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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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81.  デイ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
うーん・・・。まぁ怖いっちゃ怖いですけどねぇ・・・。原題がロメロの「死霊のえじき」と同じなので、どうしても比較してしまいます。でもオリジナルとは全くの別物ですね。  私が残念なのは「全面にCGに描写を頼りすぎてること」と「ゾンビと人間の強さのバランスが悪いこと」「ゾンビ発生(感染)原因を説明しすぎること」です。85分間という短い尺で展開もパワフルで面白いんですけど、あまりにゾンビがモンスターすぎる。走ったり知恵を持ったりするゾンビが数も半端ないので、絶望感を味わえる半面、昔ながらのゾンビ映画を期待してると少しさめてしまいます。○○をどう研究したからゾンビが出来たとか、細菌兵器がどうとかも要らないんですけどねえ…。  それにあれだけゾンビが強いと、自然と闘い慣れてる人間との対決に集約されてきますので、ホラーというよりアクション映画の雰囲気に近くなり、完全に「映画の中だけの現実」と感じるので、リアリズムという怖さとは異なるものになってしまいます。  ゾンビの圧倒的な強さを描きたいからといってCGでゾンビだけ速度が倍になるのはズルイでしょ。一旦死んでからゾンビになるのではなく、病気の人間がきっかけで直ぐにゾンビに変わる設定も個人的にはあまり…。オリジナルのバブみたいな愛嬌あるゾンビがいないのもマイナス…(バドがそこに当たるのでしょうけど)。  ロメロゾンビが好きなのでどうしても厳しく見てしまいますね、すいません。でも亜流のゾンビ映画とは違うマジメさはいいです。「バイオハザード」「28日後」とかが好きな方にはオススメかも。蛇足ですが「新ビバヒル」のナオミ役の彼女が結構大きな役で出ています。ヒロインの女性も美人です。
[DVD(字幕)] 5点(2010-04-26 00:13:46)(良:1票)
82.  13日の金曜日(2009) 《ネタバレ》 
30年前に登場したときは、こういう内容が凄く怖かったでしょうね。ただ映画も進化してるしグロ描写も進化してるので、それに見慣れたせいか怖くなかったです。セルフパロディ化してしまった「13日の金曜日」を原点回帰でリメイクする意気込みは伝わってくるものの、やはり同じマイケル・ベイプロデュースの「テキサスチェーンソー」シリーズと似通ってしまい、キャンプ地で次は誰が殺されるかのみに終始する展開も起伏が少なく、97分なのにもっと長く感じてしまいました。  あとこれは映画のせいというより、DVD化などの時に考慮してもらいたいですが、展開上ずっと画面が暗いので、誰が何でどう殺されたのかが一瞬分からない時が結構ありました。ただでさえ観る人がみたら登場人物の外見が似通っていて、登場人数自体も多いので、そういう意味でも誰が殺されたのか分かりやすいほうがありがたいです。  それとママの写真入りのペンダント、普通似てると言われたとか可愛いってだけであそこから持ち帰りますかね?それがジェイソンに殺されないための重要な伏線ではありますが、そもそもそこが強すぎて説得力がありません。リメイクの際、キャラクターも物語も設定や背景がもっとしっかりしてて一ひねりあれば、もう少し緊張感を持続できたのではないかと思いました。  ジェイソンに対してまったく恐怖心が芽生えなかったのは、ある意味致命傷だと思いました。でもそれって、そもそも殺される側のキャラが全体的に軽く、感情移入できなかったというのも一因ですかね。無駄に長いエッチシーンは脳天気ですしご愛嬌。
[DVD(字幕)] 5点(2010-04-02 10:27:27)
83.  1408号室 《ネタバレ》 
心霊現象というより、悪魔に心の中の弱さにつけこまれて取り入られてしまった男の苦悩って印象でしょうか。1時間以内に云々もなるほどそういうことかと。スティーブン・キングが原作なだけに怖いというよりもストーリーテリングが上手いと感じました。  皆さんおっしゃるように、1408号室の中の展開がずいぶんと派手で、映画的でしたね。そしてループの見せ方から中盤~終盤まで少し難解でワサワサしてしつこい部分もあり、個人的にはちょっと…。ただジュン・キューザックの1人芝居は見事でした。テープレコーダーのオチ部分で奥さん相手に見せる申し訳なさげかつ苦笑ともとれる表情が絶妙で素晴らしかったですね。  どの部分で連れていかれたのかなとか。オチを知ってから2度目観返すとさらに面白いです。キリスト信仰の方のほうがさらに評価高い映画かもしれないですね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-03-28 01:39:09)
84.  ディセント2 《ネタバレ》 
物語も登場人物も関連があるので、間違いなく前作を先に観た方が楽しめる作品でしたね。前作で唯一生き残ったサラがまだ何も事情を話していないうちに現場に一緒に連れて行き、再び洞窟に入るなんてアホかと思ったんですが、なるほどジュノの件があったので、あまり時間を置いてからの後日談という設定にできなかったんですね。  前作は「闇」「出口の見えない閉塞感」「得体のしれない何かが迫る」という3大恐怖でゾクゾクっとさせてくれましたが、今回も基本は同じです。前作は鑑賞前に地底人が出る事を知らなかったので、正体が見えてしまった後のガッカリ具合も相当だったのですが、本作は地底人ありきで観始めるので、裏切られる感は少なかったです。  しかしこの作品でも女性は強いですね。前作にも増して対等に戦ってます。地底人を女性2人がそれぞれぶっ刺しまくるというシーンなんて、ホラーというよりアマゾネス的な突き抜けを感じてむしろ爽快でした。  願わくば地底人は眼が見えない設定ですので、そこをもっと生かした展開や演出が欲しかったです。口を押さえて仲間と目配せして脱出を図るパターンが前作同様繰り返されたので、なんかもう一ひねり欲しいなと思い、もったいないなって感じました。  皆さんおっしゃるように、洞窟内の地底人(幽霊?)へのいけにえか知りませんが、最後唯一生き残った女性を襲って、再び出口付近に連れて行くあれが実に余計でした。人間が加担してしまったら、モンスターパニックの意義というか基盤が崩れてしまう恐れがあるのではないでしょうか?大減点要素です。ホラーだからと言って必ずしもモヤモヤさせたり後味悪い終わり方にする必要もないのでは??
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-28 01:23:29)(良:1票)
85.  サンゲリア 《ネタバレ》 
ウジ吹雪でおなじみ「地獄の門」を先に観た後にこちらを観ました。いやはやいいじゃないですか!中盤までのタルさと後半30分のあまりにパワフルな演出とのギャップが味にさえ思えてきます。  草食系の温厚ザメに対して、かまってほしいと必死にちょっかいを出す水中ゾンビ、100%ムダ要素満載なトップレスTバックでの潜水、ミヨ~ンミヨ~ンミヨ~ンとやたら耳につく地味な音楽のループもグッジョブ!そして主役のゾンビがロメロ御大のより造型がとってもグロイのも狙い通りでしょう。  物語全体の演出は下手でテンポも悪いのに、残酷なシーンの演出だけは一級品のフルチ爺の不器用さに惚れました。眼球串刺しシーンもくるぞくるぞって感じで煽っていい加減溜めてからブスっといくので、なんだか待ってました感さえあります(ホントかよ?笑)。あとロメロゾンビより外ロケが多いですし、しかも昼間(青空)なので余計ゾンビがパワフルに感じますね。ゾンビの顔を下からなめて撮って表情ドアップ!(「インランドエンパイア」のローラ・ダーンもビックリの寄り)。でもゾンビだからまったくもって表情わからんし残念!  しかし「サンゲリア」ってどんな意味なんですかね?「惨劇リアル」とかの略称とか?でもやっぱり皆さんおっしゃるようにサンガリアのCMソングを思い出しますね。「♪~1.2サンゲリア 2.2サンゲリア サンゲリア 眼からミミズが デュ~ワ~」
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-27 01:43:15)
86.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
これだけ綺麗にまとめてしまうと普通の感動映画でつまらないと感じる方も多いと思いますが、ダニー・ボイルが苦手な私でもこの作品は好きです。確かに勝ち残られて疑うくらいなら、最初から素性調べて出場させるなとか、たまたま運良く自分の体験から当てはまる問題が出ただけのラッキーボーイだろうとか短絡的なツッコミはキリありませんが、スラム街を命からがら生きた壮絶な過去とクイズとのリンクも絶妙で、起承転結上手くまとめており、良かったと思います。  カメラワークとか一部前半の音楽の使い方が監督っぽくって(自分に酔った演出してるなあ)とかもありましたが、中盤からはあまりに一途なジャマールに何とかいい道を切り開いてもらいたい!と願ってしまいました。三銃士の伏線が最後の問題にくるとか、なかなか面白いです。彼女役の方、ジェシカ・アルバを彷彿とさせる美人さんでしたね。  願わくば、ジャマールインチキ説を唱える人間が、TV局関係者と警察以外にもう少しあったほうが、反動として最終問題に正解した時の感動もさらに倍増したかなとも思いました。ミリオネアのBGM流れるたび、みのもんたの顔が7~8回は脳裏に浮かびましたね(笑)  最後のライフライン、テレフォンでお兄ちゃんじゃなく彼女が出た時、彼は2000万ルピーなんかよりも、自分がTVに出ることで彼女とまた再会する夢を叶えれた喜びの表情で満ち溢れており、ぐっと来るものがありました。とてもいい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-23 00:03:47)(良:1票)
87.  インランド・エンパイア
前作「マルホランド・ドライブ」でも夢と現実を対比に展開されてましたが、今回の現実と非現実は更にごっちゃごちゃに感じます。3時間なんですが、結局何を見せられてたのか全然理解できないまま終わります。友人に「どんな内容の映画?」と質問されて最も困るパターンの作品ですね。(もしかしてここはこういう意味なの?)と自問自答しつつ観ました。  この作品をリンチ以外の人が作ったとしたら、おそらく駄作とかってレッテル貼られそうな感じなんですけど、リンチの場合は全体がまったく不明でも何となく理解できる画面や瞬間にパワーを感じますし、確実に脳内に快感を与える瞬間があるので、見終わった後は「なるほど、リンチらしい」とか納得してしまいます。あのエンディングだって、それまでクッチャクチャだったはずなのに大団円のように思えますし。  しかし過去のどのリンチ作品よりも役者が振り回されてますね。「マルホ」のナオミ・ワッツなんか与えられた役を完璧に自分のものにしてこなしていましたが、今回は製作も兼ねている主演のローラ・ダーンですら、リンチの掌で踊らされててよく理解できていないまま演じてるんじゃないかと感じました。  それとデジタルで撮影したようですが、それによってリンチ独特の「闇の美」の魅力は薄れたのは残念でした。真夜中の場末のクラブも赤いカーテンも電気スタンドも、ビカビカ照らされる役者もウサギの部屋もリンチらしくていいんですけど、映像の綺麗さではフィルムに軍配でしょうか。カメラワークも役者の顔アップがほとんどで、俯瞰の美しさや景色に酔えたシーンは多くなかったのも残念でした。  あと今回は音楽が盟友アンジェロ・バダラメンティではないので、ダークで独特のリンチ・ワールドとして一抹の物足りなさを感じました。「ブルー・ベルベット」「ツイン・ピークス」「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」ら傑作と比較して最も違和感を覚えたのは音楽。是非次作はバダラメンティとコンビ復活でお願いしたいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-22 00:50:59)(良:1票)
88.  THE ALPHABET 《ネタバレ》 
これもデイヴィッド・リンチ監督の超初期の短編です。3分半くらいの作品でしょうか、それでもリンチっぽい雰囲気で溢れています。これを観てから「グランドマザー」「イレイザー・ヘッド」と観ると流れ的に繋がると思います。物語はあってないようなもの(というより理解不明)なんですが、女性(リンチの元の奥様)がベッドに寝ており、ABCの唄に合わせて動いたかと思ったら終盤は血を吐くんですけど、その途中のアニメーションも全体的に難解です。日の丸みたいなのが出てきたり、オクチのアップでベロがレロレロしたり、チ●コみたいなのが変色して黒くなってったと思ったらいつの間にか消えてたり、頭部が割れてそこにアルファベットのスペルが入り込んでいったり…。理解しようとするより、各々がどう感じるかという所では、リンチ作品全体通じるものがあります。この作品を観終わったときに、投げ出されずに(うんうん、リンチっぽい!)と嬉しくなったアナタは完全にリンチフリークです(笑)
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-02-14 17:21:41)
89.  SIX MEN GETTING SICK
「イレイザー・ヘッド デジタルリマスター版」が渋谷のライズXで上映された時に初めて観て、その後に発売されたDVDを買って再度観かえしました。映画というより動く絵って感じでしょうか、35秒間で1パターンの展開が数分間にわたってループされます。6人の人物が病気にかかり、吐いたりするという設定なのですが、正直それだけの話でそれ以上理解するのは難しいです。しかもずーっとサイレン音が鳴っており、作品としても不安に駆られ、かつ不気味です。  それでも「ツイン・ピークス」で日本でも有名になった鬼才デイヴィッド・リンチの初期の初期の作品がこうして日本でも観られるようになったこと自体を嬉しく思います。鬼才の片鱗はこの頃から感じ取れます。  余談ですが2009年にライズXでリンチの初期作品が上映されたとき、お客さんは皆(リンチはこういうもんだ)的な暖かい雰囲気で見られたので、不思議な一体感がありました(笑)
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-02-14 17:09:55)
90.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
まず3Dについて。本当に奥行きやスクリーンの手前まで来ているように感じる事に普通に感心してしまいました。てっきり昔ながらの青赤メガネで観るのかと思ってたので(笑)ただ本編前のアリスの映像も3Dだったので、本編入る前に凄さに気付いちゃったのはご愛嬌。しかもずっと見てると3Dだと思わなくなりますね。人間の慣れって凄い。将来的にはメガネをかけなくてもスクリーン側の変更で3D仕様になったらいいですね。  ジェームズ・キャメロンはやはりこういう作品上手いですね。映像も綺麗。ナヴィの世界のあの夜の森の青と緑と紫の使い方はまさにファンタジー!あんな世界行ってみたいなあって思わせます。それを破壊しようとする人間達への憎しみを倍増させるいい映像でした。その他も儀式のシーンとか戦闘シーンとか、鳥にのって飛行するシーンとか、1つ1つに圧倒されました。  話は少数民族に潜入して、交流してるうちに自分のミッションに疑問を感じ反旗を翻すというのはよくあるパターンで、その後の展開もそこまで斬新ではないんですが、うまくまとめてるなって思いました。尺の長さも気になりません。ご都合主義だとか、ハリウッド的だとかってのは、アメリカでのあの記録的な大ヒットからしたら予想つきますしね。自然への警鐘とか、キャメロンが訴えかけたい事柄もシンプルで〇。  予告では青の風貌の民族に感情移入できるのかとも思いましたが、人間的な表情もうまく見せており、最後は大佐が完全なる悪者になったので構図が非常に分かりやすく、製作者の意図どおり、大規模な壊滅のシーンに切なくなり、最後は期待通りの終わり方で胸のつかえがとれました。  12年待たせてこれかとか、ご都合主義だとか目が疲れるとか3D大したことないとか、これだけ世界中で大ヒットして大勢の方が見れば、それだけ反対意見も多く出るでしょう。でも映画館の大迫力で観れたことや、映像の綺麗さ等、今のこの初見時の感動は忘れないようにしたいと思います。  DVDや携帯端末機器でも映画が観れるようになった昨今、映画館で観る3D作品の面白さを教えてくれた画期的・記念碑的作品であることに間違いありません。こういう超大作は細かなケチをつけずに素直に入り込めたもの勝ちだと思います。神への祈りが通じて、大きな動物が挙って加勢しに来た終盤、私は何故か泣いてしまいました。
[映画館(吹替)] 8点(2010-02-12 15:15:25)(良:2票)
91.  リサイクル -死界- 《ネタバレ》 
思っていた展開とだいぶ違いましたねー。心霊現象で押すのかとおもいきや、死界と呼ばれる場所での脱出劇に終始(その入り方もけっこう強引…。)この脱出劇が展開の中心となるので、前半までの幽霊的な恐怖演出の盛り上がりを期待すると、途中から不思議な気持ちになります。人に必要とされなくなったものたちが暮らす世界で、自分が堕胎したはずの子供がそちらの世界では成長していてに、彼女に誘導されながら脱出を図るのですが、「言いたい事は結局それだけなんかい!」って感じです。個人的にはラストもだいぶ意味不明で残念・・・。個人的には「EYE」の監督&主演女優さんのコンビということで、心霊系恐怖で進みつつ、後半に向かってスピードもスケールも増していく展開を期待したのですが、ちょっと肩透かしをくらった気分です。CGとかはよく出来てるんですけどね。監督さんが(過去に捨てた全てのものに敬意を払おう)みたいなメッセージありきで作ったとしたら、もっと理屈ぬきに怖い作品をお願いしたいです。この作品の2度観はありませんが、パン兄弟の恐怖演出は日本人の恐怖の感覚に近いので、これからもチェックし続けます。
[DVD(字幕)] 5点(2010-02-07 23:30:05)
92.  板尾創路の脱獄王
板尾さんはマジメな人なんだろなぁって思う。やりたい事も分かるんだけど、残念なことにそこに深みがないんですよね。感情というか人となりを掘り下げてくれてこそキャラの行動1つ1つに意味も感じられるようになってくるんですけどね。ありがちな脱獄モノの壁を崩そうという狙いはあるんだけど、それを具現化するまでの落とし込みが弱かったんじゃないかなあ…。オチまでの引っ張りも長いので中盤から中だるみ…。中盤~オチまでのスピード感がもっと欲しかったです。  それともう1つ、吉本の仲間を思い切って出さないという決断も手かもしれません。これだと仲間内でやってる感じがハッキリ伝わってきてしまい、映画の世界に入るということがしずらい。もっと言えばドラマの延長にしか感じず安っぽい印象を受けます。  板尾さんの才能はこんなもんじゃないでしょう。というわけで次作は是非「板尾創路のブラックジャック」でお願いします。
[映画館(邦画)] 4点(2010-02-02 14:18:07)(笑:1票) (良:2票)
93.  L change the WorLd
スピンオフって段階で、前作や原作のイメージを多少なりとも変化させたり、見せた事のない面を表現しなければやる意味がないんですけど、おそらく多くのファンは、ミステリアスな天才Lのキャラが妙に人間的になりすぎてしまった事が嫌だったんでしょうね…。その気持ちはなんとなく分かる気がします。  ただ前2作は観ているものの原作を読んでいない私は、そこまでLというキャラを知らないので、松山ケンイチという憑依役者が凄く頑張ってたなって感じて普通に楽しめました。もちろんツッコミどころ満載な展開や脚本の粗も目立ちますが、デスノートという作品やキャラにこだわらなければそこまで悪くない作品です。  ただ細菌兵器とかそれを世界にばら撒くとかになってくると、スケールが大きくなりすぎるので、その壮大なテーマとこじんまりした展開の対比でチープさが増したのは間違いありませんね。それとナンチャンは嫌いじゃないんですが、間違いなくミスキャストです。
[地上波(邦画)] 6点(2010-01-31 18:28:30)
94.  マイケル・ジャクソン/THIS IS IT 《ネタバレ》 
この作品を映画として捉えるかどうかといった部分は抜きにして、マイケルの言うように愛に満ち溢れた作品だと思います。ステージスタッフからのマイケルへの愛、マイケルからの関わる万物全てのものへの愛(地球そのもの)。だから急逝しなければ伝説にならなかったとか、亡くならなければこういう作品は映画にはなりえなかったとか、単なるドキュメンタリー映像じゃないかとか、そんな批判はどうでもいい話に聞こえます。  とにかく2度と生まれないかも知れないほどのスーパースターの未完のラストステージが、この映像を観て体感する事によって(おそらくこういうステージになったんだろうな…)とファン1人1人が脳裏でパズルを繋げるかのようにライブを完成させていける、そういう意味でも非常に貴重で存在意義のある映画です。  マイケルのファンはこの作品を愛蔵版とするでしょうし、マイケルのファンではなかった人もこの作品を観れば彼の偉大さを再認識すると思います。50歳にしてあの完璧なパフォーマンスです。リハーサルですから何分かの力で演じているのに、それでも圧巻です。とにかくファン、スタッフの双方が、偉大なるスーパースターのラストステージにかける意気込みを心待ちにし、出るべくして出た作品ですから、リリースされたこと自体がとっても素晴らしいと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-31 14:17:49)
95.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 
私が個人的に最も怖いのは、頭のイカレてる無差別殺人鬼と、得体の知れない何かに追い詰められていくこと。この作品では後者の恐怖がよく描かれています。モキュメンタリー作品ですが、まるで主演の2人が本当に追い詰められていってるかのような恐怖があります。  何が一番怖いって相手の正体が見えないことなんですよね。「ランゴリアーズ」「サイン」「ドリームキャッチャー」のように正体がモンスター系だと判明した途端に恐怖がプッツリという映画も多い中、この作品は最後までその見えない恐怖で引っ張り、成功しています。脚を引っ張られて連れてかれるなんて分かりやすい恐怖にも興奮しましたし。しかも「ブレアウィッチプロジェクト」のような尻切れトンボ感もなく、一応の結末を導いていますが、しかし本質的には何も解決していないという形は、この系統のホラーとしては最高の締め方ではないでしょうか?(ラスト彼がどうなったかという説明や、ケイティのあの場面での笑顔とかの演出も本当は不要なくらい)。  時間が経つにつれ恐怖がエスカレートしていくこと、家ではなく人物に憑依している設定なので、家を出ても何の解決にならないこと、霊能者が何も力になってくれないこと、夜中だけでなく、昼間も恐怖が襲ってくること。これだけの要素が重なれば息苦しいくらいの恐怖となります。また、身近にいる愛する人が徐々に豹変していってしまうという意味では少し「シャイニング」とも重なる怖さも感じました。  2階で寝てる人、ヤンチャな小動物を飼っていて夜中でも当たり前に物音がする家に住んでる人、霊感を持つ彼女と同棲してる人なんかは自分の生活とリンクしてよっぽど怖いかもしれません。  また「ドーン!」というお化け屋敷的な音で驚かされる恐怖もあります。それなのでお化け屋敷が全然平気な方や、ホラー映画にわかりやすい結末を求める方には不満な作品かもしれません。しかし映画は予算でも役者でもありませんね、アイデアと見せ方1つです。7点+ケイティのオッパイに+1点。「ブレア」に6点つけたのですが、ブレアの良さを残しつつ、恐怖へ向かうスピードを感じたので2点多くつけました。惜しむべくは中盤の間延び。あと5分~10分短くても良かったかも。  たまに電車待ってる時に上体が前後に揺れてるおじさん見かけますけど、今後はそれを目撃する度にこの作品を思い出しそうです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-01-30 22:48:51)(良:3票)
96.  地獄の門 《ネタバレ》 
思ってたんとちがーーーーぁう!(by笑い飯西田)  というか私、フルチ爺さんの作品を初めて観ました。「♪~1、2、サンゲリア 2、2、サンゲリア~」より先にこちらを観てしまいました。しかし期待が大きすぎただけにちょっと物足りなかったですね。  物語があってないような映画は数あるし、恐らくそこよりゴア描写ありきみたいな進め方だったと思うのでそれはいいんですけど、その肝心のゴアシーンに大して心打たれなかったんですよねえ…。それもこれも30年という歳月が怖さを薄めたのか、それとも「SAW」とか「テキサスチェーンソー」「ホステル」あたりで残酷描写の免疫が出来てしまったのか…。  本来、幽霊的な展開にゾンビ登場+容赦ないゴア描写なんで怖いはずなんですけど、多分テンポが悪いのかたたみかける感じが全くしなくて、怖くなりはじめの頃に別の場所にいる人物のシーンに変わってしまったり(またその編集も粗い…)もったいないなって思いました。音楽もロメロの「ゾンビ」っぽいし、暗闇で眼光鋭い霊の視線浮かび上がるのもアルジェントっぽいし新鮮味無し。うーむ…。  ただ幽霊に睨まれて目から血の涙流して、臓物全部吐き出しちゃう所と、蛆虫の大群が部屋に入ってくる所は良かったです。良かったって書くと凄いヘンタイみたいに聞こえますが…。真夜中になってゾンビがワラワラ出てきて収拾つかなくなった終盤、神父ゾンビにツルハシ突き刺して解決みたいなやっつけ感も好きです。でも最後に子供が近づいてきて、その時にヒロインが叫ぶのとかは不要。あれはあれで解決でもういいじゃないですか。  でもこんなに評価してないみたいな事書いといても、またフルチ爺の別の映画観ると思いますw
[DVD(字幕)] 5点(2010-01-24 22:42:23)
97.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 
松ケンの憑依っぷりは本当に素晴らしいですね。この作品での弾け方は「セクシーボイスアンドロボ」を彷彿とさせますし、観ていて笑顔になれます。松ケンに限らず、出演者の皆さんが凄く楽しそうに演じているのもいいですね。ドラム役のロバート秋山の風貌もすごく可愛かった(笑)本当に作品全体に愛があるなぁ…。  原作をまったく知らないのですが、多少の中だるみはあるものの、上手くまとめています。素性を隠して有名になり、その葛藤に悩むという形の作品は決して珍しくはないのですが、笑える場面が多いのがいい。DMCのファンの皆さんが常にファンに徹してるのがまたいい。肝心の場面であの曲を唄っちゃって、それでも「クラウザーさんが俺達を試してるんだ・・・」ってどんだけ熱狂的なんだよ(笑)でも理想的なファンですね。  あと加藤ローサさんはまさに典型的な理想の彼女を演じており、普段の根岸君とぴったりマッチしてて可愛らしかったです。彼女は「シムソンズ」といいこれといい、芸幅が狭いって意味ではなく、普通の女の子の役が一番活きます。それと松雪さんに「○○じゃあ濡れねえんだよ!!!」って言わせちゃうのも素晴らしい。あの役者魂に感服。  肩肘張らずに観られる娯楽作です。松ケン好きなので+1点です。
[地上波(邦画)] 7点(2010-01-24 22:23:58)
98.  ホーリー・マウンテン 《ネタバレ》 
「エル・トポ」を知らないでこれを観たら皆さん卒倒するに違いありません。いや、「エル・トポ」で独自の世界観と映像に戸惑いながらも何とも言えない魅力を感じた人でもこの作品の初見時には非常に戸惑うのではないでしょうか?  物語はほとんどあってないようなもので、「錬金術師のもと、弟子達と共に不老不死を求めてホーリー・マウンテンに向かう」というあらすじと、その先にあるラストの大オチ(反則技)以外はもうほぼ理解不能。めくるめくカルト教団の映像世界を延々観せられるようなトリップムービーです。勿論ホドロフスキーの発想力には驚かされますし、エログロで観る人を選ぶものの、映像自体は物凄くパワフルです。スタジオのデザインなども個性溢れ、そのサイケぶりから、全然違うんですけどエヴァ・オーリンの「キャンディ」とか思い出したりしました。  こういう難解な作品は、捉え方をどうこう言われる方もいると思いますが、賛否あるであろうオチの部分で「そこまで難しく考えなくてもいいよ」とホドロフスキー自体が言ってくれたような気がして、なんだか微笑ましい気分になりました。デヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」とか、或いはマイク水野の「シベ超」とかの高尚版て感じでしょうか?<ぜんぜん違うか(笑)とにかく「エル・トポ」であそこまで哲学的、宗教的に作り上げたホドロフスキーが、2作ごしに観客を(悪気無く)肩透かしさせたかのような爽快感でした。  ホドロフスキーは年齢的なものも考えると「ファンド&リス」「THE RAINBOW THIEF」に噂の最新作「KING SHOT」を入れても今現在日本で観られるのは僅か6作程度で生涯を終えそうな監督ですが、その1作1作が本当にとんでもない傑作です。「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」はクセになります。きっと全体の数%いるかいないかですけど。でもこの作品を生理的に受け付けない人のほうが普通ということも十分理解しております(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2010-01-18 15:42:18)(良:2票)
99.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
こういう映画だろうなとは分かって観始めたものの、一部の主要キャスト以外が学芸会レベルの演技力かつ、全編通してのゴア描写に、中盤から既にお腹いっぱいって感じでした。初めて「キル・ビル」を観た時はやりすぎの描写も笑えたんですけど、何故かこの作品ではそこまで笑えなかったです。  腕を切断されてそこにマシンガンや武器を付けて闘う女子高生という設定は面白いし魅力的なんだけど、チープさをウリにした事で、演技面でも妥協した部分が多々観られ、コメディのような雰囲気は漂うものの、溶け込んで楽しめなかったのが残念でした(期待しすぎたかな?)。  ただ主演の八代みなせさんはとっても頑張っていました。制服姿の彼女がマシンガンをぶっ放すシルエットは最高にカッコいい。とてもミスマリンちゃんとは思えません。  ただオープニングから復讐に燃えるヒロインを見せた事で、作品を引き締めたことができた反面、弟思いの優しい姉貴という対比が最初から弱まってしまったのは残念だった。それとイジメ、拷問、指詰めの寿司、死姦…。コメディタッチという言葉では片付けられないすっごいイヤーな気分になる演出も多々あります。敵役の容赦ない悪い部分を見せるのは完全懲悪の作品にある程度必要ですけど、観終えてスッキリさせるには、もう少し抑えてもいいです。ゴア描写ってここぞという所だけで強烈に見せるほうがインパクトを残せるのですね。  穂花とヤクザの息子が顔半分切り取られ、挿げ替えて乗せられるあのラストは良かったです。ヤクザの親分はカブキパフォーマンスですね、あそこまでやらんでもいいです。
[DVD(邦画)] 5点(2009-11-23 19:02:24)(良:2票)
100.  スタンド・バイ・ミー
今から20年以上前の小学校の卒業式を思い出した。あの時は親も交えて最も仲が良かった親友達と桜の木の下で卒業証書を見せ合いながら、なんともいえない気持ちになっていた。既に別々の中学校に進む事が決まっていたが、もうこの友達とも頻繁に会う事はないだろうなと12歳の自分でもどこか寂しい気持ちで分かっていた。今思い返すと、楽しかった出来事だけでなく、ケンカした事や泣かせてしまった事、大人になったらやる事すら憚られる悪戯を一緒にしたことなども大切な思い出として一緒に脳裏に甦る。中学高校で知り合った友人の中には、一生の親友になる人もいるが、小学校までで離れ離れになった友人というのもまた違う形として心の中で大事な存在である。疎遠になった友人の大人になった姿は想像すらできないが、そんな昔の思い出と今を重ねて不思議な気持ちで思い出す事ができた。強がって、悪さして、ふと2人きりになった時に本当の自分を出して泣いてみたり、あの感覚は大人になってからはやろうと思ってももう出来ない。人生の中において、ある意味しがらみ等を考えずに好き勝手遊べる最後の自由な時間を切り取った名作だと思う。死体探しの冒険や4人の友情だけの映画というより、鑑賞した側が当時の自分の思い出と重ね合わせる事で、更にこの作品が宝物のように感じられるのではないかとも思った。大人になってから観返すのもまたいいものだ。パイのゲロまみれだけは厳しいが…。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-22 23:24:02)
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