961. ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター
30万人という驚異的な人数を動員した無料コンサート、観客は皆クスリでぶっ飛んでいて、いたるところで乱闘騒ぎ。ステージ上にハイになった連中が上がりこんできて演奏が中止される事など、今では考えられない、というか先ずありえないコンサート。 そして、それが最高潮に達した時、警備を担当していたヘルス・エンジェルスがハイになった黒人青年を刺し殺すという事件が起こる…。 この。ストーンズの歴史上、いやロック史上に残る惨劇として知られる「オルタモントの惨劇」を捕らえたのがこの「ギミー・シェルター」。 劇中でミックがSympathy for the Devilを演奏している時に言う台詞「これをやると絶対何かが起こるんだ」に表現されるように、始る前から何かが起こる予感がしていた。 この、ロック史に残る名曲でありながら、ロック史に残る惨劇に拘っているいわくつきの曲Sympathy~。しかし、だからこそ俺はこの曲が好きだ。邪悪さゆえのカリスマ性が心を捉えて離さない。これとキング・Cの21世紀の精神異常者、イエスの危機は俺の生涯のベスト・ソングだ… って、レビューがとんでもなくあさってな方向に飛びすぎちゃったけど、とにかく、ストーンズが最もストーンズらしかった時代、ロックが最もロックらしかった時代の遺物として、見ておく価値は充分にあると思う。点数は、これは面白い面白くないの基準で測る映画ではないので5点、+様々なヒットナンバーが聞けるので1点の計6点という事で。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-05-26 18:53:48)(良:1票) |
962. ホワイト・クリスマス
やっぱりミュージカルとはつまるところ、劇中の音楽にどれだけのれるかで評価が決まってしまうと思うんです。で、これなんですが、中盤まではやっぱり、どうしてものれませんでした。しかし、それと対象にストーリーの方が少しずつ面白くなってきて…ってありきたりな展開だとは思うんですが、それでも、こういうものは好きなんで面白かった。でも、やっぱりどうしてもミュージカルの部分がのれなかったので少し点数を落とします。それと、個人的には、“ホワイトクリスマス”よりも“オヤジ賛歌”の方が好みの曲でした(笑) 6点(2004-05-23 17:16:18) |
963. ファングルフ/月と心臓
《ネタバレ》 大学の卒業旅行(早いっつーの!)にフランスに行こうと計画してる俺にとってはやはり見ておかなければならない気がしました。だって旅先で狼人間に襲われたらたまったもんじゃありませんから(笑)それはさておき、映画のほうなんですが、可もなく不可もなくといった感じです。ストーリー的にはブラックユーモアが散りばめられてたり、なかなか面白い構成をしてると思うんですが、狼人間がCGになってしまったのは少しマイナス。やはり、ハウリングのようなメイクによって表されたほうがより恐怖感が増して良いと思います。なので、映画の出来としては5点、プラス、“アメリカで流行のガム”を食べるシーンと最後のバンジージャンプに1点の合計6点献上。 6点(2004-05-22 00:42:34) |
964. ドラゴン危機一発'97
いや~本当にカズゥー兄貴も仰ってますがストーリーなんてどーでもいいんです。とにかく“最後のの本格派”といわれるドニー・イェンの電光石火の動きが凄すぎて凄すぎて。以前格闘技に詳しい知人に「ドニーとリンチェイ、どっちが速い?」と聞いたところその人は「そらリンチェイだろうね」と言ってたけど(何でも中国武術大会の演舞は尋常じゃない速さらしい)、もはやそんなことどうでもいいってくらいすごいですよ。熊手を付けた相手との目にも止まらぬ攻防とか。しかし、どうも個人的には対戦中の顔のアップがいちいち臨場感を下げていて×。せっかく上質の闘いなんだからもう少し広範囲で映して欲しいなと思いました。残念。 6点(2004-05-22 00:22:13) |
965. ザ・メキシカン
いつものクールな役ではなく、ドジなブラット・ピットがやっぱり見ごたえですね。簡単な任務のはずが、相次いでトラブルに見舞われ、メキシコで右往左往してる間、恋人は偽の殺し屋と和やかな雰囲気になってるってのが面白い。二転三転する銃の逸話も中々だし、銃を回収する理由がとっても暖かいものというところも良い。全体の出来としてもそこそこの出来だし、アラン・シルヴェストリの音楽も味があって良い雰囲気を醸し出している。 6点(2004-05-17 04:39:58) |
966. URAMI ~怨み~
ロメロって、やっぱりゾンビ1発だったのかなって思わず感じてしまうが、一つの作品としては、後半がやや降り気味ながら、周囲の人々からいつも裏切られ、ある日起きたら突然自分の顔(アイデンティティー)が消えて、今まで自分を落とし入れてきた人々に復讐して、新しい自分になるっていう設定は中々手堅く纏めた方ではないだろうか。でもここまでパッとしないのはやはり、ロメロは“アヌビス3部作”という文字通り映画史に残る傑作でここまで大きくなった人なので、撮る作品撮る作品どうしてもそれら“傑作”と比べられてしまうという普通の監督よりも少し厳しい立場にいるからなんだろう。確かに彼が撮ってきた他の作品はアヌビスに比べテーマ性もエンターテイメント性もイマイチだが、それらと比べなければ中々面白い作りをしていると思う。 6点(2004-05-11 03:16:32)(良:1票) |
967. クンフー・マスター 洪熙官
洪熙官(ハン・カーロ)とは清朝に実在した武術家で、かの黄飛鴻(ウォン・フェイホン)が師事した南派少林寺・洪家拳の始祖の事…な~んて歴史的考証なんかまったく気にせず見られるカンフー映画です。とにかく圧巻なのは洪熙官ことドニー・イェンの動きの速さ!百烈脚(?)やら無影脚(?)やらをつかってのとにかく速いカンフー・ファイトが楽しめます。しかし…格好良く撮ろうとしてるのは判るんですが、どうも時たま挟まれるスロー・モーションや不自然なカット割り等でもう一息というところで興ざめになってしまうのが痛い。まあ、それ(とチープな映像)さえ気にしなければなかなか面白い作品です。それにしても…まさかこれにも出て来るとは思わなかった…空飛ぶギロチン!(笑) 6点(2004-05-10 05:09:49) |
968. ザ・クラフト
自分の願望を叶えたりとか、魔術って本当に便利なんだな~。自分をいじめた子に仕返しするってのはどことなくキャリーみたいだったし、降霊術にはまってるあたりはDearフレンズみたいだったな。要は色々なジャンルが入り乱れてる映画って事で。前半は少々退屈だったけど後半からは何気に盛り上がってきて良かった。それにしても……アメリカのティーンの女の子って本当に胸がでかいなぁ~(爆)やっぱ国土がでかいと胸もでかくなるのか~(そんな訳ねぇ…) 6点(2004-05-08 04:52:00) |
969. 60セカンズ
《ネタバレ》 設定云々はとにかく安直過ぎて全く説得力もないけど、町中を巻き込んでのカーチェイスや様々な高級車等は見ていて面白いので普通に楽しめる。車好きだったら余計楽しめるかも。作品全体としては5点、+最後まで不機嫌だった“エレノア”に1点の合計6点という事で。 6点(2004-05-08 04:47:08) |
970. 仕立て屋の恋
うーーーん、確かに変態だけど、それがストーカーになるとか倒錯した形で表れないで、ちゃんと本人に打ち明けた事が凄いなぁ。徐々にでいいから愛してくれって、変態って言うより物凄く一途にも取れるな。普通の人間だったらラストの裏切りに恨むどころか復讐するのに、恨んではいないよ。もの凄く切ないだけだって…並大抵の人じゃこんな事は言えないな。凄い。でも可能移入は出来なかった…なので6点。 6点(2004-05-06 02:10:01) |
971. パッション(2004)
この映画をローマ教皇が絶賛したとか、観客がキリスト様と一緒に昇天なさったという事で、かなり話題になっている作品ですね。キリストを題材にした映画は何本かありますが、僕がこれまでに見た2本(キング・オブ・キングス、ナザレのイエス)とは明らかに作りが違います。というのも、前2者はキリスト生誕から昇天までの軌跡を描いているのに対し、この作品はキリスト処刑前夜を重点的に描いているので。その点から考えると、キリストという人物を知る上では説明不足の上に、延々と続く拷問シーンなど衝撃的(である意味退屈)な映画ですが、宗教云々を抜かして考えると、これも、キリストは迫害に苦しみ虐げられている民を“神”によって救済しようとし、それゆえ本来の在り方を忘れ、権力を欲する者達の犠牲になった一人の男の映画であるという事が言えます。その点にしては十分いい映画なのですが、少々ハリウッド的な演出が出てくるので、少々興ざめの部分もありますが、27億円もの私財を投じ、ラテン語とアラム語で脚本を書いたメル・ギブソンの情熱(パッション)に敬意を表して6点。 6点(2004-05-03 17:11:25) |
972. 炎のランナー
やっぱり、皆さんの言うとおり、作品よりもテーマ曲のほうが圧倒的に知名度が高いですね。宗教どうのこうのや国のため、王のためと色々なことが言われてますが、↓黒猫クロマティさんが仰っているように、要は個人個人の信念を貫くって事だと思います。個人的には少し感情移入できない部分もあるのですが、それでも語られてる内容は素晴らしいと思います。冒頭、そして最後の、全員で海岸を走ってるシーンがとても印象深いです。 6点(2004-05-02 14:17:58) |
973. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
《ネタバレ》 まぁブレイブ・ハートと似てる部分がかなりあるんですねぇこれは。個人的にはブレイブ~の方が好きですけどねぇ、これもなかなか面白いですよ。目を抉られながら最後まで主人の潔白を信じる執事って、普通の人じゃ先ず無理。本当にその人のことを信頼し、慕ってなけりゃ出来ないっすね。それにかつては貴族だったのに十字軍としてエルサレムに遠征に行ってから、人生観を変えて、弱きもの=庶民の味方になるロビンも、個人的復讐や偽善かもしれないけど、何も行動しないよりはずっとマシですよ。やっぱりいつの時代にもこういう庶民の英雄ってのは必要です。最後のほうにちゃっかり登場してたショーン・コネリーや、異教徒でありかつては敵でありながら主人公を上手くサポートするモーガン・フリーマン等の豪華キャスト、さり気なく盛り込まれてる笑いの要素などは見ていて非常に面白いです。ただ全体としての仕上がりが少々甘かったように思えるのがネックですか。何はともあれ、気軽に見られることは確かですねぇ。 6点(2004-04-30 01:07:49) |
974. ブロブ/宇宙からの不明物体
B級フリークなワタクシとしてはこういう映画は大歓迎なんですね。最近はこういった作品が消え去ろうとしているのがなんとも寂しいんですが…設定はよくあるSFパニックものというかこれはリメイクだそうですが、まあオリジナルを見ていないのでなんともいえませんがなかなかな出来だと思いますよ。特にワタクシはスライムの化け物が少々苦手なんでアレがウニョンウニョン迫ってきた時はウギャギャギャギャギャギャーーー!って感じだったですよ(笑)まあ何はともあれ、こういった作品が完全に葬り去られない事を祈りつつ6点献上いたしますよ(笑) 6点(2004-04-27 02:17:54) |
975. 007/消されたライセンス
ん~、今回は諜報員をクビになって、独断で捜査をしてくんで、いつものボンドじゃないんですが、何気に隠密行動は他のシリーズよりもしっかりやってたと思いますよ。中盤あたりに似非ニンジャが出てきたときは「何事!?」と迂闊にも思ってしまいましたが、それぞれの見せ場等もしっかり用意されてるんでなかなかの見ごたえがあると思いますよ。 6点(2004-04-21 19:01:53) |
976. 恋人はスナイパー 《劇場版》
《ネタバレ》 ウッチャンとアベチャン目的に見に行ったわけですが、作品自体はまあまあ。前作に当たるTVドラマの方は一切見てなかったので、細かい設定は解る筈もなく、それでも結構楽しませてもらいましたよ。特にウッチャンのカンフーシーンと最後のアベチャンとの狙撃合戦。カンフーシーン自体はそれほど長回しではないのが残念だけれど、それでもウッチャンをはじめその他の方々の動きはかなり頑張っていて、マトリックスのキアヌらより何倍も気合いが入っているように思われる。その他、一流のスナイパーでありながら自分の犯した罪にさいなまれる主人公のウッチャン、クレバーな悪役を演じたアベチャン、そして、奇しくもこれが最後の映画出演作となった長さんなど、それぞれが映画を引き立てていて素晴らしい。ただ、どうしてもストーリーの一部が納得できないところがあるので点数は少し辛めに。 6点(2004-04-19 21:46:15) |
977. フェイス/オフ
うーん、確かにジョン・ウー全開アクションなんだけど、あれだけ派手にやりあった割には見た後何も残らないというのが痛い。発想自体はいいけど細かいところには無理がるし。でも、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタの両者は物凄いはまり役だった。 6点(2004-04-19 21:36:53) |
978. WASABI
何故に広末?と聞きたくもなりますが、まあそこは気にせずになかなか楽しませてもらいました。わびとさびを合わせてWASABIかと思ったらジャン・レノがわさび好きだからWASABIという題名にしたんでしょうか?未だに謎ですが、真面目人間のジャン・レノが年頃の娘に振り回される姿はとても可笑しかった。ジャン・レノが親父だったらなぁと思う今日この頃(笑) 6点(2004-04-03 15:52:48) |
979. 男はつらいよ 寅次郎の縁談
《ネタバレ》 前半、というか冒頭の満男の就職のエピソードはとにかく重い、というかやっぱり劇とはいえ他人が試験に落ちた事を知るのもかなり辛いものがありますね。その後はまたいつものように恋し恋されまた振られ~なパターンなんで五男の調子で見ていけます。それにしても満男は泉ちゃんがいるのに良いんでしょうかねぇ(笑)ストーリー中盤にちゃっかり登場する浜ちゃん(?)もまた良い味出してますよ。 6点(2004-04-02 13:55:01) |
980. ロビンソン・クルーソー(1996)
《ネタバレ》 孤島でのサバイバルが主体に描かれているわけではないので、アドベンチャーとしてみた場合は飛んだ期待はずれなんですが、そこでであった異文化の人間と出会う事で、自分の傲慢さを知り、宗教や文化を超えた絆で結ばれるというくだりはとても好きです。特に後半、“決闘”で、どちらかが死ななければならない時に「友達は殺せない、お前が生きろ」という二人のやりとり、そして戦死の決闘を邪魔され、そればかりか友人であるフライデイをも殺され、彼の骸を抱えて嘆くシーンはベタですが非常に感傷深い。そしてラスト、フライデイとの孤島での思い出がフラッシュバックする場面も映画の余韻を上手く引田立てています。前半部分はいささかテンポが悪いものの、それでも結構楽しめた作品でした。 6点(2004-04-02 13:35:27) |