映画。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 23:50:32)
957.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
この頃のキャメロンはマジで神。 「エイリアン2」や「ターミネーター」なんか娯楽の醍醐味が凝縮された傑作だし、「殺人魚フライングキラー」は色んな意味で最高傑作だと思う。 「タイタニック」なんてお粗末な映画を撮ったことが未だに信じられない。  本作「アビス」も悪くない出来だと思う。 確かに無駄に長いが、潜水艦によるスリリングなバトルの数々。未確認生命体・未知の敵との戦闘はスピルバーグの「ジョーズ」を思い出す。更には潜水艦という密室の恐怖。敵に殺されるか、自分で自分を追い詰めてしまうか。 後半の怒涛の追い込みは凄かったけど、詰め込みすぎていて余裕を感じられない。尺の長さもかなり脚を引っ張ってしまっている印象。 それでもキャメロンファンにはたまらない作品だろう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:48:49)
958.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
悪い映画じゃない。 キャプラらしいコミカルで心に響く映画だ。でもゲイリー・クーパーは「オペラ・ハット」の方がチャーミングな上にカッコイイ。  それにキング・ヴィダーの「群衆」を見た後だと、やっぱり普通の作品に見えてしまう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:46:14)
959.  ランボー 《ネタバレ》 
当時のヴェトナム帰還兵の現状と苦悩を描いた映画だが、他のその手の映画と違うのは帰還兵がアメリカでブチ切れて暴れるという点。 他には「エクスターミネーター」や「タクシードライバー」がその部類。 ヴェトナムで戦い英雄と呼ばれた男が、故郷で不遇の扱いを受けて暴行されたらどうなるか? 「地獄の季節」の詩人ランボーも、まさか同じ名前の人間が機関銃持って地獄のように暴れまわるなんて夢にも思わなかっただろうね。 本当に怪我してる傷口を自ら縫うわ、崖からダイブなんて平気でするわ、スタローン様々。 ヴェトナム時代の旧友を訪ねて旅を続けるジョン・ランボー。 彼らへの風当たりはまだまだ強く、街に入れば即厄介者扱いだ。 オマケに今度の街は「妖しい身なり」「汚い格好」というだけで警察に連行され、強制的に洗いざらい調べられてしまう。 本当に汚いのは、権力を乱用するこういう連中の事を言うのかも知れない。 確かに最初は「警告」で済ました。 ただ、それを無視しただけで逮捕というのはいかがなものか。 警察の拷問に近い取り調べで、ヴェトナム時代のトラウマがフラッシュバック、そして堪忍袋の尾が弾け飛んだランボーは警官どもをぶっ飛ばして盗んだバイクで走り出す。 警察は意地と執念で追跡開始。 残念ながら、先に手を出してしまった彼らは無傷では済まなかった。 山に入ればランボーの“テリトリー”なのだ。 ヘリまで撃墜されて散々な目にあった警察一行。 命からがら(ランボーのレベルだと余裕の内か)脱出したランボーは、重装備で街に侵入。 こうなると誰にも止められない。 ランボーを拷問した署長であるが、どうしてそこまでランボーを目の敵にしたのか。 息子を戦争で失ったからか、それとも朝鮮戦争の元軍人(これは原作小説の設定)として同情を禁じえないがためなのか。それは解らない。 だがこっちにも意地がある。 街の治安を守るという正義心が、逃げることを許さない。 その気持ちがランボーに正しく向いていれば、いま頃こんな事にはならなかったのかも知れない。 壮絶な一騎打ちの末、そこに現れたのは何とランボーの上官であったトラウトマン大佐。 「もう終わったんだよランボー」 「いいや何も終わっちゃいない!」 戦場から帰ってまで不当な扱いを受けるランボーたちにとって、あの戦争は未だに心の傷として残り続ける。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:04:40)
960.  ホーホケキョ となりの山田くん 《ネタバレ》 
「ののちゃん」はジブリで知った。 そして「味噌汁に飯ぶっ込む奴もいるのか」と不思議に思った映画だった。 今じゃそこに納豆混ぜて食ってる自分の食習慣を時折疑う(しかも朝飯)。  絵がどうのこうの言っている奴は、新聞に連載されている「ののちゃん」を見た事あるわけ? でも、ジブリだったらもっと動く絵で「ののちゃん」を描いても良かったとは思うけど。そういう意味じゃ物凄くもったいない映画。その変を気にしない人にこそもっと評価されるべき作品。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-08 22:20:05)
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