81. 第三の男
《ネタバレ》 オーソンウェルズが出てきてからは、物語が一気に加速しますが、この映画全体の雰囲気を考えて、あえてほのぼの系の音楽を流すあたりや、影を計算した見事な夜闇の映像などで本作は見れば見るほど味わいの深い良質な映画に仕上がっている。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-31 23:48:07) |
82. 鬼が来た!
面白い映画だけど日本に対する反感を呼び起こしかねないヤバイ映画。 [インターネット(字幕)] 8点(2005-10-31 00:20:41) |
83. 禁じられた遊び(1952)
うまく言葉にできないけどいい映画でした。なにかの生命を奪うことによってしか得られない十字架の美しさ。子供たちの純粋な心と、残酷さ。こんな一見相反する事柄が存在するこの世界の不条理を映した物語は、戦争という不条理とのイメージの連関により、深みを増していると思う。それにしてもミッシェルがかわいそうで仕方ありません。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 03:14:51) |
84. 恐怖の報酬(1953)
面白かった。ハイスピードのスリルでドキドキすることはよくあります。でもこの作品は車がゆっくり走っているにもかかわらず、ハラハラさせられます。非常に演出が巧いですね。最初の一時間はタイタニックが氷山にぶつかるまで以上に長く感じてしまい、軽くだるかったので-1点。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 02:06:28) |
85. 生きる
人間ドラマを描いた映画の最高傑作。やはり人間ドラマを描く場合、主人公はごく普通の人が一番いいとつくづく感じさせられますね。だけど世間的に高い評価を獲得している志村喬さんをはじめとする俳優陣の演技があまりにも過剰で、作りこんでいる感じが鼻についてしまい、-2点。ストーリーは個人的にツボをえているだけに残念 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 01:59:17) |
86. ダイ・ハード
ブルースウィリスの日本語吹き替えの声優さんがナイスですね!あえぎ声がたまりませんね!あれやると、頑張ってる男っぽくて、真似したくなっちゃうのは僕だけでしょうか? [地上波(吹替)] 8点(2005-10-30 01:50:18) |
87. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
素直に面白かったです。軽いのりで見れるテンポのいい映画。「天国じゃあ、皆海の話をするんだぜ」こんな粋なせりふいってみたいですね。女の子との会話でさりげなく使いたいせりふTOP10に入りますね。ギャグもなかなか僕好みでした。めちゃくちゃな展開が続いた後の切ないラストはかなり心にしみました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 00:52:25) |
88. スティング
はっきりいってカメラワークしょぼいっすね。でも逆にこの単調なカメラワークが脚本の見事さを引き出しているように思われます。途中まのびするところもありますが、最後はやられてしいました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-28 02:44:55) |
89. ディア・ハンター
見る前は鹿狩り名人のデニーロが町を襲う熊と死闘を繰り広げると言う、ジョーズのような映画だとわけのわからない想像をしていました。ところが見てみたら、戦争の映画のようでビックリ!これはデニーロの戦場での活躍を描いた映画なのか?と思っていたら結婚式が永遠とつづくのでさらにビックリ!こんなちぐはぐで唐突な展開が最後まで続き、最後にはかつての幸せはもう戻らないという切ない余韻を残す不思議な映画でした。この映画の勝因はやはりこの余韻に尽きるのではないでしょうか?結婚式の場面や鹿狩りの場面は長くすることにより、戦争から帰ってきた後の変化を色濃くする役目をしています。そのいかにも役割を演じてます的な演出を出さないためにもあえて唐突な展開をしたのだと思います。そして展開を唐突にすることにより、逆に自然さをがかもし出されています。この映画の余韻とは、おそらくマイケルチミノのこのしたたかな演出に起因するのだと思います。お騒がせ監督、実力はなかなかなのでは? [DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 00:43:33) |
90. ブラッド・ダイヤモンド
レオナルド・ディカプリオが非常に頑張ってました。なかなか図太い神経のキレ物役ということで、「ディパーテッド」の役柄と少々かぶってしまっていたわけですが、「ディパーテッド」より全然板についた感じでとても好感が持てました。内容自体は、まぁ最初の方はなかなかコンパクトにまとまっていたのに、後半がかなり大味でちょっとがっかりしてしまった感はあるものの、ダイヤだけでなく、石油やゴールドにおいてもこのような内戦が起こっているという現状を考えると、一体我々は一日の生活でどれ程の人間が殺されているのかと想像させられぞっとしました。ただし、アフリカをテーマにしたのならばやはり「遠い夜明け」の様な誠実さがほしかったところで、少々ハリウッド的に脚色しすぎている気がする。しかし、この映画で描かれていることが、現実とそうかけ離れてはいないと考えると、多くのひとに見てもらいたいと思いました。ということで7点。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-08 02:37:52) |
91. クラッシュ(2004)
まぁまぁの出来かな。登場人物の設定が実に奥深いし、それぞれの人物が絡み合っていく様子もそこそこの出来。しかし何か物足りない。8点出すには何かもの足りない。微妙に消化不良なのかな?山場がどこなのかはっきりしなかったからなのかな?こういった群像劇で必要とされるのは全ての登場人物の心情が同時にピークに達する独特の高揚感だと考える僕にはその辺が少し巧くいってなかったような気がします。とはいうものの、いつまでも続き、終わりの見えない人種問題という社会的な問題を色濃く切り取り、そして個人のレベルにまで引き寄せた脚本は、ポールハギス自身の等身大の目線のような気がして好感が持てた。さらに、最後に降る雪は、すべての人種の人々を優しく包み込み、やがてそこに存在する様々な問題を溶解して欲しいと言うハギスの祈りを感じた。そして涙を流してしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-18 03:27:50) |
92. 耳をすませば(1995)
臭いセリフに適当な展開・・・ジブリ作品の中では完成度はかなり低いと思う。それでもこの作品が嫌いではないのは、限りなく純粋な中学生の話を描いていて、何だか癒される感じがするからだと思う。たまにはこういう映画を見るのも悪くはないですね。 [地上波(字幕)] 7点(2006-03-11 13:35:38) |
93. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 予備知識0だったので展開の急変に驚かされました。いや、陰鬱な映像からして胸騒ぎは感じていたんですがまさか、、、っという感じです。見終わって感じたことは非常に評価の難しい映画だということです。そして脱力感。正直疲れました。ダンと同様私自身も葛藤してしまったからです。究極の選択を迫られる感覚を共有してしまいました。 悪く言えば問題を丸投げされた感じですね。演出や脚本などは熟練の職人による見事なさじ加減で名作の香りがします。しかし、重い。イーストウッドの作品特有の疲労感が辛いです。それでいてストーリーに新鮮さが感じられない。素晴しい作品なんだがどうもね、、、。こんなことを感じる人は私だけではないはず。そして私にとって、ときとして存在する点数評価が不当に思われる作品のうちのひとつになってしまった。いったい何点をつければいいんだか、、、。とりあえず7点とさせていただきますが正直0点でも10点でもどうでもいいです。平均点です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-18 03:08:13) |
94. 恋におちたシェイクスピア
エンターテイメントとして面白いし、結構難しいこと考えないで見れる映画だが、アカデミー賞を総なめにするほど質が良いかと言うとかなり疑問。ロミオとジュリエットとシェイクスピアの恋愛をマッチアップさせた脚本は中盤までは見事だと思ったけれども、終盤の都合の良すぎる展開はかなり安っぽいので、質が低下してしまった感じがする。作品賞を受賞した作品ではあるけれども、後世に残る品位はこの映画には無いと思う。個人的にはこの年の作品賞はライフイズビューティフルだったような気がした。まぁ明らかに賞取りにはしったプライベートライアンよりは素直に見れるので、こっちのほうがいいような気もするが、、、。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-16 19:32:33) |
95. トラフィック(2000)
群像劇としてのまとまりに欠ける気がした。正直に言って面白いとは言いがたかった。しかし、アメリカやメキシコの薬物の実情を徹底的に描き、とことんリアリティーを追求した演出やカメラワークは素晴しく、社会派ドラマとしての完成度は秀逸であった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-16 19:16:18) |
96. スピード(1994)
明らかにジャック以外のSWATが頭悪すぎ。展開を面白くするための無理やりな設定な感じがしますね。こういった演出の下手さがこの監督のその後の作品の出来を暗示してますね。まぁ、突っ込みどころは満載ですが、そんなこと気にしなかったらかなり楽しめる作品。 [地上波(吹替)] 7点(2005-11-19 03:39:14) |
97. 幸福の黄色いハンカチ
ひとつの感動的な話にもって行くまでがなかなかうまいですね。最後まで気になって思わず引き込まれますね。 [地上波(吹替)] 7点(2005-11-04 00:28:26) |
98. インファナル・アフェア
テンポがよくそこそこ楽しめる映画ですね。最後の終わり方と音楽が気に入りませんが暇つぶしにもってこいの映画なのでは? [地上波(吹替)] 7点(2005-11-04 00:26:09) |
99. パルプ・フィクション
この映画だめな人にはだめなんでしょうね。セリフは長いし、画面を無駄に広く使っているし、感情移入していたトラボルタがあっさり死ぬし、、、。欠点を上げたらきりがない。しかしこの映画、僕は非常に面白く見させてもらいました。意外に複雑なことを、実にうまくやっているし、個々のストーリーにクセがあり、多少過剰すぎる会話のやり取りも嫌いじゃないです。さすがタランティーノ! [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 00:23:32) |
100. 父親たちの星条旗
非情によく出来た秀作だと思います。イーストウッドの演出は相変わらず細かく、そして容赦のない徹底っぷり。ストーリー進行も、現在・過去・大過去と、3つの時をフラッシュバックさせる形で行ったりきたりするうえ、俳優陣にあまり花がなくて影が薄いので半ば無理やり集中させられ、最後まで引き付けられた。しかし、いかんせん私イーストウッドとはそんなに相性よくないみたいで、「ミリオンダラーベイビー」もいただけませんでした、ハイ。「ミスティックリバー」やその他の作品はいけるんですけど・・・。で、今回の作品は、分類するならば、「ミリオン~」のように、落ち着いた感じの作品。いや、まぁ戦争映画で、残酷でむごいシーンが沢山出てくるのにどこが落ち着いてるだ!!っと、お叱りを受けるかもしれませんが、鑑賞後には不思議と落ち着いた感覚がありました。これは戦闘シーン以外が人間をゆったりと描くことによって訪れる感慨なのかもしれません。で、結論をいいますと、この人間を描いた部分がどうも希薄というか・・・3人の人物を描くのに時間が足らなかったような気がしてならない。いまいち色分けがはっきりしすぎているというか・・・それ以前に、なんか映像的に単調。最初はシネスコのスケールに見入っていたものの、イーストウッド特有の撮影というかトーンにいつになく既視感を感じてしまった。なんか物足りない。老練で渋いといえばそうかもしれないが、どうも飽きてしまう。別に強い刺激が欲しいというわけではないが、まとまりすぎていてどうもつまらない。なんかこの感覚、ショーシャンクに似てるんですよね・・・ [映画館(字幕)] 6点(2006-11-21 04:40:34) |