961. 奇跡の夏
《ネタバレ》 難病プラス極めて感じの良い子役プラス実話ネタ、この三つセットにすれば、もうこの手の映画は5割方成功したようなモンでしょう。なんとか国際映画祭にて最年少で賞を受けたという、次男役の少年の好演と存在感がとにかく決定的。押し付けがましくもない割りと淡白な演出、後半の一種御伽噺的箇所(←日本タイトルの「奇跡」部分かな?)も好印象。地味だけど夏休みに親子連れで観に行くにはお勧め。 [映画館(字幕)] 6点(2006-08-07 10:38:01) |
962. 森のリトル・ギャング
ピクサーの「カーズ」も凄かったけど、ドリームワークス製作のこの映画も動物たちの質感とか立体的で超リアルで◎、どっちも丁寧な仕事してますねえ。ジャンクフードを人間たちから奪うっていう本筋ストーリーに、一匹狼的主人公が擬似家族に組み込まれていく様を巧く絡めた展開もなかなかです。懐かしの「トム&ジェリ」を思い起こさせる追跡シーンも自分好み。内容自体は小学生低学年向き、でも精神年齢がコドモな大人(←自分のような)なら見て後悔する事はないかなあと。けど、来年あたりに彼らが冬眠から目覚めたら、森はすでに破壊され彼らの住処は遅かれ早かれ失われてしまうんだろうなあ・・・という危惧を覚えるのが、映画の中ではハッピーエンドな結末だけに一寸悲しい。 [映画館(字幕)] 6点(2006-08-06 10:24:45) |
963. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
《ネタバレ》 現在公開中、大ヒット中の続編「デッドマンチェスト」が、自分にとってはあまりに期待外れだった為、当時観た記憶をまさぐりつつ比較検討などを。①起承転結がはっきりしていてメリハリが利いていた(→中盤グダグダで無駄に長い)②ジョニー=スパロウ船長のキャラがとにかくキテレツ大百科で、全編を引っ張るだけの吸引力があった(→キャラ継続しているが新鮮味は薄れた)③骸骨の怪物海賊軍団との戦いが、終盤四分の一位からでその分集中白熱していた(→割りと初盤から登場するイカ軍団にはもう食傷の極地、もういりません、いい加減にして下さい状態)④ラスト、海上死刑台でのエピローグの処理が爽快感いっぱい(→あのラストはひどいよお・・・)というわけで、もともと7点でしたが、続編観たことで映画自体の印象悪くなったので▲1点引かせて頂きます。 [映画館(字幕)] 6点(2006-07-30 10:52:48) |
964. バンドレロ!
《ネタバレ》 この監督の作品って、ブルック・シールズ主演の大凡作「サハラ」しか観た事がなくって、巷での「ジョン・フォードの直弟子」とかいう評価については、一体コイツのどこがやねんっ!って今までずっと思ってました。でも全盛期のこの正統派ウエスタンを観るとショットの鮮やかなつなぎ、大西部の風景の捉えかたにフォードの弟子としての片鱗をうかがい知る事が出来ます。珍しくも半悪人役、ジェイムズ・スチュアートは言わずもがな、ディーン・マーチンも大好きな役者なので(全然似てないこのお二人が兄弟という信じられない設定!)面白く最後まで観る事が出来ました。特に汗に手を握るような緊迫したシーンもないけれど、追う者追われる者それぞれが「パンドレロ」という先住民に付け狙われるという設定はまあまあイケます。↓へちょちょさんもおっしゃってますがラスト、バンドレロの退散の仕方があまりにあっけなさ過ぎるのが不満なのと、ジョージ・ケネディ扮する保安官に対する保安官助手青年の態度に、尊敬以上の微妙な感情が見え隠れしていたのが自分には何か印象深かったです。特に秀作でもないけれど、ウエスタン好きならそれなりに楽しめるはず。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-21 13:56:38) |
965. 新幹線大爆破
健さんが演じると、この手の犯罪者ですら何かいわく有りげな過去を背負った立派な人格者に見えてくるから不思議。にしても、健さん以外の共犯者若干二名が間抜けすぎで興醒めです。という事は、結局は彼らを統括してる健さんに問題有りという事になるのかもしれないけど・・・。ヒロシの過去やら、山本圭との出逢いやら、回想シーンに無駄が多すぎてせっかくガーンと盛り上がりそうな、新幹線内のパニック描写の流れを堰き止めているような気がしてなりません。志穂美悦子や多岐川裕美の扱いなんて最近の「イン・トゥ・ザ・サン」栗山千明並みに酷い。予告編じゃあ台詞があるちゃんとした役どころのように思わせておいて実は・・・っていうのが、昔から豪華キャストが呼び物の超大作を売る為の映画会社のやり方なんですね。 [DVD(邦画)] 6点(2006-07-14 17:25:20) |
966. 巴里の空の下セーヌは流れる
《ネタバレ》 これすっごい昔にNHK教育テレビで観ました。途中、ずっとヒロインだと思って観てた女性(「泥棒成金」で怪盗猫を演じたブリジット・オーベール嬢)が殺されちゃうんですよ、確か。別にサスペンス映画でもスリラーでもなく、スケッチ風のオムニバス的淡々とした展開だったんで、非常にその事だけが突出した印象で残ってしまってる映画です。主題歌(アコーディオンか何かの演奏→)「♪何たら~かんたら~ファファファン、パリ~フ~ン♪」(←これじゃ意味不明)もいかにも「巴里」の映画らしくて好き。仔細有りげな「巴里は今眠っている・・・」から始まるエスプリ溢るる(?)ナレーションも効果的だった記憶有り。なんだかんだ言って結構覚えてるモンですね。 [地上波(字幕)] 6点(2006-07-14 14:14:18) |
967. ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
うんうん、これは至極まっとうな仕上がりの伝記映画だと思いますね。好きなシーン、結構有りました。特に刑務所ライブの後、深夜の移動バスの中で寝惚けたジューンにしつっこいくらいに迫りまくるプロポーズシーンが良かったです。ホアキンのトボけた味がうまく生かされてました。多分脚本上の問題だと思うけど、ソリが合わない父親はともかく、主人公が成長してから母親が時たま画面に現れるだけの「ただいるだけのひと」になってしまって、何の性格も与えられていない人物なのが観ていて自分には不可解でした。これは彼のバンドのメンバーについても同じ事が言えるんですが・・・。一番身近にいた人物だけに、もう少し描きこんでもらいたかったかなあ。特に友情なんかも育まれないままただ時が流れていった風にも見えるし。ジョニーみたいな人物と組むなら大なり小なりの軋轢はあったはずだと思うんですけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-14 13:21:52)(良:2票) |
968. ディープ・ブルー(1999)
昨日の「日曜洋画劇場」にて鑑賞。主人公の吹き替えが小杉十郎太さん、しかもブレンダという名前の女性も出てる!いまや希少数かと思われるかつての「ビバヒル」ファンにとっては、粋な声優さんのキャスティングかなと。んで肝心の映画ですが、これたぶん映画館で観てたら今やってる「ポセイドン」より、もしかしたら面白かったんじゃないかと思われるほどの、水とサメの迫力恐怖映像がてんこ盛りでした。ディラン「ブレンダ~!!」カンバーーック、ビバヒルメンバー一同!(出世魚ヒラリー・スワンク除く) [地上波(吹替)] 6点(2006-07-10 10:19:36)(笑:3票) |
969. 2番目のキス
《ネタバレ》 この兄弟の過去作品「メリー」や「ローズマリー」なんかと比較すると、アクや毒気が抜けてしまっていて、何か裏が有るんじゃないかと勘繰ってしまう位フツーに面白いラブコメに仕上がってました。でも自分は彼らの底意が見え透いていた上記ニ作品より、この映画の方が好きです。ただあんまり引っ掛かってくる部分がないと言うか、あらゆる意味で無難なコメディ。アメリカの男っていうのは、野球帽かぶると何故かサマになる ヤツが多くてマジうらやましい。ドリューも問題なく好演。ただクライマックスのグラウンドでの彼女の突飛な行動は、どう考えてもブーイングの嵐のはずと思ったんだけど、場内大喝采だったのにはビックリ仰天。アメリカ人ってスタジアムにいる時だけは意外と懐が深いのか??? [映画館(字幕)] 6点(2006-07-09 10:19:29) |
970. ゲド戦記
《ネタバレ》 なにしろジブリ作品って「猫の恩返し」しか観た事のない自分にとっては(←友人にそれは根本的に間違ってるとゆわれました)他の作品と比較してどうかとか、父親の世界観と比べてどうかなんて事は論じられません。アニメとしてフツーに楽しめました。岡田准一、田中裕子、その他の声優陣の方は文句なし、特に相当努力されたとおぼしきアレン=岡田君のキャラクターとの一体化は素晴らしかったです。ただ・・・ゲド役の菅原文太さんが・・・、自分、役者としての文太さんは尊敬してますが、作品に箔をつける為とは思われるけど正直この起用は失敗だったと思います。しゃべるたんびに文太さんのお顔がちらついてちらついて・・・。冒頭アレンが父王を殺した理由について、もっともっと、心理的に複雑な理由やら事情でもあったのかと思いきや「世界全体の均衡が崩れてきてる」とか「自分の中のもう一人の自分が・・・」という内容の台詞には唖然。これじゃ某殺人事件の容疑者が、「自分の中に悪魔が入ってきて云々」と同じ言い分じゃんかとつい鼻白んでしまいましたね。ジブリ作品としてどうか等は他のレビューワーさんにお任せします!! [試写会(邦画)] 6点(2006-07-07 14:42:29) |
971. ジャスミンの花開く
《ネタバレ》 どこを切っても割ってもチャン・ツィイー!!まるで「チャン・ツィイー金太郎飴」みたいな映画。いまや自他共に認める、世界のアジアン・ビューティーにまで登りつめた彼女、こういうワンマンショー的映画が製作されたのもそれなりに納得出来ます。セクシーなチャイナドレスで歌い、大時代なメロドラマ的展開で大粒の涙をこぼし、眼鏡を掛けて画面にアクセントを与えたり、雷雨の路上での出産シーンに臨んだり、とにかく彼女の百面相的魅力が楽しめます。彼女に何の興味も持たない方にとっては、CMで彼女の背後で妙な小芝居をしてる金髪女優のように、ふてくされて気のない拍手でもするより他ないでしょう。どうでもいいけど、第三話の優柔不断男は外見も演技スタイルもスマップ中居そっくり。 [映画館(字幕)] 6点(2006-06-23 13:50:15) |
972. カサノバ(2005)
《ネタバレ》 らしくない!らしくない!ハルストレム監督らしくな~い(涙)!!一言で言えばシェイクスピア喜劇を18世紀のベネチアに舞台を移したような非常にお品が良い「艶笑喜劇」。 「じゃじゃ馬ならし」とかがお好きな方なら絶対楽しめるはず。ヒースも、ジェレミー・アイアンズも、レナ・オリンもキャストの方ほぼ全員コメディの呼吸を心得えて演じてるのは観ていて楽しいけど、肝心要のヒロイン、シエナ・ミラーが本人にコメディセンスがそもそもないのか、ただただ生真面目に演じてるのがつまらない。「ギルバートグレイプ」や「サイダーハウス・ルール」の余韻や感動はもちろん望むべくもないけれど、この映画単体で評価すればまあそれなりかなぁという程度。前作「シッピングニュース」の不評でちょっと萎縮しちゃったのかな・・・?この手の題材を無難にまとめるのではなく、ラッセ監督の持つ独特の世界観に合うような材料を見つけてもらいたいです! [映画館(字幕)] 6点(2006-06-18 12:05:55) |
973. サイレントヒル
《ネタバレ》 自分、ホラーは正直守備範囲外なんですが、遊びゴゴロたっぷりのこの映画は楽しめました。キャストに殆どお金がかかってない分(有名どころなんてショーン・ビーン位?)主舞台となるサイレントヒルのセットや美術に相当予算かけてるなあって印象。おどろおどろしいシーンなのに、突如「スリラー」でも踊り出すのか?っていうヘンな瞬間があったり、ゲームソフトがそもそもの原作という事で、追跡シーンや逃走シーンにもゲーム感覚でハラハラ楽しめる要素がたくさん詰まっていて面白かったです。ただストーリーについては・・・う~ん、何がなんだか途中で訳わからなくなる事もあったけど「フォーガットン」「フライトプラン」に続いてまたしても「いなくなった娘を探し出す!」っていうヒロインの行動に一本筋は通っているので脈絡がなくなる事はなかったですね。トイレで用務員のミイラから謎の鍵となるメモを取り出すシーンがあったけど、さすがにそこだけは「何で口ン中に入ってんのが解ったんだろう???」って疑問が最後まで残りましたが、ま、いいでしょ。アメリカじゃこれ大ヒットしてましたけど日本じゃどうですかね~? [映画館(字幕)] 6点(2006-06-11 10:45:02) |
974. 迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-
結婚を控えマリッジブルーになってる迷える女性の方々、間違ってもこんな映画観たらダメですよ~W!更に迷いが生じて混乱する事確実!そう断言してしまうのはさすがに言いすぎかもしれませんが、この映画の観どころはジェニファー・アニストンでも、久々ケビン・コスナーでもなく「卒業」をモチーフにした展開と「イン・ハー・シューズ」をも更に凌ぐワイルダー塾の優等生、シャーリー・マクレーンのコメディエンヌぶりです。シャーリーが出てきて何か台詞言うたび場内大笑い。ロブ・ライナーの演出も彼女が場面に出ているシーンのみ、水を得た魚のように冴えまくってました。ジェニファーは理知的な外観が勝りすぎて、どうしても飛行機の中で「エマニエル夫人ごっこ」をするような感じには残念ながら見えないんですよ。でもこれが15年位前のメグ・ライアンとコスナー(←ついでに髪の毛も戻して欲しい)だったなら、もう少しイキが良いコメディの快作が出来ていたかもしれないです。ロブ・ライナーはまだ当分「恋人たちの予感」の~という冠が取れそうにもないですねえ。観る方は「卒業」の内容をあらかじめ絶対インプットしといた方が良いです! [映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 10:44:24) |
975. ランボー
《ネタバレ》 記憶違いだったらすみません!確かこの映画、公開時の宣伝ポスターには銃を手に宙を見上げるスタローンの背後で、ニューヨークかどっかの摩天楼の風景がデカデカとそびえ立っていたはずなんです。しょっぱな、田舎の留置場から話がはじまって、スタローンの怒りが爆発した後、ああこれで最後は大都会でランボー大暴れ、ドンパチ派手な銃撃戦がクライマックスに用意されてるだなあって、善良な田舎の中学生はずっと暗闇でわくわくしてたんですよ。ところがひとしきりスタ氏の泣き節があった後ですぐおしまい。観た直後は「・・・あれえ?????」状態。騙されたと思う前に、何だかもの悲しくなってしまいました。んでもって、いまだに一昨日も「モナリザの微笑みに何を隠したのか?」とかいう意味深コピーに惹かれ、いそいそ映画館に出かけてしまった自分・・・。要するに、何が言いたいのかというと、人間っていくつになっても本質的に変わらない生き物なんだなあって事なんです。以上。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-22 14:49:23)(笑:1票) |
976. ポセイドン(2006)
《ネタバレ》 確かに物量的規模についてのみなら、前作より格段にスケールアップしている感のあるリメイク。でも人命の尊さや重さは、相当スケールダウンして軽く扱われちゃっているようにみえますね。僕はこの手の災害映画については、薄っぺらい人間ドラマなら最初から不要と考えてる人間ですが、それでも主要人物の「性格づけ」だけは絶対必要不可欠だと思います。それがカート・ラッセル以外、殆ど何もなされていないのはまず大問題。主役のギャンブラーさんなんか、最初自分一人だけ助かればいいや的思考の持ち主だったはずなのに、徐々にならともかくあっという間に先頭で陣頭指揮を取る「みんなのヒーロー」的存在になっちゃってる、どう考えてもこれだけはヘン。あとオリジナルじゃ確か、牧師役ジーン・ハックマンが最初の転覆で生き残った人々に、このまま船底に残って救助を待つのか、一緒に自力脱出を決行するか、各人に選択を迫る重要なシーンがあったかと思います。それが今作じゃ選択の余地なくすっぽり抜け落ちてる。ここが人間の尊い生命が軽く扱われているように見えてしょうがなかった最大の改悪点。それでもオリジナルをまだ観てない方、ブルジョア連中の阿鼻叫喚大スペクタクルシーンを期待してる方にはおすすめかも。 [試写会(字幕)] 6点(2006-05-21 10:48:08)(良:1票) |
977. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 なんだ~、こーゆーお話だったんだ「ダ・ヴィンチ・コード」って・・・。原作未読例によって予備知識ゼロの自分は、いつもの早合点で「モナリザ」や「最後の晩餐」とか、ダ・ヴィンチ作と言われている名画が実は贋作で、その事実を陰蔽しようとする国際的暗躍軍団VSトム・ハンクスご一行様との頭脳の駆け引きプラス、仁義なき戦いが繰り広げられるアクションミステリー映画かと勘違いしてました。でもこれ、宗教が生活に密着していない殆どの日本人にとっては難解過ぎやしませんか?真相が明かさせる終局でも、自分は宗教用語満載の字幕を追いつつフムフムとただうなずいてただけ、特に膝を打つ程のハラハラドキドキ的スリルも殆ど感じなかったです。日本人だって今更お釈迦様の子孫がどうのこうのといわれたって困っちゃいますよね。それでも悪役ポール・ベタニーのハンクスを喰う程の好演と、ロン・ハワードの相変わらずのガッチリした職人的演出手腕に1点オマケ! [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 13:55:55) |
978. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 なんだかこの映画、新聞広告とかでも各界著名人大絶賛の嵐コメントが物凄くて、かなり期待してたんだけど、自分にとっては何でかイマイチインパクトが薄い仕上がりでした。「アカデミー賞が選んだ~」って宣伝コピーも有ったけど、作品賞にもノミネートされとらんし、受賞したのもレイチェル・ワイズだけですよねえ。映画ビジネスもいろいろ大変なんだなあ。それでもレイチェル=テッサの存在感と迫力演技だけは観る価値充分有りでしたね。途中で画面からは姿を消してしまいますが、彼女の漆黒の長い長い髪が、このストーリーの根幹に絡みついてるようで、とにかく鮮烈な印象を最後まで残してくれてます。正に分をわきまえた助演ぶり。中盤までの、彼女が本当に誰とでも寝るアバズレ女だったのかどうかっていうナゾを、主人公にも観客にも明かさない展開もなかなか。愛に殉じる男ですかあ・・・、ある意味、ラスト主人公がポツンと独りたたずむ姿は自分にとっては羨ましい・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-14 10:16:59) |
979. GOAL! ゴール!
《ネタバレ》 王道も王道、王道街道まっしぐらのサッカー映画。ここまでやってくれると逆に爽快!チームメイトからの嫌がらせなんて「バレーシューズに画鋲」並みにベタW。全編気分よく鑑賞できたのは、ひとえに主役の少年の嫌味のない爽やかな個性のおかげ。2006年限定イベント映画として、ワールドカップ開催時あたり大いに盛り上がってもらいたいです。でも三部作にする意味あるのか?これ。 [試写会(字幕)] 6点(2006-05-08 13:18:12) |
980. 口笛が流れる港町
「渡り鳥シリーズ」第二作目。毎回やってる事も言ってる台詞も一緒じゃん、って馬鹿にしつつもついつい観てしまう、何やら不思議な魅力というか中毒性がある作品。どうしてかなぁ?小林旭がギターを爪弾きながら、脳天鼻抜け発声法で主題歌なんかを歌うと画面全体から、なんとも言えない詩情が漂ってくるんですよ。脇に瞳パッチリな浅丘ルリルリが控えてたりしたら、もうこれは完璧な一幅の絵になってます。多分このシリーズが何作か連作で作られたのは、宍戸錠の白黒はっきりしないおかしなキャラクターが脇にいたせいでしょうね。「寅さん」が好きだって方なら、もしかしたらこのシリーズも割と柔軟に寛容に受け入れられるかもしれないです。騙されたと思って一度ご一見を!ロケ地宮崎なんて港町でもないのに、タイトルにちゃっかり謳ってるミスマッチも可笑しい。 [DVD(邦画)] 6点(2006-05-06 16:39:27) |