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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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81.  キャット・バルー 《ネタバレ》 
コロムビアの自由の女神がアニメに替わり、銃を乱射するところでコメディ宣言しています。しかし、見てみるとまったく笑えないし、終始退屈。基本の話は所有地争いにからむ復讐譚なのですが、それとお笑いの要素が木に竹を接いだようでしっくり来ないんですね。要するにシリアスなのかコメディなのか中途半端。物語の説明をする2人の歌もうっとうしくて邪魔。どうもこの映画のセンスにはついて行けません。もちろん、緊張感なんてものはハナから期待しませんが。リー・マーヴィンは熱演すればするほど、見ていて白けました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-03 15:55:25)
82.  夕陽に立つ保安官
ふざけたことを真面目にやってる楽しい西部劇。ただし、それ以上の魅力は感じませんでした。主人公がもう少し「できない」奴だったら、もっと面白かったのに。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-01 16:22:00)
83.  リオの若大将 《ネタバレ》 
若大将もいよいよ大学を卒業。その記念ということなのか、特別出演の今東光をはじめ、 宮口精二・中村伸郎におなじみ左卜全と、なかなか見せるキャスティング。中尾ミエはサブヒロインとしてはいまいちですが、久保明がなかなかいいポジションを占めています。 本作でのスミちゃんは、今までとちょっと違って大人っぽい印象。落ち着きも感じられて、星由里子さんの魅力が存分に出ていたと思います。あと一番面白かったのは、青大将がカンニングしようとしている時、江口のところに照子が来るところですね。かなり笑わせてもらいました。ゼロックスのコピーが登場したり(セルフサービスではなく、店員がコピーしてくれるというのが興味深い)、サイケなシーンがあったりと、風俗的な見どころもありました。 残念だったのは、観光気分でリオの名所を巡っていくわけですが、これがメリハリもなくダラダラとしていて、本編ともまったく関係ないので、かなり飽きてしまいました。若大将と現地の子供とのセッションも、楽しいけれどあらずもがな。観光関係はバッサリ切った方が、時間も短くなって引き締まったと思います。 あと、若大将の歌はこのところそれほど惹かれるものはなかったのですが、今回の「ある日渚に」は、なかなかよかったと思います。やはり卒業ということで、力が入ったのでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-12-22 20:52:18)
84.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 
なにしろ原作が『ダイヤルMを廻せ!』のフレデリック・ノットだから、つまらないわけがない。冒頭で主犯が犯罪者を事件に巻き込む点や、被害に合うのが女性であることが共通しています。ただ、『ダイヤルMを廻せ!』が最後まで探偵小説的興味で引っ張っていったのに比べると、こちらはかなりサスペンス/スリラー度が高く、個人的にはそこがややマイナス。また、人形の行方に関して誰もグロリアに言及しないので、彼女が勝手に持っていったのだと見当がついてしまいます。とはいえ、それを差し引いてもすばらしく楽しめる傑作。特に、電話のベルが2回鳴っただけでシチュエーションがガラリと変わってしまう展開は、こうした作品の醍醐味を存分に味わわせてくれます。3人組はスージーが盲目であることも利用してワナに掛けようとするのですが、逆にスージーが盲人特有の感覚でそれに気づいていくというのも面白い。小道具の使い方も巧みです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-12-17 20:15:31)
85.  ゴー!ゴー!若大将 《ネタバレ》 
次作『リオの若大将』で若大将は卒業することになるわけですが、本作が作られた時点で、すでに決まっていたかのような印象を受けます。澄子を結婚相手として家族に紹介するとか、江口と照子の仲が明白に描写されているとか、終幕へ向けての伏線でしょう(とはいえ、各作品はそれぞれ独立しているわけですが)。江口は前半のラリーでナビゲーターを務めていることもあり、これまでになく出番が多いのも、若大将とのコンビを強調しているように思えます。そのラリーのシーンがなかなか面白く、いつもの展開になる駅伝よりよほど楽しめました。それと、これもおなじみ(?)岩内監督の凝った演出、今回はなんと歌のシーンで群舞が登場し、完全にミュージカルのノリでした。夜の公園での場面ですが、フィルターなど使わず実際夜にロケーションしたようです。噴水の照明が色鮮やかで、これもなかなか見ものでした。 このあたりになるとスミちゃんのライバルであるサブヒロインはほとんどゲスト扱いなわけですが、今回は浜木綿子が芸者役という、やたらと濃いキャスティング。若大将と合うのかと思ったら、田能久に乗り込んで久太郎と仲良くやる場面ははまっていました。さすがにうまく考えてあります。 そんなこんなで、これまた楽しめるエピソードでした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-09 21:35:15)
86.  南太平洋の若大将 《ネタバレ》 
せっかくの創立35周年記念映画だけど、ダメでしょこれは。ハワイやタヒチに行ったりしてるんですが、これまでになく地名が出てきてもろに観光気分。そのせいかどうか、今までよりいくぶん時間が長く、だれたように思います。 このシリーズは澄子さんがワガママだとか言われるようですが、本作での若大将はそれに輪を掛けてひどい。タヒチにスミちゃんがいないとなると、そんなこと関係ないとばかりに現地人や美奈子さんと遊んでるんだから。なにも考えず脳天気に楽しめるシリーズですが、さすがにこの若大将は脳天気すぎる。それでも最後には武道館に駆けつけるスミちゃんが、とてもけなげに思えてきます。東京に戻ってからも、怒ったスミちゃんに説明せずに放っておくとは、最後の展開のためとはいえ不自然すぎ。「いつものパターン」にするための無理やり感があふれています。一方の青大将は、スミちゃんのフライト先を調べては追っかけるというストーカーまがいの行為で、やはりあまりよろしくありません。ということで、これまでのシリーズにないできの悪さでした。前田美波里さんのハツラツとした若さだけが見どころでした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-02 21:23:15)
87.  レッツゴー!若大将 《ネタバレ》 
あまり評判はよろしくないようですが、これもまた楽しめました。ここしばらく少なかった照子の出番が増えていて、澄子より照子派の私としては嬉しい限り(笑)。江口もただ出ているだけでなく、若大将に恋のアドバイスをして存在感を出しています。青大将もあいかわらず大活躍。損な役回りが多いのですが、本作ではスミちゃんを襲ったりしないし、若大将からは「親友」と呼ばれるし、最後の試合では澄子や照子から声援を送られたりと、いいところもあったりします。 本作でスミちゃんのライバルとなる美芳は、結局婚約者がいたというオチ。しかし、それで若大将に気があるように振る舞うのはどんなもんでしょうねー。あと、サッカーというのはボールの扱いだけで巧拙が出てしまうので、カメラアングルなどでごまかしていますが、隠しきれないところがあって残念。最後のゴールも、なにがどうなったのかよくわからずあ然としてしまいました。 岩内監督は、『エレキ』よりもよかったのではないでしょうか。二度目に「旅人よ」を歌う場面はセットの書き割りですが、この時の若大将の心理をうまく表しているようで、印象的でした。全般的に、このシリーズらしくサービス精神にあふれていたと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-27 19:57:56)
88.  アルプスの若大将 《ネタバレ》 
冒頭、スキーをしたあと歌う若大将が延々と映し出されます。これだけ見れば、加山雄三のプライベートフィルムと言ってもおかしくない。ヨーロッパの観光地巡りなども、よく見ればドキュメンタリーっぽい作りなのですが、それがドラマとあまり相容れないです。若大将が歌うのはいつものことですが、今回は脈絡もなく歌いすぎという気がしてきました。見ているこちらが飽きてきたのかもしれませんが。後半のスキーの場面では、空撮でずっと追っていくのは面白いのですが、どうしても単調にならざるを得ません。スミちゃんのライバル2人は出番が少ないし、松原光子はちょっと華がない。ということでマイナス面も多いのですが、いつものパターンなのでそれなりに楽しめます。よかったのは、赤田を出して青大将がスミちゃんを襲わないようにしたことと、前作に続き、スミちゃんが自ら身を引く展開にしたこと。こうする方が、最後への流れがうまくいっていると思います。ただし前半のスミちゃんは、同じ人が監督した作品と同じく、わがまま勝手ぶりが目立ってこれも残念でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-22 16:54:21)
89.  エレキの若大将 《ネタバレ》 
シリーズでも人気が高い作のようで、それは寺内タケシや内田裕也が出ていたり、「君といつまでも」のようなヒット曲が使われているということがあるのでしょうが、それを除いてもなかなか面白い。今回は音楽中心で、スポーツの方が脇にいって中途半端かとも思えるのですが、あまりそういう風には感じませんでした。この監督さんはいろいろとやりたがる人のようで、キャンプをセッティングする青大将の早回しは面白かったのですが、「君といつまでも」の場面でのシュールな演出は成功したかどうか疑問です。ただ、全体的にはよかったと思います。“ビートルズもどき”バンドの扱いや、若大将がアメラグ会場に戻ってくる方法など、笑わせてくれる場面も結構ありました。かなりサービス満点という気がして、そのあたりが高評価につながっているのではないでしょうか。久々に登場の北あけみは、お色気担当ではなく、お嬢様っぽい雰囲気が出ていてよかったです。しかし父親役は出番が少ないので、上原謙でなくてもよかったのではと思います。なんだか上原謙の扱いが悪いような気がします(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-16 11:17:18)
90.  集団奉行所破り 《ネタバレ》 
なかなかの秀作。大坂が舞台で、序盤はコメディタッチなのでお笑いものかと思いましたが、次第にシリアスな内容に。題名からするとアクションものに思えますが、話の芯には「人情噺」があり、主要人物の事情や背景が明らかになるにつれ、その比率も増えてきます。このお笑いからシリアスへの移行、そしてその両者を共通して支える、人としての情。そのからませ方がおみごとでした。メインの出演者はみな好演ですが、特に佐藤慶と桜町弘子は魅せましたし、大友柳太朗も格好良かったです。DVDが出ていないのがもったいないような、隠れた名編です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-11 19:59:36)
91.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
私もセリフが聞こえにくいところが残念でした。まあ、十三人もいると最初から全員にスポットを当てるのは期待していませんが、それにしても本当にどうでもいいような刺客もいましたねぇ。ほとんど区別がつかないのは、どうかと思います。 物語としては、「戦がなくなった時代の侍」を登場させ、それによって逆に侍のあり方や武士道を描く部分もあったのかもしれませんが、印象が弱い。戦いは全般的にリアルですが、どうもダラダラと長く続いたという気がします。舞台となる宿場の地理が全くわからず、今映っている場面がどのあたりなのか見当がつかないというのも、見ていて面白味が少ない。結局、物語もアクションも中途半端でした。 いちばんの見どころは豪華俳優陣で、特に千恵蔵VS内田良平はよかったと思います。アラカンの助演ぶりもおみごとですが、月形龍之介がいいところを占めていたと思います。西村晃もインパクトがありました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-10 19:26:08)
92.  ボッカチオ'70 《ネタバレ》 
基本的に、この手の話ってあんまり好みじゃないんですよね。つまらないというわけではありませんが。 印象的だったのは2話・4話。2話はお堅い人たちを揶揄しているバカバカしい話かと思っていたのですが、看板のモデルとの妄想あたりから雰囲気が変わってきて、かえってつまらなくなってしまいました。ミニチュアセットはよくできていたと思います。4話がいちばん楽しめました。あの若い男は物語の展開上必要なのでしょうが、演じている俳優のためか、あまり魅力的に感じられません。ソフィア・ローレンがなびくぐらいだから、もっといい男でないとね。しかし、彼女の仕事仲間の奥さんやクジに当たっちゃう気の弱そうなおじさんなど、それ以外の人物はなかなか魅力的でした。 1本約50分程度ですから、1時間ドラマを一ヶ月分続けて見たような案配ですね。そのせいか、長さの割にはボリューム感とか重厚さとかを感じませんでした。そもそも題材がそういう種類のものだと思いますし。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-04 21:00:51)
93.  海の若大将 《ネタバレ》 
監督がクレージー映画で有名な人に変わったためか、今までとはちょっと雰囲気が違う。なんとなくオーバーアクションというか、誇張されたように思われます。それが過ぎたるはなんとかで、やりすぎという感じ。終盤でのスミちゃんの暴走ぶりとか、何か違う気がする。このあたり、どこまでが脚本でどこからが演出の裁量なのか、よくわからないのですが。あと、停学を食らったはずの青大将が船を買ってもらったりとか、どうも強引な展開がみえます。そんなこんなで、今までのこのシリーズと比べると、ちょっと落ちるという感じ。あと、前作から丸2年経ったからか、スミちゃんが少々老け……、もとい、大人っぽくなった感じがします。藤山陽子も女子大生らしくなりましたね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-11-02 11:11:00)
94.  日本一の若大将 《ネタバレ》 
これもなかなか面白かった。青大将は前2作と違い、江口に代わってマネージャー役を引き受けるので、出番も多い。しかもちゃらんぽらんなのでしょっちゅう騒動を起こす、澄ちゃんに横恋慕すると、作中で占める割合も大きいです。若大将と2人で話を引っ張っていくという印象。これは田中邦衛さんも人気が出るでしょう。女性陣では、団令子が田村奈巳に交代したのですが、星由里子・北あけみと並んでいると、違和感というかどうもしっくり来ない感じがしました。 話のテンポは速くポンポンと進み、観ているこちらを飽きさせません。前半の江口の恋愛話、後半の合宿での騒動など、展開が早くて楽しめました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-25 19:41:04)
95.  銀座の若大将 《ネタバレ》 
いやー、期待以上に楽しめました。本作では青大将の出番は少なく、単に嫌味な敵役という感じ。もっとも、試合で若大将を応援するあたりは、面白いです。お話はどちらかというと、若大将をめぐる恋のさや当てが中心。そのためか、今回は若大将も澄ちゃんに対して好意を持っていることを、はっきりさせています。こういうところがあるためか、明快な話なっていました。ライバル役では団令子が終盤でいいところを持っていきます(クレジットも、星由里子の前だし)。前作に比べると、かなり存在感が増しています。もうひとりの北あけみも、色っぽくてステキ。こうしたヒロイン連の競演が、本作の大きな魅力でした。 また、上原謙の出番も前作より多く、加山雄三とのからみも多くて楽しめます。久太郎と幼なじみという設定が利いていました。 最後の試合の場面では、細かいカット割りで、応援している客席を盛んに映していたのが印象的。めまぐるしいんですが、ボクシングをダラダラ映すよりはよかったと思います。ここでは妹役の中真千子がかわいくてチャーミング。全体として、女性が輝いている作品でした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-14 19:22:21)
96.  渡り鳥北へ帰る 《ネタバレ》 
冒頭、滝伸次がなんと飛行機で函館へ。ここからして、これまでのシリーズとはまったく違います。また、旅先でたまたま出会った悪党を懲らしめるというのがパターンでしたが、本作では殺された親友の仇討ちという、個人的な理由で動いています。それやこれやでシリーズとしては異色作で、それで面白ければいいのですが、どうもいまいち……というより「いまさん」ぐらい? 内田良平は敵のボスとしてはなんだか頼りないし、ライバルも宍戸錠や藤村有弘のようなおちゃらけキャラでないので、爽快感に欠けます。終盤もどこかで見たような展開ですし。もう終わるから、その辺は適当にしといたのかもしれません。シリーズとしては、淋しい終わり方です。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-05 10:09:23)
97.  大海原を行く渡り鳥
これまでの作品に比べると、かなりいまいち。やっぱり主人公が味方する側のドラマが弱いです。藤村有弘は面白くて、あれはあれなりによかったです。しかし「大海原を行く」って、最後だけだな……。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-28 10:27:34)
98.  赤い夕陽の渡り鳥 《ネタバレ》 
NHKでの放送順が変則的で、これを3番目に見たのですが、あまり影響はないでしょう。どれも似たような話ですから。とはいえ、前作に続いて「もうひとりの殺し屋」が登場。途中で伸次が生死不明になるというのは、変化をつけようということでしょう。そういえば、宍戸錠も途中で行方不明になったりします。黒幕の大坂志郎が裏切られて悪党になりきれないというのも新しいパターンで、俳優の個性を生かした展開でした。白木マリの恋愛話とか、いろいろ味付けを変えようという工夫が目立ちます。ただ、基本的な話はあいかわらずなので、効果がないといえばないのですが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-22 22:37:29)
99.  渡り鳥いつまた帰る 《ネタバレ》 
1作目の最後にどこへ行くのかと聞かれ、佐渡と答えた滝伸次。しかし第2作の舞台は宮崎でした。急遽シリーズ化が決まったため、すでに作られたプロットを流用して第2作が製作されたという説もあるようです。それはともかく、弟を殺された哲が伸次を狙うあたり、第1作と関連があるのかと思わせておいて、実はまったくないというのが面白い。また、共通の敵である殺し屋を登場させるあたり、ちょっと哲の扱いに困ったのかと思われるような部分もありますが、今回も娯楽作品として楽しめます。伸次を追ってくる中原早苗の役があまり機能していないところが残念。しかし撮影はあいかわらず美しく、佐渡の風景は見ものです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-21 20:53:13)
100.  怪獣大戦争 《ネタバレ》 
怪獣映画に、宇宙人による侵略ものをミックスした作品。あくまで対X星人がメインで、怪獣は一歩引いた形になるのですが、それでもかなり面白かった。「電子計算機に支配され、命令を聞くだけ」というのは現実世界への風刺なのでしょうが、それを味付け程度にとどめて基本的に娯楽作品に徹したのがよかったです。  関沢新一の脚本は、アメリカ調の明朗快活なユーモアが持ち味のひとつですが、前作『地球最大の決戦』あたりから、その扱いが変わってきているようです。笑いの要素を人間でなく怪獣が受け持つようになってきました。前作なら、ゴジラとラドンの間での岩の投げ合い・それを見るモスラという場面が典型でしょう。ぬいぐるみ自体も目がクリクリ動くようになったりと、表情豊かになっています。本作では抑えられていますが、X星で目覚めたゴジラが伸びをするあたりにおかしみが感じられます。ゴジラの「シェー!」もその路線として出てきたものでしょう。これらは一般的には「子供向け」と捉えられているようですが、それは少々違うと思います。あくまで笑いを取る「ユーモア」の要素を怪獣が表現しているのです。もっともそのため、怪獣が「お芝居」をするようになった結果、人間くさくなって怪獣が持っていた脅威や巨大さが薄れたのも事実でしょう。しかし円谷英二監督としては、怪獣を単に「出てきて暴れる」存在ではなく、演技をつける「役者」として捉えていたのではないかと思います。  閑話休題。本作はメインの出演者にゴジラ映画初登場の方も多く、水野久美・沢井桂子の2人は共に魅力的。ニック・アダムスも、陽気なアメリカ的演技が本来シリアスな物語の中でいいアクセントになっていたと思います。やっぱりこの頃の東宝怪獣映画は、問答無用で面白いです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-09-15 08:00:46)(良:1票)
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